JPH0769955B2 - 画像処理プロセッサ - Google Patents

画像処理プロセッサ

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JPH0769955B2
JPH0769955B2 JP6884593A JP6884593A JPH0769955B2 JP H0769955 B2 JPH0769955 B2 JP H0769955B2 JP 6884593 A JP6884593 A JP 6884593A JP 6884593 A JP6884593 A JP 6884593A JP H0769955 B2 JPH0769955 B2 JP H0769955B2
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忠 福島
小林  芳樹
良幸 奥山
猛 加藤
誠治 柏岡
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理を行う画像処
理プロセッサに関する。
【0002】
【従来の技術】画像データを処理する画像処理は、前処
理,特徴抽出処理,判定処理等に大別できる。この発明
における画像処理プロセッサは、主に前処理を行うに適
したものである。
【0003】この種の画像処理装置として、汎用性があ
り、しかも繰り返し処理が多い種々の前処理手法が対象
に応じて選択実行できることなどを目的として開発され
たものに、通常の計算機を用いたものがある。しかし、
画像データをメモリに記憶し、この記憶されたデータを
読出して必要な演算を実行し、その結果を再びメモリに
記憶するという一連の手順において、それらを高速に実
現し得ないという問題がある。これは、本来数値データ
の演算に適するように設計されたものを用いて、2次元
的な画像データを処理しようとしているところにその問
題の本質がある。画像データは、個々の絵素の状態より
も2次元的な広がりをもった各画素と密接なつながりを
有するという特徴がある。このような情報をメモリから
読出して局所2次元的な広がりの中で演算処理を行う場
合、データの格納状態が空間的でないため、互いに隣接
する画素データ単位の処理の場合、画素データをアクセ
スするためにその都度番地計算が必要となる。また、画
像データの一画素の情報量自体は1ビットから数ビット
の場合がほとんどであり、このような場合にも通常の数
値情報と同じ処理が必要となり、無駄が多い。つまり、
この方法は高速性に欠ける。
【0004】これを解決するものとして、画像処理の装
置化によって純粋なハードウエアで実行することが考え
られてきた。しかし、処理対象の多様化,処理内容の複
雑化に伴い、その都度適合するよう設計製作することに
は、自ずと限界がある。
【0005】したがって、汎用性があり、かつ高速処理
のできる画像処理手段が望まれる訳である。従来におい
ても、このような目的を達成する各種試みがなされてい
る。例えば、特公昭56ー22025 号公報に開示された発明
もその一つである。この発明では、2次元的な広がりを
有する画像データをシフトレジスタで構成される2次元
図形記憶部に記憶し、これを順次読出して演算すること
により高速化を計り、またプログラム記憶部に各種画像
処理プログラムを内蔵しておき、このプログラムに基づ
いて画像処理演算させることによって処理の汎用化を計
っている。この方法は、確かに2次元画像データを処理
する場合有効である。
【0006】しかし、ここで示されている平面図形処理
装置は、本質的にはプログラムに基づいて処理を行う汎
用計算機の手法と同じであり、この装置自体はかなり大
規模なものとなることは必至である。つまり、画像デー
タのアドレス計算を必要としないようにするため、シフ
トレジスタをメモリとして用いた点を除いては、汎用計
算機と同じ処理手順を必要とする。そして、特に、これ
ら画像データの処理機能を汎用化し、しかもそれらを少
ないハードウエアで実現しようとすると、この開示され
た発明のままではその実現は不可能である。高速で、汎
用性があって、しかもそれらを少ないハードウエアで実
現しようとする場合、通常、LSI化(大規模集積化)
が考えられる。
【0007】また、画像データ処理において、ある画像
データに対し何回かの演算を繰り返して結果を得ること
がある。このような処理にはエッジの方向を決めるもの
がある。これは画像データに何方向(通常4又は8)か
のエッジに対応した荷重係数を掛け、最も一致(最大)
している係数がその画像のエッジ方向とするものであ
る。これをマルチマスク処理という。従来、このマルチ
マスク処理をプログラムで実行するかあるいは、そのま
まハード回路化していた。
【0008】上述した発明では、LSI化に適したアー
キテクチャについて触れておらず、これらをLSI化す
る場合、更に多くの検討が必要である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、マルチマスク処理をプログラムで実行する場合に
は処理時間が膨大となり、また、単にそのままハード回
路化しただけでは、ハード物量が膨大なものとなってし
まうという問題があった。
【0010】本発明の目的は、小さなハード物量で、エ
ッジ検出などのマルチマスク処理を可能とする画像処理
プロセッサを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、直列に画像デ
ータを入力し、この画像データを並列の画像データに変
換してプロセッサユニットに転送するデータユニット
と、データユニットからの画像データとこの画像データ
に対する調整データをそれぞれ入力するプロセッサエレ
メントを複数個並列に設けたプロセッサユニットと、こ
の複数のプロセッサエレメントの演算機能を可変に設定
するコントロールユニットと、複数のプロセッサエレメ
ントからの並列処理データを入力し、リンケージ演算を
行うリンケージユニットと、リンケージユニットからの
出力データを入力し、入力された出力データの最大値抽
出又は最小値抽出の評価演算を行うエバリュエーション
ユニットとから画像処理プロセッサを構成し、プロセッ
サユニットは同一の並列画像データに対し複数回調整デ
ータを切り替えて並列演算を実行し、前記エバリュエー
ションユニットは、切り替えられた各調整データに対す
るリンケージ演算結果に対し最大値抽出又は最小値抽出
の評価演算を実行し、その最大値又は最小値をとる調整
データを特定する情報を出力するようにした点に特徴が
ある。
【0012】なお具体的には、前記調整データとは、画
像処理演算にて必要となる荷重係数を指すものであり、
また、エバリュエーションユニットから出力される最大
値又は最小値をとる調整データを特定する情報とは、最
大値又は最小値をとる荷重係数の番号を表すものであ
る。
【0013】
【作用】本発明によれば、プロセッサユニットにより、
複数の荷重係数が時分割で切り替えられ、各荷重係数に
対する演算が並列に実行される。これら各演算結果に対
し、リンケージユニットにより最大値または最小値抽出
の評価演算が実行され、エバリュエーションユニットに
よりこの最大値または最小値をとる荷重係数の番号が決
定され出力される。これにより、小さなハード物量で、
エッジ検出などのマルチマスク処理が可能となる。
【0014】
【実施例】次に、この発明の実施例を図面を用いて説明
する。この発明の実施される好ましい態様としての画像
処理プロセッサは、それ自体をLSIにすることであ
る。それゆえ、以下の実施例はLSI化された画像処理
プロセッサについて説明される。
【0015】〈画像処理プロセッサの外観〉図1は、本
発明の一実施例における画像処理プロセッサ100の外
観を示す。総ピン数は64である。
【0016】・データバスA(ピン番号1〜9) A0〜A7の端子は多値画像の1画素データもくしは2値
画像の8画素データの入力のために用いられる。多値画
素データの場合、8ビットの画素データには絶対値表
示、2つの補数表示のいずれかが使用できる。
【0017】端子Ab は端子A0〜A7から入力される画
像データの有効処理領域を示すマスク用2値データの入
力に使用される。
【0018】端子A0〜A7およびAb は、後述する第1
のポートに属する。
【0019】・データバスB(ピン番号56〜64) B0〜B7の端子は双方向性のバスで、多値画像の1画素
データもしくは2値画像の8画素データの入出力に使用
される。多値画像を入力する場合は、データバスAとは
独立に絶対値表示,2の補数表示のいずれかが使用でき
る。
【0020】端子Bb は端子Ab から入力された2値デ
ータの出力に使用される。
【0021】B0〜B7およびBb の端子は、後述する第
2のポートに属する。
【0022】・リンケージデータ入力バス(ピン番号1
7〜32)。
【0023】LI0 〜LI15は、演算用のデータ,メモ
リユニットおよびコントロールユニットなどへのデータ
の入力のために使用される。
【0024】端子LI0 〜LI15は、後述する第3のポ
ートに属する。
【0025】・リンケージデータ出力バス(ピン番号3
3〜40および42〜49) 端子LO0 〜LO15は、演算結果の出力、他のプロセッ
サのメモリユニットおよびコントロールユニットなどへ
データを与えるための出力に使用される。演算結果は1
6ビット2の補数表示で出力される。
【0026】端子LO0 〜LO15は、後述する第4のポ
ートに属する。
【0027】・2値データ出力(ピン番号50) 端子BNRは、2値データの演算結果の出力,多値画像
を2値化した場合の2値データ出力,多値画像と2値画
像のパターンマッチングを実行した場合の一致度を2値
化した場合の出力に使用される。
【0028】この端子BNRも第4のポートに属する。
【0029】・オペレーションセレクト(ピン番号5
3) 端子OPSは選択信号のためのものであり、この信号が
“Low ”レベルのときセットアップモードになり、“Hi
gh”レベルのとき演算を実行する演算実行モードにな
る。コントロールユニットへのデータのレジスト、およ
びメモリユニットへのデータの記憶は、OPSをセット
アップモードにしておいて行う。
【0030】端子OPSはコントロールユニットに属す
る。
【0031】・クロック(ピン番号54) 端子CLKに入力されるクロック信号は、セットアップ
モード時におけるメモリユニット,コントロールユニッ
トへのデータの書込みあるいは書替え、及び演算実行モ
ード時におけるデータの入出力と演算に用いられる。こ
れらの処理は、すべてこのクロック信号に同期して実行
される。
【0032】CLKはコントロールユニットに属する。
【0033】・ライトイネーブル(ピン番号51) 端子WEはライトイネーブル信号入力に利用される。オ
ペレーションセレクト信号(OPS)が“Low ”レベル
のときに限り、このライトイネーブル信号を“Low ”レ
ベルとすることにより、メモリユニットへのデータ書込
み,コントロールユニットへのデータ書込みが可能とな
る。
【0034】端子WEは、コントロールユニットに属す
る。
【0035】・メモリレジスタアドレス(ピン番号10
〜13) 端子MRA0〜MRA3はメモリレジスタアドレス入力用
に使用される。セットアップモード時においては内容を
書替えるレジスタをアドレスするために用いられ、演算
実行モード時においてはメモリユニットから読出すデー
タの番地をアドレスするために用いられる。
【0036】端子MRA0〜MRA3は、コントロールユ
ニットに属する。
【0037】・リセット(ピン番号52) 端子RES(図1中ピン番号52に対応する。本実施例
ではRES端子と記載するものとする。)はリセット信
号入力に用いられる。端子OPSの入力であるオペレー
ションセレクト信号がセットアップモードであり、クロ
ック信号が“Low ”レベルのとき、リセット信号を“Lo
w ”レベルにすると、コントロールユニット内の制御レ
ジスタがリセットされる。このリセットした状態におい
て、積和演算(画像処理演算のうちの1つ)が実行でき
るように初期設定される。
【0038】端子RESは、コントロールユニットに属
する。
【0039】・バスディレクション(ピン番号55) 端子BDはバスディレクション信号入力に用いられる。
すなわち、データバスBのうちB0〜B7の入出力方向を
決定するために用いられる。この信号が“Low"レベルの
ときB0〜B7は出力端子となり、“High”レベルのとき
0 〜B7 は入力端子となる。
【0040】端子BDはポートP2に属する。
【0041】・演算同期信号(ピン番号14,15) 端子SYNC0〜SYNC1は演算同期信号入力に用いら
れる。この信号は、各ユニット間の演算の同期をとる信
号で、画像データに同期して入力される。ただし、画像
データの入力方式により演算同期信号の入力パターンは
異なる。
【0042】端子SYNC0〜SYNC1もコントロール
ユニットに属する。
【0043】・電源(ピン番号41) 端子Vccは電源供給のために用いられる。
【0044】・グランド(ピン番号16) 端子Vssはグランドとして使用される。
【0045】〈全体システム構成〉図2に本発明の実施
例における全体システム構成を示す。図2において、図
1と同一記号のものは同一のものを示す。この画像処理
プロセッサ100は、P1〜P4で示される第1のポー
ト〜第4のポートと、データユニット101と、メモリ
ユニット102と、プロセッサユニット103と、リン
ケージユニット104と、エバリュエーションユニット
105と、コントロールユニット106で構成される。
【0046】第1のポートP1は、演算対象である画像
データを入力する機能を有するものであり、データバス
A(A〜A7およびAb の入力端子)と入力バッファ
