JP6760866B2 - 電気化学反応セルスタック - Google Patents

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Description

本明細書によって開示される技術は、電気化学反応セルスタックに関する。
水素と酸素との電気化学反応を利用して発電を行う燃料電池の種類の1つとして、固体酸化物を含む電解質層を備える固体酸化物形の燃料電池(以下、「SOFC」という)が知られている。SOFCの構成単位である燃料電池単セル(以下、単に「単セル」という)は、電解質層と、電解質層を挟んで所定の方向(以下、「第1の方向」という)に互いに対向する空気極および燃料極とを含む。
SOFCは、一般に、第1の方向に並べて配置された複数の単セルと、該複数の単セルに対して第1の方向の一方側に配置された平板状部材(以下、「エンドプレート」という)とを備える燃料電池スタックの形態で利用される。燃料電池スタックには、各単セルの空気極に面する空気室、または、燃料極に面する燃料室に連通する複数のガス流路(以下、「マニホールド」という)が形成されている。各マニホールドは、各単セルへの反応ガス(酸化剤ガスや燃料ガス)の供給や、各単セルからのオフガスの排出のために利用される。
各マニホールドと、反応ガスの供給やオフガスの排出のための各ガス配管との接続のため、エンドプレートには、各マニホールドと連通する流路用貫通孔が形成されている。また、エンドプレートに対して複数の単セルとは反対側(第1の方向の上記一方側)に、流路接続部材が設けられる。流路接続部材は、エンドプレートに略平行な平板状のフランジ部と、フランジ部から延びる管状の管状部とを有する。フランジ部には、エンドプレートに形成された流路用貫通孔に対向する位置に、流路用貫通孔が形成されている。また、管状部は、フランジ部の流路用貫通孔に連通するガス流路を構成する。上記各ガス配管は、流路接続部材の管状部に接続され、管状部により構成されたガス流路、流路接続部材のフランジ部に形成された流路用貫通孔、および、エンドプレートに形成された流路用貫通孔を介して、各マニホールドに連通している。流路接続部材のフランジ部とエンドプレートとの間には、ガスリークを防止するために、第1の方向視で流路接続部材のフランジ部に形成された流路用貫通孔を取り囲むシール部材が配置されている。
また、流路接続部材のフランジ部には、複数の締結部材用貫通孔が形成されており、各締結部材用貫通孔に挿入された締結部材(例えば、ボルト)によって、流路接続部材がエンドプレートに締結される(例えば、特許文献1参照)。また、締結部材の締結力により、上述したシール部材が流路接続部材のフランジ部とエンドプレートとに挟まれて圧縮され、これによりシール部材がガスシール機能を発揮する。
特開2010−55995号公報
流路接続部材のフランジ部の流路用貫通孔を取り囲むシール部材のガスシール機能を十分に発揮させるためには、シール部材の各位置おける圧縮応力が略均等であり、圧縮応力が過小である箇所が存在しないことが望ましい。例えば、流路接続部材のフランジ部に締結部材用貫通孔が2つ設けられている場合には、2つの締結部材の締結力の作用点の中心は、2つの締結部材用貫通孔の中心点間を結ぶ線分(以下、「特定線分」という)の中点(以下、「特定中点」という)に位置する。そのため、そのような場合には、フランジ部の流路用貫通孔の中心点が特定中点に一致するような構成が理想的である。
しかしながら、燃料電池スタックの各部の形状や各ガス配管の接続位置等の制約から、必ずしも上記理想的な構成を採用することができない場合がある。そのような場合には、シール部材の各位置における圧縮応力の差が大きくなり、圧縮応力が過小である箇所においてガスシール性が低下してガスリークが発生するおそれがある。
なお、このような課題は、水の電気分解反応を利用して水素の生成を行う固体酸化物形の電解セル(以下、「SOEC」ともいう)の構成単位である電解単セルを複数備える電解セルスタックにも共通の課題である。なお、本明細書では、燃料電池スタックと電解セルスタックとをまとめて電気化学反応セルスタックと呼ぶ。また、このような課題は、SOFCやSOECに限らず、他のタイプの電気化学反応セルスタックにも共通の課題である。
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示される電気化学反応セルスタックは、電解質層と前記電解質層を挟んで第1の方向に互いに対向する空気極および燃料極とをそれぞれ含み、前記第1の方向に並べられた複数の電気化学反応単セルと、前記複数の電気化学反応単セルに対して前記第1の方向の一方側に配置され、流路用貫通孔が形成された平板状部材と、を備え、各前記電気化学反応単セルの前記空気極に面する空気室、または、前記燃料極に面する燃料室に連通すると共に前記平板状部材の前記流路用貫通孔に連通するガス流路が形成された電気化学反応セルスタックにおいて、さらに、前記平板状部材に対して前記第1の方向の前記一方側に配置された流路接続部材であって、前記平板状部材に略平行な平板状であり、2つの第1の貫通孔と、前記平板状部材の前記流路用貫通孔に対向する1つの第2の貫通孔と、が形成され、前記第1の方向視で、前記第2の貫通孔の中心点が、前記2つの第1の貫通孔の中心点間を結ぶ特定線分に平行な方向において前記2つの第1の貫通孔の中心点間の領域であり、かつ、前記特定線分の中点である特定中点とは異なる位置に位置するフランジ部と、前記フランジ部から延びる管状であり、前記フランジ部の前記第2の貫通孔に連通するガス流路を構成する管状部と、を含む流路接続部材と、前記フランジ部の各前記第1の貫通孔に挿入され、前記流路接続部材を前記平板状部材に締結する締結部材と、前記フランジ部と前記平板状部材との間に配置され、前記第1の方向視で前記第2の貫通孔を取り囲むシール部材と、前記フランジ部と前記平板状部材との間に配置され、前記平板状部材および前記流路接続部材より小さい弾性率を有し、前記第1の方向視で、前記特定線分に平行な方向において前記2つの第1の貫通孔の中心点間の領域であり、かつ、前記特定線分と前記特定線分の垂直二等分線との少なくとも一方に対して前記第2の貫通孔の中心点とは反対側の領域に位置する弾性部材と、を備える。本電気化学反応セルスタックによれば、弾性部材の存在によって平板状部材に対する流路接続部材のフランジ部の傾きを抑制することができ、それに伴い、シール部材の各位置における弾性変形量の偏りが小さくなってシール部材の各位置における圧縮応力の差が小さくなり、シール部材の位置からガスリークが発生することを抑制することができる。
(2)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記第2の貫通孔の中心点は、前記特定線分にも前記特定線分の垂直二等分線にも重ならない位置に位置し、前記弾性部材は、前記第1の方向視で、前記特定線分と前記特定線分の垂直二等分線との両方に対して前記第2の貫通孔の中心点とは反対側の領域に位置する構成としてもよい。本電気化学反応セルスタックによれば、弾性部材の存在によって平板状部材に対する流路接続部材のフランジ部の傾きを効果的に抑制することができ、それに伴い、シール部材の各位置における弾性変形量の偏りが小さくなってシール部材の各位置における圧縮応力の差が小さくなり、シール部材の位置からガスリークが発生することを効果的に抑制することができる。
