JPH0766520B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0766520B2
JPH0766520B2 JP60001106A JP110685A JPH0766520B2 JP H0766520 B2 JPH0766520 B2 JP H0766520B2 JP 60001106 A JP60001106 A JP 60001106A JP 110685 A JP110685 A JP 110685A JP H0766520 B2 JPH0766520 B2 JP H0766520B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、磁気記録媒体に関する。更に詳しくは本発明
は、繰返し使用時において良好な走行性能と電磁変換特
性とを有し、かつ変形が少なく、またカセット収納時に
バブの変形および押し出しの発生傾向が低減されたオー
ディオカセットテープおよびビデオカセットテープなど
の磁気記録媒体に関する。
[発明の背景] オーディオカセットテープでは、従来は強磁性体として
γ−酸化鉄を用いたものが一般的であったが、近年高い
音質を求める傾向から、ノイズが低くかつダイナミック
レンジの大きいコバルト変性酸化鉄を用いたオーディオ
テープが使用されること多くなった。また、ビデオカセ
ットテープにおいても高い画質への要求が強いためコバ
ルト変性酸化鉄が用いられる傾向にある。
コバルト変性酸化鉄を強磁性体として用いた磁気記録媒
体は、上記のような優れた性質を有するが、一方では加
圧減磁による記録信号の出力低下が発生しやすいとの難
点がある。
一般に、カセットに装着されたオーディオテープやビデ
オテープは、室内のような温度変化が緩かな環境で使用
および保管されることが多い。しかし、カーステレオの
発達に伴い、オーディオテープが自動車の車内にて使用
および保管されることも多くなっている。自動車の車内
は、自動車が屋外にて直射日光下に置かれた場合には非
常な高温になる場合があり、たとえば、自動車部品の高
温及び低温試験方法(JIS−D−0204)によると、夏期
昼間の自動車内部では最高温度が104℃に達する場合が
あると報告されている。
また、ラジオ付きカセット機器にオーディォテープが装
着されて屋外で使用される場合も、そのテープはかなり
の高温にさらされることがある。
一方、ビデオテープについても、携帯用ビデオテープレ
コーダあるいはビデオカメラに装着されて屋外で使用さ
れる場合があり、そのテープはかなりの高温にさらされ
ることがある。
従来の磁気記録媒体は、上記の様な高温にさらされた場
合、収縮してカールしたり、片耳がより大きく収縮して
長さ方向の球状変形を起したり、あるいは収縮時の巻き
締まり力によってハブを変形させたり押出してしまうこ
とがある。このような変形が発生した場合には、再生の
際に出力レベルが大きく変動して正常に再生されなくな
るだけではなく、走行不良が起る。特に、薄い支持体を
使用した磁気記録媒体(たとえば、C−80、C−90、C
−120など長時間用のオーディオコンパクトカセットテ
ープ、および長尺(長時間用)のビデオカセットテー
プ)の場合では、カセットハーフ内に収納されるテープ
が長いため、ハブへ巻き取られる回数が多くなり、従っ
て上記のハブの変形および押出しなどのトラブルが発生
しやすい。
さらに、前記のようにコバルト変性酸化鉄を用いた磁気
記録媒体は、巻き締まりの圧力による加圧減磁が発生し
やすく、このため、記録された信号の出力が低下すると
いう問題がある。
[発明の目的] 本発明の目的は、繰返し使用時において良好な走行性能
と電磁変換特性とを有し、かつ変形が少ない磁気記録媒
体を提供することにある。
また本発明は、特に高温にさらされた場合において変形
が少なく、かつ走行性能と電磁変換特性の低下が少ない
磁気記録媒体を提供することもその目的とする。
本発明は特に、優れた周波数特性と広いダイナミックレ
ンジをもち、寸法安定性に優れたオディオカセットテー
プを提供することもその目的とする。
[発明の要旨] 本発明は、両面の中心線平均表面粗さが共に0.01〜0.1
μmの範囲内あり、かつ両面の中心線平均粗さの差が0.
