JPH0770533A - 木工用接着剤及びその製造方法 - Google Patents
木工用接着剤及びその製造方法Info
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- JPH0770533A JPH0770533A JP6094456A JP9445694A JPH0770533A JP H0770533 A JPH0770533 A JP H0770533A JP 6094456 A JP6094456 A JP 6094456A JP 9445694 A JP9445694 A JP 9445694A JP H0770533 A JPH0770533 A JP H0770533A
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- adhesive
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- woodworking
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09J—ADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
- C09J151/00—Adhesives based on graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Adhesives based on derivatives of such polymers
- C09J151/003—Adhesives based on graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Adhesives based on derivatives of such polymers grafted on to macromolecular compounds obtained by reactions only involving unsaturated carbon-to-carbon bonds
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 木工用接着剤の耐水性を改善する。
【構成】 該木工用接着剤は、ポリビニルアルコールで
安定化された酢酸ビニルN−メチロールアクリルアミド
含有エマルジョンポリマーを含む。該ポリマーは、1.
5〜2.5重量%の88%加水分解ポリビニルアルコー
ルと1〜4重量%の95〜99.5%加水分解ポリビニ
ルアルコールとの存在下で製造される。該エマルジョン
ポリマーは、ホルムアルデヒド樹脂、A−またはB−段
階フェノール系樹脂及び融合助剤から成る群より選択さ
れた少なくとも1種の材料が配合されている。
安定化された酢酸ビニルN−メチロールアクリルアミド
含有エマルジョンポリマーを含む。該ポリマーは、1.
5〜2.5重量%の88%加水分解ポリビニルアルコー
ルと1〜4重量%の95〜99.5%加水分解ポリビニ
ルアルコールとの存在下で製造される。該エマルジョン
ポリマーは、ホルムアルデヒド樹脂、A−またはB−段
階フェノール系樹脂及び融合助剤から成る群より選択さ
れた少なくとも1種の材料が配合されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木工用接着剤に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】強い接
着性、迅速な硬化性、無色の接着剤層及び容易な適用性
が望まれる木工用接着剤を配合する際、N−メチロール
アクリルアミド/酢酸ビニルポリマーの水性エマルジョ
ンが広く用いられている。保存時のゲル化に対してエマ
ルジョンを安定化したり耐水性を改善したりするため
に、保護コロイドを添加することがよくある。こうした
目的には、88%加水分解ポリビニルアルコールが最も
一般に用いられている保護コロイドである。一般に、ポ
リビニルアルコールの加水分解度が88%よりも高くな
ると、その有効な保護コロイドとしての性能は低下し、
最終ラテックスの機械的安定性を低下させてしまう。こ
の問題は、レソルシノール−ホルムアルデヒド樹脂、ユ
リア−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデ
ヒド樹脂またはフェノール−ホルムアルデヒド樹脂のよ
うな水溶性樹脂やトリメチロールフェノールオリゴマー
の存在によって、或いはこれらの接着剤の耐水性及びそ
の他の特性を改善するために一般に添加されるテトラヒ
ドロフルフリルアルコールまたはエチレングリコールジ
アセテートのような融合助剤(fusion aids) が含まれる
と、顕著になる。これらの前配合された接着剤は、次い
で当該技術分野で周知のように、各種の酸性金属塩によ
って触媒することができる。これらの接着剤系について
は、例えば米国特許第3,301,809号、同第3,
563,851号、同第3,433,701号、同第
3,041,301号、同第4,474,915号及び
同第4,687,809号明細書に記載されている。
着性、迅速な硬化性、無色の接着剤層及び容易な適用性
が望まれる木工用接着剤を配合する際、N−メチロール
アクリルアミド/酢酸ビニルポリマーの水性エマルジョ
ンが広く用いられている。保存時のゲル化に対してエマ
ルジョンを安定化したり耐水性を改善したりするため
に、保護コロイドを添加することがよくある。こうした
目的には、88%加水分解ポリビニルアルコールが最も
一般に用いられている保護コロイドである。一般に、ポ
リビニルアルコールの加水分解度が88%よりも高くな
ると、その有効な保護コロイドとしての性能は低下し、
最終ラテックスの機械的安定性を低下させてしまう。こ
の問題は、レソルシノール−ホルムアルデヒド樹脂、ユ
リア−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデ
ヒド樹脂またはフェノール−ホルムアルデヒド樹脂のよ
うな水溶性樹脂やトリメチロールフェノールオリゴマー
の存在によって、或いはこれらの接着剤の耐水性及びそ
の他の特性を改善するために一般に添加されるテトラヒ
ドロフルフリルアルコールまたはエチレングリコールジ
アセテートのような融合助剤(fusion aids) が含まれる
と、顕著になる。これらの前配合された接着剤は、次い
で当該技術分野で周知のように、各種の酸性金属塩によ
って触媒することができる。これらの接着剤系について
は、例えば米国特許第3,301,809号、同第3,
563,851号、同第3,433,701号、同第
3,041,301号、同第4,474,915号及び
同第4,687,809号明細書に記載されている。
【0003】このような酢酸ビニル系配合接着剤は、室
温で試験される場合の合板やフィンガージョイントラン
バー構造には十分な耐水性を付与するけれども、減圧浸
漬下や沸騰水中ではこれらの酢酸ビニル系接着剤は外部
用ランバーのASTM基準、特にへり継ぎランバーのA
STM D−3110を一般には満たさない。このこと
は、以下の表に示す常用の架橋ポリ酢酸ビニル系配合接