装置107と、バス(線8001〜8008および80
09)とで構成される。入力バッファ装置107には、
端子A0〜A7およびAb から画像データがバス(線80
01〜8008および8009)を介して入力され、デ
ータユニット101とプロセッサユニット103に夫々
バス(線7111〜7118と7101〜7109)を
介してバッファされたデータが転送される。このバッフ
ァレジスタ107は、データユニット101へのデータ
転送に際しては、データの遅延時間を制御するための可
変段数シフトレジスタを介して行うようになっており、
これによってデータのタイミングの不一致がなくなるよ
うに調整できる。この遅延時間の可調整は、画像処理プ
ロセッサ100を複数個使用してパイプライン処理を実
行させる場合に問題となるデータの演算部への到着不一
致という問題を解決する。入力バッファ装置107の詳
細は、図4に示されており、この詳細な説明は後述す
る。
【0047】第2のポートP2は、画像データを入力す
る機能と出力する機能とを併せ持つものであり、いずれ
か一方の機能が選択される。入出力バッファ装置108
と、入出力用のデータバスB(B0〜B7,Bb)と、バス
を入力用とするか出力用とするかの方向を決めるバスデ
ィレクションBDと、バス(線8055,8056,8
057〜8064)とで第2のポートP2が構成され
る。このうち、入出力バッファ装置108は、入力バッ
ファとしても出力バッファとしても機能し、この機能の
切替えは端子BDからの信号による。入出力バッファ装
置108は、入力バッファとして機能する場合、端子B
0〜B7から画像データを取込み、データユニット101
とプロセッサユニット103にそのデータを転送する。
前述の入力バッファ107と同様に、この入出力バッフ
ァ装置108もデータユニット101にデータ転送するに
際してはデータの遅延段数を変更可能なシフトレジスタ
を介して転送する。入出力バッファ108のデータ転送
遅延サイクル変更機構を入力バッファ107のそれと組
合せることにより、種々の画像処理演算を可能にしてい
る。一方、入出力バッファ装置108が出力バッファと
して機能する場合は、データユニット101からの画像
データがバス(線8057〜8064,8056)を介して
端子B0〜B7,Bb に出力される。この出力の機能によ
り、複数個の画像処理プロセッサ(LSI)を直列に接
続して(端子B0〜B7およびBb を別のLSIの端子A
0〜A7およびAb に夫々接続して)使用することが可能
となり、大規模な画像演算を並列に実行することができ
る。入出力バッファ装置108の詳細は、図5に示され
ており、この詳細な説明は後述する。
【0048】第3のポートP3は、データを入力する機
能を有しており、LI0〜LI15 の端子と、入力バッフ
ァ装置109と、バス(線8017〜8032)とを含
む。このポートP3は、セットアップモード時にはメモ
リユニット102に記憶させるためのデータ(画像処理
演算のための基礎データ)や、コントロールユニット1
06の制御を規定するためのデータ(コントロールに必
要なデータ)を入力するために、また第4のポートへデ
ータを与えるために用いられる。また、演算実行モード
時には、プロセッサユニット103,リンケージユニッ
ト104,エバリュエーションユニット105,第4の
ポートP4に対してデータを供給するために用いられ
る。入力バッフア装置109の詳細は、図6に示されて
おり、この詳細な説明は後述する。
【0049】第4のポートP4は、入力されるデータを
外部へ出力する機能を有し、出力バッファ装置110と
LO0 〜LO15の端子と、BNRの端子と、バス(線80
50,8033〜8040,8042〜8049)とを含
む。出力バッファ装置110は、コントロールユニット
106からの切替指令により、リンケージユニット10
4の出力データ,第3のポートP3内のバッファ装置1
09に貯蔵されたデータ,エバリュエーションユニット
105の出力データ、およびコントロールユニット10
6の出力のうちのいずれかを選択して、LO0 〜LO15
の端子やBNR端子に出力する。出力バッファ装置110
の詳細は図7に示されており、この詳細な説明は後述す
る。
【0050】データユニット101は、入力バッファ装
置107からバス(線7101〜7109)を介して入
力される画像データを第2のポートP2の入出力バッフ
ァ装置108にバス(線1401〜1409)を介して
転送するとともに、シフトされる画像データの各段のデ
ータを並列に出力し、プロセッサユニット103に転送
する。プロセッサユニットに転送されるデータは、合計
8バイトであり、これらはバス(線1121〜112
8,1131〜1138,1221〜1228,123
1〜1238,1321〜1328,1331〜133
8,1421〜1428、および1431〜1438)
を介して行われる。また、データユニット101は、入
出力バッファ装置108からバス(線7201〜720
8)を介して送られてくるデータを同様に並列的に出力
してプロセッサユニット103に転送する。これらは、
どちらか一方が選択される。このデータユニット101
は、プロセッサユニット103において実行される並列
演算にうまく合致するようにデータを供給する。この実
施例におけるデータユニット101は、プロセッサユニ
ット103に対して、1マシンサイクル毎に合計8バイ
トのデータを供給する。このようなデータユニット10
1の並列データ供給機能により、プロセッサ内での種々
の画像処理の並列演算が可能となる。このデータユニッ
ト101の詳細は、図8に示されており、この詳細な説
明は後述する。
【0051】メモリユニット102は、画像処理演算に
必要な基礎となるデータ(積和演算における重みづけ係
数などのコンスタントデータ)をプロセッサユニット1
03に供給するためのものである。このコンスタントデ
ータは、画像処理演算の実行に先立って(つまりセット
アップモード時)、第3のポートP3を介して書込まれ
る。具体的には、入力端子LI0 〜LI15、バス(線8
017〜8032)を介して入力バッファ装置109に
レジストされたコンスタントデータを、コントロールユ
ニット106からの指令(図示せず)によって、バス
(線7301〜7316)を介してメモリユニット10
2に記憶する。メモリユニット102は、書替え可能な
ランダムアクセスメモリであり、データを書替えること
によって種々の画像処理演算が実行できる。このメモリ
ユニット102からは、1マシンサイクル毎に8バイト
のデータがバス(図示した線2101〜2108,2111
〜2118,…,2411〜2418)を介してプロセ
ッサユニット103に供給される。これは、データユニ
ット101からの並列に供給されるデータ量に対応す
る。このメモリユニット102の詳細は、図9に示され
ており、この詳細な説明は後述する。
【0052】プロセッサユニット103は、画像処理演
算を実行するためのものである。この例では、データユ
ニット101,メモリユニット102,第1のポートP
1(入力バッファ107),第2のポートP2(入出力
バッファ108)、および第3のポートP3(入力バッ
ファ109)から夫々のバスを介して合計の20バイト
のデータ供給を受け、並列演算を実行して2バイト長の
演算結果を4語出力する。この出力は、バス(線317
1〜3186,3271〜3286,…,3471〜3
486)を介してすべてリンケージユニット104に入
力される。このプロセッサユニット103の詳細は、図
10に示されており、この詳細な説明は後述する。
【0053】リンケージユニット104は、プロセッサ
ユニット103の演算結果を入力するとともに、第3の
ポートP3から入力されてくるデータをバス(線730
1〜7316)を介して入力し、コントロールユニット
106からの演算指令(図示せず)に基づきリンケージ
演算を実行する。この実施例では、プロセッサユニット
103からの4ワード(16ビット長)の各データ間の
演算、およびその結果と入力バッファ装置109からの
データとの演算を実行する。このリンケージ演算結果
は、バス(線4221〜4236)を介してエバリュエ
ーションユニット105,バス(線4161〜417
6)を介して出力バッファ装置110に出力する。この
リンケージユニット104の詳細は、図11に示されて
おり、この詳細な説明については後述する。
【0054】エバリュエーションユニット105は、夫
々のバスを介して、リンケージユニット104の出力デ
ータ、第3ポートP3に貯蔵されたデータを入力し、こ
れらに対し2値化処理,クラスタリング処理などを行
い、結果をバス(線5001〜5016,5021〜5
036,…,5301)を介して第4のポートP4内の
出力バッファ装置110に出力する。2値化およびクラ
スタリング処理を実行するに必要な比較データは、演算
実行に先立って(つまりセットアップモード時におい
て)、入力バッファ装置109を介してエバリュエーシ
ョンユニット内のレジスタに書込まれる。この書込みの
指令は、直接的にはコントロールユニット106から発
せられる。このエバリュエーションユニット105のこ
れらの機能により、画像演算の評価処理も実行可能とな
る。エバリュエーションユニット105の詳細は、図1
2に示されており、この詳細な説明は後述する。
【0055】コントロールユニット106は、画像処理
プロセッサ100内の各ポートや各ユニットを制御す
る。このユニット106内には、制御指令を規定するた
めの複数のレジスタ(ここでは、コントロールレジスタ
と名付ける)があり、セットアップモード時において、
第3のポートP3およびバスを介して必要なデータが入
力され、そのデータは内部のコントロールレジスタに記
憶される。このコントロールレジスタの内容により、各
ユニット内のデータフローおよび機能が決定されるの
で、コントロールレジスタの内容を書替えることにより
種々の画像データの画像処理演算が実行できる。また、
コントロールユニット106は、メモリやレジスタのア
ドレス指定のためのアドレスデータをMRA0〜MRA3
とバス(線8010〜8013)を介して、同期信号を
SYNC0〜SYNC1と線8014〜8015を介し
て、クロックをCLKと線8054を介して、オペレー
ションセレクト信号をOPSと線8053を介して、リ
セット信号をRESと線8052を介して、ライトイネーブ
ル信号をWEと線8051を介して入力する。これらの
信号,タイミング,データを入力し、制御に必要な指令
が作られ、夫々のユニットやポートに与えられる。コン
トロールユニット106の詳細は図13に示されてお
り、この詳細な説明は後述する。
【0056】図2に示した画像処理プロセッサ100に
おけるプロセッサユニット103,リンケージユニット
104,エバリュエーションユニット105は、パイプ
ライン処理を実行する構成をとっており、非常に高速に
画像処理演算を実行できる。この例では、データ入力か
ら演算結果出力までの実行時間を167ナノセカンドで
終了させるため、最大動作サイクルは6MHzとなって
いる。この高速演算によって、256×256画素から
なるノンインターレーステレビ画像の画像データは実時
間で処理される。
【0057】図2における「⇒」はデータバスを示し、
矢印の方向はそのデータの流れを示す。斜線が付された
矢印はアドレスバスを示し、矢印の方向はアドレスデー
タが与えられる方向を示す。また、これら太線の線で示
されたバスの中の数字(例えば数字16)は、そのバス
の本数を示す。そして、夫々のバスに対して付された4
桁の数字は線の番号を示す。したがって、どの線がどの
ユニットと結ばれているかは容易に理解できよう。な
お、ここで、上述の説明で記述されていないバスを簡単
に説明する。線7211〜7218で示されている8ビ
ットのバスは、入出力バッファ装置108からプロセッ
サユニットデータを供給するためのデータバスである。
線6001〜6016,6021〜6036,…,61
01〜6107で示される16×4+7本のバスは、コント
ロールユニット106から出力バッファ装置110にデ
ータを転送するためのものである。また、コントロール
ユニット106から出力される23本のアドレスバス
は、線6221〜6222,6225,6227〜62
28,6351〜6352,6354〜6365,63
21〜6324で示されており、これらの線は102,
105のユニットと110の装置にその一部が供給され
る。これらの信号線,データ線の番号は、他の図面にお
ける番号と統一的に用いられている。
【0058】入力バッファ107,入出力バッファ10
8を介して入力される画像データおよび入力バッファ1
09を介してプロセッサユニット103に供給される画
像データは、各8ビットで、絶対値表示もしくは2の補
数表示いずれかで使用できる。一方、入力バッファ10
9を介してリンケージユニット104に入力される演算
データおよび出力バッファ110から出力される演算デ
ータは16ビット2の補数表示である。なお、リンケー
ジユニット104内で、最大8桁までのトランケイショ
ン(切捨て)ができるので、本LSI100は実質有効桁数,
ダイナミックレンジ24桁の演算精度を有することにな
る。
【0059】なお、本LSI100内のプロセッサユニット1
03は、4つのプロセッサエレメントを有しているた
め、8ビット/画素の濃淡画像なら4画素を、1ビット
/画素の2値画像なら32画素を同時に演算することが
可能である。また、演算実行中発生するオーバーフロ
ー,アンダーフローに対しては、有効桁数内の近似演算
を実行し、オーバーフロー,アンダーフローの発生は、
コントロールユニット106内のステータスレジスタに記
憶される。ステータスレジスタの内容は、演算終了後、
出力バッファ110を介して端子LO0_6 に読み出すこ
