JP3519446B2 - 不飽和ポリオキシエチレンモノマー類から製造されるポリマーの眼用レンズ - Google Patents

不飽和ポリオキシエチレンモノマー類から製造されるポリマーの眼用レンズ

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JP3519446B2 JP06543794A JP6543794A JP3519446B2 JP 3519446 B2 JP3519446 B2 JP 3519446B2 JP 06543794 A JP06543794 A JP 06543794A JP 6543794 A JP6543794 A JP 6543794A JP 3519446 B2 JP3519446 B2 JP 3519446B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【関連出願に対する交差参照】本出願は、1993年3月10
日に出願した我々の共出願中の連続番号08/029,220の部
分的継続である。
【0002】
【発明の背景】本発明は、不飽和ポリオキシエチレンモ
ノマー類を重合させることで誘導される架橋ポリマー
類、並びに上記ポリマー類から製造されるソフトコンタ
クトレンズに関する。
【0003】ソフトヒドロゲルコンタクトレンズは、現
在、長期着用用途で選択されているレンズデザインであ
る。これらのレンズは、メタアクリル酸ヒドロキシエチ
ル(HEMA)の如き親水性モノマーを重合させること
で誘導されている。
【0004】HEMAの重合反応生成物(ポリHEM
A)で作られているコンタクトレンズを水中で膨潤させ
ることで、ヒドロゲルが調製されている。より高い水含
有量を有する通常のヒドロゲルでは、このヒドロゲルレ
ンズが有する水含有量が患者の心地よさにとって重要な
要因である、と言うのは、このレンズを通過する酸素透
過率はそれの水含有量に比例しているからである。コン
タクトレンズ着用者の角膜代謝には酸素が必要とされて
いることから、このレンズが有する水含有量、即ちそれ
の酸素透過性は、着用者の心地よさおよび角膜の健康を
許容される度合で達成するに重要な要因である。
【0005】ポリHEMAレンズは水で膨潤して最小限
に許容される水含有量と酸素透過率を有するヒドロゲル
を生じるが、ポリHEMA単独で作られているレンズ
は、常規取り扱いおよび管理に適当な機械的特性を示さ
ない。従って、商業的に入手可能なコンタクトレンズに
は、この最終レンズの機械的特性を増強する目的で、H
EMAばかりでなく架橋用モノマーも含まれている。通
常に用いられている架橋用モノマーはジメタアクリル酸
エチレングリコール(EGDMA)である。この架橋用
モノマーはその仕上げされたレンズの機械的特性を改良
し、従ってこのレンズの取り扱い性を増強するが、これ
はまた悪い結果ももたらす。通常の架橋剤は、仕上げレ
ンズの水含有量を低くすると共にそれの脆さを増大させ
る。このように水含有量が低くなることで、このレンズ
を通過する酸素透過性が低くなり、これが今度は、長期
着用患者の心地よさを低下させる。このレンズの脆さが
増大することにより、このレンズが更に壊れ易くなり、
従って裂け易くなる。
【0006】ポリHEMA単独でも、またHEMAと架
橋剤との反応生成物でも、ソフトコンタクトレンズに最
適な特性を与えなかったことから、商業的に入手可能な
レンズには、典型的に、このレンズを誘導するための追
加的モノマー成分が組み込まれている。例えば、メタア
クリル酸(MAA)の如きアニオン性モノマー類を添加
することで、このレンズの水含有量上昇が行われてお
り、そして(メタ)アクリル酸アルキルの如き疎水性モ
ノマー類を添加することで、このレンズが示す機械的特
性の増強が行われている。しかしながら、ソフトヒドロ
ゲルコンタクトレンズの特性を改良する余地はまだ存在
している。
【0007】ユニークなポリマーシステムからヒドロゲ
ルコンタクトレンズを加工する試みに関する文献の中に
数多くの開示が見られる。下記のものが上記開示の代表
的リストである: 米国特許第3,988,274号 米国特許第5,034,461号 米国特許第4,780,487号 米国特許第4,780,488号 ヨーロッパ特許出願公開第321,403号 米国特許第4,921,956号 米国特許第5,196,458号 ヨーロッパ特許出願公開第394,496号 ヨーロッパ特許出願公開第493,320号。
【0008】ソフトコンタクトレンズの特性を最適にす
る数多くの試みが成されてきたが、これらの試みは、長
期着用患者の心地よさに適合した特性を有するばかりで
なく顕著な機械的特性を示すレンズを加工するところに
までは到達していなかった。必要とされているものは、
ポリマーをソフトヒドロゲルコンタクトレンズに加工し
た時それが有する機械的特性をさほど犠牲にすることな
く最大度合で患者の心地よさを達成するに不可欠な特性
を示すポリマーである。
【0009】
【発明の要約】本発明は、(A)式 RO(CH2CH2O)n−CO−(X)m−R1
(I)[式中、Rは、1から20個の炭素原子を有する
アルキル基を表し、nは、この一不飽和ポリオキシエチ
レンモノマーの分子量が約500から約5500になる
ような値を有する数を表し、Xは、イミ(−NH−)
を表し、mは、0または1であり、そしてm=1の時の
1は、重合し得るオレフィン基を含んでいる有機モノ
イソシアネートが有するイソシアナト基を除去した後の
残基を表しており、そしてm=0の時のR1は、重合し
得るオレフィン基を含んでいる有機モノカルボン酸が有
するカルボキシル基を除去した後の残基を表している]
で表される一不飽和ポリオキシエチレンモノマー;
(B)式 R1−(X)m−CO−O(CH2CH2O)n−CO−
(X)m−R1 (II)[式中、nは、この二不飽和ポ
リオキシエチレンモノマーの分子量が約2000から約
11,000の範囲内になるような値を有する数であ
り、そしてX、mおよびR1は、該一不飽和ポリオキシ
エチレンモノマーに関連して上で定義したのと同じであ
る]で表される二不飽和ポリオキシエチレンモノマー;
(C)(i)nが、該二不飽和ポリオキシエチレンモノ
マーの分子量が約300から約1700の範囲内になる
ような値を有する数である式(II)で表されるモノマ
ー; (ii)式
【0010】
【化2】
【0011】[式中、R1、mおよびXは、上で定義し
たのと同じであり、そしてp+qは、式(III)で表
されるモノマーの分子量が約500から1900の範囲
内になるように選択される]で表されるモノマー;およ
び(iii)このパラグラフ(C)で定義した分子量を
有する式(II)および(III)で表されるモノマー
類の混合物;から成る群から選択される二不飽和ポリオ
キシエチレンモノマー; (D)メタアクリル酸ヒドロキシエチル、メタアクリル
酸、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−ビニルピロ
リドン、モノメタアクリル酸グリセロール、イタコン酸
およびそれらの混合物から成る群から選択される親水性
モノマー;を含むモノマー混合物の反応生成物を含んで
いる架橋ポリマーを提供するものである。
【0012】本発明はまた、上記ポリマーを含んでいる
ソフトコンタクトレンズも提供する。
【0013】
【発明の詳細な記述】この一不飽和ポリオキシエチレン
モノマーは、ポリオキシエチレングリコール(「PE
G」)のC1-20アルキルエーテルの如きモノアルコキシ
ポリオキシエチレン組成物と、フリーラジカル反応性を
示す、モノカルボン酸(またはそれの相当物、例えば酸
クロライドまたは酸無水物)またはモノイソシアネート
との反応生成物から誘導され得る。ポリオキシエチレン
グリコールのC1-20アルキルエーテル類は、典型的には
エチレンオキサイドとC1-20アルカノールとを反応させ
ることによって調製される商業的に入手可能な材料であ
る。このフリーラジカル反応性を示すモノイソシアネー
トは、重合し得るエチレン官能を有する如何なるモノイ
ソシアネートであってもよい。上記イソシアネート類の
例にはメタアクリル酸イソシアナトエチル(IEM)、
スチレンイソシアネート、並びにイソホロンジイソシア
ネート(IPDI)またはトルエンジイソシアネート
(TDI)のどちらかとHEMAとの反応生成物が含ま
れる。
【0014】本発明で用いられる一不飽和ポリオキシエ
チレンモノマー類は、式(I) RO(CH2CH2O)n−CO−(X)m−R1 (I) [式中、Rは、1から20個、好適には1から6個の炭
素原子を有するアルキル基、好適にはメチルを表し、n
は、この一不飽和ポリオキシエチレンモノマーの分子量
が約500から約5500になるような値を有する数を
表し、Xは、イミド(−NH−)を表し、mは、0また
は1であり、そしてm=1の時のR1は、重合し得るオ
レフィン基を含んでいる有機モノイソシアネートが有す
るイソシアナト基を除去した後の残基を表しており、そ
してm=0の時のR1は、重合し得るオレフィン基を含
んでいる有機モノカルボン酸が有するカルボキシル基を
除去した後の残基を表している]で表される。例えば、
m=1の時のR1は、式: −CH2CH2OCO−C(CH3)=CH2(メタアクリ
ル酸イソシアナトエチルから誘導される);
【0015】
【化3】
【0016】[2,4−トリレンジイソシアネートとメ
タアクリル酸ヒドロキシエチルとの1:1(モル)反応
生成物から誘導される]
【0017】
【化4】
【0018】(スチリルイソシアネートから誘導され
る)
【0019】
【化5】
【0020】[イソホロンジイソシアネートとメタアク
リル酸ヒドロキシエチルとの1:1(モル)反応生成物
から誘導される];および −C(CH3)=CH2(メタアクリロイルイソシアネー
トから誘導される);で表される一価基から選択される
基であってもよい。
【0021】式(I)中のm=0の時のR1は、式 −C(CH3)=CH2(メタアクリル酸から誘導され
る); −CH2=CH2(アクリル酸から誘導される); −CH2−CH2=CH2(3−ブテン酸から誘導され
る);で表される一価基から選択される基であってもよ
い。
【0022】好適な一不飽和ポリオキシエチレンモノマ
ー類は、RがC1-6アルキルであり、m=1そしてR1
式 −CH2CH2OCO−C(CH3)=CH2 で表される基である時の式(I)で表される。
【0023】最も好適な一不飽和ポリオキシエチレンモ
ノマー類は、メトキシPEGとIEMとの反応生成物
[式(I)中のRがメチルであり、R1が−CH2CH2
OCO−C(CH3)=CH2であり、そしてm=1]で
ある。
【0024】本発明で用いられる二不飽和ポリオキシエ
チレンモノマー(類)は、該一不飽和ポリオキシエチレ
ンモノマーの製造に関して記述したのと同様な様式で製
造され得るが、但し、該ポリオキシエチレンモノマーが
