JPH0766496B2 - 複合型磁気ヘツド - Google Patents
複合型磁気ヘツドInfo
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- JPH0766496B2 JPH0766496B2 JP4036883A JP4036883A JPH0766496B2 JP H0766496 B2 JPH0766496 B2 JP H0766496B2 JP 4036883 A JP4036883 A JP 4036883A JP 4036883 A JP4036883 A JP 4036883A JP H0766496 B2 JPH0766496 B2 JP H0766496B2
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- core
- magnetic pole
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/127—Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
- G11B5/265—Structure or manufacture of a head with more than one gap for erasing, recording or reproducing on the same track
- G11B5/2652—Structure or manufacture of a head with more than one gap for erasing, recording or reproducing on the same track with more than one gap simultaneously operative
- G11B5/2654—Structure or manufacture of a head with more than one gap for erasing, recording or reproducing on the same track with more than one gap simultaneously operative for recording or erasing
- G11B5/2655—Structure or manufacture of a head with more than one gap for erasing, recording or reproducing on the same track with more than one gap simultaneously operative for recording or erasing with all the gaps disposed within the track or "guard band" between tracks, e.g. with erase gaps operative on track edges, with wide erase gap followed by narrow write gap
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Magnetic Heads (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は記録再生用のヘツドと消去用のヘツドとを一体
化した構造の複合型磁気ヘツドに関する。
化した構造の複合型磁気ヘツドに関する。
近時、磁気記録装置に対する小型化および高密度記録化
の要求に伴い、記録再生用ヘツドと消去用ヘツドとを一
体化した複合型磁気ヘツドが開発されている。この種の
複合型磁気ヘツドは、第１図および第２図にそれぞれそ
の構成を示すように、記録再生用のリング型ヘツドを構
成するコア１に、消去用のリング型ヘツドを構成するコ
