JPH0771571B2 - 人の外部上皮治療用用具の製造方法 - Google Patents

人の外部上皮治療用用具の製造方法

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JPH0771571B2
JPH0771571B2 JP61089191A JP8919186A JPH0771571B2 JP H0771571 B2 JPH0771571 B2 JP H0771571B2 JP 61089191 A JP61089191 A JP 61089191A JP 8919186 A JP8919186 A JP 8919186A JP H0771571 B2 JPH0771571 B2 JP H0771571B2
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クリスティアン・シャポトン
ジャン−マルク・ミレー
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クリステイアン・シヤポトン
ジャン−マルク・ミレー
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、人の外部上皮を治療するための用具の製造方
法に関する。
本発明は、また、特に顔部皮膚及び/又は頭皮を構成す
る上皮組織及び毛髪のような適宜の種類の上皮成長物を
治療するに適した用具を製造する方法に関するものであ
る。
更にまた、本発明は、表皮、特に顔部皮膚のような敏感
な皮膚部分に対して、衛生学上若しくは美容術上等の活
性物質を移動及び/又は分配適用するため、若しくは毛
髪をコンディショニングする等のために用いられ得る用
具の製造方法に関する。
(従来技術) 特許明細書:FR−A−2385392によって毛髪をコンディシ
ョニングする方法が提案されている。この方法におい
て、毛髪は、通常の硬さを有するヘアコンディショナー
が放出可能に保持された可撓性の保持剤によって構成さ
れる物品を用いて摩擦され、それによってこのヘアコン
ディショナーの有効量が毛髪に対して移動するようにな
っている。この可撓性保持材は紙若しくは織物等の形状
を有し、また毛髪はこの物品と摩擦される前に濡らして
おくことが必要である。このような本方法は、実施する
のが不便であって、少なくともバスルーム以外の場所で
行なうことが不可能であり、その使用がどうしても制限
される。
また、特許明細書:GB−A−632544においては、毛髪を
処置若しくは染色するための櫛が開示されている。この
櫛は水溶性且つ化学的不活性の合成重合化合物より形成
されるが、そのような化合物の中には予め水溶性の染色
材若しくは漂白剤若しくは香料が含有されている。この
用具もまた先に言及した方法を実行する際に経験される
不便さと同様の不便さを有している。
このような不便さを克服するために、特許明細書:GB−
A−413767及びUS−A−2154822においては、歯を有す
る櫛がそれぞれ提案されている。このうち、イギリス特
許においては、例えばその櫛の歯の幾つかに細かな毛が
多数埋め込まれており、そこから成る生成物が毛髪上に
沈積され得るようになっている。一方、上記アメリカ特
許においては、例えば櫛の歯の上に配置された蝋様の化
合物より或る生成物が毛髪上に適用され得るようになっ
ている。
これら既知の用具以外に、それとは全く異なった分野に
おいて、動物に規制する外部寄生虫を駆除するための方
法が提案されている。この方法において、動物の毛若し
くは皮を突起部分を有する物品を用いてブラッシングす
る若しくは櫛るのであるが、この突起部分のうちの少な
くとも幾つかが、本物品の表面付近に配置され得る殺虫
剤を含んだ重合体材料より形成される(特許明細書:EP
−A−O122605参照)。毛の上に沈積した殺虫剤は、そ
の中で動くダニ若しくは蚤等の外部寄生虫によって吸引
若しくは摂取されるが、その摂取量が致死量に達する
と、これら外部寄生虫は駆除される。この用具は、その
活性物質が動物の敏感な皮膚と直接接触することを目的
としたものではなく、三種類の毛、すなわち下毛、ヒゲ
及びオーバーヘアを含んで構成される濃密な毛の中に必
要な殺虫剤を適用するようにしたものである。
上記のイリギス特許による櫛、フランス特許によるタオ
ル若しくはヨーロッパ出願による犬用ブラシ等のよう
に、多様な目的を包含する複雑な先行技術を背景とし
て、本出願人は、人の外部上皮、特に顔部皮膚、頭皮及
び毛髪を治療して、このような上皮のある種の病理的な
症状、例えば皺、脱毛、フケ、乾癬、脂漏及びその他老
化に伴う諸状態に対して、有効な作用し得るようにし、
更にまた特に顔面及び毛髪において美容術上の処置を施
すための用具を提供するという問題を自らに課した。
そして、本出願人は、鋭意努力を重ねて、可能な限り使
用に簡単で、その他の用具は一切用いず、計量の必要が
なく、簡易且つ慣用の動作で使用することができ、そし
て更に大きな特徴として既存のある種のローション若し
くはクリームのような液状若しくは粘性状態にはなく、
治療すべき上皮に対する少なくとも1種類の活性物質の
適用・移動は1回の適用量が少量若しくは微量の適用を
繰り返し行なうことによって為され得るような用具によ
って、以上の問題を解決しようとしたのである。
この問題の解決にあたって、本出願人は、長年にわたり
薬用物質の経皮投与用に開発が進められてきた低速度放
出性マトリックス重合体系を用いることを考えた。しか
しながら、このような方針に基づいて行なわれた諸々の
実験は不成功に終わった。既存の用具は上皮に対する永
続的な使用を意図されており、顔部皮膚若しくは頭皮に
対して連続的且つ間欠的に使用するには全く適当でな
い。実際、薬用物質を経皮適用するための用具は、使用
者の動作に伴なって変形し得ることが可能なバンド状若
しくはブレスレット状の可撓性の形態を備えていること
が必要とされるが、それに対して櫛若しくはブラシ等の
用具は長期の使用に耐え得ること及び人の毛髪に対して
使用される時に受ける比較的大きな力に耐え得る充分な
剛性を備えていることが必要とされる。このことは、そ
の製造方法を異にすることにも繋がることとなる。すな
わち、既存の用具において重合体マトリックスの剛性を
