JPH0766749A - 同時通話無線機 - Google Patents

同時通話無線機

Info

Publication number
JPH0766749A
JPH0766749A JP5230924A JP23092493A JPH0766749A JP H0766749 A JPH0766749 A JP H0766749A JP 5230924 A JP5230924 A JP 5230924A JP 23092493 A JP23092493 A JP 23092493A JP H0766749 A JPH0766749 A JP H0766749A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
signal
reproducing
frequency
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5230924A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Nishi
裕治 西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NISHI MUSEN KENKYUSHO KK
Original Assignee
NISHI MUSEN KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NISHI MUSEN KENKYUSHO KK filed Critical NISHI MUSEN KENKYUSHO KK
Priority to JP5230924A priority Critical patent/JPH0766749A/ja
Publication of JPH0766749A publication Critical patent/JPH0766749A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transceivers (AREA)
  • Reduction Or Emphasis Of Bandwidth Of Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 占有周波数帯域を広げることなく、同一チャ
ンネル同時通話無線を行う。 【構成】 マイクロホン2からの音声信号の平均エネル
ギー分布の大きい周波数成分を低域通過フィルタ4によ
って抽出し、これを周波数シフト回路6によって低い周
波数にシフトさせる。このシフトさせた出力信号を、送
信用記録再生装置10において、第1の録音速度で録音後
に、この録音速度よりも速い第1の再生速度で再生し、
送受信部28によって送信する。この送受信部28が受信し
た信号を、受信用記録再生装置34によって第1の再生速
度と同じ速度で録音後に、第1の録音速度と同じ再生速
度で再生し、この再生信号を平均エネルギー分布の大き
い周波数に周波数シフト回路50によってシフトさせ、ス
ピーカ54から拡声する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線機に関し、特に同
一チャンネルを用いて同時通話を可能とした同時通話無
線機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、同一チャンネルを用いて同時通話
を可能とした無線機としては、例えば送信と受信とを交
互に速く繰り返し、送信側では一周期分の音声信号を例
えば3倍程度の速さで送信し、受信側では元の速度に戻
して復調することにより、一見連続して、送受信が同時
に行われているように見せかける方法が考えられる。
【0003】例えば図4に示すように2台の無線機a、
bにおける同時通話の場合、時刻t0からt2までの符
号(a)で示す1周期、例えば0.6秒の音声信号を無
線機a側において録音し、時刻t2より約0.1秒前前
の時刻t1から時刻t2までの期間に発生するスタート
信号に続いて、符号(a′)で示すように時刻t2から
時刻t3までの約0.2秒間に、上記の1周期分の音声
信号を圧縮し、さらにこの圧縮信号で搬送波を変調し、
無線機aから無線機bに送信する。この圧縮送信信号
は、同時に無線機bにおいて受信・復調及び録音され、
さらに符号(a″)で示されるように時刻t3から時刻
t6までの期間の約0.6秒に伸張されて、拡声され
る。
【0004】一方、時刻t2から時刻t5までの符号
(b)で示す1周期、約0.6秒の音声信号を無線機b
によって録音し、時刻t5より約0.1秒前の時刻t4