着剤(PVA)をマツに使用して得られる値と共に、ラ
ンバーに対するこれらの試験の要求性能によって例示さ
れる。
温で試験される場合の合板やフィンガージョイントラン
バー構造には十分な耐水性を付与するけれども、減圧浸
漬下や沸騰水中ではこれらの酢酸ビニル系接着剤は外部
用ランバーのASTM基準、特にへり継ぎランバーのA
STM D−3110を一般には満たさない。このこと
は、以下の表に示す常用の架橋ポリ酢酸ビニル系配合接
着剤(PVA)をマツに使用して得られる値と共に、ラ
ンバーに対するこれらの試験の要求性能によって例示さ
れる。
【0004】 フィンガージョイント 室温 加圧浸漬 沸騰 代表的PVA 4498 psi, 96% WF 2400 psi, 68% WF 2200 psi, 60% WF (マツ) 要求性能 2000 psi, 60% WF 1600 psi, 50% WF 1600 psi, 50% WF へり継ぎ 室温 加圧浸漬 沸騰 代表的PVA 1411 psi, 97% WF 275 psi, 20% WF 300 psi, 15% WF (マツ) 要求性能 678 psi, 60% WF 565 psi, 50% WF 565 psi, 50% WF 注釈:WF=木材破損率(%)または木材引裂率(%)
【0005】
【課題を解決するための手段】ここで我々は、1.5〜
2.5重量%の88%加水分解ポリビニルアルコール及
び1〜4重量%の95〜99.5%加水分解ポリビニル
アルコール(この2種のアルコールはエマルジョン固形
分の少なくとも3重量%を構成する)で安定化させた酢
酸ビニル系N−メチロールアクリルアミドポリマーエマ
ルジョンから、木工用接着剤用途に優れた耐水性エマル
ジョンを製造できることを見い出した。得られた配合接
着剤のほとんどが、フィンガージョイントランバーの要
求性能のみならず、へり継ぎランバーのASTM D−
3110要求性能をも満たす。
2.5重量%の88%加水分解ポリビニルアルコール及
び1〜4重量%の95〜99.5%加水分解ポリビニル
アルコール(この2種のアルコールはエマルジョン固形
分の少なくとも3重量%を構成する)で安定化させた酢
酸ビニル系N−メチロールアクリルアミドポリマーエマ
ルジョンから、木工用接着剤用途に優れた耐水性エマル
ジョンを製造できることを見い出した。得られた配合接
着剤のほとんどが、フィンガージョイントランバーの要
求性能のみならず、へり継ぎランバーのASTM D−
3110要求性能をも満たす。
【0006】本発明のポリ酢酸ビニル系接着剤は、任意
の重合性モノマーを40%以下で含有する酢酸ビニルか
らなるN−メチロールアクリルアミド酢酸ビニルポリマ
ー、例えばN−メチロールアクリルアミド及び酢酸ビニ
ルを、(1)ギ酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビ
ニル、イソ酪酸ビニル、吉草酸ビニル、2−エチルヘキ
サン酸ビニル、イソオクタン酸ビニル、ノナン酸ビニ
ル、デカン酸ビニル、ピバル酸ビニル、バーサチック酸
ビニル(vinyl versatate) 、等をはじめとするその他の
ビニルエステル;(2)エチレン;(3)アクリル酸メ
チル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタク
リル酸エチル、等のようなアクリル酸やメタクリル酸の
アルキルエステル;(4)置換又は未置換のモノ及びジ
ブチル、モノ及びジエチルマレエートエステル並びに対
応するフマル酸エステル、イタコン酸エステル及びシト
ラコン酸エステルのようなα,β−不飽和ジカルボン酸
の置換又は未置換のモノ及びジアルキルエステル;
(5)クロトン酸、アクリル酸、メタクリル酸、フマル
酸、マレイン酸、イタコン酸及びシトラコン酸のような
α,β−不飽和カルボン酸、と一緒に含有するコポリマ
ーから製造される。
の重合性モノマーを40%以下で含有する酢酸ビニルか
らなるN−メチロールアクリルアミド酢酸ビニルポリマ
ー、例えばN−メチロールアクリルアミド及び酢酸ビニ
ルを、(1)ギ酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビ
ニル、イソ酪酸ビニル、吉草酸ビニル、2−エチルヘキ
サン酸ビニル、イソオクタン酸ビニル、ノナン酸ビニ
ル、デカン酸ビニル、ピバル酸ビニル、バーサチック酸
ビニル(vinyl versatate) 、等をはじめとするその他の
ビニルエステル;(2)エチレン;(3)アクリル酸メ
チル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタク
リル酸エチル、等のようなアクリル酸やメタクリル酸の
アルキルエステル;(4)置換又は未置換のモノ及びジ
ブチル、モノ及びジエチルマレエートエステル並びに対
応するフマル酸エステル、イタコン酸エステル及びシト
ラコン酸エステルのようなα,β−不飽和ジカルボン酸
の置換又は未置換のモノ及びジアルキルエステル;
(5)クロトン酸、アクリル酸、メタクリル酸、フマル
酸、マレイン酸、イタコン酸及びシトラコン酸のような
α,β−不飽和カルボン酸、と一緒に含有するコポリマ
ーから製造される。
【0007】上記の酢酸ビニル及び任意のモノマーの他
に、必要に応じて前架橋性モノマー及び/又は後架橋性
モノマーをポリマー中に存在させることができる。
に、必要に応じて前架橋性モノマー及び/又は後架橋性
モノマーをポリマー中に存在させることができる。
【0008】N−メチロールアクリルアミドは、後架橋
剤としてポリマー固形分の0.1〜6重量%の量で存在
する。N−メチロールアクリルアミドが最も普通に利用
可能なモノマーであるが、その他の架橋剤、例えばN−
エタノールアクリルアミド、N−プロパノールアクリル
アミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−エタノ
ールメタクリルアミド、N−プロパノールメタクリルア
ミド、N−メチロールマレアミド、N−メチロールマレ
アミド酸、N−メチロールマレアミド酸エステル;N−
メチロール−p−ビニルベンズアミドのようなビニル芳
香族酸のN−アルキロールアミド;アルキル基が炭素原
子を1〜8個有するN−(アルコキシメチル)アクリル
アミド及びメタクリルアミド、例えばN−(メトキシメ
チル)アクリルアミド、N−(ブトキシメチル)アクリ
ルアミド、N−(メトキシメチル)メタクリルアミド、
N−(ブトキシメチル)アリルカルバメート及びN−
(メトキシメチル)アリルカルバメート、並びにこれら
のモノマーとアリルカルバメート、アクリルアミドまた
はメタクリルアミドとの混合物を使用してもよい。
剤としてポリマー固形分の0.1〜6重量%の量で存在
する。N−メチロールアクリルアミドが最も普通に利用
可能なモノマーであるが、その他の架橋剤、例えばN−
エタノールアクリルアミド、N−プロパノールアクリル
アミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−エタノ
ールメタクリルアミド、N−プロパノールメタクリルア
ミド、N−メチロールマレアミド、N−メチロールマレ
アミド酸、N−メチロールマレアミド酸エステル;N−
メチロール−p−ビニルベンズアミドのようなビニル芳