ア２をガラス接着剤３を介して接合一体化し、各コア1,
2のギヤツプ形成面を磁気記録媒体摺動面とした構造を
有する。尚、図中4,5は各コア1,2にそれぞれ巻装された
励磁コイルで、６は各コア1,2に形成されたギヤツプの
トラツク幅を規制する非磁性体である。
の要求に伴い、記録再生用ヘツドと消去用ヘツドとを一
体化した複合型磁気ヘツドが開発されている。この種の
複合型磁気ヘツドは、第１図および第２図にそれぞれそ
の構成を示すように、記録再生用のリング型ヘツドを構
成するコア１に、消去用のリング型ヘツドを構成するコ
ア２をガラス接着剤３を介して接合一体化し、各コア1,
2のギヤツプ形成面を磁気記録媒体摺動面とした構造を
有する。尚、図中4,5は各コア1,2にそれぞれ巻装された
励磁コイルで、６は各コア1,2に形成されたギヤツプの
トラツク幅を規制する非磁性体である。
しかして第１図に示すヘツドは、第３図（ａ）に示すよ
うに、記録再生用ヘツド１のギヤツプ７の磁気記録媒体
摺動方向後方に、距離ｌを隔て、且つ上記ギヤツプ７に
対してその両側よりトラツク幅を規制するべく、消去用
ヘツド２のギヤツプ8a,8bを形成したもので、所謂トン
ネルイレーズ型のヘツドと称される。ところが、このヘ
ツドを用いて、既に信号記録がなされている記録媒体上
に、信号の再記録を行わんとすると、第３図（ｂ）に示
すようにトラツキング誤差Δｔが生じていると、旧記録
トラツク11と新トラツク12との間にずれが生じると云う
不具合がある。しかも、このずれに起因して、上記ギヤ
ツプの隔たりｌだけ、記録信号の重複領域13と、未消去
領域14とが生じ、この長さｌの部分においてはトラツク
幅規制ができないと云う不具合がある。そこで、第２図
に示すヘツドにより、記録トラツク形成領域を、予め全
幅消去用のヘツドを先行させて消去しておくことが考え
られている。然し乍ら、いずれの方式を採用するにし
ろ、記録再生用ヘツドのギヤツプ７と消去用ヘツドのギ
ヤツプ8a,8bとの距離ｌの部分において、トラツク幅規
制が行われない、或いは信号の無記録部分が生じると云
う問題があつた。この距離ｌの無効部分は、記録媒体上
の無駄を招くものであるから、できる限り狭くすること
が考えられている。然し、上記距離ｌを短くするには、
前記コア1,2をそれぞれ薄くし、接着層３を薄くするこ
とが必要となり、コアの磁気抵抗増大によるコア効率の
低下と、両ヘツドのセパレート効果の減少等の相反する
問題を招来した。特に、上記記録密度が５〜10KBPIから
50〜100KBPIへと高めようとした場合、上述した問題が
顕著となつた。
うに、記録再生用ヘツド１のギヤツプ７の磁気記録媒体
摺動方向後方に、距離ｌを隔て、且つ上記ギヤツプ７に
対してその両側よりトラツク幅を規制するべく、消去用
ヘツド２のギヤツプ8a,8bを形成したもので、所謂トン
ネルイレーズ型のヘツドと称される。ところが、このヘ
ツドを用いて、既に信号記録がなされている記録媒体上
に、信号の再記録を行わんとすると、第３図（ｂ）に示
すようにトラツキング誤差Δｔが生じていると、旧記録
トラツク11と新トラツク12との間にずれが生じると云う
不具合がある。しかも、このずれに起因して、上記ギヤ
ツプの隔たりｌだけ、記録信号の重複領域13と、未消去
領域14とが生じ、この長さｌの部分においてはトラツク
幅規制ができないと云う不具合がある。そこで、第２図
に示すヘツドにより、記録トラツク形成領域を、予め全
幅消去用のヘツドを先行させて消去しておくことが考え
られている。然し乍ら、いずれの方式を採用するにし
ろ、記録再生用ヘツドのギヤツプ７と消去用ヘツドのギ
ヤツプ8a,8bとの距離ｌの部分において、トラツク幅規
制が行われない、或いは信号の無記録部分が生じると云
う問題があつた。この距離ｌの無効部分は、記録媒体上
の無駄を招くものであるから、できる限り狭くすること
が考えられている。然し、上記距離ｌを短くするには、
前記コア1,2をそれぞれ薄くし、接着層３を薄くするこ
