JPH0766187B2 - 感光性組成物 - Google Patents

感光性組成物

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JPH0766187B2
JPH0766187B2 JP61090865A JP9086586A JPH0766187B2 JP H0766187 B2 JPH0766187 B2 JP H0766187B2 JP 61090865 A JP61090865 A JP 61090865A JP 9086586 A JP9086586 A JP 9086586A JP H0766187 B2 JPH0766187 B2 JP H0766187B2
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寿昭 佐藤
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/027Non-macromolecular photopolymerisable compounds having carbon-to-carbon double bonds, e.g. ethylenic compounds
    • G03F7/032Non-macromolecular photopolymerisable compounds having carbon-to-carbon double bonds, e.g. ethylenic compounds with binders
    • G03F7/033Non-macromolecular photopolymerisable compounds having carbon-to-carbon double bonds, e.g. ethylenic compounds with binders the binders being polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. vinyl polymers

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Description

【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は感光性組成物に関する。ポリビニルアルコール
系重合体、ラジカル重合可能なエチレン性二重結合を有
する不飽和化合物(以下重合性モノマーという)および
光重合開始剤を含有する組成物は感光性組成物とよば
れ、たとえば印刷用凸版材料として広く利用されてい
る。
上記感光性組成物は金属板やフイルム板の如き支持体上
にシート状に調整されたのち(これを感光性樹脂板とい
う)、露光、現像を経て樹脂凸版となるが、ポリビニル
アルコール系重合体を使用した感光性組成物は露光後に
未硬化部分を水で簡単に溶出でき、製版作業が容易なこ
とから印刷分野において賞用されている。
B.従来の技術 上述したように現在使用されているポリビニルアルコー
ル系重合体を用いた感光性組成物は多くの特徴を有する
が、特に樹脂凸板の表面硬度が高いことからパターンプ
レート用材料として大量に使用されている。
しかしながら一般にポリビニルアルコール系の樹脂版は
可撓性、耐衝撃性に劣るため、とくに温度や湿度の低い
冬季においては印刷時に樹脂版がかける等の現象をひき
起こすことがしばしばあり、大きな問題となつている。
さらに近年の印刷技術をとりまく環境の大きな変化か
ら、ポリビニルアルコール系の樹脂板においても印字品
質の高級化が要求されてきている。
C.発明が解決しようとする問題点 本発明は可撓性、耐衝撃性があり、特に低温低湿度下で
も充分に柔軟性を保つて割れのでないかつ高級な印字品
質を与える樹脂板が得られる感光性組成物を提供しよう
とするものである。
D.問題を解決するための手段 本発明者らは上記した如き感光性組成物を得るべく鋭意
検討した結果、特定のポリビニルアルコール系重合体を
用いることにより目的が達成されることを見出し本発明
を完成させたものである。
すなわち本発明は(a)脂肪族ジイソシアネートを用い
て得られるポリエーテルポリウレタン成分(A成分)と
ポリビニルアルコール成分(B成分)からなり、A成分
とB成分が5/95〜95/5の重量比で化学的に結合したポリ
ビニルアルコール系重合体(以下、本発明における
(a)成分をポリビニルアルコール系重合体と略記する
ことがある。)(b)ラジカル重合可能なエチレン性二