04μm以内であり、110℃の雰囲気に4時間放置した後
の熱収縮率が1.5%以下である可撓性支持体の一方の面
にコバルト変性酸化鉄を含む磁気記録層が設けられてな
り、かつ110℃の雰囲気に4時間放置した後の熱収縮率
が1%以下であることを特徴とする磁気記録媒体からな
るものである。
ここでいう熱収縮率とは、磁気記録媒体の最も熱収縮率
の大きい方向の熱収縮率を意味する。
従来、磁気記録媒体の支持体として、延伸、結晶化した
(特に、長手方向の延伸倍率を高くし、長手方向の機械
的強度を高めた)ポリエステルフイルムが一般的に使用
されている。本発明者は、これらの支持体を用いた従来
の磁気記録媒体が高温下で使用されたときに好ましくな
い挙動を示すことの理由を探索した。その結果、従来の
磁気記録媒体は、その熱収縮率(110℃、4時間放置後
の最も熱収縮の大きい方向における熱収縮率)が1.5〜
2.3%程度となるところから、その物性と高温下の挙動
とに相関があるとの推定をして、更に検討を行なった。
その結果、本発明者は、オーディオカセットテープやビ
デオカセットテープなどの可撓性を有する長尺状磁気記
録媒体の、特に高温における電磁変換特性の低下、走行
性の低下および変形の発生は、支持体として特定の表面
粗さを両面に有する可撓性支持体を用い、かつ磁気記録
媒体の熱収縮率を一定の範囲内に低減することにより効
果的に回避することができることを見出し、本発明に到
達した。
[発明の詳細な記述] 本発明の磁気記録媒体は、可撓性支持体とその上に設け
られた磁気記録層からなり、110℃で4時間放置したと
きの長手方向の熱収縮率が1%以下、さらに好ましくは
0.8%以下であり、かつ支持体面の両面の中心線平均表
面粗さ(Ra)が、ともに0.01〜0.1μm、好ましくは、
0.02〜0.08μm、特に好ましくは、0.03〜0.06μmの範
囲にはいるものである。
そして、支持体の両面の中心線平均粗さの差が0.04μm
以内(特に0.02μm以内)である。
本発明の磁気記録媒体に用いる可撓性支持体は110℃、
4時間放置後の最も熱収縮率の大きい方向において2%
以下の熱収縮率を示すことが好ましく、さらに該熱収縮
率は1.5%以下であることが特に好ましい。この様な可
撓性支持体は、該支持体製造時の延伸条件を変えること
により得ることができる。特に、長手方向のヤング率が
450〜650kg/mm2、巾方向のヤング率が400〜550kg/mm2
ように、方向によるヤング率の差を小さく(差は250kg/
mm2以内であることが好ましい)したポリエステルフイ
ルム、或いは延伸したポリエステルフイルム、或いは延
伸したポリエステルフイルムを110℃以上の雰囲気で熱
処理することにより得られる熱収縮率を減少させたポリ
エステルフイルム、あるいはポリカーボネートフイル
ム、ポリアミドフイルム、ポリサルホンフイルム、ポリ
プロピレンフイルム、ポリエーテルサルホンフイルム等
を用いることが好ましい。特に長手方向のヤング率が高
く、かつ比較的安価なポリエチレンテレフタレートなど
のポリエステルのフイルムを用いることが好ましい。
上記の表面粗さを有する可撓性支持体は、支持体の製造
に際して、微細粒子を添加する方法(いわゆる外部粒子
を利用する方法)、内部で粒子を析出させる内部粒子を
利用する方法、および延伸製膜工程条件、延伸倍率また
は延伸温度などの調整を行なうことにより得ることがで
きる。
上述の支持体には、強磁性体と結合剤、そして必要によ
り各種の添加剤を含む磁気記録層が形成される。なお、
必要により、磁気記録層と反対側の支持体表面にバック
層を設けることも可能である。
一般に、前記のような支持体に磁気記録層を塗布する
と、得られる磁気記録媒体の熱収縮率は1%以下とな
る。
本発明の磁気記録媒体に使用されるコバルト変性酸化鉄
としては、コバルト含有量が2〜6重量%、粒子サイズ
が0.2〜0.6μm、針状比が1/10〜1/20、比表面積が20〜
40m2/g、抗磁力500〜750エルステッドのものが好まし
い。
コバルト変性酸化鉄は従来の酸化鉄より抗磁力が高いた
め短波長出力が高い。従って再生時のイコライゼーショ
ンにより広域のノイズを低くすることができ、ダイナミ
ックレンジの広い磁気テープを得ることができる。
本発明の磁気記録媒体に使用される結合剤としては、塩
化ビニル・酢酸ビニル、およびこれらとビニルアルコー
ル、マレイン酸、アクリル酸との共重合体、塩化ビニル
・塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル・アクリロニト
