JPH0764641A - ロボット制御装置 - Google Patents
ロボット制御装置Info
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- JPH0764641A JPH0764641A JP21614793A JP21614793A JPH0764641A JP H0764641 A JPH0764641 A JP H0764641A JP 21614793 A JP21614793 A JP 21614793A JP 21614793 A JP21614793 A JP 21614793A JP H0764641 A JPH0764641 A JP H0764641A
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- speed
- target position
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 サーボモータ等により駆動される可動部が障
害物に当接すること等で無理に停止された場合に、供給
電流が過大に増大することを防止し、かつ一定駆動力を
維持して障害物除去後の動作をスムーズに行わせる。ま
た機能性を高めることによって用途拡大を図る。 【構成】 サーボモータ1の駆動電流を制御するコント
ロールユニット3に、指令速度発生手段6により与えら
れる可動部の指令速度が、予め設定されている所定の速
度値以上となった場合に制御信号を出力する速度指令制
限手段7と、この速度指令制限手段7からの制御信号の
入力に応じて目標位置発生手段4による目標位置の発生
を停止するべく時間カウンタ17を停止させる時間カウ
ント制御手段16とを備えた。
害物に当接すること等で無理に停止された場合に、供給
電流が過大に増大することを防止し、かつ一定駆動力を
維持して障害物除去後の動作をスムーズに行わせる。ま
た機能性を高めることによって用途拡大を図る。 【構成】 サーボモータ1の駆動電流を制御するコント
ロールユニット3に、指令速度発生手段6により与えら
れる可動部の指令速度が、予め設定されている所定の速
度値以上となった場合に制御信号を出力する速度指令制
限手段7と、この速度指令制限手段7からの制御信号の
入力に応じて目標位置発生手段4による目標位置の発生
を停止するべく時間カウンタ17を停止させる時間カウ
ント制御手段16とを備えた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーボモータを用いた
産業用ロボット等の駆動系統を制御するロボット制御装
置に関するものである。
産業用ロボット等の駆動系統を制御するロボット制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、産業用のロボットにおいて
は、サーボモータによりロボットの回転関節軸、並進軸
等の可動部を目標位置まで移動させるようにした駆動機
構が一般に知られている。
は、サーボモータによりロボットの回転関節軸、並進軸
等の可動部を目標位置まで移動させるようにした駆動機
構が一般に知られている。
【0003】上記のようなロボットの制御は、上記サー
ボモータの駆動を制御することにより行われるようにな
っている。このようなサーボモータによる可動部の駆動
を制御する制御装置としては、従来、図7に示すような
ものが知られている。すなわち、この図において、サー
ボモータ1を制御するコントロールユニット3にはエン
コーダ2からの信号が入力され、この信号により可動部
の駆動位置の情報が得られるとともに、コントロールユ
ニット3内の速度検出手段13で単位時間当りの位置変
化量が演算されることにより駆動速度の情報が得られる
ようになっている。そして、これらの情報に基づいてサ
ーボモータ1を制御するため、コントロールユニット3
には、予め定められた移動特性に基づいて、時間カウン
タ17により一定の微少時間毎に発生される計時信号に
応じてサーボモータ1による可動部駆動の目標位置を発
生する目標位置発生手段4と、この目標位置発生手段4
により発生された目標位置とエンコーダ2により検出さ
れる現実の駆動位置との偏差を位置誤差として演算する
位置偏差演算手段5と、現実の駆動位置が目標位置と異
なる場合に、目標位置から遠いほど早く目標位置に近づ
けるために、位置偏差演算手段5によって演算された偏
差に比例する指令速度を発生す指令速度発生手段6と、
この指令速度発生手段6により与えられた指令速度と上
記速度検出手段13により求められた現実の駆動速度と
の偏差を求める速度偏差演算手段8と、現実の駆動速度
を上記目標速度に収束させるフィードバック制御を一般
に知られている比例積分制御により行う比例制御値及び
積分制御値の各演算手段9a,9bからなる比例積分制
御値演算手段9と、この演算手段9より得られた演算値
に応じた電流をサーボモータ1に供給する電流発生手段
12とを有している。
ボモータの駆動を制御することにより行われるようにな
っている。このようなサーボモータによる可動部の駆動
を制御する制御装置としては、従来、図7に示すような
ものが知られている。すなわち、この図において、サー
ボモータ1を制御するコントロールユニット3にはエン
コーダ2からの信号が入力され、この信号により可動部
の駆動位置の情報が得られるとともに、コントロールユ
ニット3内の速度検出手段13で単位時間当りの位置変
化量が演算されることにより駆動速度の情報が得られる
ようになっている。そして、これらの情報に基づいてサ
ーボモータ1を制御するため、コントロールユニット3
には、予め定められた移動特性に基づいて、時間カウン
タ17により一定の微少時間毎に発生される計時信号に
応じてサーボモータ1による可動部駆動の目標位置を発
生する目標位置発生手段4と、この目標位置発生手段4
により発生された目標位置とエンコーダ2により検出さ
れる現実の駆動位置との偏差を位置誤差として演算する
位置偏差演算手段5と、現実の駆動位置が目標位置と異
なる場合に、目標位置から遠いほど早く目標位置に近づ
けるために、位置偏差演算手段5によって演算された偏
差に比例する指令速度を発生す指令速度発生手段6と、
この指令速度発生手段6により与えられた指令速度と上
記速度検出手段13により求められた現実の駆動速度と
の偏差を求める速度偏差演算手段8と、現実の駆動速度
を上記目標速度に収束させるフィードバック制御を一般
に知られている比例積分制御により行う比例制御値及び
積分制御値の各演算手段9a,9bからなる比例積分制
御値演算手段9と、この演算手段9より得られた演算値
に応じた電流をサーボモータ1に供給する電流発生手段
12とを有している。
【0004】そして、上記のような装置においては、移
動距離PT、加速度AC及び最高速度MV等の所定のデ
ータ入力に基づいて、図8に示すような制御パターン、
すなわち加速区間SA,定速区間SC,減速区間SDと
を有し、加速区間SAで要求最高速度MVまで加速さ
れ、定速区間SCで要求最高速度MVが維持され、減速
区間SDで停止に至るまで減速されるような位置制御パ
ターンが設定され、この位置制御パターンに従ってサー
ボモータ1の駆動速度をコントロールしつつ可動部を目
標位置に向けて移動させるようになっている。
動距離PT、加速度AC及び最高速度MV等の所定のデ
ータ入力に基づいて、図8に示すような制御パターン、
すなわち加速区間SA,定速区間SC,減速区間SDと
を有し、加速区間SAで要求最高速度MVまで加速さ
れ、定速区間SCで要求最高速度MVが維持され、減速
区間SDで停止に至るまで減速されるような位置制御パ
ターンが設定され、この位置制御パターンに従ってサー
ボモータ1の駆動速度をコントロールしつつ可動部を目
標位置に向けて移動させるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のロボット制御装置によると、例えばサーボモー
タで駆動される可動部の移動範囲内に障害物が入り込ん
でこれに可動部が当接すること等により、目標位置に到
達する前に可動部の移動が外部から阻止された場合、位
置誤差に応じた指令速度が継続して与えられる一方、現
実の速度がゼロとなり、そのため速度偏差が次第に広が
ることになる。この際、可動部の移動を阻止する外力が
大きい場合には、サーボモータに供給される電流値が定
格電流を越えてしまうことがあり、このような電流が継
続して供給されるとオーバーロード状態となってサーボ