(3)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記弾性部材は、前記第1の方向視で、前記特定中点と、前記シール部材の内周線上における前記特定中点から最も離れた点である第1の端点と、を結ぶ第1の直線と重なり、かつ、前記第1の直線に直交する方向における大きさが、前記第1の直線に平行な方向における大きさより大きい形状である構成としてもよい。本電気化学反応セルスタックによれば、弾性部材によって平板状部材に対する流路接続部材のフランジ部の傾きを効果的に抑制しつつ、弾性部材の面積が過大となることを抑制することができ、その結果、シール部材における圧縮応力が低下してシール部材のシール機能が低下することを抑制することができる。
(4)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記第1の方向視で、前記シール部材の内周線上における前記特定中点から最も離れた点を第1の端点とし、前記弾性部材の外周線上における前記特定中点から最も離れた点を第2の端点とし、前記第1の端点と前記特定中点とを結ぶ第1の直線と、前記第2の端点と前記特定中点とを結ぶ第2の直線と、のなす角を特定角θとし、前記特定中点と前記第1の端点との間の距離を第1の距離L1とし、前記特定中点と前記第2の端点との間の距離を第2の距離L2としたとき、θ≦10°かつ0.9×L1≦L2≦1.1×L1という関係を満たす構成としてもよい。本電気化学反応セルスタックによれば、弾性部材によって平板状部材に対する流路接続部材のフランジ部の傾きを効果的に抑制することができ、その結果、シール部材の位置からガスリークが発生することを効果的に抑制することができる。
(5)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記第1の方向視で、前記シール部材の面積をS1とし、前記弾性部材の面積をS2としたとき、0.25×S1≦S2≦S1という関係を満たす構成としてもよい。本電気化学反応セルスタックによれば、弾性部材の面積が過大となってシール部材のシール機能が低下することを抑制しつつ、弾性部材の面積をある程度以上確保して平板状部材に対する流路接続部材のフランジ部の傾きを抑制することができる。
(6)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記電解質層は、固体酸化物を含む構成としてもよい。本電気化学反応セルスタックによれば、比較的高温で運転されるためにガスリークが問題となりやすい電気化学反応セルスタックにおいて、シール部材の位置からガスリークが発生することを抑制することができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、複数の電気化学反応単セルを備える電気化学反応セルスタック(燃料電池スタックまたは電解セルスタック)、その製造方法等の形態で実現することが可能である。
本実施形態における燃料電池スタック100の外観構成を示す斜視図である。 図1のII−IIの位置における燃料電池スタック100のXZ断面構成を示す説明図である。 図1のIII−IIIの位置における燃料電池スタック100のYZ断面構成を示す説明図である。 図2に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のXZ断面構成を示す説明図である。 図3に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のYZ断面構成を示す説明図である。 流路接続部材27の外観構成を示す斜視図である。 流路接続部材27のフランジ部28等のXY断面構成(図2のVII−VIIの位置の断面構成)を示す説明図である。 シール部材220および弾性部材230等のXY断面構成(図2のVIII−VIIIの位置の断面構成)を示す説明図である。 本実施形態における流路接続部材27の周辺の構成を示すXZ側面図である。 比較例における流路接続部材27の周辺の構成を示すXZ側面図である。 第1実施形態に係るシミュレーション時のシール部材220および弾性部材230等のXY断面構成を示す説明図である。 第2実施形態におけるシール部材220および弾性部材230等のXY断面構成を示す説明図である。 第2実施形態に係るシミュレーション時のシール部材220および弾性部材230等のXY断面構成を示す説明図である。 第3実施形態におけるシール部材220および弾性部材230等のXY断面構成を示す説明図である。 第4実施形態におけるシール部材220および弾性部材230等のXY断面構成を示す説明図である。
A.第1実施形態:
A−1.構成:
(燃料電池スタック100の構成)
図1は、本実施形態における燃料電池スタック100の外観構成を示す斜視図であり、図2は、図1のII−IIの位置における燃料電池スタック100のXZ断面構成を示す説明図であり、図3は、図1のIII−IIIの位置における燃料電池スタック100のYZ断面構成を示す説明図である。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向と呼び、Z軸負方向を下方向と呼ぶものとするが、燃料電池スタック100は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。図4以降についても同様である。
燃料電池スタック100は、複数の(本実施形態では7つの)発電単位102と、一対のエンドプレート104,106とを備える。7つの発電単位102は、所定の配列方向(本実施形態では上下方向)に並べて配置されている。一対のエンドプレート104,106は、7つの発電単位102から構成される集合体を上下から挟むように配置されている。なお、上記配列方向(上下方向)は、特許請求の範囲における第1の方向に相当する。
図1に示すように、燃料電池スタック100を構成する各層(各発電単位102、エンドプレート104,106)のZ方向回りの外周の4つの角部周辺には、各層を上下方向に貫通する孔が形成されており、各層に形成され互いに対応する孔同士が上下方向に連通して、一方のエンドプレート104から他方のエンドプレート106にわたって上下方向に延びるボルト孔109を構成している。各ボルト孔109にはボルト22が挿入されており、各ボルト22および図示しないナットによって燃料電池スタック100は締結されている。
また、図1から図3に示すように、各発電単位102のZ方向回りの外周辺の中点付近には、各発電単位102を上下方向に貫通する孔が形成されており、各発電単位102に形成され互いに対応する孔同士が上下方向に連通して、複数の発電単位102にわたって上下方向に延びる連通孔108を構成している。以下の説明では、連通孔108を構成するために各発電単位102に形成された孔も、連通孔108と呼ぶ場合がある。
図1および図2に示すように、燃料電池スタック100のZ方向回りの外周における1つの辺(Y軸に平行な2つの辺の内のX軸正方向側の辺)の中点付近に位置する連通孔108は、燃料電池スタック100の外部から酸化剤ガスOGが導入され、その酸化剤ガスOGを各発電単位102の後述する空気室166に供給するガス流路である酸化剤ガス導入マニホールド161として機能し、該辺の反対側の辺(Y軸に平行な2つの辺の内のX軸負方向側の辺)の中点付近に位置する連通孔108は、各発電単位102の空気室166から排出されたガスである酸化剤オフガスOOGを燃料電池スタック100の外部へと排出するガス流路である酸化剤ガス排出マニホールド162として機能する。なお、本実施形態では、酸化剤ガスOGとして、例えば空気が使用される。