とが必要となり、コアの磁気抵抗増大によるコア効率の
低下と、両ヘツドのセパレート効果の減少等の相反する
問題を招来した。特に、上記記録密度が５〜10KBPIから
50〜100KBPIへと高めようとした場合、上述した問題が
顕著となつた。
そこで本発明者らは、上記各ヘツドのギヤツプ間距離ｌ
を短くするべく、第４図に示すように消去ヘツドを垂直
磁化型ヘツドにて構成することを考えた。この複合型磁
気ヘツドは、記録再生用のリング型ヘツドを構成するコ
ア１の側面に、消去用の垂直磁化型ヘツドとしての単磁
極板16を設け、これをその端部に対向して設けられる補
助磁極17にて励磁しようとするものである。上記単磁極
板16は、高透磁率で且つ高磁束密度の磁性薄膜からなる
もので、補助磁極励磁型垂直磁化型磁気ヘツドの主磁極
となるものである。確かに、このようにして消去用ヘツ
ドを垂直磁化型のヘツドとして実現すれば、前記距離ｌ
を短くすることができる。然し乍ら、このような構造で
あると、第５図に模式的に示すように補助磁極17からの
磁束が前記単磁極板16からなる主磁極のみならず、リン
グ型ヘツドのコア１の端面エツジにも集束し、ギヤツプ
７で記録された信号が消磁あるいは減磁されると云う不
具合が生じた。
を短くするべく、第４図に示すように消去ヘツドを垂直
磁化型ヘツドにて構成することを考えた。この複合型磁
気ヘツドは、記録再生用のリング型ヘツドを構成するコ
ア１の側面に、消去用の垂直磁化型ヘツドとしての単磁
極板16を設け、これをその端部に対向して設けられる補
助磁極17にて励磁しようとするものである。上記単磁極
板16は、高透磁率で且つ高磁束密度の磁性薄膜からなる
もので、補助磁極励磁型垂直磁化型磁気ヘツドの主磁極
となるものである。確かに、このようにして消去用ヘツ
ドを垂直磁化型のヘツドとして実現すれば、前記距離ｌ
を短くすることができる。然し乍ら、このような構造で
あると、第５図に模式的に示すように補助磁極17からの
磁束が前記単磁極板16からなる主磁極のみならず、リン
グ型ヘツドのコア１の端面エツジにも集束し、ギヤツプ
７で記録された信号が消磁あるいは減磁されると云う不
具合が生じた。
本発明はこのような事情に考慮してなされたもので、そ
の目的とするところは、記録再生用のヘツドと消去用の
ヘツドとをクロストークの減少等の問題を招くことなし
に近接させて記録媒体上におけるセクタの間隔を短かく
し、効率良く高密度な信号記録を可能とする実用性の高
い複合型磁気ヘツドを提供することにある。
の目的とするところは、記録再生用のヘツドと消去用の
ヘツドとをクロストークの減少等の問題を招くことなし
に近接させて記録媒体上におけるセクタの間隔を短かく
し、効率良く高密度な信号記録を可能とする実用性の高
い複合型磁気ヘツドを提供することにある。
本発明は、所定の曲率半径を持つ一端面にギャップを形
成した記録再生用のリング型ヘッドを構成するコアと、
このコアに巻装された励磁コイルと、上記コアの前記ギ
ャップの近傍を除く一端面上に設けられて該ギャップ近
傍のコア面と共に前記コアの一端面の曲率半径より大な
る曲率半径の磁気記録媒体摺動面を形成した非磁性体
と、 前記コアの磁気記録媒体摺動面方向側の側面に設けられ
てその一端を前記磁気記録媒体摺動面の一部とした磁性
薄膜からなり消去用の垂直磁化型ヘッドを構成する単磁
極板とを備えるものである。
成した記録再生用のリング型ヘッドを構成するコアと、
このコアに巻装された励磁コイルと、上記コアの前記ギ
ャップの近傍を除く一端面上に設けられて該ギャップ近
傍のコア面と共に前記コアの一端面の曲率半径より大な
る曲率半径の磁気記録媒体摺動面を形成した非磁性体
と、 前記コアの磁気記録媒体摺動面方向側の側面に設けられ
てその一端を前記磁気記録媒体摺動面の一部とした磁性
薄膜からなり消去用の垂直磁化型ヘッドを構成する単磁
極板とを備えるものである。
かくしてこのような構成であれば、記録再生用のリング
型ヘツドに垂直磁化型の消去ヘツドを近接させて設けて