モータの焼ききれなどの問題が生じることになる。一方
上記のようにオーバーロード状態となる以前に、障害物
が取り除かれて可動部の移動が再開された場合であって
も、可動部の停止中に上述のように速度偏差が拡大して
いるので、移動再開と同時にサーボモータには過大な電
流が供給され、これによって可動部が急激な移動を行っ
たり、あるいは目標位置を大きくオーバーシュートして
激しく振動しながら収束するといった可動部の危険な動
作を招くことにもなる。
な従来のロボット制御装置によると、例えばサーボモー
タで駆動される可動部の移動範囲内に障害物が入り込ん
でこれに可動部が当接すること等により、目標位置に到
達する前に可動部の移動が外部から阻止された場合、位
置誤差に応じた指令速度が継続して与えられる一方、現
実の速度がゼロとなり、そのため速度偏差が次第に広が
ることになる。この際、可動部の移動を阻止する外力が
大きい場合には、サーボモータに供給される電流値が定
格電流を越えてしまうことがあり、このような電流が継
続して供給されるとオーバーロード状態となってサーボ
モータの焼ききれなどの問題が生じることになる。一方
上記のようにオーバーロード状態となる以前に、障害物
が取り除かれて可動部の移動が再開された場合であって
も、可動部の停止中に上述のように速度偏差が拡大して
いるので、移動再開と同時にサーボモータには過大な電
流が供給され、これによって可動部が急激な移動を行っ
たり、あるいは目標位置を大きくオーバーシュートして
激しく振動しながら収束するといった可動部の危険な動
作を招くことにもなる。
【0006】なお、上記オーバーロードの対策として、
停止中の電流増大時に、その電流値を所定の上限値(例
えば、定格電流値)に制限することが考えられるが、こ
のような手段によっても、移動再開後の可動部の急激な
移動や、オーバーシュートの問題を解決することができ
ない。
停止中の電流増大時に、その電流値を所定の上限値(例
えば、定格電流値)に制限することが考えられるが、こ
のような手段によっても、移動再開後の可動部の急激な
移動や、オーバーシュートの問題を解決することができ
ない。
【0007】従って、ロボット制御装置においては、上
述のような不都合を好適に回避できるものが望まれる。
述のような不都合を好適に回避できるものが望まれる。
【0008】さらに、上記従来のロボット制御装置で
は、上述の制御パターンに従って可動部を移動させるも
のなので、例えば、定速区間SCに達した駆動部をその
後は定速で移動させ続けるような動作制御を行うことは
困難であった。すなわち、上記のように可動部を目標位
置に到達させるための位置制御と、可動部を最高速度M
Vのまま移動させ続けるという速度制御とを共に機能さ
せることはその制御方法の相違により困難であった。
は、上述の制御パターンに従って可動部を移動させるも
のなので、例えば、定速区間SCに達した駆動部をその
後は定速で移動させ続けるような動作制御を行うことは
困難であった。すなわち、上記のように可動部を目標位
置に到達させるための位置制御と、可動部を最高速度M
Vのまま移動させ続けるという速度制御とを共に機能さ
せることはその制御方法の相違により困難であった。
【0009】しかし、種々の事情から、製造工程におい
ては、単一のロボットで上記のような位置制御パターン
に従った制御だけではなく、定速区間SCでの可動部の
移動を継続して行いたいような場合(例えば、コンベア
等)もある。従って、このような2種類の制御を行うた
めに、ロボット制御装置内に2つの制御ソフトを組み込
むことが考えられるが、開発時間や開発費用が嵩み決し
て得策とはいえない。
ては、単一のロボットで上記のような位置制御パターン
に従った制御だけではなく、定速区間SCでの可動部の
移動を継続して行いたいような場合(例えば、コンベア
等)もある。従って、このような2種類の制御を行うた
めに、ロボット制御装置内に2つの制御ソフトを組み込
むことが考えられるが、開発時間や開発費用が嵩み決し
て得策とはいえない。
【0010】そこで、ロボットの制御装置においては、
簡単な構成で位置制御と速度制御の双方の機能を有する
ことによって機能性を高め、制御装置の用途拡大を図る
ことが望まれる。
簡単な構成で位置制御と速度制御の双方の機能を有する
ことによって機能性を高め、制御装置の用途拡大を図る
ことが望まれる。
【0011】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、サーボモータにより駆動される可動部
が障害物に当接すること等で無理に停止された場合に、
供給電流が過大に増大することを防止し、かつ一定駆動
力を維持して障害物除去後の動作をスムーズに行わせる
ことが可能なロボット制御装置を提供することを目的と
している。また、機能性を高めることによって用途拡大
を図ることができるロボット制御装置を提供することを
目的としている。
れたものであり、サーボモータにより駆動される可動部
が障害物に当接すること等で無理に停止された場合に、
供給電流が過大に増大することを防止し、かつ一定駆動
力を維持して障害物除去後の動作をスムーズに行わせる
ことが可能なロボット制御装置を提供することを目的と
している。また、機能性を高めることによって用途拡大
を図ることができるロボット制御装置を提供することを
目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
サーボモータにより駆動される可動部と、前記サーボモ
ータによる可動部駆動の目標位置を、時間カウンタから
の計時信号に応じて発生する目標位置発生手段と、前記
目標位置と現実の駆動位置との位置偏差を演算する位置
偏差演算手段と、前記位置偏差に基づいて可動部に対す
る速度指令を行う指令速度発生手段と、指令された速度
と現実の駆動速度との速度偏差を演算する速度偏差演算
手段とを備えてサーボモータ駆動電流を制御することで
位置制御を行うようにされたロボット制御装置におい
て、上記時間カウンタによる計時信号の発生及び停止を
制御する時間カウント制御手段と、上記指令速度発生手
段により発生された指令速度が予め設定された速度値以
上の場合に計時停止を指令する信号を上記時間カウント
制御手段に出力して、上記時間カウンタによる計時及び
それに応じた上記目標位置発生手段による目標位置の発
生を停止させる速度指令制限手段とを備えたものであ
る。
サーボモータにより駆動される可動部と、前記サーボモ
ータによる可動部駆動の目標位置を、時間カウンタから
の計時信号に応じて発生する目標位置発生手段と、前記
目標位置と現実の駆動位置との位置偏差を演算する位置
偏差演算手段と、前記位置偏差に基づいて可動部に対す
る速度指令を行う指令速度発生手段と、指令された速度
と現実の駆動速度との速度偏差を演算する速度偏差演算
手段とを備えてサーボモータ駆動電流を制御することで
位置制御を行うようにされたロボット制御装置におい
て、上記時間カウンタによる計時信号の発生及び停止を
制御する時間カウント制御手段と、上記指令速度発生手
段により発生された指令速度が予め設定された速度値以
上の場合に計時停止を指令する信号を上記時間カウント
制御手段に出力して、上記時間カウンタによる計時及び
それに応じた上記目標位置発生手段による目標位置の発
生を停止させる速度指令制限手段とを備えたものであ
る。
【0013】請求項2に係る発明は、サーボモータによ
り駆動される可動部と、前記サーボモータによる可動部
駆動の目標位置を、時間カウンタからの計時信号に応じ
て発生する目標位置発生手段と、前記目標位置と現実の
駆動位置との位置偏差を演算する位置偏差演算手段と、
前記位置偏差に基づいて可動部に対する速度指令を行う
指令速度発生手段と、指令された速度と現実の駆動速度
との速度偏差を演算する速度偏差演算手段とを備えてサ
ーボモータ駆動電流を制御することで位置制御を行うよ
うにされたロボット制御装置において、計時停止を指令
する信号を受けたときに計時を停止するべく時間カウン
タを制御する時間カウント制御手段と、所定のモード切
換操作により上記目標位置発生手段が上記時間カウンタ
の計時信号に応じて目標位置を発生する位置制御モード
と、上記可動部が定速区間に達した時点で、時間カウン
ト制御手段に計時停止を指令する信号を出力する一方、
上記目標位置発生手段による目標位置の発生のみを継続
して行わせる定速制御モードとを切換え可能にする制御
モード変更手段とを備えたものである。