また、図1および図3に示すように、燃料電池スタック100のZ方向回りの外周における1つの辺(X軸に平行な2つの辺の内のY軸正方向側の辺)の中点付近に位置する連通孔108は、燃料電池スタック100の外部から燃料ガスFGが導入され、その燃料ガスFGを各発電単位102の後述する燃料室176に供給するガス流路である燃料ガス導入マニホールド171として機能し、該辺の反対側の辺(X軸に平行な2つの辺の内のY軸負方向側の辺)の中点付近に位置する連通孔108は、各発電単位102の燃料室176から排出されたガスである燃料オフガスFOGを燃料電池スタック100の外部へと排出するガス流路である燃料ガス排出マニホールド172として機能する。なお、本実施形態では、燃料ガスFGとして、例えば都市ガスを改質した水素リッチなガスが使用される。
(エンドプレート104,106の構成)
一対のエンドプレート104,106は、略矩形の平板形状の導電性部材であり、例えばステンレスにより形成されている。一方のエンドプレート104は、最も上に位置する発電単位102の上側に配置され、他方のエンドプレート106は、最も下に位置する発電単位102の下側に配置されている。一対のエンドプレート104,106によって複数の発電単位102が押圧された状態で挟持されている。上側のエンドプレート104は、燃料電池スタック100のプラス側の出力端子として機能し、下側のエンドプレート106は、燃料電池スタック100のマイナス側の出力端子として機能する。図2および図3に示すように、下側のエンドプレート106には、4つの流路用貫通孔107が形成されている。4つの流路用貫通孔107は、それぞれ、酸化剤ガス導入マニホールド161、酸化剤ガス排出マニホールド162、燃料ガス導入マニホールド171、燃料ガス排出マニホールド172に連通している。なお、下側のエンドプレート106は、特許請求の範囲における平板状部材に相当する。
(流路接続部材27等の構成)
図2および図3に示すように、燃料電池スタック100は、さらに、下側のエンドプレート106に対して複数の発電単位102とは反対側(すなわち、下側)に配置された4つの流路接続部材27を備える。4つの流路接続部材27は、それぞれ、酸化剤ガス導入マニホールド161、酸化剤ガス排出マニホールド162、燃料ガス導入マニホールド171、燃料ガス排出マニホールド172と上下方向に重なる位置に配置されている。
各流路接続部材27は、エンドプレート106に略平行な平板状のフランジ部28と、フランジ部28から延びる管状の管状部29とを有する。フランジ部28には、エンドプレート106に形成された流路用貫通孔107に対向する位置に、流路用貫通孔202が形成されている。本実施形態では、上下方向視における流路用貫通孔202の形状は、略円形である。また、管状部29は、フランジ部28の流路用貫通孔202に連通するガス流路26を構成する。反応ガスの供給やオフガスの排出のための各ガス配管(図示せず)は、流路接続部材27の管状部29に接続され、管状部29により構成されたガス流路26、フランジ部28に形成された流路用貫通孔202、および、エンドプレート106に形成された流路用貫通孔107を介して、各マニホールド161,162,171,172に連通している。なお、各流路接続部材27のフランジ部28とエンドプレート106との間には、ガスリークを防止するために、上下方向視でフランジ部28に形成された流路用貫通孔202を取り囲むシール部材220が配置されている。シール部材220は、例えば、マイカにより構成される。本実施形態では、上下方向視におけるシール部材220の形状は、略円環状である。燃料電池スタック100における流路接続部材27周辺の構成については、後に詳述する。なお、流路接続部材27のフランジ部28に形成された流路用貫通孔202は、特許請求の範囲における第2の貫通孔に相当する。
(発電単位102の構成)
図4は、図2に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のXZ断面構成を示す説明図であり、図5は、図3に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のYZ断面構成を示す説明図である。図4および図5に示すように、各発電単位102は、単セル110と、セパレータ120と、空気極側フレーム130と、空気極側集電体134と、燃料極側フレーム140と、燃料極側集電体144と、発電単位102の最上層および最下層を構成する一対のインターコネクタ150とを備えている。セパレータ120、空気極側フレーム130、燃料極側フレーム140、インターコネクタ150におけるZ方向回りの周縁部には、上述した各マニホールド161,162,171,172を構成する連通孔108に対応する孔が形成されている。
インターコネクタ150は、略矩形の平板形状の導電性部材であり、例えばフェライト系ステンレスにより形成されている。インターコネクタ150は、発電単位102間の電気的導通を確保すると共に、発電単位102間での反応ガスの混合を防止する。なお、本実施形態では、2つの発電単位102が隣接して配置されている場合、1つのインターコネクタ150は、隣接する2つの発電単位102に共有されている。すなわち、ある発電単位102における上側のインターコネクタ150は、その発電単位102の上側に隣接する他の発電単位102における下側のインターコネクタ150と同一部材である。また、燃料電池スタック100は一対のエンドプレート104,106を備えているため、燃料電池スタック100において最も上に位置する発電単位102は上側のインターコネクタ150を備えておらず、最も下に位置する発電単位102は下側のインターコネクタ150を備えていない(図2および図3参照)。
単セル110は、電解質層112と、電解質層112を挟んで上下方向(発電単位102が並ぶ配列方向)に互いに対向する空気極(カソード)114および燃料極(アノード)116とを備える。なお、本実施形態の単セル110は、燃料極116で電解質層112および空気極114を支持する燃料極支持形の単セルである。
電解質層112は、略矩形の平板形状部材であり、例えば、YSZ(イットリア安定化ジルコニア)、ScSZ(スカンジア安定化ジルコニア)、SDC(サマリウムドープセリア)、GDC(ガドリニウムドープセリア)、ペロブスカイト型酸化物等の固体酸化物により形成されている。空気極114は、略矩形の平板形状部材であり、例えば、ペロブスカイト型酸化物(例えばLSCF(ランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物)、LSM(ランタンストロンチウムマンガン酸化物)、LNF(ランタンニッケル鉄))により形成されている。燃料極116は、略矩形の平板形状部材であり、例えば、Ni(ニッケル)、Niとセラミック粒子からなるサーメット、Ni基合金等により形成されている。このように、本実施形態の単セル110(発電単位102)は、電解質として固体酸化物を用いる固体酸化物形燃料電池(SOFC)である。
セパレータ120は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔121が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、金属により形成されている。セパレータ120における孔121の周囲部分は、電解質層112における空気極114の側の表面の周縁部に対向している。セパレータ120は、その対向した部分に配置されたロウ材(例えばAgロウ)により形成された接合部124により、単セル110と接合されている。セパレータ120により、空気極114に面する空気室166と燃料極116に面する燃料室176とが区画され、単セル110の周縁部における一方の電極側から他方の電極側へのガスのリークが抑制される。
