JPH0768643B2 - マ−キングライト - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の分野） 本発明は釦取付装置に於て使用する為の取付位置表示装
置に関する。

（従来技術の説明） 従来から、釦取付装置に於てスナツプ釦のスタツド又は
ソケツトを取付部材であるプロング又はアイレツトを利
用して衣服生地等に取付ける作業はスナツプ釦取付機に
よつて行われている。一般に、斯るスナツプ釦取付機
は、スタツド又はソケツトを保持した上方取付ダイユニ
ツトと、プロング又はアイレツトを保持した下方取付ダ
イユニツトを具備しており、スナツプ釦取付作業は前記
両取付ダイユニツトの間の部分に衣服生地等を位置づ
け、次いで前記両取付ダイユニツトを互いに押圧せしめ
る事によつて行なわれる。

前記の如きスナツプ釦取付作業に於て、スナツプ釦を衣
服生地等の所定位置に正確に取付ける為、光学式ポイン
タが使用されている。前記光学式ポインタは、代表的に
内部に光源及び光通路を備える筒状部材から成り、前記
光源からの光は前記筒状部材の先端の小孔から導出さ
れ、前記小孔からの光が前記釦取付装置に位置決めされ
た生地の釦取付装置を指示する。

従来、こうした光学式ポインタは、釦取付けの加締に際
し前記両取付ダイユニツト同志が衝接し合う関係上、そ
うした衝接を妨害しない様に様々の工夫が為されて来
た。

実願昭58−200487号には、光学式ポインタ部材を釦のス
タツド又はソケツト、或いはアイレツト又はプロングを
上ダイまたは下ダイまで水平に押して送給する釦取付装
置のプツシヤに一体的に取付けて成る取付位置表示装置
が記載される。該取付位置表示装置に於いては、光学式
ポインタは前記プツシヤの前端を越えて突出され、プツ
シヤが完全に前進したときポインタ先端が前記釦取付け
の中心位置上方に位置づけられる様になつている。

同様の構成は特願昭51−12403号にも又記載されてい
る。しかし、こうした構成の取付位置表示装置に於て
は、光学式ポインタの先端が前記釦取付け中心位置を越
えて伸延されている事、そしてプツシヤの戻りストロー
クが一定している事により、光学式ポインタの取付け位
置が限定され、その為光学式ポインタの形状をその位置
に合わせて例えば細長く作成する必要がある。一方、前
記プツシヤの戻り速度も又一定である為、前記光学式ポ
インタの先端位置は下降して来る上ダイが当接しない
様、前記両取付けダイ間の上下方向の高さ位置に関して
も吟味する必要が有る。こうした種々の限定要素によつ
て、前述の如き取付け位置表示装置は前記釦取付装置で
の最適位置決定上の困難性を有し、且つ前記最適位置次
第では釦取付装置の新たな改造を要すると言つた欠点を
も有している。

（発明の目的） 本発明の主たる目的は、釦取付装置で使用する為の取付
位置表示装置を、前記釦取付装置に簡単に取付けられる
様なものとする事である。

本発明の他の目的は、光学式ポインタの戻りを釦取付装
置のプツシヤの戻りよりも早くする事である。

（発明の概要） 本発明によれば、取付位置表示装置は、細長の光学式ポ
インタ部材と、 該光学式ポインタ部材の後端に付設され、前記釦取付装
置のプツシヤの一部と選択的に係合する様になつている
係合手段と、 前記光学式ポインタ部材の先端を釦取付装置の上方取付
ダイの直下位置に対して前後進自在に支持する為の支持
手段を有する取付位置表示装置固定部材と、 前記係合手段とプツシヤの一部との係合状態を解除する
為の、前記係合手段に連結されて成る解除手段と、 前記光学式ポインタ部材を前記上方取付ダイから後退す
る方向に付勢する為の付勢手段と、によつて成立ち、こ
うした構成により、本発明の取付位置表示装置は、釦取
付装置の上方取付ダイの上昇に伴い該上方取付ダイ方向
に移動するプツシヤと係合し、それによつてその先端部
が上方取付ダイ直下に位置づけられる様前進され、次い
で上方取付ダイが下降を開始する直前に前記プツシヤと
の係合が解除され、前記光学式ポインタが前記付勢手段
によつて前記プツシヤの戻り速度以上の速度で前記上方
取付ダイから素早く後退し、上方取付ダイと光学式ポイ
ンタ部材の衝突が回避される。

