JPH0770153A - 酸化スズフィルム形成用の粉末有機金属化合物、その使用方法及びそれにより被覆された基材 - Google Patents

酸化スズフィルム形成用の粉末有機金属化合物、その使用方法及びそれにより被覆された基材

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JPH0770153A
JPH0770153A JP6134164A JP13416494A JPH0770153A JP H0770153 A JPH0770153 A JP H0770153A JP 6134164 A JP6134164 A JP 6134164A JP 13416494 A JP13416494 A JP 13416494A JP H0770153 A JPH0770153 A JP H0770153A
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film
tin oxide
particle size
halogen
organometallic compound
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JP6134164A
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Jean-Francois Oudard
ウーダール ジャン−フランソワ
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Saint Gobain Vitrage SA
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明基材上に赤外線についての特性及び/又
は電気的特性を有する、ハロゲンをドープされた酸化ス
ズのフィルムを形成するため、透明基材、特にガラスの
基材の表面で熱の作用により熱分解させるための、スズ
とハロゲン特にフッ素を含有する粉末有機金属化合物を
提供する。 【構成】 本発明の粉末有機金属化合物は、粒子径d90
が40〜200 μm、特に50〜150 μm、好ましくは60〜10
0 μmとなるように選ばれた粒度測定値を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱分解技術により透明
な基材上に、特にガラスの基材上に、酸化スズのフィル
ムを形成するための粉末有機金属化合物に関する。本発
明はまた、熱分解により付着(あるいは堆積)(deposi
tion)させる方法とそのようにして被覆された基材にも
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】赤外線
に作用を及ぼす性質及び/又は導電特性を含めた一定の
性質をガラスの基材に与えるため、ドープされた金属酸
化物の薄いフィルム、とりわけフッ素タイプのハロゲン
をドープされた酸化スズのフィルムでガラス基材を被覆
することは知られている。このようにして、低放射率又
は加熱ペイン(pane)として知られるタイプのペインを
得ることが可能である。
【0003】粉末熱分解として知られている技術を含め
て、基材上にそのようなフィルムを付着させるためのい
ろいろな技術が存在している。この技術は、キャリヤガ
スに浮遊した粒子の形をした適当な有機金属化合物、こ
の場合にはハロゲン化されたスズ化合物を、高温、例え
ば400〜650℃程度の温度に昇温されたガラス基材
の表面に直接噴射することからなる。これらの粉末は、
高温のガラスと接触するとそこで分解して、酸化物フィ
ルムを残す。これは、「フロート」設備の生産ラインで
ガラスのリボン上に連続して付着するのを可能にすると
いう利点を有し且つ良質の被覆を得るのを可能にする、
実証された技術である。この技術を実施するための適当
な装置は、例えば、ヨーロッパ特許第0125153号
明細書及びヨーロッパ特許出願公開第0374023号
明細書に記載されている。
【0004】いろいろな種類の粉末有機金属化合物が、
フッ素をドープされた酸化スズSnO2:Fのフィルムを得る
のに適しているようである。例えば、スズとフッ素を同
時に含む化合物、例としてヨーロッパ特許第01067
44号明細書に記載されている、ジプロピルスズジトリ
フルオロアセテート(C3 7 2 Sn(CF3 CO
O)2 又はジブチルスズジトリフルオロアセテート(C
4 9 2 Sn(CF3 COO)2 、あるいはDBTF
と称され、その合成がヨーロッパ特許第0178956
号明細書に記載されているジブチルスズジフルオリド
(C4 9 2 SnF2 といったようなものが知られて
