JPH08335931A - 時分割複信無線機 - Google Patents
時分割複信無線機Info
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- JPH08335931A JPH08335931A JP7141921A JP14192195A JPH08335931A JP H08335931 A JPH08335931 A JP H08335931A JP 7141921 A JP7141921 A JP 7141921A JP 14192195 A JP14192195 A JP 14192195A JP H08335931 A JPH08335931 A JP H08335931A
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Abstract
ことなく、常に確実に割込通話を可能にすることができ
る時分割複信無線機を提供すること。 【構成】 時間圧伸部7と制御部18により、本来の同
期A信号SAと同期B信号SBに加えて、割込許可同期
信号SCと割込要求同期信号SDを発生するように構成
すると共に、同期A信号SAを検出する第一フレーム同
期検出部23と、同期B信号SBを検出する第二フレー
ム同期検出部24、割込許可同期信号SCを検出する第
三フレーム同期検出部25、及び割込要求同期信号SD
を検出する第四フレーム同期検出部26を設け、所定の
頻度で時分割同期信号が存在しない空きタイミングを作
り出し、この空きタイミングで割込要求同期信号を送信
するようにしたもの。 【効果】 電界強度をことさら高めないでも、容易に割
込要求同期信号が受信でき、従って、割込通話要求に対
する確実な割込通話の開始が保障されることになる。
Description
縮して、双方向の音声信号を時分割することにより、単
信方式の無線機を用いて疑似的な同時送受話、すなわ
ち、疑似的な複信通話が得られるようにした時分割複信
無線機に関する。
周波同時送受信方式とも呼ばれるもので、この通話方式
では、最初に通話を開始する方の無線機が、まず発呼局
となって、時分割同期信号(以下、この発呼局が送信す
る時分割同期信号を同期A信号と呼ぶ)を送信し、それ
に続いて時間圧縮した音声信号を送信するようになって
いる。
他の無線機(以下、この無線機を単信局と呼ぶ)は、この
同期A信号を受信すると、それまでの単信方式での通話
から複信通話動作に切換わるようになっている。
送信を開始してない無線機をモニタ局と呼び、このモニ
タ局が発呼局の通話相手となり、送信を開始した状態に
なると、着呼局と呼ぶ。
フレーム同期信号のパターンを変えた別の時分割同期信
号(以下、この着呼局が送信する時分割同期信号を同期
B信号と呼ぶ)を送信し、それに続いて時間圧縮された
音声信号を送信するようになっている。
理を、より具体的に説明すると、図4に示すように、そ
れぞれの無線局A、Bが、時間軸圧縮回路A1、B1
と、送信回路A2、B2、切換スイッチA3、B3、受
信回路A4、B4、それに時間軸伸長回路A5、B5を
備え、図5(a)に示す時間軸の中で、図5(b)に示すよう
に時間的に連続している音声信号などの信号を、時間軸
圧縮回路A1、B1により、順次、期間(時分割周期)t
1毎に区切り、期間t2<t1/2に時間圧縮して、同図
(c)に示すようなバースト信号を作る。
2、B2と、切換スイッチA3、B3により期間t1毎
に一方から他方に送信するようにし、これにより期間t
1内に作り出された期間t2<t1/2を相手からの信号
の受信期間とすることにより、単一周波数f1の搬送波
信号のもとで、疑似的な双方向同時送受話、すなわち、
疑似的な複信通話を可能にしているものである。
号は、図6に示すように、MSK方式のモデム等を用
い、期間t2に時間圧縮した音声信号の先頭に、ビット
同期とフレーム同期からなる時分割同期信号(同期A信
号又は同期B信号)を付加してフレームを構成した上で