有する少なくとも2つのヒドロキシル基と、フリーラジ
カル反応性を示すモノイソシアネートもしくはモノカル
ボン酸(またはそれの相当物)とを反応させる。
【0025】本発明で用いられる二不飽和ポリオキシエ
チレンモノマー類は、式(II): R1−(X)m−CO−O(CH2CH2O)n−CO−(X)m−R1 (II) [式中、nは、この二不飽和ポリオキシエチレンモノマ
ーの分子量が約300から約11,000の範囲内にな
るような値を有する数であり、そしてX、mおよびR1
は、該一不飽和ポリオキシエチレンモノマーに関連して
上で定義したのと同じである]で表される。
【0026】このモノマー混合物における成分(B)と
して用いるに好適な二不飽和ポリオキシエチレンモノマ
ー類は、nが、この二不飽和ポリオキシエチレンモノマ
ーの分子量が約1800から約5000になるように選
択され、そしてR1が式: −CH2CH2OCO−C(CH3)=CH2 で表される基である時の式(II)で表される。
【0027】本発明で用いられる別の二不飽和ポリオキ
シエチレンモノマーは、式:
【0028】
【化6】
【0029】[式中、R1、mおよびXは、上で定義し
たのと同じであり、そしてp+qは、式(III)で表
されるモノマーの分子量が約500から1900の範囲
内になるように選択される]で表される。式(III)
で表されるモノマー類は、(a)重合し得るオレフィン
基を含んでいる有機モノイソシアネートまたは(b)重
合し得るオレフィン基を含んでいる有機モノカルボン酸
のどちらかと、商業的に入手可能なエトキシル化ビスフ
ェノールAとを反応させることによって調製される。式
(III)で表される好適なモノマーは、メタアクリル
酸イソシアナトエチルとエトキシル化ビスフェノールA
との反応生成物である。
【0030】この反応混合物における二不飽和ポリオキ
シエチレンモノマー類全部に対する一不飽和ポリオキシ
エチレンモノマーの重量比は、望ましくは約0.01か
ら約3.0、好適には約0.02から約1.0である。
この二不飽和ポリオキシエチレンモノマーに対する一不
飽和ポリオキシエチレンモノマーの比率が約3.0以上
である場合、このレンズが示すモジュラスは望ましくな
い程低くなる可能性があり、その結果として、このレン
ズの取り扱い特性が低くなる可能性がある。
【0031】これらの一不飽和および二不飽和ポリオキ
シエチレンモノマー類との共反応体として親水性モノマ
ーを加えることで、この架橋したポリマーはポリオキシ
エチレンモノマー類ばかりでなくその親水性モノマーと
の反応生成物も含んでいる。本発明で用いられる親水性
モノマー類は、メタアクリル酸ヒドロキシエチル、メタ
アクリル酸、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−ビ
ニルピロリドン、モノメタアクリル酸グリセロール、イ
タコン酸およびそれらの混合物から成る群から選択され
る。
【0032】別の態様において、この反応混合物内の共
反応体としてフッ素化モノマーを加えることができる。
好適な種類のフッ素化モノマー類は、フリーラジカル反
応性を示すモノイソシアネートとフッ素化アルコールと
の反応生成物から誘導されるモノマー類である。このフ
ッ素化アルコールは、好適には一価アルコールであり、
好適には脂肪族アルコールである。好適な一価脂肪族ア
ルコールはC6-30アルコールである。最も好適なフッ素
化アルコールはパーフルオロオクタノール(CF3(C
26CH2OH)である。フリーラジカル反応性を示
すモノイソシアネートに関して、これは前に記述したモ
ノイソシアネート類のいずれかであってもよい。しかし
ながら、これらの中で最も好適なものはIEMであり、
従って最も好適なフルオロモノマーは、IEMとパーフ
ルオロオクタノールとの反応生成物である。
【0033】この反応性を示すモノマー混合物にフッ素
化モノマーを添加する場合、この量は、この反応性成分
の約2から約9重量%、好適には約5から約7重量%で
ある。このフッ素化モノマーを組み込むことは眼用レン
ズの加工にとって望ましいものであり得る、と言うの
は、このフッ素化モノマーは、その仕上げされたレンズ
が示す表面エネルギーの低下を生じさせることで、この
レンズが脂質および蛋白質の如き目涙成分の堆積に対し
て示す抵抗力を改良するからである。この反応混合物に
添加するフッ素化モノマー量が約2%未満の場合、その
仕上げされた眼用レンズが示す表面エネルギー低下を実
現化することができなくなり得る。それとは逆に、この
フッ素化モノマー量が約9%以上の場合、この仕上げレ
ンズが示す光学特性が低くなり得ると共にその水含有量
も同様に低下し得る。
【0034】有利には、これらの反応性成分と、モノマ
ー反応混合物内のコモノマー類とを共重合させることに
より、望まれている特別な用途に応じて特定の化学的お
よび物理的特性改良を与えることができる。例えば、M
AA(メタアクリル酸)をコモノマーとして用いると、
この眼用レンズが有する平衡水含有量が上昇し得る。同
様に、例えば仕上げしたレンズにUV吸収特性を与える
べき特別な用途では、他の成分を添加することができ
る。
【0035】別の態様において、上に記述した親水性モ
ノマー類のフッ素化類似物、他のフルオロモノマー類、
並びに有機シリコンモノマー類をこの反応混合物に添加
することで更に特性を増強するのが望ましい可能性があ
る。このようなモノマー類の例は米国特許第5,034,461
号に与えられている。
【0036】以下に示す組成は1つの好適なモノマー混
合物を説明するものである: (1)式(II) R1−(X)m−CO−O(CH2CH2O)n−CO−(X)m−R1 (II) [式中、nは、この二不飽和ポリオキシエチレンモノマ
ーの分子量が約2000から約11,000の範囲内に
なるような値を有する数であり、m=1、そしてXおよ
びR1は、上で定義したのと同じである]で表される二
不飽和ポリオキシエチレンモノマーを約2から40重量
%; (2)式(I) RO(CH2CH2O)n−CO−(X)m−R1 (I) [式中、R=C1-4アルキル、m=1、nは、式(I)
で表されるモノマーの分子量が約500から約5500
になるように選択され、そしてXおよびR1は、上で定
義したのと同じである]で表される一不飽和ポリオキシ
エチレンモノマーを約2から40重量%; (3)(i)式(III)
【0037】
【化7】
【0038】[式中、R1およびXは、上で定義したの
と同じであり、m=1、そしてp+qは、このモノマー
の分子量が約500から1900の範囲内になるように
選択される];または(ii)式(IV) CH2=(CH3)C−COO(CH2CH2O)nCOC(CH3)=CH2 (IV) [式中、nは、式(IV)で表されるモノマーの分子量
が約300から約1700になるように選択される]の
どちらかで表される二不飽和ポリオキシエチレンモノマ
ー;または(iii)(i)と(ii)の混合物;を約
0.5から20重量%;そして (4)HEMA、MAA、DMA(N,N−ジメチルア
クリルアミド)、モノメタアクリル酸グリセロール(G
MM)、またはそれらの混合物の如き親水性モノマーを
約10から50重量%;含んでいるモノマー混合物。
【0039】このモノマー反応混合物はまた、開始剤、
通常、熱的に活性化されるフリーラジカル開始剤を約
0.05から1%含んでいる。上記開始剤の典型的な例
には、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキ
サイド、イソプロピルパーカーボネート、アゾビスイソ
ブチロニトリルおよび公知酸化還元系、例えば過硫酸ア
ンモニウム−異性重亜硫酸ナトリウム組み合わせなどが
含まれる。紫外光または他の化学放射線による照射もま
た、任意に重合開始剤、例えばベンゾインおよびそれの
エーテル類など、並びに電荷移動開始剤、例えば本分野
で知られているベンゾフェノン/アミン系などと一緒に
用いて、この重合反応を開始させ得る。
【0040】この架橋したポリマーを生じさせるための
反応性モノマー混合物の重合は、好適には不活性希釈剤
の存在下で実施される。本明細書で記述する反応性モノ
マー類の重合に適切な希釈剤は、米国特許第4,889,664
号の中に記述されている。好適な希釈剤は二価アルコー
ル類のホウ酸エステル類である。最も好適なホウ酸エス
テル類は、ポリエチレングリコール類のエステル、特に
ポリエチレングリコール400のホウ酸エステルであ
る。このポリエチレングリコールのホウ酸エステルの好
適量は、この反応性成分の約25から約65重量%であ
り、最も好適な量は35から50重量%である。用いら
れ得る追加的希釈剤は、Ivan M. Nunez他が1993年7月22
日に出願しそして本出願と同じ譲受人に譲渡される共出
願中の連続番号08/096,145に開示されている希釈剤であ
る。このNunez他の開示は引用することによって本明細
書に組み入れられる。簡単に言えば、これらの希釈剤は
下記のものである: (i)エトキシル化されているアルキルグルコシド; (ii)エトキシル化されているビスフェノールA; (iii)ポリエチレングリコール; (iv)プロポキシル化アルキルグルコシドとエトキシ
ル化アルキルグルコシドとの混合物; (v)エトキシル化もしくはプロポキシル化されている
アルキルグルコシドとC2-12二価アルコールとの単相混
合物; (vi)ε−カプロラクトンとC2-6アルカンジオール
類とトリオール類との付加体; (vii)エトキシル化されているC3-6アルカントリ
オール;および (viii)(i)から(vii)の1種以上の混合
物。
【0041】このレンズを製造するための重合反応が充
分に完結している場合、このレンズは水和されてそれの
平衡水含有量に到達し得る。好適には、このレンズの水
含有量は約35から約80重量%、より好適には約55
から約70重量%の範囲である。
【0042】以下に示す実施例は本発明の説明的態様を
示すものである。
【0043】これらの実施例で用いる材料のいくつかを
以下の如く識別する。
【0044】エトキシル化ビスフェノールA[エトキシ
ル化されている2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン]−「Photonol 7025」[下記の式におけ
るm+nは全体で8である]:
【0045】
【化8】
【0046】4−メトキシフェノール[ヒドロキノンの
モノメチルエーテル]−「MEHQ」;メタアクリル酸
イソシアナトエチル−「IEM」;N,N−ジメチルア
クリルアミド−「DMA」;ポリエチレングリコール−
「PEG nnnn」[ここで、「nnnn」は分子量
を表している];ジメタアクリル酸ポリエチレングリコ
ール1000−「PEG1000XL」;エトキシル化
メチルグルコシド−「GLUCAM E-10およびE-20」−[「E