から時刻t5までの期間に発生したスタート信号に続い
て、符号(b′)で示すように、上記の1周期分の音声
信号を約0.2秒に圧縮し、さらにこの圧縮信号で搬送
波を変調し、無線機bから無線機aに送信する。この圧
縮送信信号は、同時に無線機aにおいて受信・復調及び
録音され、符号(b″)で示されるように時刻t6から
時刻t7までの期間の約0.6秒に伸張され、拡声され
る。以下、同様にこのような動作を無線機a、bにおい
て繰り返すことによって、同一のチャンネルを使用しな
がら、あたかも同時に通話が行われているように見せか
けることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような同時送信方
法では、約0.6秒の期間の音声信号を約0.2秒の信
号に圧縮して、この圧縮信号で搬送波を変調して、送信
している。一般に音声信号の周波数帯域は、約0.3K
Hzから3KHzと広いので、これを約1/3に圧縮し
て(0.2/0.6)、搬送波を変調した場合、変調さ
れた信号の周波数帯域は0.9KHzから9KHzと元
の音声信号の周波数帯域よりも広がってしまい、占有周
波数帯域幅が広がり、せっかく1チャンネルで同時通話
を可能にした意義が薄れてしまうという問題点があっ
た。
【0006】音声合成のディジタル技術により占有周波
数帯域幅を広がらないようにする方法も考えられるが、
その場合、構成が複雑になるという新たな問題点が発生
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の各問題点を解決す
るために、本発明は、音声信号発生手段と、この音声信
号発生手段からの音声信号の平均エネルギー分布の大き
い周波数成分を抽出する周波数成分抽出手段と、この周
波数成分抽出手段によって抽出された周波数成分をこれ
よりも低い周波数にシフトさせる第1のシフト手段と、
この第1のシフト手段の出力信号を第1の録音速度で録
音した後に第1の録音速度よりも速い第1の再生速度で
再生する第1の録音・再生手段と、この第1の録音・再
生手段から再生された信号を送信する送信手段と、受信
手段と、この受信手段によって受信された信号を第1の
再生速度と同じ速度で録音した後に第1の録音速度と同
じ再生速度で再生する第2の録音・再生手段と、この第
2の録音・再生手段から再生された信号を上記平均エネ
ルギー分布の大きい周波数にシフトさせる第2のシフト
手段と、この第2のシフト手段の出力信号を拡声する拡
声手段とを、具備するものである。
【0008】
【作用】本発明による同時通話無線機の或る1台におい
て、音声信号の平均エネルギー分布の大きい周波数成分
を抽出し、これを第1のシフト手段によって低い周波数
に周波数シフトさせている。このように周波数シフトさ
せた信号を第1の録音再生手段に第1の録音速度で録音
し、第1の録音速度よりも速い第1の再生速度で読みだ
し、即ち圧縮して、この圧縮信号を送信手段によって送
信する。
【0009】本発明による別の同時通話無線機では、上
記送信手段によって送信された信号を受信手段によって
受信し、第1の再生速度と同じ速度の第2の録音速度で
第2の録音再生手段に書き込む。そして、第1の録音速
度と同じ速度である第2の再生速度で第2の録音再生手
段から読みだす。即ち、伸張する。この伸張された信号
を第2のシフト手段によって周波数シフトさせ、元の周
波数帯域の信号に戻し、拡声する。これによって上述し
たのと同様な同時通話が可能となる。しかも、送信する
場合に、明瞭度に大きく貢献する周波数成分のみを抽出
し、これを低い周波数にシフトさせてから圧縮している
ので、送信信号の占有周波数帯域を狭めることができ
る。
【0010】
【実施例】この実施例の同時通話無線機は、図1に示す
ように、音声信号発生手段としてマイクロホン2を有し
ている。このマイクロホン2からの出力信号は、図2
(a)に示すように例えば0.3KHzから3KHzの
周波数成分を有している。
【0011】マイクロホン2からの出力信号は、周波数
成分抽出手段、例えば帯域通過フィルタ4に供給されて
いる。この帯域通過フィルタ4は、例えばその通過帯域
が、例えば0.8KHz乃至1.7KHzとされてお
り、図2(a)に示すように、マイクロホン2からの音
声信号のうち上記通過帯域の周波数成分を抽出する。音
声信号における0.8KHz乃至1.7KHzの周波数
帯域は、図2(a)の音声信号の周波数特性から明らか
なように、通話の明瞭度に大きく影響する、平均エネル
ギー分布の大きい帯域である。
【0012】この帯域通過フィルタ4の出力信号(0.