いる。
【0005】ヨーロッパ特許第0039256号明細書
から、ハロゲンを含まないスズ化合物、例えば、DBT
Oと称され、ハロゲンを有する例えばDBTFのような
もう一つの化合物と一緒にされるジブチルスズオキシド
(n−C4 9 2 SnOの如きものも知られている。
全てのこれらの化合物について、それらをキャリヤガス
に浮遊させそしてそれらを分配装置から被覆すべき基材
の表面へ均質に流すために、かなり小さな粒度測定値
(granulometries)が選ばれ、平均の粒径は最高で15
〜20μm程度であり、好ましくは粒径は全て20μm
未満である。
【0006】先に言及したように、これらの粉末化合物
から得られた被覆は申し分のない光学的な外観と性能を
有する。例えば、先に言及したヨーロッパ特許第012
5153号明細書及びヨーロッパ特許出願公開第037
4023号明細書の教示に従って、20μm未満の粒度
測定値を有するDBTF粉末から、厚さが均一であり且
つ最高で0.25までにすることができる放射率を有す
るSnO2:Fのフィルムを得ることが可能である。
【0007】そのような熱分解フィルムの放射率を、特
に例えば基材の温度のような堆積条件を変えることで、
あるいはこれらのフィルムの厚さを増すことにより、な
お更に低下させることが試みられている。とは言うもの
の、ただそれらが消費されるエネルギー及び/又は原料
の点から見て経費を追加するからだけであるとしても、
これらの最適化には限界がある。更に、フィルムの厚さ
を増すことはその光学的な外観を望ましくないように変
えることがあり、そしてこの増加とともに放射率の「増
加」は次第に小さくなる。
【0008】従って、本発明が解決しようとする技術的
課題は、いろいろな手段により、ドープされた酸化スズ
の熱分解したフィルムの放射率及び/又は電気伝導の特
性を改良すること、そしてこれを、その熱分解フィルム
を製造するのに難題及び/又は追加の費用を生じさせず
に達成することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用効果】本発明は、
ハロゲンをドープされた酸化物のフィルムを透明基材、
特にガラスの基材の表面に形成して赤外線についての特
性及び/又は電気的特性を持たせるために、その上で熱
の作用により熱分解させるための、スズとハロゲン特に
フッ素を含有する粉末有機金属化合物を対象とする。こ
の化合物は、本発明によれば、粒子径d90が40〜200 μ
m、特に50〜150 μm、好ましくは60〜100 μmである
ような粒度測定値を有する。
【0010】この粒度測定値は、更に、粒子径d10が8
〜30μm、特に10〜20μmであるように選ばれるのが好
ましい。同様に、その粒度測定値は、更に粒子径d50
20〜60μm、特に25〜50μmであるように選ぶこともで
きる。
【0011】これらの用語「d90」、「d50」及び「d
10」は、粉末の粒子のそれぞれ90%、50%及び10%が表
示された値より小さい直径を有することを意味する、と
いうことを述べておくべきである。d90の値は粒子の大
きさのわかりやすい見当を与える。それは、d10及び/
又はd50の値と組み合わせれば、直径の値の所定の範囲
内の粒度分布を指示する。
【0012】本発明はまた、透明基材、特にガラスの基
材の上にハロゲン、特にフッ素をドープされた酸化スズ
のフィルムを得るのを目的として、スズと当該ハロゲン
を含有し、そして粒度測定値が上記のように定義される
有機金属化合物のための、熱分解技術を使用する堆積方
法を対象とする。
【0013】好ましくは、選ばれる有機金属化合物は、
スズとフッ素の両方を含有する限りにおいて「自己ドー
ピング」であり、そしてそれは化合物の混合物を作る必
要を回避する。それは、有利には、主にDBTFである。
【0014】このように、本発明の発明者らは、驚くべ
きことに、一般に規定された粒度測定値よりはるかに大
きい粒度測定値を選ぶことが、酸化物フィルムの所定の
厚さについてその放射率と電気伝導率が有意に改良され
たフィルムを得るのを可能にする、ということを発見し
た。例えば、それらの放射率は0.2 未満であり、0.16〜
0.18の値に達することができ、その一方、それらの抵抗
率は8.0 ×10-4Ω・cm未満のままであり、特に7.0 ×10
-4Ω・cmと5.5 ×10-4Ω・cmの間にあって、酸化物フィ
ルムの厚さは好ましく300 〜420 nmの範囲にある。
【0015】特に有利なことは、ドープされた酸化スズ
フィルムの性能におけるこの改良は、これらのフィルム
の堆積の容易さを犠牲にして達成されるのでも、それら
