JPH076772A - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池

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JPH076772A
JPH076772A JP5147227A JP14722793A JPH076772A JP H076772 A JPH076772 A JP H076772A JP 5147227 A JP5147227 A JP 5147227A JP 14722793 A JP14722793 A JP 14722793A JP H076772 A JPH076772 A JP H076772A
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electrode
fuel cell
divided
electrodes
fuel
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Kunio Kotani
邦男 小谷
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気容量の低下及びコストの増大を招くこと
なく組み立て時におけるハンドリング性の向上を可能と
する燃料電池を得る。 【構成】 分割電極13を平面的に並べて形成された一
対の燃料極12及び酸化剤極14と、両電極12、14
に挟持されたマトリックス15と、両電極12、14と
協働して燃料極12との間に燃料ガスを酸化剤極14と
の間に酸化剤ガスをそれぞれ流通する通路を形成するセ
パレート板17とからなる単電池を積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は大容量の燃料電池に係
り、特にハンドリングを向上させるために電極を分割し
た構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は例えば特開平4−167370号
公報に示された従来の燃料電池の構成を示す断面図、図
9は図8に示す線IX−IXに沿う断面を示す断面図で
ある。図において、1は燃料極、マトリックス、酸化剤
極を順次積層して形成される分割セル、2は仕切板3を
介して4つの分割セル11を平面状に並べることによっ
て形成されたセル、4はこのセル2とセル2を挟持する
ように配設されたセパレート板(図示せず)とで形成さ
れる単電池である。
【0003】5はこの単電池4が積層されてなる電池本
体、6、7はこの電池本体5の上面及び下面にそれぞれ
設けられた上部及び下部締付板、8はこれら両締付板
6、7の四隅に取り付けられた締付スタッドで、ナット
9にて両締付板6、7を介して電池本体5を締め付け
る。10、11は電池本体5の四側面に、燃料ガス及び
酸化剤ガスを交差する方向に供給するために設けられた
燃料ガス用及び酸化剤ガス用のマニホールドである。
【0004】上記のように構成された従来の燃料電池に
よれば、組み立て時のハンドリングをよくするために分
割セル1を小さな部材で形成し、これを4つ平面的に並
べることによってセル2を構成している。従って、燃料
極側を流通する例えば水素ガスと、酸化剤極側を流通す
る例えば空気とが混合するのを防止するために仕切板3
が必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃料電池は以上
のように構成されハンドリングをよくするためにセル2
が4つの分割セル1で形成され、仕切板3で両ガスの混
合を防止しているので、仕切板3の面積分セル2の反応
面積が狭くなり電気容量が低下し、又、仕切板3を設け
ることにより作業工程が増加しコストが増大するなどと
いう問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、電気容量の低下及びコストの増
大を招くことなく、組み立て時におけるハンドリング性
の向上を可能とする燃料電池を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
の燃料電池は、電極が複数に分割されているものであ
る。
【0008】又、この発明に係る請求項2の燃料電池
は、分割された各分割電極のそれぞれの触媒の濃度が、
電極に供給されるガスの流通方向の上流側が下流側より
高く設定されているものである。
【0009】又、この発明に係る請求項3の燃料電池
は、分割された各分割電極のそれぞれの撥水性部材の濃
度が、電極に供給されるガスの流通方向の下流側が上流
側より高く設定されているものである。
【0010】又、この発明に係る請求項4の燃料電池
は、セパレート板の電極と対向する側の面にガス流通方
向と同方向に複数個のリブを突設させ、その間にガス流
通用の溝を形成させ、いずれかのリブ上で電極の接合部
分を支持するようにしたものである。
【0011】