り駆動される可動部と、前記サーボモータによる可動部
駆動の目標位置を、時間カウンタからの計時信号に応じ
て発生する目標位置発生手段と、前記目標位置と現実の
駆動位置との位置偏差を演算する位置偏差演算手段と、
前記位置偏差に基づいて可動部に対する速度指令を行う
指令速度発生手段と、指令された速度と現実の駆動速度
との速度偏差を演算する速度偏差演算手段とを備えてサ
ーボモータ駆動電流を制御することで位置制御を行うよ
うにされたロボット制御装置において、計時停止を指令
する信号を受けたときに計時を停止するべく時間カウン
タを制御する時間カウント制御手段と、所定のモード切
換操作により上記目標位置発生手段が上記時間カウンタ
の計時信号に応じて目標位置を発生する位置制御モード
と、上記可動部が定速区間に達した時点で、時間カウン
ト制御手段に計時停止を指令する信号を出力する一方、
上記目標位置発生手段による目標位置の発生のみを継続
して行わせる定速制御モードとを切換え可能にする制御
モード変更手段とを備えたものである。
【0014】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、サーボモー
タで駆動される可動部の移動範囲内に障害物が入り込ん
でこれに可動部が当接すること等により、目標位置に到
達する前に可動部の移動が外部から阻止された場合に
は、速度指令制限手段により指令速度が予め設定された
速度値以上であるか否かの判断がなされ、設定された速
度値以上の場合には、時間カウンタによる計時及びそれ
に応じた目標位置発生手段による目標位置の発生が停止
される。これによって、指令速度と実駆動速度との偏差
が一定値以下に保持されるので、サーボモータへの供給
電流が過大に増大されることがなく、従って好適にオー
バーロード状態を回避できる。さらに、障害物が除去さ
れた際にも、上記のように速度偏差が一定値以下に保持
されていることで、サーボモータへ過大に増大された電
流が供給されることがないので、可動部が急激な動作を
行うような危険もなく、スムーズに可動部の移動を再開
させることが可能となる。
タで駆動される可動部の移動範囲内に障害物が入り込ん
でこれに可動部が当接すること等により、目標位置に到
達する前に可動部の移動が外部から阻止された場合に
は、速度指令制限手段により指令速度が予め設定された
速度値以上であるか否かの判断がなされ、設定された速
度値以上の場合には、時間カウンタによる計時及びそれ
に応じた目標位置発生手段による目標位置の発生が停止
される。これによって、指令速度と実駆動速度との偏差
が一定値以下に保持されるので、サーボモータへの供給
電流が過大に増大されることがなく、従って好適にオー
バーロード状態を回避できる。さらに、障害物が除去さ
れた際にも、上記のように速度偏差が一定値以下に保持
されていることで、サーボモータへ過大に増大された電
流が供給されることがないので、可動部が急激な動作を
行うような危険もなく、スムーズに可動部の移動を再開
させることが可能となる。
【0015】上記請求項2記載の発明によれば、所定の
モード切換操作により定速制御モードが指定されると、
位置制御パターンにおいて、例えば、可動部が加速区間
から定速区間に移った時点で、時間カウンタからの計時
信号の出力が停止され、目標位置発生手段による目標位
置の発生のみが所定の間隔で継続して行われる。これに
よって可動部は減速区間に至ることなく継続して定速移
動状態に保持される。つまり、位置制御を基礎として、
時間カウンタからの計時信号の出力を停止する一方、目
標位置発生手段による目標位置の発生のみを継続して行
うという簡単な構成で、継続的な定速制御をも行うこと
が可能となる。
モード切換操作により定速制御モードが指定されると、
位置制御パターンにおいて、例えば、可動部が加速区間
から定速区間に移った時点で、時間カウンタからの計時
信号の出力が停止され、目標位置発生手段による目標位
置の発生のみが所定の間隔で継続して行われる。これに
よって可動部は減速区間に至ることなく継続して定速移
動状態に保持される。つまり、位置制御を基礎として、
時間カウンタからの計時信号の出力を停止する一方、目
標位置発生手段による目標位置の発生のみを継続して行
うという簡単な構成で、継続的な定速制御をも行うこと
が可能となる。
【0016】
【実施例】本発明の第1実施例を図面に基づいて説明す
る。
る。
【0017】図1は、本発明の第1実施例によるロボッ
ト制御装置の構成をブロック図で示してる。この図にお
いて、ロボットの回転関節軸、並進軸等の可動を目標位
置まで移動させるための駆動源としてのサーボモータ1
はコントロールユニット3により制御されるようになっ
ており、このコントロールユニット3にはエンコーダ2
からの信号が入力され、この信号により可動部の駆動位
置等の情報が得られるとともに、コントロールユニット
3内の速度検出手段13で単位時間当りの位置変化量
(エンコーダ2の出力の微分値)が演算されることによ
り駆動速度の情報が得られるようになっている。そし
て、これらの情報に基づいてサーボモータ1を制御する
ため、コントロールユニット3は、時間カウンタ17,
目標位置発生手段4,位置偏差演算手5,指令速度発生
手段6,速度偏差演算手段8,比例積分制御値演算手段
9,電流発生手段12を備えており、これらの手段は従
来の装置を示す図7中の同符号の部分と同様に構成され
ている。
ト制御装置の構成をブロック図で示してる。この図にお
いて、ロボットの回転関節軸、並進軸等の可動を目標位
置まで移動させるための駆動源としてのサーボモータ1
はコントロールユニット3により制御されるようになっ
ており、このコントロールユニット3にはエンコーダ2
からの信号が入力され、この信号により可動部の駆動位
置等の情報が得られるとともに、コントロールユニット
3内の速度検出手段13で単位時間当りの位置変化量
(エンコーダ2の出力の微分値)が演算されることによ
り駆動速度の情報が得られるようになっている。そし
て、これらの情報に基づいてサーボモータ1を制御する
ため、コントロールユニット3は、時間カウンタ17,
目標位置発生手段4,位置偏差演算手5,指令速度発生
手段6,速度偏差演算手段8,比例積分制御値演算手段
9,電流発生手段12を備えており、これらの手段は従
来の装置を示す図7中の同符号の部分と同様に構成され
ている。
【0018】ところで、上記コントロールユニット3に
は、上記指令速度発生手段6と速度偏差演算手段8との
間に速度指令制限手段7が設けられ、この速度指令制限
手段7が時間カウント制御手段16を介して上記時間カ
ウンタ17に接続されている。 また、上記比例積分制
御値演算手段9と電流発生手段12との間には、第1制
限手段10aと第2制限手段10bとが並設され、これ
らの第1制限手段10a及び第2制限手段10bが切換
手段11により選択的に電流発生手段12に接続される
ようになっている。
は、上記指令速度発生手段6と速度偏差演算手段8との
間に速度指令制限手段7が設けられ、この速度指令制限
手段7が時間カウント制御手段16を介して上記時間カ
ウンタ17に接続されている。 また、上記比例積分制
御値演算手段9と電流発生手段12との間には、第1制
限手段10aと第2制限手段10bとが並設され、これ
らの第1制限手段10a及び第2制限手段10bが切換
手段11により選択的に電流発生手段12に接続される
ようになっている。
【0019】上記各制限手段10a,10bは、共にサ
ーボモータ1への供給電流が所定の値を越えないように
制限する過電流保護機能を果たすもので、上記第1制限
手段10aは、サーボモータ1に供給される電流が最大
許容電流値、例えば定格電流の3倍の電流値を越えない
ように制限するものであり、上記第2制限手段10b
は、設定値(実施例においては定格電流値)を越えない
ように制限するもので、上記の通り、切換手段11によ
って選択的に電流発生手段12に接続されるようになっ
ている。
ーボモータ1への供給電流が所定の値を越えないように
制限する過電流保護機能を果たすもので、上記第1制限
手段10aは、サーボモータ1に供給される電流が最大
許容電流値、例えば定格電流の3倍の電流値を越えない
ように制限するものであり、上記第2制限手段10b
は、設定値(実施例においては定格電流値)を越えない
ように制限するもので、上記の通り、切換手段11によ
って選択的に電流発生手段12に接続されるようになっ
ている。
【0020】上記切換手段11は、駆動制御部15によ
