JPH07702B2 - 磁気記録媒体用ベ−スフイルム - Google Patents

磁気記録媒体用ベ−スフイルム

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JPH07702B2
JPH07702B2 JP14747186A JP14747186A JPH07702B2 JP H07702 B2 JPH07702 B2 JP H07702B2 JP 14747186 A JP14747186 A JP 14747186A JP 14747186 A JP14747186 A JP 14747186A JP H07702 B2 JPH07702 B2 JP H07702B2
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  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気記録媒体用ベースフィルム、さらに詳しく
は、ビデオテープ、フロッピーディスク用に好適なベー
スフィルムに関するものである。
〔従来の技術〕
磁気記録媒体用ベースフィルムとしては、不活性無機粒
子を含有せしめたポリエチレンテレフタレートフィルム
が知られている。(例えば、特公昭57-31205号公報)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上記従来の磁気記録媒体用ベースフィルムは、
ビデオテープ、特にビデオテープの低価格化をはかるた
め、バックコートをせずに用いるビデオテープとした時
の走行性が十分でないという欠点があった。
本発明は、かかる問題点を改善し、磁気記録媒体とした
時、電磁変換特性を損うことなく、走行性に優れた磁気
記録媒体用ベースフィルムを提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、下記構造単位を主たる繰り返し単位とするポ
リエステルを主成分とする二軸配向フィルムであって、
全表面突起数の15%以上が、突起の形成に対する寄与が
粒子面積の75%以下の燐片状無機微粒子によって形成さ
れていることを特徴とする磁気記録媒体用ベースフィル
ム。
から選ばれた少なくとも1種類のジカルボン酸残基であ
る。
本発明におけるポリエステルとは、上記構造単位を主た
る繰り返し単位とするポリエステルであり、 から選ばれた少なくとも1種類のジカルボン酸残基であ
るが、Rが の場合に、走行性がより一層良好となるので特に望まし
い。また、本発明を阻害しない範囲内、好ましくは10モ
ル%以内であれば、上記以外の他成分が共重合されてい
てもよい。
本発明フィルムは上記組成物を主成分とするが、本発明
の目的を阻害しない範囲内で、他種ポリマをブレンドし
てもよいし、また酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線
吸収剤、核生成剤などの無機または有機添加剤が通常添
加される程度添加されていてもよい。また、本発明範囲
外の無機粒子が本発明の目的を阻害しない範囲内で添加
されていても良い。
本発明フィルムは、上記組成物を二軸配向せしめたフィ
ルムである。未配合フィルム、一軸配向フィルムは走行
性、電磁変換特性が不良となるので好ましくない。
また、本発明フィルムの面配向指数は0.935〜0.975、特
に0.940〜0.970の場合に、走行性がより一層良好となる
ので特に望ましい。
また、本発明フィルムの密度指数は、0.02〜0.05の範囲
である場合に、走行性がより一層良好となるので特に望
ましい。
本発明フィルムはフィルム同士の幅方向の静摩擦係数が
0.4〜4.0、特に0.6〜3.0の範囲である場合に、走行性が
より一層良好となるので特に望ましい。
本発明フィルムは、幅方向の表面平均粗さRaが0.004〜
0.25μm、特に0.005〜0.020μmの範囲である場合に、
走行性、電磁変換特性がより一層良好となるので特に望
ましい。