とができる。
【0060】図2において、画像処理演算は次のように
行われる。まず、画像処理演算に先立って、処理の種類
の中から実行したい処理を選択(例えば、積和演算)
し、外部の計算機やキーボード等からその処理に必要な
データを画像処理プロセッサ100に与える。この場
合、OPS端子の電圧レベルを“Low ”とし、セットア
ップモードにする。そして、端子LI0 〜LI15に制御
データを供給し、そのデータを入力バッファ装置109
に貯蔵する。貯蔵後、コントロールレジスタのどのレジ
スタにデータを書込むかを示すアドレスをMRA0〜M
RA3に与え、また、WE端子(図1中のピン番号51
に対応する。本実施例ではWE端子と記載するものとす
る。)にライトイネーブル信号を与えることによって、
貯蔵されたデータがコントロールユニット106内のコ
ントロールレジスタにセットされる。このコントロール
レジスタに対するデータの確立により、プロセッサユニ
ット103,リンケージユニット104,エバリュエー
ションユニット105の夫々に対し、図示しない信号線
を介してコントロール信号を伝達し、夫々のユニットに
おける演算機能を規定する。また、入力バッファ装置1
09に入力されるメモリユニット102に対する基礎デ
ータを順次ユニット102に記憶させる。また、4つの
ポートP1〜P4内の各バッファ装置に対してもコント
ロール信号を伝達し、機能を規定する。このような一連
のセットアップが終了した段階で、今度はOPS端子に
与えるモードを演算実行モードにし、演算実行に入る。
【0061】この演算は、例えば次のように行われる。
いま、コントロールユニット106は次のように各機器
の機能を規定したものとする。すなわち、第1のポート
P1は多値画像データを入力する機能が規定され、デー
タユニット101はP1から入力される画像データをポ
ートP2に転送すると共に、並列的に画像データをプロ
セッサユニット103に供給する機能が規定される。ポ
ートP2はデータユニット101から転送されるデータ
を外部に出力する機能が規定されている。プロセッサユ
ニット103は、データユニット101から転送される
8バイト画像データと、メモリユニット102から読出
された8バイトの基礎データとを用いて、それらの積を
演算する機能が規定されているものとする。リンケージ
ユニット104は、プロセッサユニット103から出力
される4ワード(4×16)の演算結果を加算(和の演
算)し、さらにそれと第3のポートP3から入力される
データ(画像処理データ)を更に加算する演算を行う機
能が規定されているものとする。また、第4のポートP
4は、入力データのうち、リンケージユニットの演算結
果データを選択し、それを外部に出力する機能が規定さ
れているものとする。そして、この場合においては、エ
バリュエーションユニット105については何等の機能
が規定されていないものとする。このような各機器の規
定は、コントロールユニット106内のコントロールレ
ジスタにより指令される。
【0062】画像データはポートP1に与えられ、さら
にこのP1からタイミングに同期してデータユニット1
01に転送される。データユニット101では、内部の
レジスタをやはりタイミングに同期して順次シフトし、
ポート2にデータを転送する。ポート2では入力された
データを外部に出力する。データユニット101では、
タイミングに同期して、内部のレジスタの各ブロックの
データを並列的に出力する。プロセッサユニット103
では、入力される画像データとメモリユニットからの基
礎データとの積の演算を瞬時に実行し、リンケージユニ
ット104に出力する。リンケージユニット104で
は、プロセッサユニット103の出力の和の演算を実行
すると共に、その実行結果とポート3から画像処理デー
タとの和の演算を実行し、ポート4に出力する。ポート
4は、この演算結果を外部に出力する。これら一連のス
テップは、タイミングがとられ、順次実行される。した
がって、画像データをポートP1に順次供給すれば、瞬
時にポートP4から演算結果の出力が得られることとな
る。
【0063】上述の演算実行の説明は、図2に示すプロ
セッサの演算機能のうちの1つを選択して行ったもので
あり、プロセッサの演算機能はこれに限定されない。コ
ントロールレジスタの内容を書替えることにより、更に
多くの処理(例えば、パターンマッチング,フィルタリ
ング,2値化,濃度変換,スムージング,輪郭強調,特
徴抽出,4点線形補間演算,キューピック補間演算,色
彩系変換,色彩距離分類などの処理)が実現できる。
【0064】また、この実施例では、8ビット/画素の
データの場合4画素の演算を並列的に行うものを示して
いるが、このようなプロセッサを複数個接続することに
より任意のN画素の演算を高速に実行でき、拡張性に富
む構成となっている。
【0065】〈各部分の構成〉次に、図2に示した各ユ
ニットおよびバッファ装置に詳細について説明する。な
お、図4以下の図面において、レジスタやカウンタ等の
ブロックにおいて、右上隅が図3(A)のように示され
ているものは、コントロールユニット106からのタイ
ミング信号φ1 (線6411),φ2 (線6412)に
より動作する。また、レジスタ等で左下隅が図3(B)
のように示されているものは、コントロールユニット1
06からのタイミング信号τ1(線6421),τ2(線
6422)により動作する。更に、レジスタやカウンタ
等のブロックにおいて、右上隅と左下隅が図3(C)の
ように示されているものは、φ1,φ2によって、またτ
1 ,τ2 によっても動作する。φ1 ,φ2 ,τ1 ,τ2
については図14に示されている。φ1 ,φ2 は演算実
行モードのとき出力されるタイミング信号であり、
τ1 ,τ2 はセットアップモードのとき出力されるタイ
ミング信号である。φ1,φ2 ,τ1 ,τ2 はクロック
信号に基づいて作成される。
【0066】(a) 入力バッファ装置107(ポート
P1) この装置107の具体例は、図4に示される。図4にお
いて、711は9ビットの可変段シフトレジスタであ
り、端子A0〜A7,Ab からバス(線8001〜800
8,8009)を介して入力される画像データをシフト
タイミング(コントロールユニットから供給されるが、
ここでは図示していない。)に従って順次シフトし、デ
ータユニット側に出力する機能を有する。この場合、そ
の名の通り、シフト段数は変更可能になっている。つま
り、このシフトレジスタ711が16段のシフトレジス
タで構成されていると、1〜16段の任意の段からデー
タを出力させることが可能となっている。どの段から出
力されるかは、バス(線7121〜7136)を介して
入力されるデコーダ出力信号により規定される。この構
成によりシフトタイミングを一定にした場合でも、どの
段から出力させるかによって遅延時間を制御できる。7
12は8ビットのレジスタであり、端子A0〜A7に与え
られ、バス(線8001〜8008)を介して入力され
る画像データをレジストし、プロセッサユニット側に出
力させる。713はデコーダであり、コントロールユニ
ットからバス(線6041〜6044)を介して入力さ
れるシフトレジスタの出力段を規定するための4ビット
の指令(P1−SKEW−A0〜P1−SKEW−A
3)を入力し、4−t0 −16のデコードを行う。この
出力は、可変段シフトレジスタ711に与えられ、出力
段を制御する。可変段シフトレジスタ711は、コント
ロールユニット106からの信号φ1 ,φ2(線641
1と6412で転送されるタイミング信号)により動作
する。φ1 の立ち上がりにより信号線8001〜800
9上のデータ読込み,φ2 の立ち上がりでデータを線7
101〜7109上に出力する。レジスタ712はφ1
の立ち下がりで線8001〜8008上のデータを読込
み、φ2 の立ち上がりで読込んだデータを線7111〜
7118上に出力する。シフトレジスタ711により、
画像処理プロセッサ100を複数個使用する場合に発生
する演算データの到着不整合が補正できる。
【0067】なお、図16に、可変段シフトレジスタの
概略図を示す。シフトレジスタと、その各段のデータを
入力し、デコーダ出力によってその1つを選択するマル
チプレクサとで構成することができる。
【0068】(b) 入出力バッファ装置108(ポー
トP2) この装置108の具体例は、図5に示される。図5にお
いて、721は8ビットの可変段シフトレジスタを示
し、入力される画像データを図示しないシフトタイミン
グに従って順次シフトし、それをバス(線7201〜7
208)を介してデータユニット側に出力する機能を有
する。722はトライステートバッファであり、端子B
Dから線8055を介して入力される信号(バスディレ
クション信号)が“Low ”レベルのとき、バス(線14
01〜1408)上のデータを通過させ、線8056〜
8064で構成されるバス上に出力させる。BDからの
信号が“High”レベルのときは、データの通過は許可し
ない。つまり、“Low ”レベルのときゲートを開き、
“High”レベルのときゲートを閉じる機能を有する。7
23は、8ビットのレジスタである。724はコントロ
ールユニット106からの指令(線6045〜6047
上に出力される。)を入力し、バス(線7221〜722
8)にデコードした結果を出力する。
【0069】いま、BDに与えられる信号が“Low ”レ
ベルのとき、この装置108はデータ出力として使用さ
れる。すなわち、データユニットからの画像データは、
トライステートバッファ722を通過し、信号線805
7〜8064を介して端子B0〜B7に出力される。BD
に与えられる信号が“High”レベルのとき、トライステ
ートバッファ722はハイインピーダンスとなる。デー
タユニット101から信号線1409に出力されたデー
タは、BDの信号とは関係なく、出力バッファ725,
信号線8056を介して端子Bb に出力される。
【0070】可変段シフトレジスタ(VSR−B)72
1は、最小1段から最大8段まで任意の遅延段数をとる
ことができる。この構成は、図16に示された如きもの
である。遅延段数は、コントロールユニット106から
線6045〜6047に出力された信号P1−SKEW
−B0〜P1−SKEW−B2を入力するデコーダ72
4の出力で規定される。デコーダ724では、入力信号
に応じて線7221〜7228のうち1本の線を選択し
てその線のみを付勢する。これによって、可変段シフト
レジスタ721内のマルチプレクサの該当するゲートが
開き、対応の段のデータが選択され出力される。このシ
フトレジスタ721は、コントロールユニット106か
らのタイミング信号φ1 ,φ2 (夫々、線6411,6
412で供給される信号)により動作する。すなわち、
信号φ1 の立ち下がりで線8057〜8064上のデータを
読込み、信号φ2 の立ち上りで線7201〜7208上
にデータを出力する。この線7201〜7208上に出
力されたデータは、データユニット101の入力データ
となる。
【0071】レジスタ(R)723は、線8057〜80
64上に出力されたデータを信号φ1の立ち上りで読込
み、そのデータをφ2の立下りで信号線7211〜72
18上に出力する。この線7211〜7218上のデー
タは、プロセッサユニット103に供給される。
【0072】このように、BD端に与えられるバスディ
レクション信号により動作するトライステートバッファ
723のゲート制御により、入出力バッファ装置108
を入力用あるいは出力用として使用できる。また、シフ
トレジスタ721は、入力バッファ装置107内のシフ
トレジスタ711と共に、データユニット103へのデ
ータ供給タイミングを任意に設定できるため、種々のデ
ータの組合せを可能とする。その結果、多様な画像処理
演算が可能となっている。
【0073】(c) 入力バッファ装置109(ポート
P3) この装置109の具体例は、図6に示される。図6にお
いて、731は16ビットのレジスタ(LKR)であ
る。このレジスタ731は、コントロールユニット10
6からのタイミング信号によって動作する。すなわち、
セットアップモード時には、信号τ1とτ2(線6421
と6422上に出力されている信号)によって動作し、
演算実行モード時には信号φ1 とφ2 (線6411と6
412上に出力されている信号)によって動作する。セ
ットアップモード時には、信号τの立ち下がりによっ
て信号線8017〜8032上のデータがレジスタ73
1に読込まれ、信号τの立ち上がりによって線73
01〜7316上にデータが出力される。演算実行モー
ド時においては、信号φ1 の立ち下がりによって線8017
〜8032上のデータがレジスタ731に読込まれ、信
号φ2 の立ち上がりによって線7301〜7316上に
データが出力される。線7301〜7316上に出力さ
れたデータは、プロセッサユニット103,リンケージ
ユニット104,エバリュエーションユニット105,
コントロールユニット106,メモリユニット107、
および出力バッファ装置110(ポートP4)に供給さ
れている。データをどのユニットに供給するかの制御
は、コントロールユニット106からの指令によって決
定される。
【0074】(d) 出力バッファ装置110(ポート
P4) この装置110の具体例は、図7に示される。図7にお
いて、741はセレクタであり、16ビット×12の入
力データの中から16ビットのデータを出力させる12
−t0 −1セレクタ(SEL)である。このセレクタ7
41のどのデータをセレクタするかは、線6351〜6
352,6354〜6358,6361〜6365,6
221〜6222,6225、および6227〜622
8で構成されるバス(17本)上のデータによって規定
される。このデータは、コントロールユニット106か
