JP7261210B2 - ガス通路部材および電気化学反応セルスタック構造体 - Google Patents

ガス通路部材および電気化学反応セルスタック構造体 Download PDF

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Description

本明細書によって開示される技術は、ガス通路部材および電気化学反応セルスタック構造体に関する。
水素と酸素との電気化学反応を利用して発電を行う燃料電池の種類の1つとして、固体酸化物形の燃料電池(以下、「SOFC」という)が知られている。SOFCは、一般に、燃料電池スタックの形態で利用される。
燃料電池スタックには、マニホールドが設けられている。マニホールドは、例えば、燃料電池スタックを構成する各単セルの空気極または燃料極に面する各ガス室にそれぞれガスを供給するための供給流路およびガスを排出するための排出流路として機能する(例えば、特許文献1参照)。
特開2020-170631号公報
燃料電池スタックに形成されたマニホールドを、ガス通路部材が接続された構成(以下、「燃料電池スタック構造体」ともいう)として用いることがある。燃料電池スタック構造体において、燃料電池スタックは、当該ガス通路部材を介して、他の部材(例えば、ガス配管等の外部装置の一部を構成する接続部分)に接続され、ガス通路部材および他の部材を介して、マニホールドへガスを供給またはマニホールドからガスを排出する。
上記ガス通路部材は、例えば、マニホールドに連通する貫通孔を有するパイプ部と、パイプ部の外側面から張り出した部分を含むフランジ部とを備える。フランジ部には、例えば、4つのフランジ用締結孔が、互いに離間した位置に形成される。ガス通路部材は、フランジ用締結孔に挿通されるボルトとナットとによって、上記他の部材に締結される。
このような構成では、互いに離間して配置されたボルト(ナット)によって、ガス通路部材と上記他の部材とが締結されている。このような構成において、例えば、加熱された燃料電池スタックのマニホールドへガスを供給またはマニホールドからガスを排出する際、上記燃料電池スタックの加熱に伴って加熱されたフランジ部が変形することにより、ガス通路部材と他の部材との間に隙間が生じ、その結果、ガスリークが発生することがある。このため、燃料電池スタックにおいて、ガス通路部材の周辺におけるガスリークを抑制する技術が望まれていた。
なお、このような課題は、水の電気分解反応を利用して水素の生成を行う固体酸化物形の電解セル(以下、「SOEC」という)の一形態である電解セルスタックにも共通の課題である。なお、本明細書では、燃料電池スタックと電解セルスタックとを、まとめて「電気化学反応セルスタック」という。また、このような課題は、固体酸化物形に限らず、他のタイプの電気化学反応セルスタックにも共通の課題である。
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示されるガス通路部材は、電気化学反応セルスタックに設けられたマニホールドに接続されるガス通路部材であって、前記マニホールドに連通する貫通孔を有するパイプ部と、ボルトが挿入されるフランジ用締結孔が少なくとも2つ形成され、かつ、前記パイプ部の外側面から張り出した部分を含むフランジ部と、を備え、さらに、前記フランジ部と前記電気化学反応セルスタックとの間に配置され、かつ、前記パイプ部の外縁を取り囲む補助部材貫通孔が形成された補助部材であって、第1の補助片と前記第1の補助片に隣り合う第2の補助片とを含む少なくとも2つの補助片から構成された補助部材、を備え、前記少なくとも2つの補助片は、それぞれ、前記ボルトに螺合する少なくとも1つの補助片用締結孔を有しており、前記第1の補助片の外縁は、前記第2の補助片に対向する第1の部分外縁を有しており、前記第2の補助片の外縁は、前記第1の補助片の前記第1の部分外縁に沿う第2の部分外縁を有しており、前記第1の部分外縁の長さと、前記第2の部分外縁の長さとは、前記補助部材の幅より長い。
上記ガス通路部材の周辺におけるガスリークは、特に、ボルト(ナット)付近よりもボルト(ナット)から離れた領域、すなわち、ボルト(ナット)と、当該ボルト(ナット)に隣り合うボルト(ナット)との中央領域において、発生しやすい傾向がある。本ガス通路部材では、フランジ部と電気化学反応セルスタックとの間に、補助部材が備えられている。補助部材は、第1の補助片と第2の補助片とを含む少なくとも2つの補助片から構成されている。少なくとも2つの補助片は、それぞれボルトに螺合する少なくとも1つの補助片用締結孔を有している。このため、補助部材によってフランジ部が補強され、ひいては、フランジ部の変形を抑制することができる。
また、本ガス通路部材では、少なくとも2つの補助片において、第1の補助片の外縁は第2の補助片に対向する第1の部分外縁を有し、かつ、第2の補助片の外縁は第1の補助片の第1の部分外縁に沿う第2の部分外縁を有している。このため、ボルトから離れた領域(特には、第1の補助片における第1の部分外縁付近や第2の補助片における第2の部分外縁付近)においても、ボルトの締結力の影響(以下、「締結効果」ともいう)を及ぼすことができ、ひいては、フランジ部の変形を抑制することができる。
また、本ガス通路部材では、補助部材が少なくとも2つの補助片から構成されているため、ガス通路部材が電気化学反応セルスタックに接続された後においても、ガス通路部材から補助部材を脱着可能である。このため、ガス通路部材と他の部材とが、ボルトとナットとを用いて互いに締結されている構成と比較して、良好な作業性を維持することができる。
ガス通路部材におけるフランジ部は、ボルトの締結効果が小さい部分において変形しやすく、当該変形した部分にリークパスが生じる傾向がある。本ガス通路部材では、第1の補助片の第1の部分外縁の長さと、第2の補助片の第2の部分外縁の長さとが、補助部材の幅より長い。このため、第1の補助片の第1の部分外縁の長さと、第2の補助片の第2の部分外縁の長さとが、補助部材の幅と同等である構成と比較して、長いリークパスを確保することができ、ひいては、ガスリークを抑制することができる。
従って、本ガス通路部材によれば、良好な作業性を維持しつつ、ガス通路部材におけるフランジ部の変形を抑制し、ひいては、ガス通路部材の周辺におけるガスリークを抑制することができる。
(2)上記ガス通路部材において、前記フランジ部と前記補助部材との積層方向視において、前記第1の部分外縁と前記第2の部分外縁とは、それぞれ、前記パイプ部の中心点を通り、かつ、前記積層方向に略直交する直線と交差する部分を含む構成としてもよい。本ガス通路部材によれば、一般に、ガス通路部材のパイプ部を流れるガスが、フランジ部と他の部材との間においてリークする際、上記積層方向視において、ガスはパイプ部の中心点を中心として放射線状にリークする傾向がある。換言すれば、ガスは、当該放射線状にリークする際に、より小さい流れ抵抗でリークする傾向がある。本ガス通路部材では、第1の補助片の第1の部分外縁と第2の補助片の第2の部分外縁とが、それぞれ、上記交差する部分を有する。すなわち、ガス通路部材のフランジ部と他の部材との間に形成されるリークパスも、上記交差する部分を有する。このため、本ガス通路部材によれば、当該リークパスを流れるガスは、当該交差する部分において流れ抵抗が上昇し、ひいては、ガス通路部材の周辺におけるガスリークをより効果的に抑制することができる。
(3)上記ガス通路部材において、前記フランジ部と前記補助部材との積層方向視において、前記第1の部分外縁と前記第2の部分外縁とは、それぞれ、少なくとも1つの屈曲部を有する構成としてもよい。すなわち、ガス通路部材のフランジ部と他の部材との間に形成されるリークパスも、上記屈曲部を有する。このため、本ガス通路部材によれば、当該リークパスを流れるガスは、当該屈曲部において流れ抵抗が上昇し、ひいては、ガス通路部材の周辺におけるガスリークをより効果的に抑制することができる。
(4)上記ガス通路部材において、前記補助部材は、前記第1の補助片と前記第2の補助片とから構成されている構成としてもよい。換言すれば、本ガス通路部材では、補助部材を構成する補助片の数が2つである。このため、補助片同士の繋ぎ目を最低数である2箇所とすることができ、ひいては、ガスのリークパスの数を最低数とすることができる。従って、本ガス通路部材によれば、ガス通路部材の周辺におけるガスリークをより効果的に抑制することができる。
(5)上記ガス通路部材において、前記フランジ部と前記補助部材との積層方向視において、前記第1の補助片と前記第2の補助片とは、前記パイプ部の中心点を中心とする点対称形状である構成としてもよい。換言すれば、第1の補助片は、その表裏を反転させることにより第2の補助片として使用可能である。このため、本ガス通路部材によれば、第1の補助片と第2の補助片とが点対称形状でない構成と比較して、補助片の製造時における製造効率および補助片のガス通路部材への取付け時における取付け効率を向上させることができる。
(6)上記ガス通路部材において、前記第1の補助片は、前記補助片用締結孔として、前記第1の部分外縁の最も近くに位置する第1の補助片用締結孔を有し、前記第2の補助片は、前記補助片用締結孔として、前記第2の部分外縁の最も近くに位置する第2の補助片用締結孔を有し、前記フランジ部と前記補助部材との積層方向視において、前記第1の部分外縁と前記第2の部分外縁とは、それぞれ、前記第1の補助片用締結孔と前記第2の補助片用締結孔との間の略中央に位置する構成としてもよい。例えば、第1の補助片において、第1の補助片用締結孔に挿通されるボルトの締結効果は、ボルトからの距離が大きいほど小さい。すなわち、第1の部分外縁における締結効果は、積層方向視において、第1の部分外縁の位置がボルトから離間するほど小さくなる。本ガス通路部材では、積層方向視において、第1の部分外縁と第2の部分外縁とが、それぞれ、第1の補助片用締結孔と第2の補助片用締結孔との間の略中央に位置しているため、第1の部分外縁と第1の補助片用締結孔との間の距離と、第2の部分外縁と第2の補助片用締結孔との間の距離との両方を最小距離とすることができる。このため、両部分外縁が、それぞれ、両補助片用締結孔のうちの一方に偏って位置する構成と比較して、両部分外縁における締結効果の低下を抑制することができる。従って、本ガス通路部材によれば、ガス通路部材の周辺におけるガスリークをより効果的に抑制することができる。
(7)本明細書に開示される電気化学反応セルスタック構造体は、第1の方向に並べて配置された複数の電気化学反応単位から構成される電気化学反応ブロックであって、各前記電気化学反応単位は、電解質層と、前記電解質層を挟んで前記第1の方向に互いに対向する空気極および燃料極とを含む電気化学反応単セルを有する、電気化学反応ブロックと、前記電気化学反応ブロックに対して前記第1の方向の一方側に配置され、かつ、前記第1の方向に貫通するエンド部材用貫通孔が形成された、導電性のエンド部材と、前記エンド部材に接続されたガス通路部材であって、前記第1の方向に貫通し、かつ、前記エンド部材用貫通孔に連通するガス通路部材用貫通孔が形成されたガス通路部材と、を備え、前記燃料極と前記空気極との一方である特定電極に面するガス室に連通するマニホールドであって、前記エンド部材用貫通孔を含むマニホールドが形成された、電気化学反応セルスタック構造体において、前記ガス通路部材は、前記ガス通路部材用貫通孔を有するパイプ部と、ボルトが挿入されるフランジ用締結孔が少なくとも2つ形成され、かつ、前記パイプ部の外側面から張り出した部分を含むフランジ部と、前記フランジ用締結孔に挿通され、前記ガス通路部材を他の部材に締結するボルトと、を備え、さらに、前記フランジ部と前記エンド部材との間に配置され、かつ、前記パイプ部の外縁を取り囲む補助部材貫通孔が形成された補助部材であって、第1の補助片と前記第1の補助片に隣り合う第2の補助片とを含む少なくとも2つの補助片から構成された補助部材、を備え、前記少なくとも2つの補助片は、それぞれ、前記ボルトに螺合する少なくとも1つの補助片用締結孔を有しており、前記第1の補助片の外縁は、前記第2の補助片に対向する第1の部分外縁を有しており、前記第2の補助片の外縁は、前記第1の補助片の前記第1の部分外縁に沿う第2の部分外縁を有しており、前記第1の部分外縁の長さと、前記第2の部分外縁の長さとは、前記補助部材の幅より長い。
上記ガス通路部材の周辺におけるガスリークは、特に、ボルト(ナット)付近よりもボルト(ナット)から離れた領域、すなわち、ボルト(ナット)と、当該ボルト(ナット)に隣り合うボルト(ナット)との中央領域において、発生しやすい傾向がある。本電気化学反応セルスタック構造体では、フランジ部とエンド部材との間に、補助部材が備えられている。補助部材は、第1の補助片と第2の補助片とを含む少なくとも2つの補助片から構成されている。少なくとも2つの補助片は、それぞれボルトに螺合する少なくとも1つの補助片用締結孔を有している。このため、補助部材によってフランジ部が補強され、ひいては、フランジ部の変形を抑制することができる。
また、本電気化学反応セルスタック構造体におけるガス通路部材では、少なくとも2つの補助片において、第1の補助片の外縁は第2の補助片に対向する第1の部分外縁を有し、かつ、第2の補助片の外縁は第1の補助片の第1の部分外縁に沿う第2の部分外縁を有しており、第1の部分外縁の長さと、第2の部分外縁の長さとは、補助部材の幅より長い。このため、ボルトから離れた領域(特には、第1の補助片における第1の部分外縁付近や第2の補助片における第2の部分外縁付近)においても、ボルトの締結力の影響(以下、「締結効果」ともいう)を及ぼすことができ、ひいては、フランジ部の変形を抑制することができる。