本発明フィルムは、290℃、200sec-1での溶融粘度が800
〜1000ポイズ、特に1000〜7000ポイズの範囲である場合
に、走行性、電磁変換特性がより一層良好となるので特
に望ましい。
本発明においては、突起の形成に対する寄与が粒子面積
の75%以下となる様な無機粒子により形成される突起の
数が全表面突起数の15%以上占めていればよいのであ
り、その種類、添加量は特に限定されない。突起形成に
対する寄与が粒子面積の75%以下である表面突起を生じ
る無機粒子の代表としては、沈降法により測定された平
均粒径が好ましくは0.05μm〜15μm、より好ましくは
0.1μm〜8μm、更に好ましくは0.15μm〜3μm
に、また全粒子の50%、より好ましくは80%、更に好ま
しくは90%の厚みが800Å以下、より好ましくは400Å以
下、更に好ましくは100Å以下、アスペクト比にして、
好ましくは30以上、より好ましくは150以上、さらに好
ましくは600以上である粒子を挙げることができる。こ
のような形状をもつ無機粒子の具体例としては、雲母系
鉱物を挙げることができる。ここで述べる雲母系鉱物と
一般式が次のものである。
0.3〜1.11.8〜3.2(Z3.5〜4.510)W1.8〜2.2 X:(層間位置)配位数12の陽イオン -Li+,Na+,K+,Rb+,Ca2+,Sr2+,Ba2+ Y:(八面体位置)配位数6の陽イオン -Li+,Mg2+,Fe2+,Ni2+,Mn2+,Al3+,Fe3+ Z:(四面体位置)配位数4の陽イオン -Si4+,Ge4+(Si4+の一部をAl3+,Fe3+,B3+) W:−OH又はF 代表的な雲母系鉱物には次のようなものがある。
(非水和性雲母) フッ素金雲母〔KMg3(AlSi3O10)W2〕 カリ四ケイ素雲母〔KMg2.5(Si4O10)W2〕 テニオライト〔KMg2Li(Si4O10)W2〕 (水和膨潤性雲母) Na−四ケイ素雲母〔NaMg2.5(Si4O10)W2〕 Na−テニオライト〔NaMg2Li(Si4O10)W2〕 Li−テニオライト〔LiMg2Li(Si4O10)W2〕 NaまたはLiヘクトライト〔Na,Li1/3Mg2 2/3 Li1/3(Si4O10)W2〕……モンモリロナイト系ただしWは
−F又は−OH この中でも水和膨潤性フッ素雲母が特に好適である。
ここで膨潤性とは層間に水を配位していわゆる「膨潤」
する性質を有する無機層状ケイ酸塩をいう。
本発明に好適である膨潤性雲母は構造的にはSiO4四面体
のSi対Oの比が理論上2:5のフイロケイ酸塩で結晶単位
格子が厚み方向に繰り返された結晶構造を有するもので
あり、その代表例を化学式で示すと次のように表わすこ
とができる。X0.3〜1.11.8〜3.2(Si3.5〜4.510
1.8〜2.2 ここで X:層間イオンであり、1種以上のカチオン性イオン Y:八面体位置のイオンであり、Mg2+又はMg2+の1部をLi
+,Fe2+,Ni2+,Mn2+,Al3+及びFe3+からなる群から選
ばれる少なくとも1種のイオンで置換したイオン、 O:酸素 W:F-又はOH-の中から選ばれた一種又は二種のイオン。
尚、本発明では上記の四面体位置のSi4+がGe4+又はこれ
らの一部がAl3+,Fe3+,B3+等で置きかわったものでも
よく、本発明にいう膨潤性雲母はこれらも包含する。
これらの具体例としては、モンモリロナイト、バーキュ
ライト等の天然物や前記一般式を有する溶融あるいは水
熱で合成されるテトラシリシックマイカ、テニオライ
ト、ヘクトライト等の合成物の如き無機粒子がある。
これらのうちでも不純物が少ないこと、組成が均一であ
るため均一な結晶となることから、特に合成物が好まし
く、またその中でも結晶の平面性に優れると共に、結晶
サイズが大きくアスペクト比が大きいという点から、 Wx−0.1〜x+0.1Mg2.8−x〜3.2−xLix(Si
3.5〜4.010)F1.8〜2.0又は Wx−0.1〜x+0.1Mg2.8−x〜3.2−xLix(Si
3.5〜4.010)(DH)1.8〜2.0(ただしx=0.8〜1.2)
