JPH0766597A - 実装位置決めテーブルの自動幅寄せ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント基板のサイズにより変更が必要な自
動幅寄せ部を要する実装位置決めテーブルにおいて、自
動幅寄せ駆動部を削除可能とする。 【構成】 自動幅寄せ駆動部12を有する供給コンベア９
および排出コンベア10が実装位置決めテーブル８の自動
幅寄せ駆動部となり、さらに供給コンベア９および排出
コンベア10を連結するための連結部５を設けることによ
り、実装位置決めテーブル８に自動幅寄せ駆動部を設け
る必要がなくなり、構成が簡略化され、さらにコストダ
ウンすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電子部品実装機の実装位
置決めテーブルにおいて、プリント基板のサイズに合わ
せて自動幅寄せを行う自動幅寄せ装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、電子部品実装機では、省人化・無
人化の対応による各種条件の自動設定、あるいは稼働率
アップのためのプリント基板切り替え時間短縮による各
種条件の自動設定が要望されるようになってきている。

【０００３】従来、この種の各種条件の中のプリント基
板サイズによる自動幅寄せ設定を行う駆動装置は、図４
から図６に示すように、１つの装置に対して１つの駆動
部60が存在するという構成が一般的で、以下、図面を参
照しながら説明する。

【０００４】図４は従来の自動幅寄せ装置の構成を示す
平面図、図５は図４の側面拡大図であり、プリント基板
51は一対のガイドレール52，53で受けられ、プリント基
板51の基準穴54と55に基準ピン56と57が挿入され、保持
される。ガイドレール52は位置が固定され、同じくガイ
ドレール53はプリント基板51の大きさによって移動可能
となっている。その移動は、それぞれガイドレール位置
調整部58で動力が伝達される。ここまでが実装位置決め
テーブル59の中に配置されている。前記移動可能なガイ
ドレール53の駆動部60は、実装位置決めテーブル59の外
に設けられる。

【０００５】図６は駆動部60が実装位置決めテーブル59
内に設けられた例の平面図である。

【０００６】次に、これらの動作について説明する。実
装するプリント基板51のサイズが変わり、ガイドレール
53をサイズに合わせて移動させる。そのとき、ガイドレ
ール53は駆動部60のギヤ61を矢印ａ方向(図５参照)へ動
かし、このギヤ61とガイドレール位置調整部58のギヤ62
を噛み合わせ、次に駆動部60を駆動することでガイドレ
ール53の幅を合わせ、ギヤ61とギヤ62を矢印ｂ方向(図
５参照)へ動かし切り離す。このとき、ガイドレール位
置調整部58には位置原点センサ64、駆動部60には駆動原
点センサ63が設けてあり、位置調整を行う際には位置原
点センサ64と駆動原点センサ63が同時に検出される位置
を探し、そのポイントからの移動量を決めて動かすもの
である。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の自動
幅寄せ装置では、１つの装置に対して駆動部60が１つ必
要となり、コストアップとなる。そして、駆動部60は実
装位置決めテーブル59の可動範囲を避けて配置する必要
があり、駆動部60の配置位置，形状に制限があった。ま
た、図６のようにテーブル内に駆動部60を設けるとテー
ブル重量が増すため、テーブルの駆動部に負担をかける
ことになる。

【０００８】本発明は上記課題を解決するもので、自動
幅寄せの駆動部を削除可能とする実装位置決めテーブル
の自動幅寄せ装置を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、プリント基板のサイズにより変更が必要な
自動幅寄せ部を要する実装位置決めテーブルにおいて、
前記自動幅寄せ部の駆動を有する供給コンベアと排出コ
ンベアを前記実装位置決めテーブルの自動幅寄せ駆動部
とするよう構成したものであり、前記実装位置決めテー
ブルと前記供給コンベアおよび排出コンベアを連結する
ための連結部を設けたものである。

【００１０】

【作用】本発明は上記した構成により、実装位置決めテ
ーブルにおいて、自動幅寄せ部の駆動を有する供給コン
ベアおよび排出コンベアが実装位置決めテーブルの自動
幅寄せ駆動部となり、さらに供給コンベアおよび排出コ
ンベアを連結するための連結部を設けることにより、実
装位置決めテーブルに自動幅寄せ駆動部を設ける必要が
なくなる。