り切換制御されている。この駆動制御部15は、可動部
が移動している最中には、常時、上記第1制限手段10
aを電流発生手段12に接続するように上記切換手段1
1を駆動制御するようになっている。また、上記駆動制
御部15には、上記速度検出手段13に接続された判定
手段14が接続されている。この判定手段14は、速度
検出手段13からの速度信号が所定の微少速度値以下か
否かの判断をし、所定の微少速度値以下である場合、す
なわち上記可動部が停止していたり、あるいは極めて低
速で移動しているときのみ上記駆動制御部15に信号を
出力するようになっており、上記駆動制御部15は、こ
の信号の入力に応じて、上記第2制限手段10bを電流
発生手段12に接続するべく上記切換手段11を切換制
御するようになっている。
り切換制御されている。この駆動制御部15は、可動部
が移動している最中には、常時、上記第1制限手段10
aを電流発生手段12に接続するように上記切換手段1
1を駆動制御するようになっている。また、上記駆動制
御部15には、上記速度検出手段13に接続された判定
手段14が接続されている。この判定手段14は、速度
検出手段13からの速度信号が所定の微少速度値以下か
否かの判断をし、所定の微少速度値以下である場合、す
なわち上記可動部が停止していたり、あるいは極めて低
速で移動しているときのみ上記駆動制御部15に信号を
出力するようになっており、上記駆動制御部15は、こ
の信号の入力に応じて、上記第2制限手段10bを電流
発生手段12に接続するべく上記切換手段11を切換制
御するようになっている。
【0021】つまり、上記切換手段11は、上記可動部
が移動されているときには、上記第1制限手段10aを
電流発生手段12に接続し、可動部が停止、あるいは一
定速度以下で移動されているときには上記第2制限手段
10bを電流発生手段12に接続するように上記駆動制
御部15によって切換制御されるようになっている。
が移動されているときには、上記第1制限手段10aを
電流発生手段12に接続し、可動部が停止、あるいは一
定速度以下で移動されているときには上記第2制限手段
10bを電流発生手段12に接続するように上記駆動制
御部15によって切換制御されるようになっている。
【0022】一方、上記速度指令制限手段7は、上記指
令速度発生手段6で演算された指令速度が、予め設定さ
れている所定の速度値を越えた場合に、時間カウント制
御手段16に計時停止を指令する制御信号を出力するも
ので、時間カウント制御手段16では、この速度指令制
限手段7からの信号入力に応じて上記時間カウンタ17
を停止制御する。すなわち、時間カウンタ17からの計
時信号の出力が停止されることで、目標位置発生手段4
による目標位置の発生が停止され、これによって時間カ
ウンタ17が停止されている間、換言すれば指令速度が
上記所定の速度値以下になるまで、速度偏差演算手段8
で演算される指令速度と現実の駆動速度との偏差が一定
に保たれることになる。従って、速度偏差演算手段8で
は、その間、上記一定の速度偏差に対応する一定レベル
の信号を上記比例積分制御値演算手段9に出力すること
になる。この際、実施例において、上記速度指令制限手
段7の上記所定の速度値は、上記指令速度発生手段6に
よって設定可能な最高速度の1割増し程度に設定されて
いる。
令速度発生手段6で演算された指令速度が、予め設定さ
れている所定の速度値を越えた場合に、時間カウント制
御手段16に計時停止を指令する制御信号を出力するも
ので、時間カウント制御手段16では、この速度指令制
限手段7からの信号入力に応じて上記時間カウンタ17
を停止制御する。すなわち、時間カウンタ17からの計
時信号の出力が停止されることで、目標位置発生手段4
による目標位置の発生が停止され、これによって時間カ
ウンタ17が停止されている間、換言すれば指令速度が
上記所定の速度値以下になるまで、速度偏差演算手段8
で演算される指令速度と現実の駆動速度との偏差が一定
に保たれることになる。従って、速度偏差演算手段8で
は、その間、上記一定の速度偏差に対応する一定レベル
の信号を上記比例積分制御値演算手段9に出力すること
になる。この際、実施例において、上記速度指令制限手
段7の上記所定の速度値は、上記指令速度発生手段6に
よって設定可能な最高速度の1割増し程度に設定されて
いる。
【0023】次に、上記コントロールユニット3による
制御について図2のフローチャートを用いて説明する。
制御について図2のフローチャートを用いて説明する。
【0024】この図において、先ずステップS1で可動
部に対する移動距離PT、加速度AC及び最高速度MV
等の所定のデータ入力が行われると、これに基づいて加
速時間TA,加速距離PA,定速時間TC,定速距離P
C等がそれぞれ演算されて従来例に示すような、加速区
間SA,定速区間SC,減速区間SDからなる位置制御
パターン(図8に示す)の設定が行われるとともに、こ
の位置制御パターンに従って可動部の移動が開始される
(ステップS2)。
部に対する移動距離PT、加速度AC及び最高速度MV
等の所定のデータ入力が行われると、これに基づいて加
速時間TA,加速距離PA,定速時間TC,定速距離P
C等がそれぞれ演算されて従来例に示すような、加速区
間SA,定速区間SC,減速区間SDからなる位置制御
パターン(図8に示す)の設定が行われるとともに、こ
の位置制御パターンに従って可動部の移動が開始される
(ステップS2)。
【0025】可動部の移動が開始されると、ステップS
3で、時間カウンタ17による計時が停止されているか
否の判別がなされ、停止されていない場合(ステップS
3でNO)には、時間カウンタ17からの計時信号に応
じて上記目標位置発生手段4から目標位置が発生されて
(ステップS4,ステップS5)、ステップS6へと移
行される。
3で、時間カウンタ17による計時が停止されているか
否の判別がなされ、停止されていない場合(ステップS
3でNO)には、時間カウンタ17からの計時信号に応
じて上記目標位置発生手段4から目標位置が発生されて
(ステップS4,ステップS5)、ステップS6へと移
行される。
【0026】一方、上記ステップS3において、計時カ
ウンタ17が停止されている場合には(ステップS3で
YES)、目標位置発生手段4による目標位置の発生が
行われることなく直接ステップS6へと移動される。
ウンタ17が停止されている場合には(ステップS3で
YES)、目標位置発生手段4による目標位置の発生が
行われることなく直接ステップS6へと移動される。
【0027】ステップS6では、上記位置偏差演算手段
5において、上記目標位置発生手段4により発生された
目標位置と現実の可動部の駆動位置とに基づいて位置偏
差が演算され、この演算値が指令速度発生手段6に出力
されるとともに、指令速度発生手段6において、位置偏
差演算手段5で求められた位置偏差に基づいて指令速度
値の演算がなされ、この演算値が速度指令制限手段7に
出力される。
5において、上記目標位置発生手段4により発生された
目標位置と現実の可動部の駆動位置とに基づいて位置偏
差が演算され、この演算値が指令速度発生手段6に出力
されるとともに、指令速度発生手段6において、位置偏
差演算手段5で求められた位置偏差に基づいて指令速度
値の演算がなされ、この演算値が速度指令制限手段7に
出力される。
【0028】そして、速度指令制限手段7では、この指
令速度値が予め設定されている所定の速度値を越えるか
否かの判別が行われる(ステップS7)。
令速度値が予め設定されている所定の速度値を越えるか
否かの判別が行われる(ステップS7)。
【0029】この際、上記指令速度発生手段6から発生
された指令速度値が所定の速度値より小さい場合(ステ
ップS7でYES)には、ステップS8に移行されて、
通常の電流制御が行われる。すなわち、上記速度偏差演
算手段8において、指令速度と現実の駆動速度との速度
偏差が求められ、この速度偏差に応じた電流値が比例積
分制御値演算手段9で演算される。そして、この演算結
果が電流発生手段12に付与されることで、演算結果に
応じた電流がサーボモータ1に供給される。この際、可
動部が通常の正常な速度で移動されていれば、上記判定
手段14から駆動制御部15へは制御信号が出力され
ず、従って、通常は、第1制限手段10aと電流発生手
段12とが切換手段11により接続された状態とされ、
サーボモータ1には、最大許容電流値を越えない範囲で
上記比例積分制御値演算手段9からの演算結果に応じた