も、上記リング型ヘツドのコアの端面エツジが摺動面よ
り離れて、上記垂直磁化型ヘツドの補助磁極から遠くな
るので、補助磁極から上記消去ヘツドの単磁極板に集束
すべき磁束がコアの端面エツジに集束することがなくな
る。これ故、消去ヘツドの作用によつて、記録再生ヘツ
ドにて記録された信号が消磁、或いは減磁されることが
なくなり、そのクロストーク低下が防止される。しか
も、上述したように、記録再生ヘツドと消去ヘツドとを
近接させることができるので、記録媒体上におけるセク
タの長さを短かくして、効率良く、しかも高密度に信号
記録することが可能となる等の効果が奏せられる。
型ヘツドに垂直磁化型の消去ヘツドを近接させて設けて
も、上記リング型ヘツドのコアの端面エツジが摺動面よ
り離れて、上記垂直磁化型ヘツドの補助磁極から遠くな
るので、補助磁極から上記消去ヘツドの単磁極板に集束
すべき磁束がコアの端面エツジに集束することがなくな
る。これ故、消去ヘツドの作用によつて、記録再生ヘツ
ドにて記録された信号が消磁、或いは減磁されることが
なくなり、そのクロストーク低下が防止される。しか
も、上述したように、記録再生ヘツドと消去ヘツドとを
近接させることができるので、記録媒体上におけるセク
タの長さを短かくして、効率良く、しかも高密度に信号
記録することが可能となる等の効果が奏せられる。
以下、図面を参照して本発明の実施例につき説明する。
第６図は本発明の実施例に係る複合型磁気ヘツドの概略
構成図である。図において21は、記録再生用のリング型
ヘツドを構成するコアで、相互に突合せ接合された第１
および第２のコア半体21a,21bからなる。上記第１のコ
ア半体21aは、その接合面に巻線溝22を備えその一端側
に所定のギヤツプＧを形成して前記第２のコア半体21b
に接合されている。このコア21の上記ギヤツプＧを形成
した一端側は所定幅（トラツク幅Tw）に切欠き加工さ
れ、且つその端面を所定の曲率半径R1に加工したものと
なつている。そして、このコア21の一端面には、上記ギ
ヤツプＧの形成領域を除いて非磁性体23が設けられ、こ
の非磁性体23と前記ギヤツプＧ近傍のコア21の端面とに
よつて所定の曲率半径R2の磁気記録媒体摺動面が形成さ
れている。この摺動面の曲率半径R2は、前記コア21の先
端面の曲率半径R1より大なるものであり、換言すれば、
コア21の先端面の曲率半径R1は、最終的に形成される磁
気記録媒体摺動面の曲率半径R2より、予め小さく設定さ
れていると云える。しかして、前記コア21に、特に前記
巻線溝22を通してコア半体21aに励磁コイル24を巻装し
て、コア21を閉磁路とするリング型の記録再生用ヘツド
が構成されている。
構成図である。図において21は、記録再生用のリング型
ヘツドを構成するコアで、相互に突合せ接合された第１
および第２のコア半体21a,21bからなる。上記第１のコ
ア半体21aは、その接合面に巻線溝22を備えその一端側
に所定のギヤツプＧを形成して前記第２のコア半体21b
に接合されている。このコア21の上記ギヤツプＧを形成
した一端側は所定幅（トラツク幅Tw）に切欠き加工さ
れ、且つその端面を所定の曲率半径R1に加工したものと
なつている。そして、このコア21の一端面には、上記ギ
ヤツプＧの形成領域を除いて非磁性体23が設けられ、こ
の非磁性体23と前記ギヤツプＧ近傍のコア21の端面とに
よつて所定の曲率半径R2の磁気記録媒体摺動面が形成さ
れている。この摺動面の曲率半径R2は、前記コア21の先
端面の曲率半径R1より大なるものであり、換言すれば、
コア21の先端面の曲率半径R1は、最終的に形成される磁
気記録媒体摺動面の曲率半径R2より、予め小さく設定さ
れていると云える。しかして、前記コア21に、特に前記
巻線溝22を通してコア半体21aに励磁コイル24を巻装し
て、コア21を閉磁路とするリング型の記録再生用ヘツド
が構成されている。
一方、上記リング型ヘツドのコア21の磁気記録媒体摺動
方向側の側面、つまりコア半体21bの側面には、垂直磁
