JPH07221727A - 音声・データ通信装置 - Google Patents
音声・データ通信装置Info
- Publication number
- JPH07221727A JPH07221727A JP6009207A JP920794A JPH07221727A JP H07221727 A JPH07221727 A JP H07221727A JP 6009207 A JP6009207 A JP 6009207A JP 920794 A JP920794 A JP 920794A JP H07221727 A JPH07221727 A JP H07221727A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- voice
- data
- switching
- delayed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Time-Division Multiplex Systems (AREA)
- Communication Control (AREA)
- Telephonic Communication Services (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 不要なデータ音を送出せずに通話時の不快感
を解消し、かつ、音声通話時の通話チャネルの切断音と
間違えないようにして、通話品質が向上して確実な通話
を出来るようにする。 【構成】 遅延復調信号DDEMはディエンファシス8
及びエキスパンダ12を通じて、遅延時間ΔTだけ遅れ
た遅延音声信号DRXAFに生成される。遅延時間Δt
はフレーム検出おけるフレーム同期検出時間Δtと、フ
レーム検出後に信号切替えまでに必要とされる切替え応
答時間tswの和と等しい時間である。これによってフ
レーム検出部10は遅延復調信号DDEMよりも相対的
に時間ΔTだけ進んだ信号を監視でき、遅延音声信号D
RXAの信号処理中に復調信号DEMのフレーム検出を
行なうことが出来る。音声信号又はデータ信号切替えの
制御出力RXAFSWを音声信号とデータ信号との境界
タイミングと同期する。
を解消し、かつ、音声通話時の通話チャネルの切断音と
間違えないようにして、通話品質が向上して確実な通話
を出来るようにする。 【構成】 遅延復調信号DDEMはディエンファシス8
及びエキスパンダ12を通じて、遅延時間ΔTだけ遅れ
た遅延音声信号DRXAFに生成される。遅延時間Δt
はフレーム検出おけるフレーム同期検出時間Δtと、フ
レーム検出後に信号切替えまでに必要とされる切替え応
答時間tswの和と等しい時間である。これによってフ
レーム検出部10は遅延復調信号DDEMよりも相対的
に時間ΔTだけ進んだ信号を監視でき、遅延音声信号D
RXAの信号処理中に復調信号DEMのフレーム検出を
行なうことが出来る。音声信号又はデータ信号切替えの
制御出力RXAFSWを音声信号とデータ信号との境界
タイミングと同期する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コードレス電話機など
に利用し、音声信号及びデータ信号を判別して送受信す
る音声・データ通信装置に関する。
に利用し、音声信号及びデータ信号を判別して送受信す
る音声・データ通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコードレス電話装置で
は、音声信号及びデータ信号を同一の送受信部を通じて
送受信する場合、常に受信信号が音声又はデータのいず
れであるかを監視している。この監視でデータの送信を
確定した後に受信信号から音声信号を切り離し、また、
音声信号の抑圧を行ってデータ信号が音声信号処理部に
入力するようにしている。
は、音声信号及びデータ信号を同一の送受信部を通じて
送受信する場合、常に受信信号が音声又はデータのいず
れであるかを監視している。この監視でデータの送信を
確定した後に受信信号から音声信号を切り離し、また、
音声信号の抑圧を行ってデータ信号が音声信号処理部に
入力するようにしている。
【0003】図4は、従来のコードレス電話機などのF
M送受信部におけるベースバンド信号処理回路の構成を
示すブロック図である。図4において、この回路にはベ
ースバンド信号処理部及びFM送受信部の各部を制御す
る制御部1と、音声信号TXAFにコンプレッション処