電流が供給される。そして、その後ステップS3にリタ
ーンされ、上記の動作を繰り返すことにより、可動部が
所定の最終目標位置に到達するように駆動制御される。
された指令速度値が所定の速度値より小さい場合(ステ
ップS7でYES)には、ステップS8に移行されて、
通常の電流制御が行われる。すなわち、上記速度偏差演
算手段8において、指令速度と現実の駆動速度との速度
偏差が求められ、この速度偏差に応じた電流値が比例積
分制御値演算手段9で演算される。そして、この演算結
果が電流発生手段12に付与されることで、演算結果に
応じた電流がサーボモータ1に供給される。この際、可
動部が通常の正常な速度で移動されていれば、上記判定
手段14から駆動制御部15へは制御信号が出力され
ず、従って、通常は、第1制限手段10aと電流発生手
段12とが切換手段11により接続された状態とされ、
サーボモータ1には、最大許容電流値を越えない範囲で
上記比例積分制御値演算手段9からの演算結果に応じた
電流が供給される。そして、その後ステップS3にリタ
ーンされ、上記の動作を繰り返すことにより、可動部が
所定の最終目標位置に到達するように駆動制御される。
【0030】一方、上記指令速度発生手段6から発生さ
れた指令速度が所定の速度値を越える場合、具体的に
は、可動部の移動範囲内に障害物が侵入し、この障害物
に可動部が当接すること等で無理に停止され、これによ
って現実の可動部の移動が停止されて駆動位置が一定と
なる一方、目標位置発生手段4からの目標位置の発生が
継続して行われて指令速度発生手段6からの指令速度が
拡大して速度指令制限手段7における所定の速度値を越
えた場合(ステップS7でNO)には、ステップS9へ
と移行される。
れた指令速度が所定の速度値を越える場合、具体的に
は、可動部の移動範囲内に障害物が侵入し、この障害物
に可動部が当接すること等で無理に停止され、これによ
って現実の可動部の移動が停止されて駆動位置が一定と
なる一方、目標位置発生手段4からの目標位置の発生が
継続して行われて指令速度発生手段6からの指令速度が
拡大して速度指令制限手段7における所定の速度値を越
えた場合(ステップS7でNO)には、ステップS9へ
と移行される。
【0031】ステップS9では、上記速度指令制限手段
7から時間カウント制御手段16へ制御信号が出力され
て時間カウンタ17が停止されるとともに、これに伴い
目標位置発生手段4からの目標位置の発生が停止され
る。すなわち、目標位置発生手段4からの目標位置の発
生が停止されることにより、指令速度発生手段6から発
生される指令速度値が一定値に保持されることになる。
従って、速度偏差演算手段8においては、指令速度発生
手段6により発生される指令速度と現実の駆動速度との
速度偏差が一定となり、この速度偏差に応じてステップ
S8で電流制御が行われる。
7から時間カウント制御手段16へ制御信号が出力され
て時間カウンタ17が停止されるとともに、これに伴い
目標位置発生手段4からの目標位置の発生が停止され
る。すなわち、目標位置発生手段4からの目標位置の発
生が停止されることにより、指令速度発生手段6から発
生される指令速度値が一定値に保持されることになる。
従って、速度偏差演算手段8においては、指令速度発生
手段6により発生される指令速度と現実の駆動速度との
速度偏差が一定となり、この速度偏差に応じてステップ
S8で電流制御が行われる。
【0032】この際、可動部が停止されて現実の速度が
0なので、駆動制御部15は判定手段14から出力され
る制御信号の入力により上記第2制限手段10bを電流
発生手段12に接続するべく上記切換手段11を切換制
御する。これによって、サーボモータ1には定格電流が
供給され、過大な電流が供給されることなく、可動部を
保持するに必要な一定のトルクが確保されてステップS
3にリターンされる。
0なので、駆動制御部15は判定手段14から出力され
る制御信号の入力により上記第2制限手段10bを電流
発生手段12に接続するべく上記切換手段11を切換制
御する。これによって、サーボモータ1には定格電流が
供給され、過大な電流が供給されることなく、可動部を
保持するに必要な一定のトルクが確保されてステップS
3にリターンされる。
【0033】その後、指令速度発生手段6から発生され
る指令速度値が、速度指令制限手段7における所定の速
度値よりも小さくなるまでは上記同様時間カウンタ17
は停止されたままとなるが(常にステップS7でN
O)、上記障害物が除去されること等により可動部が移
動を開始し、これによって指令速度発生手段6による指
令速度値が速度指令制限手段7における所定の速度値よ
りも小さくなると(ステップS7でYES)、速度指令
制御手段7から時間カウント制御手段16への制御信号
の出力が停止され、これによって時間カウンタ17によ
る計時信号の出力が再開されて目標位置発生手段4によ
る目標位置の発生が再開される(ステップS3でN
O)。
る指令速度値が、速度指令制限手段7における所定の速
度値よりも小さくなるまでは上記同様時間カウンタ17
は停止されたままとなるが(常にステップS7でN
O)、上記障害物が除去されること等により可動部が移
動を開始し、これによって指令速度発生手段6による指
令速度値が速度指令制限手段7における所定の速度値よ
りも小さくなると(ステップS7でYES)、速度指令
制御手段7から時間カウント制御手段16への制御信号
の出力が停止され、これによって時間カウンタ17によ
る計時信号の出力が再開されて目標位置発生手段4によ
る目標位置の発生が再開される(ステップS3でN
O)。
【0034】そして、以後上記の動作を繰り返すことに
よって可動部が所定の最終目標位置に到達することにな
る。
よって可動部が所定の最終目標位置に到達することにな
る。
【0035】このように、上記コントロールユニット3
においては、上述のような構成を有することにより、可
動部が障害物に当接すること等で無理に停止されても、
目標位置発生手段4からの目標位置の発生を停止するこ
とで、指令速度発生手段6による指令速度値が過大に増
大して速度偏差演算手段8での速度偏差が過大に増大さ
れるのを防止するようにしているので、従来例のよう
に、可動部の停止中に拡大された速度偏差に応じた過大
な電流がサーボモータに供給されることでオーバーロー
ド状態を招くような事態を招くことがない。しかも、上
記第1実施例では、可動部の停止中には第2制限手段1
0bを電流発生手段12に接続することで定格電流を越
える電流がサーボモータ1に供給されることがないよう
にしているので、可動部の停止中に必要以上の電流をサ
ーボモータ1に供給することなく、可動部を保持するに
必要な一定のトルクを確保することが可能となってい
る。
においては、上述のような構成を有することにより、可
動部が障害物に当接すること等で無理に停止されても、
目標位置発生手段4からの目標位置の発生を停止するこ
とで、指令速度発生手段6による指令速度値が過大に増
大して速度偏差演算手段8での速度偏差が過大に増大さ
れるのを防止するようにしているので、従来例のよう
に、可動部の停止中に拡大された速度偏差に応じた過大
な電流がサーボモータに供給されることでオーバーロー
ド状態を招くような事態を招くことがない。しかも、上
記第1実施例では、可動部の停止中には第2制限手段1
0bを電流発生手段12に接続することで定格電流を越
える電流がサーボモータ1に供給されることがないよう
にしているので、可動部の停止中に必要以上の電流をサ
ーボモータ1に供給することなく、可動部を保持するに
必要な一定のトルクを確保することが可能となってい
る。
【0036】また、障害物が突然除去された場合、指令
速度が上記所定の速度値よりも小さくなるまでは、所定
の速度値と現実の駆動速度との速度偏差に応じた供給電
流で可動部が加速され、この移動により速度偏差が縮小
されると、目標位置発生手段4から目標位置が発生さ
れ、さらにこの目標位置の発生により最度指令速度が所
定の速度値を越えると、指令速度が上記所定の速度値よ
りも小さくなるまで、再度可動部が所定の速度値と現実
の駆動速度との速度偏差に応じた供給電流で加速される
という具合に、可動部の現実の駆動速度が徐徐に増加さ
れながら指令速度に追い着くようになっているので、従
来装置のように、障害物の除去と同時に、可動部の停止
中に拡大された速度偏差に応じた過大な電流がサーボモ
ータに供給され、これによって可動部が急激な移動を行