伝送されるようになっている。
成するフレーム同期信号のパターンを変えたのが同期B
信号であり、これら同期A信号と同期B信号は、共に、
ビット同期信号とフレーム同期信号でサブキャリアをM
SK(Minimam Shift Keying)変調した信号で構成するの
が通例である。
から数10回繰り返した信号で構成され、MSK復調に
おいてビット同期をとるための信号であり、次に、フレ
ーム同期信号は、10数ビットの特定パターンのランダ
ムな符号で構成され、時分割のタイミングや時間圧縮さ
れた音声信号の時間伸長タイミングをとるための信号で
ある。
路A4又はB4により受信したバースト信号の中から同
期信号を識別し、同期信号に続く時間圧縮した音声信号
を取り出し、時間軸伸長回路A5又はB5により、図5
(d)に示すように、期間t2に圧縮されていた信号を期間
t1に伸長することにより、時間的に連続した元の音声
信号を再生するようになっている。
明すると、それは、大別して以下の通りになる。 時間圧縮した音声信号の先頭位置を識別して、再生
時の音声信号の接ぎ目を滑らかにすること。 対向する無線機間での送信と受信の切換動作に必要
な同期をとること。
について説明すると、或る例では、期間t1は約375
msで、時間圧縮率であるt2/t1を1/2.2とし、
1/2を超える圧縮率とすることにより生じた隙間時間
に、上記した同期信号と、送信回路の送信立上りに必要
な時間や、切換スイッチによる送信から受信への切換時
間などを埋込み、期間t1の1/2、つまり187.5m
sが、それぞれ、ほぼ送信期間と受信期間になるように
配分している。
いたシステムでは、発呼局と着呼局は、それぞれ時分割
の一周期を半分に分け、時分割同期信号と音声信号とを
送受信するので、図6から明らかなように、時分割同期
信号が長くなると、その分、音声信号に割り当てる時間
が少なくなってしまうので、音声信号の時間圧縮率を高
くする必要があり、この結果、通話品質の低下を招いて
しまうことになる。
来技術では、雑音による誤動作防止の見地からは通常3
1ビット必要であるとされている時分割同期信号のフレ
ーム同期信号のパターンを、例えば16ビットに短縮し
ている。
号が16ビットの場合には、約60秒に1回の割合で雑
音による誤動作が発生し、この結果、発呼局が存在して
いないにもかかわらず、雑音により単信局がモニタ局に
切換わってしまうという事態が発生してしまう。
ため、従来技術では、例えば2回連続して時分割同期信
号が受信されたとき、始めてモニタ局に切換わるように
し、時分割同期信号が受信されない状態が、予め定めて
ある所定の複信保持時間を超えたときには単信局に戻っ
てしまうなどの方策を講じ、これにより、誤動作の発生
割合を約45日に一回に抑えることができるようにして
いる。
図3に示すような割込通話(例えば日本電信電話株式会
社で、“キャッチホン”という名称で提供されている通
話サービスと類似の通話のこと)を行なうためには、モ
ニタ局Cのうち、通話に割り込もうとしている無線機
(以下、割込局と呼ぶ)が、発呼局A(又は着呼局B)の送
信タイミングに、この発呼局A(又は着呼局B)による電
界強度よりも大きい電界強度で、着呼局B(又は発呼局
A)に電波が受信されるように、大きな送信電力で送信
すればよい。
通話について配慮がされておらず、割込通話要求に対す
る確実な割込通話の開始が保障されていない点で問題が
あった。すなわち、上記したように、従来技術では、モ
ニタ局のうち、割込局による割込手段が、発呼局A(又
は着呼局B)の送信タイミングに、この発呼局A(又は着
呼局B)による電界強度よりも大きい電界強度で、着呼
局B(又は発呼局A)に電波を送信するしかなかった。
ある上、仮りに、送信電力を増加させたからといって、
通話中の双方の局よりも必ず強い電界強度を与えること
ができるという保障は無く、更に、送信電力の増大は通
話中の両者に妨害を与えることになり、従って、従来技
術では、確実に割込通話を保障することができないとい
