JPH0766Y2 - 衣料害虫用防虫剤 - Google Patents

衣料害虫用防虫剤

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JPH0766Y2
JPH0766Y2 JP6227988U JP6227988U JPH0766Y2 JP H0766 Y2 JPH0766 Y2 JP H0766Y2 JP 6227988 U JP6227988 U JP 6227988U JP 6227988 U JP6227988 U JP 6227988U JP H0766 Y2 JPH0766 Y2 JP H0766Y2
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JP
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insect repellent
lid
impregnated
impregnated body
clothing pests
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JP6227988U
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雅量 井上
博 永井
浩司 山内
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エステー化学株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は,衣装箪笥の抽斗或いは衣装函等に収納する衣
類の間に配置して好適する衣料害虫用防虫剤の中,液体
防虫剤を使用する含浸タイプの防虫剤に関するもので,
液体防虫剤の含浸体を格納するケースの構造に構成上の
特徴を有するものである。
[従来の技術] パラジクロールベンゼン等を主成分とする固形防虫剤を
簡便に使用するための構成の一例としては,薬剤を樹脂
ラミネートした硫酸紙で包覆するか,又は,不織布製の
ケース内に包蔵し,そのままの状態で,衣装箪笥の抽斗
等に収納した衣類の間に配置するか,或いは洋服箪笥内
に懸吊する手段が,例えば,実公昭52−21356号公報,
実公昭60−1717号公報等で開示されている。
上記手段によれば,防虫剤の使用開始時に,包装容袋の
開封作業を必要とせず,しかも,容袋又はケース自体の
予め調整された通気性によって,長期間に亘り安定した
薬効剤の揮散を計り得ることに加えて,防虫薬剤が衣類
に直接触れることがない効果を発揮するので,衣類の変
色などの不都合を防ぐ上で効果的である。
しかるに,固形防虫剤に替えて刺激臭の少ない液体防虫
剤を使用する場合には,上述した容袋又はケースを採用
することは出来ない。
すなわち,液体防虫剤は,これを濾紙等の含浸体に含浸
させて蒸散を営ませるものであるが,この含浸体を前記
素材からなる容袋若しくはケースに格納する場合には,
収容内壁部と含浸体との接触部分からの吸収浸透によっ
て,その素材を伝わって薬液が湿潤し,結果的には,容
袋若しくはケース表面に滲み出た薬液が衣類に付着する
ことになる。
それ故,液体防虫剤の使用に際しては,含浸体を容器か
ら浮かした状態で収容する必要があり,そのための手段
として,実開昭59−172582号公開公報記載の係架構成が
提案されている。
[考案が解決しようとする課題] 上記の係架構成は,容器の部品点数が多いことに加え,
含浸体の組付け操作も容易でない欠点を有する。
そこで,本考案では,液体防虫剤を使用する場合におけ
る含浸体の保持構成に特徴を有し,含浸薬液によるケー
スの湿潤を阻止して,薬液の衣類への付着を防止し得る
極めて簡単な構造からなる通気性ケースに格納される衣
類害虫用防虫剤を提供することを目的とする。
[問題を解決するための手段] 上述の目的を達成するために,本考案においては,不滲
出性素材からなる基板上に液体防虫剤を塗布又は含浸さ
せた含浸体を附設すると共に,熱可塑性を有する合成繊
維を含む不織布からなる蓋体の内面に突出した抑止部を
