JPH077076U - 短絡接地器具 - Google Patents

短絡接地器具

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JPH077076U
JPH077076U JP4131093U JP4131093U JPH077076U JP H077076 U JPH077076 U JP H077076U JP 4131093 U JP4131093 U JP 4131093U JP 4131093 U JP4131093 U JP 4131093U JP H077076 U JPH077076 U JP H077076U
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JP
Japan
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short
electric wire
clip
clip member
circuit grounding
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Application number
JP4131093U
Other languages
English (en)
Inventor
昭 加藤
Original Assignee
財団法人東北電気保安協会
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高圧受電設備等を停電状態で点検する際に用
いる短絡接地部材のクリップ部材を、開閉器の端子に着
脱する際に、クリップ部材を片手で取り扱い可能にする
とともに、電線が絡まったりすることを防止できるよう
にする。 【構成】 開閉器の端子に接続するクリップ部材11〜
13と、接地部材に接続するクリップ部材14とを、短
い電線16、17と、長い電線15を用いて直列に接続
して短絡接地部材10を構成する。前記クリップ部材に
おいて、ハンドル21、22の間隔Hを作業者が片手で
取扱いできるようにするために、ボルト28とナット2
9を組み合わせた開度調節部材を設けている。また、長
い電線15には、パイプ状の部材を取り付けて、電線が
絡まったりすることを防止し、電線の取扱い性を良好に
できるようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、短絡接地部材やブースターケーブル等に用いる短絡接地器具に関し 、特に、ハンドルの開きを任意に調整できて、クリップ部材の取扱いを容易に行 い得るようにするとともに、長い接続電線が絡まったりすることを防止する手段 を設けて、短絡接地部材等の取扱い性を向上させ得るような装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自家用の電気工作物の点検等を行う際には、高圧受電設備を停電させた後で、 高圧機器の端子と接地部材との間を接続し、作業の安全を図るために短絡接地部 材を取り付けることが行われている。前記短絡接地部材においては、例えば、図 3に示されるように、高圧受電設備の遮断器、開閉器等の端末装置1に対して、 それぞれの端子2〜4と、アースとして使用する接地部材5との間に、短絡接地 部材10aの1本の電線を接続して全体を短絡させる状態に設定し、負荷側を完 全な無電圧状態にして、点検作業等を行うことができるようにされる。前記短絡 接地部材10aにおいては、図4にも示されるように、三相の端子に接続するク リップ部材11a、12a、13aを、短い電線16、17により直列に接続し 、クリップ部材13aと接地部材に取り付けるクリップ部材14aとを、長い電 線15により接続して構成している。前記複数のクリップ部材は、一般のブース ターケーブルに用いられるクリップ部材と同様に、ワニ口とよばれるものを用い ており、ハンドルを手で締めることによりワニ口部を開き、端子等を挟む状態で 固定できるように構成しており、前記ワニ口部による締付け状態を維持するため に、ヒンジ部にスプリングを配置している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、前記短絡接地部材に使用するクリップ部材では、高圧受電設備の端 末の端子に取り付けた状態を維持するために、ヒンジに設けるスプリングの力を 非常に強力にすることが必要である。つまり、自動車のブースターケーブル等の ように、比較的小さな力で端子を噛み込んで固定できるようなクリップ部材では 、クリップ部材に設けるスプリングの力は非常に弱いものであり、ワニ口部を開 閉する動作を容易に行うことができる。