重結合を有する不飽和化合物および(c)光重合開始剤
を含有することを特徴とする感光性組成物に関するもの
である。
本発明に使用される(a)ポリビニルアルコール系重合
体のなかでも、とりわけ該重合体が (1)脂肪族ジイソシアネートを用いて得られるポリエ
ーテルポリウレタンとポリビニルアルコールとのブロツ
ク共重合体であるもの(以下ブロツク共重合体とい
う)、 (2)脂肪族ジイソシアネートを用いて得られるポリエ
ーテルポリウレタンが幹ポリマーであり、ポリビニルア
ルコールが枝ポリマーであるグラフト共重合体であるも
の(以下グラフト共重合体という)、 である場合に特に本発明に有効である。
ポリビニルアルコール系重合体のポリエーテルポリウレ
タン成分は該重合体に柔軟性を付与するために導入され
る成分であり、軟化点が室温以下好ましくは0℃以下の
ものが用いられる。このようなポリエーテルポリウレタ
ン成分は、たとえばオキシエチレン単位、オキシプロピ
レン単位、オキシテトラメチレン単位等のオキシアルキ
レン単位を含有するジオールとジイソシアネートとの重
合によつて得られるが、ジイソシアネートとして、耐加
水分解性とくに耐アルカリ分解性の良好なウレタン結合
を生成するジイソシアネートすなわち脂肪族ジイソシア
ネートが用いられる。この点は後の実施例で示すよう
に、本発明のポリエーテルポリウレタンを含有するポリ
ビニルアルコール系重合体を製造するときのポリビニル
エステル単位のけん化反応時(メタノール中、NaOH使
用)に極めて重要な点である。すなわち、ジイソシアネ
ートとして芳香族ジイソシアネートを用いた場合には、
ポリビニルエステル単位のけん化反応時に、ウレタン結
合の切断がおこり、分子量の低下、ポリエーテルポリウ
レタン成分の脱離等がおこつて感光性樹脂板に好ましく
ない影響を及ぼす。ジイソシアネートとして脂肪族ジイ
ソシアネートを用いた場合には、ポリビニルエステル単
位のけん化反応時にウレタン結合の切断はほとんど起こ
らず、上記問題は生じない。
ここで言う脂肪族ジイソシアネートとしては、イソシア
ネート基が芳香環に直接結合していない化合物であれば
良く、分子中にイソシアネート基と直接結合していない
芳香環を含んでいてもいなくても良い。具体例として
は、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、リジンジイソシアネート、キシリレンジ
イソシアネート、水素化トリレンジイソシアネート、水
素化ジフエニルメタンジイソシアネート、ジシクロヘキ
シル・ジメチルメタン−p,p′−ジイソシアネート等が
上げられる。また、少量であれば脂肪族トリイソシアネ
ート等を脂肪族ジイソシアネートと併用することもでき
る。
一方ポリビニルアルコール系重合体のポリビニルアルコ
ール成分はポリビニルエステル系重合体とりわけポリ酢
酸ビニル系重合体を常法によりけん化して得られるもの
であり、ビニルアルコール単位、酢酸ビニル単位、ギ酸
ビニル単位、プロピオン酸ビニル単位等の残ビニルエス
テル単位のほか、ビニルエステルと共重合可能な不飽和
単量体として、エチレン、プロピレン、イソブテン等の
α−オレフイン、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、マレイン酸、イタコン酸、無水マレイン酸等不飽和
酸類あるいはその塩あるいはモノ又はジアルキルエステ
ル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル類、アクリ
ルアミド、メタクリルアミド、ジメチルアクリルアミド
類、アルキルビニルエーテル類、N−ビニル−2−ピロ
リドン、ビニルケトン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、
バーサテイツク酸ビニル、アリルスルホン酸あるいはそ
の塩、2−アクリルアミドプロパンスルホン酸あるいは
その塩、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウ
ムクロリド、メタクリルアミドプロピルトリメチルアン
モニウムクロリド等を少量含有するこが出来る。このよ
うなポリビニルアルコール系重合体成分のけん化度は50
モル%以上好ましくは70モル%以上の場合に有効であ
る。
本発明のポリビニルアルコール系重合体は、該重合体を
構成するポリエーテルポリウレタン成分とポリビニルア
ルコール成分の重量比によつてその性質が変化するが、
本発明の目的である柔軟性を付与することから、脂肪族
ジイソシアネートを用いて得られるポリエーテルポリウ