熱処理によって形成し,該抑止部で前記含浸体を抑えた
状態下で被覆した前記蓋体を,基板との衝合当接部で一
体的に接合する構成を開発した。
なお,前記蓋体は,熱可塑性を有する合成繊維と熱可塑
性を有しない繊維との混合物によって製造される不織布
を使用してもよい。
また,前記抑止部は,蓋体の屋根部を断面波形状に屈曲
成形して形成してもよく,更に,抑止部の突出先端部に
接着剤当の防浸剤を塗布することが有効である。
[作用] フェルト,パルプ繊維,濾紙等の吸水性素材からなる含
浸体は板状に形成され,液状の防虫薬効剤が充分に含浸
又は塗布されている。
基板は,不織布の内側にポリエチレンフィルムを貼着し
た素材或いはプラスチック製シート等の不滲出性素材で
形成されている。
蓋体は,上記基板上に被せて前記含浸体の格納部を形成
するが,この格納部の内壁の一部に,突出した抑止部が
熱処理による押圧成形等の手段によって形成されている
ので,蓋体素材中の熱可塑性合成繊維の樹脂化により,
該抑止部の通気性並びに新透性が失われる。
したがって,前記抑止部の先端で抑えられる含浸体は,
抑止部の内壁から離反した状態で確固と保持されて,含
浸体が当接する抑止部への薬液の移行が確実に阻止され
る。
また,この抑止部は,蓋体の形状補強部としても機能す
る。
更に,この抑止部を成形する際に,蓋体外側からの当て
型で,該抑止部を台錐円柱状に形成することによって,
蓋体外側の当該部に窪み部分が設けられ,この窪みの底
部外面が含浸体との接触面となるが,仮に,該接触面に
含浸体の薬液が湿潤したとしても,その裏面は蓋体の表
面から落ち込んでいるので,衣類に直接接触することは
ない。
加えて,熱処理によって形成される抑止部は,液体の浸
透性が極めて少ないが,含浸体との接触端面に接着剤等
の防浸剤を塗布することにより,当該部分からの薬液の
湿潤を一層確実に防止すると同時に,含浸体の抑止機能
をより確固にする。
[実施例] 以下に,本考案の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
第1図は本考案に係る衣料害虫用防虫剤の一実施例を示
す平面図,第2図はその縦断面図であり図中1はケース
主体で,基板1aと筐体1bとからなり,両者を重ね合わせ
てケース体に形造る。
基板1a,は不織布の片面にポリエチレンフイルムを貼着
した素材或いはプラスチック製シートその他の不滲出性
素材からなり,他方,蓋体1bは,熱可塑性を有する合成
繊維を含み,熱可塑性を有しない繊維との混合下にシー
ト乃至フィルム状の不織布に成形し,これを加熱下に型
押し成形手段によって辺縁部を残して筐状に形成してあ
る。
上記した加熱成形時における加熱温度及び成形圧並びに
型押し時間等の成形条件によって,前記不織布中の熱可
塑性合成繊維が,他の繊維間において拡散或いは進展重
合して,本来,充分な通気性を有する該不織布はその通
気の度合いを調整される。
前記蓋体の成形と同時に,内側壁の一部から突出する抑
止部2が形成される。
この保持部2の特に先端稜縁に対して,局部的により強
力な熱処理を施すことによって,当該部を通気性は元よ
り液体等の浸透性をも有しない樹脂加工部となしてあ
る。
上記抑止部2の形成に際し,他側面から突出型を押し当
てて成型すると,筐体表面に該型による窪み溝3が形成
される。
なお,抑止部2の樹脂化加工に加えて、又は,それに替
えて,抑止部2の内側表面特に,先端稜縁部に接着剤或
いはその他の防浸剤を塗布する。
4は,前記基板1aに附設される含浸体で,フエルト,パ
ルプ繊維,濾紙,ポリエチレン粒子の焼結体等の吸水性
素材からなり,板状に形成され,蒸散性ピレスロイド系
殺虫剤等の液体防虫剤を含浸又は塗布してある。
そして,この含浸体4は,前記基板1aに被ぶせる蓋体1b
の抑止部2に押し当てられて、筐体1aの内壁面から離反
した状態で格納される。
重ね合わせた基板1aと筐体1bは,それぞれの辺縁部の重
なり域で一体的に接合され,セロファン紙等によって密
封外装される。
使用に際しては,前記外装紙を剥離した後,そのままの
状態で,これを衣装箪笥の抽斗等に収納する衣類の間に