増すために、例えば一般にそれとともに用いられる可塑
剤の量を減らそうとすれば、そのモールド成形段階は薬
用物質を適用するための当該用具の場合に用いられる既
知の条件下では最早実行することができない。つまり、
製造温度を上げなければならないのである。しかし一
方、従来のプラスチック製ブラシ若しくは櫛の製造にお
いて使用される温度まで高められるとすれば、このよう
な温度は本用具に用いられ得る活性因子が破壊される温
度を越えてしまう。
(発明の概要) 本出願人は、ここに画期的な発明を行なった。それは、
マトリックスを形成する重合体及び少なくとも1種類の
活性物質並びに助剤を適当に選択することにより、上記
の諸条件を満足しつつ、人の外部上皮、特に顔部皮膚及
び頭皮皮膚及び/又は毛髪等の敏感な皮膚部分を治療す
るための用具を製造する手法を提供することを可能とし
たのである。
本発明の対象とする人の外部上皮治療用具は、人の外部
上皮、特に顔部皮膚及び頭皮及び/又は毛髪を、その上
皮及び/又はその上皮表面の成長物に接触して、それの
上に活性物質を沈積するようにした物体を用いて治療す
るための用具において、この物体は皮膚をマッサージす
る物品として若しくは毛髪のスタイリング器具として形
成されて、それの少なくとも皮膚、頭皮若しくは毛髪と
接触するようにした部分は剛性の高分子マトリックスを
含んで構成されており、この高分子マトリックスは治療
上及び/又は美容術上の活性を有する少なくとも1種類
の活性物質を含んでおり、その少なくとも1種類の活性
物質は皮膚、頭皮若しくは毛髪に対するマッサージ、接
触若しくは摩擦によって高分子マトリックスから移行せ
しめられるようにするものである。
本発明のある具体例においては、前記マッサージ物品若
しくは毛髪スタイリング器具は櫛、ブラシ、スライド、
カーラ、ローラ、ピン、クリップ等の形態を備えて、少
なくとも1種の活性物質を包含する前記高分子マトリッ
クスが固定される剛性のフレームを有している。
本発明の別の具体例においては、皮膚及び/又は頭皮及
び/又は毛髪に接触するようにされ且つ補強若しくは非
補強の高分子マトリックスより構成される前記部分が、
この高分子マトリックスの材料とは別の材料より構成さ
れているハンドル若しくはグリップ等に対して、取外し
可能若しくは不可能に固定されて、1個の組立体を構成
している。
本発明に従えば、前記高分子マトリックスは、皮膚治
療、特に顔部の皺等老化に伴う諸状態の治療に有効な治
療上及び/又は美容術上の活性を有する少なくとも1種
類の薬剤を含むように選択されているのである。
また別の具体例においては、前記少なくとも1種類の活
性物質は、過剰脂漏、乾癬、脱毛若しくはフケの治療、
若しくは育毛促進に有効な少なくとも1種類の薬剤を含
む物質から選択されている。
更に別の具体例においては、前記少なくとも1種類の活
性物質は、毛髪のスタイリング、通り、コンディショニ
ング及び洗髪を容易にし、またその手触り、色及/又は
外観を改善するための美容上有効な薬剤を少なくとも1
種類含む物質より選択されている。
本発明の別の特徴によれば、前記少なくとも1種類の活
性物質が前記高分子マトリックスの可塑剤として作用す
る。
本発明の一つの具体例においては、前記活性物質は少な
くとも1種類のビタミン及び/又は不飽和脂肪酸を含ん
でいる。
本発明の別の具体例においては、前記活性物質は1〜25
%の範囲の植物抽出物及び/又は動物抽出物及び/又は
植物精油(essential vegetable oils)を含んでいる。
本発明の一つの好適な具体例においては、前記活性物質
は前記活性薬剤の経皮浸透を助ける少なくとも1種類の
成分を含んでいる。
本発明によるある有利な具体例においては、前記高分子
マトリックスは、3〜25%の範囲のピリチオン(pyrith
ione)若しくはその誘導体を前記活性薬剤として含んで
いる。
本発明の更に別の具体例においては、前記高分子マトリ
ックスは、1〜25%の範囲のコールタール若しくはその
誘導体を前記活性薬剤として含んでいる。
このように、本発明による用具を用いれば、顔部皮膚及
び/又は頭皮及び適当な毛髪に対して簡易な動作によ
り、また本用具以外のものを用いず、更に計量の必要な
く、クリーム若しくはローション等を使用する必要もな
く、少なくとも1種類の活性薬剤を拡散適用することが
可能となる。
また、本用具を用いれば、良好な治療結果をもたらす上
で必須の要素である処置回数を増加させることが出来、
更に同時に他の適用方法において知られているはね返り
の効果(例えば、洗髪の直後、一次的に消えたフケが
2、3日後に以前に増して現れること)を無くすことが
できるのである。
そして、本用具がフラシの形態とされていれば、活性物
質はブラシでマッサージされる度に供給されるのであ
り、若しくは毛髪をスタイリングする際に充分深くブラ
ッシングする若しくは櫛ることにより頭皮と接触するこ
とになり、その度に頭皮がマッサージを受けて活性物質
が供給される。
本発明に従う用具の数多くの具体例の中でも一つの好ま
しい形態としては、活性マトリックスによって棒が形成
され、その少なくとも端の部分は平らか若しくは櫛状と
され、その棒は皮膚及び/又は頭皮をマッサージするこ
とにより活性物質を適用するアプリケータとして使用さ
れる。
それ以外の毛髪スタイリング器具の場合には、放出され
た活性物質は(特に毛髪との)摩擦によって移動させら
れて徐々に毛髪中に拡がり、更に頭皮にまで到達する。
そして、このような器具が使用される際の通常の回数に
よって、充分な量の活性物質が供給されるようになって
いる。
本発明の別の重要な特徴は、前記活性物質は顔部皮膚、
頭皮及び/又は毛髪をグリース若しくは髪粉によって覆
われた状態とするものではないということである。
人の外部上皮は相対的に酸性の特徴を有しており、また
その表面はしっかりとした脂質で覆われているにもかか
わらず、本発明に従う用具を用いることにより、顔部皮
膚及び/又は頭皮及び/又は毛髪の治療において、良好
な結果が得られ、しかも活性物質のその作用部位におい
て放出される量は従来の適用方法において使用される量
に比べてかなり小さいものであった。
ここにおいて、本発明は、上記のような用具の製造方法
