JPH0766252A - プローブカード - Google Patents

プローブカード

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Publication number
JPH0766252A
JPH0766252A JP5232503A JP23250393A JPH0766252A JP H0766252 A JPH0766252 A JP H0766252A JP 5232503 A JP5232503 A JP 5232503A JP 23250393 A JP23250393 A JP 23250393A JP H0766252 A JPH0766252 A JP H0766252A
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JP
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probe
card
card substrate
substrate
wafer
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JP5232503A
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English (en)
Inventor
Takao Uenishi
隆雄 上西
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 載置台に載置された被検査体を高温状態にし
てこの被検査体に対してプローブテストを実施しても、
プローブカードの熱変形を抑えてプローブ針と被検査体
の電極パッドとの接触状態を良好に維持する。 【構成】 プローブカード40のカード基板41を、そ
の上下から挟持体42、43で挟持させる。この挟持体
42、43には、カード基板41ごと貫通したスリット
45、46を設ける。ウエハチャック61内の加熱装置
62によって加熱されたウエハWから発せられる熱は、
スリット45、46から放出され、しかもカード基板4
1自体の熱膨張は、挟持体42、43によって阻止され
るので、カード基板41の熱変形は大幅に抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プローブカードに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体ウエハを例にとって説明す
ると、従来から半導体デバイスの製造工程においては、
ウエハプロセスが終了して半導体ウエハ(以下、「ウエ
ハ」という)上にICチップが形成された後、これら各
チップの出力特性、電極パターンのショート、オープン
等を調べるため、プローブテストと呼ばれる電気的特性
の試験が実施されているが、かかるプローブテストには
プローブ装置と呼ばれる検査装置が使用されている。
【0003】従来のこの種のプローブ装置は、ウエハ上
のICチップに印加する試料用電源や、このICチップ
からの出力を測定部に取り込むための入力部などの測定
回路を有するテストヘッドと、ICチップ上の所定の電
極パッドに接触させるためのプローブ針を有するプロー
ブカードと、前記テストヘッドと前記プローブ針とを電
気的に接続させるためのポゴピンを有する接続リングを
有しており、また場合によってはこの接続リングの他に
さらにリニアマザーボードやパフォーマンスボードなど
の中継基板を具備することもある。
【0004】いずれにしろ既述のプローブテストの際に
使用されるプローブ装置には、前記したプローブカード
が用いられているが、従来のこの種のプローブカード
は、その本体ともいうべきカード基板がエポキシ系の材
料で構成されており、カード基板の下面に前記プローブ
針を配設し、例えばスルーホールを介して前記カード基
板上面にこれらプローブ針と導通する接続端子を設けた
構成になっていた。
【0005】そしてプローブテストを実施する際には、
ウエハチャックなどのウエハを載置するための載置台上
に、ウエハを載置、保持させ、前記テストヘッドとプロ
ーブ針を導通させて状態で、この載置台を上昇させ、前
記プローブ針と前記ウエハ上に形成されているICチッ
プ上の所定の電極パッドとを接触させて、所定の測定、
検査を行うようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年はコンピ
ュータ、パソコン、ワープロ等のOA機器に使用される
ICチップについては、これら機器自体が発する熱や各