の光学的性質を犠牲にして達成されるのでもないことで
ある。
【0016】実際には、非常に大きな粒度測定値を慎重
に選ぶことによって、反対に粉末キャリヤガスサスペン
ションの不均質性の問題とそのサスペンションの分配装
置を通しての流動の問題が生じることが予測されたかも
しれないが、これは本発明に従って選ばれる粒度測定値
の範囲内ではそうではなかった。更に、得られたフィル
ムは厚さが均一であり、その外観は均質で申し分がな
い。
【0017】なお更に、この外観を改良し、そして特
に、ドープされた酸化スズフィルムを堆積させた側での
基材からの反射の着色の中立性を保証するために、もち
ろん基材とドープされた酸化スズフィルムとの間に中間
コーティングを挿入することが可能である。このコーテ
ィングは、とりわけ、フランス国特許第2670199
号明細書から知られているように、例えばアルミニウ
ム、チタン、亜鉛、スズもしくはインジウムの酸化物の
なかから選ばれた少なくとも1種の金属酸化物から構成
された誘電性材料を基礎材料としてもよく、あるいはフ
ランス国特許出願公開第2677639号明細書から知
られているように、酸窒化ケイ素及び/又は酸炭化ケイ
素材料を基礎材料としてもよい。
【0018】ドープされた酸化スズのフィルムを覆う
「外部」コーティングを追加することも可能であり、そ
してそれは特に酸化ケイ素を基礎材料とすることができ
る。一方においてこれらの中間コーティング、そして他
方において外部コーティングの、厚さと屈折率に関して
の特性は、ヨーロッパ特許出願公開第0544577号
明細書又はヨーロッパ特許出願公開第0573325号
明細書に従って都合よく選ぶことができる。
【0019】本発明の発明者らは、酸化スズのフィルム
の性能の向上とそれを構成する結晶の大きさの増大との
相互関係を示すことに成功した。実際のところ、発明者
らは、有機金属化合物の粒子の粒度測定値が得られる酸
化物フィルムの結晶化の起こり方に、とりわけ結晶の大
きさとそれらの選択配向とに、直接影響を及ぼすことを
実験的に立証した。たとえ粉末粒子の大きさと結晶の大
きさとが全く同じオーダーでないとは言え、有機金属化
合物の粒子の直径が大きくなればなるほど、フィルムの
結晶の寸法は大きくなり、且つそれらはますますはっき
りした配向を有するようである。このことから、フィル
ムにおける「結晶間」粒子接合部の数が減少して、この
フィルムにおける自由電子の移動度を増大させ、従って
最終の結果として、その導電率を上昇させ且つその放射
率を低下させることになり、放射率と導電率とが結びつ
けられる。
【0020】フィルムにおける結晶の大きさを実験的に
測定することで、とりわけ20nmのオーダーの値が効果
的に得られ、これは通常の粒度測定値の粉末、例えばd
90が25μmの粉末の熱分解により製造されたフィルム
について得られる値よりはるかに大きい。
【0021】「大きな」粒度測定値の有機金属化合物の
粒子を使用することは、熱分解収率又は熱分解効率が無
視できないほど増加するという別の有利な結果をもたら
す。この効率は、所定の厚さの酸化物フィルムを得るの
に必要な有機金属化合物の重量を測定することにより計
算される。例えば、この効率は、全く予想もしないこと
に、20〜25μmの「標準」粒度測定値d90よりも、
本発明に従って60μmの粉末粒度測定値d90を選べ
ば、約20%だけ上昇することが観測されている。なお
更に本発明は所望される性能レベルと使用される有機金
属化合物の量とに応じてフィルムの厚さを調節するのを
可能にするので、この効率の上昇から、原料の費用が有
意に低下することになる。例えば、等しいフィルム厚さ
について言えば、本発明に従って大きな粒度測定値を採
用すれば、放射率と抵抗率は低下する。しかしながら、
フィルムの厚さを減少させることにより同様の放射率と
抵抗率を維持することを選ぶことも可能である。
【0022】
【実施例】次に、以下に掲げる限定しない態様の例を参
照して、本発明を一層詳しく説明する。
【0023】これらの例は全て、100%DBTFを含む粉
末の堆積雰囲気中での熱分解により、そしてより一層詳
しい情報について参照することができるヨーロッパ特許
第0125153号明細書及びヨーロッパ特許出願公開
第0374023号明細書の一方あるいは他方から知ら
れている装置を使って、厚さ4mmのシリコ−ソーダ−石
灰フロートガラスの基材上へおよそ340nmのSnO2:Fの
フィルムを堆積させることに関係している。基材は、堆
積中はおよそ550℃の温度にある。例1は、DBTF粉末
について標準の小さい粒度測定値を使用する対照例であ
る。
【0024】下記の表1は、例1〜7のそれぞれについ
て、選ばれたDBTF粉末についてのマイクロメートルで表