香族酸のN−アルキロールアミド;アルキル基が炭素原
子を1〜8個有するN−(アルコキシメチル)アクリル
アミド及びメタクリルアミド、例えばN−(メトキシメ
チル)アクリルアミド、N−(ブトキシメチル)アクリ
ルアミド、N−(メトキシメチル)メタクリルアミド、
N−(ブトキシメチル)アリルカルバメート及びN−
(メトキシメチル)アリルカルバメート、並びにこれら
のモノマーとアリルカルバメート、アクリルアミドまた
はメタクリルアミドとの混合物を使用してもよい。
【0009】オレフィン系不飽和酸を重合のいずれかの
段階で使用して、接着性を改善することや、耐熱性をさ
らに向上させることもできる。これらの酸には、ポリマ
ー固形分の約4重量%以下、好ましくは0.5〜2.5
重量%を与えるに十分な量の、炭素原子を3〜6個含有
するアルケン酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、ク
ロトン酸;アルケン二酸、例えばイタコン酸、マレイン
酸もしくはフマル酸またはそれらの混合物が含まれる。
段階で使用して、接着性を改善することや、耐熱性をさ
らに向上させることもできる。これらの酸には、ポリマ
ー固形分の約4重量%以下、好ましくは0.5〜2.5
重量%を与えるに十分な量の、炭素原子を3〜6個含有
するアルケン酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、ク
ロトン酸;アルケン二酸、例えばイタコン酸、マレイン
酸もしくはフマル酸またはそれらの混合物が含まれる。
【0010】さらに、本発明では、コポリマーエマルジ
ョンの安定性に寄与するある種の共重合性モノマー、例
えばビニルスルホン酸や2−アクリルアミド−2−メチ
ルプロパンスルホン酸をラテックス安定剤として使用し
てもよい。これらの安定剤は、モノマー混合物の固形分
の0.2〜3重量%の量で添加することができる。
ョンの安定性に寄与するある種の共重合性モノマー、例
えばビニルスルホン酸や2−アクリルアミド−2−メチ
ルプロパンスルホン酸をラテックス安定剤として使用し
てもよい。これらの安定剤は、モノマー混合物の固形分
の0.2〜3重量%の量で添加することができる。
【0011】本発明では、常用のバッチ式、半バッチ式
または連続式の乳化重合法を採用することができる。
または連続式の乳化重合法を採用することができる。
【0012】重合触媒としては、エマルジョン固形分全
量に対して0.01〜3重量%、好ましくは0.01〜
1重量%の量の乳化重合に一般に用いられている水溶性
ラジカル生成剤、例えば過酸化水素、過硫酸ナトリウ
ム、過硫酸カリウム及び過硫酸アンモニウム並びにt−
ブチルヒドロペルオキシドである。これらは、単独で使
用してもよいし、またエマルジョン固形分全量に対して
0.01〜3重量%、好ましくは0.01〜1重量%の
量の酸化還元触媒として還元剤、例えばホルムアルデヒ
ドスルホキシル酸ナトリウム、第一鉄塩、亜ジチオン酸
ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウ
ム、チオ硫酸ナトリウムと一緒に使用してもよい。
量に対して0.01〜3重量%、好ましくは0.01〜
1重量%の量の乳化重合に一般に用いられている水溶性
ラジカル生成剤、例えば過酸化水素、過硫酸ナトリウ
ム、過硫酸カリウム及び過硫酸アンモニウム並びにt−
ブチルヒドロペルオキシドである。これらは、単独で使
用してもよいし、またエマルジョン固形分全量に対して
0.01〜3重量%、好ましくは0.01〜1重量%の
量の酸化還元触媒として還元剤、例えばホルムアルデヒ
ドスルホキシル酸ナトリウム、第一鉄塩、亜ジチオン酸
ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウ
ム、チオ硫酸ナトリウムと一緒に使用してもよい。
【0013】ラジカル生成剤は、保護コロイドと共に装
填してもよいし、また重合工程中に投与添加してもよ
い。
填してもよいし、また重合工程中に投与添加してもよ
い。
【0014】重合は、2〜7のpH、好ましくは3〜5
のpHで行われる。このpH範囲を維持するためには、
常用の緩衝液系の存在下で、例えばアルカリ金属アセテ
ート、アルカリ金属カーボネート、アルカリ金属ホスフ
ェートの存在下で重合することが有用な場合がある。場
合によっては、メルカプタン、アルデヒド、クロロホル
ム、塩化エチレン及びトリクロロエチレンのような重合
調節剤を添加することもできる。
のpHで行われる。このpH範囲を維持するためには、
常用の緩衝液系の存在下で、例えばアルカリ金属アセテ
ート、アルカリ金属カーボネート、アルカリ金属ホスフ
ェートの存在下で重合することが有用な場合がある。場
合によっては、メルカプタン、アルデヒド、クロロホル
ム、塩化エチレン及びトリクロロエチレンのような重合
調節剤を添加することもできる。
【0015】重合は、常用の方法によるが、但し保護コ
ロイドとして1.5〜2.5重量%、好ましくは2〜
2.5重量%の88%加水分解ポリビニルアルコールと
1〜4重量%、好ましくは2〜3重量%の95〜99.
5%加水分解ポリビニルアルコールとを使用して行う。
この2種のアルコールは全部でエマルジョン固形分の3
重量%以上を構成する。この2種のアルコールの平均加
水分解度と対立したグレードの異なる2種のポリビニル
アルコールの特定の範囲が、エマルジョンの安定性を犠
牲にすることなく十分な耐水性を確実にするために必要
であることがわかった。ポリビニルアルコールの分子量
が本発明にとって重要であることは見い出されなかった
ので、最終製品に望まれる粘度に依存して低粘度グレー
ド品、中粘度グレード品または高粘度グレード品を添加
することができる。
ロイドとして1.5〜2.5重量%、好ましくは2〜
2.5重量%の88%加水分解ポリビニルアルコールと
1〜4重量%、好ましくは2〜3重量%の95〜99.
5%加水分解ポリビニルアルコールとを使用して行う。
この2種のアルコールは全部でエマルジョン固形分の3
重量%以上を構成する。この2種のアルコールの平均加
水分解度と対立したグレードの異なる2種のポリビニル
アルコールの特定の範囲が、エマルジョンの安定性を犠
牲にすることなく十分な耐水性を確実にするために必要
であることがわかった。ポリビニルアルコールの分子量
が本発明にとって重要であることは見い出されなかった
ので、最終製品に望まれる粘度に依存して低粘度グレー
ド品、中粘度グレード品または高粘度グレード品を添加
することができる。
【0016】ポリビニルアルコールは、重合帯域内の初
期装填物へ全部加えてもよいし、或いは一部の乳化剤、
例えばその25〜90%を重合の際に連続的または間欠
的に加えてもよい。
期装填物へ全部加えてもよいし、或いは一部の乳化剤、
例えばその25〜90%を重合の際に連続的または間欠
的に加えてもよい。
【0017】一般に重合反応は、残留する酢酸ビニルモ
ノマー含有量が約1%未満になるまで継続する。その
後、完了した反応生成物を大気から封止したまま室温付
近にまで冷ます。
ノマー含有量が約1%未満になるまで継続する。その
後、完了した反応生成物を大気から封止したまま室温付
近にまで冷ます。
【0018】該エマルジョンは、常用のいずれの木工用