【００１１】

【実施例】図１は本発明の一実施例における実装位置決
めテーブルの自動幅寄せ装置の全体斜視図を示し、図１
において、１はプリント基板、２は固定レール、３は移
動レール、４は位置決めピン、５は連結部、６は固定
板、７はバネで、これらは実装位置決めテーブル８に配
置されている。９は供給コンベア、10は排出コンベアで
あり、11は前記供給コンベア９および排出コンベア10の
移動レール、12は前記供給コンベア９および排出コンベ
ア10の自動幅寄せ駆動部、13は移動レール11の先端部で
ある。

【００１２】図２は図１における連結部の詳細を示す側
面拡大図であり、同図(1)は移動レール11の先端部13、
同図(2)は移動レール３に設けられた固定板６およびバ
ネ７、そして同図(3)は前記移動レール11の先端部13を
移動レール３の固定板６にバネ７に抗して圧入し固定し
た状態図である。

【００１３】次に、図１に示す自動幅寄せ部の駆動を有
する供給コンベア９と排出コンベア10を実装位置決めテ
ーブル８の自動幅寄せ駆動部とする構成の組み立ておよ
び上記構成における動作を説明する。

【００１４】固定レール２と移動レール３でプリント基
板１の端部を受け、位置決めピン４により位置決めさ
れ、実装位置決めテーブル８に固定される。プリント基
板１の大きさが変わったとき、移動レール３の位置をＡ
方向に変更する。移動レール３の位置を変更するには、
供給コンベア９および排出コンベア10が搬送可能位置に
下降する(Ｂ方向)。このとき移動レール11の先端部13が
実装位置決めテーブル８の連結部５に挿入され、固定板
６を押すことによりバネ７が伸び、図２(3)に示すよう
に移動レール３が固定される。

【００１５】次に、自動幅寄せ駆動部12により、連結さ
れた移動レール３と供給コンベア９および排出コンベア
10の移動レール11が自動幅寄せ原点位置に移動し、その
位置から必要量だけ自動幅寄せ駆動部12を動作させるこ
とにより、供給コンベア９および排出コンベア10の各移
動レール11が移動し、同時に連結された移動レール３が
移動することになる。

【００１６】このように本実施例によれば、自動幅寄せ
駆動部12を有する供給コンベア９および排出コンベア10
と実装位置決めテーブル８とを連結する連結部５で構成
される自動幅寄せ装置を用いることで、実装位置決めテ
ーブル８に自動幅寄せ駆動部を設ける必要がなくなる。

【００１７】なお、供給コンベア９および排出コンベア
10と実装位置決めテーブル８についての自動幅寄せ装置
を説明したが、図３に本発明の他の実施例による全体斜
視図を示すように、供給コンベア９および排出コンベア
10とプリント基板１を搬送する搬送コンベア14について
の自動幅寄せ装置として行うことも同じく可能である。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の実装位置
決めテーブルの自動幅寄せ装置は、プリント基板のサイ
ズにより変更が必要な自動幅寄せ部を要する実装位置決
めテーブルにおいて、自動幅寄せ部の駆動を有する供給
コンベアおよび排出コンベアが実装位置決めテーブルの
自動幅寄せ駆動部となり、さらに供給コンベアおよび排
出コンベアを連結するための連結部を設けることによ
り、実装位置決めテーブルに自動幅寄せ駆動部を設ける
必要がなく構成が簡略化され、さらにコストダウンする
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における実装位置決めテーブ
ルの自動幅寄せ装置の全体斜視図である。

【図２】図１における連結部の詳細を示す側面拡大図で
ある。

【図３】本発明の他の実施例による全体斜視図である。

【図４】従来の自動幅寄せ装置の構成を示す平面図であ
る。

【図５】図４の側面拡大図である。

【図６】従来の他の自動幅寄せ装置の構成を示す平面図
である。

【符号の説明】

１…プリント基板、 ２…固定レール、 ３，11…移動
レール、 ４…位置決めピン、 ５…連結部、 ６…固
定板、 ７…バネ、 ８…実装位置決めテーブル、 ９
…供給コンベア、 10…排出コンベア、 12…自動幅寄
せ駆動部、 13…レール先端部、 14…搬送コンベア。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プリント基板のサイズにより変更が必要
   な自動幅寄せ部を要する実装位置決めテーブルにおい
   て、前記自動幅寄せ部の駆動を有する供給コンベアおよ
   び排出コンベアを前記実装位置決めテーブルの自動幅寄
   せ駆動部とするよう構成したことを特徴とする実装位置
   決めテーブルの自動幅寄せ装置。
2. 【請求項２】 実装位置決めテーブルと自動幅寄せ駆動
   部を有する供給コンベアおよび排出コンベアを連結させ
   る連結部を設けたことを特徴とする請求項１記載の実装
   位置決めテーブルの自動幅寄せ装置。