種温度環境の下でも電気的特性及び性能を損ねることな
くその機能を発揮できるように、測定精度を上げる必要
がある。
【0007】従って、既述のプローブテストの際にも、
そのような温度条件の下での各種電気特性の測定、検査
を実施することが必要となり、かかる要求に応えるた
め、前記載置台の内部に加熱装置を設け、この加熱装置
によってウエハの温度を例えば−10゜C〜+150゜
Cまで冷却、加熱した状態で、各種電気特性の測定、検
査を実施している。
【0008】しかしながら従来のプローブカードにおい
ては、特にそのような場合の熱対策が施されておらず、
その結果高温、低温条件の場合にプローブカードのカー
ド基板自体が膨張したり、例えば上方に反り返ったりす
るなどして、熱変形を起こす場合があった。時としその
変形度合いは上下方向で±200μmにも達することも
あった。
【0009】通常、被検査体である半導体デバイスの電
極パッドとプローブ針とは、接触してからさらに100
μm程度のオーバードライブが載置台の上昇によって加
えられるが、カード基板自体が前記した程度の熱変形を
起こしてしまうと、プローブ針と電極パッドとの接触不
良が起こって正確なプローブテストが行えなかったり、
あるいは逆にプローブ針に過大な接触圧がかかってプロ
ーブ針が損傷するおそれがあった。そのうえプローブ針
に過大な接触圧がかると、デバイス自体の破壊が発生す
るおそれもある。しかも近年はウエハ上の多数のチップ
を同時に測定することが行われているが、このような場
合には、1チップ測定の場合よりもその影響が大きく、
プローブ針に与えるダメージやデバイス自体の破壊につ
ながる可能性はより大きくなる。従って平坦度の維持が
極めて重要となってくる。
【0010】本発明はそのような問題点に鑑みてなされ
たものであり、前記したような温度条件の下でもそのよ
うな熱変形を大幅に抑えられるプローブカードを提供し
て、プローブ針と被検査体の電極パッドとの接触状態を
良好に維持させることをその目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1によれば、被検査体の所定の電極に対応し
て接触させるプローブ針をカード基板の下面に有し、前
記プローブ針と導通する端子をカード基板の上面に有
し、前記端子を測定回路の所定の端子に電気的に接続さ
せて、前記被検査体の所定の電気的特性を測定する如く
構成されたプローブカードにおいて、前記カード基板を
貫通する形状の放熱孔を設けたことを特徴とする、プロ
ーブカードが提供される。
【0012】請求項2によれば、前記カード基板をその
上下から、セラミック材で挟持し、前記放熱孔をこのセ
ラミック材及びカード基板ごと貫通させて設けたことを
特徴とする、プローブカードが提供される。
【0013】請求項3によれば、前記カード基板をその
上下から、絶縁材で覆われた熱伝導性の良好な金属材で
挟持し、前記放熱孔をこの金属材及びカード基板ごと貫
通させて設けたことを特徴とする、プローブカードが提
供される。
【0014】さらにまたそのように構成されたプローブ
カードにおいて、請求項4に記載したように、少なくと
も前記カード基板の上面側に、熱伝導性の良好な金属材
からなる放熱体を設けてもよい。この場合この放熱体
を、前記カード基板の上面側に設けるけるにあたって
は、当該放熱体をカード基板の上面に直接設けてもよ
く、また請求項1、2のように構成された場合にはカー
ド基板を挟持している上面側のセラミック材や絶縁材で
覆われた熱伝導性の良好な金属材に設けるようにしても
よい。
【0015】そして請求項4に記載した発明を具体化す
る場合、前記カード基板の上面側に設けられる放熱体の
形状は、例えば放熱フィンなどのように、その表面積を
積極的に拡大して放熱を促進させるような形状が好まし
い。
【0016】
【作用】請求項1によれば、カード基板を貫通する形状
の放熱孔が設けられているため、プローブカードの下方
に位置する被検査体や加熱装置を有する載置台から発生
して放射熱や対流によって上昇する熱は、前記放熱孔を
介して上方へと逃がされる。したがって、カード基板自
体に滞留してこのカード基板自体を変形させる熱が大幅
に低減する。
【0017】請求項2によれば、セラミック材自体は殆
ど熱変形を起こさず、しかもこのセラミック材によって
カード基板が挟持されているので、カード基板が熱変形
しようとする際の膨張等の動きは、このセラミック材に
よって阻止される。したがって上記請求項1の作用とも
相俟って、カード基板自体が熱変形が大幅に抑えられ
る。