化型ヘツドの単磁極板25a,25bが設けられている。これ
らの単磁極板25a,25bは、高透磁率で且つ高磁束密度の
磁性体薄膜からなり、補助磁極励磁型垂直磁化ヘツドの
主磁極を為すものである。この単磁極板25a,25bを介し
て前記コア半体21bの側面に非磁性体からなる側面ホル
ダ26が設けられる。そして、この側面ホルダ26は、前記
非磁性体23と共に磁気記録媒体摺動面を為し、上記単磁
極板25a,25bはその一端を上記摺動面に位置させること
になる。尚、ここでは、単磁極板25a,25bの各端部は、
記録再生用ヘツドのギヤツプＧの両側にそれぞれ位置す
るように定められており、所謂トンネルイレーズ型のヘ
ツド構成となつている。
方向側の側面、つまりコア半体21bの側面には、垂直磁
化型ヘツドの単磁極板25a,25bが設けられている。これ
らの単磁極板25a,25bは、高透磁率で且つ高磁束密度の
磁性体薄膜からなり、補助磁極励磁型垂直磁化ヘツドの
主磁極を為すものである。この単磁極板25a,25bを介し
て前記コア半体21bの側面に非磁性体からなる側面ホル
ダ26が設けられる。そして、この側面ホルダ26は、前記
非磁性体23と共に磁気記録媒体摺動面を為し、上記単磁
極板25a,25bはその一端を上記摺動面に位置させること
になる。尚、ここでは、単磁極板25a,25bの各端部は、
記録再生用ヘツドのギヤツプＧの両側にそれぞれ位置す
るように定められており、所謂トンネルイレーズ型のヘ
ツド構成となつている。
かくしてこのような構造の複合型磁気ヘツドによれば、
記録再生用ヘツドのコア21の端面エツジが、磁気記録媒
体摺動面の下面に位置することになり、上記摺動面との
間にスペースＳが生じることになる。この結果、第７図
に模式的に示すように、補助磁極27からの磁束が上記ス
ペースＳの分だけコア21の端面エツジに集束することが
なくなり、上記磁束の殆んどが単磁極板25a,25bの端部
に集束することになる。故に、単磁極板25a,25aをリン
グ型ヘツドに近接させて設けても、その磁束の漏れが非
常に少なく、これによつてクロストークの低下を招くこ
ともない。つまり、ギヤツプＧで記録された信号が、コ
ア21の端面エツジに集束する垂直磁化型ヘツドの磁束に
よつて減磁或いは消磁作用を受けると云う不具合がなく
なる。更に換言すれば、記録された信号を消去、或いは
減少させるような強い磁束の集中がコア21の端面エツジ
に生じることがなくなる。従つて、リング型ヘツドのギ
ヤツプＧと単磁極板25a,25bとの距離ｌを十分短かくす
ることが可能となり、前述した記録媒体上におけるセク
タの長さを短かくして、その記録密度を高くすることが
可能となる。
記録再生用ヘツドのコア21の端面エツジが、磁気記録媒
体摺動面の下面に位置することになり、上記摺動面との
間にスペースＳが生じることになる。この結果、第７図
に模式的に示すように、補助磁極27からの磁束が上記ス
ペースＳの分だけコア21の端面エツジに集束することが
なくなり、上記磁束の殆んどが単磁極板25a,25bの端部
に集束することになる。故に、単磁極板25a,25aをリン
グ型ヘツドに近接させて設けても、その磁束の漏れが非
常に少なく、これによつてクロストークの低下を招くこ
ともない。つまり、ギヤツプＧで記録された信号が、コ
ア21の端面エツジに集束する垂直磁化型ヘツドの磁束に
よつて減磁或いは消磁作用を受けると云う不具合がなく
なる。更に換言すれば、記録された信号を消去、或いは
減少させるような強い磁束の集中がコア21の端面エツジ
に生じることがなくなる。従つて、リング型ヘツドのギ
ヤツプＧと単磁極板25a,25bとの距離ｌを十分短かくす
ることが可能となり、前述した記録媒体上におけるセク
タの長さを短かくして、その記録密度を高くすることが
可能となる。
尚、コア21の先端面の曲率半径R1は、摺動面における磁
気記録媒体の摺動安定性によつて定まる上記摺動面の曲
率半径R1と、磁気記録媒体の抗磁率等を考慮して定めれ
