JPH077140Y2 - 押出成形機における内側ダイの支持腕 - Google Patents

押出成形機における内側ダイの支持腕

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JPH077140Y2
JPH077140Y2 JP1991053431U JP5343191U JPH077140Y2 JP H077140 Y2 JPH077140 Y2 JP H077140Y2 JP 1991053431 U JP1991053431 U JP 1991053431U JP 5343191 U JP5343191 U JP 5343191U JP H077140 Y2 JPH077140 Y2 JP H077140Y2
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JP
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die
molten resin
inner die
support arm
extruder
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JP1991053431U
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JPH057434U (ja
Inventor
信昭 堀場
Original Assignee
三友特殊精工有限会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、押出成形機における
内側ダイ(マンドレル、中子。以下同じ)の支持腕(ス
パイダ。以下同じ)の形状に関するものである。
【0002】
【従来の技術】窓枠、テーブル板の縁取、階段の手摺、
電気配線用の線樋等複雑な断面形状をもつ長尺物を作る
押出成形機では、溶融樹脂を混練して所望の断面形状の
ダイリップをあけたダイから押出して成形している。
で、この押出成形機により一定形状、及び肉厚の成形品
を得るためにダイリップの間隔を一定に保つことが重要
である。そのためダイ本体の中に設置される内側ダイに
は、その周囲の複数の箇所に設けられた支持腕を、ダイ
本体に向かって突出させ、このダイ本体に接触又は嵌挿
させることにより、内側ダイをダイ本体の中心に保持す
る。
【0003】図4の模式図に見られるように、従来の内
側ダイの支持腕は、内側ダイの長手方向(溶融樹脂の流
れ方向。以下同じ)に対し平行(直線状)に配置される
構造となっているので、押出された溶融樹脂は、その殆
どが、直線状に流れる。従って、溶融樹脂の混練が十分
でなく、成形品の厚みむら、ラインマーク(或はスパイ
ラル方式では、スパイラルマーク。以下同じ)の発生要
因となる。また溶融粘度の高い樹脂の際には、ダイ本体
の圧力損失が高くなる虞がある。
【0004】この問題点を解決するために、多くの登録
実用新案がなされており、例えば、次のような技術文献
が挙げられる。
【0005】先ず、第一に、実公昭63−37231号
の環状押出ダイがあり、その要旨は、樹脂の先端部流路
をダイ中心軸線に対して30〜90度の範囲の方向に拡
開し、先端部流路の全型出口近傍を10〜70度の範囲
の鋭角となるように形成したことにあり、その効果は樹
脂の付着、堆積を防止して傷つきのない筒状フィルムの
製造を内容とする。しかしながら、この登録実用新案で
は、次のような課題が考えられる。即ち、樹脂流路の角
度の調整によるものであるため、樹脂の混練と、その流
れの不均一の防止には、未だ改良の余地が考えられる。
【0006】次に、第二に、実公平1−8348号の偏
肉防止調芯ダイがある。この登録実用新案は、スパイラ
ルマンドレルダイを使用する構造がある。しかし、この
登録実用新案は、構造が複雑であること、及び溢流(ラ
ンドフロー)現象を利用する構成であること、等から本
考案には、採用できない処である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】従来の、溶融樹脂の流
路(以下、溶融樹脂路とする。)に、支持腕が直線状に
配置される構造となっている。それがため、溶融樹脂の
均一な流量が確保されないこと。又は溶融樹脂の混練が
十分でなく、成形品の厚みむら、ラインマークの発生要
因となる。また溶融粘度の高い樹脂の際には、ダイ本体
の圧力損失が高くなる虞がある。
【0008】この考案の目的は、上記のような課題を解
決するためになされたものであり、押出成形時におい
て、溶融樹脂の十分なる混練を図ること、及び溶融樹脂
路における溶融樹脂のスパイラル方向(溶融樹脂の円周
方向に於ける捻り状の流れを云う。以下同じ)に添って
の流れと、均一な流量が確保できる内側ダイの支持腕を
得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案にかかる内側ダ
イの支持腕は、前記課題を解決するために、下記の構成
を採用した。
【0010】即ち、溶融樹脂を混練して所望の断面形状
のダイリップから押出して成形する押出成形機におい
て、溶融樹脂を混練して所望の断面形状のダイリップか
ら押出して成形する押出成形機において、前記ダイリッ
プのダイ本体に適宜間隔をもって保持された内側ダイの
外周囲より前記ダイ本体に向かって突設し、かつこのダ
イ本体に接触又は嵌挿するこの内側ダイの長手方向に向
かって適宜間隔で数本設けられた支持腕であって、この
各支持腕は、前記内側ダイの長手方向に向かって平面視
してほぼS型カーブ状にそれぞれ形成されていることを
特徴とする
【0011】
【作用】押出機より押出された溶融樹脂は、溶融樹脂路