【0018】請求項3によれば、絶縁材で覆われた熱伝
導性の良好な金属材でカード基板を挟持しているので、
カード基板に滞留しようとする熱は、この金属材によっ
て積極的に放出される。そしてこの場合にも、上記請求
項1の作用によって、カード基板に滞留しようとする熱
自体が大幅に低減されているから、結局カード基板自体
の変形は大きく低減される。なお熱伝導性の良好な金属
材は絶縁材で覆われているから、端子との接触などによ
るショートなどは発生せず、測定自体に支障をきたすお
それはない。
【0019】そして請求項4によれば、カード基板の少
なくとも上面側に、さらに熱伝導性良好な金属材からな
る放熱体が設けられているので、放熱作用がさらに促進
される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明すると、図1は本実施例が使用されたプローブ装置
の側面端面を模式的に示しており、このプローブ装置1
は、適宜の昇降機構(図示せず)によって上下動自在な
テストヘッド10と、このテストヘッド10と電気的に
接続されるパフォーマンスボード20と、接続リング3
0によって前記パフォーマンスボード20と電気的に接
続される本実施例のプローブカード40とによって構成
されている。
【0021】前記テストヘッド10の内部には、各種測
定回路を始めとしたピンエレクトロニクス11が内蔵さ
れている。そして次に述べるパフォーマンスボード20
上に搭載されている各種の電子部品回路21、22と上
記ピンエレクトロニクス11とが電気的に接続されてい
る。
【0022】前記パフォーマンスボード20は、その本
体ともいうべきエポキシ系の基板23の上面に、前記各
種の電子部品回路21、22、例えばマトリクス・リレ
ーやドライバ回路などの各種の測定回路が搭載されてお
り、これらの電子部品回路21、22の接続ターミナル
24は、前記基板23の下面にて環状に例えば4列、同
心円状に配列されている。
【0023】前出接続リング30は、検査装置の本体で
あるケーシング(図示せず)に固定される適宜のインサ
ートリング31によって支持されており、またこの接続
リング30の中央には貫通型の開口穴32が設けられて
いる。そしてこの接続リング30は、前記パフォーマン
スボード20の接続ターミナル24と接触するためのポ
ゴピン33をその上面に、これらポゴピン32と導通し
て下方に突出するポゴピン34をその下面に有してい
る。これら各ポゴピン33、34は、いずれも接続リン
グ30に対して垂直方向に摺動自在であって、かつ適宜
の弾性部材によって夫々外方に付勢されている。
【0024】前出プローブカード40は図2、図3、図
4に示したような構成を有しており、そのその本体とも
いうべき円板状のカード基板41は、エポキシ系基板に
よって構成されている。そしてこのカード基板41の中
央部上下には、長方形のセラミック材からなる挟持体4
2、43が配置され、ボルト・ナットなどの適宜の固定
部材44によって前記カード基板41を挟持するように
して、これら挟持体42、43は前記カード基板41に
固着されている。そして前記挟持体42、43には、カ
ード基板41をも貫通する放熱孔となるスリット45、
46が穿設されている。これらスリット45、46は、
カード基板41自体の強度を大きく損ねないような形
態、大きさに設定されている。
【0025】そして下面側の挟持体43の両側縁部に
は、図3、図4に示したように、この縁部に沿って、セ
ラミック材からなる断面略半円状の支持材47が夫々設
けられている。
【0026】前記プローブカード40のプローブ針51
は、いわゆる横針タイプのものが使用され、前記下面側
の挟持体43の両側縁部近傍にて、カード基板41にそ
の基部が植設されて、配列されている。そしてその斜め
下方に下がった部分は、前記支持材47に接するように
なっており、また下方に垂下した針先は、前記スリット
45、46の真下に位置するように構成されている。こ
れらプローブ針51の基部は、前記カード基板41の周
辺近傍に4列に配置されている所定の接続ターミナル5
2と、プリント配線53を介して導通されている。
【0027】そして以上の構成にかかるプローブカード
40は、適宜の保持部材、例えばカードホルダ、カード
クランプ(図示せず)によって前記インサートリング3
1とは別個に支持され、エアシリンダなどの昇降機構
(図示せず)によって上下動自在となるように構成され
ている。
【0028】そして前記プローブ装置1によってプロー
ブテストが行われる被検査体である半導体デバイスは、
記述の各種OA機器などに使用されるメモリー系の半導