を提供するものであって、その特徴とするところは、そ
のような方法において、(a)前記高分子マトリックス
を構成する少なくとも1種類の重合体と、固体状態のと
きには前もって微粉末化された、若しくは可塑剤および
助剤の混合物中で微細溶解された、少なくとも1種類の
活性物質とを、約60度の温度で混合することにより乾燥
粉末を調製する工程と、(b)その粉末を放置・冷却す
る工程と、(c)かかる粉末に対して香料等の成分を添
加する工程と、(d)更に適当な形を有するモールド内
において、80℃〜140℃の間の温度でモールド成形若し
くは押出成形することにより、目的とする用具を形成す
る工程とを、含むようにするものである。
本発明の方法を実施するある具体的な例においては、複
数の活性物質は少なくとも1種類の可塑剤、少なくとも
1種類の助剤及び又び/又は高分子マトリックスと混合
される前に有機溶媒中に溶解されて、その均質性を高
め、仕上げ用具から活性物質が容易に放出されるように
なっている。
前記少なくとも1種類の活性物質の分解が避けられるよ
うな比較的低い温度でのモールド成形若しくは押出成形
は、適当な化学式を有するマトリックスの選択並びに従
来よりも低速度のモールド成形若しくは押出成形を行な
うことにより可能となる。
一方、射出成形の場合においては、成形材料を射出する
前に、従来よりも長い時間シリンダ中に滞留させて、櫛
の歯若しくはブラシの歯等毛髪スタイリング器具の作用
部分、若しくは櫛の歯等これら用具の一部分のみの各々
形状を有するモールドの空隙内に射出する前に、均一温
度の溶湯状態に保持するのである。
本方法を実施するある具体例においては、モールド成形
若しくは押出成形による成形作業は用具の作用部分につ
いてのみ行われ、成形された作用部分が必要に応じて、
活性物質を含まない高分子マトリックス形成材料か若し
くはそれ以外の材料によって形成されるハンドル若しく
はグリップ等の支持材に固定される。
また別の具体例においては、本用具の作用部分及び非作
用部分が同時に成形される。
本発明に従う用具に必要な剛性を得るためには、高分子
マトリックスに含有される可塑剤の量を、活性薬剤がこ
の可塑剤の性質を担っている場合には高分子マトリック
スの重量%で0〜25%の範囲の値とし、一方重合化合物
を、使用される活性物質に応じて高分子マトリックスの
重量%で45%〜90%の範囲に相当するものとする。
また、ある方法においては、本用具の作用部分のモール
ド成形若しくは押出成形は、プラスチック製若しくはそ
の他適当な材料製とされたフレーム上で行なわれる。
前記活性物質をマトリックス構成の成分と混合する以前
に、それが固体状態にあったものならば微細粉末化し、
また液体状態にあったものならば微細溶解化する工程を
有する方法により、高分子マトリックスの表面近くでの
活性物質の充分な放出を可能とし、マトリックス中にそ
の重量%で2〜25%の割合で含まれて且つ活性物質を構
成する少なくとも1種類の活性薬剤の効能を確かなもの
としている。
本発明は、更に、人の外部上皮、特に顔部皮膚及び頭皮
及び/又は毛髪等皮膚の敏感な部分に対して、老化に伴
う及び/または病理上の諸状態を改善するための及び/
又はその上皮表面の成長物の状態を整えるための少なく
とも1種類の活性因子を、適用するための既に述べたよ
うな用具を使用する方法に関するものであり、その方法
において、治療すべき部分を、その表面付近で放出され
得る活性物質を含有する高分子マトリックスをもって構
成されている用具を用いて、適当な時間間隔をおいて繰
り返しマッサージ、接触若しくは摩擦することにより、
活性物質が高分子マトリックスの表面から移行して、改
善すべき皮膚部分に沈積せしめられる。本発明に従う方
法は顔面の皺及び脱毛等老化に伴う諸症状、また特にフ
ケ等、皮膚及び/又は頭皮及び毛髪の諸疾患を治療する
上で有効に用いられる。
顔面若しくはその他の敏感な皮膚部分に生じた皺を改善
する場合においては、前記活性物質が放出されることに
より行われる。この活性物質の過剰量投与の危険性は、
取り除かれているのであるが、その理由はこの活性物質
が高分子マトリックスから放出される速度が遅いため
に、次のマッサージが開始される以前に、高分子マトリ
ックスの周囲及び表面付近で活性物質の濃度が元のレベ
ルに戻るためには、一定の時間が必要であるためであ
る。
このような使用方法に際して、前記活性物質は、ビタミ
ン、ホルモンのような天然植物若しくは動物抽出物、精
油、組織抽出物若しくは真皮の細胞間質を形成する物質
の誘導体等の栄養物を含んでいてもよい。
本発明に従う方法が頭皮及び頭髪の治療を意図する場合
には、その主な目的はフケ、脂漏、乾癬若しくは脱毛を
改善し、若しくは育毛を促進することにある。
この場合、活性物質は、コールタール等のタール若しく
はタール誘導体、ミネラル若しくは植物油若しくは、ピ
リチオン若しくはその誘導体、不飽和脂肪酸等を含んで
いてよい。
また本発明の方法が美容上若しくは衛生上の目的のため
に毛髪の状態を整えること、すなわち、毛髪のスタイリ
ング、通り、固定、洗髪若しくは手触り、色、外観を改
善することのために用いられる場合には、この活性物質
はニオイアヤメの粉末若しくはヒゲノカヅラの粉末、洗
浄剤若しくはシリコーンオリゴマー、脂肪酸誘導体、四
級アンモニウム化合物等のグリース吸収剤を含んでよ
い。
本発明は、また2種類の活性物質を巧みに結合するこ
と、すなわち治療上及び美容上の二つの効果を有する用
具を提供するという相乗効果をもたらす結合を巧みに行
なうものである。
(実施例) 先ず最初に、第1図には、本発明に従う用具の複数の具
体例が概略的に示されている。第一の実施例において
は、本用具は歯11を持つ櫛の形状とされており、この歯
11は櫛が毛髪中を通過させられるときに、歯11の外表面
12近で放出され得る活性物質を含有する。高分子マトリ
ックスより構成されている。第1図の左側に示されてい
る具体例においては、歯11及び握り部13が図中破線で示
されたフレーム14を覆うように形成されており、このフ
レーム14も握り部及び歯を有しているが、その構成材料
は高分子マトリックスを形成している材料よりも遥かに
高い剛性を有するものである。一方、第1図の右側部分
