JPH076548U - 伝動用単列ローラチェーン - Google Patents
伝動用単列ローラチェーンInfo
- Publication number
- JPH076548U JPH076548U JP4030993U JP4030993U JPH076548U JP H076548 U JPH076548 U JP H076548U JP 4030993 U JP4030993 U JP 4030993U JP 4030993 U JP4030993 U JP 4030993U JP H076548 U JPH076548 U JP H076548U
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- JP
- Japan
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- roller
- bush
- sprocket
- transmission
- chain
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- Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 伝動用単列ローラチェーンの耐久性の向上と
スプロケットとの噛合騒音の抑制を図る。 【構成】 伝動用単列ローラチェーン21のローラを複
数に分割して(23A,23B)ブシュ22′に回転自
在に外嵌した。
スプロケットとの噛合騒音の抑制を図る。 【構成】 伝動用単列ローラチェーン21のローラを複
数に分割して(23A,23B)ブシュ22′に回転自
在に外嵌した。
Description
【0001】
本考案は、複数のスプロケットを夫々のスプロケット軸上で取付け位置を互い にずらせて配設し、該夫々のスプロケット間に懸回する伝動用単列ローラチェー ンであって、ダブルオーバーヘッドカム型自動車エンジンのカムシャフト駆動用 タイミングチェーンとして好適である。
【0002】
ダブルオーバーヘッドカム型エンジンのカムシャフト駆動装置は、特公平1― 41807号公報に開示され、その概略は図1に示す如く、吸気弁1側の第1カ ム軸2と排気弁3側の第2カム軸4との間隔を狭めて、第1カム軸のスプロケッ トと第2カム軸のスプロケット6を互いに軸方向にずらせて夫々のスプロケット の一部が重なるように配置し、クランク軸7の二連スプロケット8に巻掛けた複 列ローラチェーン9を第1カム軸のスプロケット5及び第2カム軸のスプロケッ ト6に巻掛けて、第1カム軸2および第2カム軸4を夫々回転駆動するものであ るが、エンジンの軽量化を図り且つエンジンの高速化に伴うタイミングチェーン の耐久性の向上と騒音に低減化を図るため、上述した駆動装置の複列ローラチェ ーン9を図4(A)に示す単列ローラチェーンとしたものが実願平5―3639 号として出願されている。 すなわち、図4(A)の駆動用単列ローラチェーン9は、リンクプレートの連 結ピン10を挿通したブシュ10’上に一個のローラ11が回転自在に外嵌され 、図1に示すスプロケット5、6、8の夫々に噛合するものである。
【0003】
単列ローラチェーンを用いた上述の従来技術においては、図4(B)に示す如 く、第1カム軸のスプロケット5がローラ11に噛合するローラ11上の噛合位 置はローラ11の中央より一側方へ片寄り、また第2カム軸のスプロケット6が ローラ11に噛合するローラ11上の噛合位置はローラ11の中央より他側方へ 片寄るので、噛合時の伝達荷重は1個のローラに側端部に交互に偏倚負荷され、 そのため、ブシュに回転隙間をもって外嵌されている一個のローラ11の軸心は 連結ピン10を挿通したブシュ10’の軸心に対して傾き、ローラ11の内周面 はブシュ10’の外周面に対して片当り回転を余儀なくされ、ローラ内周面及び ブシュ外周面に偏摩耗が生じ、ローラブシュ及び連結ピンの耐久性を著しく低下 させ、また、騒音発生の原因となっていた。
【0004】
本考案は、ブシュに外嵌したローラを複数に分割し、これらのローラが夫々の スプロケットに噛合した際のブシュとの片当り現象を除去したものである。
【0005】
ローラ上にスプロケットとの噛合による伝達荷重が偏倚負荷されても、ローラ は複数に分割されているから、偏倚荷重は噛合した分割ローラのみに負荷され噛 合しない他の分割ローラに波及しないので、噛合しない他の分割ローラがブシュ 上で傾くことなく、したがって、片当り現象は生じない。
【0006】 また、後述する図3(C)の如く、第2カム軸のスプロケット6を二連スプロ ケットとし第1カム軸のスプロケット5を二連スプロケットの間に一部重ねあわ せて、分割ローラをブシュ上の両側分割ローラと該両側分割ローラの2倍の長さ を有する中央分割ローラとで構成すれば、ブシュ上の伝達荷重負荷が分散均等化 される。
【0007】
図2(A),(B)は、伝動用単列ローラチェーンのローラを2等分に分割し た本考案の第1実施例であって、伝動用単列ローラチェーン21の連結ピン22 を挿通したブシュ22’には2等分に分割したローラ23A,23Bが回転自在 に外嵌しているから、第1カム軸のスプロケット5が一方の分割ローラ23Bに 噛合しても、図2(B)に示すように、噛合している分割ローラ23Bのみに伝 動荷重が負荷され、他方の分割ローラ23Aに伝動荷重は負荷されずに自由回転 状態を維持しているので、分割ローラ23A,23Bの軸心はブシュ22’の軸 心に対して傾くことがなく、また、第2カム軸のスプロケット6が他方の分割ロ ーラ23Aに噛合する場合も同様にローラ軸心とブシュ軸心との平行は保持され 傾くことはない。
【0008】 次に本考案の第2実施例を図3(A),(B)に示すと、 分割ローラをローラを3分割にし、伝動用単列ローラチェーン31の連結ピン 32を挿通したブシュ32’に等長一対の両側分割ローラ33B,33Bと該ロ ーラの2倍の長さ2Lを有する中央分割ローラ33Aがそれぞれ回転自在に外嵌 している。
【0009】 そして図3(C)に示す如く、該3分割ローラは第1カム軸のスプロケット5 Aに前記中央分割ローラ33Aが噛合し、第2カム軸の2連スプロケット6A, 6Aに前記両側分割ローラ33B,33Bが噛合し、スプロケット5Aは両側一 対の等径スプロケット6A,6Aの間に入りこませた重なり部分を有し、スプロ ケット5Aはスプロケット6Aの2倍の歯巾2Wを有する。したがって、図3( B)に図示するように、スプロケット噛合によるチェーンへの伝動荷重は、チェ ーンのブシュに対して左右対称に負荷されて偏荷重負荷を回避することできる。
【0010】
