JPH0765344A - 磁気ヘッド、磁気ヘッド装置及び磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ヘッド、磁気ヘッド装置及び磁気ディスク装置

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JPH0765344A
JPH0765344A JP23235693A JP23235693A JPH0765344A JP H0765344 A JPH0765344 A JP H0765344A JP 23235693 A JP23235693 A JP 23235693A JP 23235693 A JP23235693 A JP 23235693A JP H0765344 A JPH0765344 A JP H0765344A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライダの浮上姿勢が安定で、しかも耐並進
振動特性及び追従性能に優れた浮上型磁気ヘッドを提供
する。 【構成】 スライダ1は、空気ベアリング面が第1の面
100と、第2の面110と、第3の面120とを含ん
でいる。第1の面100は1つの連続面を構成してい
る。第2の面110及び第3の面120のそれぞれは、
スライダ1の長さ方向の一端側であって、長さ方向の一
端縁と幅方向の外端縁とがなす角部を含む幅方向の両側
に、第1の面100よりも低くなるように設けられてい
る。これらは、また、スライダ1の長さ方向の途中で終
わり、第1の面100によって幅方向に互いに隔てられ
ている。磁気変換素子2は長さ方向の他端側に備えられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッド、磁気ヘッ
ド装置及び磁気ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に浮上型磁気ヘッドと称されている
この種の磁気ヘッドとしては、例えばウインチェスタ型
磁気ヘッド、コンポジット型磁気ヘッド、薄膜磁気ヘッ
ドまたはMIG型磁気ヘッド等が知られている。その基
本的な構造は、セラミック構造体でなるスライダに、磁
気変換素子を付着させた構造となっている。
【0003】磁気ディスク装置として使用する場合は、
磁気ヘッドは支持バネ(ジンバル)の先端部に装着し、
スライダの浮上面 を磁気ディスクの面に対向させて配
置する。磁気ディスクが静止しているときは、支持バネ
のバネ圧により浮上面 が磁気ディスクの面に押付けら
れているが、磁気ディスクが回転すると、スライダの浮
上面 に揚力動圧が発生し、この動圧と支持バネのバネ
圧と釣り合う浮上量で浮上する。
【0004】これまで提案された磁気ヘッドは、いわゆ
るテーパ.フラット型磁気ヘッドと、レール部及びテー
パ部を持たないタイプの磁気ヘッドに分類することがで
きる。前者は特公昭58ー21329号公報や特公昭5
8ー28650号公報等で知られ、スライダが2つのの
レール部を有し、これらのレール部の表面を平面度の高
い空気ベアリング面とし、更に、レール部の空気流入端
側にテーパ部をもうけた構造となっている。テーパ部
は、空気流入端部の浮上圧力、即ち負荷容量を高め、浮
上姿勢及び浮上走行性を安定化するために設けられてい
る。
【0005】後者は、特開昭64ー21713号公報等
に開示されている。この先行技術によればテーパ部を持
たないため、負荷容量が小さくなり、微小隙間で動作す
る磁気ヘッドを実現できる。従って、スペーシングロス
を減少させ、高記録密度を達成するのに適している。ま
た、小型化及び量産化に適している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した2つのタイプ
の磁気ヘッドの内、テーパ.フラット型磁気ヘッドは、
耐並進振動特性、耐うねり特性等の動特性が比較的良好
であり、浮上姿勢の安定性も比較的良好である。しか
し、テーパ部において発生する空気バネ剛性が大きくな
るため、空気流入端側の負荷容量が大きくなる。このた
め、磁気ディスク周速に対する浮上隙間が大きくなり、
スペーシングロスが大きくなる傾向にある。また、テー
パ部、これと連続する空気ベアリング面及びこれらを支
持するレール部の精密加工が必要であるため、加工費用
の増大及び量産性の低下を招く傾向がある。
【0007】空気ベアリング面にレール部もテーパ部を
持たないタイプの磁気ヘッドは、加工の容易性、小型化
及び量産性に優れている。しかしながら、空気流入端部
の負荷容量が小さく、空気バネ剛性が低いために、空気