加うるに、本発明の取付位置表示装置は前記釦取付装置
の固定部分に取付けられ、従来可動部材への取付けに起
因する取付け上の困難性もまた排除される。

（好ましい実施例の説明） 以下に本発明の取付位置表示装置を図面を参照して詳し
く説明する。

第２図は、本発明の取付位置表示装置１が釦取付装置の
一部に取付けられた状態を示している。

本発明の取付位置表示装置を取付ける釦取付装置に於て
は、釦部材（図示せず）はガイド溝300内のプツシヤ100
の前方に導入され、次いでプツシヤ100によつて第１図
右方向へと前記ガイド溝内を押送され、プランジヤ500
の下端に支えられた上方取付ダイ400内に位置決めされ
る。この時プランジヤ500は上昇位置にある。該プラン
ジヤ500が下方に向つて駆動されると、前記プツシヤ100
はガイド溝300内に沿つて後退し、その前方に次の釦部
材が充填される。

第３図を参照されたい。本発明の取付位置表示装置１に
於て、光学式ポインタ部材２は固定部材３に設けられた
支持手段、即ち穿孔４に挿通される。

光学式ポインタの後端には、爪部材５と、該爪部材５を
挿通し得る横断方向貫通孔８を有する爪部材ハウジング
７と、爪部材５を前記光学式ポインタの長手方向に対し
横断方向に付勢する為の爪部材付勢用ばね９と、前記爪
部材５の前記爪部材ハウジング７からの抜け落ちを防止
する為の爪部材保持ピン10とから成る係合手段11が、第
１図の如く一体的に付設される。

固定部材３の前記係合手段11と近接する位置には、以下
に説明する解除手段12を回転自在に付設する為のピボツ
ト軸13が設けられる。

解除手段12は、細長プレート部材14と、一方の端部が前
記プレート部材14の一部に、そして他方端が釦取付装置
起動用スイツチを作動させるフートペダルに連結される
ワイヤ部材15と、によつて成立つ。前記細長プレート部
材14は、前記ワイヤ部材を連結した側と反対側の一端に
於て前記ピボツト軸13に廻動自在に取付けられ、また前
記係合手段11に近い側の長手方向縁辺は全体的に直角上
方に折曲げられて折曲げ縁部16を為す。

前記爪部材ハウジング７に収納された爪部材５には、前
記細長プレート部材側に向つて第１端部17が突出され、
そこに前記細長プレート部材の折曲げ縁部が係入する様
適合された溝18が形成され、前記折曲げ縁部16が前記溝
に係合する。前記爪部材の第１端部と反対側の端部は、
前記爪部材ハウジング７から所定長さ、好ましくは５ミ
リ程度突出されプツシヤと選択的に係合し得る第２端部
19とされる。該第２端部19は、前記光学式ポインタの後
方に向つた側面が平坦面20、そして光学式ポインタの前
方に向つた側面がテーパ面20′とされる。

爪部材５の中間部分には細長開口部21（第５図参照）が
設けられ、ここに前記爪部材ハウジング７の前記細長開
口部21に対応する位置から前記爪部材ハウジングを貫い
て、図示の如き爪部材保持ピン10が挿通される。前記細
長開口部21の、前記爪部材保持ピン10から前記第２端部
に向つての間部分には、爪部材５を前記第２端部方向に
付勢する力を行使する為のばね９が介設される。

光学式ポインタ２の、前記固定部材と前記解除手段との
間部分にも又、ばね部材22が嵌装される（第３図参
照）。該ばね部材22は、前記光学式ポインタ２の前方、
即ち第３図で見て右側への移動に対し、これを第３図左
側に戻そうとする力を前記解除手段を介して光学式ポイ
ンタ21に行使する。

プツシヤ100の一部分に、本発明の取付位置表示装置作
動用の作動体200（第２図参照）が一体的に付設され
る。該作動体200は、プツシヤと共にガイド溝300に沿つ
て移動し、その一部が前記爪部材５の平坦面19と係合す
る様位置決めされる。