ばよい。また、このコア21の先端面形状を上記摺動面に
滑らかに接する斜面とし、前記スペースＳを適度に確保
できるものとしても良い。
気記録媒体の摺動安定性によつて定まる上記摺動面の曲
率半径R1と、磁気記録媒体の抗磁率等を考慮して定めれ
ばよい。また、このコア21の先端面形状を上記摺動面に
滑らかに接する斜面とし、前記スペースＳを適度に確保
できるものとしても良い。
一方、リング型コアの先端面と単磁極板25a,25bとにつ
いて着目してみると、第８図に示すように単磁極板25a,
25bは、コア21のギヤツプＧの形状領域から幅方向に外
れた位置、つまり、コア21の先端切欠き部に設けられた
構造となつている。このことは、コア21のリング型の閉
磁路を構成するコア中央部を避けて単磁極板25a,25bが
設けられていることを意味する。そして、上記閉磁路と
して殆んど寄与することのないコア21の側部は、単磁極
板25a,25bの補助コアとして働くことになる。従つて、
単磁極板25a,25bは補助コアを備えた高効率の主磁極と
して働き、その先端に十分な磁束集中を生起する。これ
故、極めて効果的な消去作用が呈せられることになる。
つまり、コア21をリング型ヘツドの閉磁路を形成するも
のとしてのみならず、垂直磁化型ヘツドの主磁極に対す
る補助コアとして機能させることができる。かくしてこ
こに、前述した距離ｌの短縮化と相俟つて多大な効果が
奏せられる。ちなみに、第１図および第２図に示される
従来構造にあつては、ギヤツプ間距離ｌを800〜1000μ
ｍ程度必要としたのに比し、本構造によれば上記距離ｌ
を100μｍとしても、コア効率の低下を招くことがな
く、記録効率向上に大きく寄与する。
いて着目してみると、第８図に示すように単磁極板25a,
25bは、コア21のギヤツプＧの形状領域から幅方向に外
れた位置、つまり、コア21の先端切欠き部に設けられた
構造となつている。このことは、コア21のリング型の閉
磁路を構成するコア中央部を避けて単磁極板25a,25bが
設けられていることを意味する。そして、上記閉磁路と
して殆んど寄与することのないコア21の側部は、単磁極
板25a,25bの補助コアとして働くことになる。従つて、
単磁極板25a,25bは補助コアを備えた高効率の主磁極と
して働き、その先端に十分な磁束集中を生起する。これ
故、極めて効果的な消去作用が呈せられることになる。
つまり、コア21をリング型ヘツドの閉磁路を形成するも
のとしてのみならず、垂直磁化型ヘツドの主磁極に対す
る補助コアとして機能させることができる。かくしてこ
こに、前述した距離ｌの短縮化と相俟つて多大な効果が
奏せられる。ちなみに、第１図および第２図に示される
従来構造にあつては、ギヤツプ間距離ｌを800〜1000μ
ｍ程度必要としたのに比し、本構造によれば上記距離ｌ
を100μｍとしても、コア効率の低下を招くことがな
く、記録効率向上に大きく寄与する。
ところで、上述した本構造の複合型磁気ヘツドは、次の
ようにして製作することができる。即ち、コア21aとな
るブロツク体31に巻線溝22となる溝32を設け、コア21b
となるブロツク体33を一端に所定のギヤツプＧを形成し
てガラス接着剤34により接合一体化する。しかるのち、
この接合体の上記ギヤツプＧを形成した面を研磨加工
し、所定の曲率半径R1を為す面とし、この面に非磁性体
35を設ける。しかるのち、前記ブロツク体34の一面に、
上記非磁性体35の形成領域に亘つて磁性薄膜36を所定
幅、所定ピツチで形成する。この磁性薄膜36の形成は、
スパツタリングや蒸着等の手段を用いて行われる。しか
るのち、この磁性薄膜36の形成面に、図中２点鎖線で示
す非磁性ブロツク体37をガラス接着剤等を用いて接合
し、これを破線で示すように切断して個々のヘツドチツ
プを得る。そして、このヘツドチツプの前記コア先端側
を、つまり非磁性体34の面を曲率半径R2の曲面に研磨加
工し、これを磁気記録媒体摺動面とすると共に、前記コ