した粒度測定値d90、d50及びd10を示している。これ
らの粒度測定値の全体は、使用した粉末のおのおのの粒
径の分布を完全に評価するのを可能にする。
【0025】 表 1 10 50 90 例1 5 12〜15 25 例2 - - 40 例3 - - 50 例4 10〜15 25〜35 60 例5 20 50 100 例6 - - 150 例7 - - 200
【0026】下記の表2は、これらの7種類のDBTF粉末
から得られたフィルムの特性を要約して示しており、放
射率εは単位なしで示され、そして抵抗率RはΩ・cmで
示されている。
【0027】 表 2 ε 例1 0.25 10×10-4 例2 0.22 8.8×10-4 例3 0.20 8.0×10-4 例4 0.18 7.0×10-4 例5 0.16 5.5×10-4 例6 0.17 6×10-4 例7 0.18 7×10-4
【0028】これらの例のうちの二つ、すなわち一方で
参照例1と他方で例4について、SnO2:Fフィルムにおけ
る結晶の大きさをX線で評価した。これらの評価は、得
られたR−Xスペクトルに示された、他の線よりはるか
に大きい強度を有する線(2,0,0)に対応するピー
クの半分の高さでの幅を測定して行った。
【0029】一方では参照例1によるフィルムの分析か
ら得られたR−Xスペクトルから、そして他方では本発
明による例4によるフィルムの分析から得られたものか
ら、標準の粒度測定値の粉末(例1)を用いて得られた
フィルムの結晶の平均直径はおよそ13nmであるのに対
して、より大きな粒度測定値の粉末(例4)で得られた
フィルムのそれは20nmの領域にあることが立証され
る。従って、本発明による粉末の粒度測定値は50%を
上回るまで大きい結晶寸法を得るのを可能にする。
【0030】更に、上記の二つのスペクトルを、特にピ
ークの数とそれらの大きさを比較することによって、二
つのフィルムの結晶化に関する指標を得ることが可能で
ある。例4によるフィルムは、例1によるフィルムの場
合よりもはるかに、非常に著しく配向した結晶を有する
ことが分かる。
【0031】従って、表2により立証された電気的特性
の改良をもたらすのは、結晶のより大きな寸法と結晶の
選択配向がより強まることとが一緒になっていることで
あるように思われる。
【0032】これらの例と結果から引き出すことができ
る結論は、粒度測定値d90が150μmのオーダー、あ
るいは実際上200μmのオーダーに至まで、そのよう
な粒度測定値を選ぶことから装置で問題が生じることは
ない、ということである。従って、堆積方法はどのよう
な改造あるいは変更も必要としない。これらのフィルム
で被覆された全ての基材は、光源D65により少なくとも
70〜75%という高い光透過率TL を有し、且つ顕著
な光学的欠陥がない。その上、粒度測定値が増大すると
放射率と抵抗率はかなり減少することが分かる。
【0033】放射率は、25μmの粒度測定値d90では
なく60μmの粒度測定値d90を選ぶとほぼ30%だけ
低下し、そしてこれは抵抗率についても当てはまること
である。
【0034】これらの改良は、フィルムの結晶化の起こ
り方の変更に結びつけられ、結晶はかなりより大きなも
のに、特に少なくとも30%だけ大きなものに、そして
実際には50%以上大きなものになる傾向があり、且つ
より顕著な配向を有する。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線に関する特性及び/又は電気的特
    性を有する、ハロゲンをドープされた酸化スズのフィル
    ムを形成するため、透明な基材、特にガラスの基材の表
    面で熱の作用により熱分解させるための、スズとハロゲ
    ン、特にフッ素を含有している粉末有機金属化合物であ
    って、その粒度測定値(granulometry)が、粒子径d90
    が40〜200 μm、特に50〜150 μm、好ましくは60〜10
    0 μmであるように選ばれていることを特徴とする粉末
    有機金属化合物。
  2. 【請求項2】 粒度測定値が、粒子径d10が8〜30μ
    m、好ましくは10〜20μmであるように選ばれているこ
    とを特徴とする、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 粒度測定値が、粒子径d50が20〜60μ
    m、好ましくは25〜50μmであるように選ばれているこ
    とを特徴とする、請求項1又は2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 ジブチルスズジフルオリドDBTFの粉末か
