JPH0768002B2 - 記録媒体分類装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形
成装置より排出された記録紙又は記録樹脂フィルム等の
記録媒体を仕分け分類する記録媒体分類装置に係り、更
に詳細には積層配置した複数のビントレイを順次記録媒
体受納位置に移動可能に構成した分類装置（以下ソータ
という）に関する。

「従来の技術」 従来より積層配置したビントレイを順次、画像形成装置
より排出される記録媒体受納位置に移動させながら、画
像形成後の記録媒体を自動的にビントレイ上に仕分け分
類させるソータは既に公知であり、この種のソータはい
ずれも画像形成装置に付設して使用されるものである為
に、その小型化及び省スペース化を極力図り、該ソータ
を付設した装置全体の占める占有空間の削減を図った技
術が種々提案されている。

例えば特開昭59-74856号公報においては、（最下位−
１）段目までのビントレイを記録媒体受納位置上方に押
し上げる回動ベルト状の昇動機構と、該受納位置上方に
押し上げられたビントレイを係合保持する爪部とを、ビ
ントレイ前面側に配置し、ソレノイドの往復動に追従す
る前記爪部揺動により、該爪部に係合保持されたビント
レイを順次受納位置下方位置まで落下させながら記録媒
体を選択的に各ビントレイ上に収受させ、そして最上位
のビントレイが落下した後、再度（最下位−１）段目ま
でのビントレイを記録媒体受納位置上方に押し上げるよ
うに構成した技術（同公報第６図参照、以下第１従来技
術という）が提案されている。

又、例えば特開昭56-78770号公報においては、駆動モー
タと連結し、ビントレイの側壁面に突設するピンと係合
可能な切欠きを有する円板状の移送輪と、前記ピンを介
してビントレイを案内支持する弓形状のトレイガイド
（スロット）とを夫々ビントレイ前端側に配設し、前記
切欠きをピンに係合させながら移送輪を回転させること
により、トレイガイドを案内としてビントレイを順次記
録媒体受納位置に押し上げるように構成した装置（同公
報第３図及び第４図参照、以下第２従来技術という）が
提案されている。

「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら前記第１従来技術においては、簡単なメカ
ニズムでトレイ移動機構が構成出来る為に構造簡易化が
達成し得るが、一方ではビントレイ前面に爪部や回動ベ
ルト状の昇動機構が配設されている為に、必然的に装置
全長が大になるとともに、爪部に係合したビントレイを
落下させながらビントレイの移動を行う為に、落下時に
おける衝撃力により騒音が大になったりビントレイを破
損してしまう場合がある。

又第２の従来技術においては、ビントレイの移送機構と
して円板状の移送輪を用い、而も該移送輪をビントレイ
の前端側壁面側に配設している為に、前記第１の従来技
術程ソータの全長が長くならないが、該移送輪の切欠き
とビントレイの側壁面に突設させたピンとの係合の容易
化を図る為に、該弓形状のトレイガイドを用い、該トレ
イガイドに案内されながら弧状にビントレイが前進及び
後退する構成を採る為に、必然的に該トレイガイドの弧
状高さ分だけソータの全長が長くなるという問題を有
す。

又前記第２従来技術においては、同公報第５図に示すよ
うに、前記移送輪に回転力を伝達する駆動モータを配設
する為の空間部をビントレイ側壁側に大きく突出させて
形成している為に、必然的にソータ全幅が大になり、例
えソータ全長の削減を図ってもその分全幅方向の占有空
間が大になってしまうという問題を有す。

本発明が解決しようとする技術的課題は、ソータの全長
及び全幅更には全高もビントレイの積層形状よりわずか
に大に形成する事を可能にし、装置の大幅な小型化と省
スペース化を図った記録媒体分類装置を提供する事にあ
る。