流入端部側で浮上姿勢が変動し易い。このため、耐並進
振動特性や磁気ディスクのうねりに対する追従性が悪く
なる可能性がある。更に、空気流出方向に平行な両側端
の負荷容量が小さくなり、シーク剛性が低くなる可能性
がある。
【0008】本発明の課題は、高記録密度を達成するの
に適し、しかも、小型化及び量産化にも適した磁気ヘッ
ドを提供することである。
【0009】本発明のもう一つの課題は、磁気ディスク
と組み合わせて用いた場合、スライダの浮上姿勢が安定
で、しかも耐並進振動特性及び追従性能にも優れた磁気
ヘッド、磁気ヘッド装置及び磁気ディスク装置を提供す
ることである。
【0010】本発明の更にもう一つの課題は、磁気ディ
スク上で磁気ヘッドを高速でシークした時の浮上隙間の
変動を低減させ得る磁気ヘッド、磁気ヘッド装置及び磁
気ディスク装置を提供するることである。
【0011】本発明の更にもう一つの課題は、スライダ
のロール角をコントロールし、それによって浮上姿勢を
安定化できる磁気ヘッド、磁気ヘッド装置及び磁気ディ
スク装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述する課題解決のた
め、本発明は、スライダと、磁気変換素子とを含む磁気
ヘッドであって、前記スライダは、一面側に空気ベアリ
ング面を有し、前記空気ベアリング面が第1の面と、第
2の面と、第3の面とを含んでおり、前記第1の面は、
1つの連続面を構成しており、前記第2の面及び第3の
面のそれぞれは、前記スライダの長さ方向の一端側であ
って、前記長さ方向の一端縁と幅方向の外端縁とがなす
角部を含む幅方向の両側に、前記第1の面よりも低くな
るように設けられ、前記スライダの長さ方向の途中で終
わり、前記第1の面によって幅方向に互いに隔てられて
おり、前記磁気変換素子は、前記長さ方向の他端側に備
えられている。
【0013】本発明に係る磁気ヘッド装置及び磁気ディ
スク装置は、前述した磁気ヘッドを備える。
【0014】
【作用】スライダは、空気ベアリング面を構成する第1
の面が1つの連続面を構成しているから、レール部を持
たないスライダとなる。従って、基本的構造が特開昭6
4ー21713号公報等に開示された磁気ヘッドと類似
しており、スペーシングロスを減少させ、高記録密度を
達成するのに適し、小型化及び量産化にも適した磁気ヘ
ッドが得られる。
【0015】空気ベアリング面を構成する第2の面及び
第3の面のそれぞれは、スライダの長さ方向の一端側で
あって、さ方向の一端縁と幅方向の外端縁とがなす角部
を含む幅方向の両側に、第1の面よりも低くなるように
設けられ、スライダの長さ方向の途中で終わっており、
磁気変換素子は長さ方向の他端側に備えられているか
ら、磁気ディスクと組み合わせて用いた場合、磁気変換
素子の位置する他端側を空気流出端とする通常の使用態
様において、空気流入端側に第2の面及び第3の面によ
る空気軸受けが形成される。この空気軸受けにより、空
気流入側の負荷容量が高まり、空気膜剛性が高まる。こ
のため、スライダの浮上姿勢が安定すると共に、耐並進
振動特性や追従性能が向上する。この結果、0.1μm
以下の微小浮上隙間を安定に維持したままで読み書き動
作を行なうことができるようになり、表面精度の高い磁
気ディスク、例えばガラス基板を用いた磁気ディスクと
組み合わせ、高密度記録、大容量の磁気ディスク装置を
実現できる。耐並進振動特性とは磁気ディスクの表面の
平坦性に対して追従する特性であり、追従性能とは磁気
ディスクの表面に存在するうねりに対して追従する性能
である。
【0016】第2の面及び第3の面のそれぞれは、スラ
イダの長さ方向の一端側に設けられており、磁気変換素
子は長さ方向の他端側に備えられているから、浮上隙間
が空気流入端側となるスライダの長さ方向の一端側で大
きくなり、磁気変換素子のある長さ方向の他端側で小さ
くなる。このため、0.1μm以下の微小浮上隙間を保
ち、スペーシングロスを減少させた場合であっても、ヘ
ッドクラッシュを生じることがない。
【0017】第2の面及び第3の面は、第1の面によっ
て幅方向に互いに隔てられているから、幅方向の両側に
おける負荷容量が高くなる。このため、磁気ディスク上
で磁気ヘッドを高速でシークした時の浮上隙間の変動を
低減させることができる。
【0018】第2の面及び第3の面に発生する負荷容量
は、第2の面及び第3の面の幅または長さを選択するこ
とによって調整できる。そしてそれによって、スライダ
のロール角をコントロールし、浮上姿勢を調整できる。
例えば、磁気ディスクとの組み合わせにおいて、外周側