ら供給される。742は線5301上のデータ(エバリ
ュエーションユニット105から出力された1ビットデ
ータ)を入力して、線8050を介してBNR端子に出力す
るための出力バッファである。この図7において、セレ
クタ741によって出力信号線8033〜8040,8
042〜8049上に選択出力される入力信号線と、コ
ントロールユニット106からの選択信号線との関連は
下表の通りである。
【0075】
【表1】
【0076】なお、上記表の中で*の印の付されている
ものは、コントロールユニット106からの信号SYN
C−ENABLE(線6074上の信号)、および信号MASK
−MODE(線6076上の信号)が共に“High”レベル
であり、しかも信号EU−SYNC−B0(線6551
上の信号)もしくは信号EU−SYNC−B1(線65
52上の信号)のいずれかが“Low ”レベルのときは、
信号線5061〜5076上のデータが選択されるもの
であることを示す。また、**印の付されているもの、
すなわち信号線6101〜6107上のデータは、信号
線8033〜8039上に出力され、信号線8040,
8042〜8049上には“Low ”レベルが出力され
る。
【0077】(e) データユニット(DU)101 このユニット101の具体例は、図8に示される。デー
タユニット101は、図8から明らかなように、4つの
レジスタブロック(RB0〜RB3)121〜124
と、デコーダ125とで構成される。各レジスタブロッ
ク内の構成は、同一構成であり、その詳細はレジスタブ
ロック121と122で示される如きものである。12
1と122において、131と141は1〜4ステップ
に遅延ステップ数を変更できる9ビット可変シフトレジ
スタ(VSR−R)である。132と142は8ビット
のレジスタである。133〜135、および143〜1
45は2入力のうちの1つを選択して出力するセレクタ
である。
【0078】データユニット101は、ポートP1から
入力される画像データを順次シフトし、ポートP2側に
出力する機能と、複数(この例では4個)のレジスタブ
ロックにレジストされている画像データをプロセッサユ
ニット103に並列的に転送する機能を有する。また、
ポートP2から入力される画像データを順次シフトしな
がら、4個のレジスタブロックにレジストされている画
像データをプロセッサユニット103に並列的に転送す
る機能も有している。
【0079】レジスタブロックは夫々同一の機能,構成
を有しており、以下の説明は主にレジスタブロック12
1を例にとって説明する。ポートP1からの画像データ
は、線7101〜7109上に出力され、セレクタ13
3,線1141〜1149を介して可変段シフトレジス
タ131に入力される。もっとも、これはP1からの画
像データをセレクタ133が選択した場合である。この
セレクタ133は、コントロールユニット106から線
6512を介して入力される信号DU−SEL−Aによ
り制御される。この信号が“High”レベルのとき、線1
101〜1109上のデータ(シフトレジスタ131の出
力)が選択され、“Low ”レベルのとき、線7101〜
7109(P1から送られる画像データ)が選択され
る。セレクタ133の出力は、シフトレジスタ131へ
送られると同時にセレクタ135へも送られる。シフト
レジスタ131の出力は、セレクタ133へ転送すると
同時にレジスタブロック122のセレクタ143へも転
送される。レジスタブロック122の可変段シフトレジ
スタ141はこのとき線1201〜1209を介して次
のレジスタブロック123にデータ出力する。同様に、
レジスタブロック123も線1301〜1309を介して
レジスタブロック124にデータ出力し、レジスタブロ
ック124は線1401〜1409を介してポートP2
にデータ出力する。このデータの書込み(読込み),読
出しは、信号φ1 ,φ2 に同期して行われる。つまり、
φ1 の立下がりによってデータの書込みが行われ、φ2
の立上りによってデータの読出しが行われる。これによ
って、順次データがシフトされる。さて、セレクタ13
5の制御は、信号線1149上に出力された信号と、コ
ントロールユニット106から信号線6054と605
5に出力された信号DU−ENA−b,DU−FUNC
−bによってなされる。DU−ENA−bが“1”,D
U−FUNC−bが“0”,信号線1149の信号
“0”のとき、信号線1121〜1128上にはすべて
“0”が選択される。つまり、プロセッサユニット10
3へのデータ供給はされない。上記3つの信号が、それ
以外のとき、信号線1141〜1148上に出力された
データが選択される。なお、線1141〜1148のデ
ータは、端子A0〜A7の入力データに対応し、線114
9は端子Ab に対応している。入出力バッファ装置10
8(ポートP2)から線7201〜7208を介して転
送されたデータは、レジスタブロック121内のレジス
タ132とセレクタ(SEL−B)134に供給され
る。そして、まずレジスタ132に供給されたデータ
は、レジスタブロック122内のレジスタ142とセレ
クタ144に与えられる。このレジスタ142のデータ
は、次のレジスタブロック123に与えられ、更にレジ
スタブロック124に与えられる。このデータの転送
は、タイミングに応じて順次行われる。この場合のレジ
スタ132などへのデータの書込みは信号φ1 の立下が
りに同期して行われ、データの読出し(転送)は信号φ
2 の立上りに同期して行われる。さて、セレクタ134
に供給されたデータは、セレクタ134を介して、プロ
セッサユニット103に出力される。セレクタ134
は、コントロールユニット106から信号線6053に
出力された信号DU−SEL−Bにより制御される。セ
レクタ134の出力は、信号線1131〜1138上に
現われ、セレクタ135の出力と共にプロセッサユニッ
ト103に転送される。セレクタ134の場合、2つの
入力データが同じものとなるので信号DU−SEL−B
が“High”レベルか“Low ”レベルかによる差異はな
い。しかし、他のレジスタブロック122〜124内の
同様のセレクタにおいてはこれが意味のあるものとな
る。例えば、レジスタブロック122内の同様のセレク
タ144では、線6052上の信号DU−SEL−Bが
“High”レベルのとき、線7201〜7208上のデー
タが選択され、線1131〜1138上へ出力される。
これが“Low ”レベルのとき、線1111〜1118上
のデータが選択され、線1231〜1238上に出力さ
れる。つまり、線6052上の信号が“High”レベルの
ときには、信号線1131〜1138,1231〜123
8,1331〜1338,1431〜1438上には全
く同じ8ビットのデータが現われる。そして、これが
“Low ”レベルのときには、信号線1131〜113
8,1231〜1238,1331〜1338,143
1〜1438上には、1つ手前のレジスタブロックから
のデータ(例えばレジスタブロック122においては、
レジスタブロック121内のレジスタ132の出力デー
タ)が現われる。
【0080】このように、各レジスタブロック121〜
124からは、夫々8×2ビットのデータがプロセッサ
ユニット103に供給される。この場合、夫々のブロッ
クにおける可変段シフトレジスタ(131,141)およ
びレジスタ(132,142)はタイミング信号φ1 ,φ
2 によって動作しており、プロセッサユニット103に
対して、各レジスタブロックから同時並列的にデータが
出力される。
【0081】再びレジスタブロック121を例にとっ
て、実施例の効果について説明する。シフトレジスタ1
31が、1〜4ステップまで遅延ステップ数を変化させ
得ることにより、ラスタスキャン入力モード並びにステ
ィックスキャン入力モード(共に後述する)の両方の入
力モードにおける画像処理を可能にしている。また、シ
フトレジスタ131,信号線1101〜1109,セレ
クタ133,信号線1141〜1149で構成されるフ
ィードバック機構は、最大4ワード(1ワード9ビッ
ト)から成るデータストリングを2回以上連続してプロ
セッサユニット103へ送り込むことができる。これに
よりシングルマスク処理とマルチマスク処理(共に後述
する)の両方が可能になっている。又、レジスタ13
2,セレクタ134により、いろいろなデータの組合せ
を可能にし、各種の画像演算の実現に貢献している。一
方、セレクタ135により、入力された画像データを一
部分だけキャンセルして任意の画像データだけを演算に
用いることができる。
【0082】デコーダ125は、コントロールユニット
106からの信号線UD−STEP−R0−1,604
9〜6050をデコードして、レジスタブロック121
〜124内のシフトレジスタ131,141他に供給す
る。
【0083】(f) メモリユニット(MU)102 このユニット102の具体例は、図9に示される。図か
ら明らかなように、この例で示されるメモリユニット1
02は、201〜204で示される4個のメモリブロッ
ク(MB0〜MB3)と、セレクタ205と、セレクタ
205の出力をデコードするデコーダ206とで構成さ
れる。各メモリブロックは同一の構成を採っており、以
下主にメモリブロック201を例にとって説明する。メ
モリユニットは、データを記憶する機能と、記憶したデ
ータを読出し指令によりプロセッサユニット103に読
出す機能を有している。
【0084】メモリブロック201は、16ワード×8
ビット、すなわち合計128ビットのメモリセルからな
っており、8ビット並列書込み,16ビット並列読出し
のRAM(ランダムアクセスメモリ)である。
【0085】メモリブロック201への書込みは、セッ
トアップモード時に行われ、以下の手順で実施される。
まず、コントロールユニット106から信号線651
3,6359上に出力される信号REGWEN,REGADR8を共
に、“High”レベルにする。さらに、ポートP3におけ
る入力バッファ装置109からのライトイネーブル信号
線7309上の信号が“High”レベルの状態において、
コントロールユニット106から信号線6421に出力
されるタイミングτ1 を“Low ”→“High”→“Low ”
と変化させることにより、入力バッファ装置109から
線7301〜7308上に出力されたデータを書込むこ
とができる。この場合、線2011〜2026上に出力
されデコードされたデータで規定されるアドレスに書込
まれる。デコーダ206は、線2001〜2004上の
4ビットのデータを入力して、デコード結果を出力す
る。書込みの場合、コントロールユニットから線643
1上に出力された信号は、セレクタ205がポートP3
からのアドレスを選択するようになっている。この例で
は、“Low ”レベルのとき、セレクタ205が線731
3〜7316上に出力されたアドレスデータを選択す
る。“High”レベルのときは、セレクタ205が線63
21〜6324上のアドレスデータを選択する。このよ
うに、第3のポートP3によって入力されたメモリユニ
ットへのデータ(線7301〜7308上のデータ)
は、同時に入力されているアドレスデータ(線7313
〜7316上のデータ)によって指定されたアドレスに
記憶される。
【0086】一方、メモリブロック201の内容(他の
ブロックも同じ)は、出力データ線(A,B)2401
〜2408,2411〜2418上に常に出力されてい
る。アドレス線2011〜2016の内x番が“High”
レベルとすると、線2411〜2418にはメモリブロ
ック201のx番地に記憶されている8ビットの内容
が、また線2401〜2408には(x+8)mod 16
番地の内容が読出される。他のメモリブロックの場合も
同様である。この読出されたデータは、プロセッサユニ
ット103に与えられる。
【0087】各メモリブロックのアドレス線2011〜
2026は、デコーダ206の出力信号線であり、信号
線2001〜2004が符号化されたもので、線201
1〜2026の内1本だけが常に“High”レベルであ
る。信号線2001〜2004は、セレクタ205の出
力信号線であり、コントロールユニットからの信号EXEC
(線6431)により選択を実行する。205は、64
31が“High”のときMU−ADR0〜MU−ADR3
(線6321〜6324上のデータ)を、“Low ”のと
き入力バッファ装置109(ポートP3)からのアドレ
ス(線7313〜7316)を、線2001〜2004に出
力する。すなわち、セットアップモード時(EXEC=
“Low ”)、入力バッファ装置からの信号によりアドレ
スしてデータを書込み、演算実行モード時(EXEC=
“High”)、コントロールユニット106からの信号に
よりアドレスしてデータを読出す。
【0088】図9において、線7309〜7312は、
各メモリブロックに対するライトイネーブル信号を与え
るためのものである。したがって、このライトイネーブ
ル信号を7309〜7312にすべて与えると、各メモ
リブロックのx番地に同時に同一データを書込むことも
可能である。もちろん、個々のメモリブロックのx番地
に異なるデータを書込むことができる。これは、各メモ
リブロックのライトイネーブル信号を独立させているた
めである。
【0089】なお、入力バッファ装置109からの信号
線7301〜7316は、整理すると、次の表のように
なる。
【0090】
【表2】
【0091】(g) プロセッサユニット(PU)10
3 このユニット103の具体例は、図10に示される。こ
のユニット103は、画像処理プロセッサにおける画像
処理演算の中枢をなすものである。図10から明らかな
ように、このユニット103は、複数(この例では4
個)のプロセッサエレメント(PE0〜PE3)301〜