レタン成分は5重量%以上であり、より好適には10重量
%以上である。一方感光性樹脂板の状態での形態保持性
が要求されることも多く、ポリビニルアルコール成分が
5重量%以上であり、好適には10重量%以上である。以
上から該重合体を構成するポリエーテルポリウレタン成
分とポリビニルアルコール成分との重量比は、5/95≦ポ
リエーテルポリウレタン/ポリビニルアルコール≦95/
5、より好ましくは10/90≦ポリエーテルポリウレタン/
ポリビニルアルコール≦90/10である。
さらに本発明のポリビニルアルコール系重合体の分子量
は上記のポリエーテルポリウレタン成分とポリビニルア
ルコール成分との重量比ほどには大きな影響はなく特に
制限はないが、5000以上、好ましくは10000以上であ
る。
以下に本発明に使用されるポリビニルアルコール系重合
体についてさらに詳しく説明する。まず該重合体がブロ
ツク共重合体の場合、A−BまたはA−B−A(Aをポ
リビニルアルコール成分、Bをポリエーテルポリウレタ
ン成分とする。以下同じ。)で表わされるものであり、
AとBの重量比は5/95≦B/A≦95/5、より好ましくは10/
90≦B/A≦90/10である。Aの組成やけん化度については
上述したとおりであるが、Bについては具体的にポリオ
キシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシテト
ラメチレン等のポリオキシアルキレン単独重合体ジオー
ル、ポリ(オキシエチレン−オキシプロピレン)、ポリ
(オキシエチレン−オキシテトラメチレン)等の共重合
体ジオールとイソホロンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネートとの
重合によつて得られるが、軟化点が室温以下、好ましく
は0℃以下であり、脂肪族ジイソシアネートを用いて重
合したポリエーテルポリウレタンであれば耐水性の良好
な他の基や単位を含有していてもさしつかえない。該ブ
ロツク共重合体の分子量は前述したように特に制限はな
いが、感光性樹脂板での形態保持性を必要とすることか
ら5000以上好ましくは10000以上である。
該ブロツク共重合体はいくつかの方法で合成でき、本発
明はその合成法によつて何ら限定されることはないが、
たとえば以下のようにして合成される。末端(片末端あ
るいは両末端)にのみチオール基を有する脂肪族ジイソ
シアネートを用いて得られるポリエーテルポリウレタン
の存在下に酢酸ビニルを主体とするビニルエステル類を
重合しこれをけん化することによつて得られる。
次に本発明に使用されるポリビニルアルコール系重合体
が、前記のグラフト共重合体の場合であるが、該重合体
は前述のBを幹ポリマーとしてこれに前述のAがグラフ
トした形のものであり、AとBの重量比が5/95≦B/A≦9
5/5、より好ましくは10/90≦B/A≦90/10である。Aの組
成やけん化度およびBについては上述したとおりであ
る。
該グラフト共重合体は本発明の合成法によつて何ら限定
されることはないが、たとえば以下のようにして合成さ
れる。すなわち脂肪族ジイソシアネートを用いて得られ
る側鎖にチオール基を有するポリエーテルポリウレタン
の存在下に酢酸ビニルを主体とするビニルエステル類を
重合しこれをけん化することによつて得られる。
本発明に使用される重合性モノマーは光重合開始剤によ
るラジカル重合が可能なものはいずれも使用可能である
が、本発明のポリビニルアルコール系重合体や光重合開
始剤と相溶性のよいものが好んで用いられ、そのような
例としてはたとえば以下のものが挙げられる。エチレン
グリコールアクリレート、エチレングリコールメタクリ
レート、エチレングリコールジメタクリレート、トリエ
チレングリコールメタクリレート、トリエチレングリコ
ールジメタクリレート、ポリエチレングリコールメタク
リレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、
β−オキシプロピルメタクリレート、β−オキシエチル
メタクリレート、およびN−β−オキシエチルアクリル
アミド、N−オキシメチルアクリルアミド、N,N′−ビ
ス(β−オキシエチル)アクリルアミド、N−γ−オキ
シプロピルアクリルアミド、N−p−オキシフエニルア
クリルアミド、N−β−オキシエチルN′−メチルアク
リルアミド、およびこれらに対応するメタクリルアミド
誘導体等であり、さらにアクリルアミド、メタクリルア
ミド、m−キシリレンビスアクリルアミド、p−キシリ
レンビスメタクリルアミド、m−フエニレンビスアクリ