空気極側フレーム130は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔131が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、マイカ等の絶縁体により形成されている。空気極側フレーム130の孔131は、空気極114に面する空気室166を構成する。空気極側フレーム130は、セパレータ120における電解質層112に対向する側とは反対側の表面の周縁部と、インターコネクタ150における空気極114に対向する側の表面の周縁部とに接触している。また、空気極側フレーム130によって、発電単位102に含まれる一対のインターコネクタ150間が電気的に絶縁される。また、空気極側フレーム130には、酸化剤ガス導入マニホールド161と空気室166とを連通する酸化剤ガス供給連通孔132と、空気室166と酸化剤ガス排出マニホールド162とを連通する酸化剤ガス排出連通孔133とが形成されている。
燃料極側フレーム140は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔141が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、金属により形成されている。燃料極側フレーム140の孔141は、燃料極116に面する燃料室176を構成する。燃料極側フレーム140は、セパレータ120における電解質層112に対向する側の表面の周縁部と、インターコネクタ150における燃料極116に対向する側の表面の周縁部とに接触している。また、燃料極側フレーム140には、燃料ガス導入マニホールド171と燃料室176とを連通する燃料ガス供給連通孔142と、燃料室176と燃料ガス排出マニホールド172とを連通する燃料ガス排出連通孔143とが形成されている。
燃料極側集電体144は、燃料室176内に配置されている。燃料極側集電体144は、インターコネクタ対向部146と、電極対向部145と、電極対向部145とインターコネクタ対向部146とをつなぐ連接部147とを備えており、例えば、ニッケルやニッケル合金、ステンレス等により形成されている。電極対向部145は、燃料極116における電解質層112に対向する側とは反対側の表面に接触しており、インターコネクタ対向部146は、インターコネクタ150における燃料極116に対向する側の表面に接触している。ただし、上述したように、燃料電池スタック100において最も下に位置する発電単位102は下側のインターコネクタ150を備えていないため、当該発電単位102におけるインターコネクタ対向部146は、下側のエンドプレート106に接触している。燃料極側集電体144は、このような構成であるため、燃料極116とインターコネクタ150(またはエンドプレート106)とを電気的に接続する。なお、電極対向部145とインターコネクタ対向部146との間には、例えばマイカにより形成されたスペーサー149が配置されている。そのため、燃料極側集電体144が温度サイクルや反応ガス圧力変動による発電単位102の変形に追随し、燃料極側集電体144を介した燃料極116とインターコネクタ150(またはエンドプレート106)との電気的接続が良好に維持される。
空気極側集電体134は、空気室166内に配置されている。空気極側集電体134は、複数の略四角柱状の集電体要素135から構成されており、例えば、フェライト系ステンレスにより形成されている。空気極側集電体134は、空気極114における電解質層112に対向する側とは反対側の表面と、インターコネクタ150における空気極114に対向する側の表面とに接触している。ただし、上述したように、燃料電池スタック100において最も上に位置する発電単位102は上側のインターコネクタ150を備えていないため、当該発電単位102における空気極側集電体134は、上側のエンドプレート104に接触している。空気極側集電体134は、このような構成であるため、空気極114とインターコネクタ150(またはエンドプレート104)とを電気的に接続する。なお、本実施形態では、空気極側集電体134とインターコネクタ150とは一体の部材として形成されている。すなわち、該一体の部材の内の、上下方向(Z軸方向)に直交する平板形の部分がインターコネクタ150として機能し、該平板形の部分から空気極114に向けて突出するように形成された複数の凸部である集電体要素135が空気極側集電体134として機能する。また、空気極側集電体134とインターコネクタ150との一体部材は、導電性のコートによって覆われていてもよく、空気極114と空気極側集電体134との間には、両者を接合する導電性の接合層が介在していてもよい。
A−2.燃料電池スタック100の動作:
図2および図4に示すように、酸化剤ガス導入マニホールド161の位置に設けられた流路接続部材27の管状部29に接続されたガス配管(図示せず)を介して酸化剤ガスOGが供給されると、酸化剤ガスOGは、管状部29により構成されたガス流路26、フランジ部28の流路用貫通孔202、および、エンドプレート106の流路用貫通孔107を介して酸化剤ガス導入マニホールド161に供給され、酸化剤ガス導入マニホールド161から各発電単位102の酸化剤ガス供給連通孔132を介して、空気室166に供給される。また、図3および図5に示すように、燃料ガス導入マニホールド171の位置に設けられた流路接続部材27の管状部29に接続されたガス配管(図示せず)を介して燃料ガスFGが供給されると、燃料ガスFGは、管状部29により構成されたガス流路26、フランジ部28の流路用貫通孔202、および、エンドプレート106の流路用貫通孔107を介して燃料ガス導入マニホールド171に供給され、燃料ガス導入マニホールド171から各発電単位102の燃料ガス供給連通孔142を介して、燃料室176に供給される。
各発電単位102の空気室166に酸化剤ガスOGが供給され、燃料室176に燃料ガスFGが供給されると、単セル110において酸化剤ガスOGおよび燃料ガスFGの電気化学反応による発電が行われる。この発電反応は発熱反応である。各発電単位102において、単セル110の空気極114は空気極側集電体134を介して一方のインターコネクタ150に電気的に接続され、燃料極116は燃料極側集電体144を介して他方のインターコネクタ150に電気的に接続されている。また、燃料電池スタック100に含まれる複数の発電単位102は、電気的に直列に接続されている。そのため、燃料電池スタック100の出力端子として機能するエンドプレート104,106から、各発電単位102において生成された電気エネルギーが取り出される。なお、SOFCは、比較的高温(例えば700℃から1000℃)で発電が行われることから、起動後、発電により発生する熱で高温が維持できる状態になるまで、燃料電池スタック100が加熱器(図示せず)により加熱されてもよい。
各発電単位102の空気室166から排出された酸化剤オフガスOOGは、図2および図4に示すように、酸化剤ガス排出連通孔133を介して酸化剤ガス排出マニホールド162に排出され、さらにエンドプレート106の流路用貫通孔107、酸化剤ガス排出マニホールド162の位置に設けられた流路接続部材27のフランジ部28の流路用貫通孔202、管状部29により構成されたガス流路26を経て、当該管状部29に接続されたガス配管(図示せず)に排出される。また、各発電単位102の燃料室176から排出された燃料オフガスFOGは、図3および図5に示すように、燃料ガス排出連通孔143を介して燃料ガス排出マニホールド172に排出され、さらにエンドプレート106の流路用貫通孔107、燃料ガス排出マニホールド172の位置に設けられた流路接続部材27のフランジ部28の流路用貫通孔202、管状部29により構成されたガス流路26を経て、当該管状部29に接続されたガス配管(図示しない)に排出される。