接着剤組成物にも使用でき、またこうした接着剤の製造
に通常用いられているような添加物を配合させることが
できる。このような添加物には、レソルシノールホルム
アルデヒド、ユリアホルムアルデヒド、メラミンホルム
アルデヒド及びフェノールホルムアルデヒド並びに常用
の何らかのフェノールアルデヒド縮合反応によって製造
されたA−またはB−段階フェノール系樹脂、例えばト
リメチロールフェノールオリゴマーが含まれる。これら
は、全エマルジョン量の1〜20重量%、好ましくは3
〜10重量%の量で添加することができる。該接着剤に
は、テトラヒドロフルフリルアルコール、エチレングリ
コールジアセテート及びエチレングリコールモノエチル
エーテルアセテートのような融合助剤を、ポリマー固形
分の1〜7重量%で配合することもできる。この配合に
ついては、米国特許第4,474,915号明細書に記
載されており、本明細書ではこれを参照することによっ
て取り入れる。
接着剤組成物にも使用でき、またこうした接着剤の製造
に通常用いられているような添加物を配合させることが
できる。このような添加物には、レソルシノールホルム
アルデヒド、ユリアホルムアルデヒド、メラミンホルム
アルデヒド及びフェノールホルムアルデヒド並びに常用
の何らかのフェノールアルデヒド縮合反応によって製造
されたA−またはB−段階フェノール系樹脂、例えばト
リメチロールフェノールオリゴマーが含まれる。これら
は、全エマルジョン量の1〜20重量%、好ましくは3
〜10重量%の量で添加することができる。該接着剤に
は、テトラヒドロフルフリルアルコール、エチレングリ
コールジアセテート及びエチレングリコールモノエチル
エーテルアセテートのような融合助剤を、ポリマー固形
分の1〜7重量%で配合することもできる。この配合に
ついては、米国特許第4,474,915号明細書に記
載されており、本明細書ではこれを参照することによっ
て取り入れる。
【0019】配合接着剤の硬化を促進するためには、酸
性金属塩硬化剤を添加することが望ましい場合もある。
本発明で用いるのに好ましい硬化剤には、硝酸第二クロ
ム、過塩素酸第二クロム、硝酸アルミニウム、塩化アル
ミニウム、硝酸亜鉛及びパラ−トルエンスルホン酸から
成る群より選ばれた酸性金属塩が含まれる。酸性金属塩
硬化剤の添加比率は、最終製品に望まれる硬化速度に依
存するが、実用範囲は接着剤組成物の配合物全重量10
0グラム当たり0.003〜0.12グラム当量の硬化
剤(無水物基準)であることが見い出された。
性金属塩硬化剤を添加することが望ましい場合もある。
本発明で用いるのに好ましい硬化剤には、硝酸第二クロ
ム、過塩素酸第二クロム、硝酸アルミニウム、塩化アル
ミニウム、硝酸亜鉛及びパラ−トルエンスルホン酸から
成る群より選ばれた酸性金属塩が含まれる。酸性金属塩
硬化剤の添加比率は、最終製品に望まれる硬化速度に依
存するが、実用範囲は接着剤組成物の配合物全重量10
0グラム当たり0.003〜0.12グラム当量の硬化
剤(無水物基準)であることが見い出された。
【0020】融合助剤を配合物に用いる場合には、19
78年4月18日発行のM.C.Wooの米国特許第
4,085,074号明細書及び米国再発行特許第3
0,576号明細書に記載されているように、架橋抑制
剤を添加することが望ましい場合もある。代表的な抑制
剤には、アンモニア、アルキルアミン(例、トリエチル
アミン)並びにアルキロールアミン(例、トリエタノー
ルアミン及びN−メチルエタノールアミン)が含まれ
る。使用時のこれらの添加量は、硬化剤に対する抑制剤
のモル比が0.1〜1.7の範囲になるような量である
ことが普通である。その反応器への添加は、重合反応の
終了時であってもよく、また硬化剤の前に、或いは硬化
剤と共に後で添加してもよい。これらの添加によって、
接着剤の保存安定性が向上する。
78年4月18日発行のM.C.Wooの米国特許第
4,085,074号明細書及び米国再発行特許第3
0,576号明細書に記載されているように、架橋抑制
剤を添加することが望ましい場合もある。代表的な抑制
剤には、アンモニア、アルキルアミン(例、トリエチル
アミン)並びにアルキロールアミン(例、トリエタノー
ルアミン及びN−メチルエタノールアミン)が含まれ
る。使用時のこれらの添加量は、硬化剤に対する抑制剤
のモル比が0.1〜1.7の範囲になるような量である
ことが普通である。その反応器への添加は、重合反応の
終了時であってもよく、また硬化剤の前に、或いは硬化
剤と共に後で添加してもよい。これらの添加によって、
接着剤の保存安定性が向上する。
【0021】本発明の接着剤組成物の調製では、まず水
性エマルジョンポリマーを添加物と混合して一緒にする
ことが単に必要である。
性エマルジョンポリマーを添加物と混合して一緒にする
ことが単に必要である。
【0022】
【実施例】以下の実施例は、木工用接着剤として、3重
量%のN−メチロールアクリルアミド(NMA)を含有
し且つポリビニルアルコール(PVOH)のような保護
コロイド中で調製された酢酸ビニルホモポリマー系エマ
ルジョンポリマーを使用することを例示するものであ
る。
量%のN−メチロールアクリルアミド(NMA)を含有
し且つポリビニルアルコール(PVOH)のような保護
コロイド中で調製された酢酸ビニルホモポリマー系エマ
ルジョンポリマーを使用することを例示するものであ
る。
【0023】実施例は本発明を例示するために与えるも
のであって、本発明を限定するものと解釈すべきではな
いことは理解されよう。実施例中、特に断らないかぎ
り、部はすべて重量基準として、また温度はすべて摂氏
度とする。
のであって、本発明を限定するものと解釈すべきではな
いことは理解されよう。実施例中、特に断らないかぎ
り、部はすべて重量基準として、また温度はすべて摂氏
度とする。
【0024】木工用接着剤の性能を改善する手段として
各種のポリビニルアルコールを評価する際には、本発明
のエマルジョンを、性能特性や技術的価値がよく知られ
ている常用の木工用接着剤と比較した。この標準または
対照(実施例1)は、架橋モノマーNMAを含む酢酸ビ
ニルホモポリマーの保護コロイド(88%加水分解中粘
度ポリビニルアルコール)で安定化したラテックスから
構成される。95%または98%加水分解ポリビニルア
ルコールのようなより高い加水分解ポリビニルアルコー
ルを含有するエマルジョンポリマーは、一部の88%ポ
リビニルアルコールを重量当量基準で置換することによ
って製造した。
各種のポリビニルアルコールを評価する際には、本発明
のエマルジョンを、性能特性や技術的価値がよく知られ
ている常用の木工用接着剤と比較した。この標準または
対照(実施例1)は、架橋モノマーNMAを含む酢酸ビ
ニルホモポリマーの保護コロイド(88%加水分解中粘
度ポリビニルアルコール)で安定化したラテックスから
構成される。95%または98%加水分解ポリビニルア
ルコールのようなより高い加水分解ポリビニルアルコー
ルを含有するエマルジョンポリマーは、一部の88%ポ
リビニルアルコールを重量当量基準で置換することによ
って製造した。
【0025】実施例1(対照) 標準のポリビニルアルコールで安定化したN−メチロー
ルアクリルアミドを含む酢酸ビニルエマルジョンホモポ
リマーを、以下に従い対照として調製した。