また、本電気化学反応セルスタック構造体におけるガス通路部材では、補助部材が少なくとも2つの補助片から構成されているため、ガス通路部材がエンド部材に接続された後においても、ガス通路部材から補助部材を脱着可能である。このため、ガス通路部材と他の部材とが、ボルトとナットとを用いて互いに締結されている構成と比較して、良好な作業性を維持することができる。
ガス通路部材におけるフランジ部は、ボルトの締結効果が小さい部分において変形しやすく、当該変形した部分にリークパスが生じる傾向がある。本電気化学反応セルスタック構造体におけるガス通路部材では、第1の補助片の第1の部分外縁の長さと、第2の補助片の第2の部分外縁の長さとが、補助部材の幅より長い。このため、第1の補助片の第1の部分外縁の長さと、第2の補助片の第2の部分外縁の長さとが、補助部材の幅と同等である構成と比較して、長いリークパスを確保することができ、ひいては、ガスリークを抑制することができる。
従って、本電気化学反応セルスタック構造体によれば、良好な作業性を維持しつつ、ガス通路部材におけるフランジ部の変形を抑制し、ひいては、ガス通路部材の周辺におけるガスリークを抑制することができる。
(8)上記電気化学反応セルスタック構造体において、前記電気化学反応単セルは、燃料電池単セルである構成としてもよい。本電気化学反応セルスタック構造体によれば、上述の通り、良好な作業性を維持しつつ、ガス通路部材におけるフランジ部の変形を抑制し、ひいては、ガス通路部材の周辺におけるガスリークが抑制された燃料電池セルスタック構造体を提供することができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、ガス通路部材、ガス通路部材を備える電気化学反応セルスタック構造体、それらの製造方法等の形態で実現することが可能である。
第1実施形態における燃料電池スタック100の外観構成を示す斜視図 図1のII-IIの位置における燃料電池スタック100のXZ断面構成を示す説明図 図1のIII-IIIの位置における燃料電池スタック100のXZ断面構成を示す説明図 図1のIV-IVの位置における燃料電池スタック100のYZ断面構成を示す説明図 図2に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のXZ断面構成を示す説明図 図3に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のXZ断面構成を示す説明図 図4に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のYZ断面構成を示す説明図 ガス通路部材27の詳細構成を説明する説明図 Z軸方向視における第1実施形態のガス通路部材27を示す説明図 Z軸方向視における第2実施形態のガス通路部材27aを示す説明図
A.第1実施形態:
A-1.構成:
(燃料電池スタック構造体101の構成)
図1は、第1実施形態における燃料電池スタック構造体101の外観構成を示す斜視図であり、図2は、図1のII-IIの位置における燃料電池スタック構造体101のXZ断面構成を示す説明図であり、図3は、図1のIII-IIIの位置における燃料電池スタック構造体101のXZ断面構成を示す説明図であり、図4は、図1のIV-IVの位置における燃料電池スタック構造体101のYZ断面構成を示す説明図である。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向と呼び、Z軸負方向を下方向と呼ぶものとするが、燃料電池スタック構造体101は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。図5以降についても同様である。燃料電池スタック構造体101は、特許請求の範囲における電気化学反応セルスタック構造体に相当する。
燃料電池スタック構造体101は、燃料電池スタック100と、燃料電池スタック100の最下部に備えられたガス通路部材27とから構成されている。燃料電池スタック100は、特許請求の範囲における電気化学反応セルスタックに相当し、ガス通路部材27は、特許請求の範囲におけるガス通路部材に相当する。
(燃料電池スタック100の構成)
燃料電池スタック100は、複数の(本実施形態では7つの)燃料電池発電単位(以下、単に「発電単位」という。)102と、末端セパレータ210、上端プレート220、下端プレート189と、一対のターミナルプレート410,420、絶縁部200、一対のエンドプレート104,106とを備える。7つの発電単位102は、所定の配列方向(本実施形態では上下方向)に並べて配置されている。一対のターミナルプレート410,420のうちの一方(以下、「上側ターミナルプレート410」という。)は、7つの発電単位102から構成される集合体(以下、「発電ブロック103」という。)の上側に配置されており、一対のターミナルプレート410,420のうちの他方(以下、「下側ターミナルプレート420」という。)は、発電ブロック103の下側に配置されている。末端セパレータ210は、上側ターミナルプレート410の上側に配置されており、下端プレート189は、下側ターミナルプレート420の下側に配置されている。絶縁部200は、末端セパレータ210の上側に配置されている。一対のエンドプレート104,106のうちの一方(以下、「上側エンドプレート104」という。)は、絶縁部200の上側に配置されており、一対のエンドプレート104,106のうちの他の(以下、「下側エンドプレート106」という。)は、下端プレート189の下側に配置されている。一対のエンドプレート104,106は、発電ブロック103と、末端セパレータ210と、下端プレート189と、一対のターミナルプレート410,420、絶縁部200とを上下から挟むように配置されている。なお、上記配列方向(上下方向)は、特許請求の範囲における積層方向および第1の方向に相当する。
図1および図4に示すように、燃料電池スタック100を構成する各層(発電ブロック103と、末端セパレータ210と、下端プレート189と、一対のターミナルプレート410,420、絶縁部200)のZ軸方向回りの外周の4つの角部付近には、各層を上下方向に貫通する孔が形成されている。上側エンドプレート104のZ軸方向回りの外周の4つの角部付近には、孔(ネジ孔)が貫通形成されており、下側エンドプレート106のZ軸方向回りの外周の4つの角部付近には、孔(ネジ孔)が貫通形成されている。これらの各層に形成され互いに対応する孔同士が上下方向に連通して、上下方向に延びるボルト孔109を構成している。以下の説明では、ボルト孔109を構成するために燃料電池スタック100の各層に形成された孔も、ボルト孔109と呼ぶ場合がある。
各ボルト孔109にはボルト22が挿入されている。各ボルト22の上端部は、上側エンドプレート104の孔を介してナット24のネジ孔に螺合しており、各ボルト22の下端部は、下側エンドプレート106の孔を介してナット24のネジ孔に螺合している。このような構成のボルト22およびナット24により、燃料電池スタック100の各層が一体に締結されている。
また、図1から図3に示すように、燃料電池スタック100を構成する各層(各発電単位102、下側ターミナルプレート420、下端プレート189、下側エンドプレート106)のZ軸方向回りの周縁部には、各層を上下方向に貫通する4つの孔が形成されており、各層に形成され互いに対応する孔同士が上下方向に連通して、最上部の発電単位102から下側エンドプレート106にわたって上下方向に延びる連通孔108を構成している。以下の説明では、連通孔108を構成するために燃料電池スタック100の各層に形成された孔も、連通孔108と呼ぶ場合がある。なお、以下、連通孔108のうち、下側エンドプレート106に形成された孔を、特にエンド貫通孔107という。エンド貫通孔107は、特許請求の範囲におけるエンド部材用貫通孔に相当する。
図1および図2に示すように、燃料電池スタック100のZ軸方向回りの外周を構成する1つの辺(Y軸に平行な2つの辺の内のX軸正方向側の辺)の付近に位置する1つの連通孔108は、燃料電池スタック100の外部から酸化剤ガスOGが導入され、その酸化剤ガスOGを各発電単位102の後述する空気室166に供給するガス流路である酸化剤ガス供給マニホールド161として機能し、該辺の反対側の辺(Y軸に平行な2つの辺の内のX軸負方向側の辺)の付近に位置する1つの連通孔108は、各発電単位102の空気室166から排出されたガスである酸化剤オフガスOOGを燃料電池スタック100の外部へ排出するガス流路である酸化剤ガス排出マニホールド162として機能する。なお、酸化剤ガスOGとしては、例えば空気が使用される。酸化剤ガス供給マニホールド161および酸化剤ガス排出マニホールド162は、それぞれ、特許請求の範囲におけるマニホールドに相当する。
また、図1および図3に示すように、燃料電池スタック100のZ軸方向回りの外周を構成する辺の内、上述した酸化剤ガス排出マニホールド162として機能する連通孔108に最も近い辺の付近に位置する他の1つの連通孔108は、燃料電池スタック100の外部から燃料ガスFGが導入され、その燃料ガスFGを各発電単位102の後述する燃料室176に供給するガス流路である燃料ガス供給マニホールド171として機能し、上述した酸化剤ガス供給マニホールド161として機能する連通孔108に最も近い辺の付近に位置する他の1つの連通孔108は、各発電単位102の燃料室176から排出されたガスである燃料オフガスFOGを燃料電池スタック100の外部へ排出するガス流路である燃料ガス排出マニホールド172として機能する。なお、燃料ガスFGとしては、例えば都市ガスを改質した水素リッチなガスが使用される。燃料ガス供給マニホールド171および燃料ガス排出マニホールド172は、それぞれ、特許請求の範囲におけるマニホールドに相当する。
(エンドプレート104,106の構成)
一対のエンドプレート104,106は、Z軸方向視での外形が略矩形の平板状の部材であり、例えばステンレス等の導電材料により形成されている。一対のエンドプレート104,106の中央付近には、それぞれ、Z軸方向に貫通する孔32,34が形成されている。Z軸方向視で、一対のエンドプレート104,106のそれぞれに形成された孔32,34の内周線は、後述する各単セル110の少なくとも一部を内包している。各ボルト22およびナット24による締結によって生じるZ軸方向の圧縮力は、主として各発電単位102の周縁部(後述する各単セル110より外周側の部分)に作用する。なお、下側エンドプレート106は、特許請求の範囲におけるエンド部材に相当する。エンドプレート104,106の具体的構成については後述する。
(ターミナルプレート410,420の構成)
一対のターミナルプレート410,420は、Z軸方向視での外形が略矩形の平板状の部材であり、例えばステンレス等の導電材料により形成されている。上側ターミナルプレート410の中央付近には、Z軸方向に貫通する孔412が形成されている。Z軸方向視で、上側ターミナルプレート410に形成された孔412の内周線は、後述する各単セル110を内包している。Z軸方向視で、一対のターミナルプレート410,420のそれぞれの一方側(X軸正方向側)の端部は、発電ブロック103から側方に張り出している。本実施形態では、上側ターミナルプレート410の張り出し部分は、燃料電池スタック100のプラス側の出力端子として機能し、下側ターミナルプレート420の張り出し部分は、燃料電池スタック100のマイナス側の出力端子として機能する。
(上端プレート220の構成)
上端プレート220は、Z軸方向視での外形が略矩形の平板状の部材であり、例えばステンレス等の導電材料により形成されている。上端プレート220は、発電ブロック103の上側に配置されており、発電ブロック103における上端に位置するインターコネクタ190に電気的に接続されている。本実施形態では、上端プレート220とインターコネクタ190とは、後述の燃料極側集電部材144と同一構造の接続部材44を介して電気的に接続されている。下端プレート189は、Z軸方向視での外形が略矩形の平板状の部材であり、例えばステンレス等の導電材料により形成されている。
(末端セパレータ210の構成)
末端セパレータ210は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の貫通孔211が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、金属により形成されている。末端セパレータ210の板厚は、比較的薄く、例えば0.05mm以上、0.2mm以下程度である。末端セパレータ210における貫通孔211を取り囲む部分(以下、「貫通孔周囲部」という。)は、上端プレート220の周縁部における上側の表面に例えば溶接により接合されている。末端セパレータ210は、上端プレート220と発電ブロック103との間の空間と燃料電池スタック100の外部空間とを区画する。
末端セパレータ210は、末端セパレータ210の貫通孔周囲部(貫通孔211を取り囲む部分)を含む内側部216と、内側部216より外周側に位置する外側部217と、内側部216と外側部217とを連結する連結部218とを備える。本実施形態では、内側部216および外側部217は、Z軸方向に略直交する方向に延びる略平板状である。また、連結部218は、内側部216と外側部217との両方に対して下側に突出するように湾曲した形状となっている。連結部218における下側(発電ブロック103側)の部分は凸部となっており、連結部218における上側(上側エンドプレート104側)の部分は凹部となっている。このため、連結部218は、Z軸方向における位置が内側部216および外側部217とは異なる部分を含んでいる。
(下端プレート189の構成)
下端プレート189は、Z軸方向視での外形が略矩形の平板状の部材であり、例えば絶縁材料により形成されている。下端プレート189の周縁部は、下側ターミナルプレート420と下側エンドプレート106との間に挟み込まれており、これにより、各マニホールド161,162,171,172のシール性と、下側ターミナルプレート420と下側エンドプレート106との絶縁性とが確保されている。