又本発明の他の目的は、構造簡易にして、低騒音且つ耐
久性の向上を図った記録媒体分類装置を提供する事にあ
る。

更に本発明の他の目的は精度よく且つ確実にビントレイ
を記録媒体受納位置に移動し得る記録媒体分類装置を提
供する事にある。

更に又本発明の他の目的は、下記の発明及び実施例の説
明により、一層明らかになる。

「問題点を解決する為の手段」 本第一発明はかかる技術的課題を達成する為に、 積層配置した複数のビントレイを順次記録媒体受納位置
に移動可能に構成した記録媒体分類装置に適用されるも
ので、 イ、ビントレイ群下方位置に形成された空間内に駆動手
段を、又該駆動手段よりの回転力を受けて回動するビン
トレイ移動手段を記録媒体進行方向と直交するビントレ
イの一側側壁面側に形成された空隙間隔内に夫々配設し
た点、 ロ、前記移動手段を、回転円板若しくは板状リンク部材
等の板状部材で構成した点、 ハ、更に前記移動手段を構成する一の部材（回転軸）を
ビントレイの他側側壁面側に延設した点、 ニ、、該一の部材を介して前記移動手段の板状部材に作
用して、夫々のビントレイを順次記録媒体受納位置でロ
ックするブレーキ手段の構成部材（ディスク円板）を、
前記他側側壁面側に延設した一の部材に取付けた点 を構成要件とするものである。

この場合好ましくは前記駆動手段、移動手段、及びブレ
ーキ手段がいずれもビントレイ前端より後方に位置せし
めるのがよい。

第二発明は、記録媒体進行方向と直交するビントレイの
一側側壁面側に形成された空隙間隔内に配設され、駆動
手段よりの回転力を受けて複数のビントレイを順次記録
媒体受納位置に移動可能に構成したビントレイ移動手段
を具えてなる記録媒体分類装置に適用されるもので、 Ａ、前記ビントレイ同士を、該隣接するビントレイ間隔
が拡幅可能な連結部材で連結した点 Ｂ、前記移動手段を、回転円板若しくは板状リンク部材
等の板状部材で構成した点、 Ｃ、前記板状部材からなる移動手段の終端側を一のビン
トレイに連結し、移動手段を介して第一のビントレイを
昇動させる事により、隣接するビントレイ間隔が拡幅し
ながら他のビントレイが順次記録媒体受納位置に移動可
能に構成した点 を構成要件とするものである。

「作用」 かかる第一発明によれば、ビントレイ群下方位置に形成
される余裕空間を利用して、該空間内に占有空間が大な
る駆動モータを配置した為に、前記第２従来技術のよう
にビントレイ幅方向に駆動モータを収納する為の突出空
間を形成する必要がなくなり、ソータ幅方向長さを大幅
に削減出来る。

又ビントレイ群の一の側壁面側の空隙間隔内に、例えば
回動自在に軸支された板状部材の組合わせからなるビン
トレイ移動手段を、又他の側壁面側の空隙間隔内にブレ
ーキ手段を配設することにより、簡単な構造でビントレ
イ幅間隔より僅かに大なる幅でもってブレーキ手段を有
するソータを形成出来る。

更に本発明によれば、前記移動手段を構成する一の部材
をビントレイの他側側壁面側に延設し、該一の部材を介
して前記移動手段の板状部材に作用して、夫々のビント
レイを順次記録媒体受納位置でロックするブレーキ手段
の構成部材を、前記他側側壁面側に延設した一の部材に
取付けた為に、夫々のビントレイを精度よく順次記録媒
体受納位置に位置決めさせる事が出来る。

而も前記いずれの空隙間隔もソータ内壁のほぼ全域に亙
って形成し得る為に、前記移動手段やブレーキ手段を、
前記駆動手段取付位置よりビントレイ前端側又はビント
レイ最上位位置まで自由に延設させる事が出来、これに
より例えば前記ビントレイ積層高さ内に移動手段やブレ
ーキ手段を配設したり、又移動手段の回動半径を大きく
取ってビントレイが垂直方向に昇降可能に形成する事が
可能となり、結果としてソータの全高と全長を効果的に
削減出来る。

これはブレーキ手段においても同様で、ブレーキ手段を
配設する空隙間隔もソータ内壁のほぼ全域に亙って形成
し得る為に、ブレーキ手段を構成するソレノイドやディ
スク円板、及びブレーキシューを制約が生じる事なく自
由に配設できる。

又ビントレイ側壁面側に形成される空隙間隔はソータ内
壁のほぼ全域に亙る広い空間である為に、例え回転運動
による移動手段やブレーキ手段を構成したとしてもその
回動半径を大きく採る事が出来、これにより前記ビント
レイが垂直方向に案内されながら移動可能に構成する事
が出来、一層ソータ全長の削減が可能となる。