アに巻線溝を通して励磁コイルを巻装して複合型磁気ヘ
ツドが完成される。尚、上記非磁性体34を第10図に示す
ように、スパツタ源38と磁気ヘツドのコア面との間にシ
ヤツタ39を設け、ギヤツプ部分を除く領域に金属酸化物
や金属窒化物、金属炭化物等の高耐摩耗性材料をスパツ
タリングして形成するようにしてもよい。この場合であ
つても、その摺動面が曲率半径R2となるように制御する
ことは勿論のことである。尚、前記磁性薄膜36として
は、パーマロイヤアモルフアス磁性体等が用いられる。
ようにして製作することができる。即ち、コア21aとな
るブロツク体31に巻線溝22となる溝32を設け、コア21b
となるブロツク体33を一端に所定のギヤツプＧを形成し
てガラス接着剤34により接合一体化する。しかるのち、
この接合体の上記ギヤツプＧを形成した面を研磨加工
し、所定の曲率半径R1を為す面とし、この面に非磁性体
35を設ける。しかるのち、前記ブロツク体34の一面に、
上記非磁性体35の形成領域に亘つて磁性薄膜36を所定
幅、所定ピツチで形成する。この磁性薄膜36の形成は、
スパツタリングや蒸着等の手段を用いて行われる。しか
るのち、この磁性薄膜36の形成面に、図中２点鎖線で示
す非磁性ブロツク体37をガラス接着剤等を用いて接合
し、これを破線で示すように切断して個々のヘツドチツ
プを得る。そして、このヘツドチツプの前記コア先端側
を、つまり非磁性体34の面を曲率半径R2の曲面に研磨加
工し、これを磁気記録媒体摺動面とすると共に、前記コ
アに巻線溝を通して励磁コイルを巻装して複合型磁気ヘ
ツドが完成される。尚、上記非磁性体34を第10図に示す
ように、スパツタ源38と磁気ヘツドのコア面との間にシ
ヤツタ39を設け、ギヤツプ部分を除く領域に金属酸化物
や金属窒化物、金属炭化物等の高耐摩耗性材料をスパツ
タリングして形成するようにしてもよい。この場合であ
つても、その摺動面が曲率半径R2となるように制御する
ことは勿論のことである。尚、前記磁性薄膜36として
は、パーマロイヤアモルフアス磁性体等が用いられる。
このように本構造の磁気ヘツドは比較的簡易に製作する
ことができ、前述したヘツド自体の作用・効果と共に、
実用上多大なる利点を有する。
ことができ、前述したヘツド自体の作用・効果と共に、
実用上多大なる利点を有する。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例
えば非磁性体とギヤツプ近傍のコア面とによつて形成さ
れる磁気記録媒体摺動面の曲率や、コアのギヤツプ近傍
を除くコア先端の曲率は、仕様に応じて定めればよく、
要はコアの端面エツジにおいてスペースＳを確保するよ
うにすればよい。また記録再生用ヘツドと消去用ヘツド
とをトンネルイレーズ形に構成する必要もない。更にト
ラツク幅や、ギヤツプ距離ｌ等も仕様に応じて定めれば
よく、要するに本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施することができる。
えば非磁性体とギヤツプ近傍のコア面とによつて形成さ
れる磁気記録媒体摺動面の曲率や、コアのギヤツプ近傍
を除くコア先端の曲率は、仕様に応じて定めればよく、
要はコアの端面エツジにおいてスペースＳを確保するよ
うにすればよい。また記録再生用ヘツドと消去用ヘツド
とをトンネルイレーズ形に構成する必要もない。更にト
ラツク幅や、ギヤツプ距離ｌ等も仕様に応じて定めれば
よく、要するに本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施することができる。
第１図および第２図はそれぞれ従来の複合型磁気ヘツド
の構成を示す図、第３図（ａ）（ｂ）は従来ヘツドの問
題点を示す図、第４図は消去用ヘツドを垂直磁化型構造
とした複合型磁気ヘツドの構成図、第５図は第４図に示
す複合型磁気ヘツドの問題点を説明する為の図、第６図
は本発明の一実施例に係る複合型磁気ヘツドの概略構成