理を行うコンプレッサ2とが設けられている。さらに、
音声信号TXAFの高域レベルを高くしてS(信号)/
N(雑音)比を向上させるためのプリエンファシス3
と、プリエンファシス3からの音声信号TXAFの振幅
を制限するためのリミッタ4と、このリミッタ4からの
音声信号TXAF又はデータ信号を制御部1からの切替
制御信号TXAFSWで切り替える送信信号切替部5と
が設けられている。また、この回路には制御部1からの
データ信号TDATAを周波数変調(FM)に適した信
号に処理するモジュレータ6と、スプラッタを除去する
ためのスプラッタフィルタ7と、プリエンファシス処理
された復調信号DEMの高域を低下させるディエンファ
シス8とが設けられている。また、データ信号の復調を
行うデモジュレータ9と、フレーム同期信号の検出を行
うフレーム検出部10と、音声信号処理系の受信信号送
出を停止するための切替部11と、エキスパンディング
処理を行うエキスパンダ12とが設けられている。次
に、この従来例の動作について説明する。
M送受信部におけるベースバンド信号処理回路の構成を
示すブロック図である。図4において、この回路にはベ
ースバンド信号処理部及びFM送受信部の各部を制御す
る制御部1と、音声信号TXAFにコンプレッション処
理を行うコンプレッサ2とが設けられている。さらに、
音声信号TXAFの高域レベルを高くしてS(信号)/
N(雑音)比を向上させるためのプリエンファシス3
と、プリエンファシス3からの音声信号TXAFの振幅
を制限するためのリミッタ4と、このリミッタ4からの
音声信号TXAF又はデータ信号を制御部1からの切替
制御信号TXAFSWで切り替える送信信号切替部5と
が設けられている。また、この回路には制御部1からの
データ信号TDATAを周波数変調(FM)に適した信
号に処理するモジュレータ6と、スプラッタを除去する
ためのスプラッタフィルタ7と、プリエンファシス処理
された復調信号DEMの高域を低下させるディエンファ
シス8とが設けられている。また、データ信号の復調を
行うデモジュレータ9と、フレーム同期信号の検出を行
うフレーム検出部10と、音声信号処理系の受信信号送
出を停止するための切替部11と、エキスパンディング
処理を行うエキスパンダ12とが設けられている。次
に、この従来例の動作について説明する。
【0004】このベースバンド信号処理回路は、音声信
号TXAF及び制御部1からのデータ信号TDATAを
周波数変調に適した信号に処理し、この処理した信号M
ODを図示しない変調回路に送出し、この変調回路で変
調を施した変調信号を送信回路に供給するものである。
このように処理するベースバンド信号処理部内の送信信
号切替部5は、コンプレッサ2、プリエンファシス3、
リミッタ4を通じて処理された音声信号TXAFとデー
タ信号TDATAの何れを送信するかを選択している。
この選択は制御部1からの切替制御信号TXAFSWで
切り替えて行う。復調信号DEMから音声信号RXAF
及びデータ信号RDATAを得る信号処理を行う際に、
データ信号の復調を行うデモジュレータ9と、データ信
号の正当性を確認するフレーム検出部10で受信信号を
監視し、このフレーム検出部10によって正当化された
データ信号RDATAを制御部1に送出している。そし
て、この音声信号処理系の受信信号送出を停止するため
の切替部11の制御信号RXAFSWを出力している。
号TXAF及び制御部1からのデータ信号TDATAを
周波数変調に適した信号に処理し、この処理した信号M
ODを図示しない変調回路に送出し、この変調回路で変
調を施した変調信号を送信回路に供給するものである。
このように処理するベースバンド信号処理部内の送信信
号切替部5は、コンプレッサ2、プリエンファシス3、
リミッタ4を通じて処理された音声信号TXAFとデー
タ信号TDATAの何れを送信するかを選択している。
この選択は制御部1からの切替制御信号TXAFSWで
切り替えて行う。復調信号DEMから音声信号RXAF
及びデータ信号RDATAを得る信号処理を行う際に、
データ信号の復調を行うデモジュレータ9と、データ信
号の正当性を確認するフレーム検出部10で受信信号を
監視し、このフレーム検出部10によって正当化された
データ信号RDATAを制御部1に送出している。そし
て、この音声信号処理系の受信信号送出を停止するため
の切替部11の制御信号RXAFSWを出力している。
【0005】図5は図4に示す構成の動作における処理
信号と、そのタイミングを示すタイミング図である。図