A−3.流路接続部材27周辺の詳細構成:
次に、本実施形態の燃料電池スタック100における流路接続部材27周辺の詳細構成について説明する。図6は、流路接続部材27の外観構成を示す斜視図であり、図7は、流路接続部材27のフランジ部28等のXY断面構成(図2のVII−VIIの位置の断面構成)を示す説明図であり、図8は、シール部材220および後述する弾性部材230等のXY断面構成(図2のVIII−VIIIの位置の断面構成)を示す説明図である。図7および図8には、各部の位置関係を明確にするために、該断面には表れない各部の位置を破線で示している。
上述したように、流路接続部材27は、フランジ部28と管状部29とを備える。本実施形態では、上下方向視におけるフランジ部28の形状は、略長方形である。図6から図8に示すように、流路接続部材27のフランジ部28には、流路用貫通孔202に加えて、2つの締結部材用貫通孔201が形成されている。本実施形態では、2つの締結部材用貫通孔201は、Y方向に互いに並ぶように配置されている。なお、流路接続部材27のフランジ部28に形成された各締結部材用貫通孔201は、特許請求の範囲における第1の貫通孔に相当する。
各締結部材用貫通孔201には、締結部材210(例えば、ボルト)が挿入されている。流路接続部材27は、各締結部材用貫通孔201に挿入された締結部材210によって、エンドプレート106に締結される。また、この締結部材210の締結力により、フランジ部28の流路用貫通孔202を取り囲むシール部材220がフランジ部28とエンドプレート106とに挟まれて圧縮され、これによりシール部材220がガスシール機能を発揮する。
図7および図8に示すように、本実施形態では、流路接続部材27のフランジ部28に形成された流路用貫通孔202の中心点CPは、2つの締結部材用貫通孔201の中心点間を結ぶ線分(以下、「特定線分SS」という)の中点(以下、「特定中点MP」という)とは異なる位置に位置する。より詳細には、流路用貫通孔202の中心点CPは、特定線分SSにも特定線分SSの垂直二等分線SNにも重ならない位置に位置する。
ここで、流路接続部材27のフランジ部28の流路用貫通孔202を取り囲むように配置されたシール部材220のガスシール機能を十分に発揮させるためには、シール部材220の各位置における圧縮応力が略均等であり、圧縮応力が過小である箇所が存在しないことが望ましい。シール部材220の特定の箇所における圧縮応力が過小であると、該箇所からガスがリークするおそれがある。本実施形態のようにフランジ部28に締結部材用貫通孔201が2つ設けられている場合には、2つの締結部材210による締結力の作用点の中心は、上述した特定中点MPに位置する。そのため、流路用貫通孔202の中心点CPが特定中点MPに一致するような構成であれば、流路用貫通孔202を取り囲むように形成されたシール部材220の各位置における圧縮応力が略均等になるため、シール部材220の位置からのガスリークの発生が抑制される。しかしながら、例えば、燃料電池スタック100の各部の形状や各ガス配管の接続位置等の制約から、本実施形態のように、流路用貫通孔202の中心点CPが特定中点MPとは異なる位置に位置する構成を採用せざるを得ないことがある。
本実施形態の燃料電池スタック100では、そのような構成においてもガスリークの発生を抑制するために、流路接続部材27のフランジ部28とエンドプレート106との間に、弾性部材230が配置されている。弾性部材230は、エンドプレート106および流路接続部材27のフランジ部28より小さい弾性率を有する。すなわち、弾性部材230は、比較的変形しやすい部材である。弾性部材230は、例えばマイカにより構成されている。なお、上下方向視における弾性部材230の形状は、例えば略円形である。
図7および図8に示すように、弾性部材230は、上下方向視で、特定線分SSに平行な方向(Y方向)において2つの締結部材用貫通孔201の中心点間の領域R1に位置する。また、弾性部材230は、特定線分SSと特定線分SSの垂直二等分線SNとの両方に対して、流路用貫通孔202の中心点CPとは反対側の領域に位置する。すなわち、本実施形態では、流路用貫通孔202の中心点CPが、特定線分SSに対してX軸正方向側に位置し、かつ、特定線分SSの垂直二等分線SNに対してY軸負方向側に位置しているため、弾性部材230は、特定線分SSに対してX軸負方向側に位置し、かつ、特定線分SSの垂直二等分線SNに対してY軸正方向側に位置している。なお、本明細書において、弾性部材230が特定の領域に位置するとは、弾性部材230の少なくとも一部分が該特定の領域に位置することを意味する。
本実施形態の燃料電池スタック100は、このような構成の弾性部材230を備えるため、以下に説明するように、シール部材220の位置からのガスリークの発生を抑制することができる。図9は、本実施形態における流路接続部材27の周辺の構成を示すXZ側面図であり、図10は、比較例における流路接続部材27の周辺の構成を示すXZ側面図である。図10に示す比較例は、流路接続部材27のフランジ部28とエンドプレート106との間に弾性部材230が配置されていない点が、図9に示す本実施形態と異なる。
本実施形態(および比較例)では、図7および図8に示すように、流路接続部材27のフランジ部28に形成された流路用貫通孔202の中心点CPが、特定線分SSの特定中点MPとは異なる位置に位置する。より詳細には、流路用貫通孔202の中心点CPは、特定線分SSにも特定線分SSの垂直二等分線SNにも重ならない位置に位置する。そのような構成において、図10に示す比較例のように、弾性部材230が存在しないと、2つの締結部材210による締結力によって、エンドプレート106に対する流路接続部材27のフランジ部28の傾きが大きくなり、それに伴い、シール部材220の各位置における弾性変形量の偏りが大きくなってシール部材220の各位置における圧縮応力の差が大きくなり、圧縮応力が過小である箇所(例えば、図10に示すX1部)においてガスシール性が低下してガスリークが発生するおそれがある。
これに対し、本実施形態では、流路接続部材27のフランジ部28とエンドプレート106との間に、弾性部材230が配置されている。また、弾性部材230は、上下方向視で、特定線分SSに平行な方向(Y方向)において2つの締結部材用貫通孔201の中心点間の領域R1に位置すると共に、特定線分SSと特定線分SSの垂直二等分線SNとの両方に対して、流路用貫通孔202の中心点CPとは反対側の領域に位置する。そのため、図9に示すように、弾性部材230の存在によってエンドプレート106に対する流路接続部材27のフランジ部28の傾きが抑制され、それに伴い、シール部材220の各位置における弾性変形量の偏りが小さくなってシール部材220の各位置における圧縮応力の差が小さくなり、シール部材220の位置からガスリークが発生することを抑制することができる。
なお、図7および図8に示すように、上下方向視で、シール部材220の内周線上における特定中点MPから最も離れた点を第1の端点P1とし、弾性部材230の外周線上における特定中点MPから最も離れた点を第2の端点P2とし、第1の端点P1と特定中点MPとを結ぶ第1の直線SL1と、第2の端点P2と特定中点MPとを結ぶ第2の直線SL2と、のなす角を特定角θとし、特定中点MPと第1の端点P1との間の距離を第1の距離L1とし、特定中点MPと第2の端点P2との間の距離を第2の距離L2としたとき、
θ≦10° ・・・(1)
かつ
0.9×L1≦L2≦1.1×L1 ・・・(2)