これに対して、短絡接地部材に使用する ようなクリップ部材では、幅の広い端子に対して固定保持することが必要とされ るものであり、クリップ部材の自重が大きいものであるために、スプリングの力 を大きく設定することが必要となり、そのスプリングの力に対抗させてワニ口部 の開閉を行うためには、ハンドル部を長く構成するとともに、クリップ部材を大 型のものとして構成することになる。しかし、開閉器等に設ける端子は、高圧受 電設備を配置する電柱の上部に配置されているものであるために、作業員は片手 でクリップ部材を取り扱うことが多く、クリップ部材のハンドルの間隔H1が片 手で操作できる限度を越えてしまう場合には、その操作性に問題が発生する。ま た、クリップ部材を大型のものとして構成した場合に、ハンドルの間隔H1が大 きくなることに応じて、複数のクリップ部材をまとめて搬送する場合にも、クリ ップ部材のハンドルの部分が大きく突出するために、取扱いに問題が発生しやす いという欠点がある。
【0004】 さらに、前記高圧受電設備等の短絡接地部材に設ける電線は、数mの長いもの として構成されるために、その電線を収納する際に注意して巻いたとしても、小 さな袋等への収容作業が面倒である。また、袋から出して使用する際に、互いに 絡まったりして、図4に示されるように、結び目が形成されたりするという問題 が発生し、取扱い性に問題が生じる場合がある。ところが、前述したような長い 電線が絡まったりしないように袋に収納して保管することや、袋から取り出して 短絡手段として使用することは、作業の能率を低下させる原因ともなり、特に、 高い場所での短絡接地部材の取扱いに対して、余分な負担を強いるという問題に つながる。
【0005】
【考案の効果】
本考案は、前述したような短絡接地部材の取扱い性の問題を解消するもので、 クリップ部材のハンドルの開度を調整できるようにして、クリップ部材を片手で 取扱いできるようにするとともに、電線が絡まったりすることを防止する手段を 設けて、短絡接地部材の取扱い性を向上させ得るような装置を提供することを目 的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、高圧受電設備を停電状態にし、遮断器または開閉器等の3つの端子 と、接地部材との間を接続するために用いる装置に関する。本考案においては、 前記3つの端子と接地部材との間に接続する電線に対してクリップ部材を取り付 け、前記電線に対して絡まることを防止する手段を設けるとともに、前記クリッ プ部材に対して、ワニ口部の開度を調整する部材を設けている。また、本考案の 短絡接地部材においては、前記クリップ部材のワニ口部の開度を調整する部材を 、クリップ部材のヒンジのハンドル側に配置し、前記開度を調整する部材を、2 つのハンドルを貫通するボルト部材とねじ部材とにより構成し、ボルト部材に対 するねじ部材の取り付け位置を変更することにより、ハンドル端部の開度を調整 することができるように構成している。さらに、本考案において、前記電線の絡 まることを防止するための手段として、電線に対してパイプ状の部材を装着し、 前記パイプ状の部材の間に電線の露出部を所定の長さだけ設けて、前記露出部を 電線の曲げ部として構成することも可能である。
【0007】
【作用】
前述したように、クリップ部材のハンドルの開度を調整する手段を設けたこと により、クリップ部材が大型のものとして構成された場合でも、前記ハンドルの 間隔を片手で持つことができる大きさに設定することができ、電柱の上等の高所 で、端子にクリップ部材を取り付ける作業を片手で容易に行うことができる。ま た、クリップ部材のワニ口部の締付け強度を大きく設定した場合に、その締付け 力に応じてハンドルを長く形成しても、クリップ部材の全体の幅が大きくなるこ とはなく、短絡接地部材の収納性に支障が生じたりすることを防止できる。さら に、電線に対して所定の長さのパイプ状の保護部材を取り付けた場合には、電線 が絡まったりすることを防止でき、短絡接地部材の取扱い性を向上させることが 可能になる。
【0008】
【実施例】
図示される例にしたがって、本考案の短絡接地器具を説明する。図1に示され る例は、本考案の短絡接地部材に使用するクリップ部材の構成を示しているもの で、端子等に接続する短いワニ口部に対して、ヒンジ部を介して長いハンドル部 を配置し、前記ワニ口部とハンドル部とを導電性を有する金属で一体に構成し、 ハンドル部の先端部に絶縁材料で構成したハンドル部材を設けている。そして、 前記ハンドル部の先端に設けた絶縁部材の部分を、手で持って締付けることによ り、ワニ口部を開いて端子に装着し、ヒンジ部23に一体に設けたトーションス プリング等の付勢部材を用いて、端子に締付け固定できるように構成される。前 記図1に示されるクリップ部材20では、ヒンジ部23のハンドル側の所定の位 置に開度調節部材27を配置しており、前記開度調節部材27を構成するボルト 部材28を、ハンドル21、22の基部に設けた孔を介して貫通させ、ボルトの 端部にナット29を取り付けて、ハンドルの開度を調整できるようにしている。