5において、受信信号の図5中の(a)に示す復調信号
DEMは音声信号とデータ信号を示し、位置Aは音声信
号からデータ信号に切替わり、同一時間軸で図5中の
(c)に示す音声信号RXAFの位置Bに対応してい
る。音声信号とデータ信号を切り替える制御信号RXA
FSW(b)は、図5中の(a)に示す復調信号DEM
にあって、フレーム検出部10でフレーム同期信号を検
出した後に変化する。このフレーム同期信号の受信時間
Δtの間、切替部11は音声側を選択したままであり、
フレーム同期信号を音声信号と見なして、この信号が音
声信号処理系に送出される。したがって、図5中の
(c)に示す音声信号RXAFでの不要なデータが発生
してしまう。
信号と、そのタイミングを示すタイミング図である。図
5において、受信信号の図5中の(a)に示す復調信号
DEMは音声信号とデータ信号を示し、位置Aは音声信
号からデータ信号に切替わり、同一時間軸で図5中の
(c)に示す音声信号RXAFの位置Bに対応してい
る。音声信号とデータ信号を切り替える制御信号RXA
FSW(b)は、図5中の(a)に示す復調信号DEM
にあって、フレーム検出部10でフレーム同期信号を検
出した後に変化する。このフレーム同期信号の受信時間
Δtの間、切替部11は音声側を選択したままであり、
フレーム同期信号を音声信号と見なして、この信号が音
声信号処理系に送出される。したがって、図5中の
(c)に示す音声信号RXAFでの不要なデータが発生
してしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような、従来例の
ベースバンド信号処理回路では、送信時に音声信号とデ
ータ信号の切替えタイミングやデータ送信のタイミング
を制御部1で決定しているため、その制御は正確であ
り、音声信号とデータ信号とが混在しなくなる。しかし
ながら受信側では通信相手先が任意のタイミングでデー
タを送信してくる場合があり、この受信信号を常時監視
して判別することが出来ない。すなわち、信号処理上の
時間制限がある。そのためデータ信号確定のためのフレ
ーム同期信号検出後に信号の切替えを行うと不要なデー
タ音が送出され、その通話時に不快感が生じるととも
に、音声通話時に通話チャネルの切断音と間違え易いと
いう問題がある。
ベースバンド信号処理回路では、送信時に音声信号とデ
ータ信号の切替えタイミングやデータ送信のタイミング
を制御部1で決定しているため、その制御は正確であ
り、音声信号とデータ信号とが混在しなくなる。しかし
ながら受信側では通信相手先が任意のタイミングでデー
タを送信してくる場合があり、この受信信号を常時監視
して判別することが出来ない。すなわち、信号処理上の
時間制限がある。そのためデータ信号確定のためのフレ
ーム同期信号検出後に信号の切替えを行うと不要なデー
タ音が送出され、その通話時に不快感が生じるととも
に、音声通話時に通話チャネルの切断音と間違え易いと
いう問題がある。
【0007】このような不快感を伴うデータ音の除去方
法として、実開昭62−146342号公報に開示され
た移動局装置を挙げることが出来るが、この装置では音
声通話中のデータ通信開始時や、検出時間の切替え動作
で、その動作に遅延が生じてしまう。
法として、実開昭62−146342号公報に開示され
た移動局装置を挙げることが出来るが、この装置では音
声通話中のデータ通信開始時や、検出時間の切替え動作
で、その動作に遅延が生じてしまう。
【0008】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、不要なデータ音が送出されずに通話時の
不快感が解消され、かつ、音声通話時の通話チャネルの
切断音と間違えないとともに、電話処理における違和感
のある側音が抑圧されて、自然な側音による通話が可能
になり、通話品質が向上して確実な通話が可能になる優
れた音声・データ通信装置の提供を目的とする。
るものであり、不要なデータ音が送出されずに通話時の
不快感が解消され、かつ、音声通話時の通話チャネルの
切断音と間違えないとともに、電話処理における違和感
のある側音が抑圧されて、自然な側音による通話が可能
になり、通話品質が向上して確実な通話が可能になる優
れた音声・データ通信装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の音声・データ通信装置は、受信信号
おける音声又はデータのいずれかを判別する信号判別手