8KHz乃至1.7KHzの周波数成分)は、周波数シ
フト回路6に供給され、例えば1.8KHzの局部発振
信号によって、1.7KHzの成分が0.1KHzに、
0.8KHzの成分が1KHzにそれぞれシフトされ
る。この周波数シフト回路6からの出力信号は、遮断周
波数が1KHzである低域通過フィルタ8に供給され
て、周波数シフトの際に例えば混変調等によって生じた
不要な周波数成分が除去され、送信用録音再生装置10
に供給される。
【0013】この録音再生装置10は、送信用録音再生
回路12、14を有している。これら録音再生回路1
2、14としては、例えば電荷転送素子(BBD)また
は、ディジタルメモリ等を使用することができる。な
お、ディジタルメモリを使用する場合、帯域通過フィル
タ4の出力信号をA/D変換器によってディジタル化し
てディジタルメモリに記憶させ、またディジタルメモリ
から読みだしたディジタル信号は、D/A変換器によっ
てアナログ信号に変換されて、後段の機器に供給され
る。
【0014】これら録音再生回路12、14には、例え
ば4.55KHzの録音周波数信号によって、低域通過
フィルタ8の出力信号が例えば0.6秒間にわたって録
音される。この録音された音声信号は、録音周波数の3
倍の周波数である13.65KHzの再生周波数信号に
よって、録音再生回路12、14から0.2秒間で再生
される。即ち、圧縮される。録音周波数の3倍の再生周
波数で再生するので、図2(c)に示すように、その再
生された信号の周波数帯域は、0.3KHzから3KH
zと3倍になるが、3倍になっても通常の音声信号の周
波数帯域と同じ帯域幅である。
【0015】基本的には、録音再生回路は、1台だけで
よいが、1台だけであると、0.6秒間にわたって録音
した後の0.2秒で再生している間にも、送話が継続さ
れていると、通話内容が途切れるので、一方の録音再生
回路から再生している間に、他方の録音再生回路によっ
て録音を行うように構成している。
【0016】そのため、録音再生回路12、14の入力
側と低域通過フィルタ8の出力側との間には、切換スイ
ッチ16が設けられ、録音再生回路12、14の出力側
と、後段の機器であるバッファ増幅器18との間には、
切換スイッチ20が設けられている。
【0017】これら切換スイッチ16、20は、送信用
タイミングパルス発生器22からの送信切換信号SWT
によって、低域通過フィルタ8の出力側が録音再生回路
12に接続されているとき、録音再生回路14の出力側
がバッファ増幅器18に接続されるように、また逆に低
域通過フィルタ8の出力側が録音再生回路14に接続さ
れているとき、録音再生回路12の出力側がバッファ増
幅器18に接続されるように制御される。
【0018】また、録音周波数信号及び再生周波数信号
も、送信用タイミングパルス発生器22によって発生さ
れ、録音再生回路12のクロックパルス入力端子CPA
と、録音再生回路14のクロック入力端子CPBとに、
それぞれ供給される。
【0019】さらに、送信用タイミングパルス発生器2
2は、送信開始を指示する信号が、呼出・待ち受け切換
スイッチ24の操作によって発生したとき、スタート信
号発生器26に例えば0.6秒周期で、スタート信号を
例えば0.1秒間にわたって発生させる。
【0020】このスタート信号は、1.8KHzの信号
に続いて1.2KHzの信号を発生させるものである。
1.8KHzと1.2KHzの2つの信号を使用してい
るのは、1波の信号のみをスタート信号とした場合、同
じ周波数の雑音等をスタート信号と誤判断することがあ
るからで、誤判断しない他の信号形式でもよい。
【0021】スタート信号もバッファ増幅器18に供給
される。バッファ増幅器18の出力信号は、送受信部2
8の変調信号入力端子MODに供給される。この送受信
部28は、スタート信号に同期して、送信用タイミング
パルス発生器22が発生するプレス・ツゥ・トーク信号
が、PTT端子に供給されたとき、MOD端子に供給さ
れたバッファ増幅器18の出力信号で、搬送波を例えば
周波数変調し、アンテナ30から送信する。
【0022】この振幅変調された信号の占有周波数帯域
幅は、録音再生回路12、14からの出力信号の周波数
帯域が0.3KHzから3KHzであるので、通常の音
声信号で変調する場合と同一である。
【0023】また、送受信部28は、同じ構成の他の同
時通話無線機から送信され、アンテナ30で受信した信
号を復調し、音声信号端子SPに出力する。この復調信