304と、コントロールユニットからの信号をデコード
する2つのデコーダ305,306とで構成される。各
プロセッサエレメント301〜304には、データユニ
ット101から16本,メモリユニット102から16
本、さらに入力バッファ装置107(ポートP1),入出
力バッファ装置108(ポートP2)、あるいは入力バッ
ファ装置109(ポートP3)から8本の信号線が接続さ
れており、合計40本の信号線からのデータが供給され
ている。そして、各プロセッサユニットは、16ビット
の演算結果を夫々リンケージユニット104に出力す
る。また、コントロールユニット106からの信号は、
信号線6061〜6068を除いて、各プロセッサエレ
メント301〜304に共通に直接またはデコードされ
て供給される。各プロセッサエレメント301〜304
は同一構成であり、以下の説明では主にプロセッサエレ
メント301を例にとって説明する。
【0092】プロセッサエレメント301は、ビット単
位に論理積を演算する8ビット並列アンド回路(AN
D)311,加算減算等を実行するアリスメテックロジ
ックユニット(ALU−A)312,乗算等を実行する
アリスメテックロジックユニット(ALU−B)31
3,3つの8ビットセレクタ(SEL−A,SEL−
B,SEL−C)321〜323,4つの8ビットレジ
スタ(R1〜R4)324〜327、および16ビット
レジスタ(R5)328から構成されている。
【0093】セレクタ(SEL−A)321は、コント
ロールユニット106からの信号PU−SEL−A(線
6032)が“High”レベルの時メモリユニット102
内のメモリブロック201からの信号線2101〜21
08上のデータが選択され、“Low ”レベルの時信号線
3101〜3108上のランク即ちオール“1”が信号
線3111〜3118上に選択され、アンド回路311
に供給される。
【0094】セレクタ(SEL−B)322は、コント
ロールユニット106からの信号線PU−SEL−B
(線6033)が“High”レベルの時メモリユニット1
02内のメモリブロック201からの信号線2111〜
2118上のデータが選択され、“Low ”レベルの時デ
ータユニット101内のレジスタブロック121からの
信号線1131〜1138上のデータが信号線3141
〜3148上に選択され、レジスタ(R2)325に供
給される。
【0095】セレクタ(SEL−C)323は、コント
ロールユニット106からの信号線PU−SEL−C
(線6034)が“High”レベルの時、入力バッファ装
置109からの信号線7309〜7316上のデータが、
“Low ”レベルの時はアンド回路311からの信号線3
121〜3128上のデータが信号線3131〜3138上
に選択され、レジスタ(R1)324に供給される。
【0096】アリスメティックロジックユニット312
は、レジスタ(R1,R2)324,325の内容を入
力データとして演算結果をレジスタ(R3,R4)32
6,327に出力する。ALU−A312の機能はコン
トロールユニットからの信号PU−FUNC−A0〜P
U−FUNC−A2(線6001〜6003)により選
定される。信号線6001〜6003と、ALU−A3
12の機能及びその内容については表3に示す。
【0097】
【表3】
【0098】実際には、コントロールユニットからの信
号線6001〜6003上のデータはプロセッサユニッ
ト103内のデコーダ305でデコードされ、デコード
信号が、信号線3531〜3538を介して、各プロセ
ッサエレメント内のALU−Aに供給されている。
【0099】アリスメティック・ロジック・ユニット
(ALU−B)313は、レジスタ(R3,R4)32
6,327の内容を入力して、レジスタ(R5)328
に出力する。ALU−B313の機能は、コントロール
ユニット106からの信号PU−FUNC−B0〜PU
−FUNC−B2(6004〜6006)により選定さ
れる。信号線6004〜6006とALU−B313の
機能及びその内容について表4に示す。
【0100】
【表4】
【0101】実際には、コントロールユニット106か
らの信号線6004〜6006上のデータはプロセッサ
ユニット103内のデコーダ306でデコードされ、デ
コード信号が、信号線3541〜3548を介して各プ
ロセッサエレメント内のALU−Bに供給される。
【0102】ALU−A312,ALU−B313に
は、絶対値表示および2の補数表示の2つの表示形式が
許されている。演算実行に際して、いずれの表示形式の
データが入力されるのかは、コントロールユニット10
6から線6030と6031上に出力された信号PU−
TYPE−AとPU−TYPE−Bによって指定され
る。セレクタ(SEL−C)323の出力(線3131
〜3138上のデータ)は、線6030上の信号が“Hi
gh”レベルのとき絶対値表示であり、“Low ”レベルの
とき2の補数表示である。同様に、セレクタ(SEL−
B)322の出力(線3141〜3148上のデータ)
は、線6031上の信号が“High”レベルのとき絶対値
表示であり、“Low ”レベルのとき2の補数表示であ
る。なお、2値画像データを処理するときは、線603
0,6031上の信号はいずれであっても問題とならな
い。また、ALU−A312,ALU−B313の出力
は、常に2つの補数表示で示される。
【0103】ALU−A312において、加算あるいは
減算を実行してオーバーフロー,アンダーフローが発生
した場合(すなわち、8ビット2の補数表示の範囲を超
える場合)、オーバーフロー信号線3511(CU−O
VF−A)、あるいはアンダーフロー信号線3521
(CU−UDF−A)が“High”レベルとなる。また、
セレクタ(SEL−B)322の出力が絶対値表示で、
ALU−A312の機能がNOPであり、ALU−B3
13の機能がMULT(乗算)の場合、線3141〜31
48上のデータが28 −1を越えているときはレジスタ
(R4)327に28 −1の値が出力されると共に、オ
ーバースケール信号線3501上に出力される信号CU
−OVS−B0が“High”レベルとなる。なお、信号線
3501,3511,3521上のデータはコントロー
ルユニット106に供給される。オーバーフロー,オー
バースケール発生時には27 −1を出力し、アンダーフ
ロー発生時には−27 を出力する。
【0104】また、ALU−B313には、コントロー
ルユニット106から線6061〜6062を介して信
号PU−PE0−00〜PU−PE0−01が供給され
ている。これによって、ALU−Bの出力が制御される
が、この制御は下記表5の通りである。
【0105】
【表5】
【0106】これによって、任意の位置のプロセッサエ
レメントを動作させることが可能となる。
【0107】さらに、ALU−B313は、コントロー
ルユニット106から線6007を介して供給される信
号PU−FUNC−B3により、下記表6のように制御
される。
【0108】
【表6】
【0109】このことにより、他の制御機能との組合せ
で、線3171〜3186上に任意のデータを容易に設
定することができる。
【0110】(h) リンケージユニット(LU)10
4 このユニット104の具体例は、図11に示される。リ
ンケージユニット104は、6つの16ビットアリスメテ
ィックユニット(AU−C0,AU−C1,AU−C
2,AU−D,AU−E,AU−F)401〜406
と、3つの16ビット2−to−1セレクタ(SEL−
A,SEL−B,SEL−C)411〜413と、7つ
の16ビットレジスタ(R6〜R10,RRA,RR
B)421〜427と、2つの2−to−4デコーダ4
31〜432とから構成されている。
【0111】プロセッサユニット103の演算結果は、
線3171〜3186,3271〜3286,3371
〜3386,3471〜3486を介して、リンケージ
ユニット104に転送される。PE0,PE1からの演
算結果データはAU−C0(401)に供給され、ここ
で更に演算統合され、レジスタ421,線4001〜4
016を介して、AU−C2(403)に供給される。
PE2,PE3からの演算結果データはAU−C1(4
02)に供給され、ここで演算統合されて、レジスタ4
22,線4021〜4036を介して、AU−C2(4
03)に供給される。そして、AU−C2では、これら
入力データを更に演算統合し、レジスタ423,線40
41〜4056を介して、AU−D(404)に送られ
る。401〜403での演算機能は、コントロールユニ
ット106から線6008〜6009に出力される信号
LU−FUNC−C0〜LU−FUNC−C1により規
定される。この信号は、デコーダ431によりデコード
され、線4301〜4304を介して夫々のユニット4
01〜403に供給される。この信号とユニット401
〜403の機能と内容については次表に示される。
【0112】
【表7】
【0113】AU−C0〜AU−C2(401〜403)
において、オーバーフローもしくはアンダーフローが発
生した場合、それぞれオーバーフロー信号線4401
(CU−OVF−C)、アンダーフロー信号線4402
(CU−UDF−C)が“High”レベルとなる。この信号
は、コントロールユニットへ供給されている。オーバー
フロー発生時は215−1をアンダーフロー発生時は−2
15を出力する。
【0114】AU−C2(403)の演算結果は、AU
−D(404)転送される。AU−D(404)では、
コントロールユニットから信号線6010〜6014に
出力された信号LU−FUNC−D0〜LU−FUNC
−D4に従って、次表のように機能する。
【0115】
【表8】
【0116】AU−D404の出力はレジスタ(R9)
424,レジスタ(R10)425及びセレクタ(SE
L−A,SEL−B)411,412を介して、AU−E
405へ供給されます。レジスタ(R10)425やセ
レクタ411,412により、以下の事が可能である。
【0117】 入力バッファ109からのデータ(信
号線7301〜7316上のデータ)と、レジスタ(R
10)425内のデータとの演算 入力バッファ109からのデータとレジスタ(RR
A)426内のデータとの演算 レジスタ(R9)424内のデータとレジスタ(R
10)425内のデータとの演算 レジスタ(R9)424内のデータとレジスタ(R
RA)426内のデータとの演算 これらの事から複数個の本LSI100を用いて、ラスタスキ
ャン入力モード,スティックスキャン入力モード(共に
後述する)の2つの入力モードによる画像処理が可能に
なっている。上記4つのデータセレクションは、コント
ロールユニットからの信号線6074,6075,65
21,6522により制御される。信号線6074上の
信号SYNC−ENABLEは、信号線6521,6522上
の信号LU−SYNC0〜LU−SYNC1のアクティ
ブ,ノンアクティブの状態を示し、信号線6075上の
信号INPUT−MODEは、入力モードを示す。信号
線6521,6522は信号線6074が“High”の時
アクティブで、“Low ”の時アクティブではない。又、
信号線6075が“High”レベルの時スティックスキャ
ン入力モードで“Low ”の時ラスタスキャン入力モード
である。信号線6074,6075,6521,6522
とセレクタ(SEL−A,SEL−B)411,412
のセレクションの関連を下表に示す。
【0118】
【表9】
【0119】ただしPort3(第3のポート)が選択され
たときは、コントロールユニットからの信号LU−VA
L−I0〜LU−VAL−I1(6069,6070)
により、AU−E405に入力されるデータは、次の表
のように制御される。
【0120】
【表10】
【0121】AU−E405の機能は、コントロールユ
ニット106からの信号LU−FUNC−E0〜LU−FU
NC−E1(線6015〜6016上の信号)により選択
される。この信号は、デコーダ432においてデコード
され、線4311〜4314を介してAU−E(40
5)に入力される。この信号とAU−E(405)の機
能および内容を次の表に示す。
【0122】
【表11】
【0123】AU−E405において、オーバーフロー
もしくはアンダーフローが発生した場合、それぞれオー
バーフロー信号CU−OVE−E,アンダーフロー信号
CU−UDF−E(線4403,4404)が“High”
レベルになる。この信号は、コントロールユニットに送
られる。AU−E405の演算結果は、レジスタ(RR
A)426を介してセレクタ(SEL−C)413へ送
られると共に、出力バッファ装置110へも出力され
る。
【0124】セレクタ413は、入力バッファ装置10
9からのデータもしくはレジスタ426内のデータのい
ずれかを選択してAU−F406に転送する。この選択
は、コントロールユニットからの信号LU−SEL−C
(線6035)によりなされる。6035が“High”レ
ベルのとき入力バッファ装置109からのデータを、
“Low ”レベルのときレジスタ426内のデータを選択
する。
【0125】AU−F406は、AU−D404と同様
の機能をもっていて、コントロールユニット106から
線6021〜6025を介して入力される信号LU−FUNC
−F0〜LU−FUNC〜F4により制御される。この
信号とAU−F406の機能および内容を次の表12に
示す。
【0126】
【表12】
【0127】AUF406の出力は、レジスタ(RRB)42
7,線4221〜4236を介して、エバリュエーショ
ンユニット105へ出力されると共に、出力バッファ装
置110へも出力される。
【0128】(i) エバリュエーションユニット10
5 このユニット105の具体例は、図12に示される。エ
バリュエーションユニット(EU)105は、2つの16