には歯15及びその基部16がフレームを有しない組立体と
して高分子マトリックスより形成されており、その一体
部材がフレーム18を有するか若しくは有しない握り部17
に固定されている。この後者の実施例によれば、活性物
質の使用を、例えば歯15のような毛髪及び/又は頭皮と
接触するようにされている部分のみに限定し得、よって
そのコストを下げ、更に治療の必要のない使用者の手等
に作用物質が沈積することを避け得るのである。
第2図に示された具体例においては、本用具は歯21を有
するブラシ20の形態とされており、このブラシ20はボデ
ィ22とともに組立体を形成し、その組立体が少なくとも
1種類の活性物質を含む高分子マトリックスより形成さ
れ、一方この少なくとも1種類の活性物質は歯21の表面
近くで放出され得るものであり、また摩擦に伴って実際
に放出されのである。この具体例においてもまた、ボデ
ィ22はフレーム23を覆うようにモールド成形されてお
り、それによって組立体に必要な剛性を与えている。そ
して、ボディ22は更にハンドル若しくはグリップ24に結
合されるのであるが、その結合の仕方は完全に一体化さ
れても良いし、取外し可能に結合されても良い。この場
合、何れの結合方法を用いるにせよ、グリップ24も同様
に重合体材料より形成される場合には、ボディ22とグリ
ップ若しくはハンドル24との間に可能な限り小さな断面
を有する結合部25を備えて、活性物椎を含有する高分子
マトリックスとハンドル若しくはグリップを構成する材
料との間で、相互拡散の現象が生じないようにする。
また、第3図に示す具体例においては、本用具は活性物
質を含有する高分子マトリックスより形成されたビーズ
30を備えるマッサージ用物品の形態とされており、この
活性物質は高分子マトリックスの表面近くで放出され得
るものであり、このマッサージ用物品が用いられて皮膚
の部分と接触することにより、実際に放出される。本具
体例においては、ビーズ30はグリップ若しくはハンドル
32に固定されたボディ31中において、自由に回転出来る
ようになっている。このボディ31及び/又はグリップ32
は、高分子マトリックスを形成する材料以外の材料より
形成されるか若しくは、活性物質を含まない高分子マト
リックス形成材料より形成されることができる。
本発明に従う用具の具体例が何れのものであっても、ま
たその製造方法が何れの方法であっても、本用具を包装
するに際してはそれを密閉することが必要であって、そ
の使用者は初めて本用具を使用する際、その密閉された
パッケージから本用具を取り出して使用する。本用具は
パッケージから取り出された後、放出される活性物質及
び高分子マトリックスの種類に応じて4週間〜数ケ月の
範囲で使用され得る。
高分子マトリックスの種類は、その中に含有せしめられ
活性用物質に従って選択されるが、好ましくは合成有機
重合体若しくはそのような重合体の混合物、天然重合体
(生物高分子物質)若しくはそのような重合体の混合
物、無機重合体、合成重合体若しくは合成エラストマー
より構成される。
本発明に従って用いられ得る高分子物質の例を上げる
と、以下の如くとなる:ポリオレフィン(例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン/プロピレン共重
合体)、ポリアクリレート(例えば、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチルの重合体及び共重合体)、ビニル化合物の重
合体(例えば、ポリスチレン若しくは重合ジビニルベン
ゼン)、ポリビニルエステル、ポリビニルハライド(ポ
リ塩化ビニル)、ポリ酢酸ビニル(例えば、ポリビニル
ブチラール)、ビニリデン化合物(例えば、ポリ塩化ビ
ニリデン)、エチレン/酢酸ビニル共重合体、合成及び
天然エラストマー(パラゴムノキより得られるゴム、シ
ス−4−ポリイソプレン、ポリブタジエン若しくはSB
R、SBS、SEPS、CEPC若しくはCEBCゴム)尿素/ホルムア
ルデヒドおよびメラミン/ホルムアルデヒド樹脂、エポ
キシ樹脂(例えば、多価フェノールのポリグリシジルエ
ーテルの重合体)、セルロースプラスチック(酢酸セル
ロース、フタル酸セルロース、酪酸セルロース、硝酸セ
ルロース)、およびポリウレタン。
高分子物質の例としては、その他に、例えばポリビニル
アルコール、ポリアクリルアミド、ポリエーテル、ポリ
アミド、ポリウレア、ポリアクリロニトリル及びポリメ
チルメタクリレート等の合成重合体若しくはパラフィン
等の天然樹脂を使用することも可能である。
そして、この高分子マトリックスは、一般には少なくと
も1種類の可塑剤を含むこととなるが、可塑剤は必ずし
も必要ではない。
本発明は、以下に挙げるような従来の可塑剤を用いて実
施され得るものである。すなわち、フタル酸ジブチル及
びフタル酸ジオクチル等のフタル酸エステル、セバシン
酸ジペンチル及びセバシン酸ジベンジル等のセバシン酸
エステル、アジピン酸ジオクチル及びアジピン酸ジブチ
ル等のアジピン酸エステル、硬化ポリフェノール型の可
塑剤、アルキル化芳香族炭化水素、及びヘキサンジオー
ル等ポリオールのポリエステルの如きポリエステル型の
可塑剤若しくはセバシン酸若しくはアジピン酸等のカル
ボン酸型の可塑剤。
以下に述べる活性物質が可塑剤としての性質を有する活
性物質を含有する場合には、この活性物質は単独で若し
くは通常の可塑剤と共用されて、活性物質及び可塑剤の
両者の役割を果たすものとして用いられる。この際作用
薬剤が両者の役割を果たしながらしかも通常の可塑剤と
共用された場合には、通常の使用量よりも少ない使用量
でよく、それ故用具中により多量の活性物質を含有し得
ることとなり、また充分な剛性を維持し得ることともな
る。
その他、高分子マトリックスは、例えば安定化剤、酸化
防止剤、充填剤、潤滑剤、離型剤、帯電防止剤、顔料若
しくは香料等の助剤を適宜含有し得る。
活性物質としては、例えば顔部皮膚及び/又は頭皮及び
/又は毛髪等の外部上皮及び/又はその上皮表面の成長
物を治療するための性質を有し、高分子マトリックスに
含有され得る性質を持ち、且つ顔部皮膚、毛髪及び/又
は頭皮とのマッサージ及び/又は接触及び又は摩擦によ
って高分子マトリックスより放出され、更に高分子マト