号には、圧縮音声信号が含まれており、この復調信号
は、バッファ増幅器32から受信用録音再生装置34に
供給される。
【0024】この受信用録音再生装置34も、録音再生
回路36、38を有している。これら録音再生回路3
6、38は、13.65KHzの録音周波数信号によっ
て圧縮音声信号を0.2秒間にわたって録音し、その後
に、4.55KHzの再生周波数信号によって0.6秒
間にわたって再生する。即ち、圧縮音声信号を、元の音
声信号に伸張する。この伸張された音声信号は、図2
(d)に示すように0.1KHzから1KHzの周波数
帯域のものとなる。
【0025】録音再生回路を2台設けているのは、送信
用録音再生装置10において録音再生回路を2台設けた
のと同じ理由である。バッファ増幅器32の出力側と録
音再生回路36、38の入力側との間には、切換スイッ
チ40が設けられ、同じく録音再生回路36、38の出
力側と、後段の機器である低域通過フィルタ42との間
には、切換スイッチ44が設けられている。
【0026】これら切換スイッチ40、44は、受信用
タイミングパルス発生器46が発生する受信用切換信号
SWRによって、バッファ32の出力側が録音再生回路
36に接続されている間、録音再生回路38の出力側が
低域通過フィルタ42に接続されるように、逆にバッフ
ァ32の出力側が録音再生回路38に接続されている
間、録音再生回路36の出力側が低域通過フィルタ42
に接続されるように、切り換えられる。
【0027】また、録音再生回路36、38への録音周
波数信号及び再生周波数信号は、受信用タイミングパル
ス発生器46から、録音再生回路36のクロック入力端
子CPC及び録音再生回路38のクロック入力端子CP
Dに供給される。
【0028】このような切換スイッチ40、44の切
換、録音周波数信号及び再生周波数信号の発生を受信用
タイミングパルス発生器46に開始させるために、スタ
ート信号検出器48が設けられている。これは、送受信
部28の音声信号端子SPに生じたスタート信号を検出
し、受信用タイミングパルス発生器46に供給する。
【0029】録音再生装置34によって伸張された、
0.1KHzから1KHzの音声信号は、遮断周波数が
例えば1KHzである低域通過フィルタ42によって不
要な高調波成分が除去された後、周波数シフト回路50
に供給される。この周波数シフト回路50は、例えば
1.8KHzの局部発振信号を用いて、図2(e)に示
すように、低域通過フィルタ42の0.1KHzから1
KHzの音声信号を、1.7KHzから0.8KHzに
周波数シフトさせる。
【0030】この周波数シフト回路50の出力信号は、
周波数シフトの際に生じた混変調成分を除去するための
通過帯域が0.8KHzから1.7KHzである帯域通
過フィルタ52を介してスピーカ54に供給される。帯
域通過フィルタ52は、受信待ち受け状態では、非作動
状態にあり、即ちミュート状態にあり、スタート信号検
出器48がスタート信号を検出したとき、受信用タイミ
ングパルス発生器46からのミュート解除信号によって
作動状態になる。
【0031】また、応答スイッチ56が設けられてお
り、呼出・待ち受け切換スイッチ24が待ち受け状態に
あるとき、他の無線機から呼び出されたとき、この応答
スイッチ56を操作することによって、呼出・待ち受け
切換スイッチ24を介して送信用タイミングパルス発生
器22に応答信号が供給され、送信用タイミングパルス
発生器22が、送信可能なように送信用録音再生装置1
0、送受信部28を制御する。
【0032】このような構成の同時通話無線機2台で通
話をする場合の動作を図3を参照しながら説明する。図
3において、符号Aで示した部分は、送話側の同時通話
無線機(以下無線機Aと称する。)における送話に関連
する各部タイミング図で、符号Bで示した部分は、受話
側の同時通話無線機(以下無線機Bと称する。)におけ
る受話に関連する各部タイミング図である。
【0033】時刻T0において無線機Aにおいて、呼出
・待ち受け切換スイッチ24を呼出側に切り換えると、
時刻T1までの0.1秒間にわたって、スタート信号発
生器26がスタート信号を発生する。これは、バッファ
増幅器18を介して送受信部28のMOD端子に供給さ
れる。また、時刻T0にはタイミングパルス発生器22
からプレス・ツゥ・トーク信号が発生しているので、ス
タート信号によって搬送波が変調され、アンテナ30か
ら送信される。
【0034】さらに、時刻T0から時刻T1までの期
間、送信用切換信号SWTによって低域通過フィルタ8