体デバイスであり、これらメモリー系デバイスは、図1
に示したように、略円板形状のウエハチャック61上に
載置、保持されるウエハW上に形成されている。
【0029】前記ウエハチャック61の内部には、図5
に示したように、前記ウエハWを所定の高温(例えば+
150゜C)に加熱するための加熱装置62と、所定の
低温(例えば−10゜C)にまで冷却するための冷熱媒
体の循環路63が設けられており、これら加熱装置62
と循環路63によって、前記ウエハW上に形成されたメ
モリー系デバイスに対してプローブテストを実施する
際、所定の温度条件を創出することが可能なように構成
されている。またこのウエハチャック61はステージ6
4上に設けられ、θ方向に回転自在でかつ上下方向であ
るZ方向にも駆動制御されるように構成されている。
【0030】前記ステージ64はパルスモータなどの適
宜の駆動機構(図示せず)によって、水平方向であるX
方向、及びY方向に駆動制御されるように構成され、さ
らにこのステージ64の周囲には、前記ウエハチャック
61の側面に設けられた適宜のターゲット板65、前記
ステージ64に設けられた昇降機構によって上下動自在
なカメラなどの光学的撮像装置66、ウエハW上に形成
されたチップの位置を検出するためのカメラなどの光学
的撮像装置67、ウエハW表面の高さなどを検出するた
めの静電容量センサ68が設けられている。
【0031】そしてこれら前記各ターゲット板65、光
学的撮像装置66、67、静電容量センサ68からの各
データなどが演算処理されて、ウエハW上の被検査体で
あるメモリー系デバイスと前出プローブカード40のプ
ローブ針51との位置関係が検出され、さらに前記ウエ
ハチャック61とステージ64の駆動制御によって、こ
のメモリー系デバイス上の電極パッドと前記プローブ針
51の針先とのアライメントが実施されるように構成さ
れている。
【0032】プローブ装置1は以上のように構成されて
おり、ウエハW上のメモリー系デバイスに対して、例え
ば+150゜Cの高温条件の下でプローブテストを実行
する場合には、まず前記ウエハチャック61内の加熱装
置62を作動させて、ウエハWを+150゜Cの温度に
設定、維持させる。そして前記各ターゲット板65、光
学的撮像装置66、67、及び静電容量センサ68など
からのデータに基づいて、ウエハW上の被検査体である
メモリー系デバイスと前出のプローブ針51とのアライ
メントを行なう。
【0033】そしてこのアライメントが完了した後は、
前記テストヘッド10を下降させ、またプローブカード
40を上昇させて、図1に示したように、接続リング3
0の上側のポゴピン33をパフォーマンスボード20下
面の接続ターミナル24と接触させ、下側のポゴピン3
4をプローブカード40の接続ターミナル52と接触さ
せ、プローブ針51を、夫々パフォーマンスボード20
上の所定の電子部品回路21、22と、テストヘッド1
0内のピンエレクトロニクス11とに導通させる。その
後ウエハチャック61を上昇させて、図5に示したよう
に、ウエハW上のメモリー系デバイスDの所定の電極パ
ッドと、前記プローブ針51の針先とを接触させ、さら
に所定のオーバードライブをかけて、これら電極パッド
と前記プローブ針51との導通をより確実にする。
【0034】その後は、テストヘッド10、パフォーマ
ンスボード20、プローブ針51を介して、被検査体で
ある前記メモリー系デバイスDに対して所定の信号を入
力し、また該半導体デバイスDからの出力を、パフォー
マンスボード20上に搭載された各種電子部品回路2
1、22を通じてテストヘッド10内のピンエレクトロ
ニクス11に取り込むことにより、このメモリー系デバ
イスDに対する各種電気特性のテストが実施されるもの
である。
【0035】このとき既述の如く、ウエハチャック61
内の加熱装置62によって、被検査体であるメモリー系
デバイスDは、+150゜Cに設定されているから、高
温条件の下で前記の各種電気特性のテストが実施され
る。したがって高いデバイス精度が要求されるメモリー
系デバイスDに対して行われる前記のテスト結果は、極
めて信頼できるものとなっている。
【0036】ところで被検査体であるメモリー系デバイ
スDがそのように高温に設定されていると、プローブカ
ード40がこれらウエハWやウエハチャック61に近接
している関係上、これらから発せられる熱によって、そ
のカード基板41が熱変形しようとする。
【0037】しかしながら、前記カード基板41の中央
部は、挟持体42、43によって挟持され、しかもこれ