投入すればよい。
含浸体4に含浸又は塗布した液体防虫剤は,蓋体1bを通
して蒸散して防虫効果を発揮する。
この含浸体4に前記薬効剤に加えて,径時インジケータ
手段(実願昭62−165592号明細書参照)における昇華性
染料を添加することにより,蓋体1bに開設した覗き窓5
から含浸体4の色合いの変化若しくは文字による表示を
視認して,製品の有効使用期間の終期を確認することが
可能となる。
図示した実施例における前記ケース主体1の構造並びに
含浸体4の形態は,図示の形状構成に限られることなく
適宜の構成を採用し得るもので,例えば,第3図示の如
く,蓋体1の屋根部を断面波形(畝状)に成形し,その
谷部を前記した抑止部2として機能させるように構成し
てもよい。
[考案の効果] 上述のように,本考案によれば,熱可塑性を有する合成
繊維を含む不織布又は熱可塑性を有する合成繊維と熱可
塑性を有しない繊維との混合物によって製造された不織
布を素材として形成されるケース主体の内壁の一部に突
出した抑止部を熱加工処理によって形成し,該抑止部で
液体防虫剤を塗布若しくは含浸させた含浸体を挟持する
ように構成した結果,薬液含浸体を通気性ケースの内壁
から浮かした状態で格納することが出来,しかも含浸体
とこれを挟持する抑止部の接触面との間における含浸薬
液の移行を阻止して,ケースへの薬液の滲出を防止し得
るので,薬液が衣類に付着する虞を解消することが可能
となる。
したがって,本考案品はケースごと箪笥の抽斗内等に収
納する衣類の間に投入して使用することが出来,かつ,
その構成は極めて簡単で量産性が高いので,製品を廉価
に提供し得るものである。
そして,前記抑止部をケース表面側からの型押しによっ
て成形し,その際に生ずる型押し跡の窪み溝を形成した
ことにより,万一,抑止部の含浸接触面から薬液が滲出
した場合においても,該接触面の裏側は前記窪みの底面
であるため,滲出薬液が筐体の表面まで湿潤することは
ない。
更に,この抑止部の含浸体挟持端面に接着剤等の防浸剤
を塗布することによって,前記熱加工処理による抑止部
の樹脂化に加えて,或いは,それに替わって,該面にお
ける薬液の湿潤をより確実に阻止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る衣料害虫用防虫剤の一実施例を示
す平面図,第2図は第1図A−A線部分で縦断して示す
拡大側面図,第3図は本考案の他の実施例の要部を示す
縦断面図である。 1…ケース主体、1a…基板、1b…蓋体 2…抑止部、3…窪み溝、4…含浸体

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】不滲出性素材からなる基板上に液体防虫剤
    を塗布又は含浸させた含浸体を附設すると共に,熱可塑
    性を有する合成繊維を含む不織布からなる蓋体の内面
    に,突出した抑止部を熱処理によって形成し,該抑止部
    で前記含浸体を抑えた状態下で被覆した前記蓋体を,基
    板との衝合当接部で一体的に接合して成る衣料害虫用防
    虫剤
  2. 【請求項2】前記蓋体が,熱可塑性を有する合成繊維と
    熱可塑性を有しない繊維との混合物によって製造された
    不織布から成る請求項1記載の衣料害虫用防虫剤
  3. 【請求項3】前記抑止部が,蓋体の屋根部を断面波形状
    に屈曲成形して形成される請求項1又は2記載の衣料害
    虫用防虫剤
  4. 【請求項4】前記抑止部の突出先端部に,接着剤等の防
    浸剤を塗布して成る請求項1,2又は3記載の衣料害虫用
    防虫剤
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JP5602654B2 (ja) * 2011-01-31 2014-10-08 株式会社吉野工業所 吊り下げ式揮散剤用容器
JP5868225B2 (ja) * 2012-03-08 2016-02-24 大日本除蟲菊株式会社 収納ケース

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