JP3844949B2 - 避雷器装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は避雷器装置に関し、避雷器の設置スペースが不要でかつ避雷器に大きな引張力が加わらないようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
発変電所の引き込み口には、発変電所の機器を雷等のサージ電圧から保護するために、避雷器が設置されている。
【0003】
従来の避雷器の取付構造を避雷器装置として、従来例1〜3に示す。まず、従来例1である磁器碍子形の避雷器装置を図6に示す。図のように、架空線1が碍子2,3を介して鉄構4に結合され、架空線1は架台5の上に設置した碍子形の避雷器6に接続されている。避雷器6は架空線1aを介して発変電所内の機器に接続されている。そして、張力を加えて架空線1等の振れを小さくするため、架空線1は、碍子8,ワイヤ9を介して鉄構4の下部に設けたスプリングターンバックル7に結合されている。
【0004】
次に、従来例2である磁器碍子吊下形の避雷器装置を図7に示す。これは、碍子形の避雷器6を導体10及び碍子3を介して鉄構4に吊り下げた状態で、避雷器6を前記導体10を介して架空線1に接続したものである。11は導体、12は懸垂碍子である。
【0005】
最後に、従来例3の内蔵形の避雷器装置を図8に示す。これは、図6において、避雷器6の位置にガス遮断器13を配置し、このガス遮断器13を架空線1,1a間に接続したものである。ガス遮断器13は、遮断器14と避雷器6と一対のブッシング15とによって構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図6の避雷器装置は避雷器の設置スペースが別個に必要なことからコスト高になる。図7の避雷器装置は避雷器に自重による張力が加わるだけでなく、スプリングターンバックルによる張力が加わり、避雷器の強度が大きくなければならないことから避雷器が大形化し、コストアップとなる。図8の避雷器装置は設置スペースが別個に必要なだけでなく、ガス遮断器が大形化することによりコスト高となり、ガス遮断器に内蔵する避雷器は図6,図7の避雷器よりコスト高である。
【0007】
一方、図6,図8の碍子8に代えて避雷器を設けることも考えられるが、図7の場合と同じ問題が生じる。
【0008】
そこで本発明は、斯かる課題を解決した避雷器装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するための請求項1に係る避雷器装置の構成は、支持手段(鉄構)に相互に離間した一対の連結部材(ヨーク)を吊り下げ、一対の連結部材を付勢手段(スプリングターンバックル)を介して床面(基礎)に結合し、一対の連結部材の間に絶縁部材(碍子)と避雷器とを並列に結合したことを特徴とし、
請求項2に係る避雷器装置の構成は、請求項1において、前記絶縁部材を複数個並列に設けたことを特徴とし、
請求項3に係る避雷器装置の構成は、請求項1又は2において、前記避雷器を単一の避雷器で構成したことを特徴とし、
請求項4に係る避雷器装置の構成は、請求項1又は2において、前記避雷器を複数個直列に接続して構成したことを特徴とし、
請求項5に係る避雷器装置の構成は、請求項4において、直列に接続した前記避雷器間を揺動自在に(自在継手を介して)連結したことを特徴とし、
請求項6に係る避雷器装置の構成は、請求項1又は2又は3又は4又は5において、前記避雷器と前記連結部材とを断路手段(一対の回動部)を介して接続したことを特徴とする。
【0010】
なお、支持手段としては鉄構に代えて他の構造物を用いてもよく、付勢手段としてはスプリングターンバックルに代えて他の器具を用いてもよく、絶縁部材としては、碍子に代えて他の部材を用いてもよく、断路手段としては一対の回動部に代えて他の構成を用いてもよい。また、碍子群を2組設ける場合を示すが、3組以上でもよい。更に、上下方向へ直列に設ける避雷器の数は単一でも3個以上でもよい。また更に、避雷器どうしの接続に自在継手を用いる図3の構成と、ヨークと避雷器との間に断路手段を設ける図4の構成とを組み合わせて用いてもよく、図3,図4の構成と碍子群が2組以上の図5の構成とを組み合わせて用いてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による避雷器装置の実施の形態を説明する。なお、この実施の形態は従来の避雷器装置の一部を改良したものなので、従来と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