更に回転運動による移動手段を構成した為に、順次且つ
精度よく更には衝撃力を伴なう事なく前記ビントレイを
記録媒体受納位置に移動させる事が可能となり、低騒音
且つ高耐久性のブレーキ手段を有するソータを提供出来
る。

そして本発明においては、駆動モータ、移動手段及びブ
レーキ手段をビントレイ前端より後方に位置せしめるこ
とにより、実質的にソータ全長の削減が図れるととも
に、記録媒体受納位置に極めて近接させてビントレイを
配設する事が可能となりジャム発生頻度が低減する。

一方、第二発明によれば、前記隣接するビントレイ同士
を、該隣接するビントレイ間隔が拡幅可能な連結部材で
連結した為に、非仕分け状態においてはビントレイ同士
が直接接触する積層状態で配設する事が出来、結果とし
て背高の低い小型のソータの形成が可能となる。

又仕分け動作時においては、移動手段を介して該一のビ
ントレイを昇動させる事により、隣接するビントレイ間
隔が拡幅しながら他のビントレイが順次記録媒体受納位
置に移動させる事が出来るために、言換えれば記録媒体
受納時においては、十分なる間隔を保持してビントレイ
を受納位置に位置させる事が出来、ソータの背高を低く
した場合においても十分な枚数の記録媒体が余裕を以て
受納できる。

更に本発明は前記移動手段を、回転円板若しくは板状リ
ンク部材等の板状部材で構成した為に、記録媒体進行方
向と直交するビントレイの一側側壁面側に形成された空
隙間隔を狭幅であっても余裕をもって配設させる事が出
来、レイアウトの制約を受けない。

「実施例」 以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に
詳しく説明する。ただしこの実施例に記載されている構
成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特
定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれのみに
限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。

第１図及び第２図はいずれも本発明の実施例に係るソー
タを付設したレーザプリンタを示す。

先ずレーザプリンタの概略構成について第１図に基づい
て説明する。

装置内略中央部には矢印方向に回転する感光体ドラム１
が配設され、その上方空間に、感光体ドラム１露光位置
より排紙方向に水平に延設する光走査ユニット２が配設
されている。

又感光体ドラム１周囲には、回転方向に沿って現像器
３、転写器４、クリーニング装置５、除電ランプ６、帯
電器７等が配置され、公知の電子写真プロセスに基づ
き、前記光走査ユニット２により感光体ドラム１上に形
成された静電潜像を繰り返し可視像化する。尚、前記現
像器３の装置上面A1には支点21aを中心として開放可能
な蓋体21が取り付けられており、該蓋体21の開放により
現像器３内にトナーを投入させる事が出来る。

一方装置給送側側壁A2には、記録媒体収納サイズの異な
る２個の収納カセット８、９と手差し機構10が装着可能
な給紙部が上下３段に並列して形成されると共に、その
上面側の所定位置に夫々給紙ローラ11、12、13を配設
し、夫々の給送路15、16、17を会して記録媒体がレジス
トローラ14の入口端側に給送可能に構成する。

一方転写器４の下流側には、搬送ガイド18、定着ユニッ
ト19、排紙ローラ20及び記録媒体を排出口23に導く案内
路22が形成されている。

案内路22は排紙ローラ20出口端より装置側壁面A3に沿っ
て弓形状に腕曲されながら装置上面A1上方位置まで延設
する案内ガイド24と、該案内ガイド24上の途中位置及び
終端位置に所定間隔存して配設された駆動ローラと従動
ローラからなるローラ対25とからなり、該案内ガイド24
の終端側に形成された排出口23より記録媒体がカセット
8,9取り付け側A2に向け排出可能に構成する。

これにより前記案内路22上を挿通された記録媒体がフェ
ースアップからフェースダウン状態に反転しながら排出
口23より排出可能に構成されるとともに、該排出口23の
取付位置が装置側壁面A3より内側に位置する事となる。

又前記排出口23は、ソータ入口端31と対面可能に装置上
面A1より所定間隔上方に離間した位置に形成するととも
に、その排出口23開口端から該排出口23前方に位置する
カセット取付側の側壁面A2までの距離を、後記するソー
タ30全長、具体的にはソータ入口端31からビントレイ40
a…後端間距離より大に設定する。