作動に際し、先ずプツシヤ100がプランジヤ方向、即ち
第２図で見て右方へと移動され、前記作動体200の一部
が前記爪部材５の平坦面19と係合する。これにより光学
式ポインタが第２図右方へと移動せしめられ、光学式ポ
インタ先端がプランジヤの上方取付ダイ直下に位置づけ
られる。次いでプランジヤを下降させる為にフートペダ
ルが操作され、それによつてこれに連結されたワイヤ部
材15が細長プレート部材14を引張り、該細長プレート部
材14を第４図矢印ａ方向へとピボツト軸13を中心として
廻動せしめる。細長プレート部材14のこうした廻動は、
折曲げ縁部16をして爪部材５を第４図矢印ｂ方向へと引
出さしめ、プツシヤの作動部材200と爪部材の平坦面19
との係合を解除せしめる。それによつて光学式ポインタ
２はばね部材22の反発力によつて第３図左側方向、即ち
作動開始位置へと素早く復帰する。その後、プツシヤ10
0及び作動体200が同様に第３図左側方向への復帰移動を
開始し、作動体200の後端201が先に復帰した解除手段の
爪部材５のテーパ面20に当接するが、該テーパ面20に加
えられた力は爪部材５をして爪部材ハウジング７内部へ
と押入せしめ、作動体200は爪部材５から抵抗を受ける
事無く作動開始位置に復帰し得る。

以上、本発明を実施例に基づき説明したが、本発明の内
で多くの変更を為し得る事を銘記されたい。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の取付位置表示装置を取付けた釦取付
装置の全体側面図である。 第２図は、本発明の取付位置表示装置を取付けて成る釦
取付装置の部分側面図である。 第３図は、本発明の取付位置表示装置の正面図である。 第４図は、本発明の取付位置表示装置の解除手段の作動
を示す部分正面図である。 第５図は第３図をＡ方向から見た断面図である。 第６図は第５図に於て解除手段が作動された状態を示す
断面図である。 図中主な部分の名称は以下の通りである。 1:取付け位置表示装置 2:光学式ポインタ部材 4:穿孔 5:爪部材 11:係合手段 13:細長プレート部材 16:折曲げ縁部 22:ばね部材

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】釦取付装置に於て釦取付装置を表示する為
   の取付位置表示装置にして、 細長の光学式ポインタ部材と、 該光学式ポインタ部材の後端に付設され、前記釦取付装
   置のプツシヤの一部と選択的に係合し得る係合手段と、 前記光学式ポインタ部材の先端を釦取付装置の上方取付
   ダイ直下の位置に関して前記上方取付ダイの昇降動作に
   対応して前後進自在に支持する為の支持手段を有する取
   付位置表示装置固定部材と、 前記係合手段に連結され、前記係合手段と前記プツシヤ
   の一部との係合を解除する為の解除手段と、 前記光学式ポインタ部材を前記上方取付ダイから後退す
   る方向に付勢する為の付勢手段と、 によつて成る取付位置表示装置。
2. 【請求項２】光学式ポインタ部材は、光源及び光通路を
   内蔵し且つ一端に光出口が設けられて成る特許請求の範
   囲第１項記載の装置。
3. 【請求項３】支持手段は取付位置表示装置の固定部材に
   形成された穿孔である特許請求の範囲第１項記載の装
   置。
4. 【請求項４】係合手段は、光学式ポインタ部材の横断方
   向に移動可能に配設された爪部材と、該爪部材を収納す
   る爪部材ハウジングとを含んで成る特許請求の範囲第１
   項記載の装置。
5. 【請求項５】係合手段に含まれる爪部材は、ばねによつ
   て光学式ポインタ部材の横断方向に所定長さ突出する様
   付勢されている特許請求の範囲第１項記載の装置。
6. 【請求項６】解除手段は、側方部分が係合手段と係合す
   る細長プレート部材と、一端が釦取付装置作動用スイツ
   チを作動する為のフートペダルに連結され、他端が前記
   細長プレート部材に連結されて成るワイヤ部材から成る
   特許請求の範囲第１項記載の装置。
7. 【請求項７】係合手段に含まれる爪部材は、プツシヤの
   一部と係合する側面とは反対の側面が、前記プツシヤと
   係合する側面と鋭角を為す様テーパづけられる特許請求
   の範囲第１項記載の装置。
8. 【請求項８】解除手段は、上方取付ダイの下降時に作動
   する様になつている特許請求の範囲第１項記載の装置。
9. 【請求項９】付勢手段は、光学式ポインタ部材の係合手
   段と固定部材との間に介設されて成るばね部材である特
   許請求の範囲第１項記載の装置。