なるものが好ましい。
本発明に好適な、厚みが薄く、アスペクト比が大きい膨
潤性雲母を得る方法については、機械的に劈開するなど
種々の方法があるが、特願昭58-97557号明細書に記載さ
れているように、化学的に劈開するのがアスペクト比が
特に大きくより好適である。
本発明においては、全表面突起数の15%以上が突起の形
成に対する寄与が粒子面積の75%以下の無機微粒子であ
ることが必要である。
全表面突起数の15%に満たない場合、走行性の改良に対
する寄与が殆どないため、好ましくないのである。特に
上記突起の全表面突起に占める割合が30〜60%である場
合、突起の形成に対する寄与が75%以下であるような、
むしろ、うねりに近いなめらかで削れにくい突起と、易
滑効果は大きいが、削れに弱い通常の突起とののバラン
スが特によいため好適である。
また突起の形成に対する寄与は75%以下、好ましくは50
%以下であることが必要である。これは75%より大きい
場合削れに対する改良効果を殆ど示さないため好ましく
ないのである。
このように突起の形成に対し寄与する面積が小さいよう
な無機粒子と併用される粒子は、特に限定されないが、
平均粒径が0.03〜2.5μmであるTiO2、ZrO2、SiO2、CaC
O3、ホタル石構造、ルチル構造を有するハロゲン化金属
化合物を挙げることができる。
無機粒子添加量は特に限定されないが、通常は0.02〜3
重量%である。特に上に述べたような突起形成比率が小
さい無機粒子0.01〜1重量%と更にCaCO3、TiO2、Si
O2、LiFより選ばれた1種以上の粒子を0.03〜2重量%
添加した場合走行性の向上が更に著しいためより好適で
ある。
次に本発明の磁気記録媒体用ベースフィルムの製造方法
について説明する。
まず、所定の平均粒径を有する不活性無機微粒子を含有
せしめる方法は、公知の方法で行なうことができるが、
ポリエステルのジオール成分にスラリーの形で混合、分
散せしめる方法が有効である。
このポリエステルのペレットを十分乾燥した後、公知の
溶融押出機に供給し、ペレットが溶融する温度以上、ポ
リマが分解する温度以下の温度で、スリット状のダイか
らシート状に溶融押出し、冷却固化せしめって未延伸フ
ィルムを作る。
次にこの未延伸フィルムを二軸延伸し配向せしめる。延
伸方法としては、逐次二軸延伸法または同時二軸延伸法
を用いることができるが、特に好ましいのは逐次二軸延
伸法である。この場合の延伸条件としては、長手方向、
幅方向ともポリマのガラス転移点以上、冷結晶化温度以
下の範囲の温度で長手方向に3.0〜4.0倍延伸したの、幅
方向に3.2〜4.5倍延伸する方法が好適である。延伸速度
は103〜107%1分の範囲が好適である。また、この延伸
フィルムは少なくとも一方向にさらに延伸する方法は、
フィルムの走行性をより一層良好とするのに有効であ
る。
次に延伸フィルムを熱処理するが、この場合の熱処理条
件としては、温度180℃〜230℃、好ましくは190℃〜220
℃の範囲で、0.5〜60秒間熱処理する方法がフィルムの
走行性をより一層良好とするのに有効である。また、熱
処理は、定長下で行なうのが走行性をより一層良好とす
るのに有効である。
以下、本発明の磁気記録媒体用ベースフィルムについて
説明したが、本発明のフィルムに公知のコロナ放電処理
を施しても良いし、また、接着性、耐湿性、ヒートシー
ル性、滑性などを付与する目的で他種ポリマを積層した
形や、他の有機または無機組成物で被覆した形で用いて
もよい。
〔作用〕
本発明はポリエステルに、全表面突起の15%以上が突起
の形成に対する寄与が粒子面積の75%以下である無機微
粒子を含有せしめたフィルムとしたので、磁気テープ走
行性が改良されると共に、白粉の発生が減少したもので
ある。
〔物性の測定方法並びに効果の評価方法〕
本発明の特性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の
通りである。