(絶縁部200の構成)
絶縁部200は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の貫通孔が形成されたフレーム状の部材であり、例えば絶縁材料により形成されている。絶縁部200は、上側エンドプレート104と末端セパレータ210との間に挟み込まれており、これにより、各マニホールド161,162,171,172のシール性と、上側エンドプレート104と末端セパレータ210との絶縁性とが確保されている。
(発電単位102の構成)
図5は、図2に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のXZ断面構成を示す説明図であり、図6は、図3に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のXZ断面構成を示す説明図であり、図7は、図4に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のYZ断面構成を示す説明図である。
図5から図7に示すように、発電単位102は、燃料電池単セル(以下、「単セル」という。)110と、単セル用セパレータ120と、空気極側フレーム130と、燃料極側フレーム140と、燃料極側集電部材144と、発電単位102の最上層および最下層を構成する一対のインターコネクタ190および一対のIC用セパレータ180とを備えている。単セル用セパレータ120、空気極側フレーム130、燃料極側フレーム140、IC用セパレータ180におけるZ軸方向回りの周縁部には、各マニホールド161,162,171,172として機能する各連通孔108を構成する孔と、各ボルト孔109を構成する孔とが形成されている。
単セル110は、電解質層112と、電解質層112のZ軸方向の一方側(上側)に配置された空気極114と、電解質層112のZ軸方向の他方側(下側)に配置された燃料極116と、電解質層112と空気極114との間に配置された反応防止層118とを備える。なお、本実施形態の単セル110は、燃料極116で単セル110を構成する他の層(電解質層112、空気極114、反応防止層118)を支持する燃料極支持形の単セルである。
電解質層112は、Z軸方向視で略矩形の平板形状部材であり、固体酸化物(例えば、YSZ(イットリア安定化ジルコニア))を含むように構成されている。すなわち、本実施形態の単セル110は、電解質として固体酸化物を用いる固体酸化物形燃料電池(SOFC)である。空気極114は、Z軸方向視で電解質層112より小さい略矩形の平板形状部材であり、例えばペロブスカイト型酸化物(例えば、LSCF(ランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物))を含むように構成されている。燃料極116は、Z軸方向視で電解質層112と略同じ大きさの略矩形の平板形状部材であり、例えば、Ni(ニッケル)、Niとセラミック粒子からなるサーメット、Ni基合金等により形成されている。反応防止層118は、Z軸方向視で空気極114と略同じ大きさの略矩形の平板形状部材であり、例えばGDC(ガドリニウムドープセリア)とYSZとを含むように構成されている。反応防止層118は、空気極114から拡散した元素(例えば、Sr)が電解質層112に含まれる元素(例えば、Zr)と反応して高抵抗な物質(例えば、SrZrO)が生成されることを抑制する機能を有する。
単セル用セパレータ120は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の貫通孔121が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、金属により形成されている。単セル用セパレータ120の板厚は、比較的薄く、例えば0.05mm以上、0.2mm以下程度である。単セル用セパレータ120における貫通孔121を取り囲む部分(以下、「貫通孔周囲部」という。)は、単セル110(電解質層112)の周縁部における上側の表面に対向している。単セル用セパレータ120は、その対向した部分に配置されたロウ材(例えばAgロウ)により形成された接合部124により、単セル110(電解質層112)と接合されている。単セル用セパレータ120により、空気極114に面する空気室166と燃料極116に面する燃料室176とが区画され、単セル110の周縁部における一方の電極側から他方の電極側へのガスのリーク(クロスリーク)が抑制される。
単セル用セパレータ120は、単セル用セパレータ120の貫通孔周囲部(貫通孔121を取り囲む部分)を含む内側部126と、内側部126より外周側に位置する外側部127と、内側部126と外側部127とを連結する連結部128とを備える。本実施形態では、内側部126および外側部127は、Z軸方向に略直交する方向に延びる略平板状である。また、連結部128は、内側部126と外側部127との両方に対して下側に突出するように湾曲した形状となっている。連結部128における下側(燃料室176側)の部分は凸部となっており、連結部128における上側(空気室166側)の部分は凹部となっている。このため、連結部128は、Z軸方向における位置が内側部126および外側部127とは異なる部分を含んでいる。
単セル用セパレータ120における貫通孔121付近には、ガラスを含むガラスシール部125が配置されている。ガラスシール部125は、接合部124に対して空気室166側に位置しており、単セル用セパレータ120の貫通孔周囲部の表面と、単セル110(本実施形態では電解質層112)の表面との両方に接触するように形成されている。ガラスシール部125により、単セル110の周縁部における一方の電極側から他方の電極側へのガスのリーク(クロスリーク)が効果的に抑制される。
インターコネクタ190は、略矩形の平板形状の平板部150と、平板部150から空気極114側に突出した複数の略柱状の空気極側集電部134とを有する導電性の部材であり、金属(例えば、フェライト系ステンレス)により形成されている。本実施形態では、インターコネクタ190の表面(空気室166に面する表面)に、例えばスピネル型酸化物により構成された導電性の被覆層194が形成されている。以下では、被覆層194に覆われたインターコネクタ190を、単にインターコネクタ190という。各発電単位102において、上側のインターコネクタ190(の平板部150)は、単セル110に対して空気室166を挟んで上側に配置されている。上側のインターコネクタ190(の各空気極側集電部134)は、例えばスピネル型酸化物により構成された導電性接合材196を介して、単セル110の空気極114に接合されており、これにより単セル110の空気極114に電気的に接続されている。また、各発電単位102において、下側のインターコネクタ190は、単セル110に対して燃料室176を挟んで下側に配置されており、後述する燃料極側集電部材144を介して、単セル110の燃料極116に電気的に接続されている。インターコネクタ190は、発電単位102間の電気的導通を確保すると共に、発電単位102間での反応ガスの混合を抑制する。なお、本実施形態では、2つの発電単位102が隣接して配置されている場合、1つのインターコネクタ190は、隣接する2つの発電単位102に共有されている。すなわち、ある発電単位102における上側のインターコネクタ190は、その発電単位102の上側に隣接する他の発電単位102における下側のインターコネクタ190と同一部材である。また、燃料電池スタック100は下側ターミナルプレート420および下端プレート189を備えているため、燃料電池スタック100において最も下側に位置する発電単位102は下側のインターコネクタ190を備えていない(図2から図4参照)。
IC用セパレータ180は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の貫通孔181が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、金属により形成されている。IC用セパレータ180の板厚は、比較的薄く、例えば0.05mm以上、0.2mm以下程度である。IC用セパレータ180における貫通孔181を取り囲む部分(以下、「貫通孔周囲部」という。)は、インターコネクタ190の平板部150の周縁部における上側の表面に例えば溶接により接合されている。ある発電単位102に含まれる一対のIC用セパレータ180のうち、上側のIC用セパレータ180は、該発電単位102の空気室166と、該発電単位102に対して上側に隣り合う他の発電単位102の燃料室176とを区画する。また、ある発電単位102に含まれる一対のIC用セパレータ180のうち、下側のIC用セパレータ180は、該発電単位102の燃料室176と、該発電単位102に対して下側に隣り合う他の発電単位102の空気室166とを区画する。このように、IC用セパレータ180により、発電単位102の周縁部における発電単位102間のガスのリークが抑制される。なお、燃料電池スタック100において最も上側に位置する発電単位102の上側のインターコネクタ190に接合されたIC用セパレータ180は、上側ターミナルプレート410に電気的に接続されている。
IC用セパレータ180は、IC用セパレータ180の貫通孔周囲部(貫通孔181を取り囲む部分)を含む内側部186と、内側部186より外周側に位置する外側部187と、内側部186と外側部187とを連結する連結部188とを備える。本実施形態では、内側部186および外側部187は、Z軸方向に略直交する方向に延びる略平板状である。また、連結部188は、内側部186と外側部187との両方に対して下側に突出するように湾曲した形状となっている。連結部188における下側(空気室166側)の部分は凸部となっており、連結部188における上側(燃料室176側)の部分は凹部となっている。このため、連結部188は、Z軸方向における位置が内側部186および外側部187とは異なる部分を含んでいる。
図5から図7に示すように、空気極側フレーム130は、中央付近にZ軸方向に貫通する略矩形の孔131が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、マイカ等の絶縁体により形成されている。空気極側フレーム130の孔131は、空気極114に面する空気室166を構成する。空気極側フレーム130は、単セル用セパレータ120の周縁部における上側の表面と、上側のIC用セパレータ180の周縁部における下側の表面とに接触しており、両者の間のガスシール性(すなわち、空気室166のガスシール性)を確保するシール部材として機能する。また、空気極側フレーム130によって、発電単位102に含まれる一対のIC用セパレータ180間(すなわち、一対のインターコネクタ190間)間が電気的に絶縁される。また、空気極側フレーム130には、酸化剤ガス供給マニホールド161と空気室166とを連通する酸化剤ガス供給連通流路132と、空気室166と酸化剤ガス排出マニホールド162とを連通する酸化剤ガス排出連通流路133とが形成されている。
図5から図7に示すように、燃料極側フレーム140は、中央付近にZ軸方向に貫通する略矩形の孔141が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、金属により形成されている。燃料極側フレーム140の孔141は、燃料極116に面する燃料室176を構成する。燃料極側フレーム140は、単セル用セパレータ120の周縁部における下側の表面と、下側のIC用セパレータ180の周縁部における上側の表面とに接触している。また、燃料極側フレーム140には、燃料ガス供給マニホールド171と燃料室176とを連通する燃料ガス供給連通流路142と、燃料室176と燃料ガス排出マニホールド172とを連通する燃料ガス排出連通流路143とが形成されている。
図5から図7に示すように、燃料極側集電部材144は、燃料室176内に配置されている。燃料極側集電部材144は、インターコネクタ対向部146と、電極対向部145と、電極対向部145とインターコネクタ対向部146とをつなぐ連接部147とを備えており、例えば、ニッケルやニッケル合金、ステンレス等により形成されている。電極対向部145は、燃料極116の下側の表面に接触しており、インターコネクタ対向部146は、インターコネクタ190(の平板部150)の上側の表面に接触している。ただし、上述したように、燃料電池スタック100において最も下側に位置する発電単位102は下側のインターコネクタ190を備えていないため、該発電単位102における燃料極側集電部材144のインターコネクタ対向部146は、下側ターミナルプレート420に接触している。燃料極側集電部材144は、このような構成であるため、燃料極116とインターコネクタ190(または下端プレート189)とを電気的に接続する。なお、燃料極側集電部材144の電極対向部145とインターコネクタ対向部146との間には、例えばマイカにより形成されたスペーサー149が配置されている。そのため、燃料極側集電部材144が温度サイクルや反応ガス圧力変動による発電単位102の変形に追随し、燃料極側集電部材144を介した燃料極116とインターコネクタ190(または下側ターミナルプレート420)との電気的接続が良好に維持される。
(ガス通路部材27)