となる凹部の幅を、内周側となる凹部の幅より僅かに小
さくすることによって、内外周での負荷容量を調整し、
スライダのロール角を小さくし、浮上姿勢を安定化でき
る。
【0019】本発明は、例えばウエンチェスタ型磁気ヘ
ッド、コンポジット型磁気ヘッド、薄膜磁気ヘッドまた
はMIG型磁気ヘッド等、磁気ヘッドの殆ど全てに適用
できる。
【0020】
【実施例】図1は本発明に係る磁気ヘッドの斜視図、図
2は図1に示した磁気ヘッドの正面図、図3は図2の右
側面図である。本発明に係る磁気ヘッドは、スライダ1
と、磁気変換素子2とを含んでいる。スライダ1は、媒
体対向面Aとなる一面側に第1の面100と、第2の面
102と、第3の面103とを有している。第1の面1
00は、一つの連続する面を形成している。スライダ1
は空気流れ方向aに沿った長さLが0.5〜2.8m
m、幅Wが0.5〜2mmとなるように小型化されたも
のを用いることができる。
【0021】第2の面110及び第3の面120は、ス
ライダ1の長さ方向の一端側に設けられている。長さ方
向は、磁気ディスク(図示しない)との組み合わせた場
合の空気流れ方向aに一致する。第2の面110及び第
3の面120は、また、長さ方向の一端縁と幅方向の外
端縁とがなす角部を含む幅方向の両側に設けられ、長さ
方向の途中で終わり、第1の面100によって幅方向に
互いに隔てられている。第2の面110及び第3の面1
20は、第1の面100から底面111までの最大深さ
が0.1〜数十μmの範囲となるように選定する。この
ような第2の面110及び第3の面120は、例えばイ
オンビーム加工によって容易に形成できる。
【0022】第2の面110は、第1の面100と底面
111との間に壁面112、113を有する。第1壁面
112は空気流れ方向aに延び、第2壁面113は空気
流れ方向aとほぼ直交する幅方向に延びている。第3の
面120も、同様に、第1の面100と底面121との
間に壁面122、123を有する。第1壁面122は空
気流れ方向aに延び、第2壁面123は空気流れ方向a
とほぼ直交する方向に延びている。図示の壁面112、
113、122、123はステップ状に形成されてい
る。
【0023】磁気変換素子2は空気流入端とは反対側の
他端面に備えられている。図示の磁気変換素子2はIC
製造テクノロジーと同様のプロセスに従って形成された
薄膜素子を示しているが、ウエンチェスタ型磁気ヘッ
ド、コンポジット型磁気ヘッドまたはMIG型磁気ヘッ
ド等、磁気ヘッドの殆ど全てに適用できる。また、磁気
変換素子2は磁気抵抗素子、誘導型素子の何れを含むこ
ともできる。
【0024】図4は本発明に係る磁気ディスク装置を示
す図である。磁気ディスク装置は、位置決め装置3、磁
気ディスク4、周知のヘッド支持装置5及び本発明に係
る磁気ヘッド6を含んでいる。磁気ディスク4は、図示
しない回転駆動機構により、矢印aの方向に回転駆動さ
れる。位置決め装置3は、ロータリ・アクチュエータ方
式であり、ヘッド支持装置5の一端側を支持し磁気ディ
スク4の面上で所定角度で、矢印b1またはb2の方向
に駆動する。それによって、所定のトラックにおいて、
磁気ディスク4への書き込み及び読み出しが行なわれ
る。磁気ディスク4としては表面粗さが、例えば100
Å以下の高度の表面性を有する基板に磁気記録層を設け
たものが使用できる。そのような基板の一例としてガラ
ス基板を挙げることができる。
【0025】図5は図4に示した磁気ディスク装置の動
作を説明する図である。読み書き動作において、磁気ヘ
ッド6を支持するヘッド支持装置5がロータリ・アクチ
ュエータ方式位置決め装置3によりピポット中心O1を
中心にして、矢印b1、b2の方向にスイングするごと
く駆動される。磁気ディスク4上の磁気ヘッド6の位置
は、通常、スキュー角によって表現される。
【0026】図6は磁気ヘッド装置の側面図、図7は同
じく底面図である。ヘッド支持装置5は、金属薄板でな
る支持体51の長手方向の一端にある自由端に、同じく
金属薄板でなる可撓体52を取付け、この可撓体52の
下面に磁気ヘッド6を取付けた構造となっていて、磁気
ディスク4に磁気ヘッド6を押付ける荷重力を与える。
図示の可撓体52は、支持体51の長手方向軸線と略平
行して伸びる2つの外側枠部521、522と、支持体
51から離れた端において外側枠部521、522を連
結する横枠523と、横枠523の略中央部から外側枠
部521、522に略平行するように延びていて先端を
自由端とした舌状片524とを有して構成され、横枠5
23のある方向とは反対側の一端を、支持体51の自由
端付近に溶接等の手段によって取付けてある。