ビットコンパレータ(COMP−A,COMP−B)5
01,502と、4ビットのバイナリーカウンタ(CN
T)503と、4つの16ビット2−to−1セレクタ
(SEL−A,SEL−B,SEL−C,SEL−D)
511〜514と、3つの16ビットレジスタ(IN
R,MAXR,MINR)521〜523と、2つの5
ビットレジスタ(TPR,CLR)524,525と、
1ビットレジスタ(BIR)526とで構成される。
【0129】コンパレータ(COMP−A)501は、
LU104から出力される信号線4221〜4236上
のデータと、セレクタ(SEL−C)513から出力さ
れる信号線5141〜5156上のデータとを比較し、
大きい方の値を信号線5181〜5196上に出力する。
又、信号線4221〜4236上のデータが信号線51
41〜5156上のデータより大きいとき、信号線53
11を“High”レベルにし、等しいか小さいとき、信号
線5311を“Low ”レベルにする。
【0130】コンパレータ(COMP−B)502は、
LU104から出力される信号線4221〜4236上
のデータと、セレクタ(SEL−D)514から出力さ
れる信号線5161〜5176上のデータとを比較し、
小さい方の値を信号線5201〜5216上に出力する。
又、信号線4221〜4236上のデータが信号線51
61〜5176上のデータより大きいとき、信号線53
12を“Low ”レベルにし、等しいか小さいとき、信号
線5312を“High”レベルにする。
【0131】セレクタ(SEL−A)511,セレクタ
(SEL−B)512はコントロールユニット106か
らの信号EXEC(線6431)が“High”レベルのと
き、それぞれ、信号線5181〜5196,5201〜
5216上のデータを信号線5101〜5116,51
21〜5136上に選択出力する。又、信号EXEC
(6431)が“Low ”レベルのとき、入力バッファ装
置109からの信号線7301〜7316上のデータを
信号線5101〜5116及び5121〜5136上に選択
出力する。
【0132】セレクタ(SEL−C)513及びセレク
タ(SEL−D)514は、コントロールユニット10
6からの信号SYNC−ENABLE(線6074)MASK
−MODE(線6076),EU−SYNC−B0(線
6551),EU−SYNC−B1(線6552)のすべて
が“High”レベルのとき、それぞれ信号線5001〜5
016上のデータを信号線5141〜5156及び信号
線5161〜5176上に選択出力する。上記4つの信号の
内少なくとも1つが“Low ”レベルのときは、それぞれ
信号線5021〜5036,5041〜5056上のデ
ータを信号線5141〜5156,5161〜5176
上に選択出力する。
【0133】イニシャルレジスタ(INR)521は、
セットアップモード時(信号線EXEC(6431)が“Lo
w ”レベルの時)において、コントロールユニット10
6からの信号REGWEN(線6513)及びREG−ADR
3(線6354)が共に“High”レベルのとき、コント
ロールユニット106からの信号τ1 (6421)の立ち
下がりで、入力バッファ装置109から信号線7301
〜7316上に出力されたデータがイニシャルレジスタ
521に書き込まれる。又、コントロールユニット10
6からの信号RESET(線6514)が“High”レベ
ルになると、イニシャルレジスタは“0”にリセットさ
れる。一方、イニシャルレジスタ521は演算実行モー
ド時(信号EXEC6431が“High”レベルの時)には、動作
せず、記憶されているデータが、常に信号線5001〜
5016上に出力される。MAXレジスタ(MAXR)
522は、セットアップモード時は、コントロールユニ
ット106からの信号REGWEN(線6513)及びREG
−ADR6(線6357)が共に“High”レベルのと
き、コントロールユニット106からの信号τ1 (線6
421)の立ち下がりで、信号線5101〜5116上
のデータを取り込み、コントロールユニット106から
の信号τ2 (線6422)の立ち上がりで取り込んだデ
ータを信号線5021〜5036上に出力する。一方、
演算実行モード時(EXECが“High”レベルの時)
は、レジスタ522の動作はコントロールユニット10
6からの信号SYNC−ENABLE(線6074)により2
分され、SYNC−ENABLEが“Low ”レベルのときは、
コントロールユニット106からの信号EU−FUNC
−G3(線6029)及びEU−REGWEN(線6553)
が共に“High”ならば、コントロールユニット106か
らの信号φ1(線6411)の立ち下がりで信号線51
01〜5116上のデータが取り込まれ、φ2 (線64
12)の立ち下がりで、取り込んだデータを信号線50
21〜5036上に出力する。SYNC−ENABLEが“Hi
gh”レベルのときは、コントロールユニット106から
の信号EU−SYNC−B1(線6552)及び、先の
2つの信号(EU−FUNC−G3,EU−REGWEN)の
すべてが“High”レベルのとき、SYNC−ENABLEが
“Low ”レベルの場合と同様に動作する。
【0134】レジスタ(MINR)523は、レジスタ5
22と同様の動作をする。異なるのは、レジスタ522
におけるコントロールユニットからの信号REG−AD
R6(線6357)の代わりを、コントロールユニット
からの信号REG−ADR7(線6358)がすること
と、入出信号線が、レジスタ523においては信号線5
121〜5136,5041〜5056であることであ
る。
【0135】なお、レジスタ522,レジスタ523
は、セットアップモード時、コントロールユニットから
の信号RESET(線6514)が“High”レベルにな
ると各々−215,215−1にリセットされる。
【0136】バイナリイレジスタ(BIR)526は、
2値化回路を1ビットのレジスタとから構成されてい
る。2値化回路では、コンパレータ(COMP−A,C
OMP−B)501,502からの信号(5311,5
312)と、コントロールユニットからの信号、EU−
FUNC−G0〜EU−FUNC−G1(6026〜6
027)とにより、2値データを作成し、1ビットレジ
スタの入力とする。レジスタの出力値は、信号線530
1により出力バッファ装置110に出力される。
【0137】2値化回路の機能を下表に示す。
【0138】
【表13】
【0139】バイナリイカウンタ(CNT)503は、セ
ットアップモード時(信号EXEC(6431)が“Lo
w ”レベルの時)、コントロールユニットからの信号RE
SET(線6514)が“High”レベルの時信号τ1 (6
421)の立ち上がりで0にリセットされる。又、演算
実行モード時(信号EXECが“High”レベルの時)に
おいては、コントロールユニットからの4つの信号SY
NC−ENABLE(線6074)、MASK−MODE(線607
6)EU−SYNC−A0(線6541),EU−SY
NC−A1(線6542)のすべてが“High”レベルの
とき、信号φ1 (線6411)の立ち上がりで0にリセ
ットされる。そして、演算実行モード時、コントロール
ユニットからの信号SYNC−ENABLE,MASK−MO
DE,EU−SYNC−A1が“High”レベルで、かつ
EU−SYNC−A0が“Low ”レベルのとき、信号φ
1 の立ち上がりでカウントアップされ、信号φ2の立ち
上がりでカウントアップされた値は信号線5221〜5
224上に出力される。
【0140】テンポラル・レジスタ(TPR)524
は、演算実行モード時において、コントロールユニッ
トからの5つの信号EU−FUNC−G2(線602
8),SYNC−ENABLE(線6074),MASK−M
ODE(線6076),EU−SYNC−B0(線65
51),EU−SYNC−B1(線6552)のすべて
が“High”レベルで、かつ、コンパレータ502からの
信号線5312が“Low"レベルのとき、SYNC−EN
ABLE,MASK−MODE,EU−SYNC−B0,E
U−SYNC−B1のすべてが“High"レベルで、かつ
EU−FUNC−G2及びコンパレータ501からの信
号線5311が共に“Low ”レベルのとき、,いず
れかが満足されるとき信号φ1 (6411)の立ち下が
りで5ビットとも“High”レベルにセットされ、信号φ
2 (6412)の立ち上がりでセットされたデータは信
号線5231〜5235上に出力される。さらに演算実
行時、コントロールユニットからの信号EU−FUN
C−G2(6028),SYNC−ENABLE(607
4),MASK−MODE(6076),EU−SYN
C−B1(6552)及びコンパレータ502からの信
号すべてが“High”レベルのとき、EU−FUNC−
G2が“Low ”レベルでかつSYNC−ENABLE,MASK−
MODE,EU−SYNC−B1及びコンパレータ50
1からの信号すべてが“High”レベルのとき、,い
ずれかが満足されるとき信号φ1 の立ち下がりで、最上
位ビットは“Low ”レベルに、下位4ビットは、信号線
5221〜5224上のデータを読み込む。そして、信号φ
2 6412の立ち下がりで5ビットのデータを信号線5
231〜5235上に出力する。
【0141】クラスタ・レジスタ(CLR)525は、
演算実行モード時、コントロールユニットからの信号S
YNC−ENABLE(線6074),MASK−MODE
(線6076),EU−SYNC−B0(線655
1),EU−SYNC−B1(線6552)すべてが
“High”レベルのとき、信号φ1 の立ち下がりで信号線
5231〜5235上のデータを読み込み、信号φ2 の立ち
上がりで読み込んだデータを信号線5061〜5065
に出力する。信号線5061〜5065の最上位ビット
信号線5065上のデータは、信号線5066〜507
6上に拡張され、信号線5061〜5076上のデータ
は出力バッファ装置110に転送される。
【0142】エバリュエーションユニット105におい
ては、コンパレータ501,502が2個用いられてお
り、それぞれ最大値,最小値の選択を並列にする為、4
通りの選択が高速に処理できる。即ち、表13に示す4
通りの2値化が実時間で処理できる。又、カウンタ50
3,レジスタ524,525と組合わせることにより、
最大値又は最小値の選択を活用したクラスタリング処理
も可能である。
【0143】MAXR,MINRは、最初の設定値を演
算実行中、保持させることもでき、COMPの出力であ
る最大値及び最小値で更新させることもできる。
【0144】また、ひとつの局所画像を成す画素データ
セットに対して、複数の標準データを用いて行うクラス
タリング処理において(所望のクラスタ番号をCNTに
より作り出し、CLRに書き込ませる処理において)、
COMPは、以下のいずれかの条件の下で、所望のクラ
スタ番号をCLRに書き込ませる。
【0145】 演算結果の最大値をもってクラスタリ
ングする。
【0146】 演算結果の最小値をもってクラスタリ
ングする。
【0147】クラスタリング処理において、最初のクラ
スタの演算値の比較には、INR(イニシャルレジス
タ)とRRBを用いる。上記,いずれかの場合にお
いても、INRに設定された値に達しない場合は、クラ
スタ番号0がCLRに書き込まれる。
【0148】エバリュエーションユニット105は、演
算の最終段において、評価的機能を果す。その主な機能
は、固定2値化,浮動2値化,最大値クラスタリング,
最小値クラスタリング等である。また105は、ひとつ
の画素データセットに対し、複数の標準データを用いる
マルチマスクモード演算、ひとつのプロセッサ100を
用いて多値画像の4画素を超える(2値画像の32画素
を超える)画素の演算を2〜4マシンサイクルで実行す
るスティックスキャン入力モード演算においても、すべ
ての回路は、同期信号(SYNC0−1)により同期が
とられている。 (j) コントロールユニット(CU)106 このユニット106の具体例は、図13に示される。こ
のCU106は、4個のコントロールレジスタ(CR0
〜CR3)601〜604,論理回路607,ステータ
レジスタ(STR)606,セレクタ611,デコーダ
612,可変段シフトレジスタ(VSR−M)621,
デコーダ622,セレクタ623,デコーダ624,ク
ロックパルスジェネレータ(CPG)631,クロック
パルスジェネレータ(CPG)631,バッファ632
〜634,デコーダ635,可変段シフトレジスタ(V
SR−S)641,R/Sフリップフロップ(F/F)
642,ファーストインファーストアウトレジスタ(F
IFO)643,デコーダ644,可変段シフトレジス
タ(VSR−L)645,レジスタ646,アンドゲー
ト651〜654などで構成される。
【0149】コントロールレジスタ601〜604は、
夫々16ビットのレジスタで、セットアップモード時
(線6431上の信号EXECが“Low ”のとき)のみ
書き替えが可能である。そして、一度書き込まれたデー
タは、VCC端から供給される電源がオフになるまで保
持,出力される。4つのコントロールレジスタ601〜
604は、各ユニットの構成及び機能を決定する。60
1〜604は、セットアップモード時、線6514に出
力された信号RESETが“High”レベルになるとき、
夫々下記の表のようにリセットされる。
【0150】
【表14】
【0151】なお、図13における*印の付されている
信号は、コントロールユニット106内で作られ、出力さ
れている信号を使用していることを示す。
【0152】コントロールレジスタ(CR0)601
は、セットアップモード時において、アドレス線636
2が選択されているとき、ポートP3を介して入力され