次にソータ30の構成について第２図乃至第４図に基づい
て説明する。

32は固定板29を介して装置上面A1に塔載可能な筐体で、
第２図に示すように、ビントレイ40a…側壁面に沿って
平行に立設され、その壁面に各種部材が取り付け可能に
形成された支持枠321,322と、該支持枠321,322の外側に
所定間隔存して囲設された外枠323,324からなり、前記
筐体32の排出口23と対面する入口端31と後端側35を夫々
開口させるとともに、該後端側35に後方斜め上方に延設
する棒状支持部材36を取り付け、該棒状支持部材36の上
面位置でビントレイ40a…の後端側下面を支持可能に構
成する。そして前記支持枠321,322間に、複数（５枚）
のビントレイ40a…を筐体32を越えて後方斜め上方に延
設させながら所定の傾斜角度をもって積層配置させる。
これにより該ビントレイ40a…下方と筐体32底部間の後
方位置に後記する駆動モータ38等が配設可能な余裕空間
S1を形成する事が出来る。

又前記ビントレイ40a…の前端側に搬送ローラ33軸と、
その前方のソータ入口端31開口部に挿通ガイド34を配設
し、装置排出口23より排出された記録媒体が挿通ガイド
34を通って前記搬送ローラ33出口側のビントレイ40a…
入口端に導かれるよう構成する。

ビントレイ40a…は記録媒体が収納可能な方形状をな
し、搬送ローラ33と対面する前端側を矩形状に凹設し、
搬送ローラ33出口側に近接可能に形成するとともに、ビ
ントレイ40a…側壁面前端側に一対のピン41を、又その
後方側壁面側にピン42,43を夫々順次後方に後退させな
がら突設させる。又、最上位に位置するビントレイ40a
の深さを他のビントレイ40b…の深さより大に設定し、
仕分け分類を行わない場合に通常のトレイとして相当程
度の記録媒体が集積可能に形成する。

そして前記一対のピン41と対面する支持枠321,322上に
トレイガイド37を固設し、該トレイガイド37に形成され
た垂直ガイド溝37aに前記ピン41を係合させることによ
り、前記ビントレイ40a…が棒状支持部材36後端部に支
持されながら垂直ガイド溝37aに沿って昇降可能に構成
する。

一方、前記支持枠321,322後方のビントレイ40a…と筐体
32底部間に形成される余裕空間S1には、一側支持枠321
面に固設した駆動モータ38と、プーリ39を介して該駆動
モータ38の回転力を受けて回転する回転軸とが夫々配設
され、又支持枠321とビントレイ40a…側壁面間に挟まれ
る一側空隙間隔K1内には、ビントレイ40a…を順次搬送
ローラ33出口端位置（以下受納位置という）に昇降させ
る移動手段50が、更にその外方の支持枠321と外枠323間
に挟まれる一側空隙間隔K2内には、プーリ39,45及びベ
ルト46からなる伝導系と、ビントレイ40a…の昇降位置
を検知する位置決めセンサ60が、更に又前記支持枠322
と外枠324間に挟まれる他側空隙間隔K3内には、位置決
めセンサ60の信号によりビントレイ40a…を順次受納位
置でロックするブレーキ手段70が、夫々配設されてい
る。

そして前記支持枠321,322間に架設された回転軸44はそ
の両側端を支持枠321,322と外枠323,324間に挟まれる空
隙間隔K2,K3まで延設し、空隙間隔K2にセンサ用円板61
とプーリ39を、又空隙間隔K1に移動手段50を構成する円
板53を、更に他側空隙間隔K3にディスク円板71を夫々固
設し、駆動モータ38よりの回転を受けてこれらが一体的
に回転するよう構成する。

移動手段50は、プーリ39、45を介してモータ38の正逆回
転に追従して正逆回転する円板53と、その中央部を支持
枠321に固設された軸54に回動自在に軸支された棒状昇
降部材56、及び両者間を連結するリンク部材55と、棒状
昇降部材56他端と最上位に位置するビントレイ40a前端
側を連結するリンク体57と、ピン42,43を長穴58に係合
させる事により各ビントレイ40a…間を連結する連結板5
9とを有し、円板53の回転運動に追従して棒状昇降部材5
6を回動させる事によりリンク体57を介して最上位に位
置するビントレイ40aが、又連結板59を介して次位の各
ビントレイ40b…が順次垂直ガイド溝37aに沿って昇降可
能に構成する。