ったり、あるいは目標位置を大きくオーバーシュートし
て激しく振動しながら収束するといった可動部の危険な
動作を招くことなく、スムーズに可動部の移動を再開さ
せることができる。
速度が上記所定の速度値よりも小さくなるまでは、所定
の速度値と現実の駆動速度との速度偏差に応じた供給電
流で可動部が加速され、この移動により速度偏差が縮小
されると、目標位置発生手段4から目標位置が発生さ
れ、さらにこの目標位置の発生により最度指令速度が所
定の速度値を越えると、指令速度が上記所定の速度値よ
りも小さくなるまで、再度可動部が所定の速度値と現実
の駆動速度との速度偏差に応じた供給電流で加速される
という具合に、可動部の現実の駆動速度が徐徐に増加さ
れながら指令速度に追い着くようになっているので、従
来装置のように、障害物の除去と同時に、可動部の停止
中に拡大された速度偏差に応じた過大な電流がサーボモ
ータに供給され、これによって可動部が急激な移動を行
ったり、あるいは目標位置を大きくオーバーシュートし
て激しく振動しながら収束するといった可動部の危険な
動作を招くことなく、スムーズに可動部の移動を再開さ
せることができる。
【0037】また、停止後に、障害物の荷重の減少等に
より、ある程度の負荷を受けつつ可動部が動き出したと
きには、駆動位置が進むことで指令速度値が減少され、
これによって時間カウンタの計時信号出力が再開されて
目標位置が発生される一方、再び指令速度値が増大され
て時間カウンタが停止され、これによって再度目標位置
の発生が停止されるといった動作が繰り返されるので、
この場合もオーバーロード、あるいは指令速度の増大を
避けつつ可動部に作用する荷重に応じた移動が達成され
る。
より、ある程度の負荷を受けつつ可動部が動き出したと
きには、駆動位置が進むことで指令速度値が減少され、
これによって時間カウンタの計時信号出力が再開されて
目標位置が発生される一方、再び指令速度値が増大され
て時間カウンタが停止され、これによって再度目標位置
の発生が停止されるといった動作が繰り返されるので、
この場合もオーバーロード、あるいは指令速度の増大を
避けつつ可動部に作用する荷重に応じた移動が達成され
る。
【0038】なお、上記第1実施例において、速度指令
制限手段7での所定の速度値は、指令速度発生手段6に
よって設定可能な最高速度の1割増し程度に設定してい
るが、この値は可動部に作用する負荷等に応じて適宜設
定するようにすればよいし、また第2制限手段10bの
設定値も第1実施例では定格電流値としているが、この
値も適宜変更可能である。
制限手段7での所定の速度値は、指令速度発生手段6に
よって設定可能な最高速度の1割増し程度に設定してい
るが、この値は可動部に作用する負荷等に応じて適宜設
定するようにすればよいし、また第2制限手段10bの
設定値も第1実施例では定格電流値としているが、この
値も適宜変更可能である。
【0039】次に、本発発明の第2実施例を図面に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【0040】図3は、本発明の第2実施例によるロボッ
ト制御装置の構成をブロック図で示してる。なお、第2
実施例のロボット制御装置の基本構成は第1実施例とほ
ぼ同様なので、以下に相違点のみを簡単に説明する。
ト制御装置の構成をブロック図で示してる。なお、第2
実施例のロボット制御装置の基本構成は第1実施例とほ
ぼ同様なので、以下に相違点のみを簡単に説明する。
【0041】この図に示すように、第2実施例において
もロボットの回転関節軸、並進軸等の可動部を目標位置
まで移動させるための駆動源としてのサーボモータ1は
コントロールユニット3により制御されるようになって
おり、エンコーダ2からの信号入力に応じて可動部の駆
動位置等の情報が得られるとともに、速度検出手段13
により可動部の駆動速度の情報が得られるようになって
いる。そして、これらの情報に基づいてサーボモータ1
を制御するため、コントロールユニット3は、時間カウ
ント制御手段16,時間カウンタ17,目標位置発生手
段4,位置偏差演算手段5,指令速度発生手段6,速度
偏差演算手段8,比例積分制御値演算手段9,電流発生
手段12を備えており、これらの手段は第1実施例を示
す図1中の同符号の部分と同様に構成されている。
もロボットの回転関節軸、並進軸等の可動部を目標位置
まで移動させるための駆動源としてのサーボモータ1は
コントロールユニット3により制御されるようになって
おり、エンコーダ2からの信号入力に応じて可動部の駆
動位置等の情報が得られるとともに、速度検出手段13
により可動部の駆動速度の情報が得られるようになって
いる。そして、これらの情報に基づいてサーボモータ1
を制御するため、コントロールユニット3は、時間カウ
ント制御手段16,時間カウンタ17,目標位置発生手
段4,位置偏差演算手段5,指令速度発生手段6,速度
偏差演算手段8,比例積分制御値演算手段9,電流発生
手段12を備えており、これらの手段は第1実施例を示
す図1中の同符号の部分と同様に構成されている。
【0042】ところで、第2実施例のコントロールユニ
ット3には、図外の操作パネルでの選択操作により後に
詳述する通常の位置制御モードと速度制御モードとを切
換える制御モード変更手段20が設けられ、この制御モ
ード変更手段20が目標位置発生手段4,時間カウント
制御手段16及び時間カウンタ17に接続されている。
上記制御モード変更手段20は、上記操作パネルによ
り位置制御モードが選択された際には、所定の条件入力
に応じて設定される位置制御パターン(図8に示す)に
従って可動部を駆動制御する一方、速度制御パターンが
選択された際には、所定の条件入力に応じて設定される
位置制御パターンを基礎して、その定速区間SCに達し
た時点で、時間カウント制御手段16に制御信号を出力
して時間カウンタ17による計時信号の出力を停止させ
るとともに、この時間カウンタ17の計時信号入力とは
無関係に一定のサイクルで目標位置の発生を行うべく上
記目標位置発生手段4に制御信号を出力するようになっ
ている。
ット3には、図外の操作パネルでの選択操作により後に
詳述する通常の位置制御モードと速度制御モードとを切
換える制御モード変更手段20が設けられ、この制御モ
ード変更手段20が目標位置発生手段4,時間カウント
制御手段16及び時間カウンタ17に接続されている。
上記制御モード変更手段20は、上記操作パネルによ
り位置制御モードが選択された際には、所定の条件入力
に応じて設定される位置制御パターン(図8に示す)に
従って可動部を駆動制御する一方、速度制御パターンが
選択された際には、所定の条件入力に応じて設定される
位置制御パターンを基礎して、その定速区間SCに達し
た時点で、時間カウント制御手段16に制御信号を出力
して時間カウンタ17による計時信号の出力を停止させ
るとともに、この時間カウンタ17の計時信号入力とは
無関係に一定のサイクルで目標位置の発生を行うべく上
記目標位置発生手段4に制御信号を出力するようになっ
ている。
【0043】なお、第2実施例のコントロールユニット
3には、速度指令制限手段7,各制限手段10a,10
b及び切換手段11は設けられておらず、従って駆動制
御部15及び判定手段14も備えられていない。
3には、速度指令制限手段7,各制限手段10a,10
b及び切換手段11は設けられておらず、従って駆動制
御部15及び判定手段14も備えられていない。
【0044】次に、上記第2実施例のコントロールユニ
ット3による制御について図4乃至図6のフローチャー
トを用いて説明する。
ット3による制御について図4乃至図6のフローチャー
トを用いて説明する。
【0045】図4に示すフローチャートにおいて、先
ず、ステップS10で上記操作パネルにより制御モード
の選択が行われ、通常の位置制御モードが選択された場
合(ステップS11で通常制御指定)には、ステップS
12に移行されて図5に示すフローチャートに応じた可
動部の駆動制御が行われる一方、速度制御モードが選択
された場合(ステップS11で速度制御指定)には、ス
テップS13に移行されて図6に示すフローチャートに
応じた可動部の駆動制御が行われる。
ず、ステップS10で上記操作パネルにより制御モード
の選択が行われ、通常の位置制御モードが選択された場
合(ステップS11で通常制御指定)には、ステップS
12に移行されて図5に示すフローチャートに応じた可
動部の駆動制御が行われる一方、速度制御モードが選択