るデータ(コントロールデータ)が書込まれる。そし
て、書込まれたデータは、信号線6001〜6016上
に出力される。
【0153】コントロールレジスタ(CR1)602
は、同様に、アドレス線6363が選択されていると
き、ポートP3を介して入力されるデータを書込む。そ
のデータは、線6021〜6036上に出力される。
【0154】コントロールレジスタ(CR2)603は、
やはり同様に、アドレス線6364が選択されていると
き、ポートP3を介して入力されるデータを書込む。そ
のデータは、線6041〜6056上に出力される。
【0155】コントロールレジスタ(CR3)604
は、他と同様に、アドレス線6365が選択されている
とき、ポートP3を介して入力されるデータを書込む。
そのデータは、線6061〜6076上に出力される。
【0156】論理回路(LOGIC)607は、3つの
4入力オア回路からなり、信号線3501〜3504の
論理和(OR),3511〜3514のOR,3521
〜3524のORを信号線6091〜6093上に出力
する。
【0157】ステータレジスタ(STR)606は、演
算実行モード時(信号EXECが“High”レベルの
時)、線6091〜6093,4401〜4404上の
データを信号φ1 (線6411)の立ち上がりで読み込
む。ただし、一度“High”レベルを読み込むと、“Low
”レベルには戻らない。セットアップモード時、線636
1上の信号REG−ADRAおよび線6513上の信号R
EGWENが共に“High”レベルの時、信号τ1 (線642
1)が“High”の期間、レジスタ606の内容が線61
01〜6107上に出力される。そして、τ1 が“Low
”になると、レジスタ606は、すべてのビットが“L
ow ”レベルにクリアされる。セットアップモード時、
RESET(線6514)を“High”レベルにすること
によっても、ステータスレジスタ606は“Low ”レベ
ルにクリアされる。
【0158】セレクタ(SEL)611は、3ビットの
2−to−1セレクタで、演算実行モード時、コントロ
ールレジスタ(CR3)604の出力信号であるP4−S
EL−00〜P4−SEL−03(線6071〜607
3)を線6211〜6213上に選択する。セットアッ
プモード時、線6201〜6203上のデータ“110"が
線6211〜6213上に選択される。
【0159】線6211〜6213上のデータは、デコ
ーダ(DEC)612でデコードされて、ポートP4の
出力バッファ装置110に出力される。すなわち、セッ
トアップモード時は、デコーダ612の出力信号線62
21(信号P4−ADR0),6222(信号P4−A
DR1),6225(信号P4−ADR4),6227
(信号P4−ADR6),6228(信号P4−ADR
7)はすべて“Low ”レベルになる。
【0160】4ビット可変段シフトレジスタ(VSR−
M)621は、コントロールレジスタ(CR2)603
からの信号P1−SKEW−A0〜P1−SKEW−A
3(線6041〜6044)により、1〜16段までの
任意の遅延段数をとり得る。この信号は、デコーダ62
2によりデコードされ、シフトレジスタ621に供給さ
れる。VSR−M(621)は、信号φ1 の立ち下がり
でデータを読込み、信号φ2 の立ち上がりで信号線63
21〜6324上にデータ(MU−ADR0〜MU−A
DR3)を出力する。
【0161】4ビットの2−to−1セレクタ(SE
L)623は、セットアップモード時(EXECが“Lo
w ”の時)、端子MRA0〜MRA3からの信号(線8
010〜8013)を線6341〜6344上に選択す
る。線6341〜6344に出力されたデータは、デコ
ーダ624によってデコードされる。その結果は線6351
〜6352,6354〜6359,6361〜6365
上に出力される。演算実行モード時(EXECが“Hig
h”)は、セレクタ623は線6331〜6334
(“1111”)を選択し、その結果、デコーダ624
は出力をすべて“Low ”とする。
【0162】クロックパルスジェネレータ(CPG)6
31は、CLK端から入力されるクロックを取込んで動
作信号を発生する。この発生された信号は、セットアッ
プモード時(EXECが“Low ”)にはバッファ633
を介してタイミングτ1,τ2として線6421,642
2上に出力される。演算実行モード時(EXECが“Hi
gh”)には、その発生された信号はバッファ632を介
してタイミングφ1,φ2 として線6411,6412
上に出力される。このφ1 ,φ2 (あるいはτ1,τ2
は、図14に示されるように、線8054上のクロック
信号を用いて、“High”レベルが重ならない2つの信号
である。線6401,6402上の信号は、バッファ6
32,633に入力され、EXECにより制御される。
CPG631内での動作の様子は図15に示される。〜の
データの流れが1サイクル毎にくり返される。
【0163】端子OPSからのオペレーションセクレタ
信号は、線8053を介してバッファ634に入力さ
れ、信号EXEC(モード切替信号)となって、線64
31上に出力される。すなわち、EXECが“Low ”レ
ベルのとき、この画像処理プロセッサ100はセットア
ップモードとして動作し、“High”レベルのとき、演算
実行モードとして動作する。
【0164】可変段シフトレジスタ(VSR−S)64
1は、1段から16段まで任意の遅延段数をとり得る。
この段数の制御は、コントロールレジスタ(CR3)60
4からの信号P1−SKEW−A0〜P1−SKEW−
A3(線6041〜6044)により決定される。この信
号は、デコーダ647によりデコードされ、VSR−S
641にその出力が供給される。VSR−S641は、
信号φ1 の立ち下がりで端子SYNC0,SYNC1か
ら線8014,8015上に出力されたデータを読込
み、信号φ2 の立ち上がりで線6501,6502上に
出力される。
【0165】VSR−S641は、VSR−M621、
及び入力バッファ装置107内の可変段シフトレジスタ
(VSR−A)711と同一信号P1−SKEW−A0
〜P1−SKEW−A3により遅延段数(遅延時間)が
決定される。このため、画像処理プロセッサ100への
入力信号である端子A0〜A7,Ab ,MRA〜MRA3,S
YNC0,SYNC1に与えられる信号,データは、常
に同一タイミングで入力される。
【0166】RSフリップフロップ(F/F)642
は、VSR−S641から出力される信号が共に“Hig
h”レベルのときリセットされて、線6511は“Low
”レベルとなる。線6502が“High”で6511が
“Low ”レベルのとき、6511は“High”レベルにセ
ットされる。線6511上の信号は、コントロールレジ
スタ(CR3)604からの信号SYNC−ENABLE(線
6074)およびMASK−MODE(線6076)が
共に“High”レベルのとき、線6512上に信号DU−
SEL−Aとして出力される。
【0167】端子WE,線8051からの信号は、EX
ECが“Low ”レベルのとき、ゲート654によって、
線6513上に信号REGWENとして反転出力される。EX
ECが“High”のときは、信号REGWENは常に“Low ”レ
ベルである。
【0168】端子RES、線8052からの信号は、E
XECが“Low ”レベルのとき、ゲート653によっ
て、線6514上に信号RESETとして反転出力され
る。EXECが“High”のときは、RESETは常に
“Low ”レベルである。
【0169】ファーストインファーストアウトレジスタ
(FIFO)643は、7段の遅延回路である。FIF
Oの入力信号は、VSR−S641の出力信号と、アン
ド回路654の出力信号(線6515)の合計3本であ
る。FIFO643 は、信号φ1 の立ち下がりでデータを読込
み、φ2 の立上りでデータを線6521〜6523上に
出力する。アンド回路654の出力信号は、コントロー
ルレジスタ(CR2)603からの信号DU−ENA−
b(線6054)およびDU−FUNC−b(線605
5)が共に、“High”レベルのとき、線7109上の信
号と同レベルであるが、6054,6055のうちのい
ずれかの信号レベルが“Low ”のときは、出力は常に
“Low ”レベルとなる。
【0170】3ビットの可変段シフトレジスタ(VSR
−L)645は、1〜4段の任意の段数をとることがで
きる。この制御は、コントロールレジスタ(CR2)60
3からの信号DU−STEP−R0(線6049),D
U−STEP−R1(線6050)により決定される。デコー
ダ644は、この信号を入力し、デコード結果を線65
31〜6534を介してVSR−L645に供給する。
VSR−L645は、信号φ1 の立ち下がりでデータを
読込み、φ2 の立ち上がりでデータを線6541〜6543
上に出力する。
【0171】レジスタ646は、6ビットのレジスタ
で、信号φ1 の立ち下がりでデータを読込み、そのデー
タをφ2 の立ち上がりで線6551〜6553上に出力
する。なお、FIFO643 ,VSR−L645,レジスタ6
46は、線6514上の信号RESETが“High”レベ
ルになると、それらの内容はすべて“Low ”レベルにク
リアされる。
【0172】表15ないし表20にコントロールユニッ
ト106における信号と線番号との対応を示す。
【0173】
【表15】
【0174】
【表16】
【0175】
【表17】
【0176】
【表18】
【0177】
【表19】
【0178】
【表20】
【0179】〈画像処理プロセッサの使い方〉画像処理
プロセッサ100を動作させて画像処理演算を実行させ
るには、OPS端に与えられるオペレーションセレクタ信
号を“High”レベルにすることが必要である。この場
合、演算に必要なデータ等は、セットアップモード時
(オペレーションセレクト信号を“Low ”とする。)に
セットアップする。演算実行モードは、画像データ入力
方式により、ラスタスキャン入力モード(Raster Scan
Input mode:RSI)と、ステイックスキャン入力モー
ド(Stick Scan Inputmode:SSI)とに分けられる。
さらに、夫々の入力モードは、処理マスク数から、シン
グルマスクモード(Single−Mask mode :SM)と、マ
ルチマスクモード(Multi−Mask mode :MM)に分け
られる。
【0180】・RSIモード 多値画像をRSIモードで入力する場合、入力画像の各
画素は、図17に示すように、一列ずつ左から右へ、そ
して上から下へ走査される。例えば、入力画像が、縦横
各100画素から成る場合、最初に1列目左端、つまり
入力画像の左上隅の画素が走査され、100番目の1列
目右端、右上隅の画素が走査される。そして最後に入力
画像の右下隅の画素が入力される。この場合、各画素は
一度ずつしか走査されない。
【0181】2値画像をRSIモードで入力する場合
は、常に縦8×横1、合計8つの画素が一度に走査され
る。つまり、図18に示すように、まず、入力画像の1
〜8列目の画素が左から右へ走査され、次に、2〜9列
目の画素が再び左から右へ走査される。最後は、最終列
を含む8列の画素が左から右へ走査される。この場合、
上下7列を除くと、各画素は、8度ずつ走査されること
になる。なお、図17(図19も同様)において、○は
走査される1つの画素(データ)を示し、○内の数字は
走査の順序を示す。また、図18(図20も同様)にお
いて、□は1度に走査される8画素を示し、中の数字は
走査の順序を示す。
【0182】・SSIモード SSIモードは、3段階から成る走査を行って画像を入
力する方式である。まず多値画像なら2,3,or4画
素,2値画像なら16,24,or32画素から成るステ
イック内の画素が縦方向に走査される。そして、ステイ
ック単位で、入力画像の列方向に走査され、さらに、行
方向に走査が拡大される。これは、図19に示される。
ここで、多値画像の場合は、ステイック内の画素数を、
2値画像の場合は(ステイック内の画素)/8をステイ
ックレングスと定義する。SSIモードにおいて、ステ
イックレングスは、2,3、もしくは4となる。(ステ
イックレングス1の場合がRSIモードとなる。)縦横
各100画素から成る多値画像を、ステイックレングス
3のSSIモードに入力する場合を例にとると、図19
に示すような順序で走査される。図19においてと
(301)は同じ画素であり、また,(302),
(601)も同じ画素である。つまり、入力画像の上下
2列を除くと、各画素は、3度ずつ即ちステイックレン
グスと同一回数だけ走査されることになる。
【0183】縦横各100画素から成る2値画像を、ス
テイックレングス3のSSIモードで入力する場合は、
図20のような走査になる。この場合、入力画素の上下
(8×3−1=)23画素を除くと、各画素は(8×3
=)24回ずつ走査されることになる。
【0184】・SMモードとMMモード シングルマスク(SM)モードは、図21に示すよう
に、入力画像から切り出した局所画像に対して、積和荷
重係数や、パターンマッチング用のテンプレートなどの
マスクを、1つだけ用いて演算するモードである。これ
に対して、マルチマスク(MM)モードは、図22に示
すように、局所画像に対して、複数のマスクを用いて演
算するモードである。
【0185】SMモードの場合、出力画像は一枚だけ作
成されるので、エバリュエーションユニット(EU)を
用いると、固定2値化や、最大値,最小値の抽出などが
できる。
【0186】固定2値化の場合には、コントロールユニ
ット(CU)からの制御信号EU−FUNC−G3(6
029)を0(“Low ”レベル)にしてMAXRやMIN
Rを固定させる。そしてCUからの制御信号EU−FU