図、第７図および第８図は本発明に係る磁気ヘツドの作
用と効果を説明する為の模式図、第９図および第10図は
それぞれ本発明に係る磁気ヘツドの製作法を説明する為
の図である。 21…コア（リング型ヘツド）、22…巻線溝、23…非磁性
体、24…励磁コイル、25a,25b…単磁極板（垂直磁化型
ヘツド）、26…側面ホルダ、Ｇ…ギヤツプ、Ｓ…端面エ
ツジのスペース。
の構成を示す図、第３図（ａ）（ｂ）は従来ヘツドの問
題点を示す図、第４図は消去用ヘツドを垂直磁化型構造
とした複合型磁気ヘツドの構成図、第５図は第４図に示
す複合型磁気ヘツドの問題点を説明する為の図、第６図
は本発明の一実施例に係る複合型磁気ヘツドの概略構成
図、第７図および第８図は本発明に係る磁気ヘツドの作
用と効果を説明する為の模式図、第９図および第10図は
それぞれ本発明に係る磁気ヘツドの製作法を説明する為
の図である。 21…コア（リング型ヘツド）、22…巻線溝、23…非磁性
体、24…励磁コイル、25a,25b…単磁極板（垂直磁化型
ヘツド）、26…側面ホルダ、Ｇ…ギヤツプ、Ｓ…端面エ
ツジのスペース。
Claims (2)
- 【請求項１】所定の曲率半径を持つ一端面にギャップを
形成した記録再生用のリング型ヘッドを構成するコア
と、 このコアに巻装された励磁コイルと、 上記コアの前記ギャップの近傍を除く一端面上に設けら
れて該ギャップ近傍のコア面と共に前記コアの一端面の
曲率半径より大なる曲率半径の磁気記録媒体摺動面を形
成した非磁性体と、 前記コアの磁気記録媒体摺動面方向側の側面に設けられ
てその一端を前記磁気記録媒体摺動面の一部とした磁性
薄膜からなり消去用の垂直磁化型ヘッドを構成する単磁
極板と を具備したことを特徴とする複合型磁気ヘッド。 - 【請求項２】前記単磁極板を成す磁性薄膜は、高透磁率
で高磁束密度の磁性材料からなるものであって、補助磁
極励磁型構造の垂直磁化型ヘッドの主磁極となるもので
ある特許請求の範囲第１項記載の複合型磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4036883A JPH0766496B2 (ja) | 1983-03-11 | 1983-03-11 | 複合型磁気ヘツド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4036883A JPH0766496B2 (ja) | 1983-03-11 | 1983-03-11 | 複合型磁気ヘツド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59165217A JPS59165217A (ja) | 1984-09-18 |
| JPH0766496B2 true JPH0766496B2 (ja) | 1995-07-19 |
Family
ID=12578695
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4036883A Expired - Lifetime JPH0766496B2 (ja) | 1983-03-11 | 1983-03-11 | 複合型磁気ヘツド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0766496B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62141515U (ja) * | 1986-03-03 | 1987-09-07 |
-
1983
- 1983-03-11 JP JP4036883A patent/JPH0766496B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59165217A (ja) | 1984-09-18 |
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