【作用】この発明の請求項1における燃料電池のマトリ
ックス及びセパレート板は分割された電極を挟持する。
【0012】この発明の請求項2における燃料電池の分
割電極は、ガスの分圧に応じて触媒の濃度を保持してい
る。
【0013】この発明の請求項3における燃料電池の分
割電極は、スチームの分圧に応じて撥水性部材の濃度を
保持している。
【0014】この発明の請求項4における燃料電池のセ
パレート板のリブは各分割電極の接合部分を支持する。
【0015】
【実施例】実施例1.以下、この発明の実施例を図につ
いて説明する。図1はこの発明の実施例1の燃料電池の
電池本体の構成を示す分解斜視図である。図において1
2は燃料極で4つの分割電極13を平面的に並べて形成
されている。14はこの燃料極12に対向するように設
けられた酸化剤極で4つの分割電極13を平面的に並べ
て形成されている。15は両電極12、14で挟持する
ように設けられたマトリックス、16はこれら燃料極1
2、マトリックス15及び酸化剤極14を順次積層して
形成されたセル、17はこのセル16を挟持するように
設けられたセパレート板で、両電極12、14とそれぞ
れ対向する側の面にガス流通方向と同方向に複数個のリ
ブ17aが突設され、その間にガス流通用の溝17bが
形成されている。
【0016】上記のように構成された実施例1の燃料電
池によれば、分割電極13を小さな部材で形成し、これ
を4つ平面的に並べることにより燃料極12及び酸化剤
極14をそれぞれ形成し、1枚からなるマトリックス1
5を燃料極12及び酸化剤極14にて挟持することによ
りセル16を構成しているので、燃料極12側を流通す
る例えば水素ガスと、酸化剤極14側を流通する例えば
空気とが混合するのはマトリックス15にて防止され、
仕切板など余部な部材を必要としないので、セル2の反
応面積を減少することなく、組み立て時のハンドリング
性を向上させることができる。
【0017】実施例2.上記実施例1では燃料極12及
び酸化剤極14がそれぞれ4つの分割電極13にて形成
されているものについて説明したが、これに限られるこ
とはなく、分割電極の分割数はどのようにしても上記実
施例1と同様の効果を奏する。
【0018】実施例3.図2はこの発明の実施例3にお
ける燃料電池の燃料極の構成を示す平面図である。図に
おいて、18は2分割された分割電極18a及び18b
で形成された燃料極であり、この燃料極18の触媒とし
ての例えば白金の濃度は、燃料極18に流通される燃料
ガスの流通方向の上流側にある分割電極18aを30
%、下流側にある分割電極18bを10%にそれぞれ設
定され保持されている。
【0019】一般的に燃料電池の各電極では、その電極
に供給されるガスの上流側及び下流側でのガス分圧は異
なっている。そして、それにともない電気化学的反応の
量も異なることとなる。よって、ガス分圧の高いガス上
流側は、電気化学的反応の量が多く、その結果電流密度
が高くなる。そこで、実施例3ではガス分圧の高い上流
側の分割電極18aに30%という高濃度の白色触媒を
保持させて反応を活発化させるようにしたので、電気化
学的反応の特性を向上させることができ、又、ガス分圧
の低く反応の量の少ない下流側の分割電極18bに10
%という低濃度の白金触媒を保持させるようにしたので
白金触媒の使用量が低減しコストの低減をはかることが
できる。
【0020】実施例4.図3はこの発明の実施例4にお
ける燃料電池の燃料極の構成を示す平面図である。図に
おいて、19は2分割された分割電極19a及び19b
で形成された燃料極であり、この燃料極19の撥水性部
材としての例えばポリテトラフルオロエチレン(以下P
TFEと呼ぶ)の濃度は、燃料極19に流通される燃料
ガスの流通方向の上流側にある分割電極19aを30
%、下流側にある分割電極19bを40%にそれぞれ設
定され保持されている。
【0021】一般的に燃料電池の各電極では、電気化学
的反応に供い生成水が発生し、この生成水のスチーム分
圧はこの電極に供給されるガスの下流側ほど増大するの
で電極の下流側ほど漏れ易くなる。そこで、実施例4で
はスチーム分圧の高い下流側の分割電極19bに40%
という高濃度のPTFEを塗布させて撥水性を向上させ
るようにしたので、漏れを防止して腐食を防ぐことがで
き、又、スチーム分圧の低い上流側の分割電極19aに
は下流側の分割電極19bより低い30%という濃度の
PTFEを塗布させたので、PTFEの使用量が低減し
コストの低減をはかることができる。
【0022】実施例5.上記実施例3及び4ではどちら
も燃料極について説明したが、酸化剤極に対しても同様
に酸化剤ガスの流通に応じて触媒の濃度を、上流側を下
流側より高く、又、撥水性部材の濃度を、下流側を上流
側より高くするようにすれば上記実施例3及び4と同様
の効果を奏する。
【0023】実施例6.上記実施例3ないし5では電極
が2分割されているものについて説明したが、これに限
られることはなく電極を例えば3分割にしガスの流通に