-10」は、メチルグルコシドに付加しているエチレンオ
キサイド単位が全体で10個であることを示してい
る];イソホロンジイソシアネート[5−イソシアナト
−1−(イソシアナトメチル)−1,3,3−トリメチ
ルシクロヘキサン]−「IPDI」;ポリエチレングリ
コールnnnのホウ酸エステル−「PEG nnn BA
E」[ここで、nnnはPEGの分子量を表してい
る];メタアクリル酸ヒドロキシエチル−「HEM
A」;モノメタアクリル酸グリセロール−「GMM」;
メタアクリル酸−「MAA」;ジメタアクリル酸エチレ
ングリコール−「EGDMA」;トリメタアクリル酸ト
リメチロールプロパン−「TMPTMA」;2−ヒドロ
キシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン
−「DAROCURE1173」。
【0047】試験方法 試験方法1酸素透過率(Dk) レンズを通過する酸素透過率を、Dk値を10-11倍し
た値として表し、これを、cm2・mL・O2/秒・mL
・mmHg単位で示す。直径が4mmの金陰極と銀−塩
化銀環陽極が備わっているポーラログラフ酸素センサー
を用いてこれを測定する。
【0048】試験方法2引張り特性(モジュラス、伸びおよび強度) 試験すべきレンズを所望の試験片サイズと形状に切断し
た後、この断面積を測定する。次に、この試験片を、ロ
ードセルが備わっている、一定したクロスヘッド移動速
度型の試験機の上方グリップの中に取り付ける。このク
ロスヘッドを初期ゲージ長の所まで下げて、この試験片
を固定グリップに取り付ける。次に、この試験片を一定
した歪み率で伸ばし、そしてその得られる応力−歪み曲
線を記録する。この伸びをパーセントで表し、そして引
張りモジュラスと強度をpsi(平方インチ当たりのポ
ンド)で表す。
【0049】試験方法3重量水含有量(平衡水含有量−EWC) 重量が約0.05−0.10グラムの平らな盤を作成す
る。これらの盤をDIH2O内で水和させ(平衡にし)
た後、脱水して、この乾燥したポリマーの重量を得る。
次に、これらの盤を生理食塩水の中で水和させ(平衡に
し)た後、その重量を得る。この平衡水含有量をパーセ
ント差として表す。
【0050】
【数1】
【0051】
【実施例】実施例1 [二不飽和ポリエチレングリコール(PEG)
4000またはPEG4000XLの合成] 機械的撹拌機とガス導入管が備わっている1Lの3つ口
フラスコの中に乾燥したPEG4000を200g
(0.050モル)入れる。この系を乾燥N2に続いて
乾燥O2でフラッシュ洗浄する。このPEG4000に
乾燥したアセトニトリルを375g加え、このPEG4
000が完全に溶解するまでこれらを混合する。次に、
カプリル酸第一錫を2滴そしてMEHQを500ppm
加える。滴下漏斗を通してIEMを15.52g(0.
100モル)加える。この反応を室温で24−28時間
進行させる。この反応が進行した後、赤外スペクトルに
おける2270cm-1のNCO吸収が消失する。アセト
ニトリルを減圧下で除去し、そしてこの白色ワックス状
の二不飽和PEGをそのまま用いる。
【0052】実施例2(不活性希釈剤/PEG400
BAEの合成) 2Lのロータリーエバポレーターフラスコの中に全体で
400g(1モル)のポリエチレングリコール400
(PEG400)を入れる。このフラスコにホウ酸を1
08.2g(1.75モル)加える。このフラスコをロ
ータリーエバポレーターに取り付けた後、その圧力をゆ
っくりと下げる(<0.05−1mmHg)。最大真空
を樹立した後、この浴温度をゆっくりと92℃にまで上
昇させる。ホウ酸エステルが生じるにつれて、この反応
物から水が回収される。この粘性を示す透明な液体をそ
のまま用いる。
【0053】実施例3 メタアクリル酸ヒドロキシエチル(HEMA)が58.
86%であり、実施例1の二不飽和PEG4000が
0.90%であり、Darocur 1173が0.24%であり、
そしてPEG400 BAEが40%であるブレンド物
を調製する。上記ブレンド物を減圧(<10mmHg)
下40℃で30分間混合した後、コンタクトレンズ用鋳
型に移す。この充填した鋳型を約60℃で20分間UV
光に暴露する(波長=300−380nm、線量=1.
2−1.6ジュール/cm2)。このレンズ用鋳型を分
離させた後、50℃の蒸留水の中に3から4時間入れ
る。この初期水和期間後、このレンズを生理食塩水の中
で平衡にする。このレンズを試験方法1、2および3で
試験する。これらの結果を表1に示す。
【0054】実施例4 HEMAが56.76%であり、該二不飽和PEG40
00が3.00%であり、Darocur 1173開始剤が0.2
4%であり、そしてPEG400 BAEが40%であ
るブレンド物からコンタクトレンズを製造する。このブ
レンド物を実施例3の教示と同様にして処理した後、方
法1、2および3で試験し、結果を表1に示す。
【0055】実施例5 HEMAが53.76%であり、該二不飽和PEG40
00が6.00%であり、Darocur 1173が0.24%で
あり、そしてPEG400 BAEが40%であるブレ
ンド物からコンタクトレンズを製造する。このブレンド
物を実施例3の教示と同様にして処理した後、方法1、
2および3で試験し、結果を表1に示す。
【0056】実施例6 HEMAが50.76%であり、該二不飽和PEG40
00が9.00%であり、Darocur 1173が0.24%で
あり、そしてPEG400 BAEが40%であるブレ
ンド物からコンタクトレンズを製造する。このブレンド
物を実施例3の教示と同様にして処理した後、方法1、
2および3で試験し、結果を表1に示す。
【0057】実施例7 HEMAが47.76%であり、該二不飽和PEG40
00が12.00%であり、Darocur 1173が0.24%
であり、そしてPEG400 BAEが40%であるブ
レンド物からコンタクトレンズを製造する。このブレン
ド物を実施例3の教示と同様にして処理した後、方法
1、2および3で試験し、結果を表1に示す。
【0058】実施例8 HEMAが44.76%であり、該二不飽和PEG40
00が15.00%であり、Darocur 1173が0.24%
であり、そしてPEG400 BAEが40%であるブ
レンド物からコンタクトレンズを製造する。このブレン
ド物を実施例3の教示と同様にして処理した後、方法
1、2および3で試験し、結果を表1に示す。
【0059】実施例9 HEMAが41.76%であり、該二不飽和PEG40
00が18.00%であり、Darocur 1173が0.24%
であり、そしてPEG400 BAEが40%であるブ
レンド物からコンタクトレンズを製造する。このブレン
ド物を実施例3の教示と同様にして処理した後、方法
1、2および3で試験し、結果を表1に示す。
【0060】実施例10 HEMAが38.76%であり、該二不飽和PEG40
00が21.00%であり、Darocur 1173が0.24%
であり、そしてPEG400 BAEが40%であるブ
レンド物からコンタクトレンズを製造する。このブレン
ド物を実施例3の教示と同様にして処理した後、方法
1、2および3で試験し、結果を表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】表1から分かるように、該二不飽和PEG
4000を増やすにつれて、このレンズの水含有量、モ
ジュラスおよびO2透過率が増大する。これらの実施例
はこのモノマー調合物内の希釈剤を反映していることを
特記し、これらの表は、このポリマー内に存在している
モノマーおよび架橋剤のパーセントを示している。
【0063】実施例11[一不飽和ポリエチレングリコ
ール(PEG)3350またはPEG3350MCの合
成] 機械的撹拌機とガス導入管が備わっている1Lの3つ口
フラスコの中に乾燥したPEG3350を200g
(0.060モル)入れる。この系を乾燥N2に続いて
乾燥O2でフラッシュ洗浄する。このPEG3350に
乾燥したアセトニトリルを600g加え、このPEG3
350が完全に溶解するまでこれらを混合する。次に、
カプリル酸第一錫を2滴そしてMEHQを500ppm
加える。滴下漏斗を通してIEMを8.69g(0.0
56モル)加える。この反応を室温で24−28時間進
行させる。この反応が進行した後、赤外スペクトルにお
ける2270cm-1のNCO吸収が消失する。アセトニ
トリルを減圧下で除去し、そしてこの白色ワックス状の
一不飽和PEG3350をそのまま用いる。
【0064】実施例12 メタアクリル酸ヒドロキシエチル(HEMA)が56.
76%であり、実施例11の一不飽和PEG3350が
3.0%であり、Darocur 1173が0.24%であり、そ
してPEG400 BAEが40%であるブレンド物を
調製する。上記ブレンド物を減圧(<10mmHg)下
40℃で30分間混合した後、コンタクトレンズ用鋳型
に移す。この充填した鋳型を約60℃で20分間UV光
に暴露する(波長=300−380nm、線量=1.2
−1.6ジュール/cm2)。このレンズ用鋳型を分離
させた後、50℃の蒸留水の中に3から4時間入れる。
この初期水和期間後、このレンズを生理食塩水の中で平
衡にする。このレンズを方法1、2および3で試験し、
結果を表2に示す。
【0065】実施例13 HEMAが53.16%であり、該一不飽和PEG33
50が6.60%であり、Darocur 1173が0.24%で
あり、そしてPEG400 BAEが40%であるブレ
ンド物からコンタクトレンズを製造する。このブレンド
物を実施例3の教示と同様にして処理した後、方法1、
2および3で試験し、結果を表2に示す。
【0066】実施例14 HEMAが49.56%であり、該一不飽和PEG33
50が10.20%であり、Darocur 1173が0.24%
であり、そしてPEG400 BAEが40%であるブ
レンド物からコンタクトレンズを製造する。このブレン
ド物を実施例3の教示と同様にして処理した後、方法
1、2および3で試験し、結果を表2に示す。
【0067】実施例15 HEMAが42.96%であり、該一不飽和PEG33
50が16.80%であり、Darocur 1173が0.24%
であり、そしてPEG400 BAEが40%であるブ
レンド物からコンタクトレンズを製造する。このブレン
ド物を実施例3の教示と同様にして処理した後、方法
1、2および3で試験し、結果を表2に示す。
【0068】
【表2】
【0069】表2から分かるように、該一不飽和PEG
3350を増やすにつれて、水含有量と酸素透過率は増
大するが、モジュラスは低下する。
【0070】実施例16 HEMAが53.76%であり、実施例11の一不飽和
PEG3350が3.0%であり、実施例3の二不飽和
PEG4000が3.0%であり、Darocur 1173が0.