(1) 突起形成率: 電子顕微鏡で1万倍以上にフィルム表面を拡大、突起の
径を測定し、その長径平均をA1、短径平均をA2とする。
一方粒子についても電子顕微鏡で1万倍以上に拡大、粒
径を測定し、その長径をB1、短径をB2とする。そして突
起形成率は、次式で定義した。
突起形成率=(A1×A2)/(B1×B2)×100 原粉がある場合は、その粒径を測定したが、原粉がない
場合は、フィルムからポリエステルをプラズマ灰化処理
法あるいはO−クロルフェノール溶解法で除去し、これ
をエタノールに分散、乾燥後その粒径を評価した。
通常、突起形成率が高い粒子であるかあるいは低い粒子
であるかは、フィルム表面あるいは粒子を電子顕微鏡に
より拡大すれば、その差は明確である。しかしその差が
不明確な場合は、測定フィルムを凍結法により超薄片に
スライスし、該サンプルを透過型電子顕微鏡で測定、そ
の拡大断面からみた突起形成率(%)を2乗してその値
としてもよい。
(2) 突起比率: 電子顕微鏡で1万倍以上にフィルム表面を拡大、その最
大径が0.01μ以上である全粒子数に対する比率で示し
た。また突起形成率が高い粒子であるか、低い粒子であ
るかが明確でない場合は(1)と同様に断面より判定し
た。
(3) 面配向指数: ナトリウムD線(波長589nm)を光源としてアツベ屈折
率計を用いて、二軸配向フィルムの厚さ方向の屈折率
(Aとする)および溶融プレス後10℃の水中へ急冷して
作った無配向(アモルファス)フィルムの厚さ方向の屈
折率(Bとする)を測定し、A/Bをもって面配向指数と
した。マウント液にはヨウ化メチレンを用い、25℃、65
%RHにて測定した。
(4) 密度指数: n−ヘプタン/四塩化炭素からなる密度勾配管を用いて
測定したフィルムの密度をd1(g/cm3)とし、このフィ
ルムを溶融プレス後、10℃の水中へ急冷して作った無配
向(アモルファス)フィルムの密度d2との差、(d1-
d2)をもって密度指数とした。
(5) 静摩擦係数(幅方向): 東洋テスタ製スリップテスターを用い、ASTM-D-1894-63
に従ってフィルムを幅方向に滑らせて測定した。
(6) 溶融粘度: 高化式フローテスターを用いて、温度290℃ずり速度200
esc-1で測定した。
(7) 表面平均粗さRa: 触針式表面粗さ計を用い、JIS-B-0601に従って測定し
た。ただし、カットオフは0.08mm、測定長は1mmとし
た。
(8) 電磁変換特性: γ−Fe2O3100重量部、塩化ビニール−酢酸ビニル共重合
体15重量部、ポリウレタンエラストマー15重量部、カー
ボンブラック8重量部、メチルエチルケトン120重量
部、メチルイソブチルケトン130重量部、ミリスチル酸
2重量部の混合物をサンドミルで十分に混合分散させて
磁性塗料を作り、この磁性塗料にポリイソシアネート
(コロネートL)を15重量部添加し、これをサンプルの
ポリエステルフィルムに厚さ4.0μm(乾燥厚さ)塗布
し、カレンダー処理(温度90℃、線圧200kg/cm)後、1/
2インチ幅にスリットしてテープとした。このテープをV
HS方式のビデオカセット(120分)に組み込み、ビデオ
カセットテープを作った。
このテープにVTRを用い、TV試験信号発生機((株)シ
バソク製TG−7/1型)からの信号を録画させたのち、25
℃、50%RHで100パス(120分×100パス)走行させた。
このテープをドロップアウトカウンターを用いて、ドロ
ップアウトの幅が5μ秒以上で、再生された信号の減衰
がマイナス16dB以上のものをピックアップしてドロップ
アウトした。測定はビデオカセット10巻について行な
い、1分間当りに換算したドロップアウト個数が10個未
満の場合は電磁変換特性良好、10個以上の場合を不良と
した。
(9) 走行性: 上記のテープをVTRにセットし、25℃、50%RHで100パ
ス、40℃、80%RHで100パス走行させた後、下記項目を
それぞれ5点満点で5段階にランクづけし、全項目の合
計点が15〜10の場合は走行性:良好、9以下の場合は走
行性:不良と判定した。