本考案は、伝動用単列ローラチェーンのローラを複数に分割して回転自在にチ ェーン連結ピンを挿通したブシュに外嵌したから、ダブルオーバーヘッドカム型 エンジンにおける給気弁及び排気弁作動カム軸の夫々の駆動スプロケットが一部 重なり合って配置され、且つそれぞれのスプロケットのそれぞれの軸上での取付 け位置がずれているために、スプロケットがブシュの軸方向の偏倚した位置に噛 合しても、噛合した分割ローラのみに伝動荷重が負荷され、噛合しない同軸上の 他の分割ローラは無負荷状態であって偏荷重が負荷されないので傾くことがない から、ローラの耐久性が向上し、ローラの動きが安定して動力損失が低減し、さ らに、ローラの分割によってスプロケットとの噛合衝突エネルギーが分散吸収さ れて噛合騒音が抑止されるものであり、また、ローラを3分割すれば、ローラに 噛合い時における偏荷重が負荷されないばかりでなく、ローラを外嵌したブシュ に均等な噛合伝達荷重が負荷されるから、ローラの耐久性は勿論のこと、ブシュ の耐用寿命も向上し、噛合時の偏荷重に伴うチェーンの蛇行がないので、チェー ンとスプロケットとの干渉も防止される等、多くの優れた効果を有するものであ る。
【図1】ダブルオーバーヘッドカム型エンジンのカムシ
ャフト駆動説明正面図である。
ャフト駆動説明正面図である。
【図2】(A)は単列2分割ローラを有するローラチェ
ーンの要部斜視図であり、同図(B)はスプロケットと
の噛合説明要部平面図である。
ーンの要部斜視図であり、同図(B)はスプロケットと
の噛合説明要部平面図である。
【図3】(A)は単列3分割ローラを有するローラチェ
ーンの要部斜視図であって、同図(B)はスプロケット
との噛合説明要部平面図であり、同図(C)スプロケッ
ト配置平面図である。
ーンの要部斜視図であって、同図(B)はスプロケット
との噛合説明要部平面図であり、同図(C)スプロケッ
ト配置平面図である。
【図4】(A)従来例の単列ローラチェーンの要部斜視
図であり、同図(B)はスプロケットとの噛合説明要部
平面図である。
図であり、同図(B)はスプロケットとの噛合説明要部
平面図である。
5,5A 第1カム軸のスプロケット 6,6A 第2カム軸のスプロケット 21,31 分割ローラを有する単列ローラチェーン 23A,23B,33A,33B 分割ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 村野 征夫 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目17番96号 株式会社椿本チエイン内
Claims (3)
- 【請求項1】 リンクプレート連結ピンを挿通したブシ
ュに複数の分割ローラを回転自在に外嵌した伝動用単列
ローラチェーン。 - 【請求項2】 リンクプレート連結ピンを挿通したブシ
ュに複数の等長分割ローラを回転自在に外嵌した伝動用
単列ローラチェーン。 - 【請求項3】 リンクプレート連結ピンを挿通したブシ
ュに両側分割ローラと該ローラの2倍の長さを有する中
央分割ローラとを夫々回転自在に外嵌した伝動用単列ロ
ーラチェーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993040309U JP2587976Y2 (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 伝動用単列ローラチェーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993040309U JP2587976Y2 (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 伝動用単列ローラチェーン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH076548U true JPH076548U (ja) | 1995-01-31 |
JP2587976Y2 JP2587976Y2 (ja) | 1998-12-24 |
Family
ID=12577025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993040309U Expired - Lifetime JP2587976Y2 (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 伝動用単列ローラチェーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2587976Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003519313A (ja) * | 2000-01-05 | 2003-06-17 | エフ・エー・フアウ・モトーレンテヒニック・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング | 狭い間隔で存在する平行な2つの軸を駆動するためのチェーン駆動機構 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6440363U (ja) * | 1987-09-01 | 1989-03-10 |
-
1993
- 1993-06-29 JP JP1993040309U patent/JP2587976Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6440363U (ja) * | 1987-09-01 | 1989-03-10 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003519313A (ja) * | 2000-01-05 | 2003-06-17 | エフ・エー・フアウ・モトーレンテヒニック・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング | 狭い間隔で存在する平行な2つの軸を駆動するためのチェーン駆動機構 |
JP4673536B2 (ja) * | 2000-01-05 | 2011-04-20 | エフ・エー・フアウ・モトーレンテヒニック・ゲゼルシヤフト・ミト・ベシユレンクテル・ハフツング | 狭い間隔で存在する平行な2つの軸を駆動するためのチェーン駆動機構 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2587976Y2 (ja) | 1998-12-24 |
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