う問題点が生じてしまうのである。
用の待ち受け時間を夫々の受信タイミング毎に設けてお
けばよいのであるが、上記したように、通話品質の保持
を優先させ、このため必要な時分割同期信号すらも最低
限の長さに切り詰めているのが現状であり、従って、こ
のような割込通話のための専用の時間を割り当てたので
は通話品質の低下を免れず、技術の流れに逆行すること
になってしまうので、この方法は実施が困難なのであ
る。
害発生の虞れを伴うことなく、常に確実に割込通話を可
能にすることができる時分割複信無線機を提供すること
にある。
力される音声信号を所定の一定期間毎に順次区画し、こ
の区画した期間毎に時間圧縮した上で時分割同期信号を
付加し、上記一定期間毎に、その期間内の前後で交互に
送信と受信を行ない、上記時分割同期信号に基づいて上
記時間圧縮した音声信号を時間伸長することにより、同
一周波数の搬送波による疑似的な同時送受話を可能にし
た時分割複信無線機において、発呼局モード時、所定の
頻度で上記時分割同期信号に代えて割込許可同期信号を
付加する手段と、着呼局モード時、上記割込許可同期信
号の受信に応じて、そのタイミングに続く次のタイミン
グでの上記時分割同期信号の付加を禁止する手段と、割
込局モード時、上記割込許可同期信号の受信に応じて、
上記時分割同期信号の発生タイミングで割込要求同期信
号を送信する手段と、上記割込要求同期信号の受信に応
じて割込発生を報知する手段とを設けることにより達成
される。
信号に代えて割込許可同期信号を付加する手段と、着呼
局モード時、上記割込許可同期信号の受信に応じて、そ
のタイミングに続く次のタイミングでの上記時分割同期
信号の付加を禁止する手段とは、所定の頻度で時分割同
期信号が存在しない空きタイミングを作り出す働きをす
る。
期信号の受信に応じて、上記時分割同期信号の発生タイ
ミングで割込要求同期信号を送信する手段は、上記時分
割同期信号が存在しない空きタイミングで割込要求同期
信号を送信する働きをする。
も、容易に割込要求同期信号が受信でき、従って、割込
通話要求に対する確実な割込通話の開始が保障されるこ
とになる。
号が送出されたときには、圧縮された音声信号の伸長に
必要な本来の時分割同期信号が得られないことになる
が、この本来の時分割同期信号が得られなくなる頻度を
或る程度以下にしておけば、それ以前に受信した時分割
同期信号から生成したタイミングで伸長することができ
るので、特に問題無く目的を達成することができる。
て、図示の実施例により詳細に説明する。図1は本発明
の一実施例で、1はマイク(マイクロホン)1で、その出
力はマイク増幅部2に接続され、マイク増幅部2の出力
はスクランブラ3とアナログスイッチ4に接続されてい
る。そして、スクランブラ3の出力は時間圧伸部7に入
力され、その圧縮信号出力端子CAはBPF(バンドパ
スフィルタ)8と微分回路9を介してIDC(Instan-tan
eous Deviation Control)回路6に接続されるが、他
方、アナログスイッチ4の出力は微分回路5を介してI
DC回路6に接続されている。
信号発生部10のパラレル入力端子に接続され、同期送
信起動信号出力端子STはMSK変調部11の同期送信
起動信号入力端子に接続されている。同期信号発生部1
0のシリアル出力端子はMSK変調部11の入力端子に
接続され、このMSK変調部11の出力はIDC回路6
に接続されている。そして、IDC回路6の出力は高周
波送信部12のFM変調入力に接続されている。
13に接続されているが、このアンテナ13は高周波受
信部14の入力にも接続されている。高周波受信部14
のFM復調出力はBPF15とMSK復調部16及びH
PF(ハイパスフィルタ)17に接続されている。また、
高周波受信部14のスケルチ信号出力は、時間圧伸部7
の圧縮スケルチ信号入力と制御部18のスケルチ信号入
力に接続されている。
時間圧伸部7の圧縮信号入力端子COに入力され、時間
圧伸部7の伸長信号出力端子EXはデスクランブラ2