【0027】可撓体52の舌状片524の上面には、例
えば半球状の荷重用突起525が設けられていて、この
荷重用突起525により、支持体51の自由端から舌状
片524へ荷重力を伝えるようにしてある。
【0028】舌状片524の下面に磁気ヘッド6を接着
等の手段によって取付けてある。磁気ヘッド6は、長さ
方向がヘッド支持装置5の長手方向に一致するように、
磁気ヘッド支持装置5に取付けられている。本発明に適
用可能なヘッド支持装置5は、上記実施例に限らない。
これまで提案され、またはこれから提案されることのあ
るヘッド支持装置を、広く適用できる。
【0029】上述したように、スライダ1の第1の面1
00は、一つの連続面を形成しているから、レール部を
持たないスライダ1となる。従って、図4〜図7に示し
た磁気ディスク装置を構成した場合、スペーシングロス
を減少させ、高記録密度を達成するのに適し、小型化及
び量産化にも適した磁気ヘッドが得られる。
【0030】また、スライダ1は、空気ベアリング面を
構成する第2の面110及び第3の面120のそれぞれ
は、スライダ1の長さ方向の一端側であって、長さ方向
の一端縁と幅方向の外端縁とがなす角部を含む幅方向の
両側に、第1の面100よりも低くなるように設けら
れ、スライダ1の長さ方向の途中で終わっており、磁気
変換素子2は長さ方向の他端側に備えられているから、
磁気ディスク4と組み合わせて用いた場合、空気流入端
側に第2の面110及び第3の面120による空気軸受
けが形成され、空気流入側の負荷容量が高まり、空気膜
剛性が高まる。このため、スライダ1の浮上姿勢が安定
すると共に、耐並進振動特性や追従性能が向上する。
【0031】第2の面110及び第3の面120のそれ
ぞれは、スライダ1の長さ方向の一端側に設けられてお
り、磁気変換素子2は長さ方向の他端側に備えられてい
るから、浮上隙間gが空気流入端側となるスライダ1の
長さ方向の一端側で大きくなり、磁気変換素子2のある
長さ方向の他端側で小さくなる。このため、0.1μm
以下の微小浮上隙間を保ち、スペーシングロスを減少さ
せた場合であっても、ヘッドクラッシュを生じることが
ない。
【0032】第2の面110及び第3の面120は、第
1の面100によって幅方向に互いに隔てられているか
ら、幅方向の両側における負荷容量が高くなる。このた
め、磁気ディスク4上で磁気ヘッド6を高速でシークし
た時の浮上隙間の変動を低減させることができる。ま
た、幅方向の両側における負荷容量が大きくなるので、
ピッチング剛性が高まり、ピッチング量が減少する。こ
のため、浮上姿勢が安定する。
【0033】図8は図4〜図7に示した磁気ディスク装
置において、第2の面110または第3の面120の上
を通り、長さ方向に取られた線上の浮上圧力分布を示す
図である。図示するように、浮上圧力は第2の面110
または第3の面120と第1の面100との間の段差部
で最大値を示す。図9は図4〜図7に示した磁気ディス
ク装置において、第2の面110と第3の面120との
間を通り長さ方向に取られた線上で見た浮上圧力分布を
示す図である。図示するように、浮上圧力はヘッド支持
装置5から磁気ヘッド5へ荷重Pを印加する突起525
の位置で最大値を示す。
【0034】図8に示すように、第2の面110及び第
3の面120の長さ方向の壁面113の位置を、荷重P
の加わる突起525よりも空気流入側に設けることによ
り、空気流入側の負荷容量が増し、空気流入側の浮上隙
間が空気流出側に比べて大きくなる。このため、浮上姿
勢が安定する。
【0035】第2の面110及び第3の面120の投影
平面積は、同じであってもよいし、異なっていてもよ
い。第2の面110及び第3の面120の投影平面積を
異ならせた場合は、幅方向の両側における負荷容量を調
整することができる。そして、それによって、スライダ
1のロール角をコントロールし、浮上姿勢を調整でき
る。投影面積は第2の面110及び第3の面120の幅
W1、W2を互いに異ならせることによって調整でき
る。例えば図4〜図7に示したロータリ・アクチュエー
タ方式において、図1に示すように、磁気ディスク4の
外周側となる第3の面120の幅W2を、内周側となる
第2の面110の幅W2より僅かに小さくすることによ
って、内外周での負荷容量を調整し、スライダ1のロー
ル角を小さくし、浮上姿勢を安定化できる。幅を異なら
せる代わりに、または、幅の変更と合わせて、長さを異
ならせることによっても、内外周での負荷容量を調整で
きる。幅及び長さの選定による負荷容量の調整は、第2
の面110及び第3の面120の投影平面積が同じであ