ルアクリルアミドを含む酢酸ビニルエマルジョンホモポ
リマーを、以下に従い対照として調製した。
【0026】加熱/冷却用ジャケットと、可変スターラ
ーと、モノマーや開始剤を計量する手段とを具備した2
リットルのガラス製反応器を使用した。この2Lの反応
器へ、175.0g(10重量%水溶液)の中粘度88
%加水分解ポリビニルアルコールと、0.10gの酢酸
ナトリウムと、0.50g(1重量%水溶液)の硫酸第
一鉄溶液と、0.5gのホルムアルデヒドスルホキシル
酸ナトリウムと、1.25gのLanolubric
(ヤシ油脂肪酸消泡剤)と、150gの水とを装填し
た。pHをリン酸で5.2に調整した。窒素でパージし
た後、75gの酢酸ビニルを反応器へ装填した。
ーと、モノマーや開始剤を計量する手段とを具備した2
リットルのガラス製反応器を使用した。この2Lの反応
器へ、175.0g(10重量%水溶液)の中粘度88
%加水分解ポリビニルアルコールと、0.10gの酢酸
ナトリウムと、0.50g(1重量%水溶液)の硫酸第
一鉄溶液と、0.5gのホルムアルデヒドスルホキシル
酸ナトリウムと、1.25gのLanolubric
(ヤシ油脂肪酸消泡剤)と、150gの水とを装填し
た。pHをリン酸で5.2に調整した。窒素でパージし
た後、75gの酢酸ビニルを反応器へ装填した。
【0027】次いで、35gの水中に1.00gの過硫
酸アンモニウム及び35gの水中に0.59gのホルム
アルデヒドスルホキシル酸ナトリウムを含む溶液を6m
L/時で計量することによって60℃で重合を開始させ
た。反応温度を74℃まで上昇させた。この温度で、触
媒溶液の添加速度を8mL/時に増加させた。
酸アンモニウム及び35gの水中に0.59gのホルム
アルデヒドスルホキシル酸ナトリウムを含む溶液を6m
L/時で計量することによって60℃で重合を開始させ
た。反応温度を74℃まで上昇させた。この温度で、触
媒溶液の添加速度を8mL/時に増加させた。
【0028】開始剤を74℃で3時間にわたり添加する
と同時に、1.67g(80重量%水溶液)のジアルキ
ルスルホコハク酸のナトリウム塩でどちらも前乳化して
おいた425gの酢酸ビニルと31.25gのN−メチ
ロールアクリルアミド(48重量%水溶液)との両モノ
マーと、7.5g(70重量%水溶液)のアルキルアリ
ールポリエチレンオキシド(酸化エチレン30モル)
と、25g(10重量%水溶液)の中粘度88%加水分
解ポリビニルアルコールと、3.5gの10%水酸化ア
ンモニウム水溶液と、100gの水とを添加した。前乳
化したモノマー混合物の添加が完了しても、触媒添加を
さらに30分間継続して確実に反応を完了させた。得ら
れたラテックスの特性を表1に示す。
と同時に、1.67g(80重量%水溶液)のジアルキ
ルスルホコハク酸のナトリウム塩でどちらも前乳化して
おいた425gの酢酸ビニルと31.25gのN−メチ
ロールアクリルアミド(48重量%水溶液)との両モノ
マーと、7.5g(70重量%水溶液)のアルキルアリ
ールポリエチレンオキシド(酸化エチレン30モル)
と、25g(10重量%水溶液)の中粘度88%加水分
解ポリビニルアルコールと、3.5gの10%水酸化ア
ンモニウム水溶液と、100gの水とを添加した。前乳
化したモノマー混合物の添加が完了しても、触媒添加を
さらに30分間継続して確実に反応を完了させた。得ら
れたラテックスの特性を表1に示す。
【0029】実施例2 実施例1に記載した一般手順によって、100gの10
%水溶液の88%加水分解中粘度PVOHの代わりに、
10%水溶液の98%加水分解中粘度PVOHを用いて
接着剤を調製した。そのラテックスの特性を表1に示
す。
%水溶液の88%加水分解中粘度PVOHの代わりに、
10%水溶液の98%加水分解中粘度PVOHを用いて
接着剤を調製した。そのラテックスの特性を表1に示
す。
【0030】実施例3 実施例1に記載した一般手順によって、100gの10
%水溶液の88%加水分解中粘度PVOHの代わりに、
200gの7.5%水溶液の98%加水分解中粘度PV
OHを用いて接着剤を調製した。水の初期装填量を15
0gから56gへ減少させた。そのラテックスの特性を
表1に示す。
%水溶液の88%加水分解中粘度PVOHの代わりに、
200gの7.5%水溶液の98%加水分解中粘度PV
OHを用いて接着剤を調製した。水の初期装填量を15
0gから56gへ減少させた。そのラテックスの特性を
表1に示す。
【0031】実施例4(比較例) 実施例1に記載した一般手順によって、150gの10
%水溶液の88%加水分解中粘度PVOHの代わりに、
200gの7.5%水溶液の98%加水分解中粘度PV
OHを用いて接着剤を調製した。水の初期装填量を15
0gから90gへ減少させた。そのラテックスの特性を
表1に示す。
%水溶液の88%加水分解中粘度PVOHの代わりに、
200gの7.5%水溶液の98%加水分解中粘度PV
OHを用いて接着剤を調製した。水の初期装填量を15
0gから90gへ減少させた。そのラテックスの特性を
表1に示す。
【0032】実施例5(比較例) 実施例1に記載した一般手順によって、50gの10%
水溶液の88%加水分解中粘度PVOHの代わりに、1
33gの7.5%水溶液の98%加水分解中粘度PVO
Hを用いて接着剤を調製した。水の初期装填量を150
gから75gへ減少させた。そのラテックスの特性を表
1に示す。
水溶液の88%加水分解中粘度PVOHの代わりに、1
33gの7.5%水溶液の98%加水分解中粘度PVO
Hを用いて接着剤を調製した。水の初期装填量を150
gから75gへ減少させた。そのラテックスの特性を表
1に示す。
【0033】実施例6(比較例) 実施例1に記載した一般手順によって、50gの10%
水溶液の88%加水分解中粘度PVOHの代わりに、2
00gの7.5%水溶液の98%加水分解中粘度PVO
Hを初期装填から用いて接着剤を調製した。水の全添加
量を250gから110gへ減少させた。そのラテック
スの特性を表1に示す。
水溶液の88%加水分解中粘度PVOHの代わりに、2
00gの7.5%水溶液の98%加水分解中粘度PVO
Hを初期装填から用いて接着剤を調製した。水の全添加
量を250gから110gへ減少させた。そのラテック
スの特性を表1に示す。
【0034】実施例7 実施例1に記載した一般手順によって、100gの10
%水溶液の88%加水分解中粘度PVOHの代わりに、
133gの7.5%水溶液の98%加水分解中粘度PV
OH及び67gの7.5%水溶液の98%加水分解低粘
度PVOHを用いて接着剤を調製した。水の初期装填量
を150gから56gへ減少させた。そのラテックスの
特性を表1に示す。
%水溶液の88%加水分解中粘度PVOHの代わりに、
133gの7.5%水溶液の98%加水分解中粘度PV
OH及び67gの7.5%水溶液の98%加水分解低粘
度PVOHを用いて接着剤を調製した。水の初期装填量
を150gから56gへ減少させた。そのラテックスの
特性を表1に示す。
【0035】実施例8 実施例1に記載した一般手順によって、100gの10
%水溶液の88%加水分解中粘度PVOHの代わりに、
200gの7.5%水溶液の98%加水分解中粘度PV
OHを用いて接着剤を調製した。水の初期装填量を15
0gから75gへ減少させた。そのラテックスの特性を