が録音・再生回路14に接続され、録音・再生回路12
の出力側がバッファ増幅器18に接続される。しかし、
この時刻T0から時刻T1までの期間、送信用タイミン
グパルス発生器22から録音周波数信号及び再生周波数
信号は発生していないので、録音再生装置10での録音
及び再生は行われない。
【0035】時刻T1には、送信用切換信号SWTによ
って低域通過フィルタ8が録音・再生回路12の入力側
に接続され、録音・再生回路14の出力側がバッファ増
幅器18に接続される。そして、録音・再生回路12の
クロック入力端子CPAに、録音周波数信号が供給され
るので、録音・再生回路12には、低域通過フィルタ8
の出力信号が録音される。この録音は、時刻T4までの
0.6秒間、継続される。
【0036】時刻T0からT1にかけて無線機Aから送
信されたスタート信号は、無線機Bのスタート信号検出
器48によって検出され、時刻T1には、この検出信号
に応じて、受信用タイミングパルス発生器46からの受
信用切換信号SWRによって、録音・再生回路36の出
力側が低域通過フィルタ42に接続され、かつバッファ
増幅器32の出力側が録音・再生回路38の入力側に接
続されるように、切換スイッチ40、44が切り換えら
れる。この状態は時刻T2までの0.2秒間継続する。
【0037】また、時刻T1には、受信用タイミングパ
ルス発生器46がミュート解除信号を発生し、帯域通過
フィルタ52が作動状態となり、ミュートが解除され
る。
【0038】時刻T2には、受信用切換信号SWRによ
って、録音・再生回路38の出力側が低域通過フィルタ
42に接続され、かつバッファ増幅器32の出力側が録
音・再生回路36の入力側に接続されるように、切換ス
イッチ40、44が切り換えられる。
【0039】時刻T0から0.6秒経過した時刻T3
に、無線機Aのスタート信号発生器26が再びスタート
信号を発生し、これは時刻T4まで継続し、無線機Bに
送信される。時刻T4に、無線機Aでは送信用切換信号
SWTによって録音・再生回路12の出力側がバッファ
増幅器18に接続され、録音・再生回路14の入力側が
低域通過フィルタ8に接続される。そして、時刻T4か
ら時刻T5までの0.2秒間にわたって、録音・再生回
路12に再生周波数信号が供給される。これによって、
時刻T1からT4までの0.6秒間にわたって録音・再
生回路12に録音された音声信号が、圧縮されて、無線
機Bに向かって送信される。
【0040】同時に、録音・再生回路14のクロック入
力端子CPBには、録音周波数信号が供給されるので、
時刻T4以後も送話を行っている場合、録音再生回路1
4に録音される。
【0041】時刻T4から時刻T5までの0.2秒間に
は、無線機Bにおいて録音・再生回路36のクロック入
力端子CPCに録音周波数信号が供給されるので、時刻
T4からT5にかけて、無線機Aから送信された圧縮さ
れた信号は、無線機Bの録音・再生回路36に録音され
る。
【0042】時刻T5には、無線機Bにおいて、受信用
切換信号SWRによって録音・再生回路36の出力側が
シフト回路42に接続され、かつ録音・再生回路38の
入力側がバッファ増幅器32に接続されるように、切換
スイッチ40、44が切り換えられる。そして、録音・
再生回路36のクロック入力端子CPCに再生周波数信
号が時刻T5からT8にかけて供給され、時刻T4から
T5にかけて録音された圧縮信号が、伸張しながら再生
される。以下、同様にして無線機Aからの送話は、無線
機Bに送信される。
【0043】上記の説明は、無線機Aから送話する場合
であるが、無線機Aからの送話に応じて無線機Bから送
話する場合、例えば時刻T10からT11までの0.6
秒間の送話が、無線機Bの送信用録音・再生装置10に
おいて録音され、時刻T11からT6までの0.2秒間
に圧縮されて、無線機Aに送信され、時刻T6からT9
までの0.6秒間に、無線機Aの受信用録音・再生装置
34によって伸張される。
【0044】上記の実施例では、音声信号の0.8KH
zから1.7KHzの帯域を帯域通過フィルタ4によっ
て抽出したが、必ずしもこの周波数帯域に限ったもので
はなく、若干ずれることもある。また、上記の実施例で
は、0.6秒間で録音し、0.2秒間で再生したが、こ
の録音時間及び再生時間は、占有可能な周波数帯域に応
じて変更することができ、占有可能な周波数帯域を上記
の実施例のように3KHzとした場合であっても、スタ
ート信号の発生時間の関係から、例えば録音時間を1.