ルアミド、エチレンジアミンビスアクリルアミド、ヘキ
サメチレンジアミンビスメタクリルアミド等である。こ
れらの単量体は単一もしくは混合して使用される。
本発明に使用される光重合開始剤としては例えばベンゾ
フエノン、ベンゾイン、p,p′−ジメチルベンゾイン、
ベンゾイルメチルエーテル、ベンゾイルイソプロピルエ
ーテル、アシロインまたは核置換芳香族アシロインある
いはアシロインアルキルエーテル、ジアセチル、ベンジ
ル、ケトアルドニル化合物、1,1′−アゾシクロヘキサ
ンカルボニトリル、アゾニトリル、9,10−アントラキノ
ン、クロルアントラキノン、1,4−ナフトキノン、9,10
−フエナントレキノン等があげられる。
本発明の(a)ポリビニルアルコール系重合体、(b)
ラジカル重合可能なエチレン性二重結合を有する不飽和
化合物および(c)光重合開始剤を感光性成分として含
有する感光性組成物は(a)100重量部あたり(b)30
〜250重量部、(c)0.01〜15重量部の範囲で使用され
るのが好ましい。さらに(a)、(b)、(c)以外の
成分、たとえば通常のポリビニルアルコール系重合体や
ポリアミド系重合体等を本発明の主旨を損なわない範囲
内で使用するのは何らさしつかえない。
本発明の感光性組成物は、貯蔵安定性を向上させる目的
で公知の熱重合防止剤あるいは貯蔵安定剤を含有しても
よく、必要に応じて着色剤、顔料、可塑剤等の他の添加
物を含有してもよい。
E.作用および発明の効果 本発明は可撓性、体衝撃性があり、特に低温低湿度下で
も充分に柔軟性を保つて、割れのでないかつ高級な印字
品質を与える樹脂板が得られる感光性組成物に関するも
のであり、その作用および効果については次のように推
察される。
すなわち脂肪族ジイソシアネートを用いて得られるポリ
エーテルポリウレタン成分の導入がポリマー自身の柔軟
性を増したことに加えて、重合性モノマーとの相溶性の
変化を惹起し、光硬化後の樹脂板に可撓性、耐衝撃性が
付与され柔軟性のあるものが得られたものと考えられ
る。
以下本発明の感光性組成物について実施例をあげて説明
するが、本発明はなんらこれに限定されるものではな
い。なお「部」および「%」は特に指定しないかぎり
「重量部」、「重量%」を意味する。
脂肪族ジイソシアネートを用いて得られるポリエーテル
ポリウレタン成分とポリビニルアルコール成分からなる
ポリビニルアルコール系重合体の合成例 (1)ブロツク共重合体の合成例 充分に脱水したポリ(オキシエチレン−オキシプロピレ
ン)(ユニルーブ75DE−60、EO/PO=75/25(重量)、分
子量3000、日本油脂製)1000部、イソホロンジイソシア
ネート92.6部および酢酸8部を反応器にとり、ジブチル
錫ジラウレート0.01部を加えて100℃で5時間反応させ
た。続いて2−メルカプトエタノール13部を加えてさら
に5時間反応させ、両末端にチオール基を有するポリエ
ーテルポリウレタン(ポリエーテルポリウレタン1とす
る。)を合成した。
次に酢酸ビニル(以下VAcと略記)2000部、メタノール4
60部、上述のポリエーテルポリウレタン66.4部を反応器
にとり、内部を充分に窒素置換した後、外温を65℃にあ
げ、内温が60℃に達したところで2,2′−アゾビスイソ
ブチロニトリル1.8部を含むメタノール40部を加えた。
直ちに上述のポリエーテルポリウレタン876部を含むメ
タノール溶液1750部を5時間にわたつて均一に添加し重
合を続けた。5時間後のVAcの重合率は60%であつた。
5時間後に容器を冷却し、減圧下に残留するVAcをメタ
ノールとともに系外へ追出す操作をメタノールを追加し
ながら行ない、ポリエーテルポリウレタンとポリ酢酸ビ
ニル(PVAc)のブロツク共重合体のメタノール溶液を得
た。続いてこのメタノール溶液の一部をとり〔NaOH〕/
〔VAc〕=0.015(モル比)で40℃でけん化反応を行な
い、ポリエーテルポリウレタンとポリビニルアルコール
(以下PVAと略記)とのブロツク共重合体(ポリマーA
とする)を得た。ポリマーAはNMRによる分析の結果、
ポリエーテルポリウレタン/PVA=58/42(重量比)、PVA
部分のけん化度は94モル%であつた。
(2)グラフト共重合体−1の合成例 充分に脱水したポリ(オキシエチレン−オキシプロピレ
ン)(ユニルーブ75DE−60、EO/PO=75/25(重量)、分
子量3000、日本油脂製)1000部、イソホロンジイソシア
ネート111.1部、チオグリセロール36.1部、および酢酸
8部を反応器にとりジブチル錫ジラウレート0.01部を加