表1に示す。
%水溶液の88%加水分解中粘度PVOHの代わりに、
200gの7.5%水溶液の98%加水分解中粘度PV
OHを用いて接着剤を調製した。水の初期装填量を15
0gから75gへ減少させた。そのラテックスの特性を
表1に示す。
【0036】実施例9 実施例1に記載した一般手順によって、100gの10
%水溶液の88%加水分解中粘度PVOHの代わりに、
10%水溶液の98%加水分解中粘度PVOHを用いて
試験バッチを調製した。さらに、15%の酢酸ビニルの
代わりにピバル酸ビニル(VP)を使用した。そのラテ
ックスの特性を表1に示す。
%水溶液の88%加水分解中粘度PVOHの代わりに、
10%水溶液の98%加水分解中粘度PVOHを用いて
試験バッチを調製した。さらに、15%の酢酸ビニルの
代わりにピバル酸ビニル(VP)を使用した。そのラテ
ックスの特性を表1に示す。
【0037】実施例10 実施例1に記載した一般手順によって、100gの水溶
液の88%加水分解中粘度PVOHの代わりに、10%
水溶液の98%加水分解中粘度PVOHを用いて試験バ
ッチを調製した。さらに、7.5%の酢酸ビニルの代わ
りにピバル酸ビニル(VP)を使用した。そのラテック
スの特性を表1に示す。
液の88%加水分解中粘度PVOHの代わりに、10%
水溶液の98%加水分解中粘度PVOHを用いて試験バ
ッチを調製した。さらに、7.5%の酢酸ビニルの代わ
りにピバル酸ビニル(VP)を使用した。そのラテック
スの特性を表1に示す。
【0038】実施例11 実施例1に記載した一般手順によって、100gの10
%水溶液の88%加水分解中粘度PVOHの代わりに、
10%水溶液の98%加水分解中粘度PVOHを用いて
試験バッチを調製した。さらに、7.5%の酢酸ビニル
の代わりにバーサチック酸ビニル(VV−10)を使用
した。そのラテックスの特性を表1に示す。
%水溶液の88%加水分解中粘度PVOHの代わりに、
10%水溶液の98%加水分解中粘度PVOHを用いて
試験バッチを調製した。さらに、7.5%の酢酸ビニル
の代わりにバーサチック酸ビニル(VV−10)を使用
した。そのラテックスの特性を表1に示す。
【0039】場合によって、エマルジョン特性の再現性
を示すために一連のエマルジョンを調製した。表1及び
表2では、これらのエマルジョン系列をアルファベット
で称した。
を示すために一連のエマルジョンを調製した。表1及び
表2では、これらのエマルジョン系列をアルファベット
で称した。
【0040】 表1 実施例 88% M PVOH 95% M PVOH 98% L PVOH 98% M PVOH 全PVOH 1 4 対照 試料 4 2 A 2 2 4 B 2 2 4 C 2 2 4 D 2 2 4 E 2 2 4 3 2 3 5 4 1 3 4 5 3 2 5 6 A 3 3 6 B 3 3 6 7 A 2 1 2 5 B 2 1 2 5 C 2 1 2 5 8 2 3 5 9 2 2 4 10 2 2 4 11 2 2 4 実施例 固形分% 粘度 Cps pH 不溶分% グリット% 機械安定性 1 48.8 6800 4.4 96 0.1 良好 2 A 46.2 3100 4.6 96 0.04 良好 B 49.5 1700 5.0 97 0.11 良好 C 46.7 1225 5.0 98 0.07 良好 D 53.0 1650 4.8 93 0.07 良好 E 48.0 1500 4.6 87 0.03 良好 3 51.0 2400 4.6 87 0.03 良好 4 47.5 1620 4.8 93 0.03 不十分 5 48.6 3200 4.9 93 0.03 良好 6 A 48.8 5200 5.0 93 0.04 良好 B 50.4 4250 5.0 91 0.02 良好 7 A 46.8 3740 5.0 91 0.02 良好 B 48.7 3900 4.7 92 0.06 良好 C 49.8 2300 4.8 86 0.03 良好 8 48.1 2950 5.0 93 0.01 良好 9 50.1 2800 4.3 93 0.01 良好 10 49.0 1100 5.0 97 0.01 良好 11 47.0 800 5.0 90 0.02 良好
【0041】上記表中の説明:88%、95%、98%
はそれぞれ加水分解度を表す。Lは低粘度を表し、Mは
中粘度を表す。全PVOHは、配合物中の酢酸ビニルモノマ
ー100重量部当たりのPVOHの重量部を表す。不溶
分は、3ミルの湿潤フィルムを2時間風乾し、次いで1
30℃で30分乾燥し、このフィルムの1グラムを10
0ccのアセトンに12時間溶かして濾過した残留物を
乾燥し秤量した差を%で示した。
はそれぞれ加水分解度を表す。Lは低粘度を表し、Mは
中粘度を表す。全PVOHは、配合物中の酢酸ビニルモノマ
ー100重量部当たりのPVOHの重量部を表す。不溶
分は、3ミルの湿潤フィルムを2時間風乾し、次いで1
30℃で30分乾燥し、このフィルムの1グラムを10
0ccのアセトンに12時間溶かして濾過した残留物を
乾燥し秤量した差を%で示した。
【0042】試験法: 配合:以下のように実施例1〜11の接着剤エマルジョ
ンから木工用接着剤を配合した。 A−ラテックスベース(対照/試験バッチ)=94.0 B−フェノール系樹脂=6.0 C−塩化アルミニウム溶液(20重量%)=5.0 ラテックスベース「A」をまず融合助剤「B」と混合し
て滑らかな分散体を形成させた。この混合物を一晩熟成
させた後、硬化促進剤「C」を30分間で混合した。
ンから木工用接着剤を配合した。 A−ラテックスベース(対照/試験バッチ)=94.0 B−フェノール系樹脂=6.0 C−塩化アルミニウム溶液(20重量%)=5.0 ラテックスベース「A」をまず融合助剤「B」と混合し
て滑らかな分散体を形成させた。この混合物を一晩熟成
させた後、硬化促進剤「C」を30分間で混合した。
【0043】試験:上記標準配合接着剤を使用して、A
STM D−3110の外部へり継ぎ試験法で接着剤の
性能を評価した。この試験では、接着剤を8ミルの湿厚
で適用した後に高周波プレスによってマツ材のへり継ぎ
構造を製作した。7日間室温で硬化させた後、これらの
構造物に以下の3種の試験を施した。 1.室温試験:室温においてブロックを圧縮剪断力で破
壊する。試験結果を表2に示す。 2.加圧浸漬:ブロックを圧力容器に入れて室温の水に
浸漬する。次いで、試料に25インチHgの減圧を30
分間施した後、75psiの水圧を30分間施した。そ
の後、試料を取り出して、濡れたままの状態で圧縮剪断
力で破壊する。試験結果を表2に示す。 3.煮沸:ブロックを沸騰水中に4日間入れた後、6
2.8℃(145°F)で20時間乾燥した。次いで、
その試料を沸騰水中に再度入れた後、室温の水中に1時
間浸漬し、そして最後に濡れたままの状態で圧縮剪断力
で破壊する。試験結果を表2に示す。
STM D−3110の外部へり継ぎ試験法で接着剤の
性能を評価した。この試験では、接着剤を8ミルの湿厚
で適用した後に高周波プレスによってマツ材のへり継ぎ
構造を製作した。7日間室温で硬化させた後、これらの
構造物に以下の3種の試験を施した。 1.室温試験:室温においてブロックを圧縮剪断力で破
壊する。試験結果を表2に示す。 2.加圧浸漬:ブロックを圧力容器に入れて室温の水に