0、アナログスイッチ21を介して低周波増幅部22の
入力に接続されている。
Aを検出する第一フレーム同期検出部23と、同期B信
号SBを検出する第二フレーム同期検出部24、割込許
可同期信号SCを検出する第三フレーム同期検出部2
5、及び割込要求同期信号SDを検出する第四フレーム
同期検出部26のそれぞれに接続されており、これらフ
レーム同期検出部23〜26で検出された各同期信号S
A〜SDは、それぞれ時間圧伸部7の同期入力端子T
A、TB、TC、TDに供給されるようになっている。
フレーム同期検出部24、第三フレーム同期検出部2
5、それに第四フレーム同期検出部26は、それぞれ直
列・並列変換用のシフトレジスタと、コンパレータとで
構成されており、このシフトレジスタの直列入力端子が
MSK復調部16の出力に接続されている。そして、コ
ンパレータの入力端子には、Nビットのパターン入力端
子とシフトレジスタのNビットの並列出力端子が接続さ
れ、このコンパレータの出力端子が各フレーム同期検出
部のフレーム同期検出出力端子となる。
ターンが設定され、フレーム同期検出部23〜26で
は、この設定されているパターンが異なるだけであり、
コンパレータの入力に供給されたNビットの信号(デー
タ)が一致したとき、例えば、その出力が“1”にな
り、不一致のときには“0”になるものである。
生されたクロック信号によりシフトされ、これによりM
SK復調部16の復調出力である直列データ符号が、こ
のシフトレジスタに順次入力される。
信号は、MSK復調部16で再生されたクロック信号に
より時間と共に順次変化し、それがコンパレータに接続
されているNビットのパターン入力と一致したときだけ
出力が“1”になり、夫々の同期信号が検出されること
になる。
要求同期信号SDが、本発明において特徴とするもので
あり、同期A信号SAと同期B信号SBについては、上
記した従来技術における時分割複信のための同期信号と
同じである。なお、詳細については、後述する。
グスイッチ28を介して低周波増幅部22に入力されて
おり、この低周波増幅部22の出力は電子ボリウム29
と受話増幅器30を介して受話器31に出力され、これ
と並行して、同じく電子ボリウム32、スピーカ増幅部
33を介してスピーカ34に出力される。高周波送信部
12と高周波受信部14の送受切換入力端子TXON、
RXONには、時間圧伸部7の送受切換出力端子SWが
接続されている。
7と接続されており、この制御部18から時間圧伸部7
に送受切換信号、発呼/着呼/単信モード切換信号など
各種制御信号が出力され、時間圧伸部7からは、フレー
ム同期検出信号、伸長スケルチ信号、各種制御信号に対
する応答信号が出力される。また、制御部18には複信
スイッチ35とPTT(Press to Talk)スイッチ36の
出力が接続されており、制御部18の報知音出力端子は
低周波増幅部22の入力に接続されている。
押されたとき、単信モードであったときには、復信モー
ドに切換える働きをし、復信モードになった後は、押さ
れる毎に通話モードとモニタモードを交互に切り替える
働きをするものである。
SCを検出する第三フレーム同期検出部25と、割込要
求同期信号SDを検出する第四フレーム同期検出部26
を備えている点と、制御部18と時間圧伸部7による制
御内容が異なる点を除き、その他のハード的な構成は、
従来技術による時分割複信無線機とほぼ同じなので、各
構成要素についての詳しい説明は割愛する。
る。まず、単信局としての動作は次の通りである。な
お、これは従来技術でも同様である。
F17によりトーンスケルチに含まれているトーン成分
を除去した上で、積分回路27、アナログスイッチ28
を介して低周波増幅部22に供給されており、低周波増
幅部22の出力は電子ボリウム29と受話増幅器30を
介して受話器31に出力され、また、電子ボリウム3
2、スピーカ増幅部33を介してスピーカ34に出力さ
れる。
れから音声を出力させるかは、必要に応じて所定の操作