24%であり、そしてPEG400 BAEが40%で
あるブレンド物を調製する。上記ブレンド物を減圧(<
10mmHg)下40℃で30分間混合した後、コンタ
クトレンズ用鋳型に移す。この充填した鋳型を約60℃
で20分間UV光に暴露する(波長=300−380n
m、線量=1.2−1.6ジュール/cm2)。次に、
このレンズ用鋳型を分離させた後、50℃の蒸留水の中
に3から4時間入れる。この初期水和期間後、このレン
ズを生理食塩水の中で平衡にする。このレンズを方法
1、2および3で試験し、結果を表3に示す。
【0071】実施例17 HEMAが50.16%であり、該一不飽和PEG33
50が6.6%であり、該二不飽和PEG4000が
3.00%であり、Darocur 1173が0.24%であり、
そしてPEG400 BAEが40%であるブレンド物
からコンタクトレンズを製造する。このブレンド物を実
施例3の教示と同様にして処理した後、方法1、2およ
び3で試験し、結果を表3に示す。
【0072】実施例18 HEMAが46.80%であり、該一不飽和PEG33
50が10.2%であり、該二不飽和PEG4000が
3.00%であり、Darocur 1173が0.24%であり、
そしてPEG400 BAEが40%であるブレンド物
からコンタクトレンズを製造する。このブレンド物を実
施例3の教示と同様にして処理した後、方法1、2およ
び3で試験し、結果を表3に示す。
【0073】実施例19 HEMAが40.80%であり、該一不飽和PEG33
50が16.8%であり、該二不飽和PEG4000が
3.00%であり、Darocur 1173が0.24%であり、
そしてPEG400 BAEが40%であるブレンド物
からコンタクトレンズを製造する。このブレンド物を実
施例3の教示と同様にして処理した後、方法1、2およ
び3で試験し、結果を表3に示す。
【0074】
【表3】
【0075】表3から分かるように、該二不飽和PEG
4000をこのモノマー混合物の5%で一定に保持しそ
して該一不飽和PEG3350を増やすと、このポリマ
ーが示す水含有量とDkは、モジュラスの上昇を伴わな
いで増大し得る。
【0076】実施例20[エトキシル化した二不飽和ビ
スフェノールA(BPA890)の合成] 5Lの3つ口フラスコの中に乾燥したPhotonol 7025
(分子量=580g/モル)を728g(1.255モ
ル)、乾燥したアセトニトリルを1.5L、MEHQを
1.0g、そしてカプリル酸第一錫を0.5g(ジオー
ルに対して約0.1モル%)入れる。これらの成分を加
えた後、その得られる溶液を30−45分間乾燥O2
ージする(ガス拡散装置を用い)。このO2パージが完
了した後、1Lの滴下漏斗に365g(2.35モル)
のIEMと730gのアセトニトリルを仕込む(この操
作はN2下で最良に実施される)。
【0077】次に、上記5Lの丸底フラスコにその滴下
漏斗の内容物(即ちIEM溶液)を激しく撹拌しながら
滴下する。この滴下が終了するには約2−3時間要する
べきである。このIEM滴下が終了した後、この滴下漏
斗を50−100mLのアセトニトリルで濯ぐ。この反
応の進行を監視した後、赤外スペクトルにおける227
0cm-1のNCO吸収が消失する。アセトニトリルを減
圧下で除去し、そしてこの得られる粘性を示す液状の二
不飽和ビスフェノールA890を製造したまま用いる。
【0078】実施例21 HEMAが59.16%であり、実施例20の二不飽和
BPA890が0.3%であり、Darocur 1173が0.2
4%であり、そしてPEG400 BAEが40%であ
るブレンド物を調製する。上記ブレンド物を減圧(<1
0mmHg)下40℃で30分間混合した後、コンタク
トレンズ用鋳型に移す。この充填した鋳型を約60℃で
20分間UV光に暴露する(波長=300−380n
m、線量=1.2−1.6ジュール/cm2)。次に、
このレンズ用鋳型を分離させた後、50℃の蒸留水の中
に3から4時間入れる。この初期水和期間後、このレン
ズを生理食塩水の中で平衡にする。このレンズを方法
1、2および3で試験し、そして結果を表4に示す。
【0079】実施例22 HEMAが59.46%であり、実施例20で製造した
二不飽和BPA890が0.6%であり、Darocur 1173
が0.24%であり、そしてPEG400 BAEが4
0%であるブレンド物からコンタクトレンズを製造す
る。このブレンド物を実施例3の教示と同様にして処理
した後、方法1、2および3で試験し、結果を表4に示
す。
【0080】実施例23 HEMAが58.5%であり、実施例20で製造した二
不飽和BPA890が1.26%であり、Darocur 1173
が0.24%であり、そしてPEG400 BAEが4
0%であるブレンド物からコンタクトレンズを製造す
る。このブレンド物を実施例3の教示と同様にして処理
した後、方法1、2および3で試験し、結果を表4に示
す。
【0081】実施例24 HEMAが57.66%であり、実施例20で製造した
二不飽和BPA890が2.10%であり、Darocur 11
73が0.24%であり、そしてPEG400BAEが4
0%であるブレンド物からコンタクトレンズを製造す
る。このブレンド物を実施例3の教示と同様にして処理
した後、方法1、2および3で試験し、結果を表4に示
す。
【0082】実施例25 HEMAが57.06%であり、実施例20で製造した
二不飽和BPA890が2.70%であり、Darocur 11
73が0.24%であり、そしてPEG400BAEが4
0%であるブレンド物からコンタクトレンズを製造す
る。このブレンド物を実施例3の教示と同様にして処理
した後、方法1、2および3で試験し、結果を表4に示
す。
【0083】実施例26 HEMAが56.36%であり、実施例20で製造した
二不飽和BPA890が3.40%であり、Darocur 11
73が0.24%であり、そしてPEG400BAEが4
0%であるブレンド物からコンタクトレンズを製造す
る。このブレンド物を実施例3の教示と同様にして処理
した後、方法1、2および3で試験し、結果を表4に示
す。
【0084】実施例27 HEMAが56.16%であり、実施例20で製造した
二不飽和BPA890が3.60%であり、Darocur 11
73が0.24%であり、そしてPEG400BAEが4
0%であるブレンド物からコンタクトレンズを製造す
る。このブレンド物を実施例3の教示と同様にして処理
した後、方法1、2および3で試験し、結果を表4に示
す。
【0085】実施例28 HEMAが55.86%であり、実施例20で製造した
二不飽和BPA890が3.90%であり、Darocur 11
73が0.24%であり、そしてPEG400BAEが4
0%であるブレンド物からコンタクトレンズを製造す
る。このブレンド物を実施例3の教示と同様にして処理
した後、方法1、2および3で試験し、結果を表4に示
す。
【0086】実施例29 HEMAが55.56%であり、実施例20で製造した
二不飽和BPA890が4.20%であり、Darocur 11
73が0.24%であり、そしてPEG400BAEが4
0%であるブレンド物からコンタクトレンズを製造す
る。このブレンド物を実施例3の教示と同様にして処理
した後、方法1、2および3で試験し、結果を表4に示
す。
【0087】実施例30 HEMAが54.96%であり、実施例20で製造した
二不飽和BPA890が4.8%であり、Darocur 1173
が0.24%であり、そしてPEG400 BAEが4
0%であるブレンド物からコンタクトレンズを製造す
る。このブレンド物を実施例3の教示と同様にして処理
した後、方法1、2および3で試験し、結果を表4に示
す。
【0088】
【表4】
【0089】表4から分かるように、該BPA890を
増やすと水含有量およびDkは少量低下するが、この得
られるポリマーのモジュラスが劇的に増大する。
【0090】実施例31[フルオロモノマー(FM)の
合成] 機械的撹拌機とガス導入管が備わっている1Lの3つ口
フラスコの中に乾燥したパーフルオロ−1−オクタノー
ルを200g(0.050モル)入れる。この系を乾燥
窒素そして乾燥酸素でフラッシュ洗浄する。このフルオ
ロアルコールに乾燥したアセトニトリルを375g加え
た後、15分間混合した。その後、このアセトニトリル
/パーフルオロ−1−オクタノール混合物にカプリル酸
第一錫を2滴加える。滴下漏斗を通してIEMを15.
