JP3181508B2 - 架空地線利用の電源装置 - Google Patents

架空地線利用の電源装置

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正憲 松岡
修 長沼
正則 磯崎
浩 中村
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Toko Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送電鉄塔に設置さ
れる航空障害灯等の電源を確保するため架空地線に設置
される電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】既に、特公昭55−27530号におい
て提案されているように、送電鉄塔に設置される航空障
害灯の電源の確保を目的として、送電線と並行して架設
されている架空地線にCTを接続し、送電本線の電流に
よって発生する誘導電流を取り出して利用する試みがな
されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、架空地線が
2本架設される送電線路の場合の誘導電流の流れは、図
7に示すようになる。すなわち、架空地線1L,2Lに
はそれぞれ近接する本線の電流相に対応して誘導電流が
発生するため、本線相互間の位相差に応じて、架空地線
1Lと架空地線2Lとの間でも発生する電流の位相が互
いにずれる。また、図中のeは、架空地線の誘導起電力
であり、Zは電源用CTの一次側インピーダンスであ
る。R1,R2は架空地線1L,2Lを鉄塔に接続する
グランドアームの抵抗であり、R3は鉄塔の接地抵抗で
ある。ここで、接地抵抗R3は通常、約10Ω程度の値
であるのに対して、グランドアーム抵抗R1,R2の値
は、約10mΩ程度である。そのため、位相のずれによ
り発生する電流は、大地側よりも、グランドアームを介
して架空地線1L,2L相互間を流れる。従って、誘導
電流は、架空地線のインピーダンス及びグランドアーム
抵抗を出力インピーダンスとして流れているものであ
り、架空地線に電源取出し用のCTを設置すれば、増加
したインピーダンスにより、誘導電流は減少する。その
結果、電源取り出し用のCTをただ単純に設置しても得
られる電力には限界があり、航空障害灯や監視機器など
に供給する充分な電力を取り出すことが困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、送電線と並行して架設された1または2
条の架空地線に電源用CTを接続して架空地線に発生し
た誘導電流を取り出す架空地線利用の電源装置におい
て、電源用CTが接続される架空地線を支持する鉄塔の
前後両側または片側の鉄塔の架空地線支持部分で、一対
の架空地線を連結し、かつグランドアームを介して鉄塔
本体に支持固定される緊線プレートと、電源用CTが接
続される一対の架空地線を相互に接続するグランドワイ
ヤとを、絶縁プレートを介して常時絶縁したものであ
る。これにより、電源用CTが接続された架空地線に対
しては見かけの径間が複数倍に延長されて、電源用CT
から得られる電力が増大する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。図1は、本発明に係る架空地線の絶縁部
の実施形態を示す。図示されるように、鉄塔間に張架さ
れた架空地線1,2は、くさび型引留クランプ3により
支持され、さらにくさび型引留クランプ3は、1枚リン
ク4、バーニア金具5、碍子6、直角クレビス7を介し
て中央の緊線プレート8に支持されている。この緊線プ
レート8は図示しないグランドアームにより鉄塔本体に
支持固定されている。引留クランプ3より内側に位置す
るフリーの架空地線9は、緊線プレート8上に立設され
たクランプ架台11の上面にジャンパクランプ12によ
り固定される。
【0006】なお、クランプ架台11と緊線プレート8
とを絶縁するために、緊線プレート8上に絶縁プレート
13を乗せてからクランプ架台11を取付けている。こ
のようにして、本来は鉄塔と電気的に接続した状態で支
持されるべき架空地線を絶縁部材を介して支持すること
により、架空地線は鉄塔と電気的に絶縁される。それに
より、架空地線に関しては、見かけの径間が延長された
ことになり、その結果、径間が延長された分、架空地線
における誘導起電力が増大する。
【0007】表1は、図1に示した架空地線を絶縁した
場合に発生する電力を、EMTP解析によるグランドワ
イヤ電流のシミュレーションにより計算して求めた比較
例である。
【0008】
【表1】
【0009】解析条件は、図2に示す構成のUHV送電
線鉄塔を、図3に示す送電線の誘導電流解析モデルのよ
うに配置し、変電所間の鉄塔数を10基、その径間を5