応じて、触媒の濃度をガスの上流側から30%、20
%、10%とし、又、撥水性部材の濃度をガスの下流側
から40%、35%、30%にするようにしても上記実
施例3ないし5と同様の効果を奏する。
【0024】実施例7.図4はこの発明の実施例7にお
ける燃料電池の単電池の一部の構成を示す断面図であ
る。図において、20は一方の面にガス流通方向と同方
向に複数個のリブ20aが突設され、その間にガス流通
用の溝20bが形成されているセパレート板、21は溝
20bを覆うように設けられた分割電極で、この分割電
極20の接合部22にリブ20aにて支持されている。
【0025】上記のように構成された実施例7の燃料電
池の単電池によれば、分割電極21同士の接合部22を
セパレート板20のリブ20aにて支持するようにした
ので、接合部22の強度が増加することとなり、ひいて
は分割電極21の割れを防止することができる。
【0026】実施例8.図5はこの発明の実施例8にお
ける燃料電池の電極の構成を示す平面図である。図にお
いて、23は斜めに横断するように分割された分割電
極、24はこの分割電極23同士の接合部である。上記
のように構成された実施例8の燃料電池の電極によれ
ば、接合部の始端が寸法誤差によりセパレート板のリブ
上に位置しない場合、セパレート板のリブの幅が1〜2
mmと狭いため接合部がまっすぐであれば、セパレート
板のリブ上で支持されることはないけれども、接合部2
4は斜めとなっているのでいずれか他の位置でセパレー
ト板のリブ上を交差もするため必ず支持される。
【0027】実施例9.図6はこの発明の実施例9にお
ける燃料電池の単電池の構成を示す断面図である。図に
おいて、25は複数の分割電極が接合部25aを介して
構成される酸化剤極、26はこの酸化剤極25と対向す
るように設けられ、複数の分割電極が酸化剤極25の接
合部25aと異なる位置で接合部26aを介して構成さ
れた燃料極、27はこれら両電極25、26に挟持され
たマトリックス、28は両電極25、26を挟持するよ
うに設けられたセパレート板である。
【0028】上記のように構成された実施例9の燃料電
池の単電池によれば、酸化剤極25の接合部25aと燃
料極26の接合部26aとが異なった位置に設けられて
いるので、接合部にかかる力が分散されマトリックス2
7が割れるということもなくなる。
【0029】実施例10.図7はこの発明の実施例10
における燃料電池の単電池の一部の構成を示す断面図で
ある。図において、29は分割電極、30はこの分割電
極29同士をプレスで接合した接合部、31は分割電極
29上に設けられたマトリックスである。上記のように
構成された実施例10の燃料電池の単電池は、分割電極
29同士をプレスにて接合させ接合部30を構成してい
るので、マトリックス31の割れの原因となる接合部3
0での分割電極29間の段差の発生を防止することがで
きる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば電極を複数に分割し、又、この発明の請求項2によ
れば分割された各分割電極のそれぞれの触媒の濃度を電
極に供給されるガスの流通方向の上流側が下流側より高
く設定し、又、この発明の請求項3によれば分割された
各分割電極のそれぞれの撥水性部材の濃度を電極に供給
されるガスの流通方向の下流側が上流側より高く設定
し、又、この発明の請求項4によればセパレート板に電
極と対向する側の面にガス流通方向と同方向に複数個の
リブを突設させ、その間にガス流通用の溝を形成させ、
いずれかのリブ上で電極の接合部分を支持するようにし
たので、電気容量の低下及びコストの増大を招くことな
く組み立て時におけるハンドリング性の向上を可能とす
る燃料電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1における燃料電池の電池本
体の構成を示す分解斜視図である。
【図2】この発明の実施例3における燃料電池の燃料極
の構成を示す平面図である。
【図3】この発明の実施例4における燃料電池の燃料極
の構成を示す平面図である。
【図4】この発明の実施例7における燃料電池の単電池
の一部の構成を示す断面図である。
【図5】この発明の実施例8における燃料電池の電極の
構成を示す平面図である。
【図6】この発明の実施例9における燃料電池の単電池
の構成を示す断面図である。
【図7】この発明の実施例10における燃料電池の単電
池の一部の構成を示す断面図である。
【図8】従来の燃料電池の構成を示す断面図である。
【図9】図8に示した燃料電池の線IX−IXに沿う断
面図である。
【符号の説明】
2、16 セル 12、18、19、26 燃料極 13、18a、18b、19a、19b、21、23、
29 分割電極 14、25 酸化剤極 15、27、31 マトリックス 17、20、28 セパレート板 17a、20a リブ 17b、20b 溝 22、24、25a、26a、30 接合部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 燃料電池