浸漬する。次いで、試料に25インチHgの減圧を30
分間施した後、75psiの水圧を30分間施した。そ
の後、試料を取り出して、濡れたままの状態で圧縮剪断
力で破壊する。試験結果を表2に示す。 3.煮沸:ブロックを沸騰水中に4日間入れた後、6
2.8℃(145°F)で20時間乾燥した。次いで、
その試料を沸騰水中に再度入れた後、室温の水中に1時
間浸漬し、そして最後に濡れたままの状態で圧縮剪断力
で破壊する。試験結果を表2に示す。
【0044】 表2 実施例 88% M PVOH 95% M PVOH 98% L PVOH 98% M PVOH 全PVOH 1 4 対照 試料 4 2 A 2 2 4 B 2 2 4 C 2 2 4 D 2 2 4 E 2 2 4 3 2 3 5 4 1 3 4 5 3 2 5 6 A 3 3 6 B 3 3 6 7 A 2 1 2 5 B 2 1 2 5 C 2 1 2 5 8 2 3 5 9 2 2 4 10 2 2 4 11 2 2 4実施例 室温試験 加圧浸漬 煮沸 剪断強度 木材引裂 剪断強度 木材引裂 剪断強度 木材引裂 PSI % PSI % PSI % 1 1491 95 552 17 39 03 * 2 A 1395 92 764 67 571 58 B 1257 98 649 79 478 78 C 1266 97 711 48 501 73 D 1152 94 598 71 384 43 E 770 90 573 77 354 83 3 1128 100 480 64 444 58 4 1123 99 699 21 545 63 5 1071 96 665 27 352 19 6 A 1316 97 666 48 394 25 B 1148 95 603 21 215 41 7 A 1137 97 749 74 605 80 B 1120 94 557 46 473 33 C 1169 96 584 54 408 69 8 1272 95 615 54 291 51 9 970 90 537 74 407 78 10 1202 99 713 87 543 79 11 1326 95 680 65 410 44 * 10個の木材ブロック試料のうち4個は煮沸サイクル
中に分裂した。
中に分裂した。
【0045】表2は、3種類すべての暴露試験条件下で
の接着剤の性能を示している。「煮沸」試験は「加圧浸
漬」試験よりも厳しく、またそれは「室温」試験よりも
厳しいことに注意すべきである。さらに、「木材引裂
%」が各種接着剤の性能差の優れた指標であることに着
目することも重要である。上記手順を用いて試験した試
料間にある程度のばらつきがあることに注意すべきであ
る。このばらつきは、一部には、個々の試験木材試料に
原因があるが、本実施例のように、木材支持体としてマ
ツを使用した試験では観測されるばらつきが大きくな
る。
の接着剤の性能を示している。「煮沸」試験は「加圧浸
漬」試験よりも厳しく、またそれは「室温」試験よりも
厳しいことに注意すべきである。さらに、「木材引裂
%」が各種接着剤の性能差の優れた指標であることに着
目することも重要である。上記手順を用いて試験した試
料間にある程度のばらつきがあることに注意すべきであ
る。このばらつきは、一部には、個々の試験木材試料に
原因があるが、本実施例のように、木材支持体としてマ
ツを使用した試験では観測されるばらつきが大きくな
る。
【0046】表2の結果が示すように、室温試験では、
対照バッチ(実施例1)と本発明によるバッチとの間に
有意な差はなかった。しかしながら、この試験結果は、
接着剤がどれも高性能の接着剤であることを示してい
る。
対照バッチ(実施例1)と本発明によるバッチとの間に
有意な差はなかった。しかしながら、この試験結果は、
接着剤がどれも高性能の接着剤であることを示してい
る。
【0047】加圧浸漬試験では、対照試料と試験試料と
の間に有意な差が認められた。この試験では、対照試料
(実施例1)が示した剪断強度は522psi、そして
木材引裂はわずかに17%であったが、2pphmの8
8%PVOHを98%MPVOHに交換すると(実施例
2)、剪断強度は695psi(26%増)、そして木
材引裂は3倍増の68.4%(平均)へ増大した。
の間に有意な差が認められた。この試験では、対照試料
(実施例1)が示した剪断強度は522psi、そして
木材引裂はわずかに17%であったが、2pphmの8
8%PVOHを98%MPVOHに交換すると(実施例
2)、剪断強度は695psi(26%増)、そして木
材引裂は3倍増の68.4%(平均)へ増大した。
【0048】98%MPVOHの量を2pphmから3
pphmへ増加させた場合(実施例3)も64%の木材
引裂を示した。実施例2の配合物へ98%MPVOHを
さらに添加した場合(実施例7)にも、剪断強度630
psi及び木材引裂58%の優れた性能を示した。98
%MPVOHを95%MPVOHに交換した場合(実施
例8)にも、優れた性能が得られた。このように、実施
例2、実施例3、実施例7及び実施例8は、対照よりも
優れた耐水性を示す。
pphmへ増加させた場合(実施例3)も64%の木材
引裂を示した。実施例2の配合物へ98%MPVOHを
さらに添加した場合(実施例7)にも、剪断強度630
psi及び木材引裂58%の優れた性能を示した。98
%MPVOHを95%MPVOHに交換した場合(実施
例8)にも、優れた性能が得られた。このように、実施
例2、実施例3、実施例7及び実施例8は、対照よりも
優れた耐水性を示す。
【0049】88%PVOHの量を増加させると、耐水
性が低下することになる。こうして、実施例5の場合に
は、88%PVOHを3pphmへ増加させたので、木
材引裂が68%(実施例2)から27%へ低下した。し
かしながら、剪断強度値の有意な低下は認められなかっ
た。実施例6では、実施例5へさらに1pphmの98
%MPVOHを添加しても限界領域で耐水性が改善され
たにすぎず、88%PVOHの量が多いことは耐水性に
悪影響を及ぼすことを示している。さらに、88%PV
OHを1pphmでしか使用しないと、機械的安定性が
不十分になるだけでなく、加圧浸漬値も低くなった。
性が低下することになる。こうして、実施例5の場合に
は、88%PVOHを3pphmへ増加させたので、木
材引裂が68%(実施例2)から27%へ低下した。し
かしながら、剪断強度値の有意な低下は認められなかっ
た。実施例6では、実施例5へさらに1pphmの98
%MPVOHを添加しても限界領域で耐水性が改善され
たにすぎず、88%PVOHの量が多いことは耐水性に
悪影響を及ぼすことを示している。さらに、88%PV
OHを1pphmでしか使用しないと、機械的安定性が
不十分になるだけでなく、加圧浸漬値も低くなった。
【0050】上記の結果は、加水分解度が88%よりも
高いPVOHを含有させると耐水性が顕著に改善される
ことを示している。反対に、88%PVOHの存在は耐
水性の低下をもたらす。
高いPVOHを含有させると耐水性が顕著に改善される
ことを示している。反対に、88%PVOHの存在は耐
水性の低下をもたらす。
【0051】上記のように、煮沸試験が最も厳しい試験
である。表2に示した試験結果は、加水分解度が88%
よりも高いポリビニルアルコールを含有させると、耐水