により選択できるように、制御部8が構成されている。
高周波受信部14から出力されるスケルチ信号SQは、
制御部18により遅延処理などが施された上でアナログ
スイッチ28を制御するのに利用される。
18は、このPTTスイッチ36が離されるまで、時間
圧伸部7を単信送信モードにし、送受切換出力端子SW
の出力を送信信号に切換え、高周波送信部12を動作停
止状態から送信動作状態に立ち上げる。
音声信号の出力を停止させ、制御器18はアナログスイ
ッチ4を通過状態にし、これによりIDC回路6には、
マイク増幅器2の出力が直接入力され、それが高周波送
信部12により送信される。従って、このときには、P
TTスイッチ36の操作により送信動作と受信動作の切
換えが行なわれるようになる、普通のPTT方式による
単信局としての動作が得られることになる。
説明する。図3に示す発呼局Aとしての動作モード、つ
まり発呼モードになるためには、複信スイッチ35を押
すのであるが、このとき、他に発呼局が存在しないこと
が必要条件となる。このため、まず、同期A信号と割込
許可同期信号が受信されていないことが必要である。こ
れらの同期信号の検出処理については、後で詳述する
が、時間圧伸部7で検出し、制御部18で監視できるよ
うになっており、複信スイッチ35が押されたとき、こ
れらの時分割同期信号が受信されていなければ、制御部
18が時間圧伸部7を発呼モードにし、まず送信動作に
切換える。
力端子SWの信号を送信に切換え、高周波送信部12を
立ち上げ、ビット同期信号を含む同期A信号SAのパタ
ーンをデータ出力端子DAに出力して同期信号発生部1
0内のシフトレジスタに格納し、MSK変調部11に同
期送信起動信号STを出力させることにより、同期信号
発生部10から、IDC回路6を介して、MSK変調さ
れた同期A信号SAが高周波送信部12に供給され、図
2(a)に示すように、アンテナ13から送信されること
になる。
信が終了した後、その出力を停止させ、これに代えて時
間圧縮した音声信号を圧縮信号出力端子CAから出力さ
せ、それをBPF8、微分回路9、IDC回路6を介し
て高周波送信部12に供給することにより、今度は時間
圧縮した音声信号が、同じく図2(a)に示すように、ア
ンテナ13から送信されることになる。
の1/2、つまり187.5msの送信期間に時間圧縮
した音声信号の送信が終了すると、時間圧伸部7は送受
切換出力端子SWの信号を受信に切換え、高周波送信部
12の動作を停止させ、送信期間から次の187.5m
sの受信期間に切換わる。
続く、次の187.5msの受信時間が経過した後、制
御部18が送信から受信に切換えられていない限り、再
び送受切換出力端子SWの信号を送信に切換え、高周波
送信部12を立ち上げ、ビット同期信号と同期A信号A
Sのパターンをデータ出力端子に出力する送信期間の動
作に戻り、以後、これらの送信動作を、図2(a)に示す
ように、約375msの期間t1毎に繰り返えすのであ
る。
あるが、この実施例では、同期A信号SAの送出回数が
予め決められた回数に達する毎に、図3(a)に示すよう
に、同期A信号とはパターンを異にしてある割込許可同
期信号SCをデータ出力端子DAに出力する動作を行な
うように、時間圧伸部7と制御部18が構成されてい
る。
間隔は任意に定めることができ、例えば、0.75sec、
1.5sec、3sec、6sec、12sec、24sec、更には4
8secの何れかの時間間隔で送出されるようしてやれば
よい。これを割込許可同期信号SCの送出頻度でいえ
ば、上記したように、時分割期間t1を375msとし
た場合、この期間、つまり時分割周期の2周期に1回、
4周期に1回、8周期に1回、16周期に1回、32周
期に1回、そして64周期に1回となる。
上記の受信期間において、所定の範囲のタイミング(以
下、タイミング窓という)以外のタイミングでは、第二
フレーム同期検出部24から受信される同期B信号を無
視してしまうように構成してあり、これにより、雑音に