段と、信号判別手段の判別結果に基づいて受信信号を出
力し又は停止する切替えを行う信号切替え手段と、切替
え手段の切り替えを制御する制御手段と、少なくとも信
号判別手段で判別に必要とされる時間と制御手段により
信号切替手段が切替えを実行するのに必要な時間とを加
算した時間だけ受信信号を遅延させる信号遅延手段と備
えて、音声及びデータの信号を送受信する際の受信信号
がデータの場合に音声信号処理系に不要なデータ信号を
送出しないように音声又はデータの切替えタイミングの
同期をとる構成としている。
に、請求項1記載の音声・データ通信装置は、受信信号
おける音声又はデータのいずれかを判別する信号判別手
段と、信号判別手段の判別結果に基づいて受信信号を出
力し又は停止する切替えを行う信号切替え手段と、切替
え手段の切り替えを制御する制御手段と、少なくとも信
号判別手段で判別に必要とされる時間と制御手段により
信号切替手段が切替えを実行するのに必要な時間とを加
算した時間だけ受信信号を遅延させる信号遅延手段と備
えて、音声及びデータの信号を送受信する際の受信信号
がデータの場合に音声信号処理系に不要なデータ信号を
送出しないように音声又はデータの切替えタイミングの
同期をとる構成としている。
【0010】請求項2記載の音声・データ通信装置は、
送信音声の一部を受信音声に加算する側音回路手段と、
シンプレックス通信における2−4線変換による側音を
減衰させる妨側音回路手段とを備え、遅延回路手段によ
る送信音声の側音を阻止して遅延の無い側音量で通話を
行う構成としている。
送信音声の一部を受信音声に加算する側音回路手段と、
シンプレックス通信における2−4線変換による側音を
減衰させる妨側音回路手段とを備え、遅延回路手段によ
る送信音声の側音を阻止して遅延の無い側音量で通話を
行う構成としている。
【0011】
【作用】この構成の請求項1記載の音声・データ通信装
置は、データ音送出の原因であるデータ信号の検出時間
及び切替え応答時間を補正すべく、信号遅延手段を切替
え手段とデータ信号検出手段の間に設けて、音声信号を
遅延させ、データ音の送出開始タイミングと信号切替え
タイミングを同期させている。したがって、不要なデー
タ音が送出されずに通話時の不快感が解消され、かつ、
音声通話時の通話チャネルの切断音と間違えなくなり、
通話品質が向上して確実な通話が行われる。請求項2記
載の音声・データ通信装置は、遅延回路手段による送信
音声の側音を阻止して遅延の無い側音量で通信を行う。
したがって、電話処理における違和感のある側音が抑圧
されて、自然な側音による通話が可能になり、通話品質
が向上して確実な通話が行われる。
置は、データ音送出の原因であるデータ信号の検出時間
及び切替え応答時間を補正すべく、信号遅延手段を切替
え手段とデータ信号検出手段の間に設けて、音声信号を
遅延させ、データ音の送出開始タイミングと信号切替え
タイミングを同期させている。したがって、不要なデー
タ音が送出されずに通話時の不快感が解消され、かつ、
音声通話時の通話チャネルの切断音と間違えなくなり、
通話品質が向上して確実な通話が行われる。請求項2記
載の音声・データ通信装置は、遅延回路手段による送信
音声の側音を阻止して遅延の無い側音量で通信を行う。
したがって、電話処理における違和感のある側音が抑圧
されて、自然な側音による通話が可能になり、通話品質
が向上して確実な通話が行われる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の音声・データ通信装置の実施
例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の文章
及び図にあって、従前の図4と同一の構成要素には同一
の符号を付した。
例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の文章
及び図にあって、従前の図4と同一の構成要素には同一
の符号を付した。
【0013】図1は本発明の音声・データ通信装置の第
1の実施例における構成を示すブロック図である。図1
において、この例はベースバンド信号処理回路ととも
に、FM送受信装置の各部を制御する制御部1と、音声
信号TXAFにコンプレッション処理を行うコンプレッ
サ2と、音声信号TXAFの高域レベルを高くしてS
(信号)/N(雑音)比を向上させるためのプリエンフ
ァシス3とが設けられている。さらに、プリエンファシ
ス3からの音声信号TXAFの振幅を制限するためのリ