図1から図3に示すように、燃料電池スタック構造体101には、4つのガス通路部材27が設けられている。各ガス通路部材27は、中空筒状のパイプ部28とフランジ部29とを有している。パイプ部28には、上下方向に貫通するガス貫通孔26が形成されている。パイプ部28の一端(上端)は、下側エンドプレート106に形成されたエンド貫通孔107に接続されている。具体的には、パイプ部28の上端は、エンド貫通孔107内に挿入され、例えば溶接により接合されている。なお、パイプ部28の上端の外径および内径は、パイプ部28の他端(下端)の外径および内径より小さくなっている。フランジ部29は、パイプ部28の下端側から上下方向(Z軸方向)に垂直な面方向(XY平面に平行な方向)に張り出すように設けられている。より具体的には、フランジ部29は、パイプ部28の下端側において、パイプ部28の外周面S28から張り出した部分を含んでいる。なお、フランジ部29の上下方向視での形状は、略矩形状であり、4つの角部のそれぞれにはボルト孔29A(図1および後述の図8参照)が形成されている。各ボルト孔29Aには、燃料電池スタック100を外部装置(例えば、ガス配管等)に接続するためのボルト49(図8参照)が挿入される。なお、Z軸方向視におけるフランジ部29の一辺の長さは、例えば、30mm以上、60mm以下程度である。Z軸方向におけるフランジ部29の板厚は、例えば、1mm以上、2mm以下程度である。ガス貫通孔26は、特許請求の範囲における「マニホールドに連通する貫通孔」およびガス通路部材用貫通孔に相当する。ボルト49は、特許請求の範囲におけるボルトに相当し、ボルト孔29Aは、特許請求の範囲におけるフランジ用締結孔に相当する。外周面S28は、特許請求の範囲におけるパイプ部の外側面に相当する。なお、図8において、他の部材50は、上記外部装置の一部を構成する接続部分である。
図2に示すように、酸化剤ガス供給マニホールド161の位置に配置されたガス通路部材27のガス貫通孔26は、酸化剤ガス供給マニホールド161に連通しており、酸化剤ガス排出マニホールド162の位置に配置されたガス通路部材27のガス貫通孔26は、酸化剤ガス排出マニホールド162に連通している。また、図3に示すように、燃料ガス供給マニホールド171の位置に配置されたガス通路部材27のガス貫通孔26は、燃料ガス供給マニホールド171に連通しており、燃料ガス排出マニホールド172の位置に配置されたガス通路部材27のガス貫通孔26は、燃料ガス排出マニホールド172に連通している。ガス通路部材27の具体的構成については後述する。
A-2.燃料電池スタック構造体101の動作:
図2および図5に示すように、酸化剤ガス供給マニホールド161の位置に設けられたガス通路部材27に接続されたガス配管(図示せず)を介して酸化剤ガスOGが供給されると、酸化剤ガスOGは、ガス通路部材27のパイプ部28のガス貫通孔26を介して酸化剤ガス供給マニホールド161に供給され、酸化剤ガス供給マニホールド161から各発電単位102の酸化剤ガス供給連通流路132を介して、空気室166に供給される。また、図3および図6に示すように、燃料ガス供給マニホールド171の位置に設けられたガス通路部材27に接続されたガス配管(図示せず)を介して燃料ガスFGが供給されると、燃料ガスFGは、ガス通路部材27のパイプ部28のガス貫通孔26を介して燃料ガス供給マニホールド171に供給され、燃料ガス供給マニホールド171から各発電単位102の燃料ガス供給連通流路142を介して、燃料室176に供給される。
各発電単位102の空気室166に酸化剤ガスOGが供給され、燃料室176に燃料ガスFGが供給されると、単セル110において酸化剤ガスOGおよび燃料ガスFGの電気化学反応による発電が行われる。この発電反応は発熱反応である。各発電単位102において、単セル110の空気極114は上側のインターコネクタ190に電気的に接続され、燃料極116は燃料極側集電部材144を介して下側のインターコネクタ190(または、下端プレート189)に電気的に接続されている。すなわち、燃料電池スタック100に含まれる複数の発電単位102は、電気的に直列に接続されている。また、最も上側に位置する発電単位102の上側のインターコネクタ190およびIC用セパレータ180は、上側ターミナルプレート410に電気的に接続されており、最も下側に位置する発電単位102の燃料極側集電部材144には、下側ターミナルプレート420が電気的に接続されている。そのため、燃料電池スタック100の出力端子として機能するターミナルプレート410,420から、各発電単位102において生成された電気エネルギーが取り出される。なお、SOFCは、比較的高温(例えば700℃から1000℃)で発電が行われることから、起動後、発電により発生する熱で高温が維持できる状態になるまで、燃料電池スタック100が加熱器(図示せず)により加熱されてもよい。
図2および図5に示すように、各発電単位102の空気室166から酸化剤ガス排出連通流路133を介して酸化剤ガス排出マニホールド162に排出された酸化剤オフガスOOGは、酸化剤ガス排出マニホールド162の位置に設けられたガス通路部材27のパイプ部28のガス貫通孔26を経て、ガス通路部材27に接続されたガス配管(図示せず)を介して燃料電池スタック100の外部に排出される。また、図3および図6に示すように、各発電単位102の燃料室176から燃料ガス排出連通流路143を介して燃料ガス排出マニホールド172に排出された燃料オフガスFOGは、燃料ガス排出マニホールド172の位置に設けられたガス通路部材27のパイプ部28のガス貫通孔26を経て、ガス通路部材27に接続されたガス配管(図示しない)を介して燃料電池スタック100の外部に排出される。
なお、本実施形態の燃料電池スタック100では、Z軸方向視で、酸化剤ガス供給マニホールド161に連通する酸化剤ガス供給連通流路132と、燃料ガス排出マニホールド172に連通する燃料ガス排出連通流路143とが、単セルの一の辺に(同じ方向に)対向するように配置されており、かつ、酸化剤ガス排出マニホールド162に連通する酸化剤ガス排出連通流路133と、燃料ガス供給マニホールド171に連通する燃料ガス供給連通流路142とが、単セルの一の辺に対して単セル110の中心点を挟んで対向する他の辺に(同じ方向に)対向するように配置されている。すなわち、本実施形態の発電単位102(燃料電池スタック100)は、空気室166における酸化剤ガスOGの主たる流れ方向(X軸正方向からX軸負方向へ向かう方向)と燃料室176における燃料ガスFGの主たる流れ方向(X軸負方向からX軸正方向へ向かう方向)とが略反対方向(互いに対向する方向)である、カウンターフロータイプのSOFCである。
A-3.エンドプレート104,106の詳細構成:
エンドプレート104,106の詳細構成について説明する。
(上側エンドプレート104の構成)
図2から図4に示すように、上側エンドプレート104は、平面部310と、凸部320と、を含んでいる。平面部310は、Z軸方向視で燃料極側フレーム140に重なり、かつ、Z軸方向に垂直な面方向(XY平面に平行な方向)に沿っている。平面部310は、所定の領域(例えば締結部材(ボルト22)が挿入される2つ以上のボルト孔109同士をつなぐ領域)を有して面方向に平行な平坦部分である。具体的には、平面部310のZ軸方向視での形状は、全体として、矩形枠状である。Z軸方向視で、平面部310の内周部(孔32の輪郭線)は、全周にわたって、燃料極側フレーム140の孔141の輪郭線と略同じ位置に位置している。Z軸方向視で、平面部310の外周部は、全周にわたって、燃料極側フレーム140の外周部と略同じ位置、または、該外周部の外周側に位置している。なお、上述したボルト孔109を構成する孔は、平面部310におけるZ軸方向回りの周縁部に形成されている。
凸部320は、面方向に沿って延び、かつ、平面部310よりZ軸方向に突出している。凸部320は、所定の長さ(例えば凸部320の厚さより大きい長さ)を有して面方向に平行に延びているリブである。平面部310からの凸部320の立ち上がり長さ(Z軸方向の長さ)は、平面部310の厚さより大きく、例えば、平面部310の厚さの30倍以上の長さが好ましく、50倍以上の長さがより好ましい。なお、凸部320は、例えば締結部材(ボルト22)が挿入される2つ以上のボルト孔109同士をつなぐ領域(平面部310)の周縁部に形成されていることが好ましい。
具体的には、凸部320は、外側凸部322と、内側凸部324と、を有している。外側凸部322は、平面部310の外周部から上側(発電ブロック103とは反対側 Z軸正方向側)に向かって突出している。外側凸部322は、平面部310の外周部の全周にわたって形成されている。Z軸方向視で、外側凸部322は、燃料極側フレーム140に重なる位置に配置されている。内側凸部324は、平面部310の内周部から上側(発電ブロック103とは反対側 Z軸正方向側)に向かって突出している。内側凸部324は、平面部310の内周部の全周にわたって形成されている。すなわち、上側エンドプレート104のZ軸方向に平行な少なくとも1つの断面において、凸部320が複数形成されている(本実施形態において外側凸部322および内側凸部324、図2から図4参照)。
(下側エンドプレート106の構成)
図2から図4に示すように、下側エンドプレート106は、平面部510と、凸部520と、を含んでいる。平面部510は、Z軸方向視で燃料極側フレーム140に重なり、かつ、Z軸方向に垂直な面方向(XY平面に平行な方向)に沿っている。平面部510は、所定の領域(例えば締結部材(ボルト22)が挿入される2つ以上のボルト孔109同士をつなぐ領域)を有して面方向に平行な平坦部分である。具体的には、平面部510のZ軸方向視での形状は、全体として、矩形枠状である。Z軸方向視で、平面部510の内周部(孔34の輪郭線)は、全周にわたって、燃料極側フレーム140の孔141の輪郭線と略同じ位置に位置している。Z軸方向視で、平面部510の外周部は、全周にわたって、燃料極側フレーム140の外周部と略同じ位置、または、該外周部の外周側に位置している。なお、上述したボルト孔109を構成する孔は、平面部510におけるZ軸方向回りの周縁部に形成されている。
凸部520は、面方向に沿って延び、かつ、平面部510よりZ軸方向に突出している。凸部520は、所定の長さ(例えば凸部520の厚さより大きい長さ)を有して面方向に平行に延びているリブである。平面部510からの凸部520の立ち上がり長さ(Z軸方向の長さ)は、平面部510の厚さより大きく、例えば、平面部510の厚さの30倍以上の長さが好ましく、50倍以上の長さがより好ましい。なお、凸部520は、例えば締結部材(ボルト22)が挿入される2つ以上のボルト孔109同士をつなぐ領域(平面部510)の周縁部に形成されていることが好ましい。
具体的には、凸部520は、外側凸部522と、内側凸部524と、を有している。外側凸部522は、平面部510の外周部から下側(発電ブロック103とは反対側 Z軸負方向側)に向かって突出している。外側凸部522は、平面部510の外周部の全周にわたって形成されている。Z軸方向視で、外側凸部522は、燃料極側フレーム140に重なる位置に配置されている。内側凸部524は、平面部510の内周部から下側(発電ブロック103とは反対側 Z軸負方向側)に向かって突出している。内側凸部524は、平面部510の内周部の全周にわたって形成されている。すなわち、上側エンドプレート104のZ軸方向に平行な少なくとも1つの断面において、凸部520が複数形成されている(本実施形態において外側凸部522および内側凸部524、図2から図4参照)。
なお、エンドプレート104,106は、それぞれ、1枚の板状部材をプレス加工(屈曲)して形成されたものである。したがって、平面部310,510の厚さと、凸部320,520の厚さとは、互いに同じである。
A-4.ガス通路部材27の詳細構成:
図8は、燃料電池スタック構造体101におけるガス通路部材27の詳細構成を説明する斜視図である。より詳しくは、図8Aには、ガス通路部材27の外観構成を示す斜視図が示されており、図8Bには、ガス通路部材27の外観構成を示す分解斜視図が示されている。図9は、Z軸方向視におけるガス通路部材27を示す説明図である。
図8に示すように、本実施形態の燃料電池スタック構造体101において、ガス通路部材27は、パイプ部28、フランジ部29およびボルト49に加えて、補助部材47およびシール部材48を備えている。
(補助部材47の構成)
図8および図9に示すように、補助部材47は、Z軸方向視での外形が略矩形の平板状の部材であり、例えばステンレス等の剛性を有する材料により形成されている。Z軸方向視において、補助部材47の外縁Eo47は、フランジ部29の内縁E29に取り囲まれている。Z軸方向視における補助部材47の一辺の長さは、フランジ部29の一辺の長さより小さいかまたは略同一である。Z軸方向における補助部材47の板厚は、例えば、3mm以上、10mm以下程度である。本実施形態において、フランジ部29は、Z軸方向における周縁部に、面方向に沿って延び、かつ、Z軸方向に突出したリブを有している。上記フランジ部29の内縁E29は、Z軸方向におけるリブの内縁に相当する。補助部材47は、Z軸方向において、フランジ部29と、燃料電池スタック100(より具体的には、下側エンドプレート106)との間に配置されている(図2および図3参照)。本実施形態において、Z軸方向視における補助部材47の一辺の長さは、フランジ部29の一辺の長さより小さく、また、補助部材47は、フランジ部29の上面に載置されている。
Z軸方向視において、補助部材47の中央部には、補助部材貫通孔47Hが形成されている。補助部材貫通孔47H(補助部材47の内縁Ei47)は、パイプ部28の外縁E28を取り囲んでいる。また、Z軸方向視において、補助部材47には、4つの角部のそれぞれにボルト孔47A(ネジ孔)が貫通形成されている。4つのボルト孔47Aは、Z軸方向視で、それぞれフランジ部29のボルト孔29Aと重なるように形成されている。パイプ部28の外縁E28は、特許請求の範囲におけるパイプ部の外縁に相当し、ボルト孔47Aは、特許請求の範囲における補助片用締結孔に相当する。