よる誤動作が充分に抑えられるようにしてある。
に、同期B信号SBに同期して、着呼局から送信され、
積分回路19から出力される時間圧縮された音声信号の
サンプリングを開始するが、このとき、着呼局から割込
許可同期信号SCが送信されるタイミングなどで、同期
B信号が受信できないときには、上記したタイミング窓
の中心のタイミングで、この時間圧縮された音声信号の
サンプリングを開始するように構成してある。
信号を受信するとき、高周波受信部14から出力される
圧縮スケルチ信号についてもサンプリングを行ない、音
声信号とスケルチ信号の両方の時間を伸長するように構
成してある。
信号は、伸長信号出力端子EXに出力され、デスクラン
ブラ20を介してアナログスイッチ21に入力される。
スケルチ信号の立上りは、キャリアの立上りから遅延し
てしまうため、時間圧伸部7は、時間軸の伸長と共に遅
延される間、スケルチ信号を保持することで立上り遅延
の補償を行ない、制御部18に出力する。
割込要求同期信号SDも、同期B信号SBと同様に、受
信タイミングをタイミング窓により限定されるように構
成してあり、同じく雑音による誤動作の低減が得られる
ようになっている。
圧伸部7で受付けられたときには、制御部8は、これに
応じて所定の音響信号AHを低周波増幅器22に供給
し、割込要求があったことを知らせる報知音が受話器3
1とスピーカ34の少なくとも一方から発せられるよう
にする。このときには、更に一定時間後に送信を停止さ
せ、通話を強制的に終了させるように、制御部18を構
成してもよい。
に、発呼局Aが割込許可同期信号SCを送信した直後に
続く受信期間では、着呼局Bは、図2(b)に示すよう
に、同期B信号SBの送信を行なわず、その後、図2
(c)に示すように、割込局Cから送信される割込要求同
期信号SDのタイミングと衝突しない様に、割込要求同
期信号SDの受信タイミングから僅かに遅れたタイミン
グから、圧縮した音声信号の送信を開始するように構成
してある。
Cでは、キャリアが受信できなくなっており、かつ、圧
縮スケルチ信号の立上り遅延の補償により、スケルチが
開いている状態になっているので、雑音が出力されてし
まう。そこで、これを防止するため、この実施例では、
発呼局Aとモニタ局Cにおいて、発呼局Aが割込許可同
期信号SCを送信した直後の受信期間で、送信開始が遅
れた時間、圧縮スケルチ信号や圧縮スケルチ信号の立上
り遅延の補償に優先して、伸長スケルチ信号を閉状態
(音声を切断する状態)にして出力するように、時間圧伸
部7が構成してある。
供給された伸長スケルチ信号に応じてアナログスイッチ
21をオン・オフ制御し、スケルチ動作を行なう。な
お、この結果、この実施例においては、音声に僅かに途
切れを生じるが、通話には問題ない程度であり、的確な
スケルチ機能が得られるという利点が相殺されてしまう
ことはない。
は、受話器31に供給されるが、スピーカ34に対する
音声信号の供給は、ハウリング防止の為、制御部18が
電子ボリウム32により音量を最低にする。但し、エコ
ーキャンセラを付加したときにはこの必要はない。
ードについて説明する。図3に示すモニタ局Cに移行す
ることができるのは、他に発呼局、又は着呼局が存在し
たときであるが、このとき、この実施例では、雑音によ
る誤動作を防止するため、同期信号を一回受信しただけ
ではモニタ局モードには切換えられないように構成して
ある。
ち何れかが時分割同期信号を検出すると、時間圧伸部7
は、その時分割同期信号を、上記したタイミング窓を開
けるためのタイミングとして受け取る。もし、その時分
割同期信号が同期A信号SA又は割込許可同期信号SC
の何れかであった場合には、続けて再度、同じく同期A
信号SA、又は割込許可同期信号SCが受信されたと
き、時間圧伸部7は発呼局の存在を制御部18に伝達
し、制御部18は時間圧伸部7を着呼・非送信モード、
つまりモニタ局モードにするように、時間圧伸部7と制
御部18が構成してある。