リックスから遠ざけられる性質を有しているものが選択
される。
このような活性物質は、以下に掲げる作用の内少なくと
も一つの作用を有するものから選択されてもよい。即
ち、その作用とは、殺菌、抗菌、防腐、脂漏防止、角質
分解、炎症抑制、乾癬防止、止痒、瘢痕形成、フケ防
止、栄養性及びホルモン作用若しくは育毛促進。
その他活性物質は、美容術上若しくは洗浄の性質を有す
るものから選択される。
本発明の主要な具体例においては、本用具は活性物質に
よってフケ止め、脂漏防止及び/又は乾癬防止活性を与
えられている。
この場合、活性物質はタール若しくはその誘導体を含む
クループより選択されるが、これらの物質が可塑剤の性
質も有することは本発明によって証明されたものであ
る。これらタール若しくはその誘導体としては、例えば
コールタールの蒸溜物の抽出物若しくはその溶体及びそ
れらの誘導体が挙げられる。すなわちクレゾール、フェ
ノール、石炭酸ナトリウム、クロロキシレール、ポリエ
トキシレート化アルキルフェノール及びエトヘキサジオ
ール(ethohexadiol)である。若しくは木材(カンバ、
マツ、セッケンボク、ビャクシン等)起源のタール及び
その誘導体、例えばサポニン等が用いられる。また鉱油
若しくは抽出物若しくはケイド油、カンバの精油、亜麻
仁油等の植物油、石油スピリット、イクタモール及びイ
ラクサの抽出物、牛蒡の根、ピレトリウム、ジャンボラ
ンディ、キンレンカ、柳及びスウェルチアジャポニカ
(Swertia Japonica)等が用いられ得る。ここで特記す
べきことは、高分子マトリックスに含有された活性物質
は、相異なる活性分子であるという化学的複雑さ(特に
コールタール)にも拘わらず、臨床上の効果に関して言
えば、同様の活性物質の従来の適用と比較して満足すべ
き放出が為され得るということである。その他、単独若
しくは共用で用いられるこれら活性物質としては、例え
ばチモール、メントール、テルピネオール、オイカリプ
トール、特にα−ビサボロール等の、抗菌性若しくは炎
症抑制性を有する植物精油より選択される。
その他活性物質としては、ピリチオン亜鉛、二硫化ピリ
オン(RTM)等のピリチオン及びその誘導体、シクロピ
ロックスオラミン、ピロクトンオラミン等のシクロピロ
ックス及びその誘導体、若しくはα−スージャプリシン
若しくはβ−スージャプリシンの誘導体、特に銅塩、若
しくはその他の殺菌効果を有する薬剤、例えばエニルコ
ナゾール、クロトリナゾール、ミコナゾール、エコナゾ
ール、イソコナゾール、トルナフテート、ピマリシン、
ニスタチン及びケトナゾールがある。
その他活性物質として、良好な結果を示したものを挙げ
れば、サルチル酸及びそのアルカリ金属誘導体、若しく
はサルチル酸メチル、若しくは二硫化セレン、その他の
スルフィド、硫黄誘導体、硫黄、硫酸亜鉛、レゾルシノ
ール、カプタン及びウンデシレン酸及びその誘導体等が
ある。
本発明は、また、次に掲げる活性物質を単独若しくは混
合で用いた用具において実効のあるものとなる。そのよ
うな活性物質としては安息香酸及び/又はホウ酸及びホ
ウ酸ナトリウム等のその誘導体、若しくはクロルヘキシ
ジン及びヘキサミジンがある。
非常に低濃度でセルロースエステル及びエーテルの可塑
剤として用いられることが知られているカンフルは5〜
15%の割合で含有され得る。カンフルはそのマトリック
ス中で移動特性を高めるために、マトリックスに含有せ
しめられる以前に、有機溶媒中に溶解される。
また、ジオキシアントラノール及び/又はパラヒドロキ
シベンゾエート及び/又はベンゾカイン(アミノ安息香
酸エチル)を用いることも可能である。
本発明の別の具体例においては、活性物質は皮膚及び/
又は頭皮の老化による諸症状を、皺及び/又は脱毛を改
善し若しくは育毛を促進することにより防止する効果を
有する。
この場合、活性物質は以下に示すような合成の植物若し
くは動物ホルモンより選択される。すなわち、エスタジ
オール、プロゲステロン、酢酸チノステロン及び/又は
ハイドロコルチゾン及びそれらの誘導体、及び/又はビ
タミンA、B、C、D、E、F、H及びPPの各グループ
及びそれらの誘導体、すなわちパントテン酸及びそのカ
ルシウム塩及びナトリウム塩の形の誘導体、ニコチン酸
及びニコチン酸エチル若しくはニコチン酸メチルの形の
その誘導体、パラアミノ安息香酸、ピリドキシン及びそ
の塩酸塩、レチノイック酸(retinoic acid)、リボフ
ラビン(B2)及び葉酸(B6)。
これまで人の上皮及びその表面成長物に対して重要な活
性を有することが知られながら、その高い不安定性及び
その選択的安定性故に満足のいく使用が困難であった。
例えば、ビタミンB6、H、PP及びC及びパンテノール等
のある種のビタミンについても、本発明に従う方法によ
り、これまで述べてきたような高分子マトリックス中に
含有され得るところとなり、良い結果が得られている。
ビタミンFは可塑剤として用いられ得るのみならず、ビ
タミンA及びE及びそれらの誘導体の溶剤及び放出促進
剤としても使用され得る。また、ビタミンEは、毛髪に
対するその本来の作用、と製造工程中においてビタミン
A及びFを酸化作用から守るという二重の長所を有して
いる。
本発明に従って用いられて、皮膚及び/又は頭皮の老化
による諸症状を防止する効果を有するその他の薬剤とし
ては、天然植物及び動物抽出物がある。すなわち、精
油、コロイドオートミール、麦芽油、オリーブ油、朝鮮
人参抽出物、胎盤抽出物、羊水抽出物、馬の毛抽出物、
組織抽出物、レシチン若しくは蜂蝋のアラントイン等の
代謝誘導体。
動物起源の生化学的誘導体の中では、表皮の細胞間質を
構成する物質の誘導体が皮膚、頭皮及び毛髪を治療する
上で特に価値が高い。ここでは、その中でも特に高分子
のものを挙げておく。すなわち、ケラチン、コラーゲ
ン、エラスチン、ムコポリサッカライド、プロテオグリ
カン及び構造のグリコプロテイン、若しくはリン脂質及
びリポアミノ酸。高分子タンパク質の水解物は、ヒドロ
キシプロリン、デスモシン、N−アセチルグルコサミ
ン、グルクロン酸、グルコサミン、トリプトファン及び
システイン等の、特にアミノ酸及びある種の糖若しくは
誘導体によって構成されるが、これらの物質の中では、
DL−メチオニン、S−カルボキシメチルシステイン及び