ミッタ4と、このリミッタ4からの音声信号TXAF又
はデータ信号を制御部1からの切替制御信号TXAFS
Wで切り替える送信信号切替部5と、制御部1からのデ
ータ信号TDATAを周波数変調に適した信号に処理す
るモジュレータ6とが設けられている。また、この例に
はスプラッタを除去するためのスプラッタフィルタ7
と、プリエンファシス処理された復調信号DEMの高域
を低下させるディエンファシス8と、データ信号の復調
を行うデモジュレータ9とが設けられている。さらに、
フレーム同期信号の検出を行うフレーム検出部10と、
音声信号処理系の受信信号送出を停止するための切替部
11と、エキスパンディング処理を行うエキスパンダ1
2と、復調信号DEMを遅延してディエンファシス8に
出力する遅延回路13とが設けられている。
1の実施例における構成を示すブロック図である。図1
において、この例はベースバンド信号処理回路ととも
に、FM送受信装置の各部を制御する制御部1と、音声
信号TXAFにコンプレッション処理を行うコンプレッ
サ2と、音声信号TXAFの高域レベルを高くしてS
(信号)/N(雑音)比を向上させるためのプリエンフ
ァシス3とが設けられている。さらに、プリエンファシ
ス3からの音声信号TXAFの振幅を制限するためのリ
ミッタ4と、このリミッタ4からの音声信号TXAF又
はデータ信号を制御部1からの切替制御信号TXAFS
Wで切り替える送信信号切替部5と、制御部1からのデ
ータ信号TDATAを周波数変調に適した信号に処理す
るモジュレータ6とが設けられている。また、この例に
はスプラッタを除去するためのスプラッタフィルタ7
と、プリエンファシス処理された復調信号DEMの高域
を低下させるディエンファシス8と、データ信号の復調
を行うデモジュレータ9とが設けられている。さらに、
フレーム同期信号の検出を行うフレーム検出部10と、
音声信号処理系の受信信号送出を停止するための切替部
11と、エキスパンディング処理を行うエキスパンダ1
2と、復調信号DEMを遅延してディエンファシス8に
出力する遅延回路13とが設けられている。
【0014】次に、この第1実施例の動作について説明
する。図1において、ベースバンド信号処理部は、音声
信号TXAF及び制御部1からのデータ信号TDATA
を周波数変調に適した信号に処理し、この処理した信号
MODを図示しない変調回路に送出し、さらに変調回路
で変調を施した変調信号を送信回路に供給するものであ
る。この処理を行うベースバンド信号処理部内の送信信
号切替部5は、コンプレッサ2、プリエンファシス3、
リミッタ4を通じて処理された音声信号TXAFとデー
タ信号TDATAとの何れを送信するかを選択する。こ
の選択は制御部1からの切替制御信号TXAFSWで切
り替えて行う。復調信号DEMから音声信号RXAF及
びデータ信号RDATAを得る信号処理を行う場合、デ
ータ信号の復調を行うデモジュレータ9と、データ信号
の正当性を確認するフレーム検出部10で受信信号を監
視している。フレーム検出部10によって、監視し、そ
の正当なデータ信号RDATAを制御部1に送出してい
る。そして、この音声信号処理系の受信信号送出を停止
するための切替部11の制御信号RXAFSWを出力す
る。この際、遅延回路13によって復調信号DEMを遅
延時間Δtだけ遅延している。
する。図1において、ベースバンド信号処理部は、音声
信号TXAF及び制御部1からのデータ信号TDATA
を周波数変調に適した信号に処理し、この処理した信号
MODを図示しない変調回路に送出し、さらに変調回路
で変調を施した変調信号を送信回路に供給するものであ
る。この処理を行うベースバンド信号処理部内の送信信
号切替部5は、コンプレッサ2、プリエンファシス3、
リミッタ4を通じて処理された音声信号TXAFとデー
タ信号TDATAとの何れを送信するかを選択する。こ
の選択は制御部1からの切替制御信号TXAFSWで切
り替えて行う。復調信号DEMから音声信号RXAF及
びデータ信号RDATAを得る信号処理を行う場合、デ
ータ信号の復調を行うデモジュレータ9と、データ信号
の正当性を確認するフレーム検出部10で受信信号を監
視している。フレーム検出部10によって、監視し、そ
の正当なデータ信号RDATAを制御部1に送出してい
る。そして、この音声信号処理系の受信信号送出を停止
するための切替部11の制御信号RXAFSWを出力す
る。この際、遅延回路13によって復調信号DEMを遅
延時間Δtだけ遅延している。