え100℃で5時間反応させて、側鎖にチオール基を有す
るポリエーテルポリウレタンを合成した。
次にVAc2000部、メタノール460部、上述のポリエーテル
ポリウレタン43.3部を反応器にとり、内部を充分に窒素
置換した後外温を65℃にあげ、内温が60℃に達したとこ
ろで2,2′−アゾビスイソブチロニトリル1.8部を含むメ
タノール40部を加えた。直ちに上述のポリエーテルポリ
ウレタン571部を含むメタノール溶液1140部を5時間に
わたつて均一に添加し重合を続けた。5時間後のVAcの
重合率は61%であつた。5時間後に容器を冷却し、減圧
下に残留するVAcをメタノールとともに系外へ追出す操
作をメタノールを追加しながら行ない、ポリエーテルポ
リウレタンとPVAcのブロツク共重合体のメタノール溶液
を得た。続いてこのメタノール溶液の一部をとり〔NaO
H〕/〔VAc〕=0.015(モル比)で40℃でけん化反応を
行ない、ポリエーテルポリウレタンとPVAのグラフト共
重合体(ポリマーBとする)を得た。ポリマーBはNMR
による分析の結果、ポリエーテルポリウレタン/PVA=47
/53(重量比)、PVA部分のけん化度は95.2モル%であつ
た。
(3)グラフト共重合体−2の合成例 充分に脱水したポリエチレングリコール−1000(分子量
1000、日本油脂製)1000部、ヘキサメチレンジイソシア
ネート185部、チオグリセロール21.6部、および酢酸8
部を反応器にとりジブチル錫ジラウレート0.01部を加え
100℃で5時間反応させて、側鎖にチオール基を有する
ポリエーテルポリウレタンを合成した。
次にVAc2000部、メタノール460部、上述のポリエーテル
ポリウレタン39部を反応器にとり、内部を充分に窒素置
換した後、外温を65℃にあげ、内温が60℃に達したとこ
ろで2,2′−アゾビスイソブチロニトリル1.8部を含むメ
タノール40部を加えた。直ちに上述のポリエーテルポリ
ウレタン514部を含むメタノール溶液1030部を5時間に
わたつて均一に添加し重合を続けた。5時間後のVAcの
重合率は58%であつた。5時間後に容器を冷却し、減圧
下に残留するVAcをメタノールとともに系外へ追出す操
作をメタノールを追加しながら行ない、ポリエーテルポ
リウレタンとPVAcのブロツク共重合体のメタノール溶液
を得た。続いてこのメタノール溶液の一部をとり〔NaO
H〕/〔VAc〕=0.01(モル比)で40℃でけん化反応を行
ない、ポリエーテルポリウレタンとPVAのグラフト共重
合体(ポリマーCとする)を得た。ポリマーCはNMRに
よる分析の結果、ポリエーテルポリウレタン/PVA=45/5
5(重量比)、PVA部分のけん化度は84モル%であつた。
実施例1〜実施例3 ポリエーテルポリウレタン成分とポリビニルアルコール
成分からなるポリビニルアルコール系重合体 100部 β−オキシエチルメタクリレート 90部 エチレングリコールジメタクリレート 10部 メチルヒドロキノン 0.05部 ベンゾインイソプロピルエーテル 3部 水 200部 上記の各成分をフラスコ中で90℃の加熱下にかきまぜな
がら均一に溶解させた溶液を脱泡後、アルミ板上に塗布
し、80℃で30分乾燥し、0.5mm厚の感光性樹脂板を得
た。この樹脂板の透明性を目視で観察した。この樹脂板
にネガを密着させて320〜400mμの波長をもつ水銀灯で
3分照射し、照射後未露光部を25℃の水で5分水洗して
網点再現性を観察した。
また樹脂板に320〜400mμの波長をもつ水銀灯を10分照
射して全面露光した硬化膜を得、5℃、30%RH下での硬
化膜の柔軟性を調べた。結果を表1に示す。
比較例1 実施例1において使用したポリビニルアルコール系重合
体に代えてPVA−205(重合度550、けん化度88モル%)
を用いた以外は前記実施例と同様にして試験を行なつ
た。結果を表1に示す。
比較例2 実施例1において使用したポリビニルアルコール系重合
体に代えてPVA−205/ポリエーテルポリウレタン1(55
部/45部)の混合物を用いた以外は前記実施例と同様に
して試験を行なつた。結果を表1に示す。
比較例3 前記(1)ブロツク共重合体の合成例で記載したイソホ
ロンジイソシアネート92.6部にかえてトリレンジイソシ
アネート72.6部を用いた以外は(1)ブロツク共重合体
の合成例と同様にして、芳香族ジイソシアネートを用い
て得られるポリエーテルポリウレタンとPVAとのブロツ
ク共重合体(ポリマーDとする)を得た。実施例1にお
いて使用したポリビニルアルコール系重合体に代えてポ
リマーDを用いた以外は実施例1と同様にして試験を行