リル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ニトロ
セルロース樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルアセタール
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等が適切であり、ま
た、これらとポリウレタン樹脂との併用、そして、イソ
シアネート系硬化剤の併用もまた好ましい。
本発明の磁気記録媒体は、磁気の強磁性粉末、結合剤の
外に、所望により、研磨剤(たとえば、α−、γ−Fe2O
3、SiC、α−Al2O3等)およびカーボン等を含んでも良
い。
本発明の磁気記録媒体は、各種の分散剤、潤滑剤等を含
んでもむろんかまわない。使用されるものとしては、好
ましくは脂肪酸、脂肪酸エステル、シリコーン、アルコ
ール等がある。
磁気記録層は、上記のような成分を揮発性溶媒に溶解分
散させた塗布液(磁気記録層形成用塗布液)を前記のよ
うな表面粗さを有する支持体表面に塗布して塗布層を形
成させ、次いで塗布層の乾燥固化が進まないうちに、こ
れに磁場をかけて配向処理を施したのち、乾燥した塗布
層にスーパーカレンダー処理などの表面平滑化処理を行
なうこにとより得られる。
[発明の効果] 本発明の磁気記録媒体は次に記載する利点を有する。
(1)周波数発生が優れ、かつダイナミックレンジが広
い。
(2)室内の如き温度、湿度の変化が緩かな環境におい
て繰返し使用しても、テープの変形が少なく良好な走行
性能が得られる。特に、薄い磁気記録媒体(例えばオー
ディオコンパクトカセットのC−80、C−90、C−120
等)でも良好な走行性能が得られる。
(3)100℃付近の温度条件に置かれても、テープまた
はシートの変形が少なく出力レベルが殆ど低下しない。
(4)ハブにテープを巻いた状態にして100℃付近の高
温で保存しても、ハブの内径寸法変化(収縮)の発生を
低減することができる。
従ってカセットの記録再生装置への装填および取り出し
がスムーズにできる。
(5)オーディオカセットテープにおいて、ハブにテー
プを巻いた状態で100℃付近の高温で保存しても、テー
プの熱収縮率が小さいので巻き締まりによるハブの押し
出し現象が発生せず、従って走行不能などのトラブルが
発生しにくい。
(6)100℃付近の高温で保存しても、テープの変形が
少なく、繰返し走行においても走行停止などのトラブル
も少なくすることが出来る。
以下に実施例および比較例を示し、本発明を更に詳細に
説明する。なお、実施例中「部」は「重量部」を示す。
実施例に示した各種特性の測定法は以下の通りである。
(a)熱収縮測定法 測定サンプルを23℃、60%RHの雰囲気に置き、予め約10
cmの間隔で印を付けて、マイクロメーターにてその間隔
(A)を測定する。その後、測定サンプルに0.4g/10mm
幅のテンションをかけ、110℃雰囲気中に4時間放置し
た後、上記の雰囲気内に取り出し、1時間後その間隔
(A′)を測定した。
(b)支持体表面粗さ 小坂研究所(株)製三次元粗さ測定器SE−3AK(商品
名)を用いカットオフは0.25mmで支持体の両面について
測定した。
(c)23℃、60%RH中の走行性 同一のテープを用いて市販のオーディオカセットデッキ
40台による走行テストを行ない、巻き姿の良否、走行停
止の有無、テープ変形の有無を評価した。
A…走行停止、巻乱れが共にない。
B…走行停止はないが、巻乱れが1〜3台で発生する。
C…巻乱れが4〜6台で発生し、その内走行ストップが
1〜2台で発生する。
(d)ハブ内径の収縮率 テープをハブに巻き付けた状態でハブの内径を測定し、
その後その状態で110℃雰囲気中に4時間放置した後、
室温雰囲気内に取り出し、次いで1時間後にハブの内径
を測定してその収縮率を求めた。
(e)ハブ押出し発生率 ハブにテープを巻き付け、その状態で110℃雰囲気中に
4時間放置した後、ハブが押し出されているかどうかを
目視で観察、判定した。
試験サンプル数は一種につき20巻とした。
(f)走行停止率 同一のカセットテープを110℃雰囲気に四時間放置した
後、それぞれを市販のカーステレオカセットデッキ20台
にかけ24時間走行させその時の走行停止率を求めた。
(g)出力レベル変動 テープに予め3KHZ、−10dBの信号を記録した後、テープ
をハブに巻いた状態で110℃雰囲気中に4時間放置し、
その後室温雰囲気に取り出し、1時間後、信号の再生を
行ないその出力レベルの変動を読み取った。
試験サンプルは一種類について20巻とし、出力レベルの
変動値が6dB以上を示すケースの発生率を求めた。