52g(0.100モル)加える。この反応を室温で2
4−28時間進行させる。この反応が進行した後、赤外
スペクトルにおける2270cm-1のNCO吸収が消失
する。アセトニトリルを減圧下で除去し、そしてこの得
られる白色ワックス状のフルオロモノマーをそのまま用
いる。
【0091】実施例32 HEMAが42.36%であり、DMAが12.0%で
あり、実施例31のパーフルオロモノマーが5.4%で
あり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてPEG
400 BAEが40%であるブレンド物を調製する。
上記ブレンド物を減圧(<10mmHg)下40℃で3
0分間混合した後、コンタクトレンズ用鋳型に移す。こ
の充填した鋳型を約60℃で20分間UV光に暴露する
(波長=300−380nm、線量=1.2−1.6ジ
ュール/cm2)。次に、このレンズ用鋳型を分離させ
た後、50℃の蒸留水の中に3から4時間入れる。この
初期水和期間後、このレンズを生理食塩水の中で平衡に
する。このレンズをここに試験方法1、2および3で試
験し、そして結果を表5に示す。
【0092】実施例33 HEMAが39.96%であり、DMAが12.0%で
あり、実施例31のパーフルオロモノマーが7.8%で
あり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてPEG
400 BAEが40%であるブレンド物からコンタク
トレンズを製造する。このブレンド物を実施例32の教
示と同様にして処理した後、方法1、2および3で試験
し、結果を表5に示す。
【0093】実施例34 HEMAが36.96%であり、DMAが12.0%で
あり、実施例31のフルオロモノマーが10.8%であ
り、Darocur 1173が0.24%であり、そしてPEG4
00 BAEが40%であるブレンド物からコンタクト
レンズを製造する。このブレンド物を実施例32の教示
と同様にして処理した後、方法1、2および3で試験
し、結果を表5に示す。
【0094】実施例35 HEMAが38.28%であり、DMAが12.0%で
あり、実施例1の二不飽和PEG4000が3.6%で
あり、実施例11の一不飽和PEG3350が3.0%
であり、実施例20の二不飽和BPAが1.08%であ
り、実施例31のフルオロモノマーが1.8%であり、
Darocur 1173が0.24%であり、そしてPEG400
BAEが40%であるブレンド物を調製する。上記ブ
レンド物を減圧(<10mmHg)下40℃で30分間
混合した後、コンタクトレンズ用鋳型に移す。この充填
した鋳型を約60℃で20分間UV光に暴露する(波長
=300−380nm、線量=1.2−1.6ジュール
/cm2)。次に、このレンズ用鋳型を分離させた後、
50℃の蒸留水の中に3から4時間入れる。この初期水
和期間後、このレンズを生理食塩水の中で平衡にする。
このレンズを試験方法1、2および3で試験し、そして
結果を表5に示す。
【0095】実施例36 HEMAが34.68%であり、DMAが12.0%で
あり、実施例31のフルオロモノマーが5.4%であ
り、実施例1の二不飽和PEG4000が3.6%であ
り、実施例11の一不飽和PEG3350が3.0%で
あり、実施例20の二不飽和BPAが1.08%であ
り、Darocur 1173が0.24%であり、そしてPEG4
00 BAEが40%であるブレンド物からコンタクト
レンズを製造する。このブレンド物を実施例35の教示
と同様にして処理した後、方法1、2および3で試験
し、結果を表5に示す。
【0096】実施例37 HEMAが31.68%であり、DMAが12.0%で
あり、実施例31のフルオロモノマーが8.4%であ
り、実施例1の二不飽和PEG4000が3.6%であ
り、実施例11の一不飽和PEG3350が3.0%で
あり、実施例20の二不飽和BPAが1.08%であ
り、Darocur 1173が0.24%であり、そしてPEG4
00 BAEが40%であるブレンド物からコンタクト
レンズを製造する。このブレンド物を実施例35の教示
と同様にして処理した後、方法1、2および3で試験
し、結果を表5に示す。
【0097】実施例38 HEMAが27.48%であり、DMAが12.0%で
あり、実施例31のフルオロモノマーが12.6%であ
り、実施例1の二不飽和PEG4000が3.6%であ
り、実施例11の一不飽和PEG3350が3.0%で
あり、実施例20の二不飽和BPAが1.08%であ
り、Darocur 1173が0.24%であり、そしてPEG4
00 BAEが40%であるブレンド物からコンタクト
レンズを製造する。このブレンド物を実施例35の教示
と同様にして処理した後、方法1、2および3で試験
し、結果を表5に示す。
【0098】
【表5】
【0099】表5から分かるように、このフルオロモノ
マーは水含有量を低くすると共に、疎水性相互作用を通
して水自身と相互作用し、その結果として、あたかも多
官能架橋剤が存在しているのと同じ効果をこの材料に与
える疑似架橋を生じる。
【0100】実施例39 HEMAが26.64%であり、DMAが12.0%で
あり、実施例1の二不飽和PEG4000が9.0%で
あり、実施例11の一不飽和PEG3350が4.2%
であり、実施例20の二不飽和BPAが3.72%であ
り、実施例31のフルオロモノマーが4.2%であり、
Darocur 1173が0.24%であり、そしてPEG400
BAEが40%であるブレンド物を調製する。上記ブ
レンド物を減圧(<10mmHg)下55℃で45分間
混合した後、コンタクトレンズ用鋳型に移す。この充填
した鋳型を約65℃で35分間UV光に暴露する(波長
=300−380nm、線量=1.2−1.6ジュール
/cm2)。次に、このレンズ用鋳型を分離させた後、
50℃の蒸留水の中に3から4時間入れる。この初期水
和期間後、このレンズを生理食塩水の中で平衡にする。
このレンズをここに試験方法1、2および3で試験し、
そして結果を表6に示す。
【0101】実施例40 HEMAが21.48%であり、DMAが12.0%で
あり、フルオロモノマー(実施例31)が4.2%であ
り、二不飽和PEG4000(実施例1)が9.0%で
あり、一不飽和PEG3350(実施例11)が9.0
%であり、実施例20の二不飽和BPAが3.72%で
あり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてPEG
400 BAEが40%であるブレンド物からコンタク
トレンズを製造する。このブレンド物を実施例39の教
示と同様にして処理した後、方法1、2および3で試験
し、結果を表6に示す。
【0102】実施例41 HEMAが16.44%であり、DMAが12.0%で
あり、フルオロモノマー(実施例31)が4.2%であ
り、二不飽和PEG4000(実施例1)が9.0%で
あり、一不飽和PEG3350(実施例11)が14.
4%であり、実施例20の二不飽和BPAが3.72%
であり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてPE
G400 BAEが40%であるブレンド物からコンタ
クトレンズを製造する。このブレンド物を実施例39の
教示と同様にして処理した後、方法1、2および3で試
験し、結果を表6に示す。
【0103】実施例42 HEMAが9.2%であり、DMAが12.0%であ
り、フルオロモノマー(実施例31)が4.2%であ
り、二不飽和PEG4000(実施例1)が9.0%で
あり、一不飽和PEG3350(実施例11)が21.
6%であり、実施例20の二不飽和BPAが3.72%
であり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてPE
G400 BAEが40%であるブレンド物からコンタ
クトレンズを製造する。このブレンド物を実施例39の
教示と同様にして処理した後、方法1、2および3で試
験し、結果を表6に示す。
【0104】実施例43 HEMAが22.44%であり、DMAが12.0%で
あり、フルオロモノマー(実施例31)が4.2%であ
り、二不飽和PEG4000(実施例1)が13.2%
であり、実施例11の一不飽和PEG3350が4.2
%であり、実施例20の二不飽和BPAが3.72%で
あり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてPEG
400 BAEが40%であるブレンド物からコンタク
トレンズを製造する。このブレンド物を実施例39の教
示と同様にして処理した後、方法1、2および3で試験
し、結果を表6に示す。
【0105】実施例44 HEMAが17.64%であり、DMAが12.0%で
あり、フルオロモノマー(実施例31)が4.2%であ
り、二不飽和PEG4000(実施例1)が13.2%
であり、実施例11の一不飽和PEG3350が9.0
%であり、実施例20の二不飽和BPAが3.72%で
あり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてPEG
400 BAEが40%であるブレンド物からコンタク
トレンズを製造する。このブレンド物を実施例39の教
示と同様にして処理した後、方法1、2および3で試験
し、結果を表6に示す。
【0106】実施例45 HEMAが12.24%であり、DMAが12.0%で
あり、フルオロモノマー(実施例31)が4.2%であ
り、二不飽和PEG4000(実施例1)が13.2%
であり、実施例11の一不飽和PEG3350が14.
4%であり、実施例20の二不飽和BPAが3.72%
であり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてPE
G400 BAEが40%であるブレンド物からコンタ
クトレンズを製造する。このブレンド物を実施例39の
教示と同様にして処理した後、方法1、2および3で試
験し、結果を表6に示す。
【0107】実施例46 HEMAが5.04%であり、DMAが12.0%であ
り、フルオロモノマー(実施例31)が4.2%であ
り、二不飽和PEG4000(実施例1)が13.2%
であり、実施例11の一不飽和PEG3350が21.
6%であり、実施例20の二不飽和BPAが3.72%
であり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてPE
G400 BAEが40%であるブレンド物からコンタ
クトレンズを製造する。このブレンド物を実施例39の
教示と同様にして処理した後、方法1、2および3で試
験し、結果を表6に示す。
【0108】
【表6】
【0109】表6に示すデータから分かるように、二不
飽和PEG4000、一不飽和PEG3350、BPA
890、DMAおよびフルオロモノマーを含んでいるモ
ノマー類は、コンタクトレンズの水含有量をより高くし
ながら優れたモジュラスを与えている。
【0110】実施例47[一不飽和モノメトキシポリエ
チレングリコール(mPEG)2000の合成] 機械的撹拌機とガス導入管が備わっている1Lの3つ口
フラスコの中に乾燥したmPEG2000を200g
(0.10モル)入れる。この系を乾燥N2に続いて乾
燥O2でフラッシュ洗浄する。このmPEG2000に
乾燥したアセトニトリルを600g加え、このmPEG
2000が完全に溶解するまでこれらを混合する。次
に、カプリル酸第一錫を2滴そしてMEHQを500p
pm加える。滴下漏斗を通してIEMを15.51g
(0.10モル)加える。この反応を室温で24−28
時間進行させる。この反応が進行した後、IRスペクト
ルにおける2270cm-1のNCO吸収が消失する。ア
セトニトリルを減圧下で除去し、そしてこの白色ワック
ス状の一不飽和mPEG2000をそのまま用いる。
【0111】実施例48[一不飽和モノメトキシポリエ
チレングリコール(mPEG)5000の合成] 機械的撹拌機とガス導入管が備わっている1Lの3つ口
フラスコの中に乾燥したmPEG5000を200g
(0.04モル)入れる。この系を乾燥N2に続いて乾
燥O2でフラッシュ洗浄する。このmPEG5000に
乾燥したアセトニトリルを600g加え、このmPEG
5000が完全に溶解するまでこれらを混合する。次
に、カプリル酸第一錫を2滴そしてMEHQを500p
pm加える。滴下漏斗を通してIEMを6.20g
(0.10モル)加える。この反応を室温で24−28
時間進行させる。この反応が進行した後、IRスペクト
ルにおける2270cm-1のNCO吸収が消失する。ア
セトニトリルを減圧下で除去し、そしてこの白色ワック
ス状の一不飽和mPEG5000をそのまま用いる。
【0112】実施例49[二不飽和ポリエチレングリコ
ール(PEG)4500の合成] 機械的撹拌機とガス導入管が備わっている1Lの3つ口
フラスコの中に乾燥したPEG4500を200g
(0.0440モル)入れる。この系を乾燥N2に続い
て乾燥O2でフラッシュ洗浄する。このPEG4500
に乾燥したアセトニトリルを375g加え、このPEG
4500が完全に溶解するまでこれらを混合する。次
に、カプリル酸第一錫を2滴そしてMEHQを500p
pm加える。滴下漏斗を通してIEMを13.65g
(0.0880モル)加える。この反応を室温で24−
28時間進行させる。この反応が進行した後、IRスペ
クトルにおける2270cm-1のNCO吸収が消失す
る。アセトニトリルを減圧下で除去し、そしてこの得ら
れる白色ワックス状の二不飽和PEG4500をそのま
ま用いる。
【0113】実施例50 HEMAが22.86%であり、DMAが12.0%で
あり、二不飽和PEG4500(実施例49)が10.