この場合前記各円板53、リンク部材55、棒状昇降部材5
6、リンク体57、連結板59はいずれも板状部材で形成さ
れている為に、前記空隙間隔K1内に余裕をもって配設し
得るとともに、該空隙間隔K1内の最下位に位置するビン
トレイ40e上方には何等障害となるべき部材が配設され
ていない為に、前記棒状昇降部材56の回動半径を長く採
る事が出来、これによりビントレイ40a…を垂直方向に
回動させても移動手段50を構成する各部材53〜59に無理
な力が加わらないように構成する事が可能となる。

尚、51は円板53の外周面上の所定個所に配設されたリミ
ットスイッチで、該円板53の所定角度変位した位置に突
設されたドグ52の押圧によりモータ38の正転と反転を行
う。

位置決めセンサ60は、その周面の所定角度位置に位置決
め検知用穴61aが穿孔されたセンサ用円板61と、該検知
用穴61a位置を検出する検出器62とを有し、該検出器62
と検知用穴61a位置により、各ビントレイ40a…の受納位
置と対応するセンサ用円板61の回動角度位置を検知し、
ブレーキ手段70を構成するソレノイド72の作動用信号を
出力する。

ブレーキ手段70は、前記ソレノイド72と、ディスク円板
71と対面配置されたブレーキシュー74と、ソレノイド72
の往復動をブレーキシュー74に伝達する連結板73と、該
連結板73を後方より引張るバネ75と、支持枠322に穿孔
された長穴76に係合する位置規制ピン77とからなり、ソ
レノイド72の作動によりブレーキシュー74がディスク円
板71をロックする事により、ビントレイ40a…を順次受
納位置に位置決め固定可能に構成する。

尚、前記ブレーキ手段70を用いずに、ビントレイ移動用
のモータ38としてステッピングモータを使用し、該モー
タ38の電気的制御により所定角度回転させ、ビントレイ
40a…を順次受納位置に位置決め固定可能に構成しても
良い。

次にかかる実施例の作用を説明する。

収納カセット８、９又は手差し機構10より選択的に給紙
された記録媒体は、前記感光体ドラム１上の画像端に同
期させてレジストローラ14を回転させながら、感光体ド
ラム１上の像転写位置に送り込み、転写器４で前記感光
体ドラム１上に担持された未定着トナー像の転写を行
う。

そして未定着トナー像転写後の記録媒体は搬送ガイド18
を通過しながら、定着ユニット19で画像定着を行った
後、排紙ローラ20より案内ガイド24内に案内され、ロー
ラ対25の回転により案内ガイド24内を挿通しながら反転
し、フェースダウンの状態で排出口23まで搬送される。

そして前記排出口23より排出された記録媒体は、ソータ
入口端31より挿通ガイド34を通って搬送ローラ33まで達
し、該搬送ローラ33の回転により更に搬送され最上位に
位置するビントレイ40a…上に収納される。

そして該記録媒体の仕分け分類を行わない場合は、以下
これを繰り返す。

一方、仕分け分類を行う場合は、前記搬送ローラ33より
の記録媒体の排出を図示しないセンサが検知してモータ
38を所定角度回転させる。

そして該モータ38の回転に追従して回転軸44−円板53−
リンク部材55−昇降部材56が所定角度回転し、リンク体
57を介して最上位のビントレイ40a…が垂直ガイド溝37a
に沿って上昇し、続いて連結板を介して次位のビントレ
イ40bが搬送ローラ33と対面する位置まで上昇する。

ここで前記位置決めセンサ60よりソレノイド72の作動用
信号を出力し、ブレーキー74を応動させディスク円板71
をロックすることにより回転軸44−移動手段50を介して
次位のビントレイ40bの位置決め固定を行った後、モー
タ38の回転を停止させる。

そして次位のビントレイ40b内に記録媒体を収受させた
後再度モータ38を回転させ、以下前記動作を繰り返しな
がら最下位のビントレイ40eまで順次記録媒体を収受さ
せる。