における平面視してほぼS型カーブ状の内側ダイの支持
腕を介して、いわゆるスパイラル状の流れとなって、こ
こで、十分に混練され、しかも均一な流量を確保しつ
つ、順次押し出されていく。その後、ほぼ直線状の流れ
となり、ダイリップから押出されて所望の形状に成形さ
れる。従って、成形された成形品は、所望の形状かつ肉
厚で、品質の優れた製品となり得る。
【0012】
【実施例】以下この考案の実施例を図に基づいて説明す
る。図1は押出成形機におけるダイ本体、内側ダイ、支
持腕の関係を示す断面図、図2は本考案による支持腕の
拡大横断面図、図3は本考案支持腕の形状の一例を示す
拡大模式図、第4は従来の支持腕の形状の一例を示す拡
大模式図である。
【0013】図示の如く、押出成形装置において、内周
面が円形のダイ本体1の内側に、外周面が円形の内側ダ
イ2が配置される。この内側ダイ2の外周面上の複数の
箇所に支持腕3が設けられ、ダイ本体1に向かって突出
しダイ本体1に接触又は嵌挿することにより、内側ダイ
2を中心位置に保持し、成形品の形状を規制するダイリ
ップ4の寸法を、一定の数値に保つ。更にダイ本体1の
外側には、溶融樹脂を加熱するヒータ5が設けられる。
【0014】尚、前記支持腕3の断面形状は板状、翼形
状等がよい。また図示しないが、支持腕3の立上方向に
おいて、テーパー形状として、例えば、嵌合又は分割の
容易化を図る場合もある。図中6は溶融樹脂調節用のボ
ルト、7は押出機である。
【0015】そして、図2及び図3に見られるように、
実施例による支持腕3は、平面視してほぼS型カーブ状
に形成されていること、並びにこの支持腕間にほぼS型
カーブ状と相似形のほぼS型カーブ状の溶融樹脂路(溶
融樹脂流動用空間)が形成されていることから、この溶
融樹脂路を流れる溶融樹脂には、当該内側ダイ2の外周
面において、ほぼスパイラル方向の流れが(スパイラル
運動が)確保される。
【0016】このことは、図4で分かるように、従来の
直線状の支持腕13によって与えられる溶融樹脂路にお
ける溶融樹脂は、直進方向の流れとなり、この考案のス
パイラル方向の流れとは、全く異なった様相を成すもの
である。図中12は従来構造の内側ダイである。
【0017】次に実施例の動作について説明する。押出
機より押出された溶融樹脂は、ダイ本体1と平面視して
ほぼS型カーブ状を呈する支持腕3によって中心位置に
保持された内側ダイ2との間には、ほぼS型カーブ状の
樹脂溶融路が形成される。したがって、このほぼS型カ
ーブ状の溶融樹脂路を流動する溶融樹脂には、スパイ
ル運動(渦流運動)が付与されることと、一定の流量が
保証される。これにより、順次ダイリップの方向に向か
ってスパイラル方向の流動並びに定量の流動量が確保さ
れ状態で流動され、かつこの流動過程で、常時、例え
ば、ヒータ5によって加熱される。その後、一定の開口
寸法に保たれたダイリップ4によって所定の断面形状に
成形された後、冷却、切断等の次段階に送られる。
【0018】
【考案の効果】本考案は、内側ダイに設けたほぼS型カ
ーブ状の支持腕を介して、ほぼS型カーブ状の溶融樹脂
路が形成される構成である。したがって、当該ほぼS型
カーブ状の溶融樹脂路を流れる溶解樹脂にはスパイラル
運動が付与される効果があること、またこの効果を介し
て、従来技術における直線状の支持腕の介在に起因する
成形品の厚みむら、ラインマーク、その他強度低下の諸
欠点が排除される卓効がある。更に均一で、品質の優れ
た成形品を製作することができる実用面での効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】押出成形機におけるダイ本体、内側ダイ、支持
腕の関係を示す断面図である。
【図2】本考案の一実施例の支持腕の拡大横断面図であ
る。
【図3】本考案の支持腕の形状の一例を示す拡大模式図
である。
【図4】従来の支持腕の形状の一例を示す拡大模式図で
ある。
【符号の説明】
1 ダイ本体 2 内側ダイ 3 支持腕 4 ダイリップ 5 ヒータ 6 ボルト 7 押出機

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融樹脂を混練して所望の断面形状のダ
    イリップから押出して成形する押出成形機において、
    記ダイリップのダイ本体に適宜間隔をもって保持された
    内側ダイの外周囲より前記ダイ本体に向かって突設し、
    かつこのダイ本体に接触又は嵌挿するこの内側ダイの長
    手方向に向かって適宜間隔で数本設けられた支持腕であ
    って、この各支持腕は、前記内側ダイの長手方向に向か
    って平面視してほぼS型カーブ状にそれぞれ形成されて
    いることを特徴とする押出成形機における内側ダイの支
    持腕
JP1991053431U 1991-07-10 1991-07-10 押出成形機における内側ダイの支持腕 Expired - Lifetime JPH077140Y2 (ja)

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JP1991053431U JPH077140Y2 (ja) 1991-07-10 1991-07-10 押出成形機における内側ダイの支持腕

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JPH057434U JPH057434U (ja) 1993-02-02
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ID=12942657

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