という関係を満たすことが好ましい。すなわち、第1の直線SL1と第2の直線SL2とが略平行であり、かつ、第1の距離L1と第2の距離L2とが略同一であることが好ましい。弾性部材230等を上記関係式(1)および(2)を満たすように構成すれば、弾性部材230によってエンドプレート106に対する流路接続部材27のフランジ部28の傾きを効果的に抑制することができ、その結果、シール部材220の位置からガスリークが発生することを効果的に抑制することができる。なお、図7および図8に示す例では、特定角θ=0°であり(すなわち、第1の直線SL1と第2の直線SL2とは平行であり)、かつ、第1の距離L1と第2の距離L2とは互いに等しい。
また、上下方向視で、シール部材220の面積をS1とし、弾性部材230の面積をS2としたとき、
0.25×S1≦S2≦S1 ・・・(3)
という関係を満たすことが好ましい。すなわち、弾性部材230の面積S2は、シール部材220の面積S1の1/4以上であり、かつ、シール部材220の面積S1以下であることが好ましい。弾性部材230の面積S2が過大であると、弾性部材230に作用する圧縮力が大きくなる分、シール部材220に作用する圧縮力が低下し、シール部材220のシール機能が低下する。また、弾性部材230の面積S2が過小であると、弾性部材230によってエンドプレート106に対する流路接続部材27のフランジ部28の傾きを効果的に抑制することができない。弾性部材230等を上記関係式(3)を満たすように構成すれば、弾性部材230の面積S2が過大となってシール部材220のシール機能が低下することを抑制しつつ、弾性部材230の面積S2をある程度以上確保してエンドプレート106に対する流路接続部材27のフランジ部28の傾きを抑制することができる。
シール部材220のシール性に関し、シミュレーションを行い、シール部材220の各位置における圧縮応力を算出した。弾性部材230が配置された本実施形態(図7〜9参照)においては(弾性部材230の詳細構成については下記の条件1参照)、シール部材220の各位置における圧縮応力が9〜10MPaとなった。一方、弾性部材230が配置されない比較例(図10参照)においては、シール部材220の各位置における圧縮応力が7〜11MPaとなった。すなわち、弾性部材230が配置された本実施形態では、弾性部材230が配置されない比較例と比較して、シール部材220の圧縮応力の最低値が、7MPaから9MPaへと約30%上昇した。なお、本シミュレーションでは、フランジ部28の変形を防ぐため、図11に示すように、流路接続部材27のフランジ部28とエンドプレート106との間に、各締結部材用貫通孔201を取り囲む弾性部材222(例えば、マイカ)を配置した。このシミュレーション結果から、上述した構成の弾性部材230を配置すると、シール部材220の各位置における圧縮応力の差が小さくなり、圧縮応力が過小である箇所がなくなって、シール部材220の位置からガスリークが発生することを抑制することができることが確認された。
<条件1>
・θ=0°
・L1=L2
・S2=0.25×S1
B.第2実施形態:
図12は、第2実施形態におけるシール部材220および弾性部材230等のXY断面構成を示す説明図である。以下では、第2実施形態の構成の内、上述した第1実施形態(図8等参照)の構成と同一の構成については、同一の符号を付すことによってその説明を適宜省略する。
図12に示すように、第2実施形態では、上下方向視における弾性部材230の形状が、上述した第1実施形態と異なる。すなわち、上下方向視における弾性部材230の形状は、第1実施形態では略円形であるが、第2実施形態では略長方形である。より詳細には、第4実施形態では、上下方向視における弾性部材230の形状は、第1の端点P1と特定中点MPとを結ぶ第1の直線SL1に直交する方向における大きさW1が、第1の直線SL1に平行な方向における大きさW2より大きい形状である。なお、上下方向視で、弾性部材230は、第1の直線SL1と重なるような形状および配置である。
第2実施形態では、上述した第1実施形態の作用・効果に加えて、以下の作用・効果を奏する。すなわち、第2実施形態では、弾性部材230が、第1の直線SL1に直交する方向における大きさW1が第1の直線SL1に平行な方向における大きさW2より大きい形状であるため、弾性部材230の面積S2の増加を抑制しつつ、第1の直線SL1に直交する方向における大きさW1を大きくすることができる。弾性部材230の面積S2が大きいと、弾性部材230に作用する圧縮力が大きくなる分、シール部材220に作用する圧縮力が低下し、シール部材220のシール機能が低下するため、好ましくない。また、第1の直線SL1に直交する方向における弾性部材230の大きさW1が大きいと、弾性部材230によってエンドプレート106に対する流路接続部材27のフランジ部28の傾きを効果的に抑制することができる。従って、第2実施形態によれば、弾性部材230によってエンドプレート106に対する流路接続部材27のフランジ部28の傾きを効果的に抑制しつつ、弾性部材230の面積S2が過大となることを抑制することができ、その結果、シール部材220における圧縮応力が低下してシール部材220のシール機能が低下することを抑制することができる。なお、弾性部材230が、特定中点MPを中心とした半径L2の円弧上または該円弧の内側に存在すると、シール部材220のシール機能が低下することを効果的に抑制することができるため、好ましい。
なお、第2実施形態においても、弾性部材230等が上記関係式(1)から(3)を満たすように構成されることが好ましい。図12に示す例では、特定角θ=10°であり、かつ、第1の距離L1と第2の距離L2とは互いに等しい。
シール部材220のシール性に関し、シミュレーションを行い、シール部材220の各位置における圧縮応力を算出した。弾性部材230が配置された第2実施形態(図12参照)においては(弾性部材230の詳細構成については下記の条件2,3参照)、シール部材220の各位置における圧縮応力が8.8〜10MPa(条件2)または8.4〜9.9MPa(条件3)となった。一方、上述したように、弾性部材230が配置されない比較例(図10参照)においては、シール部材220の各位置における圧縮応力が7〜11MPaとなった。すなわち、弾性部材230が配置された第2実施形態では、弾性部材230が配置されない比較例と比較して、シール部材220の圧縮応力の最低値が、7MPaから8.4MPaへと約20%上昇した。なお、本シミュレーションでは、フランジ部28の変形を防ぐため、図13に示すように、流路接続部材27のフランジ部28とエンドプレート106との間に、各締結部材用貫通孔201を取り囲む弾性部材222(例えば、マイカ)を配置した。このシミュレーション結果から、上述した構成の弾性部材230を配置すると、シール部材220の各位置における圧縮応力の差が小さくなり、圧縮応力が過小である箇所がなくなって、シール部材220の位置からガスリークが発生することを抑制することができることが確認された。特に、弾性部材230等が上記関係式(1)から(3)を満たすように構成されることが好ましいことが確認された。
<条件2>
・θ=10°
・L2=1.1×L1
・S2=0.5×S1
<条件3>
・θ=10°
・L2=0.9×L1
・S2=0.5×S1
C.第3実施形態:
図14は、第3実施形態におけるシール部材220および弾性部材230等のXY断面構成を示す説明図である。以下では、第3実施形態の構成の内、上述した第1実施形態(図8等参照)の構成と同一の構成については、同一の符号を付すことによってその説明を適宜省略する。