本実施形態において、補助部材47は、2つの補助片(第1の補助片471および第2の補助片472)から構成されている。本実施形態において、第1の補助片471と第2の補助片472とは、Z軸方向視において、パイプ部28の中心点POを中心とする点対称形状に形成されている。また、本実施形態において、第1の補助片471と第2の補助片472とは、補助部材貫通孔47Hの周方向において、隙間Dを介して互いに隣り合っている。Z軸方向視において、第1の補助片471は、補助部材47の外縁Eo47の略半分の長さに相当する第1の外縁Eo471と、補助部材47の内縁Ei47の略半分の長さに相当する第1の内縁Ei471と、第1の外縁Eo471と第1の内縁Ei471とを繋ぐ2つの第1の部分外縁Ep471とによって構成されている。Z軸方向視において、第2の補助片472の外縁は、補助部材47の外縁Eo47の略半分の長さに相当する第2の外縁Eo472と、補助部材47の内縁Ei47の略半分の長さに相当する第2の内縁Ei472と、第2の外縁Eo472と第2の内縁Ei472とを繋ぐ2つの第2の部分外縁Ep472とによって構成されている。第2の補助片472の第2の部分外縁Ep472は、第1の部分外縁Ep471に沿うように形成されている。上記隙間Dは、第1の部分外縁Ep471と第2の部分外縁Ep472とによって形成されている。第1の外縁Eo471および第1の部分外縁Ep471は、それぞれ、特許請求の範囲における「第1の補助片の外縁」および「第1の部分外縁」に相当する。第2の外縁Eo472および第2の部分外縁Ep472は、それぞれ、特許請求の範囲における「第2の補助片の外縁」および「第2の部分外縁」に相当する。
図9に示すように、本実施形態において、第1の部分外縁Ep471は、Z軸方向視において、2つの屈曲部CP11,CP12を有している。第1の補助片471において、屈曲部CP11は凹形状に形成されており、屈曲部CP12は凸形状に形成されている。本実施形態において、第2の部分外縁Ep472は、第1の部分外縁Ep471と同様に、Z軸方向視において、2つの屈曲部CP21,CP22を有している。第2の補助片472において、屈曲部CP21は凸形状に形成されており、屈曲部CP22は凹形状に形成されている。第1の部分外縁Ep471の屈曲部CP11,CP12は、それぞれ、第2の部分外縁Ep472の屈曲部CP21,CP22に対向する部分に位置している。より具体的には、凹形状の屈曲部CP11は、凸形状の屈曲部CP21に対向する部分に位置しており、凸形状の屈曲部CP12は、凹形状の屈曲部CP22に対向する部分に位置している。換言すれば、第1の部分外縁Ep471と第2の部分外縁Ep472とによって形成される隙間Dは、補助部材47の内縁Ei47側において、X軸方向に延びる第1の隙間D1と、Y軸方向に延びる第3の隙間D3と、補助部材47の外縁Eo47においてX軸方向に延びる第5の隙間D5と、第1の隙間D1と第3の隙間D3とを繋ぐ第2の隙間D2と、第3の隙間D3と第5の隙間D5とを繋ぐ第4の隙間D4とを有している。
本実施形態において、第1の部分外縁Ep471は、いずれの部分においても、パイプ部28の中心点POを通り、かつ、Z軸方向に略直交する任意の直線SL(例えば、直線SL1,SL2,SL3等)と交差している。換言すれば、第1の部分外縁Ep471は、当該直線上に位置する部分を含んでいない。特には、第1の部分外縁Ep471のうちの第1の内縁Ei471側部分(すなわち、第1の隙間D1を構成する部分)と、直線SL1とのなす角θ1は、例えば、10°以上、100°以下であることが好ましい。また、Z軸方向視において、隙間Dは、補助部材47内における広角側領域(直線SL1によって分割される領域のうち、直線SL1と、交点P1を含む内縁Ei47との角度が広角となる側の領域)に形成されていることが好ましい。なお、直線SL1は、パイプ部28の中心点POを通り、かつ、Z軸方向に略直交する直線であって、第1の部分外縁Ep471のうちの第1の内縁Ei471側部分と第1の内縁Ei471との交点P1を通る直線である。ここで、「部分」とは、点を意味するものではなく、一定の長さを有する部分を意味する。また、本実施形態において、第2の部分外縁Ep472は、第1の部分外縁Ep471と同様に、いずれの部分においても、直線SLと交差している。換言すれば、第2の部分外縁Ep472は、第1の部分外縁Ep471と同様に、当該直線上に位置する部分を含んでいない。
第1の部分外縁Ep471の第1の長さL1および第2の部分外縁Ep472の第2の長さL2(以下、「部分外縁Ep471,Ep472の長さL1,L2」ともいう)は、互いに同等であり、かつ、補助部材47の幅Lwより長い。ここで、例えば、第1の部分外縁Ep471の第1の長さL1と比較する際の補助部材47の幅Lwとは、第1の内縁Ei471と第1の外縁Eo471との間の長さであって、第1の部分外縁Ep471と第1の内縁Ei471との交点P1と、交点P1に最も近い第1の外縁Eo471上の点P2との間の長さを意味する。部分外縁Ep471,Ep472の長さL1,L2は、例えば、8.4mm以上、16.8mm以下であり、補助部材47の幅Lwに対して、100%以上、200%以下である。また、第1の部分外縁Ep471と第2の部分外縁Ep472とによって形成される隙間Dの幅(隙間Dの長手方向に略直交する方向における長さ)は、例えば、0.1mm以上、3mm以下である。第1の長さL1および第2の長さL2は、それぞれ、特許請求の範囲における「第1の部分外縁の長さ」および「第2の部分外縁の長さ」に相当する。直線SL1,SL2,SL3は、それぞれ、特許請求の範囲における「積層方向に略直交する直線」に相当する。
補助部材47に形成された4つのボルト孔47Aのうち、2つのボルト孔47A(以下、「第1のボルト孔471A」ともいう)は、第1の補助片471に形成されており、残りの2つのボルト孔47A(以下、「第2のボルト孔472A」ともいう)は、第2の補助片472に形成されている。Z軸方向視において、2つの第1のボルト孔471Aのうちの1つ(以下、「第1の特定ボルト孔471AX」ともいう)は、第1の補助片471の2つの第1の部分外縁Ep471のうちの1つ(以下、「第1の特定部分外縁Ep471X」ともいう)の最も近くに位置している。また、Z軸方向視において、2つの第2のボルト孔472Aのうちの1つ(以下、「第2の特定ボルト孔472AX」ともいう)は、第2の補助片472の2つの第2の部分外縁Ep472のうち、第1の特定部分外縁Ep471Xに対向する第2の部分外縁Ep472(以下、「第2の特定部分外縁Ep472X」ともいう)の最も近くに位置している。第1の特定ボルト孔471AXおよび第2の特定ボルト孔472AXは、それぞれ、特許請求の範囲における第1の補助片用締結孔および第2の補助片用締結孔に相当する。
このような構成において、本実施形態の補助部材47では、例えば、第1の特定ボルト孔471AXと第1の特定部分外縁Ep471Xとの間の距離LD1と、第1の特定部分外縁Ep471Xの距離LDmと、第2の特定ボルト孔472AXと第1の特定部分外縁Ep471Xとの間の距離LD2とは、略同等である。これと同様に、第1の特定ボルト孔471AXと第2の特定部分外縁Ep472Xとの間の距離と、第2の特定部分外縁Ep472Xの距離と、第2の特定ボルト孔472AXと第2の特定部分外縁Ep472Xとの間の距離とは、略同等である。すなわち、第1の特定部分外縁Ep471Xと第2の特定部分外縁Ep472Xとは、それぞれ、第1の特定ボルト孔471AXと第2の特定ボルト孔472AXとの間の略中央に位置している。なお、距離LD1は、第1の特定ボルト孔471AXの中心と、第1の特定部分外縁Ep471Xの一方の端部であって、第1の特定ボルト孔471AX側の端部との間の、Y軸方向における距離である。距離LD2は、第2の特定ボルト孔472AXの中心と、第1の特定部分外縁Ep471Xの他方の端部であって、第2の特定ボルト孔472AX側の端部との間の、Y軸方向における距離である。距離LDmは、第1の特定部分外縁Ep471Xの上記一方の端部と、上記他方の端部との間の、Y軸方向における距離である。
なお、本実施形態において、第1の補助片471の第1の内縁Ei471の両端点を繋ぐ線分の長さおよび第2の補助片472の第2の内縁Ei472の両端点を繋ぐ線分の長さは、それぞれ、パイプ部28の外径と同等以上である。このため、本実施形態のガス通路部材27では、パイプ部28が下側エンドプレート106に接合されている構成においても、第1の補助片471および第2の補助片472を脱着することができる。
(シール部材48の構成)
シール部材48は、Z軸方向視での外径が略矩形の平板状の部材であり、例えばマイカ等の弾性を有する材料により形成されている。シール部材48は、Z軸方向において、フランジ部29と、他の部材50との間に配置され、フランジ部29と他の部材50との間におけるガスリークを抑制する。Z軸方向視において、シール部材48の中央部には、シール部材貫通孔48Hが形成されている。Z軸方向視において、シール部材貫通孔48H(シール部材48の内縁)は、パイプ部28の外縁E28と略同一である。また、シール部材48には、4つの角部のそれぞれにボルト孔48Aが貫通形成されている。4つのボルト孔48Aは、それぞれフランジ部29のボルト孔29Aと重なるように形成されている。なお、上述したように、他の部材50は、ガス配管等の外部装置を構成する接続部分である。他の部材50は、パイプ部28の外縁E28と略同一の内縁を有する貫通孔50Hと、フランジ部29のボルト孔29Aと重なる4つのボルト孔50Aとが形成されていれば、その形状は特に限定されない。
本実施形態において、ボルト49は、ネジ山49tを有するとともに、下端部に、他の部材50のボルト孔50Aより大きい外径を有する頭部を有する。ボルト49の上端部は、他の部材50のボルト孔50Aと、シール部材48のボルト孔48Aと、フランジ部29のボルト孔29Aとを介して補助部材47のボルト孔47A(ネジ孔)に螺合している。このため、ガス通路部材27の各部材は、他の部材50とともに一体に締結される。
A-5.本実施形態の効果:
以上説明したように、本実施形態のガス通路部材27は、燃料電池スタック100に設けられたマニホールド161,162,171,172に、それぞれ接続されている。本実施形態のガス通路部材27は、パイプ部28とフランジ部29とを備えている。パイプ部28は、マニホールド161,162,171,172に連通するガス貫通孔26を有している。フランジ部29には、ボルト49が挿入されるボルト孔29Aが4つ形成されており、かつ、フランジ部29は、パイプ部28の外周面S28から張り出した部分を含んでいる。本実施形態のガス通路部材27は、さらに、フランジ部29と燃料電池スタック100(具体的には、下側エンドプレート106)との間に配置された補助部材47を備えている。補助部材47には、パイプ部28の外縁E28を取り囲む補助部材貫通孔47Hが形成されている。補助部材47は、2つの補助片(具体的には、第1の補助片471および第2の補助片472)から構成されている。第1の補助片471および第2の補助片472は、それぞれ、ボルト49に螺合する2つのボルト孔47A(具体的には、第1のボルト孔471Aおよび第2のボルト孔472A)を有している。第1の補助片471の外縁は、第2の補助片472に対向する第1の部分外縁Ep471を有しており、第2の補助片472の外縁は、第1の補助片471の第1の部分外縁Ep471に沿う第2の部分外縁Ep472を有している。本実施形態のガス通路部材27では、第1の部分外縁Ep471の第1の長さL1と、第2の部分外縁Ep472の第2の長さL2とは、補助部材47の幅Lwより長い。
上記ガス通路部材27の周辺におけるガスリークは、特に、ボルト49付近よりもボルト49から離れた領域、すなわち、ボルト49と、当該ボルト49に隣り合うボルト49との中央領域において、発生しやすい傾向がある。本実施形態のガス通路部材27では、フランジ部29と燃料電池スタック100(具体的には、下側エンドプレート106)との間に、補助部材47が備えられている。補助部材47は、2つの補助片(すなわち、第1の補助片471と第2の補助片472)から構成されている。第1の補助片471および第2の補助片472は、それぞれボルト49に螺合する2つのボルト孔47A(具体的には、第1のボルト孔471Aおよび第2のボルト孔472A)を有している。このため、補助部材47によってフランジ部29が補強され、ひいては、フランジ部29の変形を抑制することができる。
また、本実施形態のガス通路部材27では、第1の補助片471と第2の補助片472との2つの補助片において、第1の補助片471の外縁は第2の補助片472に対向する第1の部分外縁Ep471を有し、かつ、第2の補助片472の外縁は第1の補助片471の第1の部分外縁Ep471に沿う第2の部分外縁Ep472を有している。このため、ボルト49から離れた領域(特には、第1の補助片471における第1の部分外縁Ep471付近や第2の補助片472における第2の部分外縁Ep472付近)においても、ボルト49の締結力の影響(以下、「締結効果」ともいう)を及ぼすことができ、ひいては、フランジ部29の変形を抑制することができる。
また、本実施形態のガス通路部材27では、補助部材47が第1の補助片471と第2の補助片472との2つの補助片から構成されているため、ガス通路部材27が燃料電池スタック100に接続された後においても、ガス通路部材27から補助部材47を脱着可能である。このため、ガス通路部材27と他の部材50とが、ボルト49とナットとを用いて互いに締結されている構成と比較して、良好な作業性を維持することができる。