性のみならず耐熱性をも非常に著しく向上させることを
はっきりと示している。このことは、対照試料(実施例
1)と比較した場合の試験試料の剪断強度及び木材引裂
の値に反映されている。
である。表2に示した試験結果は、加水分解度が88%
よりも高いポリビニルアルコールを含有させると、耐水
性のみならず耐熱性をも非常に著しく向上させることを
はっきりと示している。このことは、対照試料(実施例
1)と比較した場合の試験試料の剪断強度及び木材引裂
の値に反映されている。
【0052】対照試料(実施例1)が示した剪断強度は
わずか39psi、そして木材引裂はわずか3%であっ
た。さらに、10個の木材ブロック試料のうち4個は煮
沸サイクル中に分裂し、耐熱性及び耐水性が非常に低い
ことを示している。
わずか39psi、そして木材引裂はわずか3%であっ
た。さらに、10個の木材ブロック試料のうち4個は煮
沸サイクル中に分裂し、耐熱性及び耐水性が非常に低い
ことを示している。
【0053】対照的に、加水分解度が88%よりも高い
ポリビニルアルコールを含有させると、350〜600
psiにわたる範囲の剪断強度及び50%を超える木材
引裂が示された。これらの値は、優れた耐熱性及び耐水
性を示唆しており、木工用接着剤として優れたものであ
ることを立証するものである。
ポリビニルアルコールを含有させると、350〜600
psiにわたる範囲の剪断強度及び50%を超える木材
引裂が示された。これらの値は、優れた耐熱性及び耐水
性を示唆しており、木工用接着剤として優れたものであ
ることを立証するものである。
【0054】さらに、前の試験(加圧浸漬)にあるよう
に、実施例5は、ラテックス中の88%PVOH量が増
加しているために(実施例2に比べて)性能の低下を示
した。ここでもまた、98%MPVOHの量を増加させ
ると、改善が認められた。
に、実施例5は、ラテックス中の88%PVOH量が増
加しているために(実施例2に比べて)性能の低下を示
した。ここでもまた、98%MPVOHの量を増加させ
ると、改善が認められた。
【0055】このように、耐水性及び耐熱性の両方の顕
著な改善に寄与する共通の因子は、加水分解度が95〜
99.5%であるポリビニルアルコールを特別な比率で
含有させることである。
著な改善に寄与する共通の因子は、加水分解度が95〜
99.5%であるポリビニルアルコールを特別な比率で
含有させることである。
【0056】実施例9、実施例10及び実施例11は、
混合加水分解度系において酢酸ビニルをピバル酸ビニル
(VP)やバーサチック酸ビニル(VV−10)のよう
な他のビニルエステルに置き換えても、木工用接着剤と
して改善された特性を減じることがないことを示してい
る。
混合加水分解度系において酢酸ビニルをピバル酸ビニル
(VP)やバーサチック酸ビニル(VV−10)のよう
な他のビニルエステルに置き換えても、木工用接着剤と
して改善された特性を減じることがないことを示してい
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 161/06 JES // C09J 131/02 JCW (72)発明者 プラビン ケー.カッカーラ アメリカ合衆国,ニュージャージー 08869,ラリタン,リンウッド ストリー ト 808 (72)発明者 ジョン ウォーカー オーストラリア国,ニュー サウス ウェ イルズ 2066,ベスト ストリート レー ン コーブ 117/25
Claims (9)
- 【請求項1】 ポリビニルアルコールで安定化させた酢
酸ビニルN−メチロールアクリルアミド含有エマルジョ
ンポリマーを含む木工用接着剤であって、前記ポリマー
は、1.5〜2.5重量%の88%加水分解ポリビニル
アルコールと1〜4重量%の95〜99.5%加水分解
ポリビニルアルコールとを含む3重量%以上の保護コロ
イド系の存在下で製造され、そして該エマルジョンポリ
マーには、ホルムアルデヒド樹脂、A−またはB−段階
フェノール系樹脂及び融合助剤から成る群より選択され
た少なくとも1種の材料が配合されている、前記木工用
接着剤。 - 【請求項2】 該接着剤100グラム当たり0.003
〜0.12グラム当量の量の酸性金属塩硬化剤がさらに
存在する、請求項1記載の木工用接着剤。 - 【請求項3】 レソルシノールホルムアルデヒド、ユリ
アホルムアルデヒド、メラミンホルムアルデヒド及びフ
ェノールホルムアルデヒドから成る群から選ばれたホル
ムアルデヒド樹脂が、ポリマー固形分の1〜20重量%
の量で存在する、請求項1記載の木工用接着剤。 - 【請求項4】 トリメチロールフェノールオリゴマーが
ポリマー固形分の1〜20重量%の量で存在する、請求
項1記載の木工用接着剤。 - 【請求項5】 テトラヒドロフルフリルアルコール、エ
チレングリコールジアセテート及びエチレングリコール
モノエチルエーテルアセテートから成る群から選ばれた
融合助剤が、ポリマー固形分の1〜7重量%の量で存在
する、請求項1記載の木工用接着剤。 - 【請求項6】 酸性金属塩硬化剤と、アンモニア、トリ
エチルアミン、トリエタノールアミン及びN−メチルエ
タノールアミンから成る群より選ばれた架橋抑制剤と
を、該硬化剤に対する該架橋抑制剤のモル比が0.1〜
1.7になるような量でさらに含有する、請求項5記載
の木工用接着剤。 - 【請求項7】 酢酸ビニル及びN−メチロールアクリル
アミドを、他のビニルエステル、エチレン、アクリル酸
やメタクリル酸のアルキルエステル、α,β−不飽和ジ
カルボン酸やα,β−不飽和カルボン酸の置換または未
置換モノ及びジアルキルエステルから成る群より選ばれ
た40重量%以下の共重合性コモノマーと共重合させ
た、請求項1記載の木工用接着剤。 - 【請求項8】 炭素原子を3〜6個含有する4重量%以
下のアルケン酸またはアルケン二酸を酢酸ビニルポリマ
ー中にさらに含む、請求項1記載の木工用接着剤。 - 【請求項9】 酢酸ビニル及びN−メチロールアクリル
アミドを3重量%以上のポリビニルアルコールの存在下
で乳化重合する耐水性木工用接着剤の製造方法におい
て、該ポリビニルアルコールとして、1.5〜2.5重
量%の88%加水分解ポリビニルアルコールと1〜4重
量%の95〜99.5%加水分解ポリビニルアルコール
との配合物を使用することを特徴とする前記製造方法。
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---|---|---|---|
US60177 | 1993-05-07 | ||
US08/060,177 US5434216A (en) | 1993-05-07 | 1993-05-07 | Woodworking latex adhesives with improved water, heat and creep resistance |
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- 1994-05-09 CA CA002123139A patent/CA2123139C/en not_active Expired - Fee Related
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