そして最下位のビントレイ40eが搬送ローラ33対面位置
まで上昇した後、円板53の外周面に形成したドグ52によ
り、リミットスイッチ51を押圧してモータ38の反転を行
い、今度は逆に最下位のビントレイ40eより順次記録媒
体の収受を行う。

かかる実施例によれば、搬送ローラ33に極めて近接させ
てビントレイ40a…を配設出来る為に全長の削減ととも
にジャムの発生を防止し得、又ビントレイ40a…下方に
形成される余裕空間S1に占有面積の大なる駆動モータ38
を配設した為に、装置の小型化と全幅の削減が可能とな
る。

又前記空隙間隔K1,K2,K3は狭小であるが、ソータ内壁の
ほぼ全域に亙って形成し得る空間面積を広く採る事が出
来る為に、移動手段50、位置センサ60、ブレーキ手段70
等をソータ30全長間隔内に効率よく配設する事が出来、
ソータ30全幅の削減が可能となる。

更に本実施例によればビントレイ側壁面側の両空隙部K
2,K3に位置センサとブレーキ手段を振分けて配設したた
めに、前記空隙部K2,K3の狭小化を維持出来る。

「発明の効果」 以上記載の如く本発明によれば、ソータの全長及び全幅
更には全高もビントレイの積層形状よりわずかに大に形
成する事を可能にし、装置の大幅な小型化と省スペース
化が可能となる。

又本発明によれば、モータの回転運動を利用してビント
レイを昇降させる移動手段を簡単な構造で形成し得る為
に、構造簡易にして、低騒音且つ高耐久性を実現し得
る。

更に本発明はビントレイ側壁面側の狭小な空隙部内に位
置センサとブレーキ手段を配置した為に、ソータの省ス
ペース化を維持しつつ精度よく且つ確実にビントレイの
移動を行う事が出来る。

等の種々の著効を有す。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図はいずれも本発明の実施例に係るソー
タを付設したレーザプリンタを示し、第１図は全体断面
図、第２図はソータ部分の平面断面構成を示す要部断面
図、第３図はビントレイの移動手段を示す透視正面断面
図、第４図は位置センサー移動手段との関係を示す透視
正面断面図である。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】積層配置した複数のビントレイを順次記録
   媒体受納位置に移動可能に構成した記録媒体分類装置に
   おいて、 ビントレイ群下方位置に形成された空間内に駆動手段
   を、又該駆動手段よりの回転力を受けて回動するビント
   レイ移動手段を記録媒体進行方向と直交するビントレイ
   の一側側壁面側に形成された空隙間隔内に夫々配設する
   とともに、前記移動手段を、回転円板若しくは板状リン
   ク部材等の板状部材で構成し、 更に前記移動手段を構成する一の部材をビントレイの他
   側側壁面側に延設し、 該一の部材を介して前記移動手段の板状部材に作用し
   て、夫々のビントレイを順次記録媒体受納位置でロック
   するブレーキ手段の構成部材を、前記他側側壁面側に延
   設した一の部材に取付けた事を特徴とする記録媒体分類
   装置
2. 【請求項２】前記駆動手段、移動手段、及びブレーキ手
   段がいずれもビントレイ前端より後方に位置せしめた請
   求項１記載の記録媒体分類装置。
3. 【請求項３】記録媒体進行方向と直交するビントレイの
   一側側壁面側に形成された空隙間隔内に配設され、駆動
   手段よりの回転力を受けて複数のビントレイを順次記録
   媒体受納位置に移動可能に構成したビントレイ移動手段
   を具えてなる記録媒体分類装置において、 前記ビントレイ同士を、該隣接するビントレイ間隔が拡
   幅可能な連結部材で連結するとともに、 前記移動手段を、回転円板若しくは板状リンク部材等の
   板状部材で構成し、該板状部材からなる移動手段の終端
   側を一のビントレイに連結し、 該移動手段を介して該一のビントレイを昇動させる事に
   より、隣接するビントレイ間隔が拡幅しながら他のビン
   トレイが順次記録媒体受納位置に移動可能に構成した事
   を特徴とする記録媒体分類装置
4. 【請求項４】前記ビントレイ前端部が垂直方向に昇降可
   能に構成した特許請求の範囲第３項記載の記録媒体分類
   装置