50m、本線潮流を700A(実効値)の2回線運転、
変電所の接地抵抗を0.1Ω、鉄塔の接地抵抗を10
Ω、鉄塔のアーム抵抗を絶縁しない鉄塔では10mΩ、
絶縁する鉄塔では1kΩとしたものである。ここで、C
Tの変換効率については、一次電流50〜200Aのと
き、最大電力が取り出せる負荷インピーダンスを二次側
に接続した状態で、65〜90%であることが実験によ
り確認できているため、ここでは変換効率を65%と
し、得られる電力を次式により求めた。
【0010】
【数1】 (得られる電力)=(CT一次側入力)×0.65 (CT一次側入力)=(CTの一次側インピーダンス)
×(架空地線電流)2
【0011】図4は、鉄塔部における電源用CTの取付
例を示す。図示されるように、架空地線1,2は、図1
とほぼ同様な支持構造により、グランドアーム14に支
持されている。グランドアーム14には、支持金具15
が取り付けられ、その先端に2個のCTが固定されてい
る。CTには、固定金具16を介して架空地線17,1
8が挿通されている。CTに挿通された架空地線17,
18は、グランドアーム14側に配線され、直接鉄塔本
体に、あるいはジョイントボックス(図示せず)を介し
て接地される。
【0012】図5は電源用CTの他の取付例を示す。こ
の場合は、グランドアーム14の中間に、2個のCTが
固定され、ジョイントボックス19が鉄塔21に設置さ
れている。図6は電源用CTの他の取付例を示す。この
場合は、鉄塔21の2番アーム22の位置に、2個のC
Tとジョンイントボックス19を固定したものである。
なお、上述した実施形態では、2条の架空地線に電源用
CTを接続する例を説明したが、1条の架空地線の場合
も同様に絶縁することで同様な効果が得られる。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、電源
用CTが接続される架空地線を支持する鉄塔の支持部分
を絶縁することにより、架空地線の見かけの径間が延長
されて、架空地線の起電力が増大し、鉄塔に付設される
機器の電力を充分にまかなうことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の架空地線絶縁部を示す
説明図である。
【図2】本発明に係る実施形態の解析モデルに用いた鉄
塔の構成図である。
【図3】本発明に係る実施形態における誘導電流解析モ
デルを示す図である。
【図4】本発明に係る実施形態における電源用CTの取
付例を示す図である。
【図5】本発明に係る実施形態における電源用CTの他
の取付例を示す図である。
【図6】本発明に係る実施形態における電源用CTの他
の取付例を示す図である。
【図7】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1,2 架空地線 3 くさび型引留クランプ 4 1枚リンク 5 バーニア金具 6 碍子 7 直角クレビス 8 緊線プレート 9 架空地線 11 クランプ架台 12 ジャンパクランプ 13 絶縁プレート 14 グランドアーム 15 支持金具 16 固定金具 17,18 架空地線 19 ジョイントボックス 21 鉄塔 22 2番アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長沼 修 東京都千代田区有楽町一丁目7番1号 東光電気株式会社内 (72)発明者 磯崎 正則 東京都千代田区内幸町一丁目1番3号 東京電力株式会社内 (72)発明者 中村 浩 東京都千代田区内幸町一丁目1番3号 東京電力株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−25938(JP,A) 特開 昭61−164414(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 3/00 H02G 13/00 H02J 17/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送電線と並行して架設された1または2
    条の架空地線に電源用CTを接続して架空地線に発生し
    た誘導電流を取り出す架空地線利用の電源装置におい
    て、 電源用CTが接続される架空地線を支持する鉄塔の前後
    両側または片側の鉄塔の架空地線支持部分で、一対の架
    空地線を連結し、かつグランドアームを介して鉄塔本体
    に支持固定される緊線プレートと、電源用CTが接続さ
    れる一対の架空地線を相互に接続するグランドワイヤと
    を、絶縁プレートを介して常時絶縁したことを特徴とす
    る架空地線利用の電源装置。
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