JPH0771846B2 - 無毒低臭気性フレキシブルターポリン - Google Patents

無毒低臭気性フレキシブルターポリン

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JPH0771846B2
JPH0771846B2 JP63141968A JP14196888A JPH0771846B2 JP H0771846 B2 JPH0771846 B2 JP H0771846B2 JP 63141968 A JP63141968 A JP 63141968A JP 14196888 A JP14196888 A JP 14196888A JP H0771846 B2 JPH0771846 B2 JP H0771846B2
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odor
low odor
toxic
plasticizer
toxic low
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英雄 笹田
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Okamoto Industries Inc
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Okamoto Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明の利用分野は食品関係の輸送用袋物又は容器に関
する分野の発明である。
(従来技術) この種輸送用袋物又は容器は素材として塩化ビニル樹脂
を主材とし、これに種々の可塑剤と安定剤とを混入して
きたものであるが、その可塑剤は、フタル酸系可塑剤を
用いているため、臭気が強く、又安定剤としては、エポ
キシ化大豆油を用いているので臭気を増加させ、これを
食品関係の輸送用袋物又は容器の素材に用いることは、
全く適さないものであった。
又、無毒低臭気性のフィルム状の素材としては、食品関
係に用いられているものの代表例としては、ストレッチ
フィルム(ラップフィルム)があるが、これは塩化ビニ
ル樹脂に対し可塑剤が少量のため、柔軟性がなく、その
ままの配合ではターポリンの素材としては利用できるも
のではなかった。
(発明が解決しようとする問題点) 低臭気性で且つ食品用として無毒性で、しかも強度及び
柔軟性のあるターポリンを提供せんとするものであり、
具体的には可塑剤として大量で且つ低臭気性のものを用
い、安定剤としては無毒性・低臭気性のものを選択し
て、無毒低臭気性のフレキシブルターポリンを得るよう
にしたものである。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) 本発明の使用例を図面と共に説明するに、まず基布
(A)として用いるものは、織物地又は編物地等であれ
ばよいものであるが、主としてポリエステル繊維,ナイ
ロン繊維,ビニロン繊維の織物(A)を用いるものであ
る。
この基布の上下面に重合度=800〜4500の塩化ビニル
樹脂100重量部に対し、無毒低臭気性可塑剤60〜120重量
部を配合して主成分とし、この主成分に対し無毒低臭気
性安定剤の1種ないし2種以上及びその補助剤として1
種又は2種以上を配合せしめてなる組成物をフィルム状
(B)として層状に塗布して成形したものである。
重合度=800の塩化ビニル樹脂を主体とした場合は、
低臭気性の可塑剤としてアジピン酸系ポリエステル可塑
剤を60重量部、重合度=4500の塩化ビニル樹脂を主体
とした場合は、低臭気性可塑剤としてアジピン酸系ポリ
エステル可塑剤を120重量部用いることが理想である。
その配合を示せば 塩化ビニル樹脂(=800〜4500) 100重量部 アジピン酸系ポリエステル可塑剤(無毒低臭気性可塑
剤) 60〜120 〃 エポキシ化アマニ油(無毒低臭気性安定剤) 1〜5
〃 Ca−Zn系安定剤(無毒低臭気性安定剤)0.1〜3.0 〃 キレーター(無毒低臭気性安定補助剤)0.1〜1.5 〃 ステアリン酸亜鉛(無毒低臭気性安定補助剤)0.05〜0.
5 〃 であり、低臭気性で且つ食品用として無毒でしかも強度
及び柔軟性のあるフレキシブルターポリンとした。
実施例1 配合例 塩化ビニル樹脂 =1450 100 重量部 アジピン酸系ポリエステル可塑剤(無毒低臭気性可塑
剤) 80 重量部 エポキシ化アマニ油(無毒低臭気性安定剤) 1 〃 Ca−Zn系安定剤(無毒低臭気性安定剤) 0.6 〃 キレーター(無毒低臭気性安定補助剤) 0.8 〃 ステアリン酸亜鉛(無毒低臭気性安定補助剤) 0.1 〃
着色剤 適 量 これをカレンダー方式でポリエステル織布の上下面に層
状に塗布して製品とする。
この発明品と従来例とを次の要領で低臭気性を確認した
のでこれを示せばその確認方法は、東京都告示第238号
の三点比較式臭袋法によるものである。その試験結果は
次の通りである。
次に比較のための旧来のフレキシブルターポリン配合を
示せば 塩化ビニル樹脂 =1450 100 重量部 フタル酸系可塑剤 80 〃 エポキシ化大豆油 1 〃 Ba−Zn系安定剤 2.2 〃 着色剤 適 量 であり、これをカレンダー方式でポリエステル織布の上
下面に層状に塗布したものを用いて低臭気性確認結果を
示せば次の通りであった。
この試験の臭気濃度を求める方法は、清浄空気を試験袋
中に2日間(常温)放置した後、袋体内の空気を試料空
気とするものである。
この状態において、清浄空気入り袋体を二つ用意し、更
に試料空気を10倍に希釈したものを入れた袋体一つ用意
する。この三つの袋体を、各A,B,C,D,E,Fのパネラーが
判別するものである。
前記本発明品の場合は表1に示す試験結果表にみる如
く、本発明品の場合は各パネラーが判別できなかった。
依って式よりlog d=1以下となり D=10となったことを示している。
従来品の場合は、10倍希釈の試料空気のものはA,B,C,D,
E,Fの各パネラーが判別できた結果がでており、更に30
倍希釈の試料空気のものはCとFのパネラーが判別して
いる。
100倍希釈の試料空気になって全員が判別できなくなっ
たことを示している。
依って式によりlog d1=1.24 log d2=1.24 log d3=1.74 log d4=1以下 log d5=1.24 log d6=1.74 上下切って平均log D=1.365 D=23となった。
本発明と比較すると臭気のあることが判明した。
臭気強度の求め方は、6人のパネラーが試料空気を嗅ぎ
分け、6段階臭気強度表示表にもとづいて臭気強度を求
めた。これを、上下の結果を切りすてて平均値を臭気強
度とした。
その結果、本発明品は2であり、旧来品は3であり、こ
こにも本発明品の良質であることが判明した。
発明の効果 本発明は基布の上下面に重合度=800〜4500の塩化ビ
ニル樹脂100重量部に対し、無毒低臭気性可塑剤60〜120
重量部を配合して主成分とし、この主成分に対し、無毒
性臭気性安定剤の1種ないし2種以上及びその補助剤と
して1種又は2種以上を配合せしめて成るフィルムを塗
布したので、低臭気性で且つ食品用として無毒でしかも
ターポリンとして強度及び柔軟性のあるフレキシブルタ
ーポリンが得られ実用に供し得る発明品である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明品の拡大縦断面図、第2図はその平面図
で一部切欠して示す平面図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基布の上下面に重合度=800〜4500の塩
    化ビニル樹脂100重量部に対し、無毒低臭気性可塑剤60
    〜120重量部を配合して主成分とし、この主成分に対
    し、無毒低臭気性安定剤の1種ないし2種以上及びその
    補助剤として1種又は2種以上を配合せしめて成るフィ
    ルムを塗布したことを特徴とする無毒低臭気性フレキシ
    ブルターポリン。
JP63141968A 1988-06-08 1988-06-08 無毒低臭気性フレキシブルターポリン Expired - Lifetime JPH0771846B2 (ja)

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