(h)出力レベル低下 テープに予め3KHZ、−10dBの信号を記録して再生し、そ
の再生信号出力を測定した。次いで、テープをハブに巻
いた状態で110℃雰囲気中に4時間放置し、その後室温
雰囲気中に取り出し、1時間後に、信号の再生を行な
い、この時の再生信号出力を調べ、110℃保存前の再生
信号出力との差を出力レベル低下として求めた。
(i)感度 315HZの感度を標準テープに対する相対値で示した。標
準テープは富士写真フイルム(株)製オーディオテープ
(FR−II:商品名)を用い、また感度はナカミチ(株)
製の感度測定装置ナカミチ582(商品名)で測定した。
(j)周波数特性 10KHZと315HZの出力の差を示す。
(k)ダイナミックレンジ(DR) 最大出力レベルとバイアスノイノズレベルの差を示す。
[実施例1〜6および比較例1〜2] 強磁性粉末コバルト変性酸化鉄 100部 (抗磁力650エルステッド、比表面積27m2/g) 塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニル
20部 アルコール共重合体(重量比90:3:7) 熱可塑性ポリウレタン樹脂 5部 (分子量5000) カーボンブラック 2部 オレイン酸 1部 ジメチルポリシロキサン 0.1部 (重合度約60) α−オレフィンオキシド(炭素数18) 1部 (分子量5000) 酢酸ブチル 250部 上記の各成分をボールミルで48時間混練分散したのち、
3μmの平均孔径を有するフィルターで濾過して磁気記
録層形成用塗布液を調製した。
上記塗布液を第1表記載の種々の表面粗さを持ったポリ
エチレンテレフタレート(PET)フィルム(支持体)の
上表面には、乾燥膜厚が5μmになるようにリバースロ
ールで塗布し、塗膜が未乾燥の内に1000ガウスの電磁石
磁場で配向処理を行ない、次いで乾燥した。乾燥した塗
膜にスーパーカレンダー処理(処理条件:温度70℃、線
圧300kg/cm)を行ったのち、これを3.81mm幅にスリット
し、オーディオカセットテープ(フィリップス型コンパ
クトカセットテープ)を得た。このカセットテープをオ
ーディオコンパクトカセットに90m収納した。
上記の方法により得られたテープの磁気記録層の表面粗
さを測定したのち、これらのついてオーディオテープと
しての特性を測定した。
支持体のヤング率は、全てMD方向620kg/mm2、TD方向450
kg/mm2であった。
各種の測定値を第1表に示す。
上記の結果から明らかなように、表面粗さが大きい支持
体を用いたテープ(比較例1)では周波数特性の顕著な
低下が見られ、表面粗さが小さい支持体を用いたテープ
(比較例2)は走行性が悪くなり、走行中に頻繁に停止
することがある。
[実施例7〜13および比較例3] 第2表に記載の支持体を用いた以外は、実施例1〜6と
同様にしてオーディオカセットテープを得て、このテー
プをカセットに90m収納した。
上記の方法により得られたテープの磁気記録層の表面粗
さを測定したのち、これらについてオーディオテープと
しての下記の特性を測定した。
支持体は実施例12ではポリカーボネートフィルムを用
い、実施例13ではポリアミドフィルムを用いた以外は全
てPETフィルムを用いた。また、支持体のヤング率は、
比較例3ではMD方向750kg/mm2、TD方向400kg/mm2であっ
た以外は、全てMD方向450kg/mm2、TD方向450kg/mm2であ
った。
各種の測定値を第2表に示す。
上記の結果から明らかなように、熱収縮率の大きいテー
プ(比較例3)では、ハブの変形やハブの押出しが発生
するのみならず、テープ走行性が悪くなり、走行中に頻
繁に停止することがある。
[実施例14〜19および比較例4〜5] 第3表に記載の支持体を用い、オーディオカセットテー
プのカセット収納長さを135mに変えた以外は、実施例1
〜6と同様にしてオーディオカセットテープを得て、こ
のテープをカセットに収納した。
上記の方法により得られたテープの磁気記録層の表面粗
さを測定したのち、これらについてオーディオテープと
しての下記の特性を測定した。
支持体のヤング率は、全てMD方向620kg/mm2、TD方向450
kg/mm2であった。
各種の測定値を第3表に示す。
上記の結果から明らかなように、表面粗さが大きい支持
体を用いたテープ(比較例4)では周波数特性の顕著な
低下が見られ、表面粗さが小さい支持体を用いたテープ
(比較例5)は走行性が悪くなり、走行中に停止するこ
と頻繁にある。
[実施例20〜26および比較例6] 第4表に記載の支持体を用いた以外は実施例14〜19と同
様にしてオーディオカセットテープを得て、カセットに