2秒、再生時間を0.4秒とすることもできる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、音声信
号を録音して、圧縮して送信することによって同一チャ
ンネルを用いて同時通話するに際して、音声信号の帯域
を明瞭度に大きく貢献する平均エネルギー分布の大きい
領域のみを抽出して、これを圧縮するようにしているの
で、占有周波数帯域を広げることなく、同一チャンネル
を用いて同時通話を行える。しかも、使用する機器は、
録音再生装置と抽出手段であるので、ディジタル技術を
用いた複雑なものではなく、通常の無線機のごくわずか
な改造だけで対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による同時通話無線機の1実施例のブロ
ック図である。
【図2】同実施例の各部におけるスペクトラム図であ
る。
【図3】同実施例のタイミングチャートである。
【図4】従来の同時通話無線方式のタイミングチャート
である。
【符号の説明】
2 マイクロホン(音声信号発生手段) 4 帯域通過フィルタ(周波数成分抽出手段) 6 周波数シフト回路(第1のシフト手段) 10 送信用録音再生装置(第1の録音・再生手段) 28 送受信部(送信手段、受信手段) 34 受信用録音再生装置(第2の録音・再生手段) 50 周波数シフト回路(第2のシフト手段) 54 スピーカ(拡声手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号発生手段と、この音声信号発生
    手段からの音声信号の平均エネルギー分布の大きい周波
    数成分を抽出する周波数成分抽出手段と、この周波数成
    分抽出手段によって抽出された周波数成分をこれよりも
    低い周波数にシフトさせる第1のシフト手段と、この第
    1のシフト手段の出力信号を第1の録音速度で録音した
    後に第1の録音速度よりも速い第1の再生速度で再生す
    る第1の録音・再生手段と、この第1の録音・再生手段
    から再生された信号を送信する送信手段と、受信手段
    と、この受信手段によって受信された信号を第1の再生
    速度と同じ速度で録音した後に第1の録音速度と同じ再
    生速度で再生する第2の録音・再生手段と、この第2の
    録音・再生手段から再生された信号を上記平均エネルギ
    ー分布の大きい周波数にシフトさせる第2のシフト手段
    と、この第2のシフト手段の出力信号を拡声する拡声手
    段とを、具備する同時通話無線機。
JP5230924A 1993-08-23 1993-08-23 同時通話無線機 Withdrawn JPH0766749A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5230924A JPH0766749A (ja) 1993-08-23 1993-08-23 同時通話無線機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5230924A JPH0766749A (ja) 1993-08-23 1993-08-23 同時通話無線機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0766749A true JPH0766749A (ja) 1995-03-10

Family

ID=16915420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5230924A Withdrawn JPH0766749A (ja) 1993-08-23 1993-08-23 同時通話無線機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0766749A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2661404B2 (ja) 携帯電話装置
US5408698A (en) Radio tele-communication device having function of variably controlling received signal level
JPH0575694A (ja) 無線通信装置及びコードレス留守番電話機
JPH0766749A (ja) 同時通話無線機
JP2002314676A (ja) 録音再生装置
US5697049A (en) Radio relay method, radio relay system using the method and radio unit
JPH08335931A (ja) 時分割複信無線機
JP3027820B2 (ja) 無線機
JPH11178088A (ja) 音声信号の送受信方法およびシステム
KR100342505B1 (ko) 이동통신 단말기의 복수개의 음성신호 동시송신 및 통화내용 녹음장치 및 방법
JPS63136835A (ja) 同時送受話装置
KR100355414B1 (ko) 와이어리스 마이크의 녹음/재생장치
JP3412661B2 (ja) 同時送受信無線通信装置のデータ記憶方法
JPH1146354A (ja) 音声・画像同時通信方法及び音声・画像同時伝送装置
JP3292613B2 (ja) 一波同時送受話無線機
JPH03232349A (ja) 無線電話装置
JPH08279774A (ja) 無線通信機
JPH1013243A (ja) 音声録再方法、ディジタル携帯電話機
JPH11154998A (ja) 通話機能装置とその話者音声抽出・送話方法
JPH07202827A (ja) 受信レベル検出回路
JPH07147559A (ja) 受信レベル検出回路
JPH07235977A (ja) 録音機能付き通信装置
JPH04311117A (ja) 音声信号通信システム
JPH07147604A (ja) コードレス留守番電話装置
JP2002320002A (ja) 携帯型通信端末

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20001031