グルクロン酸が、シスチン及びセバシン酸メチルシステ
インと同様に、頭皮の治療において特に効果が高い。
また、育毛促進において特に有効な薬剤としては、ジク
ロロフェン及びジエタノールドデカンアミド、塩化カプ
ロイル、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸テトラカイン及
びミノキシジル及びそれらの誘導体、及びジニトロクロ
ロベンゼン。
本発明の更に別の具体例においては、活性物質として、
美容術上及び衛生学上の特性を有する以下に述べるよう
にシリコーンオリゴマーが選択して用いられる。例え
ば、ポリジメチルシロキサンオリゴマー、シリコーン/
グリコール共重合体、シクロメチコーン、アミドメチコ
ーン、脂肪酸誘導体(例えばそれらのエステル若しくは
ポリエステル)、四級アンモニウム化合物(例えばその
エステル)、アルカノールアミド、ポリグリコールエス
テル、脂肪アルコール若しくは高分子アルコール及び脂
肪アルコールポリグリコールエーテルのようなそれらの
誘導体、若しくはココナツ・アミドエチルベタイン若し
くはココナツ・オレアミドプロピルベタインのようなベ
タイン誘導体等が用いられる。
プラスチックの分野においては、上に挙げた活性物質の
内、脂肪アルコール若しくは高分子アルコール及びそれ
らの誘導体は内部潤滑剤として、脂肪酸及びその誘導体
は外部潤滑剤として、シリコーンはモールドリリース剤
として、四級アンモニウム誘導体及びベタイン誘導体は
帯電防止剤として、例えば2%程度の低い割合で、各々
用いられる。
衛生若しくは清潔の目的のために用いられる活性物質と
しては、ニオイアヤメの粉末若しくはヒゲノカヅラの粉
末及び/又はその他、グリースを吸収する及び/又は洗
浄作用を有する薬剤が用いられる。活性物質がグリース
を吸収する粉末である場合には、高分子マトリックス内
でその割合は15%〜30%の範囲とされる。
本発明に従う用具は第1図から第3図までに示されてい
るもの以外にも異なった形態を取り得るのであり(例え
ば、スライド、カーラ、ローラ、ピン、クリップ等の毛
髪スタイリング器具の形態を取り得る、それらが全体と
して若しくは作用部分のみとして形成される。この場
合、それが櫛若しくはブラシの歯であってもまた、マッ
サージ用物品のビーズ等であっても以下に述べる方法に
より、以上に述べた成分から形成される。その方法と
は、高分子マトリックスを構成する少なくとも一種類の
重合体と、固体状態の時には前もって微粉末化された若
しくは可塑剤及び助剤の混合物中で微細溶解された少な
くとも一種類の活性物質とを、約60度の温度で混合する
ことにより乾燥粉末を構成する工程と、その粉末を放置
冷却する工程と、その粉末に対して香料等の成分を添加
する工程と、更に適当な形を有するモールド内におい
て、80℃〜140℃の間の温度でモールド成形若しくは押
出成形することにより、目的とする用具を形成する工程
とを含むものである。
以下に、掲げる幾つかの具体例は本発明のその他の特
徴、長所及び特別の性質を明らかにしようとするもので
ある。
I.フケ防止、脂漏防止並びに乾癬防止用治療用具: 以下の各具体例についてその構成成分の表示は全て重量
%である: 以上のような構成成分を有する例1〜例4を約95℃の温
度でモールド成形した。
例5 サリチル酸(微粉末化したもの) 15 % プロピレングリコール 5 % アジピン酸ジオクチル 20 % ミリストレイン酸 1 % ミリカーブ 8 % エポキシド化大豆油 2 % ステアリン酸カルシウム 2.5% ポリ塩化ビニル 46.5% 例6 コールタール(抽出物) 14 % 鉱油 10 % 植物精油 1 % 酸化亜鉛 5 % ステアリン酸 3 % 硫黄 2.5% CBS 0.8% 粘土 20 % SBTゴム 13.7% 例5の構成成分は、76℃で昇華するサリチル酸が大気圧
での加熱で急速に分解する事実を考慮して、約80℃〜85
℃の相対的に低い温度で成形した。
一方、例6の構成成分については、約140℃で12分間硫
化処理することにより成形した。
例7 例7の構成成分は例5の構成成分に相当するものである
が、硫化セレン及びレゾルシノールを含んで調整されて
いる。その成形方法は例5の場合と同様である。
例8 例8の構成成分は、例1の構成成分に相当するものであ
るが、ウンデシレン酸及び亜鉛又はウンデシレン酸ナト
リウムを含んで調整されている。その成形方法は例1に
関して既に述べたものと同様である。
例9 例9の構成成分は、例2の構成成分に相当するものであ
るが、エトヘキサジオールを含んで調整されている。そ
の成形方法は例2の場合と同様である。
例10〜12の構成成分は、約95℃の温度でモールド成形し
た。
II.脱毛治療用若しくは育毛促進用用具 以下に示す各具体例の構成成分の表示は全て重量%であ
る。
上に挙げた例13から例14のうち、例14については、まず
グループAの構成成分混合物をBのグリセロール中に溶
解した後、それをグループCの構成成分と混合した。一
方、例13及び例15については、グループAの構成成分を
そのままグループCの構成成分と混合した。そして、例
13〜例15の全てのものについて、このようにして得られ
た混合物を微溶解化した後グループDの構成成分と混合
した。
また、例13及び例14においては、グリセロール及びビタ
ミンFが各々活性物質の溶剤及び活性物質放出補助剤と
して用いられている。
これら例13〜15の成形方法は、例1〜4について既に述
べた方法と同様に行われた。
この場合、活性薬剤の頭皮浸透を助ける薬剤を活性物質
中に含有させることが可能である。例えば、そのような
薬剤としては、アルキルスルフォキシド(DMSO)、ジメ
チルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ピロリドン
及び誘導体(アゾンRTM)及びN,N−ジエチル−m−トル
アミドがある。
ここで注目すべきことは、本用具の製造工程中におい
て、ビタミン類の分解が非常に低いレベルに留まったこ
とであり、更に製造後においてもこれらビタミン類はマ
トリックス中に含まれることによって保護されて、その
ために光線及び湿気(重合体の表面は疏水性である)並