135m収納した。
上記の方法により得られたテープの磁気記録層の表面粗
さを測定したのち、これらについてオーディオテープと
しての下記の特性を測定した。
支持体は実施例25ではポリカーボネートフィルムを用
い、実施例26ではポリアミドフィルムを用いた以外は全
てPETフィルムを用いた。また、支持体のヤング率は、
比較例6ではMD方向750kg/mm2、TD方向400kg/mm2であっ
た以外は、全てMD方向450kg/mm2、TD方向450kg/mm2であ
った。
各種の測定値を第4表に示す。
上記の結果から明らかなように、熱収縮率の大きいテー
プ(比較例6)では、ハブの変形やハブの押出しが多数
発生するのみならず、テープ走行性が悪くなり、走行中
に頻繁に停止することがある。
[比較例7] 支持体として、熱収縮率が1.02%であり、MD方向のヤン
グ率が620kg/mm2、TD方向のヤング率が450kg/mm2であっ
て、かつ上表面の表面粗さが0.012μmで、下表面の表
面粗さが0.018μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを用いた以外は同様にして、その上表面に磁気記録
層を形成し、オーディオカセットテープを製造した。
そして、このオーディオカセットテープについて、前記
の方法により、各種の特性の測定を行った。その結果を
以下に示す。
熱収縮率:0.62%、走行性:A、ハブ内径の収縮率:1.5
%、ハブ押出し発生率:0、走行停止率:0、出力レベル変
動:0、出力レベル低下:0.3、感度:+0.2、周波数特
性:+0.1、DR:53.8 以上の結果より、支持体の両面の表面粗さが共に本発明
が規定する範囲に入っていても、その差が大きいもの
は、感度の上昇が少なく、かつ周波数特性が劣ることが
わかる。
フロントページの続き (72)発明者 日比野 信郎 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内 (72)発明者 玉井 康雄 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−132421(JP,A)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両面の中心線平均粗さが共に0.01〜0.1μ
    mの範囲内にあり、かつ両面の中心線平均粗さの差が0.
    04μm以内であり、110℃の雰囲気に4時間放置した後
    の熱収縮率が1.5%以下である可撓性支持体の一方の面
    にコバルト変性酸化鉄を含む磁気記録層が設けられてな
    り、かつ、110℃の雰囲気に4時間放置した後の熱収縮
    率が1%以下であることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】上記可撓性支持体が長尺状であり、その長
    手方向のヤング率(MD)が450〜650kg/mm2、幅方向のヤ
    ング率(TD)が400〜550kg/mm2、MDとTDとの差が250kg/
    mm2である特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】オーディオカセットテープである特許請求
    の範囲第1もしくは2項記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】上記可撓性支持体がポリエステル、ポリカ
    ーボネートおよびポリアミドからなる群より選ばれる樹
    脂よりなることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】110℃の雰囲気に4時間放置した後の熱収
    縮率が0.8%以下であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】上記可撓性支持体の両面の中心線平均表面
    粗さが共に0.02〜0.08μmの範囲内にあることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】オーディオカセットテープであることを特
    徴とする特許請求の範囲第1乃至6項のいずれかの項記
    載の磁気記録媒体。
JP60001106A 1985-01-08 1985-01-08 磁気記録媒体 Expired - Fee Related JPH0766520B2 (ja)

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