【0009】 前記クリップ部材20においては、前記従来例で説明したように、高圧受電設 備の開閉器の端子等に対して、ワニ口部24を係止できるように比較的大きく広 げることができ、前記ワニ口部24を構成するワニ口部材25、26の最小間隔 hを、端子の幅に対応させて設定できるように構成する。なお、前記クリップ部 材のヒンジ23に設けるスプリングは、例えば、トーションスプリング等を用い ることができるもので、そのスプリングの力は、端子に取り付けた際に、クリッ プ部材の重量を支持できるとともに、衝撃等が付与された状態でも、クリップ部 材が簡単に外れたりすることがないように、強力なものとして構成される。
【0010】 さらに、前記クリップ部材のハンドル21、22の長さは、ヒンジ23に設け るスプリングの力に反して、作業員が片手で操作できるような長さに形成される もので、前記ヒンジ部23に設けるスプリングを強力なもので構成した場合には 、ハンドルをできるだけ長く構成することが必要となる。そこで、本考案におい ては、クリップ部材の長さLを大きく構成した場合でも、ハンドル21、22の 間隔Hを大きくしないようにするために、ヒンジ部23の近傍に開度調節部材2 7を配置している。
【0011】 前記開度調節部材27は、2つのハンドルの基部に設けた孔を貫通するように ボルト部材28を配置し、ボルトの端部にナット29を取り付けて、ハンドルの 開度を調整できるようにしている。そして、前記ボルト部材28に対してナット 29を締め込むことにより、ハンドル21、22を片手で締め込むことができる ような間隔Hを設定することができ、例えば、前記クリップ部材の全長Lを30 cmに構成した場合に、ハンドルの間隔Hを15cm程度に設定して、作業員の取扱 い性を向上させることができるものとなる。なお、前記ボルト部材28が貫通す るハンドルの孔は、クリップ部材の長さ方向に自由度を持たせるような長孔とし て構成し、ハンドルの外側から力を加えてワニ口部24を開く操作を行う際に、 ボルト部材のねじ山が引掛かったりすることがないようにされる。
【0012】 前述したように構成される本考案のクリップ部材は、図2に示されるように、 短絡接地部材10を構成することができる。前記図2に示される短絡接地部材1 0においては、前記図1に示されたクリップ部材と同様な構成のものを用いてお り、開閉器等の端子に接続する3つのクリップ部材11〜13を、それぞれ短い 電線16、17により直列に接続し、クリップ部材13と接地部材に接続するク リップ部材14を長い電線15を用いて接続している。そして、前記図2に示さ れる短絡接地部材10は、前記図3に示されるように、開閉器の端子と接地部材 とに対して接続できるようにする。前記図2に示される例において、電線15に は長さXの保護部材30、31……を配置しており、プラスチック製のパイプ状 の部材を、所定の間隔を介して電線に被せるように取り付けている。また、前記 保護部材としては、電線が絡まったりすることを防止できれば良いのであるから 、硬いプラスチック製のパイプを取り付けることの他に、比較的軟質のプラスチ ック製のチューブ状の部材を電線に被覆して、電線が自由に曲がったりしないよ うな補強手段として用いることもできる。
【0013】 前記保護部材は、短絡接地部材を収納する袋のサイズ等に対応させて長さXを 設定することができるもので、例えば、長さXを50cm程度で、保護部材の間の 間隔を10〜20cm程度に設定すると、電線を袋に収納する際に、保護部材の間 の露出部を折り曲げる状態でまとめることができ、短絡接地部材の取扱い性を良 好に発揮させることができる。そして、短絡接地部材を袋から取り出してクリッ プ部材を端子に取り付けたりする際に、電線が絡まったりすることを防止し、電 柱上での作業に支障を与えたりすることを防止できる。また、前記短絡接地部材 においては、4個のクリップ部材を袋に収納する際に、前記クリップ部材のハン ドルの開度を調整しているので、クリップ部材の幅が大きくはならない。
【0014】 なお、本考案の短絡接地部材において、前記図1に示されるように、クリップ 部材1のハンドル端部の間隔Hを設定することにより、ワニ口部24の間隔hが 自動的に設定されるが、前記ワニ口部の間隔hは、例えば、クリップ部材を取り 付ける端子等の厚さよりも狭い間隔に設定されるようにする。したがって、クリ ップ部材を端子に取り付けた状態で、クリップ部材を端子に吊り下げた状態で保 持できるとともに、クリップ部材に衝撃等が加えられた場合でも、端子からクリ ップ部材が外れたりすることがないものとなる。また、本考案のクリップ部材に おいては、ハンドルの開度を調整する手段を、ボルト部材を用いて構成する例で 説明したが、前記開度調節部材としては、任意の構成の部材を用いることができ るものであり、例えば、ハンドルの間隔を変更せずに、一定の間隔のものとして 維持できるような手段を設けることも可能である。