ガス通路部材27におけるフランジ部29は、ボルト49の締結効果が小さい部分において変形しやすく、当該変形した部分にリークパスが生じる傾向がある。本実施形態のガス通路部材27では、第1の補助片471の第1の部分外縁Ep471の第1の長さL1と、第2の補助片472の第2の部分外縁Ep472の第2の長さL2とが、補助部材47の幅Lwより長い。このため、第1の補助片471の第1の部分外縁Ep471の第1の長さL1と、第2の補助片472の第2の部分外縁Ep472の第2の長さL2とが、補助部材47の幅Lwと同等である構成と比較して、長いリークパスを確保することができ、ひいては、ガスリークを抑制することができる。
従って、本実施形態のガス通路部材27によれば、良好な作業性を維持しつつ、ガス通路部材27におけるフランジ部29の変形を抑制し、ひいては、ガス通路部材27の周辺におけるガスリークを抑制することができる。
また、本実施形態のガス通路部材27では、Z軸方向視において、第1の部分外縁Ep471と第2の部分外縁Ep472とが、それぞれ、直線SLと交差している。本実施形態のガス通路部材27によれば、一般に、ガス通路部材27のパイプ部28を流れるガスが、フランジ部29と他の部材50との間においてリークする際、Z軸方向視において、ガスはパイプ部28の中心点POを中心として放射線状に(直線SLに沿って)リークする傾向がある。換言すれば、ガスは、当該放射線状に(直線SLに沿って)リークする際に、より小さい流れ抵抗でリークする傾向がある。本実施形態のガス通路部材27では、第1の補助片471の第1の部分外縁Ep471と第2の補助片472の第2の部分外縁Ep472とが、それぞれ、直線SLと交差している。すなわち、ガス通路部材27のフランジ部29と他の部材50との間に形成されるリークパスも、直線SLと交差している。このため、本実施形態のガス通路部材27によれば、当該リークパスを流れるガスは、直線SLと交差している部分において流れ抵抗が上昇し、ひいては、ガス通路部材27の周辺におけるガスリークをより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態のガス通路部材27では、Z軸方向視において、第1の部分外縁Ep471と第2の部分外縁Ep472とは、それぞれ、2つの屈曲部(屈曲部CP11,CP12および屈曲部CP21,CP22)を有している。すなわち、ガス通路部材27のフランジ部29と他の部材50との間に形成されるリークパスも、上記屈曲部CP11,CP12,CP21,CP22を有している。このため、本実施形態のガス通路部材27によれば、当該リークパスを流れるガスは、当該屈曲部CP11,CP12,CP21,CP22において流れ抵抗が上昇し、ひいては、ガス通路部材27の周辺におけるガスリークをより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態のガス通路部材27では、補助部材47は、第1の補助片471と第2の補助片472とから構成されている。換言すれば、本実施形態のガス通路部材27では、補助部材47を構成する補助片の数が2つである。このため、補助片同士の繋ぎ目を最低数である2箇所とすることができ、ひいては、ガスのリークパスの数を最低数とすることができる。従って、本実施形態のガス通路部材27によれば、ガス通路部材27の周辺におけるガスリークをより効果的に抑制することができる。
また、本実施形態のガス通路部材27では、Z軸方向視において、第1の補助片471と第2の補助片472とは、パイプ部28の中心点POを中心とする点対称形状である。換言すれば、第1の補助片471は、その表裏を反転させることにより第2の補助片472として使用可能である。このため、本実施形態のガス通路部材27によれば、第1の補助片471と第2の補助片472とが点対称形状でない構成と比較して、第1の補助片471および第2の補助片472の製造時における製造効率および第1の補助片471および第2の補助片472のガス通路部材27への取付け時における取付け効率を向上させることができる。
また、本実施形態のガス通路部材27では、Z軸方向視において、第1の部分外縁Ep471と第2の部分外縁Ep472とは、それぞれ、第1の特定ボルト孔471AXと第2の特定ボルト孔472AXとの間の略中央に位置している。例えば、第1の補助片471において、第1の特定ボルト孔471AXに挿通されるボルト49の締結効果は、ボルト49からの距離が大きいほど小さい。すなわち、第1の部分外縁Ep471における締結効果は、Z軸方向視において、第1の部分外縁Ep471の位置がボルト49から離間するほど小さくなる。本実施形態のガス通路部材27では、積層方向視において、第1の部分外縁Ep471と第2の部分外縁Ep472とが、それぞれ、第1の特定ボルト孔471AXと第2の特定ボルト孔472AXとの間の略中央に位置しているため、第1の部分外縁Ep471と第1の特定ボルト孔471AXとの間の距離と、第2の部分外縁Ep472と第2の部分外縁Ep472との間の距離との両方を最小距離とすることができる。このため、部分外縁Ep471,Ep472が、それぞれ、特定ボルト孔471AX,472Xのうちの一方に偏って位置する構成と比較して、部分外縁Ep471,Ep472における締結効果の低下を抑制することができる。従って、本実施形態のガス通路部材27によれば、ガス通路部材27の周辺におけるガスリークをより効果的に抑制することができる。
B.第2実施形態:
図10は、第2実施形態における燃料電池スタック構造体101aのガス通路部材27aを示す説明図である。図10には、Z軸方向視におけるガス通路部材27aが示されている。以下では、第2実施形態の燃料電池スタック構造体101aを構成する各構成の内、上述した第1実施形態における燃料電池スタック構造体101の構成と同一の構成については、同一の符号を付すことによってその説明を適宜省略する。
図10に示すように、本実施形態の燃料電池スタック構造体101aにおいて、ガス通路部材27aは、パイプ部28、フランジ部29、ボルト49(図示せず)、補助部材47aおよびシール部材48(図示せず)を備えている。第2実施形態の燃料電池スタック構造体101aは、補助部材47aを構成する第1の補助片471aの第1の部分外縁Ep471aおよび第2の補助片472aの第2の部分外縁Ep472aが、それぞれ略直線形状である点で、第1実施形態の燃料電池スタック構造体101と異なる。
補助部材47aは、第1実施形態の補助部材47と同様に、Z軸方向視での外径が略矩形の平板状の部材であり、例えばステンレス等の剛性を有する材料により形成されている。Z軸方向視において、補助部材47aの外縁Eo47aは、フランジ部29の内縁E29に取り囲まれている。Z軸方向視における補助部材47aの一辺の長さは、フランジ部29の一辺の長さより小さいかまたは略同一である。
Z軸方向視において、補助部材47aの中央部には、補助部材貫通孔47Hが形成されている。補助部材貫通孔47H(補助部材47の内縁Ei47)は、パイプ部28の外縁E28を取り囲んでいる。また、Z軸方向視において、補助部材47aには、4つの角部のそれぞれにボルト孔47A(ネジ孔)が貫通形成されている。
本実施形態において、補助部材47aは、第1実施形態の補助部材47と同様に、2つの補助片(第1の補助片471aおよび第2の補助片472a)から構成されている。本実施形態において、第1の補助片471aと第2の補助片472aとは、Z軸方向視において、パイプ部28の中心点POを中心とする点対称形状に形成されている。また、本実施形態において、第1の補助片471aと第2の補助片472aとは、補助部材貫通孔47Hの周方向において、隙間Daを介して互いに隣り合っている。Z軸方向視において、第1の補助片471aは、補助部材47aの外縁Eo47aの略半分の長さに相当する第1の外縁Eo471aと、補助部材47aの内縁Ei47aの略半分の長さに相当する第1の内縁Ei471aと、第1の外縁Eo471aと第1の内縁Ei471aとを繋ぐ2つの第1の部分外縁Ep471aとによって構成されている。Z軸方向視において、第2の補助片472aの外縁は、補助部材47aの外縁Eo47aの略半分の長さに相当する第2の外縁Eo472aと、補助部材47aの内縁Ei47aの略半分の長さに相当する第2の内縁Ei472aと、第2の外縁Eo472aと第2の内縁Ei472aとを繋ぐ2つの第2の部分外縁Ep472aとによって構成されている。第2の補助片472aの第2の部分外縁Ep472aは、第1の部分外縁Ep471aに沿うように形成されている。本実施形態において、第1の部分外縁Ep471aおよび第2の部分外縁Ep472aは、それぞれ、Z軸方向視において、X軸方向に対して角度を有する直線状に形成されている(換言すれば、X軸方向に対して平行ではない)。上記隙間Daは、第1の部分外縁Ep471aと第2の部分外縁Ep472aとによって形成されている。すなわち、本実施形態において、隙間Daは、Z軸方向視において、X軸方向に対して角度を有する直線状に形成されている。第1の外縁Eo471aおよび第1の部分外縁Ep471aは、それぞれ、特許請求の範囲における「第1の補助片の外縁」および「第1の部分外縁」に相当する。第2の外縁Eo472aおよび第2の部分外縁Ep472aは、それぞれ、特許請求の範囲における「第2の補助片の外縁」および「第2の部分外縁」に相当する。
本実施形態において、第1の部分外縁Ep471aは、いずれの部分においても、パイプ部28の中心点POを通り、かつ、Z軸方向に略直交する任意の直線SL(例えば、直線SL1a,SL2,SL3等)と交差している。換言すれば、第1の部分外縁Ep471aは、当該直線上に位置する部分を含んでいない。また、Z軸方向視において、隙間Daは、補助部材47a内における広角側領域(直線SL1aによって分割される領域のうち、直線SL1aと、交点P1aを含む内縁Ei47aとの角度が広角となる側の領域)に形成されていることが好ましい。なお、直線SL1aは、パイプ部28の中心点POを通り、かつ、Z軸方向に略直交する直線であって、第1の部分外縁Ep471aのうちの第1の内縁Ei471a側部分と第1の内縁Ei471aとの交点P1aを通る直線である。また、本実施形態において、第2の部分外縁Ep472aは、第1の部分外縁Ep471aと同様に、いずれの部分においても、直線SLと交差している。換言すれば、第2の部分外縁Ep472aは、第1の部分外縁Ep471aと同様に、当該直線上に位置する部分を含んでいない。
第1の部分外縁Ep471aの第1の長さL1aおよび第2の部分外縁Ep472aの第2の長さL2a(以下、「部分外縁Ep471a,Ep472aの長さL1a,L2a」ともいう)は、互いに同等であり、かつ、補助部材47aの幅Lwより長い。第1の長さL1aおよび第2の長さL2aは、それぞれ、特許請求の範囲における「第1の部分外縁の長さ」および「第2の部分外縁の長さ」に相当する。
補助部材47aに形成された4つのボルト孔47Aのうち、2つの第1のボルト孔471Aは、第1の補助片471aに形成されており、残りの2つの第2のボルト孔472Aは、第2の補助片472aに形成されている。Z軸方向視において、2つの第1のボルト孔471Aのうちの1つである第1の特定ボルト孔471AXは、第1の補助片471aの2つの第1の部分外縁Ep471aのうちの1つである第1の特定部分外縁Ep471Xの最も近くに位置している。また、Z軸方向視において、2つの第2のボルト孔472Aのうちの1つである第2の特定ボルト孔472AXは、第2の補助片472aの2つの第2の部分外縁Ep472aのうち、第1の特定部分外縁Ep471Xaに対向する第2の部分外縁Ep472a(以下、「第2の特定部分外縁Ep472Xa」ともいう)の最も近くに位置している。
このような構成において、本実施形態の補助部材47aでは、第1の実施形態の補助部材47と同様に、例えば、第1の特定ボルト孔471AXaと第1の特定部分外縁Ep471Xaとの間の距離と、第1の特定部分外縁Ep471Xaの距離と、第2の特定ボルト孔472AXaと第1の特定部分外縁Ep471Xaとの間の距離とは、略同等である。これと同様に、第1の特定ボルト孔471AXaと第2の特定部分外縁Ep472Xaとの間の距離と、第2の特定部分外縁Ep472Xaの距離と、第2の特定ボルト孔472AXaと第2の特定部分外縁Ep472Xaとの間の距離とは、略同等である。すなわち、第1の特定部分外縁Ep471Xaと第2の特定部分外縁Ep472Xaとは、それぞれ、第1の特定ボルト孔471AXaと第2の特定ボルト孔472AXaとの間の略中央に位置している。
本実施形態のガス通路部材27aは、上述の構成を有している。このため、第1実施形態のガス通路部材27と同様に、良好な作業性を維持しつつ、ガス通路部材27aの周辺におけるガスリークを抑制することができる。より詳しくは、本実施形態のガス通路部材27aにおいても、ガス通路部材27aにおけるフランジ部29の変形を抑制することができる。また、本実施形態のガス通路部材27aにおいても、上記リークパスを流れるガスは、直線SLと交差している部分において流れ抵抗が上昇する。また、本実施形態のガス通路部材27aにおいても、第1の補助片471aおよび第2の補助片472aの製造時における製造効率および第1の補助片471aおよび第2の補助片472aのガス通路部材27aへの取付け時における取付け効率を向上させることができる。
C.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態における燃料電池スタック構造体101の構成や燃料電池スタック構造体101を構成する各部分の構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記第1実施形態において、ガス通路部材27は、シール部材48を備えない構成であってもよい。上記第1実施形態において、補助部材47は、3つ以上の補助片を備える構成であってもよい。このような構成において、各補助片は、少なくとも1つのボルト孔47Aを有する。また、第1の補助片471および第2の補助片472等の各補助片に形成されたボルト孔47Aの数は、2つに限定されず、1つまたは3つ以上であってもよい。ただし、各補助片に形成されるボルト孔47Aの数は、好ましくは、フランジ部29へ良好に固定される観点から、2つ以上である。