びにpH変動(マトリックス中のpH値は約3〜6の範囲と
される)から保護されるという利点があるということで
ある。
以下に掲げる各具体例の構成成分の表示は、全て重量%
である。
例16〜19の各構成成分は、95℃の温度でモールド成形さ
れた。
例20 例20の構成成分は、例17の構成成分に相当するものであ
るが、活性物質としてリン脂質、脂アミノ酸若しくは脂
肪酸エステルポリオールを用いて調整されている。その
成形方法は、例17の成形方法と同様である。
例21 例21の構成成分は例18の構成成分に相当するのが、キン
レンカ、イラクサ、キナノキ、ヘンナ若しくはオートミ
ルクの脂溶性抽出物、若しくは組織、血液、胎盤、羊
水、馬の毛、魚油若しくはレシチン等の動物起源の脂溶
性抽出物を含んで調整されている。その成形方法は例18
について述べたものと同様である。
例22 例22の構成成分は、例1及び例15の構成成分に相当する
ものであるが、活性物質としてDL−メチオニン、S−カ
ルボキシメチルシステイン若しくはグルコン酸を含んで
調整されている。その成形方法は、例1及び例15につい
て述べたものと同様である。
例23 例23の構成成分は例13及び例17の構成成分に相当するも
のであるが、毛髪コンディショニング用の活性物質とし
て、シリコウンオリゴマー、脂肪酸エステル及びポリエ
ステル、高分子アルコール及びその誘導体、四級アンモ
ニウム誘導体及びベタイン誘導体を含んで調整されてい
る。そして、成形方法は、例13及び例17に関して既に述
べたような方法によった。
以下に示す実験結果についての記述は、本発明に従う用
具の使用方法を明らかにしようとするものである。
比較治療実験 実験1 本実験の目的は、コールタールを含有する商業用シャン
プーの臨床効果と、本発明に従うコールタール含有ブラ
シの臨床効果とを比較しようとするものである。本実験
において用いたブラシノ形態は、一辺が8.7cmの正方形
で、活性物質を含有する高分子重合体マトリックスのみ
より形成され、その正方形の片方の面に長さ0.75cmの突
起を252本備えたものを用いた。
実験対象としては、頭皮に乾癬を有する60を1グループ
20人ずつ、3グループに分けて行った。病訴期間は全員
3ケ月以上であり、その平均値は1.1(±0.15)年であ
った。各グループは、病訴期間及び病気の程度の観点か
ら可能な限り均一になるように選択された。そして、A
グループは3日に1度の割合でプラシーボ(placebo)
シャンプーにより洗髪をし、且つ1日に2度の割合で活
性ブラシにより髪をブラッシングした。Bグループは、
3日に1度の割合でコールタール含有シャンプーにより
洗髪し、且つ1日に2度の割合でプラシーボブラシによ
り髪をブラッシングした。Cグループは、グループA、
Bと同様の方法を用いて洗髪及び髪のブラッシングを行
ったが、シャンプー、ブラシともにプラシーボを用い
た。
実験中、二種類の変動要素を追跡した。すなわち、実験
結果30日及び60日時点での頭皮の落屑度及び脂性状態を
追跡した。実験中は、その他の頭皮への処置はいかなる
ことも行わなかった。
本実験の結果は、以下に示す表に明らかである。
実験2 実験2においては、実験1の方法と同様の方法に従っ
て、ピリチオン亜鉛含有ブラシの活性を商業用ピリチオ
ン亜鉛含有シャンプーの活性と比較した。本実験で追跡
したのは、フケの変動要素である。
結果は、以下の表に示す通りである。
実験3−フケ治療実験 本実験の目的は、二硫化ピリオン含有の商業用シャンプ
ーの効果と、本発明の具体例1に従うブラシの効果とを
比較しようとするものである。ただし本実験において
は、例1のブラシのピリチオン亜鉛の代わりに二硫化ピ
リオンを用いた。また使用したブラシは、一辺が8.7cm
の正方形で、活性重合体マトリックスのみより形成さ
れ、その片方の面に長さ0.75cmの突起を225本備えたも
のを用いた。
本実験の対象としては、6週間以上にわたり頭皮の過剰
脂漏及びフケの症状を訴えるもの60名を、一グループ20
名ずつ3グループに病理学的に均質に分けて、本実験を
行った。Aグループは3日に一度の割合でプラシーボシ
ャンプーにより洗髪し、且つ1日に2度の割合で活性ブ
ラシにより髪をスタイリングした。Bグループは3日に
1度の割合で二硫化ピリオン含有のシャンプーを使用
し、且つ1日に2度の割合でプラシーボブラシにより髪
をスタイリングした。Cグループは同様の方法によっ
て、洗髪及び髪のスタイリングを行ったが、シャンプー
及びブラシは共にプラシーボを用いた。本実験において
は、フケの変動要素を追跡した。
実験4−皺治療実験 本実験の目的は、顔面の皺の治療における本発明に従う
具体例13の用具の活性を評価することにある。ここで活
性マトリックスは、軸の回りに回転可能なローラの形状
のものを用いた。実験方法としては、顔面の皺部分を1
日に2度の割合で、本用具をローリングマッサージする
ことにより行った。対象としては、10人の女性につき、
その頬骨部分について4週間に渡って行った。結果は、
三次元皮膚の反対印象拡大写真を分析して得た。その目
に見えた皺の平均減少率は29%であり、ある対象の場合
には38%の減少を示した。
実験5−脱毛治療実験 本実験の目的は、頭皮の脱毛症治療における本発明に従
う具体例17の用具の活性を評価することである。本実験
は女性20名を含む60名の患者について行われたが、これ
らの患者は全て過去1年以上にわたり追跡してきた者た
ちであり、また従来の治療から幾分かの改善をみた後
に、広い範囲にわたる脱毛症状が固定している患者たち
である。
これら患者は病状及び範囲について均質な二つのグルー
プすなわち、Aグループ及びBグループに分けられた。
そして、Aグループは発明の用具を用いることにより、
1日に2回という最低の割合で4ケ月間頭皮及び毛髪を
ブラッシングした。一方、Bグループは同じ活性薬剤を
が有するローションを2日毎の夜に40日間使用して、そ
の後更に1週間に2度の割合で80日間使用した。
対象とされた患者のうち、女性患者はすべて、頭頂部及
び側前頭部が明らかに薄化している脂漏型の脱毛症であ
った。また、全ての男性患者は、前髪部分の薄化及び頭
頂部分の初期脱毛を示す脱毛症であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従う用具の複数の具体例を示す概略