図14に示すように、第3実施形態では、流路接続部材27のフランジ部28に形成された流路用貫通孔202の中心点CPの位置が、上述した第1実施形態と異なる。具体的には、第3実施形態では、流路用貫通孔202の中心点CPが、2つの締結部材用貫通孔201の中心点間を結ぶ線分(特定線分SS)の中点(特定中点MP)とは異なる位置ではあるが、特定線分SS上に位置する。
第3実施形態の構成のように、流路用貫通孔202の中心点CPが、特定線分SS上ではあっても、特定線分SSの特定中点MPとは異なる位置である場合には、上述した第1実施形態と同様に、弾性部材230が存在しないと、締結部材210による締結力によってエンドプレート106に対する流路接続部材27のフランジ部28の傾きが大きくなり、シール部材220の各位置における弾性変形量の偏りが大きくなってシール部材220の各位置における圧縮応力の差が大きくなり、圧縮応力が過小である箇所においてガスシール性が低下してガスリークが発生するおそれがある。
しかし、第3実施形態の構成においても、上述した第1実施形態と同様に、流路接続部材27のフランジ部28とエンドプレート106との間に弾性部材230が配置されている。また、弾性部材230は、上下方向視で、特定線分SSに平行な方向(Y方向)において2つの締結部材用貫通孔201の中心点間の領域R1に位置すると共に、特定線分SSの垂直二等分線SNに対して、流路用貫通孔202の中心点CPとは反対側の領域に位置する。すなわち、第3実施形態では、流路用貫通孔202の中心点CPが、特定線分SSの垂直二等分線SNに対してY軸負方向側に位置しているため、弾性部材230は、特定線分SSの垂直二等分線SNに対してY軸正方向側に位置している。そのため、弾性部材230の存在によってエンドプレート106に対する流路接続部材27のフランジ部28の傾きが抑制され、シール部材220の各位置における弾性変形量の偏りが小さくなってシール部材220の各位置における圧縮応力の差が小さくなり、シール部材220の位置からガスリークが発生することを抑制することができる。
なお、第3実施形態においても、弾性部材230等が上記関係式(1)から(3)を満たすように構成されることが好ましい。図14に示す例では、特定角θ=0°であり(すなわち、第1の直線SL1と第2の直線SL2とは平行であり)、かつ、第1の距離L1と第2の距離L2とは互いに等しい。
D.第4実施形態:
図15は、第4実施形態におけるシール部材220および弾性部材230等のXY断面構成を示す説明図である。以下では、第4実施形態の構成の内、上述した第1実施形態(図8等参照)の構成と同一の構成については、同一の符号を付すことによってその説明を適宜省略する。
図15に示すように、第4実施形態では、流路接続部材27のフランジ部28に形成された流路用貫通孔202の中心点CPの位置が、上述した第1実施形態と異なる。具体的には、第4実施形態では、流路用貫通孔202の中心点CPが、2つの締結部材用貫通孔201の中心点間を結ぶ線分(特定線分SS)の中点(特定中点MP)とは異なる位置ではあるが、特定線分SSの垂直二等分線SN上に位置する。
第4実施形態の構成のように、流路用貫通孔202の中心点CPが、特定線分SSの垂直二等分線SN上ではあっても、特定線分SSの特定中点MPとは異なる位置である場合には、上述した第1実施形態と同様に、弾性部材230が存在しないと、締結部材210による締結力によってエンドプレート106に対する流路接続部材27のフランジ部28の傾きが大きくなり、シール部材220の各位置における弾性変形量の偏りが大きくなってシール部材220の各位置における圧縮応力の差が大きくなり、圧縮応力が過小である箇所においてガスシール性が低下してガスリークが発生するおそれがある。
しかし、第4実施形態の構成においても、上述した第1実施形態と同様に、流路接続部材27のフランジ部28とエンドプレート106との間に弾性部材230が配置されている。また、弾性部材230は、上下方向視で、特定線分SSに平行な方向(Y方向)において2つの締結部材用貫通孔201の中心点間の領域R1に位置すると共に、特定線分SSに対して、流路用貫通孔202の中心点CPとは反対側の領域に位置する。すなわち、第4実施形態では、流路用貫通孔202の中心点CPが、特定線分SSに対してX軸正方向側に位置しているため、弾性部材230は、特定線分SSに対してX軸負方向側に位置している。そのため、弾性部材230の存在によってエンドプレート106に対する流路接続部材27のフランジ部28の傾きが抑制され、シール部材220の各位置における弾性変形量の偏りが小さくなってシール部材220の各位置における圧縮応力の差が小さくなり、シール部材220の位置からガスリークが発生することを抑制することができる。
なお、第4実施形態においても、弾性部材230等が上記関係式(1)から(3)を満たすように構成されることが好ましい。図15に示す例では、特定角θ=0°であり(すなわち、第1の直線SL1と第2の直線SL2とは平行であり)、かつ、第1の距離L1と第2の距離L2とは互いに等しい。
E.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態における単セル110または燃料電池スタック100の構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、流路用貫通孔202の中心点CPが、特定線分SSの特定中点MPとは異なる位置であり、かつ、特定線分SSにも特定線分SSの垂直二等分線SNにも重ならない位置に位置する上記第1および第2実施形態では、弾性部材230が、上下方向視で、特定線分SSと特定線分SSの垂直二等分線SNとの両方に対して流路用貫通孔202の中心点CPとは反対側の領域に位置するとしているが、弾性部材230が、上下方向視で、特定線分SSと特定線分SSの垂直二等分線SNとの少なくとも一方に対して流路用貫通孔202の中心点CPとは反対側の領域に位置するとしてもよい。例えば、上記第1実施形態において、弾性部材230が、特定線分SSの垂直二等分線SNに対しては流路用貫通孔202の中心点CPと反対側の領域であるが、特定線分SSに対しては流路用貫通孔202の中心点CPと同じ側の領域に位置するとしてもよい。このような構成であっても、弾性部材230の存在によってエンドプレート106に対する流路接続部材27のフランジ部28の傾きを抑制することができ、シール部材220の各位置における圧縮応力の差を小さくしてシール部材220の位置からガスリークが発生することを抑制することができる。
また、上記各実施形態において、上記関係式(1)〜(3)の一部または全部が満たされないとしてもよい。
また、上記各実施形態において、上下方向視における弾性部材230の形状は、円形や長方形に限られず、任意の形状に変形可能である。同様に、上下方向視における流路用貫通孔202や締結部材用貫通孔201、シール部材220、フランジ部28等の形状も、任意の形状に変形可能である。
また、上記各実施形態において、燃料電池スタック100に設けられるすべての流路接続部材27の周辺について、上述した弾性部材230等を備える構成が採用される必要はなく、少なくとも1つの流路接続部材27の周辺について、上述した弾性部材230等を備える構成が採用されればよい。
また、上記各実施形態において、燃料電池スタック100に含まれる単セル110の個数は、あくまで一例であり、単セル110の個数は燃料電池スタック100に要求される出力電圧等に応じて適宜決められる。また、上記各実施形態における各部材を構成する材料は、あくまで例示であり、各部材が他の材料により構成されていてもよい。