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は大容量の燃料電池に係
り、特にハンドリングを向上させるために電極を分割し
た構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は例えば特開平4−167370号
公報に示された従来の燃料電池の構成を示す断面図、図
9は図8に示す線IX−IXに沿う断面を示す断面図で
ある。図において、1は燃料極、マトリックス、酸化剤
極を順次積層して形成される分割セル、2は仕切板3を
介して4つの分割セルを平面状に並べることによって
形成されたセル、4はこのセル2とセル2を挟持するよ
うに配設されたセパレート板(図示せず)とで形成され
る単電池である。
【0003】5はこの単電池4が積層されてなる電池本
体、6、7はこの電池本体5の上面及び下面にそれぞれ
設けられた上部及び下部締付板、8はこれら両締付板
6、7の四隅に取り付けられた締付スタッドで、ナット
9にて両締付板6、7を介して電池本体5を締め付け
る。10、11は電池本体5の四側面に、燃料ガス及び
酸化剤ガスを交差する方向に供給するために設けられた
燃料ガス用及び酸化剤ガス用のマニホールドである。
【0004】上記のように構成された従来の燃料電池に
よれば、組み立て時のハンドリングをよくするために分
割セル1を小さな部材で形成し、これを4つ平面的に並
べることによってセル2を構成している。従って、燃料
極側を流通する例えば水素ガスと、酸化剤極側を流通す
る例えば空気とが混合するのを防止するために仕切板3
が必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃料電池は以上
のように構成されハンドリングをよくするためにセル2
が4つの分割セル1で形成され、仕切板3で両ガスの混
合を防止しているので、仕切板3の面積分セル2の反応
面積が狭くなり電気容量が低下し、又、仕切板3を設け
ることにより作業工程が増加しコストが増大するなどと
いう問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、電気容量の低下及びコストの増
大を招くことなく、組み立て時におけるハンドリング性
の向上を可能とする燃料電池を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
の燃料電池は、電極が複数に分割されているものであ
る。
【0008】又、この発明に係る請求項2の燃料電池
は、分割された各分割電極のそれぞれの触媒の濃度が、
電極に供給されるガスの流通方向の上流側が下流側より
高く設定されているものである。
【0009】又、この発明に係る請求項3の燃料電池
は、分割された各分割電極のそれぞれの撥水性結着剤
濃度が、電極に供給されるガスの流通方向の下流側が上
流側より高く設定されているものである。
【0010】又、この発明に係る請求項4の燃料電池
は、セパレート板の電極と対向する側の面にガス流通方
向と同方向に複数個のリブを突設させ、その間にガス流
通用の溝を形成させ、いずれかのリブ上で電極の接合部
分を支持するようにしたものである。
【0011】
【作用】この発明の請求項1における燃料電池のマトリ
ックス及びセパレート板は分割された電極を挟持する。
【0012】この発明の請求項2における燃料電池の分
割電極は、ガスの分圧に応じて触媒の濃度を保持してい
る。
【0013】この発明の請求項3における燃料電池の分
割電極は、スチームの分圧に応じて撥水性結着剤の濃度
を保持している。
【0014】この発明の請求項4における燃料電池のセ
パレート板のリブは各分割電極の接合部分を支持する。
【0015】
【実施例】実施例1.以下、この発明の実施例を図につ
いて説明する。図1はこの発明の実施例1の燃料電池の
電池本体の構成を示す分解斜視図である。図において1
2は燃料極で4つの分割電極13を平面的に並べて形成
されている。14はこの燃料極12に対向するように設
けられた酸化剤極で4つの分割電極13を平面的に並べ
て形成されている。15は両電極12、14で挟持する
ように設けられたマトリックス、16はこれら燃料極1
2、マトリックス15及び酸化剤極14を順次積層して
形成されたセル、17はこのセル16を挟持するように
設けられたセパレート板で、両電極12、14とそれぞ
れ対向する側の面にガス流通方向と同方向に複数個のリ
ブ17aが突設され、その間にガス流通用の溝17bが
形成されている。
【0016】上記のように構成された実施例1の燃料電
池によれば、分割電極13を小さな部材で形成し、これ
を4つ平面的に並べることにより燃料極12及び酸化剤
極14をそれぞれ形成し、1枚からなるマトリックス1
5を燃料極12及び酸化剤極14にて挟持することによ