(a)実施の形態1
まず、実施の形態1を図1に基づいて説明する。図6の従来例1と同様にして支持手段としての鉄構4には碍子2,3を介して架空線1が吊り下げられている。そして、架空線1に一対の連結部材としてのヨーク17,18が吊り下げられ、ヨーク18は従来と同様にワイヤ9と付勢手段としてのスプリングターンバックル7とを介して床面としての基礎19に結合されている。
【0012】
一対のヨーク17,18間には絶縁部材としての碍子群20と避雷器群21とが並列に結合されている。碍子群20は碍子20a,20b,20cを直列に結合して構成され、図示しない金具を介してヨーク17,18に結合されている。避雷器群21は避雷器21a,21bを図示しないボルトを介して直列に結合して構成され、避雷器21aは金具とリード線とからなる接続部26を介してヨーク17に結合されている。そして、ヨーク17には図示しない発変電所構成の機器に接続された架空線1の端部が結合されている。避雷器21bは懸垂碍子12を介してヨーク18に機械的に結合されるとともにリード線22を介して基礎19に接続されている。
【0013】
斯かる避雷器装置では、スプリングターンバックル7の引張力を碍子群20と避雷器群21との双方で負担するので、避雷器群21にはスプリングターンバックル7の引張力の約1/2と自重のみが作用する。
(b)実施の形態2
次に、実施の形態2について説明する。図2に示すように、ヨーク17が導体23を介して架空線1に結合されている。
【0014】
その他の構成,作用は実施の形態1と同じなので説明を省略する。
(c)実施の形態3,4
次に、実施の形態3,4について説明する。
【0015】
図1の避雷器装置において避雷器21aと避雷器21bとの接続部分を変更したものが図3に示す実施の形態3である。図3では、避雷器21aと避雷器21bとが一般的に知られているフレキシブルな自在継手24を介して揺動自在に結合されている。
【0016】
図2において避雷器21aと避雷器21bとの接続部分に自在継手24を用いたものが実施の形態4である。実施の形態4は架空線1の配線が異なるほかは図3と同じなので、図示省略する。
【0017】
これらの避雷器装置では、風等により避雷器群21が揺れた場合に、自在継手24がフレキシブルなため避雷器21a,21bのなす角度が変化する。従って、避雷器21a,21bを強固にボルト結合した場合のように無理な力が避雷器21a,21bに加わることはない。
(d)実施の形態5,6
次に、実施の形態5,6について説明する。
【0018】
図1の避雷器装置においてヨーク17・避雷器21aの接続部分及びヨーク18・避雷器21bの接続部分を変更したものが図4に示す実施の形態5である。図4(a)に示すようにヨーク17に断路手段としての回動部25を介して回動自在に避雷器21aが結合され、ヨーク18に断路手段としての回動部25を介して回動自在に避雷器21bが結合されている。回動部25は、軸受25aと軸受25bとをピン25cを介して回動自在に結合したものである。
【0019】
図2においてヨーク17・避雷器21a間とヨーク18・避雷器21b間とに夫々回動部25を用いたものが実施の形態6である。実施の形態6は架空線1の配線が異なるほかは図4(a)と同じなので、図示省略する。
【0020】
これらの避雷器装置では、事故により避雷器21a,21bが短絡した場合は、上方の回動部25のピン25cを抜いて、図4(b)に示すように避雷器群21を回動させることにより、ヨーク17と避雷器群21との間を断路する。
(e)実施の形態7
次に、実施の形態7を図5に基づいて説明する。
【0021】
この実施の形態は、図1の避雷器装置において碍子群20を2組設けて避雷器群21を挟むように配置したものである。