ら挟持体材42、43には、スリット45、46がカー
ド基板41ごと貫通するように設けられているから、前
記熱はこれらスリット45、46を通じて上方に放熱さ
せられ、さらに上部に位置している接続リング30の開
口穴32を通じて逃がされる。
【0038】したがって、カード基板41、特にプロー
ブ針51が位置するその中央部が直接受ける熱量は大幅
に低減され、しかも当該中央部自体を挟持している挟持
体42、43は熱変形のないセラミック材によって構成
されているので、前記中央部の変形量は、その上下方向
についてみると従来の1/5〜1/3にまでに抑えられ
ている。
【0039】したがって、プローブ針51の針先と被検
査体であるメモリー系デバイスDの所定の電極パッドと
の接触は良好に維持され、接触不良を起こしたり、プロ
ーブ針51に過大な接触圧がかかることは防止される。
しかも各プローブ針51には均等に接触圧がかかること
になるので、各プローブ針51のX、Y、Z方向の位置
ズレが起こることもなく、極めて正確なプローブテスト
が実施できる。それゆえ既述の温度条件の下でも、メモ
リー系デバイスDに対するプローブテストを正確に実施
することができ、そのテスト結果の信頼性は高いものと
なっている。しかもそのように各プローブ針51の位置
ズレが起こらないので、その後の処理、例えばワイヤー
ボンディング等も正確に行うことができ、その結果デバ
イスの品質向上も図れる。
【0040】さらにまた従来ウエハチャック61を加熱
した状態でプローブテストを実施すると、プローブ針の
針先に電極金属屑が付着して正確性を阻害したり、針の
寿命を縮めたりしていたが、上記実施例においては、プ
ローブ針51の針先の真上にスリット45、46が位置
しているので、そのような電極金属屑が付着が極めて減
少し、この点からも上記実施例によれば、精度の高いプ
ローブテストが実施でき、かつプローブ針51の寿命を
伸ばすことが可能となっている。
【0041】上記実施例においては、スリット45、4
6をもって放熱孔としていたが、本発明における放熱孔
はそのような長孔形状に限らず、例えば円形孔や方形孔
など種々の形態にすることが可能であり、またプローブ
カードのカード基板の強度に支障のない範囲で、これら
放熱孔の大きさを設定したり、また種々の箇所に分散さ
せても、同様な効果が得られる。
【0042】なお上記実施例においては、プローブ針5
1の途中部分が、支持材47に接触する構成となってい
るので、例えばこの支持体47の表面に前記途中部分が
納まる程度の溝を形成しておけば、プローブ針51自体
の位置ズレをさらに防止することが可能である。
【0043】また前出実施例における挟持体42、43
はセラミック材によって構成したが、これに代えて、例
えばアルミ材や銅系の合金など、熱伝導性の良好な金属
の表面に、適宜の絶縁材(例えば窒化物)による絶縁膜
を設けた挟持体を採用してもよい。かかる場合には挟持
体自身からも放熱されるので、全体としての放熱作用が
さらに促進され、カード基板自体の熱変形量を抑えて、
平坦度を維持することが可能である。
【0044】また放熱作用をさらに促進させるため、前
出プローブカード40に代えて前記図6、図7に示した
ようなプローブカード40’を使用してもよい。このプ
ローブカード40’は、基本的な構成は前出プローブカ
ード40と同一構成であり、図6、図7における引用番
号で示される部材は、前出プローブカード40と同一の
部材である。
【0045】そして前出プローブカード40と異なって
いるのは、上側の挟持体42に多数の放熱フィン71が
設けられている点である。これら放熱フィン71は熱伝
導性良好な薄い金属板で構成され、ちょうどスリット4
5、46を跨るようにして、夫々外方にせり出すように
設けられていおり、その外方端部は、接続ターミナル5
2にかからないような位置とされている。
【0046】したがって、前記スリット45、46を通
過する熱は、かかる放熱フィン71からも放熱されるの
で、全体としての放熱作用はいっそう促進され、カード
基板41の熱変形量をさらに抑えることが可能である。
【0047】かかる放熱フィン71が設けられる前記挟
持体42は、セラミック材であってもよく、また既述の
ようなその表面に絶縁膜を有する熱伝導性良好な金属で
あってもよい。また放熱フィン71が設けられる場所
は、そのような挟持体42だけではなく、その他の場所
に設けた他の放熱孔に跨るように設けてもよい。さらに
放熱フィン71自体の形状についても、単なる薄板形状
とせず、例えばその周縁部に適宜の凹凸を形成して放熱
フィンの表面積を増大させれば、さらに放熱効果が向上