りセル16を構成しているので、燃料極12側を流通す
る例えば水素ガスと、酸化剤極14側を流通する例えば
空気とが混合するのはマトリックス15にて防止され、
仕切板など余部な部材を必要としないので、セル2の反
応面積を減少することなく、組み立て時のハンドリング
性を向上させることができる。
【0017】実施例2.上記実施例1では燃料極12及
び酸化剤極14がそれぞれ4つの分割電極13にて形成
されているものについて説明したが、これに限られるこ
とはなく、分割電極の分割数はどのようにしても上記実
施例1と同様の効果を奏する。
【0018】実施例3.図2はこの発明の実施例3にお
ける燃料電池の燃料極の構成を示す平面図である。図に
おいて、18は2分割された分割電極18a及び18b
で形成された燃料極であり、この燃料極18の触媒とし
ての例えば白金の濃度は、燃料極18に流通される燃料
ガスの流通方向の上流側にある分割電極18aを30
%、下流側にある分割電極18bを10%にそれぞれ設
定され保持されている。
【0019】一般的に燃料電池の各電極では、その電極
に供給されるガスの上流側及び下流側でのガス分圧は異
なっている。そして、それにともない電気化学的反応の
量も異なることとなる。よって、ガス分圧の高いガス上
流側は、電気化学的反応の量が多く、その結果電流密度
が高くなる。そこで、実施例3ではガス分圧の高い上流
側の分割電極18aに30%という高濃度の白色触媒を
保持させて反応を活発化させるようにしたので、電気化
学的反応の特性を向上させることができ、又、ガス分圧
の低く反応の量の少ない下流側の分割電極18bに10
%という低濃度の白金触媒を保持させるようにしたので
白金触媒の使用量が低減しコストの低減をはかることが
できる。
【0020】実施例4.図3はこの発明の実施例4にお
ける燃料電池の燃料極の構成を示す平面図である。図に
おいて、19は2分割された分割電極19a及び19b
で形成された燃料極であり、この燃料極19の撥水性
着剤としての例えばポリテトラフルオロエチレン(以下
PTFEと呼ぶ)の濃度は、燃料極19に流通される燃
料ガスの流通方向の上流側にある分割電極19aを30
%、下流側にある分割電極19bを40%にそれぞれ設
定され保持されている。
【0021】一般的に燃料電池の各電極では、電気化学
的反応に供い生成水が発生し、この生成水のスチーム分
圧はこの電極に供給されるガスの下流側ほど増大するの
で電極の下流側ほど漏れ易くなる。そこで、実施例4で
はスチーム分圧の高い下流側の分割電極19bに40%
という高濃度のPTFEを塗布させて撥水性を向上させ
るようにしたので、漏れを防止して腐食を防ぐことがで
き、又、スチーム分圧の低い上流側の分割電極19aに
は下流側の分割電極19bより低い30%という濃度の
PTFEを塗布させたので、PTFEの使用量が低減し
コストの低減をはかることができる。
【0022】実施例5.上記実施例3及び4ではどちら
も燃料極について説明したが、酸化剤極に対しても同様
に酸化剤ガスの流通に応じて触媒の濃度を、上流側を下
流側より高く、又、撥水性結着剤の濃度を、下流側を上
流側より高くするようにすれば上記実施例3及び4と同
様の効果を奏する。
【0023】実施例6.上記実施例3ないし5では電極
が2分割されているものについて説明したが、これに限
られることはなく電極を例えば3分割にしガスの流通に
応じて、触媒の濃度をガスの上流側から30%、20
%、10%とし、又、撥水性結着剤の濃度をガスの下流
側から40%、35%、30%にするようにしても上記
実施例3ないし5と同様の効果を奏する。
【0024】実施例7.図4はこの発明の実施例7にお
ける燃料電池の単電池の一部の構成を示す断面図であ
る。図において、20は一方の面にガス流通方向と同方
向に複数個のリブ20aが突設され、その間にガス流通
用の溝20bが形成されているセパレート板、21は溝
20bを覆うように設けられた分割電極で、この分割電
極20の接合部22にリブ20aにて支持されている。
【0025】上記のように構成された実施例7の燃料電
池の単電池によれば、分割電極21同士の接合部22を
セパレート板20のリブ20aにて支持するようにした
ので、接合部22の強度が増加することとなり、ひいて
は分割電極21の割れを防止することができる。
【0026】実施例8.図5はこの発明の実施例8にお
ける燃料電池の電極の構成を示す平面図である。図にお
いて、23は斜めに横断するように分割された分割電
極、24はこの分割電極23同士の接合部である。上記
のように構成された実施例8の燃料電池の電極によれ
ば、接合部の始端が寸法誤差によりセパレート板のリブ
上に位置しない場合、セパレート板のリブの幅が1〜2
mmと狭いため接合部がまっすぐであれば、セパレート
板のリブ上で支持されることはないけれども、接合部2
4は斜めとなっているのでいずれか他の位置でセパレー
ト板のリブ上を交差もするため必ず支持される。