上記実施形態において、第1の補助片471と第2の補助片472とは、Z軸方向視において、パイプ部28の中心点POを中心とする点対称形状に形成されているが、これに限定されない。また、上記実施形態において、第1の補助片471における第1の部分外縁Ep471が有する屈曲部CP11,CP12の数は、2つに限定されず、1つまたは3つ以上であってもよい。第2の補助片472における第2の部分外縁Ep472が有する屈曲部CP21,CP22についても同様である。また、上記実施形態において、第1の補助片471の第1の内縁Ei471の両端点を繋ぐ線分の長さと、第2の補助片472の第2の部分外縁Ep472の両端点を繋ぐ線分の長さとの少なくとも一方が、パイプ部28の外径と同等以上である構成あってもよい。
上記実施形態では、単セル用セパレータ120およびIC用セパレータ180が、連結部128,188を有しているが、単セル用セパレータ120およびIC用セパレータ180が、連結部128,188を有さなくてもよい。
また、上記第1実施形態では、一対のエンドプレート104,106に孔32,34が形成されているが、一対のエンドプレート104,106の少なくとも一方について該孔32,34が形成されていなくてもよい。また、一対のエンドプレート104,106の少なくとも一方は、凸部320,520等を備えない全体として平板状であってもよい。また、上記各実施形態では、一対のターミナルプレート410,420を備えていたが、一対のターミナルプレート410,420を備えずに、一対のエンドプレート104,106がターミナルプレートとして機能する形態であってもよい。この場合、末端セパレータは、発電ブロック103のZ軸方向の上端に位置するIC用セパレータ180であってもよい。
上記実施形態では、凸部320,520は、平面部310,510からZ軸方向に突出していたが、凸部320,520は、平面部310,510に垂直な方向に対して傾斜していてもよい。平面部310,510に対する凸部320,520の傾斜角度は、70度以上であることが好ましい。また、各凸部320,520は、各エンドプレート104,106における全周にわたって形成されていたが、各凸部320,520は、各エンドプレート104,106における全周における一部分だけに形成されていてもよい。また、凸部320,520が各エンドプレート104,106の外周部と内周部とのいずれか一方だけに形成された形態であってもよい。平面部310,510からの凸部320,520の立ち上がり長さ(Z軸方向の長さ)は、平面部310,510の厚さ以下であってもよい。
また、上記実施形態では、インターコネクタ190は導電性の被覆層194を含んでいるが、インターコネクタ190が該被覆層194を含んでいなくてもよい。また、上記実施形態では、単セル110が反応防止層118を有しているが、単セル110が反応防止層118を有さないとしてもよい。また、上記実施形態において、燃料電池スタック100に含まれる単セル110の個数(発電単位102の個数)は、あくまで一例であり、単セル110の個数は燃料電池スタック100に要求される出力電圧等に応じて適宜決められる。また、上記実施形態における各部材を構成する材料は、あくまで例示であり、各部材が他の材料により構成されていてもよい。
また、上記実施形態の燃料電池スタック100は、カウンターフロータイプのSOFCであるが、本明細書に開示される技術は、コフロータイプのSOFCにも同様に適用可能である。なお、コフロータイプのSOFCでは、Z軸方向視で、燃料ガス供給連通流路142と酸化剤ガス供給連通流路132とは、単セル110の一の辺に対向するように配置され、かつ、燃料ガス排出連通流路143と酸化剤ガス排出連通流路133とは、単セル110の該一の辺に対して単セル110の中心点を挟んで対向する他の辺に対向するように配置されているような構成を有している。また、本明細書に開示される技術は、クロスフロータイプのSOFCにも同様に適用可能である。
また、上記実施形態では、燃料ガスに含まれる水素と酸化剤ガスに含まれる酸素との電気化学反応を利用して発電を行う燃料電池スタック100を対象としているが、本明細書に開示される技術は、水の電気分解反応を利用して水素の生成を行う固体酸化物形電解セル(SOEC)の構成単位である電解単セルを複数備える電解セルスタックにも同様に適用可能である。なお、電解セルスタックの基本的な構成は、例えば特開2016-81813号公報に記載されているように公知であるが、おおよそ以下の通りである。すなわち、電解セルスタックの構成は、上述した実施形態の燃料電池スタック100の構成において、「発電単位」を「電解セル単位」と読み替え、「単セル」を「電解単セル」と読み替え、「酸化剤ガス供給マニホールド」を「空気排出マニホールド」と読み替え、「酸化剤ガス排出マニホールド」を「空気供給マニホールド」と読み替え、「燃料ガス供給マニホールド」を「水素排出マニホールド」と読み替え、「燃料ガス排出マニホールド」を「水蒸気供給マニホールド」と読み替え、「酸化剤ガス供給連通流路」を「空気排出連通流路」と読み替え、「酸化剤ガス排出連通流路」を「空気供給連通流路」と読み替え、「燃料ガス供給連通流路」を「水素排出連通流路」と読み替え、「燃料ガス排出連通流路」を「水蒸気供給連通流路」と読み替えた構成である。
電解セルスタックの運転の際には、空気極114がプラス(陽極)で燃料極(水素極)116がマイナス(陰極)となるように、電解セルスタックに電圧が印加される。また、ガス通路部材27を介して水蒸気供給マニホールドに原料ガスとしての水蒸気が供給される。なお、供給される水蒸気に、水素ガスが含まれていてもよい。水蒸気供給マニホールドに供給された水蒸気は、水蒸気供給マニホールドから各電解セル単位の水蒸気供給連通流路を介して燃料室176に供給され、各電解単セルにおける水の電気分解反応に供される。各電解単セルにおける水の電気分解反応により燃料室176で発生した水素ガスは、余った水蒸気と共に水素排出連通流路を介して水素排出マニホールドに排出され、水素排出マニホールドからガス通路部材27を経て電解セルスタックの外部に取り出される。
また、電解セルスタックの運転の際には、電解セルスタックの温度の制御等のために、必要により空気が電解セルスタックの内部に供給される。この場合には、ガス通路部材27を介して空気供給マニホールドに供給された空気が、空気供給マニホールドから各電解セル単位の空気供給連通流路を介して、空気室166に供給される。空気室166に供給された空気は、空気極114で生成される酸素とともに空気排出連通流路を介して空気排出マニホールドに排出され、空気排出マニホールドからガス通路部材27を経て電解セルスタックの外部に排出される。
このような構成の電解セルスタックにおいても、上記実施形態における燃料電池スタック100と同様の構成を採用することにより、上記実施形態における燃料電池スタック100の作用効果と同様の作用効果を奏する。
また、上記実施形態では、固体酸化物形燃料電池(SOFC)を例に説明したが、本明細書に開示される技術は、溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)といった他のタイプの燃料電池(または電解セル)にも適用可能である。
22:ボルト 24:ナット 26:ガス貫通孔 27:ガス通路部材 27a:ガス通路部材 28:パイプ部 29:フランジ部 29A:ボルト孔 32:孔 34:孔 44:接続部材 47:補助部材 47A:ボルト孔 47H:補助部材貫通孔 47a:補助部材 48:シール部材 48A:ボルト孔 48H:シール部材貫通孔 49:ボルト 49t:ネジ山 50:他の部材 50A:ボルト孔 50H:貫通孔 100:燃料電池スタック 101:燃料電池スタック構造体 101a:燃料電池スタック構造体 102:発電単位 103:発電ブロック 104:上側エンドプレート 106:下側エンドプレート 107:エンド貫通孔 108:連通孔 109:ボルト孔 110:単セル 112:電解質層 114:空気極 116:燃料極 118:反応防止層 120:単セル用セパレータ 121:貫通孔 124:接合部 125:ガラスシール部 126:内側部 127:外側部 128:連結部 130:空気極側フレーム 131:孔 132:酸化剤ガス供給連通流路 133:酸化剤ガス排出連通流路 134:空気極側集電部 140:燃料極側フレーム 141:孔 142:燃料ガス供給連通流路 143:燃料ガス排出連通流路 144:燃料極側集電部材 145:電極対向部 146:インターコネクタ対向部 147:連接部 149:スペーサー 150:平板部 161:酸化剤ガス供給マニホールド 162:酸化剤ガス排出マニホールド 166:空気室 171:燃料ガス供給マニホールド 172:燃料ガス排出マニホールド 176:燃料室 180:IC用セパレータ 181:貫通孔 186:内側部 187:外側部 188:連結部 189:下端プレート 190:インターコネクタ 194:被覆層 196:導電性接合材 200:絶縁部 210:末端セパレータ 211:貫通孔 216:内側部 217:外側部 218:連結部 220:上端プレート 310:平面部 320:凸部 322:外側凸部 324:内側凸部 410:上側ターミナルプレート 412:孔 420:下側ターミナルプレート 471:第1の補助片 471A:第1のボルト孔 471AX:第1の特定ボルト孔 471AXa:第1の特定ボルト孔 471a:第1の補助片 472:第2の補助片 472A:第2のボルト孔 472AX:第2の特定ボルト孔 472AXa:第2の特定ボルト孔 472a:第2の補助片 510:平面部 520:凸部 522:外側凸部 524:内側凸部 CP11:屈曲部 CP12:屈曲部 CP21:屈曲部 CP22:屈曲部 D:隙間 Da:隙間 Ep471:第1の部分外縁 Ep471a:第1の部分外縁 Ep472:第2の部分外縁 Ep472a:第2の部分外縁 FG:燃料ガス FOG:燃料オフガス OG:酸化剤ガス OOG:酸化剤オフガス

Claims (13)

  1. 電気化学反応セルスタックに設けられたマニホールドに接続されるガス通路部材であって、
    前記マニホールドに連通する貫通孔を有するパイプ部と、
    ボルトが挿入されるフランジ用締結孔が少なくとも2つ形成され、かつ、前記パイプ部の外側面から張り出した部分を含むフランジ部と、を備え、
    さらに、
    前記フランジ部と前記電気化学反応セルスタックとの間に配置され、かつ、前記パイプ部の外縁を取り囲む補助部材貫通孔が形成された補助部材であって、第1の補助片と前記第1の補助片に隣り合う第2の補助片とを含む少なくとも2つの補助片から構成された補助部材、を備え、
    前記少なくとも2つの補助片は、それぞれ、前記ボルトに螺合する少なくとも1つの補助片用締結孔を有しており、
    前記第1の補助片の外縁は、前記補助部材の外縁を構成する第1の外縁と、前記補助部材貫通孔の内縁を構成する第1の内縁と、を繋ぎ、前記第2の補助片に対向する第1の部分外縁を有しており、
    前記第2の補助片の外縁は、前記第1の補助片の前記第1の部分外縁に沿う第2の部分外縁を有しており、
    前記第1の部分外縁の長さと、前記第2の部分外縁の長さとは、前記第1の内縁と前記第1の外縁の間の長さであって、前記第1の部分外縁と前記第1の内縁との交点と、前記交点に最も近い前記第1の外縁上の点との間の長さで規定される前記補助部材の幅より長い、
    ことを特徴とするガス通路部材。
  2. 電気化学反応セルスタックに設けられたマニホールドに接続されるガス通路部材であって、
    前記マニホールドに連通する貫通孔を有するパイプ部と、
    ボルトが挿入されるフランジ用締結孔が少なくとも2つ形成され、かつ、前記パイプ部の外側面から張り出した部分を含むフランジ部と、を備え、
    さらに、
    前記フランジ部と前記電気化学反応セルスタックとの間に配置され、かつ、前記パイプ部の外縁を取り囲む補助部材貫通孔が形成された補助部材であって、第1の補助片と前記第1の補助片に隣り合う第2の補助片とを含む少なくとも2つの補助片から構成された補助部材、を備え、
    前記少なくとも2つの補助片は、それぞれ、前記ボルトに螺合する少なくとも1つの補助片用締結孔を有しており、
    前記第1の補助片の外縁は、前記補助部材の外縁を構成する第1の外縁と、前記補助部材貫通孔の内縁を構成する第1の内縁と、を繋ぎ、前記第2の補助片に対向する第1の部分外縁を有しており、
    前記第2の補助片の外縁は、前記第1の補助片の前記第1の部分外縁に沿う第2の部分外縁を有しており、
    前記第1の外縁が第1の辺を有しており、
    前記第1の部分外縁が、前記第1の辺と、前記第1の内縁とを繋いでおり、
    前記第1の部分外縁の長さと、前記第2の部分外縁の長さとは、前記第1の内縁と前記第1の外縁の間の長さであって、前記第1の部分外縁と前記第1の内縁との交点と、前記第1の辺上の点であって前記交点に最も近い点との間の長さで規定される前記補助部材の幅より長い、
    ことを特徴とするガス通路部材。
  3. 電気化学反応セルスタックに設けられたマニホールドに接続されるガス通路部材であって、
    前記マニホールドに連通する貫通孔を有するパイプ部と、
    ボルトが挿入されるフランジ用締結孔が少なくとも2つ形成され、かつ、前記パイプ部の外側面から張り出した部分を含むフランジ部と、を備え、
    さらに、