は割込要求同期信号SDの何れかであったときも同様
で、再度続けて同じ同期B信号SB、又は割込要求同期
信号SDを受信したとき、時間圧伸部7をモニタ局モー
ドにするように構成してある。
局モードになった後は、何れの時分割同期信号も受信さ
れない状態が、所定の複信保持時間、継続したとき、時
間圧伸部7を単信モードに戻すように、制御部18が構
成されている。
発呼局と着呼局間での通話を傍受している状態、すなわ
ち、モニタ局モードになるのである。
て説明する。圧縮された音声信号及び圧縮スケルチ信号
のサンプリングと伸長動作は、この着呼局としての動作
と、上記した発呼局としての動作の両方により行なわ
れ、これにより発呼局と着呼局間で疑似的な複信による
通話が可能になる。
きに複信スイッチ35押されたら、図2(b)に示すよう
に、発呼局Aからの同期A信号が受信されたことを条件
として切換わり、制御部18が時間圧伸部7を着呼モー
ドに切換えるように構成されている。
呼局Bとしての動作は、上記した発呼局Aとしての動
作、つまり発呼モードのときと同じで、異なっている点
は、図2(b)から明らかなように、送信期間の最初のタ
イミングで送出される時分割同期信号が同期B信号SB
になっており、且つ、発呼局Aから送出された割込許可
同期信号SCが受信されたら、その後の送信期間では、
同期B信号SBの送出が停止されるように、時間圧伸部
7と制御部18が構成されている点だけである。
た場合には、時間圧伸部7は、同期B信号SBを発生せ
ずに、割込局が送信する割込要求同期信号SDと衝突し
ないように、割込要求同期信号SDの受信タイミングか
ら僅かに遅れて圧縮した音声信号の出力を開始するよう
に構成されているのである。
が発呼局Aになる操作が行なわれ、これに応じて他の無
線機が着呼局Bになる操作を行なうことにより、普通の
電話による通話と同様な複信通話を行なうことができる
ことになる。
図2(a)に示すように、所定の頻度で発呼局Aから割込
許可同期信号SCが送信され、この後、図2(b)に示す
ように、着呼局Bの送信期間の最初の同期B信号SBの
送信が停止されるようになるので、このタイミングで、
発乎局Aと着呼局Bにおいて、他の無線機による割込み
が受付られるようになっている。
についてを説明する。図3に示すように、モニタ局Cで
は、発呼局Aと着呼局Bが存在していることが判るか
ら、着呼局が存在している状態でモニタ局Cの複信スイ
ッチ35が押されると、制御部18は、図2(c)に示す
ように、発呼局Aから受信された同期A信号SAの立上
りタイミングで割込要求が起動されたものとして、モニ
タ局モードから割込局モードに移行し、この状態を制御
部18で一時記憶するように構成されている。
においては、第三フレーム同期検出部25により発呼局
Aからの割込許可同期信号SCが検出されたとき、これ
を時間圧伸部7を介して入力し、時間圧伸部7に割込要
求同期信号SDの送信を要求するように構成されてい
る。
要求を受けた時間圧伸部7は、このとき着呼局Bが同期
B信号SBの送信を停止することにより送信開始を遅ら
せた隙間を狙って、同期B信号SBが送信されるのと同
じタイミングで高周波送信部12を立ち上げ、ビット同
期信号を含む割込要求同期信号SDのパターンをデータ
出力端子DAに出力し、これを同期信号発生部10内の
シフトレジスタに格納し、MSK変調部11に同期送信
起動信号STを供給する。
変調された割込要求同期信号SDがIDC回路6を介し
て高周波送信部12に出力され、着呼局Bから同期B信
号SBが送信されるのと同じタイミングで割込要求同期
信号SDがアンテナ13から送信されるようになる。
SDの送信が終了した時点で、この割込要求同期信号S
Dの出力を停止させ、送受切換出力端子SWの信号を受
信に切換え、高周波送信部12を停止させるのである。
着呼局Bでは、この割込要求同期信号SDが受信される
ことになり、上記したように、割込要求があったことを
知らせる報知音が受話器31とスピーカ34の少なくと