【0022】
斯かる避雷器装置では、一対の碍子群20の間に避雷器群21を配置したので、スプリングターンバックル7の引張力の約1/3と自重のみが避雷器群21に作用するだけでなく、実施の形態1の場合よりもバランスが良い。
【0023】
図6に示す従来例1のように架台上に避雷器を載せると、避雷器設置部で地震による揺れが増幅し、避雷器に大きな曲げ応力が生じる。本発明ではスプリングターンバックルから加わる引張力が小さいので、自重による引張力が避雷器に加わるだけであり、曲げ応力は加わらない。従って、小形軽量で放圧時に碍管が破壊しにくく曲げ荷重に対して弱いといわれるポリマー形避雷器を本発明に適用したときに、好ましい結果が得られる。
【0024】
また、ガス遮断器に避雷器を内蔵する必要がなくなるため、ガス遮断器が小形化,低コスト化できるとともにガス遮断器の設置スペースが小さくてすむ。更に、避雷器自体のコストも、ガス遮断器に内蔵する構成のものより低くできる。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明からわかるように、請求項1に係る避雷器装置によれば一対の連結部材どうしの間に絶縁部材と避雷器とを並列に結合したので、付勢手段によって加わる引張力は小さくなって避雷器に作用する引張力はほとんど自重のみとなり、外径寸法の小さな碍管を有する避雷器で足りる。一般的に定格電圧が高いほど避雷器が長くなって重量が大きくなるため、本発明の効果は大きい。また、従来例1のように避雷器を別個に設置するための架台やスペースは不要であり、架台上に設置した場合のように大きな曲げ応力が碍管に生じるようなことはない。
【0026】
請求項2〜4に係る避雷器装置によれば絶縁部材を複数並列に設けたので、付勢手段から避雷器に加わる引張力がより小さくなる。
【0027】
請求項5に係る避雷器装置によれば直列に設けた避雷器どうしを揺動自在に連結したので、風などにより避雷器が揺れたときに避雷器に無理な力が加わらない。
【0028】
請求項6に係る避雷器装置によれば断路手段を設けたので、避雷器が短絡した場合に避雷器と連結部材との間を断路することが容易になり、送電不能になるのを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による避雷器装置の実施の形態1を示す構成図。
【図2】本発明による避雷器装置の実施の形態2を示す構成図。
【図3】本発明による避雷器装置の実施の形態3を示す構成図。
【図4】本発明による避雷器装置の実施の形態5に係り、(a)は構成図、(b)は作用説明図。
【図5】本発明による避雷器装置の実施の形態7の構成図。
【図6】従来例1に係る避雷器装置の構成図。
【図7】従来例2に係る避雷器装置の構成図。
【図8】従来例3に係る避雷器装置の構成図。
【符号の説明】
4…鉄構
7…スプリングターンバックル
17,18…ヨーク
19…基礎
20a〜20c…碍子
21a,21b…避雷器
Claims (6)
- 支持手段に相互に離間した一対の連結部材を吊り下げ、一対の連結部材を付勢手段を介して床面に結合し、一対の連結部材の間に絶縁部材と避雷器とを並列に結合したことを特徴とする避雷器装置。
- 前記絶縁部材を複数個並列に設けた請求項1に記載の避雷器装置。
- 前記避雷器を単一の避雷器で構成した請求項1又は2に記載の避雷器装置。
- 前記避雷器を複数個直列に接続して構成した請求項1又は2に記載の避雷器装置。
- 直列に接続した前記避雷器間を揺動自在に連結した請求項4に記載の避雷器装置。
- 前記避雷器と前記連結部材とを断路手段を介して接続した請求項1又は2又は3又は4又は5に記載の避雷器装置。
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- 2000-07-26 JP JP2000224741A patent/JP3844949B2/ja not_active Expired - Lifetime
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