    ら主として構成されていることを特徴とする、請求項1
    から3までのいずれか一つに記載の化合物。
  5. 【請求項5】 透明な基材、特にガラスの基材上に、赤
    外線に関する特性を有する、ハロゲン特にフッ素をドー
    プされた酸化スズのフィルムを、スズと当該ハロゲンを
    含有している粉末有機金属化合物のための熱分解技術に
    より堆積させる方法であって、当該粉末有機金属化合物
    が、粒子径d90が40〜200 μm、特に50〜150 μm、好
    ましくは60〜100 μmであるように選ばれた粒度測定値
    を有することを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 前記粒度測定値が、粒子径d10が8〜30
    μm、好ましくは10〜20μmであるように選ばれている
    ことを特徴とする、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記粒度測定値が、粒子径d50が20〜60
    μm、好ましくは25〜50μmであるように選ばれている
    ことを特徴とする、請求項5又は6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記粉末有機金属化合物がジブチルスズ
    ジフルオリドDBTFから主として構成されていることを特
    徴とする、請求項5から7までのいずれか一つに記載の
    化合物。
  9. 【請求項9】 赤外線に関する特性及び/又は電気的特
    性を有し、且つ請求項5から8までのいずれか一つに記
    載された方法により粉末有機金属化合物の熱分解によっ
    て堆積させた、ハロゲン特にフッ素をドープされた酸化
    スズのフィルムで被覆されている、特にガラスの、透明
    基材。
  10. 【請求項10】 前記ドープされた酸化スズのフィルム
    が結晶から構成されており、その平均直径がおよそ20
    nmであることを特徴とする、請求項9記載の被覆基材。
  11. 【請求項11】 ハロゲン特にフッ素をドープされてい
    て赤外線に関する特性を有する酸化スズのフィルムで被
    覆された、特にガラスの、透明基材であって、当該酸化
    物フィルムが結晶から構成されており、その平均直径が
    およそ20nmであることを特徴とする透明基材。
  12. 【請求項12】 前記ドープされた酸化スズフィルムの
    厚さが300 〜420 nm、特におよそ340nm であることを特
    徴とする、請求項9から11までのいずれか一つに記載の
    被覆基材。
  13. 【請求項13】 その放射率が0.2 未満、特に0.16〜0.
    18であり、且つその抵抗率が 8.0×10-4Ω・cm未満、特
    に 7.0×10-4〜 5.5×10-4Ω・cmであることを特徴とす
    る、請求項9から12までのいずれか一つに記載の被覆基
    材。
  14. 【請求項14】 当該基材と前記ドープされた酸化スズ
    のフィルムとの間に挿入された少なくとも一つの中間コ
    ーティングを更に含み、且つそれが特に、酸化アルミニ
    ウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化インジウ
    ムを包含する金属酸化物のうちの少なくとも1種から構
    成された誘電性材料、あるいは酸炭化ケイ素及び/又は
    酸窒化ケイ素を基礎材料とする誘電性材料のコーティン
    グであることを特徴とする、請求項9から13までのいず
    れか一つに記載の被覆基材。
  15. 【請求項15】 前記ドープされた酸化スズフィルムを
    覆う、特に酸化ケイ素を基礎材料とする、外部コーティ
    ングをも含むことを特徴とする、請求項9から14までの
    いずれか一つに記載の被覆基材。
  16. 【請求項16】 低放射率及び/又は加熱ペイン(pan
    e)の製造に用いられる、請求項9から15までのいずれ
    か一つに記載の被覆基材。
JP6134164A 1993-06-17 1994-06-16 酸化スズフィルム形成用の粉末有機金属化合物、その使用方法及びそれにより被覆された基材 Pending JPH0770153A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9307335 1993-06-17
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