するものである。
【0048】
【発明の効果】請求項1によれば、被検査体や被検査体
が載置されている載置台から発せられて、カード基板を
熱変形させようとする熱が、大幅に低減されているの
で、カード基板が熱変形する度合いが従来よりも大幅に
抑えられている。したがって、厳しい温度条件の下でプ
ローブテストを実施しても、カード基板の下面に設けら
れているプローブ針と被検査体の所定の電極パッドとの
接触状態が不良になったり、プローブ針自体に過大な荷
重がかかることはなく、信頼性のあるプローブテストが
行える。しかもプローブ針にダメージを与えるおそれも
ないので、プローブ針、ひいてはプローブカード全体の
寿命を伸ばすことが可能となっている。
【0049】請求項2によれば、熱変形を起こさないセ
ラミック材による挟持によって、さらにカード基板自体
の変形が抑えられているので、上記請求項1の場合より
もさらにカード基板自体の熱変形の度合いは小さくなっ
ており、前記プローブテストの信頼性はさらに向上し、
またプローブ針の損傷可能性もいっそう低減している。
そして各プローブ針には均等に接触圧がかかることにな
るので、プローブ針自体の位置ズレが起こらず、極めて
正確なプローブテストが実施でき、しかも被検査体であ
るデバイスの品質向上も実現できるものである。
【0050】請求項3によれば、カード基板を挟持して
いる金属材によっても積極的に放熱されているから、上
記請求項1の場合よりもさらにカード基板自体の熱変形
の度合いは小さくなっており、前記プローブテストの信
頼性はさらに向上し、またプローブ針の損傷可能性もい
っそう低減している。そして前記請求項2と同様、各プ
ローブ針には均等に接触圧がかかり、極めて正確なプロ
ーブテスト並びにデバイスの品質向上が実現可能であ
る。
【0051】請求項4によれば、さらに放熱が促進され
るので、カード基板を熱変形させようとする熱が、なお
いっそう低減されている。それゆえカード基板自体の熱
変形の度合もそれに応じてより小さくなるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例が使用されたプローブ装置の側面を模式
的に示した説明図である。
【図2】実施例にかかるプローブカードの平面図であ
る。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】実施例にかかるプローブカードのプローブ針
が、被検査体であるメモリー系デバイスの電極パッドと
接触している状態を示す要部拡大一部断面図である。
【図6】他の実施例にかかるプローブカードの平面図で
ある。
【図7】図6のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1 プローブ装置 10 テストヘッド 20 パフォーマンスボード 30 接続リング 33、34 ポゴピン 40 プローブカード 41 カード基板 42、43 挟持体 44 固定部材 45、46 スリット 51 プローブ針 52 接続ターミナル 61 ウエハチャック 71 放熱フィン W ウエハ D メモリー系デバイス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査体の所定の電極に対応して接触さ
    せるプローブ針をカード基板の下面に有し、前記プロー
    ブ針と導通する端子をカード基板の上面に有し、前記端
    子を測定回路の所定の端子に電気的に接続させて、前記
    被検査体の所定の電気的特性を測定する如く構成された
    プローブカードにおいて、 前記カード基板を貫通する形状の放熱孔を設けたことを
    特徴とする、プローブカード。
  2. 【請求項2】 前記カード基板をその上下から、セラミ
    ック材で挟持し、前記放熱孔をこのセラミック材及びカ
    ード基板ごと貫通させて設けたことを特徴とする、請求
    項1に記載のプローブカード。
  3. 【請求項3】 前記カード基板をその上下から、絶縁材
    で覆われた熱伝導性の良好な金属材で挟持し、前記放熱
    孔をこの金属材及びカード基板ごと貫通させて設けたこ
    とを特徴とする、請求項1に記載のプローブカード。
  4. 【請求項4】 少なくとも前記カード基板の上面側に、
    熱伝導性の良好な金属材からなる放熱体を設けたことを
    特徴とする、請求項1、2又は3に記載のプローブカー
    ド。
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