2%であり、一不飽和mPEG2000(実施例47)
が1.5%であり、二不飽和BPA(実施例20)が
9.0%であり、フルオロモノマー(実施例31)が
4.2%であり、Darocur 1173が0.24%であり、そ
してPEG400 BAEが40%であるブレンド物を
調製する。上記ブレンド物を減圧(<5mmHg)下6
5℃で45分間混合した後、コンタクトレンズ用鋳型に
移す。この充填した鋳型を約65℃で40分間UV光に
暴露する(波長=300−380nm、線量=1.2−
1.6ジュール/cm2)。次に、このレンズ用鋳型を
分離させた後、50℃の蒸留水の中に3から4時間入れ
る。この初期水和期間後、このレンズを生理食塩水の中
で平衡にする。このレンズをここに試験方法1、2およ
び3で試験し、そして結果を表7に示す。
【0114】実施例51 HEMAが20.76%であり、DMAが12.0%で
あり、フルオロモノマー(実施例31)が4.2%であ
り、二不飽和PEG4500(実施例49)が10.2
%であり、実施例47の一不飽和mPEG2000が
3.6%であり、実施例20の二不飽和BPAが9.0
%であり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてP
EG400 BAEが40%であるブレンド物からコン
タクトレンズを製造する。このブレンド物を実施例50
の教示と同様にして処理した後、方法1、2および3で
試験し、結果を表7に示す。
【0115】実施例52 HEMAが15.96%であり、DMAが12.0%で
あり、フルオロモノマー(実施例31)が4.2%であ
り、二不飽和PEG4500(実施例49)が10.2
%であり、実施例47の一不飽和mPEG2000が
8.4%であり、実施例20の二不飽和BPAが9.0
%であり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてP
EG400 BAEが40%であるブレンド物からコン
タクトレンズを製造する。このブレンド物を実施例50
の教示と同様にして処理した後、方法1、2および3で
試験し、結果を表7に示す。
【0116】実施例53 HEMAが7.56%であり、DMAが12.0%であ
り、フルオロモノマー(実施例31)が4.2%であ
り、実施例49の二不飽和PEG4500が10.2%
であり、実施例47の一不飽和mPEG2000が1
6.8%であり、実施例20の二不飽和BPAが9.0
%であり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてP
EG400 BAEが40%であるブレンド物からコン
タクトレンズを製造する。このブレンド物を実施例50
の教示と同様にして処理した後、方法1、2および3で
試験し、結果を表7に示す。
【0117】実施例54 HEMAが12.06%であり、DMAが12.0%で
あり、フルオロモノマー(実施例31)が4.2%であ
り、二不飽和PEG4500(実施例49)が21.0
%であり、実施例47の一不飽和mPEG2000が
1.5%であり、実施例20の二不飽和BPAが9.0
%であり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてP
EG400 BAEが40%であるブレンド物からコン
タクトレンズを製造する。このブレンド物を実施例50
の教示と同様にして処理した後、方法1、2および3で
試験し、結果を表7に示す。
【0118】実施例55 HEMAが9.96%であり、DMAが12.0%であ
り、フルオロモノマー(実施例31)が4.2%であ
り、実施例49の二不飽和PEG4500が21.0%
であり、実施例47の一不飽和mPEG2000が3.
6%であり、実施例20の二不飽和BPAが9.0%で
あり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてPEG
400 BAEが40%であるブレンド物からコンタク
トレンズを製造する。このブレンド物を実施例50の教
示と同様にして処理した後、方法1、2および3で試験
し、結果を表7に示す。
【0119】実施例56 HEMAが5.16%であり、DMAが12.0%であ
り、フルオロモノマー(実施例31)が4.2%であ
り、実施例49の二不飽和PEG4500が21.0%
であり、実施例47の一不飽和mPEG2000が8.
4%であり、実施例20の二不飽和BPAが9.0%で
あり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてPEG
400 BAEが40%であるブレンド物からコンタク
トレンズを製造する。このブレンド物を実施例50の教
示と同様にして処理した後、方法1、2および3で試験
し、結果を表7に示す。
【0120】実施例57 DMAが11.38%であり、フルオロモノマー(実施
例31)が3.98%であり、実施例49の二不飽和P
EG4500が19.92%であり、実施例47の一不
飽和mPEG2000が15.94%であり、実施例2
0の二不飽和BPAが8.54%であり、Darocur 1173
が0.24%であり、そしてPEG400 BAEが4
0%であるブレンド物からコンタクトレンズを製造す
る。このブレンド物を実施例50の教示と同様にして処
理した後、方法1、2および3で試験し、結果を表7に
示す。
【0121】実施例58 HEMAが22.86%であり、DMAが12.0%で
あり、フルオロモノマー(実施例31)が4.2%であ
り、二不飽和PEG4500(実施例49)が10.2
%であり、実施例48の一不飽和mPEG5000が
1.5%であり、実施例20の二不飽和BPAが9.0
%であり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてP
EG400 BAEが40%であるブレンド物からコン
タクトレンズを製造する。このブレンド物を実施例50
の教示と同様にして処理した後、方法1、2および3で
試験し、結果を表7に示す。
【0122】実施例59 HEMAが20.76%であり、DMAが12.0%で
あり、フルオロモノマー(実施例31)が4.2%であ
り、二不飽和PEG4500(実施例49)が10.2
%であり、実施例48の一不飽和mPEG5000が
3.6%であり、実施例20の二不飽和BPAが9.0
%であり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてP
EG400 BAEが40%であるブレンド物からコン
タクトレンズを製造する。このブレンド物を実施例50
の教示と同様にして処理した後、方法1、2および3で
試験し、結果を表7に示す。
【0123】実施例60 HEMAが15.96%であり、DMAが12.0%で
あり、フルオロモノマー(実施例31)が4.2%であ
り、二不飽和PEG4500(実施例49)が10.2
%であり、実施例48の一不飽和mPEG5000が
8.4%であり、実施例20の二不飽和BPAが9.0
%であり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてP
EG400 BAEが40%であるブレンド物からコン
タクトレンズを製造する。このブレンド物を実施例50
の教示と同様にして処理した後、方法1、2および3で
試験し、結果を表7に示す。
【0124】実施例61 HEMAが7.56%であり、DMAが12.0%であ
り、フルオロモノマー(実施例31)が4.2%であ
り、実施例49の二不飽和PEG4500が10.2%
であり、実施例48の一不飽和mPEG5000が1
6.8%であり、実施例20の二不飽和BPAが9.0
%であり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてP
EG400 BAEが40%であるブレンド物からコン
タクトレンズを製造する。このブレンド物を実施例50
の教示と同様にして処理した後、方法1、2および3で
試験し、結果を表7に示す。
【0125】実施例62 HEMAが12.06%であり、DMAが12.0%で
あり、フルオロモノマー(実施例31)が4.2%であ
り、二不飽和PEG4500(実施例49)が21.0
%であり、実施例48の一不飽和mPEG5000が
1.5%であり、実施例20の二不飽和BPAが9.0
%であり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてP
EG400 BAEが40%であるブレンド物からコン
タクトレンズを製造する。このブレンド物を実施例50
の教示と同様にして処理した後、方法1、2および3で
試験し、結果を表7に示す。
【0126】実施例63 HEMAが9.96%であり、DMAが12.0%であ
り、フルオロモノマー(実施例31)が4.2%であ
り、実施例49の二不飽和PEG4500が21.0%
であり、実施例48の一不飽和mPEG5000が3.
6%であり、実施例20の二不飽和BPAが9.0%で
あり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてPEG
400 BAEが40%であるブレンド物からコンタク
トレンズを製造する。このブレンド物を実施例50の教
示と同様にして処理した後、方法1、2および3で試験
し、結果を表7に示す。
【0127】実施例64 HEMAが5.1%であり、DMAが12.0%であ
り、フルオロモノマー(実施例31)が4.2%であ
り、実施例49の二不飽和PEG4500が21.0%
であり、実施例48の一不飽和mPEG5000が8.