っても可能である。
【0036】第2の面110及び第3の面120の空気
軸受け作用は、その形状選択によりコントロールするこ
とができる。選択できる形状の例を図10〜図22に示
す。
【0037】図10に示す実施例では、第2の面110
に備えられた第2壁面113が、第1壁面112との間
に生じる角度が90度よりは大きい角度に選定されてい
る。第3の面120に備えられた第2壁面123も同様
に第1壁面122との間に生じる角度が90度よりは大
きい角度に選定されている。
【0038】図11に示す実施例では、壁面112、1
22は弧状の平面形状を有する。図12では、壁面11
2、122は三角状の平面形状を有する。
【0039】図13〜図15の実施例では、第2の面1
10及び第3の面120は、底面111、121がスラ
イダ1の長さ方向に傾斜している。底面111、121
の傾斜態様は、図13では平面、図14では凸曲面、図
15では凹曲面である。
【0040】第2の面110及び第3の面120の平面
形状、縁形状または壁面形状等は、上記実施例の他に
も、種々の態様を取ることができる。その例を図16〜
図22に示す。図16〜図19は空気ベアリング面側の
平面投影図を示している。図16において、第2の面1
10及び第3の面120は長さ方向に沿う直線部分11
2、122と、この直線部分112、122に連なる円
弧部分113、123とを組み合わせた縁形状を有す
る。図17において、第2の面110及び第3の面12
0は長さ方向に沿う円弧状部分112、122と、この
円弧状部分112、122に連なる直線部分113、1
23とを組み合わせた縁形状を有する。図18におい
て、第2の面110及び第3の面120は長さ方向に傾
斜する直線部分112、122と、この直線部分11
2、122に連なる幅方向の直線部分113、123と
を組み合わせた縁形状を有する。図19に図示された実
施例において、第2の面110及び第3の面120のそ
れぞれは、長さ方向の一端縁と幅方向の外端縁とがなす
角部から長さ方向に延びる弧状部分112、122と、
幅方向の直線部分113、123とを組み合わせた縁形
状を有する。
【0041】図20〜図22は長さ方向の一端側からみ
た側面図である。第2の面110及び第3の面120の
壁面112、122(または壁面113、123)は、
図20に示すように、傾斜面であってもよいし、図21
に示すように、凹面であってもよいし、図22に示すよ
うに凸面であってもよい。
【0042】図示は省略するが、各実施例の組み合わせ
が多数存在し得ることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。 (a)高記録密度を達成するのに適し、しかも、小型化
及び量産化にも適した磁気ヘッドを提供することことが
できる。 (b)磁気ディスクと組み合わせて用いた場合、スライ
ダの浮上姿勢が安定で、しかも耐並進振動特性及び追従
性能にも優れた磁気ヘッド、磁気ヘッド装置及び磁気デ
ィスク装置を提供することができる。この結果、0.1
μm以下の微小浮上隙間を安定に維持したままで読み書
き動作を行なうことができるようになり、表面精度の高
い磁気ディスク、例えばガラス基板を用いた磁気ディス
クと組み合わせ、高密度記録、大容量の磁気ディスク装
置を実現できる。 (c)磁気ディスク上で磁気ヘッドを高速でシークした
時の浮上隙間の変動を低減させ得る磁気ヘッド、磁気ヘ
ッド装置及び磁気ディスク装置を提供することができ
る。 (d)スライダのロール角をコントロールし、それによ
って浮上姿勢を安定化できる磁気ヘッド、磁気ヘッド装
置及び磁気ディスク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気ヘッドの斜視図である。
【図2】図1に示した磁気ヘッドの正面図である
【図3】図2の右側面図である。
【図4】本発明に係る磁気ディスク装置の平面図であ
る。
【図5】図4に示した磁気ディスク装置の動作を説明す
る図である。
【図6】本発明に係る磁気ヘッド装置の側面図である。
【図7】図6に示した磁気ヘッド装置の底面図である。
【図8】図4〜図7に示した磁気ディスク装置におい
て、第2の面または第3の面の上を通り長さ方向に取ら
れた線上の浮上圧力分布を示す図である。
【図9】図4〜図7に示した磁気ディスク装置におい
て、第2の面と第3の面との間を通り長さ方向に取られ
た線上の浮上圧力分布を示す図である。
【図10】本発明に係る磁気ヘッドの更に別の実施例を
示す斜視図である。
【図11】本発明に係る磁気ヘッドの更に別の実施例を