も一方から発せられ、この結果、発呼局Aと着呼局B
は、他の無線機から割込要求が発生したことを確実に知
ることができ、必要に応じて割込通話に移行することが
できる。
呼局Bから送出された同期B信号SBが存在すべきタイ
ミングが空けられているため、ことさら電界強度を高め
なくても、発呼局Aでは、この割込局Cから送出された
割込要求同期信号SDを、容易に検出することができ、
割込要求の発生を確実に知ることができる。
と着呼局Bでの操作について説明する。割込を受付た発
呼局Aと着呼局Bでは、操作者は報知音により割込みを
知り、早めに通話を終了させ、着呼局Bの送信を停止、
或いは発呼局Aと着呼局Bの送信を停止させ、割込局C
が送信可能になるようにする。
合には、割込局Cが着呼局となり、発呼局Aと通話がで
きるようになり、発呼局Aと着呼局Bの双方が送信を停
止した場合には、割込局Cは発呼局となり、今度は何れ
かの局と通話ができるようになる。
けた発呼局、或いは着呼局で、たとえ操作者が送信を停
止させなくても、割込み報知の受付に応じて所定のタイ
マを起動させ、一定時間後には自動的に送信が停止され
るように、制御部18を構成しても良い。
る。上記したように、割込局では、割込信号を送信した
後は自動的にモニタ局に復帰するが、ここで操作者が複
信スイッチ35を押すことにより、発呼局又は着呼局に
なる。
信号を送信した後、他局での送信が停止されたことを検
出して自動的に発呼局又は着呼局になるように、制御部
18を構成しても良い。
込信号を送信した後、他局での送信が停止されず、複信
スイッチ35が押されたときには、割込局はモニタ局に
復帰し、送信が停止されたときには、割込局は着呼局に
なった上で自動的に送信を開始し、直ちに発呼局と通話
できるように、制御部18を構成しても良い。
送信を停止した場合には、割込局は発呼局になり、その
上で自動的に送信を開始し、直ちに何れかの局と通話で
きるように、制御部18を構成しても良い。
くても、常に確実に割込の発生を報知させることができ
るから、割込通話要求に対する割込通話の開始を常に確
実に保障することができる時分割複信無線機を、通話妨
害発生の虞れなく、ローコストで容易に提供することが
できる。
すブロック図である。
ミング図である。
る。
る。
イミング図である。
タイミング図である。
用) 26 第四フレーム同期検出部(割込要求同期信号検出
用) 27 積分回路 28 アナログスイッチ 29 電子ボリウム 30 受話器増幅器 31 受話器 32 電子ボリウム 33 スピーカ増幅部 34 スピーカ 35 複信スイッチ 36 PTTスイッチ
Claims (2)
- 【請求項1】 連続して入力される音声信号を所定の一
定期間毎に順次区画し、この区画した期間毎に時間圧縮
した上で時分割同期信号を付加し、上記一定期間毎に、
その期間内の前後で交互に送信と受信を行ない、上記時
分割同期信号に基づいて上記時間圧縮した音声信号を時
間伸長することにより、同一周波数の搬送波による疑似
的な同時送受話を可能にした時分割複信無線機におい
て、 発呼局モード時、所定の頻度で上記時分割同期信号に代
えて割込許可同期信号を付加する手段と、 着呼局モード時、上記割込許可同期信号の受信に応じ
て、そのタイミングに続く次のタイミングでの上記時分
割同期信号の付加を禁止する手段と、 割込局モード時、上記割込許可同期信号の受信に応じ
て、上記時分割同期信号の発生タイミングで割込要求同
期信号を送信する手段と、 上記割込要求同期信号の受信に応じて割込発生を報知す
る手段と、が設けられていることを特徴とする時分割複
信無線機。 - 【請求項2】 請求項1の発明において、 上記割込要求同期信号が受信されたとき、その受信タイ
ミングから所定の時間経過後、強制的に上記発呼局モー
ド又は着呼モードの送信を停止する手段が設けられてい
ることを特徴とする時分割複信無線機。
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