また、上記各実施形態では、燃料ガスに含まれる水素と酸化剤ガスに含まれる酸素との電気化学反応を利用して発電を行うSOFCを対象としているが、本発明は、水の電気分解反応を利用して水素の生成を行う固体酸化物形電解セル(SOEC)の構成単位である電解単セルや、複数の電解単セルを備える電解セルスタックにも同様に適用可能である。なお、電解セルスタックの構成は、例えば特開2016−81813号に記載されているように公知であるためここでは詳述しないが、概略的には上述した実施形態における燃料電池スタック100と同様の構成である。すなわち、上述した実施形態における燃料電池スタック100を電解セルスタックと読み替え、発電単位102を電解セル単位と読み替え、単セル110を電解単セルと読み替えればよい。ただし、電解セルスタックの運転の際には、空気極114がプラス(陽極)で燃料極116がマイナス(陰極)となるように両電極間に電圧が印加されると共に、連通孔108を介して原料ガスとしての水蒸気が供給される。これにより、各電解セル単位において水の電気分解反応が起こり、燃料室176で水素ガスが発生し、連通孔108を介して電解セルスタックの外部に水素が取り出される。このような構成の電解単セルおよび電解セルスタックにおいても、上記各実施形態と同様に、流路接続部材27のフランジ部28とエンドプレート106との間に、上述した構成の弾性部材230を配置すれば、シール部材220の位置からガスリークが発生することを抑制することができる。
また、上記実施形態では、固体酸化物形燃料電池(SOFC)を例に説明したが、本発明は、溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)といった他のタイプの燃料電池(または電解セル)にも適用可能である。
22:ボルト 26:ガス流路 27:流路接続部材 28:フランジ部 29:管状部 100:燃料電池スタック 102:発電単位 104:エンドプレート 106:エンドプレート 107:流路用貫通孔 108:連通孔 109:ボルト孔 110:単セル 112:電解質層 114:空気極 116:燃料極 120:セパレータ 121:孔 124:接合部 130:空気極側フレーム 131:孔 132:酸化剤ガス供給連通孔 133:酸化剤ガス排出連通孔 134:空気極側集電体 135:集電体要素 140:燃料極側フレーム 141:孔 142:燃料ガス供給連通孔 143:燃料ガス排出連通孔 144:燃料極側集電体 145:電極対向部 146:インターコネクタ対向部 147:連接部 149:スペーサー 150:インターコネクタ 161:酸化剤ガス導入マニホールド 162:酸化剤ガス排出マニホールド 166:空気室 171:燃料ガス導入マニホールド 172:燃料ガス排出マニホールド 176:燃料室 201:締結部材用貫通孔 202:流路用貫通孔 210:締結部材 220:シール部材 222:弾性部材 230:弾性部材

Claims (7)

  1. 電解質層と前記電解質層を挟んで第1の方向に互いに対向する空気極および燃料極とをそれぞれ含み、前記第1の方向に並べられた複数の電気化学反応単セルと、
    前記複数の電気化学反応単セルに対して前記第1の方向の一方側に配置され、流路用貫通孔が形成された平板状部材と、
    を備え、
    各前記電気化学反応単セルの前記空気極に面する空気室、または、前記燃料極に面する燃料室に連通すると共に前記平板状部材の前記流路用貫通孔に連通するガス流路が形成された電気化学反応セルスタックにおいて、さらに、
    前記平板状部材に対して前記第1の方向の前記一方側に配置された流路接続部材であって、
    前記平板状部材に略平行な平板状であり、2つの第1の貫通孔と、前記平板状部材の前記流路用貫通孔に対向する1つの第2の貫通孔と、が形成され、前記第1の方向視で、前記第2の貫通孔の中心点が、前記2つの第1の貫通孔の中心点間を結ぶ特定線分に平行な方向において前記2つの第1の貫通孔の中心点間の領域であり、かつ、前記特定線分の中点である特定中点とは異なる位置に位置するフランジ部と、
    前記フランジ部から延びる管状であり、前記フランジ部の前記第2の貫通孔に連通するガス流路を構成する管状部と、
    を含む流路接続部材と、
    前記フランジ部の各前記第1の貫通孔に挿入され、前記流路接続部材を前記平板状部材に締結する締結部材と、
    前記フランジ部と前記平板状部材との間に配置され、前記第1の方向視で前記第2の貫通孔を取り囲むシール部材と、
    前記フランジ部と前記平板状部材との間に配置され、前記平板状部材および前記流路接続部材より小さい弾性率を有し、前記第1の方向視で、前記特定線分に平行な方向において前記2つの第1の貫通孔の中心点間の領域であり、かつ、前記特定線分と前記特定線分の垂直二等分線との少なくとも一方に対して前記第2の貫通孔の中心点とは反対側の領域に位置する弾性部材と、
    を備えることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  2. 請求項1に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記第2の貫通孔の中心点は、前記特定線分にも前記特定線分の垂直二等分線にも重ならない位置に位置し、
    前記弾性部材は、前記第1の方向視で、前記特定線分と前記特定線分の垂直二等分線との両方に対して前記第2の貫通孔の中心点とは反対側の領域に位置することを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  3. 請求項2に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記弾性部材は、前記第1の方向視で、前記特定中点と、前記シール部材の内周線上における前記特定中点から最も離れた点である第1の端点と、を結ぶ第1の直線と重なり、かつ、前記第1の直線に直交する方向における大きさが、前記第1の直線に平行な方向における大きさより大きい形状であることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記第1の方向視で、
    前記シール部材の内周線上における前記特定中点から最も離れた点を第1の端点とし、
    前記弾性部材の外周線上における前記特定中点から最も離れた点を第2の端点とし、
    前記第1の端点と前記特定中点とを結ぶ第1の直線と、前記第2の端点と前記特定中点とを結ぶ第2の直線と、のなす角を特定角θとし、
    前記特定中点と前記第1の端点との間の距離を第1の距離L1とし、前記特定中点と前記第2の端点との間の距離を第2の距離L2としたとき、
    θ≦10°
    かつ
    0.9×L1≦L2≦1.1×L1
    という関係を満たすことを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記第1の方向視で、
    前記シール部材の面積をS1とし、
    前記弾性部材の面積をS2としたとき、
    0.25×S1≦S2≦S1
    という関係を満たすことを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記電解質層は、固体酸化物を含むことを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の電気化学反応スタックにおいて、
    前記電気化学反応単セルは、燃料電池単セルであることを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
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