された場合(ステップS11で速度制御指定)には、ス
テップS13に移行されて図6に示すフローチャートに
応じた可動部の駆動制御が行われる。
【0046】先ず最初に、通常の位置制御モードが選択
された場合について説明する。
された場合について説明する。
【0047】図4のフローチャートで通常の位置制御モ
ードが選択されてステップS12に移行されると、図5
のステップS20で所定の条件、すなわち可動部の移動
距離PT,加速度AC及び最高速度MVが入力され、こ
れらの入力条件に基づいて、加速時間TA,加速距離P
A,定速時間TC,定速距離PCがそれぞれ演算される
(ステップS21)。これによって加速区間SA,定速
区間SC,減速区間SDからなる従来例同様の位置制御
パターン(図8に示す)が設定される。
ードが選択されてステップS12に移行されると、図5
のステップS20で所定の条件、すなわち可動部の移動
距離PT,加速度AC及び最高速度MVが入力され、こ
れらの入力条件に基づいて、加速時間TA,加速距離P
A,定速時間TC,定速距離PCがそれぞれ演算される
(ステップS21)。これによって加速区間SA,定速
区間SC,減速区間SDからなる従来例同様の位置制御
パターン(図8に示す)が設定される。
【0048】そして、ステップS21で、位置制御パタ
ーンが設定されると、時間カウンタ17からの計時信号
に応じて目標位置発生手段4からの目標位置の発生が開
始され、上記位置制御パターンに従った可動部の移動が
開始されるとともに(ステップS22)、この目標位置
発生手段4からの目標位置発生に応じて時間カウンタ1
7の出力によって時間計測を行う計時信号を出力する
(ステップS23)。
ーンが設定されると、時間カウンタ17からの計時信号
に応じて目標位置発生手段4からの目標位置の発生が開
始され、上記位置制御パターンに従った可動部の移動が
開始されるとともに(ステップS22)、この目標位置
発生手段4からの目標位置発生に応じて時間カウンタ1
7の出力によって時間計測を行う計時信号を出力する
(ステップS23)。
【0049】ステップS24では、上記時間カウンタ1
7での計時値Tが所定の計時値に達したか否かの判別を
行い、換言すれば可動部が加速区間SA、定速区間S
C、あるいは減速区間SDのいずれの区間にあるかの判
別を行い、T<TAの場合には可動部が加速区間SAに
あるとしてステップS25へ、T≧TAの場合には可動
部が定速区間SCに達したとしてステップS27へ、T
≧TA+TCの場合には可動部が減速区間SDに達した
としてステップS29へそれぞれ移行する。この際、ス
テップS25に移行された際には、可動部が加速区間S
Aにあるので、指定位置の進行量を加速度AC分だけ増
加させることで加速移動を継続し、かつ時間カウンタ1
7の計時値Tをカウントアップしつつ計時信号を出力す
る(ステップS26)。ステップS26へ移行された際
には、可動部が定速区間SCに達したとして、可動部を
加速移動から定速移動へと切換えて、指定位置を最高速
度MVに対応する一定量ずつ進行させ、かつ時間カウン
タ1の計時値Tをカウントアップしつつ計時信号を出力
し(ステップS28)、TA≦T<TA+TCの間はこ
の定速移動を継続する。そして、ステップS29に移行
されると、可動部が目標位置に近づき減速区間SDに達
したとして、指定位置の進行量を減少させる減速移動に
切換え、時間カウンタ17からの計時値Tをカウントア
ップしつつ計時信号を出力し、更に、ステップS31
で、可動部が目標位置に到達したか否か、すなわちT≧
TA+TC+TDであるか否かの判別が行われる。ここ
で、可動部が目標位置に達していない場合(ステップS
31でNO)には、ステップS23に移行され上記の動
作を繰返す一方、可動部が目標位置に達している場合
(ステップS31でYES)には、ステップS32に移
行され、ここで可動部が停止されて本フローチャートが
終了する。
7での計時値Tが所定の計時値に達したか否かの判別を
行い、換言すれば可動部が加速区間SA、定速区間S
C、あるいは減速区間SDのいずれの区間にあるかの判
別を行い、T<TAの場合には可動部が加速区間SAに
あるとしてステップS25へ、T≧TAの場合には可動
部が定速区間SCに達したとしてステップS27へ、T
≧TA+TCの場合には可動部が減速区間SDに達した
としてステップS29へそれぞれ移行する。この際、ス
テップS25に移行された際には、可動部が加速区間S
Aにあるので、指定位置の進行量を加速度AC分だけ増
加させることで加速移動を継続し、かつ時間カウンタ1
7の計時値Tをカウントアップしつつ計時信号を出力す
る(ステップS26)。ステップS26へ移行された際
には、可動部が定速区間SCに達したとして、可動部を
加速移動から定速移動へと切換えて、指定位置を最高速
度MVに対応する一定量ずつ進行させ、かつ時間カウン
タ1の計時値Tをカウントアップしつつ計時信号を出力
し(ステップS28)、TA≦T<TA+TCの間はこ
の定速移動を継続する。そして、ステップS29に移行
されると、可動部が目標位置に近づき減速区間SDに達
したとして、指定位置の進行量を減少させる減速移動に
切換え、時間カウンタ17からの計時値Tをカウントア
ップしつつ計時信号を出力し、更に、ステップS31
で、可動部が目標位置に到達したか否か、すなわちT≧
TA+TC+TDであるか否かの判別が行われる。ここ
で、可動部が目標位置に達していない場合(ステップS
31でNO)には、ステップS23に移行され上記の動
作を繰返す一方、可動部が目標位置に達している場合
(ステップS31でYES)には、ステップS32に移
行され、ここで可動部が停止されて本フローチャートが
終了する。
【0050】次に、速度制御モードが選択された場合に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0051】図4のフローチャートで速度制御御モード
が選択されてステップS13に移行されると、図6のス
テップS40で、上記位置制御モードのフローチャート
同様、所定の条件入力に応じ、加速時間TA,加速距離
PA,定速時間TC,定速距離PCがそれぞれ演算され
て、加速区間SA,定速区間SC,減速区間SDからな
る従来例同様の位置制御パターン(図8に示す)が設定
される(ステップS41)。
が選択されてステップS13に移行されると、図6のス
テップS40で、上記位置制御モードのフローチャート
同様、所定の条件入力に応じ、加速時間TA,加速距離
PA,定速時間TC,定速距離PCがそれぞれ演算され
て、加速区間SA,定速区間SC,減速区間SDからな
る従来例同様の位置制御パターン(図8に示す)が設定
される(ステップS41)。
【0052】そして、ステップS41で、時間カウンタ
17からの計時信号に応じて目標位置発生手段4からの
目標位置の発生が開始され、上記位置制御パターンに従
った可動部の移動が開始されるとともに(ステップS4
2)、時間カウンタ17の出力によって時間計測を行う
(ステップS43)。
17からの計時信号に応じて目標位置発生手段4からの
目標位置の発生が開始され、上記位置制御パターンに従
った可動部の移動が開始されるとともに(ステップS4
2)、時間カウンタ17の出力によって時間計測を行う
(ステップS43)。
【0053】ステップS44では、上記時間カウンタ1
7の計時値Tが所定の計時値に達したか否かが判別さ
れ、換言すれば可動部が加速区間SA、あるいは定速区
間SCのいずれの区間にあるかが判別され、T<TAの
場合には可動部が加速区間SAにあるとしてステップS
45へ、T≧TAの場合には可動部が定速区間SCにあ
るとしてステップS47へそれぞれ移行される。この
際、ステップS45へ移行された場合には、可動部が依
然加速区間SAにあるので、加速移動を継続し、時間カ
ウンタ17での計時値Tをカウントアップしつつ計時信
号の出力を行い(ステップS46)、可動部を加速移動
させる。一方、ステップS47へ移行された場合には、
可動部を停止させるか否かの判別が、例えば操作パネル
等により報知され、停止しない場合には(ステップS4
7でNO)、ステップS48へと移行される。ステップ
S48では、可動部が定速区間SCに達したとして、可
動部が加速移動から定速移動へと切換えられて最高速度
MVに対応する一定量ずつ指定位置が進行されるが、計
時値Tのカウントアップは行われず、つまり上記時間カ
ウンタ17が停止されてステップS43にリターンされ
る。すなわち、これによりコントロールユニット3で