【0027】実施例9.図6はこの発明の実施例9にお
ける燃料電池の単電池の構成を示す断面図である。図に
おいて、25は複数の分割電極が接合部25aを介して
構成される酸化剤極、26はこの酸化剤極25と対向す
るように設けられ、複数の分割電極が酸化剤極25の接
合部25aと異なる位置で接合部26aを介して構成さ
れた燃料極、27はこれら両電極25、26に挟持され
たマトリックス、28は両電極25、26を挟持するよ
うに設けられたセパレート板である。
【0028】上記のように構成された実施例9の燃料電
池の単電池によれば、酸化剤極25の接合部25aと燃
料極26の接合部26aとが異なった位置に設けられて
いるので、接合部にかかる力が分散されマトリックス2
7が割れるということもなくなる。
【0029】実施例10.図7はこの発明の実施例10
における燃料電池の単電池の一部の構成を示す断面図で
ある。図において、29は分割電極、30はこの分割電
極29同士をプレスで接合した接合部、31は分割電極
29上に設けられたマトリックスである。上記のように
構成された実施例10の燃料電池の単電池は、分割電極
29同士をプレスにて接合させ接合部30を構成してい
るので、マトリックス31の割れの原因となる接合部3
0での分割電極29間の段差の発生を防止することがで
きる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば電極を複数に分割し、又、この発明の請求項2によ
れば分割された各分割電極のそれぞれの触媒の濃度を電
極に供給されるガスの流通方向の上流側が下流側より高
く設定し、又、この発明の請求項3によれば分割された
各分割電極のそれぞれの撥水性結着剤の濃度を電極に供
給されるガスの流通方向の下流側が上流側より高く設定
し、又、この発明の請求項4によればセパレート板に電
極と対向する側の面にガス流通方向と同方向に複数個の
リブを突設させ、その間にガス流通用の溝を形成させ、
いずれかのリブ上で電極の接合部分を支持するようにし
たので、電気容量の低下及びコストの増大を招くことな
く組み立て時におけるハンドリング性の向上を可能とす
る燃料電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1における燃料電池の電池本
体の構成を示す分解斜視図である。
【図2】この発明の実施例3における燃料電池の燃料極
の構成を示す平面図である。
【図3】この発明の実施例4における燃料電池の燃料極
の構成を示す平面図である。
【図4】この発明の実施例7における燃料電池の単電池
の一部の構成を示す断面図である。
【図5】この発明の実施例8における燃料電池の電極の
構成を示す平面図である。
【図6】この発明の実施例9における燃料電池の単電池
の構成を示す断面図である。
【図7】この発明の実施例10における燃料電池の単電
池の一部の構成を示す断面図である。
【図8】従来の燃料電池の構成を示す断面図である。
【図9】図8に示した燃料電池の線IX−IXに沿う断
面図である。
【符号の説明】 2、16 セル 12、18、19、26 燃料極 13、18a、18b、19a、19b、21、23、
29 分割電極 14、25 酸化剤極 15、27、31 マトリックス 17、20、28 セパレート板 17a、20a リブ 17b、20b 溝 22、24、25a、26a、30 接合部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撥水処理が施された表面に、触媒が保持
    された一対の電極と、上記両電極に挟持されたマトリッ
    クスと、上記両電極と協働して、一方の上記電極との間
    に燃料ガスを、又、他方の上記電極との間に酸化剤ガス
    をそれぞれ流通する通路を形成するセパレート板とから
    なる単電池を積層して形成する燃料電池において、上記
    電極が複数に分割されていることを特徴とする燃料電
    池。
  2. 【請求項2】 分割された各分割電極のそれぞれの触媒
    の濃度が、電極に供給されるガスの流通方向の上流側が
    下流側より高く設定されていることを特徴とする請求項
    1記載の燃料電池。
  3. 【請求項3】 分割された各分割電極のそれぞれの撥水
    性部材の濃度が、電極に供給されるガスの流通方向の下
    流側が上流側より高く設定されていることを特徴とする
    請求項1記載の燃料電池。
  4. 【請求項4】 セパレート板の電極と対向する側の面に
    ガス流通方向と同方向に複数個のリブを突設させ、その
    間にガス流通用の溝を形成させ、いずれかの上記リブ上
    で電極の接合部分を支持するようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の燃料電池。
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