4%であり、実施例20の二不飽和BPAが9.0%で
あり、Darocur 1173が0.24%であり、そしてPEG
400 BAEが40%であるブレンド物からコンタク
トレンズを製造する。このブレンド物を実施例50の教
示と同様にして処理した後、方法1、2および3で試験
し、結果を表7に示す。
【0128】実施例65 DMAが11.38%であり、フルオロモノマー(実施
例31)が3.98%であり、実施例49の二不飽和P
EG4500が19.92%であり、実施例48の一不
飽和mPEG5000が15.94%であり、実施例2
0の二不飽和BPAが8.53%であり、Darocur 1173
が0.24%であり、そしてPEG400 BAEが4
0%であるブレンド物からコンタクトレンズを製造す
る。このブレンド物を実施例50の教示と同様にして処
理した後、方法1、2および3で試験し、結果を表7に
示す。
【0129】
【表7】
【0130】表7から分かるように、mPEG2000
またはmPEG5000を増やすにつれて、モジュラス
が低下すると共に水含有量とDkが上昇する。また、表
7中のEWCと比較すると、二不飽和PEG4500を
増やすと水含有量とDkの上昇がもたらされることが分
かるであろう。実施例57および65では、これらの調
合物におけるmPEGの上限を明らかにする目的でDM
A、BPA890、フルオロモノマーおよび二不飽和P
EG4500の量を低くしたことを特記する。
【0131】実施例66 HEMAが13.83%であり、DMAが10.0%で
あり、フルオロモノマー(実施例31)が4.5%であ
り、二不飽和PEG4000(実施例1)が10.0%
であり、実施例11の一不飽和PEG3350が7.0
%であり、実施例20の二不飽和BPAが4.5%であ
り、Darocur 1173が0.17%であり、そしてPEG4
00 BAEが50%であるブレンド物からコンタクト
レンズを製造する。このブレンド物を実施例50の教示
と同様にして処理した後、方法1、2および3で試験
し、結果を表8に示す。
【0132】実施例67 HEMAが4.83%であり、DMAが10.0%であ
り、フルオロモノマー(実施例31)が2.5%であ
り、二不飽和PEG4500(実施例49)が25.0
%であり、二不飽和BPA(実施例20)が7.5%で
あり、Darocur 1173が0.17%であり、そしてPEG
400 BAEが50%であるブレンド物からコンタク
トレンズを製造する。このブレンド物を実施例50の教
示と同様にして処理した後、方法1、2および3で試験
し、結果を表8に示す。
【0133】実施例68 HEMAが9.83%であり、DMAが10.0%であ
り、フルオロモノマー(実施例31)が1.25%であ
り、二不飽和PEG4500(実施例49)が25.0
%であり、一不飽和PEG(実施例11)が2.5%で
あり、二不飽和BPA(実施例20)が1.25%であ
り、Darocur 1173が0.17%であり、そしてPEG4
00 BAEが50%であるブレンド物からコンタクト
レンズを製造する。このブレンド物を実施例50の教示
と同様にして処理した後、方法1、2および3で試験
し、結果を表8に示す。
【0134】実施例69 HEMAが9.66%であり、DMAが15.0%であ
り、二不飽和PEG4500(実施例49)が25.0
%であり、二不飽和BPA(実施例20)が5.0%で
あり、Darocur 1173が0.17%であり、そしてPEG
400 BAEが50%であるブレンド物からコンタク
トレンズを製造する。このブレンド物を実施例50の教
示と同様にして処理した後、方法1、2および3で試験
し、結果を表8に示す。
【0135】実施例70 HEMAが1.33%であり、DMAが15.0%であ
り、二不飽和PEG4500(実施例49)が24.0
%であり、フルオロモノマー(実施例31)が3.5%
であり、二不飽和BPA(実施例20)が6.0%であ
り、Darocur 1173が0.17%であり、そしてPEG4
00 BAEが50%であるブレンド物からコンタクト
レンズを製造する。このブレンド物を実施例50の教示
と同様にして処理した後、方法1、2および3で試験
し、結果を表8に示す。
【0136】
【表8】
【0137】表8から分かるように、ここに開示したモ
ノマー類と架橋剤との種々の組み合わせを用いること
で、優れた酸素透過性と機械的特性を示すコンタクトレ
ンズ材料が得られる。
【0138】実施例71−107 これらの実施例では、HEMA、DMA、PEG400
0XL(実施例1)、二不飽和ビスフェノールA架橋剤
(実施例20)、PEG3350MC(実施例11)お
よびDarocur 1173を含んでいる反応性モノマー混合物と
協力させて種々の希釈剤および希釈剤混合物を用いた。
下記が説明的調合物である。
【0139】HEMAを64.7重量%にし、DMAを
20.0%にし、実施例1の二不飽和PEG4000架
橋剤を7.0%にし、実施例20のエトキシル化ビスフ
ェノールA架橋剤を2.0%にし、実施例11の一不飽
和PEG3350を6.0%にし、そしてDarocur 1173
を0.34%にした反応性モノマーブレンド物を調製し
た。このモノマーブレンド物の60重量%に、置き換え
可能な不活性希釈剤としてPEG1000を40%加え
た。上記ブレンド物を60℃で完全混合し、そしてこの
混合物を減圧(40mmHg)下で30分間(60℃)
撹拌した後、コンタクトレンズ用鋳型に移す。この充填
した鋳型を約60℃で20分間UV光に暴露する(波長
=300−380nm、線量=1.2−1.6ジュール
/cm2)。次に、この鋳型を分離させた後、70℃の
生理食塩水の中に3時間入れることで、その不活性希釈
剤と残存している如何なる未反応モノマーも除去する。
この初期水和期間後、これらのレンズを、室温の生理食
塩水が入っている新鮮な浴の中で平衡にする。次に、こ
れらのレンズを方法1、2および3で試験する。
【0140】以下に示す表は、実施例71−107に関
するモノマー類の比率および試験方法1、2および3に
従って試験した結果を示している。
【0141】
【表9】
【0142】
【表10】
【0143】
【表11】
【0144】
【表12】
【0145】
【表13】
【0146】
【表14】
【0147】
【表15】
【0148】
【表16】
【0149】
【表17】
【0150】
【表18】
【0151】
【表19】
【0152】実施例108−119 HEMA量を変化させ、DMAを20.0%にし、実施
例49に記述した二不飽和PEG4500架橋剤(PE
G4500XL)を16.0%にし、実施例20に記述
したエトキシル化ビスフェノールA架橋剤(BPA89
0)を8.0%または15.0%にし、実施例47に記
述した一不飽和モノメトキシPEG2000の量を変化
させ、そしてDarocur 1173を0.4%にした反応性モノ
マーブレンド物を調製した。このモノマーブレンド物の
55重量%に、50%のGLUCAM E-20と50%のPhotono
l 7025から成る置き換え可能な不活性希釈剤を45%ま
たは55%加えた。上記ブレンド物を60℃で完全混合
し、そしてこの混合物を減圧(40mmHg)下で30
分間(60℃)撹拌した後、コンタクトレンズ用鋳型に
移す。この充填した鋳型を約60℃で20分間UV光に
暴露する(波長=300−380nm、線量=1.2−
1.6ジュール/cm2)。次に、この鋳型を分離させ
た後、70℃の生理食塩水の中に3時間入れることで、
その不活性希釈剤と残存している如何なる未反応モノマ
ーも除去する。この初期水和期間後、これらのレンズ
を、室温の生理食塩水が入っている新鮮な浴の中で平衡
にする。次に、これらのレンズを方法1、2および3で
試験する。
【0153】以下の表の中に、実施例108−119に
従って調製した反応性モノマー混合物の調合物およびレ
ンズの試験結果を示す。
【0154】
【表20】
【0155】
【表21】
【0156】
【表22】
【0157】
【表23】
【0158】実施例120[一不飽和モノメトキシポリ
エチレングリコール(mPEG)350またはMc m
PEG350の合成] 1Lの3つ口フラスコの中に乾燥したmPEG350
(分子量=343.4g/モル)を100g(0.29
12モル)、乾燥した酢酸イソプロピルを300g、ジ
t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール(DTBHA)
を0.1497g(1000ppm)そしてカプリル酸
第一錫を0.10g入れる。これらの成分を加えた後、
その得られる溶液を20分間乾燥O2パージする(この
目的でガス拡散装置を用いる)。このO2パージが完了
した後、250mLの滴下漏斗に47.70g(1.1
モル)のメタアクリル酸イソシアナトエチル(IEM)
と100gの酢酸イソプロピルを仕込む(この操作は好
適にはN2下で実施される)。
【0159】次に、上記1Lの丸底フラスコにその滴下
漏斗の内容物(即ちIEM溶液)を激しく撹拌しながら
滴下する。この滴下が終了するには約4時間要するべき
である。このIEM滴下が終了した後、この滴下漏斗を
約50mLの酢酸イソプロピルで濯ぐ。この反応の進行
を監視した後、赤外スペクトルにおける2270cm-1
のNCO吸収が消失する。酢酸イソプロピルを減圧下で
除去し、そしてこの得られる液状の一不飽和mPEG3
50を製造したまま用いる。
【0160】実施例121−126 HEMA量を変化させ、実施例49に記述した二不飽和
PEG4500架橋剤(PEG4500XL)を25.
0%にし、ジメタアクリル酸ポリエチレングリコール1
000(PEG1000XL)の量を変化させ、そして
Darocur 1173を0.4%にした反応性モノマーブレンド
物を調製した。このモノマーブレンド物の60重量%
に、50%のGLUCAM E-20と50%のPhotonol 7025から
成る置き換え可能な不活性希釈剤を40%加えた。上記
ブレンド物を60℃で完全混合し、そしてこの混合物を
減圧(40mmHg)下で30分間(60℃)撹拌した
後、コンタクトレンズ用鋳型に移す。この充填した鋳型
を約60℃で20分間UV光に暴露する(波長=300
−380nm、線量=1.2−1.6ジュール/c
2)。次に、この鋳型を分離させた後、70℃の脱イ
オン水の中に3−4時間入れることで、その不活性希釈
剤と残存している如何なる未反応モノマーも除去する。
この初期水和期間後、これらのレンズを、室温の生理食
塩水が入っている新鮮な浴の中で平衡にする。次に、こ
れらのレンズを試験方法2および3に従って試験する。
酸素透過率に対する水含有量の理論的曲線から、Dkに
関して与えられる値を引き出す[Dk=(1.33)
(1.53)e(0.041)(H2O%)]。
【0161】以下の表の中に、実施例121−126に
従って調製した反応性モノマー混合物の調合物およびレ
ンズの試験結果を示す。
【0162】
【表24】
【0163】
【表25】
【0164】実施例127−131 HEMA量を変化させ、実施例49に記述した二不飽和
PEG4500架橋剤(PEG4500XL)を15.
0%にし、ジメタアクリル酸ポリエチレングリコール1
000(PEG1000XL)を10%にし、実施例1
20に記述した一不飽和モノメトキシPEG350(M
C mPEG350)の量を変化させ、そしてDarocur 1
173を0.4%にした反応性モノマーブレンド物を調製
した。このモノマーブレンド物の60重量%に、50%
のGLUCAM E-20と50%のPhotonol 7025から成る置き換
え可能な不活性希釈剤を40%加えた。上記ブレンド物
を60℃で完全混合し、そしてこの混合物を減圧(40
mmHg)下で30分間(60℃)撹拌した後、コンタ
クトレンズ用鋳型に移す。この充填した鋳型を約60℃
で20分間UV光に暴露する(波長=300−380n
m、線量=1.2−1.6ジュール/cm2)。次に、
この鋳型を分離させた後、70℃の脱イオン水の中に3
−4時間入れることで、その不活性希釈剤と残存してい
る如何なる未反応モノマーも除去する。この初期水和期
間後、これらのレンズを、室温の生理食塩水が入ってい
る新鮮な浴の中で平衡にする。次に、これらのレンズを
試験方法2および3に従って試験する。酸素透過率に対
する水含有量の理論的曲線から、Dkに関して与えられ
る値を引き出す[Dk=(1.33)(1.53)e
(0.041)(H2O%)]。
【0165】以下の表の中に、実施例127−131に
従って調製した反応性モノマー混合物の調合物およびレ
ンズの試験結果を示す。
【0166】
【表26】
【0167】
【表27】
【0168】実施例132−136 HEMA量を変化させ、実施例49に記述した二不飽和
PEG4500架橋剤(PEG4500XL)を15.