図である。第2図は、本発明に従う別の用具の斜視図で
ある。第3図は、更に別の用具の斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/06 7/48 A61M 35/00 (56)参考文献 特開 昭49−45560(JP,A) 特開 昭59−207149(JP,A) 実開 昭59−93528(JP,U)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人の外部上皮、特に顔部皮膚、頭皮、毛髪
    等の過敏な皮膚部分を、その人の外部上皮若しくはその
    上皮表面の成長物に接触して、それの上に活性物質を沈
    積するようにした物体を用いて治療するための用具にし
    て、上記物体は、皮膚をマッサージするための物品とし
    て若しくは毛髪スタイリング器具として形成されて、そ
    れの少なくとも皮膚、頭皮若しくは毛髪と接触するよう
    にした部分は剛性の高分子マトリックスを含んで構成さ
    れており、更に、その高分子マトリックスは治療上若し
    くは美容術上の作用を有して且つ高分子マトリックスの
    外表面付近で放出され得る性質を有する少なくとも1種
    類の活性物質を含有しており、その少なくとも1種類の
    活性物質は皮膚、頭皮若しくは毛髪に対するマッサー
    ジ、接触若しくは摩擦によって高分子マトリックスから
    移行せしめられる人の外部上皮治療用用具を製造する方
    法であって、 前記高分子マトリックスを構成する少なくとも1種類の
    重合体と、固体状態のときには前もって微粉末化され
    た、若しくは可塑剤および助剤の混合物中で微細溶解さ
    れた、少なくとも1種類の活性物質とを、約60度の温度
    で混合することにより乾燥粉末を調製する工程と、 かかる粉末を放置・冷却する工程と、 かかる粉末に対して香料等の成分を添加する工程と、 更に、適当な形を有するモールド内において、80℃〜14
    0℃の間の温度でモールド成形若しくは押出成形するこ
    とにより、目的とする用具を形成する工程とを、 含むことを特徴とする人の外部上皮治療用用具の製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記活性物質が、前記少なくとも1種類の
    可塑剤及び/又は助剤及び/又は高分子マトリックスと
    混合されるに先だって、有機溶媒中に溶解される特許請
    求の範囲第1項に記載の人の外部上皮治療用用具の製造
    方法。
  3. 【請求項3】前記マッサージ物品若しくは毛髪スタイリ
    ング器具は、櫛、ブラシ、スライド、カーラ、ローラ、
    ピン、クリップ等として形成され、更に、前記少なくと
    も1種類の活性物質を含有する前記高分子マトリックス
    の剛性を高めるフレームを含んでいる特許請求の範囲第
    1項に記載の人の外部上皮治療用用具の製造方法。
  4. 【請求項4】前記活性物質は、顔面の皺等の老化に伴う
    種類の皮膚処置において、治療上若しくは美容術上の作
    用を有する少なくとも1種類の薬剤を含んでいる特許請
    求の範囲第1項に記載の人の外部上皮治療用用具の製造
    方法。
  5. 【請求項5】前記活性物質は、過剰脂漏、乾癬、脱毛若
    しくはフケの治療若しくは育毛促進において活性のある
    少なくとも1種類の薬剤を含んでいる特許請求の範囲第
    1項に記載の人の外部上皮治療用用具の製造方法。
  6. 【請求項6】前記活性物質は、髪のスタイリング、髪の
    とおり、コンディショニング、洗髪を容易にし且つ髪の
    手触り、色及び/又は外観を改善するための少なくとも
    1種類の美容上活性のある薬剤を含んでいる特許請求の
    範囲第1項に記載の人の外部上皮治療用用具の製造方
    法。
  7. 【請求項7】前記活性物質は、前記高分子マトリックス
    の可塑剤として作用する特許請求の範囲第1項に記載の
    人の外部上皮治療用用具の製造方法。
  8. 【請求項8】前記活性物質は、少なくとも1種類のビタ
    ミン及び不飽和脂肪酸を含んでいる特許請求の範囲第1
    項に記載の人の外部上皮治療用用具の製造方法。
  9. 【請求項9】前記活性物質は、1〜25%の植物抽出物、
    動物抽出物及び植物精油を含んでいる特許請求の範囲第
    1項に記載の人の外部上皮治療用用具の製造方法。
  10. 【請求項10】前記活性物質は、前記活性薬剤の経皮浸
    透を助長する少なくとも1種類の成分を含んでいる特許
    請求の範囲第1項に記載の人の外部上皮治療用用具の製
    造方法。
  11. 【請求項11】前記高分子マトリックスは、前記活性物
    質として、3〜25%のピリチオン若しくはその誘導体を
    含んでいる特許請求の範囲第5項に記載の人の外部上皮
    治療用用具の製造方法。
  12. 【請求項12】前記高分子マトリックスは、前記活性物
    質として、1〜25%のコールタール若しくはその誘導体
    を含んでいる特許請求の範囲第5項に記載の人の外部上
    皮治療用用具の製造方法。
  13. 【請求項13】前記活性物質は、ニオイアヤメの粉末若
    しくはヒゲノカヅラの粉末、洗浄剤若しくはシリコーン
    オリゴマー、脂肪酸誘導体若しくは4級アンモニウム化
    合物等のグリース吸収剤を含んでいる特許請求の範囲第
    5項に記載の人の外部上皮治療用用具の製造方法。
  14. 【請求項14】前記高分子マトリックスに含有されてい
    る可塑剤の量は、その高分子マトリックスの重量%で0
    〜25%であり、前記少なくとも1種類の重合体および前
    記活性物質は、各々重量%で、45〜90%、2〜25%であ
    る特許請求の範囲第1項乃至第13項の何れかに記載の人
    の外部上皮治療用用具の製造方法。
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