【0015】次に、この遅延について説明する。図2は
図1に示す構成の動作における処理信号と、そのタイミ
ングを示すタイミング図である。図2中の(a)に示す
復調信号DEMは、遅延回路13によって遅延時間Δt
だけ遅れた図2中の(d)に示す遅延復調信号DDEM
となる。ここで遅延時間Δtは、フレーム検出おおける
フレーム同期検出時間Δtと、フレーム検出後に信号切
替えまでに必要とされる切替え応答時間tswの和と等
しい時間とする。図2中(d)に示す遅延復調信号DD
EMは、ディエンファシス8及びエキスパンダ12を通
じて、遅延時間ΔTだけ遅れた図2中の(e)に示す遅
延音声信号DRXAFに生成される。したがって、フレ
ーム検出部10は図2中の(d)に示す遅延復調信号D
DEMよりも相対的に時間ΔTだけ進んだ信号を監視す
ることになる。したがって、図2中の(e)に示す遅延
音声信号DRXAの信号処理中に、図2中に示す(a)
の復調信号DEMのフレーム検出を行なうことが出来
る。また、音声信号又はデータ信号切替えの図2中の
(b)に示す制御出力RXAFSWを、音声信号とデー
タ信号との境界タイミングで同期するように出来る。
図1に示す構成の動作における処理信号と、そのタイミ
ングを示すタイミング図である。図2中の(a)に示す
復調信号DEMは、遅延回路13によって遅延時間Δt
だけ遅れた図2中の(d)に示す遅延復調信号DDEM
となる。ここで遅延時間Δtは、フレーム検出おおける
フレーム同期検出時間Δtと、フレーム検出後に信号切
替えまでに必要とされる切替え応答時間tswの和と等
しい時間とする。図2中(d)に示す遅延復調信号DD
EMは、ディエンファシス8及びエキスパンダ12を通
じて、遅延時間ΔTだけ遅れた図2中の(e)に示す遅
延音声信号DRXAFに生成される。したがって、フレ
ーム検出部10は図2中の(d)に示す遅延復調信号D
DEMよりも相対的に時間ΔTだけ進んだ信号を監視す
ることになる。したがって、図2中の(e)に示す遅延
音声信号DRXAの信号処理中に、図2中に示す(a)
の復調信号DEMのフレーム検出を行なうことが出来
る。また、音声信号又はデータ信号切替えの図2中の
(b)に示す制御出力RXAFSWを、音声信号とデー
タ信号との境界タイミングで同期するように出来る。
【0016】次に、第2の実施例について説明する。こ
の第2の実施例は、図1に示す構成の音声・データ通信
装置を適用したコードレス電話装置である。図3は、こ
の第2の実施例の構成を示すブロック図である。図3に
おいて、この例は、図示しない公衆回線網に接続される
電話機15と、コードレス親機16と、コードレス子機
17とを有している。電話機15は着信、発呼、通話信
号を処理する図示しない回路とともに、受話器20と、
送話器21と、2−4線変換回路22とを有している。
コードレス親機16は、2−4線変換回路31と、防側
音回路32(減衰器33、レベル検出部34)と、無線
部35(変調送信部36、復調受信部37)と、制御部
41と、アンテナ42aとが設けられている。復調受信
部37は遅延回路38とフレーム検出部39と、切替部
40とを有している。コードレス子機17は、アンテナ
42bと、復調受信部43と、側音回路44と、変調送
信部45と受話器46と、送話器47とが設けられてい
る。このコードレス親機16にあって、復調受信部37
の遅延回路38は図1中の遅延回路13に対応し、また
フレーム検出部39が図1中のフレーム検出部10に対
応する。さらに制御部41は図1中の制御部1に対応す
る。次、この第2の実施例の動作について説明する。
の第2の実施例は、図1に示す構成の音声・データ通信
装置を適用したコードレス電話装置である。図3は、こ
の第2の実施例の構成を示すブロック図である。図3に
おいて、この例は、図示しない公衆回線網に接続される
電話機15と、コードレス親機16と、コードレス子機
17とを有している。電話機15は着信、発呼、通話信
号を処理する図示しない回路とともに、受話器20と、
送話器21と、2−4線変換回路22とを有している。
コードレス親機16は、2−4線変換回路31と、防側
音回路32(減衰器33、レベル検出部34)と、無線
部35(変調送信部36、復調受信部37)と、制御部
41と、アンテナ42aとが設けられている。復調受信
部37は遅延回路38とフレーム検出部39と、切替部
40とを有している。コードレス子機17は、アンテナ
42bと、復調受信部43と、側音回路44と、変調送
信部45と受話器46と、送話器47とが設けられてい