【0015】
【考案の効果】
本考案の短絡接地器具は、前述したように構成したものであるから、クリップ 部材のハンドルの開度を調整する手段を設けたことにより、クリップ部材が大型 のものとして構成された場合でも、前記ハンドルの間隔を片手で持つことができ る大きさに設定することができ、電柱の上等の高所で片手で端子にクリップ部材 を取り付ける作業を容易に行うことができる。また、クリップ部材のワニ口部の 締付け強度を大きく設定した場合に、その締付け力に応じてハンドルを長く形成 しても、クリップ部材の全体の幅が大きくなることはなく、短絡接地部材の収納 性に支障が生じたりすることを防止できる。さらに、電線に対して、所定の長さ のパイプ状の部材を取り付けた場合には、電線が絡まったりすることを防止でき 、短絡接地部材の取扱い性を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案のクリップ部材の構成を示す側面図で
ある。
【図2】 本考案の短絡接地部材の説明図である。
【図3】 開閉器に対して短絡接地部材を取り付ける状
態を示す説明図である。
【図4】 従来の短絡接地部材の問題点を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 開閉器、 2〜4 端子、 5 接地部材、
10 短絡接地部材、 11〜14 クリップ部
材、 15 電線、20 クリップ部材、 21・
22 ハンドル、 23 ヒンジ部、24 ワニ
口部、 27 開度調節部材、 28 ボルト部
材、29 ナット、 30 保護部材。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧受電設備を停電状態にし、遮断器
    または開閉器等の3つの端子と、接地部材との間を接続
    するために用いる装置であって、 前記3つの端子と接地部材との間に接続する電線に対し
    てクリップ部材を取り付け、前記電線に対して絡まるこ
    とを防止する手段を設けるとともに、 前記クリップ部材に対して、ワニ口部の開度を調整する
    部材を設けることを特徴とする短絡接地器具。
  2. 【請求項2】 前記クリップ部材のワニ口部の開度を調
    整する部材を、クリップ部材のヒンジのハンドル側に配
    置し、 前記開度を調整する部材を、2つのハンドルを貫通する
    ボルト部材とねじ部材とにより構成し、 ボルト部材に対するねじ部材の取り付け位置を変更する
    ことにより、ハンドル端部の開度を調整することを特徴
    とする請求項1に記載の短絡接地器具。
  3. 【請求項3】 前記電線の絡まることを防止するための
    手段として、電線に対してパイプ状の部材を装着し、前
    記パイプ状の部材の間に電線の露出部を所定の長さだけ
    設けて、前記露出部を電線の曲げ部として構成すること
    を特徴とする請求項1に記載の短絡接地器具。
JP4131093U 1993-06-30 1993-06-30 短絡接地器具 Pending JPH077076U (ja)

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JP4131093U JPH077076U (ja) 1993-06-30 1993-06-30 短絡接地器具

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JPH077076U true JPH077076U (ja) 1995-01-31

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JP4131093U Pending JPH077076U (ja) 1993-06-30 1993-06-30 短絡接地器具

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010233884A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Fukuda Denshi Co Ltd ワニ口クリップカバー

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