NC−G0〜EU−FUNC−G1(6026〜602
7)により2値化条件を設定する。この条件を表21に
示す。
【0187】
【表21】
【0188】SMモードで、最大値,最小値を抽出した
い場合は、EU−FUNC−G3を1(“High”レベ
ル)にするだけで、一画像の処理が終了した時点で、最
大値,最小値がそれぞれMAXR,MINRに保持され
る(ただしSR−ENA−b=0あるいはSR−FUN
C−b=0の時)。
【0189】SMモードで、出力画像のある一部分でだ
け、最大値や最小値を求めたい場合は、CUの制御信号
SR−ENA−b、及びSR−FUNC−bを共に1
(“High”レベル)にしておいて、最大値,最小値を求
めたい部分だけ1で、それ以外は0であるような2値画
像を、入力画像と共にデータパスAの端子A0 より入力
すればよい。
【0190】SR−ENA−b,SR−FUNC−b
と、EU−FUNC−Bとを組み合わせることにより、
出力画像の中で最大値/最小値をもつ画素の位置も、B
NRから求めることもできる。
【0191】MMモードにおいては、同一2値化条件に
おける固定2値化はできるが、それ以外は、出力画像を
それぞれ単一に扱い得るEUの機能はない。MMモード
におけるEUの最大の機能は、カウンタ(CNT)を用
いたクラスタリングである。クラスタリング機能は、C
Uの制御信号EU−FUNC−G2(6028)により
選択される。EU−FUNC−G3(6029)は1
(“High”レベル)でなければならない(表22参
照)。
【0192】
【表22】
【0193】MMモードにおいては、入力画像の局所画
像につき、マスク数に等しい演算結果(出力画像)が得
られますが、クラスタリングは、局所画像単位になされ
る。例えば、マスク数4のMMモードにおるマキシマム
クラスタリング処理の場合、一つの局所画像において4
つの演算結果を得て、その中の最大値と、そのクラスタ
番号(1,2,3、あるいは4)を時分割で端子LO0_
15に出力する。この処理をすべての局所画像に対し実行
する。マスク数は最大16まで可能である。
【0194】マキシマムクラスタリングは、多値画像に
おける境界線(エツジ)の強さとその方向を算出した
り、2値画像のパターンマッチングなどに応用できる。
【0195】ミニマムクラスタリングは、多値画像のパ
ターンマッチングや色彩画像の色彩距離分類などに応用
できる。
【0196】クラスタリングにおいては、ある局所画像
と最初のマスクとの演算値は、常にINRと比較され、
大きい方の値がMAXRに、小さい方の値がMINRに
書き込まれる。2枚目以後のマスクとの演算値は、MA
XR,MINRと比較され、MAXR,MINRは更新
される。すべての(マスクの)演算値との比較が終了し
た時点で、INRの初期値を含めて演算値の最大値MA
XRに、最小値がMINRに保持される。マキシマムクラス
タリングの場合は、CLRには、MAXRに保持されて
いる値を作り出したマスクの番号(INRなら0)がク
ラスタ番号として保持される。1枚目のマスクなら1、
2枚目のマスクならば2となる。同様に、ミニマムクラ
スタリングの場合は、MINRに保持されている値を作
り出したマスク番号(INRなら0)がCLRに保持さ
れる。CLRの内容は、MAXRもしくはMINRの内
容と時分割でLO0_15に読み出される。
【0197】・SYNC信号の機能 インプットモード及びマスクモードの組み合わせによ
り、演算実行モードは、4つの異なる動作を行う。特に
LU及びEUは、それぞれについて大きく動作が異な
る。この動作を制御する信号がSYNC信号である。S
YNC信号は、データバスAと同時に読み込まれるが、
同時に読み込まれるデータバスAの内容を表23のよう
に規定する。
【0198】
【表23】
【0199】つまり、RSI/SMモードでは、ステイ
ックレングス1のステイックを、連続して入力させるこ
とになるので、SYNC0_1 は、常に(11)2を入力さ
せることになります。この操作の代わりにCU内の制御
信号SYNC−ENABLEを0(“Low ”レベル)にさせる
ことにより、RSI/SMモードを実現することができ
る。RSI/MMモード,SSI/SMモード,SSI
/MMモードではSYNC−ENABLEは1(“High”レベ
ル)でなければならない。各モードにおけるSYNC信
号のタイミングは図23のようになる。図23におい
て、(a)はRSI/MMモードの場合を示し、(b)
はSSI/SMモードの場合を示し、(c)はSSI/
MMモードの場合を示している。なお、図中の楕円で示
される部分は、画像データを表わしている。
【0200】SYNC信号により、以下の制御が自動的
に実施される。
【0201】1)DU…各RB内のマルチプレクサSE
L−A 2)LU…マルチプレクサSEL−A及びSEL−B 3)EU…MAXR,MINRの書き換えタイミング CNTのカウンティング CLRの書き換えタイミング LOにおけるMAXR/CLRもしくはMINR/C
LRのアルタネーション ・MAXRとCLR,MINRとCLRは、演算実行中
は時分割でLOに出力される。
【0202】・ダイレクトデータサプライ コントロールユニット(CU)の制御信号PU−SEL−
Cを1、即ち“High”レベルにセットすると、DUを使
用せず、ポートP1〜P3(Port1,2及び3)から、3
2ビットのデータをプロセッサユニット(PU)に供給
することができる。供給方式は以下の通りです。
【0203】Port3(上位8ビット)→PE0 Port3(下位8ビット)→PE1 Port1(8ビット) →PE2 Port2(8ビット) →PE3 この時、データバスBは、入力端子となるから、バスデ
イレクション(BD)には“High”レベル電圧を印加し
なければならない。また、Port1及びPort2のスキュー
レジスタ(VSR−A,VSR−B)は使用されない。
Port3と同様一段の入力レジスタがあるだけなので、入
出力のタイミングはA−to−LO,B−to−LO,
L1−to−LO及びA−to−BNR,B−to−B
NR,LI−to−BNRが、それぞれa=1のRSI
/SMモードのA−to−LO及びA−to−BNRと
同じになる。
【0204】〈画像処理システムの構成例〉上述した如
き画像処理プロセッサを複数個用いて、画像処理システ
ムを構成した例について説明する。図24は、このLS
Iを4個用いて構成したシステム例を示す。このシステ
ムをラスタスキャンインプットモード(RSI)で動作
させる場合について以下述べる。
【0205】入力画像1000は、1画素当たり8ビッ
トから成る濃淡画像である。入力画像部1000からは
テレビ画像のスキャン方法と同じく、左上端から右下隅
へ(主走査方向は左から右,副走査方向は上から下)1
画素8ビットずつ順次メモリ、もしくはテレビカメラか
ら信号線2001〜2008上に取り出される。取り出
された画素データは、LSI1100 に与えられると共に8ビ
ットの遅延回路1002に入力される。遅延素子1002
は、入力画像の1ラインに相当する画素数だけ画素デー
タを遅延させる。遅延回路1002は信号線2011〜
2018上に画素データを出力し、2つ目のLSI1200 と
共に別の遅延回路1003に入力される。同様に遅延回
路1003は、LSI1300 と遅延回路1004に画素デー
タを出力し、遅延回路1004はLSI1400 に画素データ
を出力する。遅延回路1003及び1004も遅延回路
1002と同様入力画像1000の1行を走査するのに
要する時間だけ画素データを遅延させるため、信号線2
001〜2008,2011〜2018,2021〜202
8,2031〜2038上には走査の開始当初及び走査
終了前を除きどの時点においても入力画像1000内で
垂直方向に連なった4つの画素データが読み出されるこ
とになる。これら4画素のデータは、それぞれのLSI
の端子A0〜A7(図1における端子番号1〜7)に入
力される。
【0206】LSI1100の端子LO0〜LO15(図1にお
ける端子番号33〜39、及び41〜48)は、LSI120
0 の端子LI0〜LI15(図1における端子番号17
〜32)に接続される。又LSI1200のLO0〜LO15
はLSI1300のLI0〜LO15に、LSI1300 のLO0〜LO
15に接続される。LSI1400 の出力が出力画像1001の画
素データとなる。
【0207】図24のシステムにおいては、それぞれの
LSIの入力バッファ107内の可変的シフトレジスタ
(VSR−A)711の遅延段数を、それぞれ、LSI110
0 は1段,LSI1200 は3段,LSI1300 は5段,LSI1400
は7段とすることにより、複数個の同一LSIを用いた
システムにおいてもパイプライン処理が可能となってい
る。
【0208】今各LSI内のデータユニット101内の
各可変段シフトレジスタ(VSR−R)131,14
1,151,161の遅延段数を1段と設定することに
より4×4の近傍画素を用いた画像演算が実行できる。
又、動作サイクルを6MHzに設定すれば、256×2
56画素からなるノンインターレースのテレビ画像を実
時間で処理することが可能になる。
【0209】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
像処理を高速に実行できるのみならず、汎用例,拡張性
に秀れたものであり、LSIにするに最高なアーキテク
チャを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像処理プロセッサの外観図。
【図2】本発明の一実施例の全体構成図。
【図3】(A)〜(C)は各機器ブロックの説明図。
【図4】図2に示す各機器の具体的実施例を示す図。
【図5】図2に示す各機器の具体的実施例を示す図。
【図6】図2に示す各機器の具体的実施例を示す図。
【図7】図2に示す各機器の具体的実施例を示す図。
【図8】図2に示す各機器の具体的実施例を示す図。
【図9】図2に示す各機器の具体的実施例を示す図。
【図10】図2に示す各機器の具体的実施例を示す図。
【図11】図2に示す各機器の具体的実施例を示す図。
【図12】図2に示す各機器の具体的実施例を示す図。
【図13】図2に示す各機器の具体的実施例を示す図。
【図14】クロック信号とタイミング信号(φ1,φ2
τ1,τ2)との関係を示す図。
【図15】クロック信号とタイミング信号(φ1,φ2
τ1,τ2)との関係を示す図。
【図16】本発明の実施例における可変段シフトレジス
タの構成図。
【図17】図2に示す画像処理プロセッサの使い方を説
明するための図。
【図18】図2に示す画像処理プロセッサの使い方を説
明するための図。
【図19】図2に示す画像処理プロセッサの使い方を説
明するための図。
【図20】図2に示す画像処理プロセッサの使い方を説
明するための図。
【図21】図2に示す画像処理プロセッサの使い方を説
明するための図。
【図22】図2に示す画像処理プロセッサの使い方を説
明するための図。
【図23】図2に示す画像処理プロセッサの使い方を説
明するための図。
【図24】本発明における画像処理プロセッサを用いた
画像処理システム構成例を示す図。
【符号の説明】
P1〜P4…第1〜第4のポート、101…データユニ
ット、102…メモリユニット、103…プロセッサユ
ニット、104…リンケージユニット、105…エバリ
ュエーションユニット、106…コントロールユニッ
ト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 猛 茨城県日立市大みか町5丁目2番1号 株 式会社 日立製作所 大みか工場内 (72)発明者 柏岡 誠治 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社 日立製作所 中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭57−209564(JP,A) 特開 昭52−22406(JP,A) 特開 昭57−100573(JP,A) 特開 昭56−82967(JP,A) 特開 昭54−87151(JP,A) 特開 昭51−147149(JP,A) 特開 昭54−66727(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直列の画像データを入力し、当該画像デー
    タを並列の画像データに変換してプロセッサユニットに
    転送するデータユニットと、前記データユニットからの
    画像データ及び前記画像データに対する調整データをそ
    れぞれ入力するプロセッサエレメントを複数個並列設置
    してなるプロセッサユニットと、前記プロセッサユニッ
    トを構成する複数のプロセッサエレメントの演算機能を
    可変に設定するコントロールユニットと、前記複数のプ
    ロセッサエレメントからの並列処理データを入力し、リ
    ンケージ演算を行うリンケージユニットと、前記リンケ
    ージユニットからの出力データを入力し、前記入力され
    た出力データの最大値抽出又は最小値抽出の評価演算を
    行うエバリュエーションユニットを有し、前記プロセッ
    サユニットは同一の並列画像データに対し複数回調整デ
    ータを切り替えて並列演算し、前記エバリュエーション
    ユニットは、前記切り替えられた各調整データに対する
    リンケージ演算結果に対し最大値抽出又は最小値抽出の
    評価演算を実行し、その最大値又は最小値をとる調整デ
    ータを特定する情報を出力することを特徴とする画像処
    理プロセッサ。
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