る。このコードレス親機16にあって、復調受信部37
の遅延回路38は図1中の遅延回路13に対応し、また
フレーム検出部39が図1中のフレーム検出部10に対
応する。さらに制御部41は図1中の制御部1に対応す
る。次、この第2の実施例の動作について説明する。
【0017】アナログ電話回線網は、周知のようにシン
プレックス通信によって2本の信号線に送信信号及び受
信信号を混在させた状態で通信を行っている。そのため
送信信号と受信信号の分別を行う2/4線変換回路で2
−3線変換を行っている。コードレス子機17の送話器
47と受話器46によって音声通信を行う際には、送話
音声が、ある程度受話音声として聴こえる側音が存在す
る方が違和感の無い通信が出来る。この側音は2−4線
変換の特性によりその量が決定される。この場合、復調
受信部37の動作で不要データ音の送出を阻止してお
り、遅延回路38によって遅延された音声信号が側音と
なり受話器46から聴こえるものとなって、遅延された
信号の混在が不自然なものとなる。このため遅延回路3
8、フレーム検出部39、切替部40からなる復調受信
部37によって遅延回路38を通さない信号を取り出
し、このレベルを検出するレベル検出部34と、受話音
声を減衰させる減衰器33からなる妨側音回路32が設
けられており、この回路のレベル検出部34は、立ち上
がり応答時間を遅延時間ΔTより速く、かつ、立ち下が
り応答を遅延時間ΔTより遅くしている。これによっ
て、遅延音声信号の側音を確実に抑圧できるようにな
る。
プレックス通信によって2本の信号線に送信信号及び受
信信号を混在させた状態で通信を行っている。そのため
送信信号と受信信号の分別を行う2/4線変換回路で2
−3線変換を行っている。コードレス子機17の送話器
47と受話器46によって音声通信を行う際には、送話
音声が、ある程度受話音声として聴こえる側音が存在す
る方が違和感の無い通信が出来る。この側音は2−4線
変換の特性によりその量が決定される。この場合、復調
受信部37の動作で不要データ音の送出を阻止してお
り、遅延回路38によって遅延された音声信号が側音と
なり受話器46から聴こえるものとなって、遅延された
信号の混在が不自然なものとなる。このため遅延回路3
8、フレーム検出部39、切替部40からなる復調受信
部37によって遅延回路38を通さない信号を取り出
し、このレベルを検出するレベル検出部34と、受話音
声を減衰させる減衰器33からなる妨側音回路32が設
けられており、この回路のレベル検出部34は、立ち上
がり応答時間を遅延時間ΔTより速く、かつ、立ち下が
り応答を遅延時間ΔTより遅くしている。これによっ
て、遅延音声信号の側音を確実に抑圧できるようにな
る。
【0018】この場合、コードレス親機16及びコード
レス子機17の間はディプレックス通信である。すなわ
ち、無線通信チャネルでの側音は存在しない。そこで、
コードレス親機16の変調送信部45の変調前の送信音
声を入力とし、復調受信部43の復調後の受信音声に送
信音声を加算するための側音回路44を設けている。コ
ードレス親機16の妨側音回路32によって、遅延され
た音声信号の側音成分を抑圧し、この抑圧にともなって
不自然となる側音量をコードレス子機17の側音回路4
4で補うことが出来るようになる。
レス子機17の間はディプレックス通信である。すなわ
ち、無線通信チャネルでの側音は存在しない。そこで、
コードレス親機16の変調送信部45の変調前の送信音
声を入力とし、復調受信部43の復調後の受信音声に送
信音声を加算するための側音回路44を設けている。コ
ードレス親機16の妨側音回路32によって、遅延され
た音声信号の側音成分を抑圧し、この抑圧にともなって
不自然となる側音量をコードレス子機17の側音回路4
4で補うことが出来るようになる。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の音声・データ通信装置は、データ音送出の原因
であるデータ信号の検出時間及び切替え応答時間を補正
している。すなわち、信号遅延手段を切替え手段とデー
タ信号検出手段の間に設けて、音声信号を遅延させ、デ
ータ音の送出開始タイミングと信号切替えタイミングを
同期させているため、不要なデータ音が送出されずに通
話時の不快感が解消され、かつ、音声通話時の通話チャ
ネルの切断音と間違えなくなり、通話品質が向上して確
実な通話が出来るという効果を有する。
1記載の音声・データ通信装置は、データ音送出の原因