なつた。結果を表1に示す。
比較例4 前記の(2)グラフト共重合体−1の合成例のイソホロ
ンジイソシアネート111.1部にかえてジフエニルメタン
ジイソシアネート125.1部を用いた以外は(2)グラフ
ト共重合体−1の合成例と同様にして、芳香族ジイソシ
アネートを用いて得られるポリエーテルポリウレタンと
PVAのグラフト共重合体(ポリマーEとする)を得た。
実施例1において使用したポリビニルアルコール系重合
体に代えてポリマーEを用いた以外は実施例1と同様に
して試験を行なつた。結果を表1に示す。
比較例5 (3)グラフト共重合体−2の合成例のヘキサメチレン
ジイソシアネート185部にかえてトリレンジイソシアネ
ート191.6部を用いた以外は(3)グラフト共重合体−
2の合成例と同様にして芳香族ジイソシアネートを用い
て得られるポリエーテルポリウレタンとPVAとのグラフ
ト共重合体(ポリマーFとする)を得た。ポリビニルア
ルコール系共重合体としてポリマーFを用いた以外は実
施例1と同様にして試験を行なつた。結果を表1に示
す。
比較例6 実施例1において使用したポリビニルアルコール系重合
体に代えて、充分に脱水したポリ(オキシエチレン−オ
キシプロピレン)(ユニルーブ75DE−60、日本油脂性)
1000部、イソホロンジイソシアネート92.6部、酢酸8部
およびジブチル錫ジラウレート0.01部を100℃で5時間
反応させて得られたポリエーテルポリウレタン(ポリマ
ーGとする)を用いた以外は、実施例1と同様にして試
験を行なった。結果を表1に示す。
参考例1 充分に脱水したポリ(オキシエチレン−オキシプロピレ
ン)(ユニルーブ75DE−60、EO/PO=75/25(重量)、分
子量3000、日本油脂製)1000部、イソホロンジイソシア
ネート92.6部および酢酸8部を反応器にとり、ジブチル
錫ジラウレート0.01部を加えて100℃で5時間反応させ
た。続いてメタノール1100部を加えて1時間還流し、チ
オール基を有せず、ウレタン結合で高分子量化されたポ
リエーテルポリウレタンのメタノール溶液を得た。
このポリエーテルポリウレタンを、(1)ブロツク共重
合体の合成例中で示したポリエーテルポリウレタンとポ
リ酢酸ビニルのブロツク共重合体のけん化反応と同様の
条件で40℃でNaOHで処理した。続いて酢酸で中和した後
THFで希釈し、ゲルパーミエーシヨンクロマトグラフイ
ー(GPC)で分子量を測定した。NaOHで処理する前のポ
リエーテルポリウレタンもGPCで分析し、NaOH処理によ
る分子量の変化を比較した。結果を表2に示す。
参考例2 参考例1のイソホロンジイソシアネート92.6部にかえて
トリレンジイソシアネート72.6部を用いた以外は参考例
1と同様にして、NaOH処理前後の分子量を測定した。結
果を合わせて表2に示す。
表2より、脂肪族ジイソシアネートを用いて得たポリエ
ーテルポリウレタンは芳香族のジイソシアネートを用い
て得たポリエーテルポリウレタンより耐アルカリ性にす
ぐれ、けん化反応中においても分子鎖が切断されにくい
ことが明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡谷 卓司 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 (56)参考文献 特開 昭61−201234(JP,A) 特開 昭58−27715(JP,A) 特開 昭57−94747(JP,A) 特開 昭62−70835(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)脂肪族ジイソシアネートを用いて得
    られるポリエーテルポリウレタン成分(A成分)とポリ
    ビニルアルコール成分(B成分)からなり、A成分とB
    成分が5/95〜95/5の重量比で化学的に結合したポリビニ
    ルアルコール系重合体、 (b)ラジカル重合可能なエチレン性二重結合を有する
    不飽和化合物、および (c)光重合開始剤 を含有することを特徴とする感光性組成物。
  2. 【請求項2】(a)ポリビニルアルコール系重合体がブ
    ロツク共重合体である特許請求の範囲第1項記載の感光
    性組成物。
  3. 【請求項3】(a)ポリビニルアルコール系重合体が、
    A成分を幹ポリマーとしB成分を枝ポリマーとするグラ
    フト共重合体である特許請求の範囲第1項記載の感光性
    組成物。
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