    前記フランジ部と前記電気化学反応セルスタックとの間に配置され、かつ、前記パイプ部の外縁を取り囲む補助部材貫通孔が形成された補助部材であって、第1の補助片と前記第1の補助片に隣り合う第2の補助片とを含む少なくとも2つの補助片から構成された補助部材、を備え、
    前記少なくとも2つの補助片は、それぞれ、前記ボルトに螺合する少なくとも1つの補助片用締結孔を有しており、
    前記第1の補助片の外縁は、前記補助部材の外縁を構成する第1の外縁と、前記補助部材貫通孔の内縁を構成する第1の内縁と、を繋ぎ、前記第2の補助片に対向する第1の部分外縁を有しており、
    前記第2の補助片の外縁は、前記第1の補助片の前記第1の部分外縁に沿う第2の部分外縁を有しており、
    前記フランジ部と前記補助部材との積層方向視において、前記第1の部分外縁と前記第2の部分外縁とは、それぞれ、少なくとも1つの屈曲部を有する、
    ことを特徴とするガス通路部材。
  4. 電気化学反応セルスタックに設けられたマニホールドに接続されるガス通路部材であって、
    前記マニホールドに連通する貫通孔を有するパイプ部と、
    ボルトが挿入されるフランジ用締結孔が少なくとも2つ形成され、かつ、前記パイプ部の外側面から張り出した部分を含むフランジ部と、を備え、
    さらに、
    前記フランジ部と前記電気化学反応セルスタックとの間に配置され、かつ、前記パイプ部の外縁を取り囲む補助部材貫通孔が形成された補助部材であって、第1の補助片と前記第1の補助片に隣り合う第2の補助片とを含む少なくとも2つの補助片から構成された補助部材、を備え、
    前記少なくとも2つの補助片は、それぞれ、前記ボルトに螺合する少なくとも1つの補助片用締結孔を有しており、
    前記第1の補助片の外縁は、前記補助部材の外縁を構成する第1の外縁と、前記補助部材貫通孔の内縁を構成する第1の内縁と、を繋ぎ、前記第2の補助片に対向する第1の部分外縁を有しており、
    前記第2の補助片の外縁は、前記第1の補助片の前記第1の部分外縁に沿う第2の部分外縁を有しており、
    前記第1の外縁が第1の辺を有しており、
    前記第1の内縁が、前記第1の辺と平行な第2の辺を有しており、
    前記第1の部分外縁が、前記第1の辺と、前記第2の辺とを繋いでおり、かつ、前記第1の辺および前記第2の辺に対して傾斜する直線状である、
    ことを特徴とするガス通路部材。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のガス通路部材において、
    前記フランジ部と前記補助部材との積層方向視において、前記第1の部分外縁と前記第2の部分外縁とは、それぞれ、前記パイプ部の中心点を通り、かつ、前記積層方向に略直交する直線と交差する部分を含む、
    ことを特徴とするガス通路部材。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のガス通路部材において、
    前記補助部材は、前記第1の補助片と前記第2の補助片とから構成されている、
    ことを特徴とするガス通路部材。
  7. 請求項6に記載のガス通路部材において、
    前記フランジ部と前記補助部材との積層方向視において、前記第1の補助片と前記第2の補助片とは、前記パイプ部の中心点を中心とする点対称形状である、
    ことを特徴とするガス通路部材。
  8. 請求項6または請求項7に記載のガス通路部材において、
    前記第1の補助片は、前記補助片用締結孔として、前記第1の部分外縁の最も近くに位置する第1の補助片用締結孔を有し、
    前記第2の補助片は、前記補助片用締結孔として、前記第2の部分外縁の最も近くに位置する第2の補助片用締結孔を有し、
    前記フランジ部と前記補助部材との積層方向視において、前記第1の部分外縁と前記第2の部分外縁とは、それぞれ、前記第1の補助片用締結孔と前記第2の補助片用締結孔との間の略中央に位置する、
    ことを特徴とするガス通路部材。
  9. 第1の方向に並べて配置された複数の電気化学反応単位から構成される電気化学反応ブロックであって、各前記電気化学反応単位は、電解質層と、前記電解質層を挟んで前記第1の方向に互いに対向する空気極および燃料極とを含む電気化学反応単セルを有する、電気化学反応ブロックと、
    前記電気化学反応ブロックに対して前記第1の方向の一方側に配置され、かつ、前記第1の方向に貫通するエンド部材用貫通孔が形成された、導電性のエンド部材と、
    前記エンド部材に接続されたガス通路部材であって、前記第1の方向に貫通し、かつ、前記エンド部材用貫通孔に連通するガス通路部材用貫通孔が形成されたガス通路部材と、を備え、
    前記燃料極と前記空気極との一方である特定電極に面するガス室に連通するマニホールドであって、前記エンド部材用貫通孔を含むマニホールドが形成された、電気化学反応セルスタック構造体において、
    前記ガス通路部材は、
    前記ガス通路部材用貫通孔を有するパイプ部と、
    ボルトが挿入されるフランジ用締結孔が少なくとも2つ形成され、かつ、前記パイプ部の外側面から張り出した部分を含むフランジ部と、
    前記フランジ用締結孔に挿通され、前記ガス通路部材を他の部材に締結するボルトと、を備え、
    さらに、
    前記フランジ部と前記エンド部材との間に配置され、かつ、前記パイプ部の外縁を取り囲む補助部材貫通孔が形成された補助部材であって、第1の補助片と前記第1の補助片に隣り合う第2の補助片とを含む少なくとも2つの補助片から構成された補助部材、を備え、
    前記少なくとも2つの補助片は、それぞれ、前記ボルトに螺合する少なくとも1つの補助片用締結孔を有しており、
    前記第1の補助片の外縁は、前記補助部材の外縁を構成する第1の外縁と、前記補助部材貫通孔の内縁を構成する第1の内縁と、を繋ぎ、前記第2の補助片に対向する第1の部分外縁を有しており、
    前記第2の補助片の外縁は、前記第1の補助片の前記第1の部分外縁に沿う第2の部分外縁を有しており、
    前記第1の部分外縁の長さと、前記第2の部分外縁の長さとは、前記第1の内縁と前記第1の外縁の間の長さであって、前記第1の部分外縁と前記第1の内縁との交点と、前記交点に最も近い前記第1の外縁上の点との間の長さで規定される前記補助部材の幅より長い、
    ことを特徴とする電気化学反応セルスタック構造体。
  10. 第1の方向に並べて配置された複数の電気化学反応単位から構成される電気化学反応ブロックであって、各前記電気化学反応単位は、電解質層と、前記電解質層を挟んで前記第1の方向に互いに対向する空気極および燃料極とを含む電気化学反応単セルを有する、電気化学反応ブロックと、
    前記電気化学反応ブロックに対して前記第1の方向の一方側に配置され、かつ、前記第1の方向に貫通するエンド部材用貫通孔が形成された、導電性のエンド部材と、
    前記エンド部材に接続されたガス通路部材であって、前記第1の方向に貫通し、かつ、前記エンド部材用貫通孔に連通するガス通路部材用貫通孔が形成されたガス通路部材と、を備え、
    前記燃料極と前記空気極との一方である特定電極に面するガス室に連通するマニホールドであって、前記エンド部材用貫通孔を含むマニホールドが形成された、電気化学反応セルスタック構造体において、
    前記ガス通路部材は、
    前記ガス通路部材用貫通孔を有するパイプ部と、
    ボルトが挿入されるフランジ用締結孔が少なくとも2つ形成され、かつ、前記パイプ部の外側面から張り出した部分を含むフランジ部と、
    前記フランジ用締結孔に挿通され、前記ガス通路部材を他の部材に締結するボルトと、を備え、
    さらに、
    前記フランジ部と前記エンド部材との間に配置され、かつ、前記パイプ部の外縁を取り囲む補助部材貫通孔が形成された補助部材であって、第1の補助片と前記第1の補助片に隣り合う第2の補助片とを含む少なくとも2つの補助片から構成された補助部材、を備え、
    前記少なくとも2つの補助片は、それぞれ、前記ボルトに螺合する少なくとも1つの補助片用締結孔を有しており、
    前記第1の補助片の外縁は、前記補助部材の外縁を構成する第1の外縁と、前記補助部材貫通孔の内縁を構成する第1の内縁と、を繋ぎ、前記第2の補助片に対向する第1の部分外縁を有しており、
    前記第2の補助片の外縁は、前記第1の補助片の前記第1の部分外縁に沿う第2の部分外縁を有しており、
    前記第1の外縁が第1の辺を有しており、
    前記第1の部分外縁が、前記第1の辺と、前記第1の内縁とを繋いでおり、
    前記第1の部分外縁の長さと、前記第2の部分外縁の長さとは、前記第1の内縁と前記第1の外縁の間の長さであって、前記第1の部分外縁と前記第1の内縁との交点と、前記第1の辺上の点であって前記交点に最も近い点との間の長さで規定される前記補助部材の幅より長い、
    ことを特徴とする電気化学反応セルスタック構造体。
  11. 第1の方向に並べて配置された複数の電気化学反応単位から構成される電気化学反応ブロックであって、各前記電気化学反応単位は、電解質層と、前記電解質層を挟んで前記第1の方向に互いに対向する空気極および燃料極とを含む電気化学反応単セルを有する、電気化学反応ブロックと、
    前記電気化学反応ブロックに対して前記第1の方向の一方側に配置され、かつ、前記第1の方向に貫通するエンド部材用貫通孔が形成された、導電性のエンド部材と、
    前記エンド部材に接続されたガス通路部材であって、前記第1の方向に貫通し、かつ、前記エンド部材用貫通孔に連通するガス通路部材用貫通孔が形成されたガス通路部材と、を備え、
    前記燃料極と前記空気極との一方である特定電極に面するガス室に連通するマニホールドであって、前記エンド部材用貫通孔を含むマニホールドが形成された、電気化学反応セルスタック構造体において、
    前記ガス通路部材は、
    前記ガス通路部材用貫通孔を有するパイプ部と、
    ボルトが挿入されるフランジ用締結孔が少なくとも2つ形成され、かつ、前記パイプ部の外側面から張り出した部分を含むフランジ部と、
    前記フランジ用締結孔に挿通され、前記ガス通路部材を他の部材に締結するボルトと、を備え、
    さらに、
    前記フランジ部と前記エンド部材との間に配置され、かつ、前記パイプ部の外縁を取り囲む補助部材貫通孔が形成された補助部材であって、第1の補助片と前記第1の補助片に隣り合う第2の補助片とを含む少なくとも2つの補助片から構成された補助部材、を備え、
    前記少なくとも2つの補助片は、それぞれ、前記ボルトに螺合する少なくとも1つの補助片用締結孔を有しており、
    前記第1の補助片の外縁は、前記補助部材の外縁を構成する第1の外縁と、前記補助部材貫通孔の内縁を構成する第1の内縁と、を繋ぎ、前記第2の補助片に対向する第1の部分外縁を有しており、
    前記第2の補助片の外縁は、前記第1の補助片の前記第1の部分外縁に沿う第2の部分外縁を有しており、
    前記フランジ部と前記補助部材との積層方向視において、前記第1の部分外縁と前記第2の部分外縁とは、それぞれ、少なくとも1つの屈曲部を有する、
    ことを特徴とする電気化学反応セルスタック構造体。
  12. 第1の方向に並べて配置された複数の電気化学反応単位から構成される電気化学反応ブロックであって、各前記電気化学反応単位は、電解質層と、前記電解質層を挟んで前記第1の方向に互いに対向する空気極および燃料極とを含む電気化学反応単セルを有する、電気化学反応ブロックと、
    前記電気化学反応ブロックに対して前記第1の方向の一方側に配置され、かつ、前記第1の方向に貫通するエンド部材用貫通孔が形成された、導電性のエンド部材と、
    前記エンド部材に接続されたガス通路部材であって、前記第1の方向に貫通し、かつ、前記エンド部材用貫通孔に連通するガス通路部材用貫通孔が形成されたガス通路部材と、を備え、
    前記燃料極と前記空気極との一方である特定電極に面するガス室に連通するマニホールドであって、前記エンド部材用貫通孔を含むマニホールドが形成された、電気化学反応セルスタック構造体において、
    前記ガス通路部材は、
    前記ガス通路部材用貫通孔を有するパイプ部と、
    ボルトが挿入されるフランジ用締結孔が少なくとも2つ形成され、かつ、前記パイプ部の外側面から張り出した部分を含むフランジ部と、
    前記フランジ用締結孔に挿通され、前記ガス通路部材を他の部材に締結するボルトと、を備え、
    さらに、
    前記フランジ部と前記エンド部材との間に配置され、かつ、前記パイプ部の外縁を取り囲む補助部材貫通孔が形成された補助部材であって、第1の補助片と前記第1の補助片に隣り合う第2の補助片とを含む少なくとも2つの補助片から構成された補助部材、を備え、
    前記少なくとも2つの補助片は、それぞれ、前記ボルトに螺合する少なくとも1つの補助片用締結孔を有しており、
    前記第1の補助片の外縁は、前記補助部材の外縁を構成する第1の外縁と、前記補助部材貫通孔の内縁を構成する第1の内縁と、を繋ぎ、前記第2の補助片に対向する第1の部分外縁を有しており、
    前記第2の補助片の外縁は、前記第1の補助片の前記第1の部分外縁に沿う第2の部分外縁を有しており、
    前記第1の外縁が第1の辺を有しており、
    前記第1の内縁が、前記第1の辺と平行な第2の辺を有しており、
    前記第1の部分外縁が、前記第1の辺と、前記第2の辺とを繋いでおり、かつ、前記第1の辺および前記第2の辺に対して傾斜する直線状である、
    ことを特徴とする電気化学反応セルスタック構造体。
  13. 請求項9から請求項12までのいずれか一項に記載の電気化学反応セルスタック構造体において、
    前記電気化学反応単セルは、燃料電池単セルである、
    ことを特徴とする電気化学反応セルスタック構造体。
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