であるデータ信号の検出時間及び切替え応答時間を補正
している。すなわち、信号遅延手段を切替え手段とデー
タ信号検出手段の間に設けて、音声信号を遅延させ、デ
ータ音の送出開始タイミングと信号切替えタイミングを
同期させているため、不要なデータ音が送出されずに通
話時の不快感が解消され、かつ、音声通話時の通話チャ
ネルの切断音と間違えなくなり、通話品質が向上して確
実な通話が出来るという効果を有する。
【0020】請求項2記載の音声・データ通信装置は、
遅延回路手段による送信音声の側音を阻止して遅延の無
い側音量で通信を行っているため、電話処理における違
和感のある側音が抑圧されて、自然な側音による通話が
可能になり、通話品質が向上して確実な通話が出来ると
いう効果を有する。
遅延回路手段による送信音声の側音を阻止して遅延の無
い側音量で通信を行っているため、電話処理における違
和感のある側音が抑圧されて、自然な側音による通話が
可能になり、通話品質が向上して確実な通話が出来ると
いう効果を有する。
【図1】本発明の音声・データ通信装置の第1の実施例
における構成を示すブロック図
における構成を示すブロック図
【図2】第1の実施例の動作における処理信号と、その
タイミングを示すタイミング図
タイミングを示すタイミング図
【図3】第2の実施例の構成を示すブロック図
【図4】従来のコードレス電話機のFM送受信部におけ
るベースバンド信号処理回路の構成を示すブロック図
るベースバンド信号処理回路の構成を示すブロック図
【図5】ベースバンド信号処理回路における処理信号
と、そのタイミングを示すタイミング図
と、そのタイミングを示すタイミング図
【符号の説明】 1 制御部 5 送信信号切替部 10 フレーム検出部 11 切替部 13 遅延回路
Claims (2)
- 【請求項1】 受信信号おける音声又はデータのいずれ
かを判別する信号判別手段と、前記信号判別手段の判別
結果に基づいて受信信号を出力し又は停止する切替えを
行う信号切替え手段と、前記切替え手段の切り替えを制
御する制御手段と、少なくとも前記信号判別手段で判別
に必要とされる時間と前記制御手段により前記信号切替
手段が切替えを実行するのに必要な時間とを加算した時
間だけ受信信号を遅延させる信号遅延手段と備えて、音
声及びデータの信号を送受信する際の受信信号がデータ
の場合に音声信号処理系に不要なデータ信号を送出しな
いように音声又はデータの切替えタイミングの同期をと
ることを特徴とする音声・データ通信装置。 - 【請求項2】 送信音声の一部を受信音声に加算する側
音回路手段と、シンプレックス通信における2−4線変
換による側音を減衰させる妨側音回路手段とを備え、遅
延回路手段による送信音声の側音を阻止して遅延の無い
側音量で通話を行うことを特徴とする請求項1記載の音
声・データ通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6009207A JPH07221727A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 音声・データ通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6009207A JPH07221727A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 音声・データ通信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07221727A true JPH07221727A (ja) | 1995-08-18 |
Family
ID=11714031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6009207A Pending JPH07221727A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 音声・データ通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07221727A (ja) |
-
1994
- 1994-01-31 JP JP6009207A patent/JPH07221727A/ja active Pending
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