示す斜視図である。
【図12】本発明に係る磁気ヘッドの更に別の実施例を
示す斜視図である。
【図13】本発明に係る磁気ヘッドの更に別の実施例を
示す斜視図である。
【図14】本発明に係る磁気ヘッドの更に別の実施例を
示す斜視図である。
【図15】本発明に係る磁気ヘッドの更に別の実施例を
示す斜視図である。
【図16】本発明の係る磁気ヘッドの更に別の実施例に
おいて空気ベアリング面側から見た平面図である。
【図17】本発明の係る磁気ヘッドの更に別の実施例に
おいて空気ベアリング面側から見た平面図である。
【図18】本発明の係る磁気ヘッドの更に別の実施例に
おいて空気ベアリング面側から見た平面図である。
【図19】本発明の係る磁気ヘッドの空気ベアリング面
側から見た平面図である。
【図20】本発明の係る磁気ヘッドの更に別の実施例の
側面図である。
【図21】本発明の係る磁気ヘッドの更に別の実施例の
側面図である。
【図22】本発明の係る磁気ヘッドの更に別の実施例の
側面図である。
【符号の説明】
1 スライダ 2 磁気変換素子 100 第1の面 110 第2の面 120 第3の面 4 磁気ディスク 5 ヘッド支持装置

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライダと、磁気変換素子とを含む磁気
    ヘッドであって、 前記スライダは、一面側に空気ベアリング面を有し、前
    記空気ベアリング面が第1の面と、第2の面と、第3の
    面とを含んでおり、 前記第1の面は、1つの連続面を構成しており、 前記第2の面及び第3の面のそれぞれは、前記スライダ
    の長さ方向の一端側であって、前記長さ方向の一端縁と
    幅方向の外端縁とがなす角部を含む幅方向の両側に、前
    記第1の面よりも低くなるように設けられ、前記スライ
    ダの長さ方向の途中で終わり、前記第1の面によって幅
    方向に互いに隔てられており、 前記磁気変換素子は、前記長さ方向の他端側に備えられ
    ている磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記第2の面及び前記第3の面は、投影
    平面積が互いに等しいかまたは異なる請求項1に記載の
    磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記第2の面及び前記第3の面は、長さ
    寸法または幅寸法の少なくとも一方が互いに異なる請求
    項2に記載の磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記第2の面及び前記第3の面は、底面
    が平面または曲面の何れかである請求項1に記載の磁気
    ヘッド。
  5. 【請求項5】第2の面及び第3の面は、前記第1の面に
    連なる壁面が前記第1の面に対してほぼ垂直であるかま
    たは傾斜している請求項1に記載の磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記壁面は、縁形状が直線、曲線もしく
    はこれらの組み合わせでなる請求項5に記載の磁気ヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】 前記第2の面及び前記第3の面は、前記
    第1の面から底面までの最大深さが0.1〜数十μmの
    範囲である請求項1に記載の磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 磁気ヘッドと、ヘッド支持装置とを含む
    磁気ヘッド装置であって、 前記磁気ヘッドは、請求項1乃至7に記載された何れか
    でなり、 前記ヘッド支持装置は、前記磁気ヘッドを支持する共
    に、荷重を加える磁気ヘッド装置。
  9. 【請求項9】 前記ヘッド支持装置は、前記スライダの
    前記一端側から荷重点までの長さが前記第2の面及び前
    記第3の面の長さよりも大きい請求項8に記載の磁気ヘ
    ッド装置。
  10. 【請求項10】 磁気ディスクと、磁気ヘッド装置と、
    位置決め装置とを含む磁気ディスク装置であって、 前記磁気ディスクは、回転駆動されるものであり、 前記磁気ヘッド装置は、請求項8に記載されたものでな
    り、 前記位置決め装置は、前記磁気ヘッド装置を前記磁気デ
    ィスクの面上で面回転させるものである磁気ディスク装
    置。
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