なお、5段階のランクづけは、50巻の試料のうち、下記
それぞれの項目を満足しなかったものの個数が0〜1個
の場合を5点、2〜3個の場合を4点、4〜6個の場合
を3点、7〜9個の場合を2点、10個以上の場合を1点
とした。
a)テープのエッジが折れない(座屈しない) b)テープが伸びてワカメ状にならない c)テープの摩耗(磁性層およびベースフィルム層)に
よる微粉の発生がない 〔実施例〕 本発明を実施例に基づいて説明する。
突起形成率の低い粒子として以下の粒子を準備する。
1.カリウムテニオライト(K−TNと略称する): KMg2Li(Si4O10)F2、 沈降法により求めた平均粒径(以下同様)0.3μmアス
ペクト比700 2.ナトリウムヘクトライト(Na-HTと略記する): Na1/3Mg2 2/3Li1/3(Si4O10)F2 平均粒径0.3μm アスペクト比500 3.金雲母: KMg3(AL Si3O10)F2 平均粒径0.3μm アスペクト比45 一方突起形成率の大きい粒子として、平均粒径1μmの
炭酸カルシウム微粉末、平均粒径0.6μmのフッ化リチ
ウム微粒子および同じ粒径の二酸化チタン微粒子を用意
する。全添加量を0.3wt%一定として突起形成率の小さ
い粒子と大きい粒子の比率を各々0:100(比較例1)、
4:96(比較例2)、10:90(実施例1,4,6〜8)、25:75
(実施例2,5)、1:1(実施例3)と変え、スラリーの形
で混合、分散せしめ、テレフタル酸ジメチルとエステル
交換反応、重縮合し、ポリエチレンテレフタレートを作
った。
このポリエチレンテレフタレートのペレットを180℃で
3時間減圧乾燥(3Torr)した。このペレットを押出機
に供給し300℃で溶融押出し、静電印加キャスト法を用
いて表面温度30℃のキャスティング・ドラムに巻きつけ
て冷却固化し、厚さ約170μmの未延伸フィルムを作っ
た。この未延伸フィルムを90℃にて長手方向に3.4倍延
伸した。
この延伸は2組のロールの周速差で行なわれ、延伸速度
10000%/分であった。この一軸フィルムをステンタを
用いて延伸速度20000%/分で100℃で幅方向に3.6倍延
伸し、定長下で210℃にて5秒間熱処理し、厚さ14μm
のフィルムを得た。
このベースフィルムを、磁気記録媒体とした時の走行
性、電磁変換特性は、表に示した。
本発明範囲内の場合、走行性、電磁変換特性がともに優
れたものが得られた。しかし、本発明範囲外の場合は、
走行性、電磁変換特性を両立するものは得られなかっ
た。
〔発明の効果〕 本発明は、突起形成率の低い無機粒子を添加したので、
磁気記録媒体とした時の電磁変換特性と走行性がともに
優れたベースフィルムが得られたものである。
本発明の磁気記録媒体用ベースフィルムは、各種磁気記
録媒体用途に用いることができるが、走行性が極めて良
好なことを利用して、ビデオテープや磁気ディスク、特
にバックコートなしのビデオテープ等に用いるのが好ま
しい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08K 3/00 KJQ C08L 67/00 KJS B29K 67:00 B29L 7:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記構造単位を主たる繰り返し単位とする
    ポリエステルを主成分とする二軸配向フィルムであっ
    て、全表面突起数の15%以上が、突起の形成に対する寄
    与が粒子面積の75%以下の燐片状無機微粒子によって形
    成されていることを特徴とする磁気記録媒体用ベースフ
    ィルム。 から選ばれた少なくとも1種類のジカルボン酸残基であ
    る。
JP14747186A 1986-06-24 1986-06-24 磁気記録媒体用ベ−スフイルム Expired - Lifetime JPH07702B2 (ja)

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