0%にし、実施例20に記述した二不飽和ビスフェノー
ルA架橋剤(BPA890)を10%にし、実施例12
0に記述した一不飽和モノメトキシPEG350(MC
mPEG350)の量を変化させ、そしてDarocur 117
3を0.4%にした反応性モノマーブレンド物を調製し
た。このモノマーブレンド物の60重量%に、50%の
GLUCAM E-20と50%のPhotonol7025から成る置き換え
可能な不活性希釈剤を40%加えた。上記ブレンド物を
60℃で完全混合し、そしてこの混合物を減圧(40m
mHg)下で30分間(60℃)撹拌した後、コンタク
トレンズ用鋳型に移す。この充填した鋳型を約60℃で
20分間UV光に暴露する(波長=300−380n
m、線量=1.2−1.6ジュール/cm2)。次に、
この鋳型を分離させた後、70℃の脱イオン水の中に3
−4時間入れることで、その不活性希釈剤と残存してい
る如何なる未反応モノマーも除去する。この初期水和期
間後、これらのレンズを、室温の生理食塩水が入ってい
る新鮮な浴の中で平衡にする。次に、これらのレンズを
試験方法2および3に従って試験する。酸素透過率に対
する水含有量の理論的曲線から、Dkに関して与えられ
る値を引き出す[Dk=(1.33)(1.53)e
(0.041)(H2O%)]。
【0169】以下の表の中に、実施例132−136に
従って調製した反応性モノマー混合物の調合物およびレ
ンズの試験結果を示す。
【0170】
【表28】
【0171】
【表29】
【0172】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0173】1.(A)式 RO(CH2CH2O)n−CO−(X)m−R1 (I) [式中、Rは、1から20個の炭素原子を有するアルキ
ル基を表し、nは、この一不飽和ポリオキシエチレンモ
ノマーの分子量が約500から約5500になるような
値を有する数を表し、Xは、イミド(−NH−)を表
し、mは、0または1であり、そしてm=1の時のR1
は、重合し得るオレフィン基を含んでいる有機モノイソ
シアネートが有するイソシアナト基を除去した後の残基
を表しており、そしてm=0の時のR1は、重合し得る
オレフィン基を含んでいる有機モノカルボン酸が有する
カルボキシル基を除去した後の残基を表している]で表
される一不飽和ポリオキシエチレンモノマー; (B)式 R1−(X)m−CO−O(CH2CH2O)n−CO−(X)m−R1 (II) [式中、nは、この二不飽和ポリオキシエチレンモノマ
ーの分子量が約2000から約11,000の範囲内に
なるような値を有する数であり、そしてX、mおよびR
1は、該一不飽和ポリオキシエチレンモノマーに関連し
て上で定義したのと同じである]で表される二不飽和ポ
リオキシエチレンモノマー; (C)(i)nが、該二不飽和ポリオキシエチレンモノ
マーの分子量が約300から約1700の範囲内になる
ような値を有する数である式(II)で表されるモノマ
ー;(ii)式
【0174】
【化9】
【0175】[式中、R1、mおよびXは、上で定義し
たのと同じであり、そしてp+qは、式(III)で表
されるモノマーの分子量が約500から1900の範囲
内になるように選択される]で表されるモノマー;およ
び(iii)このパラグラフ(C)で定義した分子量を
有する式(II)および(III)で表されるモノマー
類の混合物;から成る群から選択される二不飽和ポリオ
キシエチレンモノマー; (D)メタアクリル酸ヒドロキシエチル、メタアクリル
酸、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−ビニルピロ
リドン、モノメタアクリル酸グリセロール、イタコン酸
およびそれらの混合物から成る群から選択される親水性
モノマー;を含むモノマー混合物の反応生成物を含んで
いる架橋ポリマー。
【0176】2.R1が、式 −CH2CH2OCO−C(CH3)=CH2
【0177】
【化10】
【0178】で表される一価基から成る群から選択され
る一員である第1項のポリマー。
【0179】3.式(I)中のRがC1-6アルキルを表
す第1項のポリマー。
【0180】4.式(I)中のRがC1-6アルキルを表
す第2項のポリマー。
【0181】5.式(I)、(II)および(III)
中のR1が式−CH2CH2OCO−C(CH3)=CH2
で表される基を表す第3項のポリマー。
【0182】6.式(I)、(II)および(III)
中のR1が式−CH2CH2OCO−C(CH3)=CH2
で表される基を表す第4項のポリマー。
【0183】7.該モノマー混合物が、 (1)式(II) R1−(X)m−CO−O(CH2CH2O)n−CO−(X)m−R1 (II) [式中、nは、この二不飽和ポリオキシエチレンモノマ
ーの分子量が約2000から約11,000の範囲内に
なるような値を有する数であり、m=1、そしてXおよ
びR1は、上で定義したのと同じである]で表される二
不飽和ポリオキシエチレンモノマーを約2から40重量
%; (2)式(I) RO(CH2CH2O)n−CO−(X)m−R1 (I) [式中、R=C1-4アルキル、m=1、nは、式(I)
で表されるモノマーの分子量が約500から約5500
になるように選択され、そしてXおよびR1は、上で定
義したのと同じである]で表される一不飽和ポリオキシ
エチレンモノマーを約2から40重量%; (3)(i)式(III)
【0184】
【化11】
【0185】[式中、R1およびXは、上で定義したの
と同じであり、m=1、そしてp+qは、このモノマー
の分子量が約500から1900の範囲内になるように
選択される];または(ii)式(IV) CH2=(CH3)C−COO(CH2CH2O)nCOC(CH3)=CH2 (IV) [式中、nは、式(IV)で表されるモノマーの分子量
が約300から約1700になるように選択される]の
どちらかで表される二不飽和ポリオキシエチレンモノマ
ー;または(iii)(i)と(ii)の混合物;を約
0.5から20重量%;そして (4)メタアクリル酸ヒドロキシエチル、メタアクリル
酸、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−ビニルピロ
リドン、モノメタアクリル酸グリセロール、イタコン酸
およびそれらの混合物から成る群から選択される親水性
モノマーを約10から50重量%;含んでいる第2項の
ポリマー。
【0186】8.R1が、式 −CH2CH2OCO−C(CH3)=CH2
【0187】
【化12】
【0188】で表される一価基から成る群から選択され
る一員である第7項のポリマー。
【0189】9.RがC1-6アルキルでありそしてR1
式−CH2CH2OCO−C(CH3)=CH2で表される
基である第7項のポリマー。
【0190】10.RがC1-6アルキルでありそしてR1
が式−CH2CH2OCO−C(CH3)=CH2で表され
る基である第8項のポリマー。
【0191】11.Rがメチルである第9項のポリマ
ー。
【0192】12.Rがメチルである第10項のポリマ
ー。
【0193】13.第1項のポリマーを含んでいるソフ
トコンタクトレンズ。
【0194】14.第2項のポリマーを含んでいるソフ
トコンタクトレンズ。
【0195】15.第3項のポリマーを含んでいるソフ
トコンタクトレンズ。
【0196】16.第4項のポリマーを含んでいるソフ
トコンタクトレンズ。
【0197】17.第5項のポリマーを含んでいるソフ
トコンタクトレンズ。
【0198】18.第6項のポリマーを含んでいるソフ
トコンタクトレンズ。
【0199】19.第7項のポリマーを含んでいるソフ
トコンタクトレンズ。
【0200】20.第8項のポリマーを含んでいるソフ
トコンタクトレンズ。
【0201】21.第9項のポリマーを含んでいるソフ
トコンタクトレンズ。
【0202】22.第10項のポリマーを含んでいるソ
フトコンタクトレンズ。
【0203】23.第11項のポリマーを含んでいるソ
フトコンタクトレンズ。
【0204】24.第12項のポリマーを含んでいるソ
フトコンタクトレンズ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 イバン・エム・ヌネズ アメリカ合衆国フロリダ州32223ジヤク ソンビル・グラシントンウエイノース 1844 (72)発明者 ジエイムズ・デイ・フオード アメリカ合衆国フロリダ州32073オレン ジパーク・ナソーコート515 (56)参考文献 特開 昭51−34745(JP,A) 特開 昭52−102748(JP,A) 特開 昭61−145213(JP,A) 特開 昭61−226728(JP,A) 特開 昭59−161420(JP,A) 特開 昭50−107946(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02C 7/04 C08F 290/00 - 290/14 C08F 299/00 - 299/08 C08G 65/321

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)式 RO(CH2CH2O)n−CO−NH−1 (I) [式中、 Rは、1から20個の炭素原子を有するアルキル基を表
    し、 nは、この一不飽和ポリオキシエチレンモノマーの分子
    量が500から5500になるような値を有する数を表
    し、そして1は、重合し得るオレフィン基を含んでいる有機モノ
    イソシアネートが有するイソシアナト基を除去した後の
    残基を表している]で表される一不飽和ポリオキシエチ
    レンモノマー; (B)式 R1 −NH−CO−O(CH2CH2O)n−CO−NH−1 (II) [式中、 nは、この二不飽和ポリオキシエチレンモノマーの分子
    量が2000から11,000の範囲内になるような値
    を有する数であり、そしてR 1 は、該一不飽和ポリオキ
    シエチレンモノマーに関連して上で定義したのと同じで
    ある]で表される二不飽和ポリオキシエチレンモノマ
    ー; (C)(i)nが、該二不飽和ポリオキシエチレンモノ
    マーの分子量が300から1700の範囲内になるよう
    な値を有する数であり、そしてR 1 は該一不飽和ポリオ
    キシエチレンモノマーに関連して上で定義したのと同じ
    である、式(II)で表されるモノマー; (ii)式 【化1】 [式中、 1 、上で定義したのと同じであり、そして p+qは、式(III)で表されるモノマーの分子量が
    500から1900の範囲内になるように選択される]
    で表されるモノマー;および (iii)この(C)項で定義した分子量を有する式
    (II)および(III)で表されるモノマー類の混合
    物;から成る群から選択される二不飽和ポリオキシエチ
    レンモノマー;および (D)メタアクリル酸ヒドロキシエチル、メタアクリル
    酸、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−ビニルピロ
    リドン、モノメタアクリル酸グリセロール、イタコン酸
    およびそれらの混合物から成る群から選択される親水性
    モノマー;を含むことを特徴とする、ソフトコンタクト
    レンズ用の架橋ポリマーを製造するための組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組成物から製造されたポ
    リマーを含んでいるソフトコンタクトレンズ。
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