は、時間カウンタ17からの計時信号の出力が停止され
る一方、目標位置発生手段4よる目標位置の発生のみ
が、例えば、制御フローの1サイクル毎に継続して行わ
れることになる。従って、目標位置は継続して発生され
ているものの時間カウンタ17による計時値Tのカウン
トアップが行われないので、上記のように設定された位
置制御パターンの上では、可動部が減速区間SDに到達
することがなく、一定の速度(最高速度MV)を保持し
たまま定速移動を継続することになる。
7の計時値Tが所定の計時値に達したか否かが判別さ
れ、換言すれば可動部が加速区間SA、あるいは定速区
間SCのいずれの区間にあるかが判別され、T<TAの
場合には可動部が加速区間SAにあるとしてステップS
45へ、T≧TAの場合には可動部が定速区間SCにあ
るとしてステップS47へそれぞれ移行される。この
際、ステップS45へ移行された場合には、可動部が依
然加速区間SAにあるので、加速移動を継続し、時間カ
ウンタ17での計時値Tをカウントアップしつつ計時信
号の出力を行い(ステップS46)、可動部を加速移動
させる。一方、ステップS47へ移行された場合には、
可動部を停止させるか否かの判別が、例えば操作パネル
等により報知され、停止しない場合には(ステップS4
7でNO)、ステップS48へと移行される。ステップ
S48では、可動部が定速区間SCに達したとして、可
動部が加速移動から定速移動へと切換えられて最高速度
MVに対応する一定量ずつ指定位置が進行されるが、計
時値Tのカウントアップは行われず、つまり上記時間カ
ウンタ17が停止されてステップS43にリターンされ
る。すなわち、これによりコントロールユニット3で
は、時間カウンタ17からの計時信号の出力が停止され
る一方、目標位置発生手段4よる目標位置の発生のみ
が、例えば、制御フローの1サイクル毎に継続して行わ
れることになる。従って、目標位置は継続して発生され
ているものの時間カウンタ17による計時値Tのカウン
トアップが行われないので、上記のように設定された位
置制御パターンの上では、可動部が減速区間SDに到達
することがなく、一定の速度(最高速度MV)を保持し
たまま定速移動を継続することになる。
【0054】一方、ステップS47における停止判断
で、可動部の停止を指示した場合(ステップS47でY
ES)には、ステップS49へと移行される。なお、可
動部の停止の指示は、例えば操作パネルにより与えられ
る。
で、可動部の停止を指示した場合(ステップS47でY
ES)には、ステップS49へと移行される。なお、可
動部の停止の指示は、例えば操作パネルにより与えられ
る。
【0055】ステップS49では、例えば、上記時間カ
ウンタ17の計時値Tのカウントアップを再開し、時間
カウンタ17が停止された時点から、可動部を上記位置
制御パターンに従って定速区間SCから減速区間SDへ
と切換え、可動部が停止するまで減速移動させた後停止
させることで本フローチャートを終了するようになって
いる。
ウンタ17の計時値Tのカウントアップを再開し、時間
カウンタ17が停止された時点から、可動部を上記位置
制御パターンに従って定速区間SCから減速区間SDへ
と切換え、可動部が停止するまで減速移動させた後停止
させることで本フローチャートを終了するようになって
いる。
【0056】以上説明したように、上記構成の第2実施
例のコントロールユニット3によれば、通常の位置制御
モードと速度制御モードとを切換可能とし、しかも速度
制御モードを指定した際にも、基本的には位置制御を基
礎として、可動部が定速区間SCに達した時点で時間カ
ウンタ17を停止させる一方、目標位置発生手段4から
の目標位置発生のみを継続するという簡単な方法で速度
制御を行なうようにされているので、従来例のように、
ロボット制御装置内に2つの制御ソフトを組み込むとい
ったことを行うことが不用となり、開発時間や費用の削
減が図れるばかりか、簡単な構成で位置制御と速度制御
の双方の機能を有することによって機能性を高め、制御
装置の用途拡大を図ることが可能となる。
例のコントロールユニット3によれば、通常の位置制御
モードと速度制御モードとを切換可能とし、しかも速度
制御モードを指定した際にも、基本的には位置制御を基
礎として、可動部が定速区間SCに達した時点で時間カ
ウンタ17を停止させる一方、目標位置発生手段4から
の目標位置発生のみを継続するという簡単な方法で速度
制御を行なうようにされているので、従来例のように、
ロボット制御装置内に2つの制御ソフトを組み込むとい
ったことを行うことが不用となり、開発時間や費用の削
減が図れるばかりか、簡単な構成で位置制御と速度制御
の双方の機能を有することによって機能性を高め、制御
装置の用途拡大を図ることが可能となる。
【0057】なお、上記第2実施例のフローチャート
中、ステップS47の停止判断で、可動部の停止を指示
した場合には、ステップS49へと移行され、ここで時
間カウンタ17の計時値Tのカウントアップを再開し、
時間カウンタ17が停止された時点から、可動部を上記
位置制御パターンに従って定速区間SCから減速区間S
Dへと切換え、可動部が停止するまで減速移動させた後
停止させるようにしているが、これ以外にも、例えば、
減速度や減速時間を予め設定しておき、ステップS47
で停止が指示された場合には、可動部が即減速移動に移
行されるようにしてもよい。
中、ステップS47の停止判断で、可動部の停止を指示
した場合には、ステップS49へと移行され、ここで時
間カウンタ17の計時値Tのカウントアップを再開し、
時間カウンタ17が停止された時点から、可動部を上記
位置制御パターンに従って定速区間SCから減速区間S
Dへと切換え、可動部が停止するまで減速移動させた後
停止させるようにしているが、これ以外にも、例えば、
減速度や減速時間を予め設定しておき、ステップS47
で停止が指示された場合には、可動部が即減速移動に移
行されるようにしてもよい。
【0058】また、上記第1及び第2の実施例において
は、加速区間SA及び減速区間SDの加速度及び減速度
を一定とした台形の位置制御パターンを例として説明し
たが、例えば、加減速が滑らかに変化するような位置制
御パターンを採用する場合でも、勿論同様の効果を得る
ことができる。
は、加速区間SA及び減速区間SDの加速度及び減速度
を一定とした台形の位置制御パターンを例として説明し
たが、例えば、加減速が滑らかに変化するような位置制
御パターンを採用する場合でも、勿論同様の効果を得る
ことができる。
【0059】さらに、上記第1及び第2の実施例におい
ては、位置制御パターンの設定に際し、可動部の移動距
離PT,加速度AC及び最高速度MV等の値を入力する
ようにしているが、例えば、最高速度MVの代りに定速
時間TC,定速距離PCを入力することによって位置制
御パターンの設定を行うようなものでも構わない。
ては、位置制御パターンの設定に際し、可動部の移動距
離PT,加速度AC及び最高速度MV等の値を入力する
ようにしているが、例えば、最高速度MVの代りに定速
時間TC,定速距離PCを入力することによって位置制
御パターンの設定を行うようなものでも構わない。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、上記請求項1記載
の発明は、 上記請求項1記載の発明によれば、サーボ
モータで駆動される可動部の移動範囲内に障害物が入り
込んでこれに可動部が当接すること等により、目標位置
に到達する前に可動部の移動が外部から阻止された場合
には、速度指令制限手段により指令速度が予め設定され
た速度値以上であるか否かの判断がなされ、設定された
速度値以上の場合には、時間カウンタによる計時及びそ
れに応じた目標位置発生手段による目標位置の発生が停
止される。これによって、指令速度と実駆動速度との偏
差が一定値以下に保持されるので、サーボモータへの供
給電流が過大に増大されることがなく、従って好適にオ
ーバーロード状態を回避できる。さらに、障害物が除去
された際にも、上記のように速度偏差が一定値以下に保
持されていることで、サーボモータへ過大に増大された
電流が供給されることがないので、可動部が急激な動作
を行うような危険もなく、スムーズに可動部の移動を再
開させることが可能となる。
の発明は、 上記請求項1記載の発明によれば、サーボ
モータで駆動される可動部の移動範囲内に障害物が入り
込んでこれに可動部が当接すること等により、目標位置
に到達する前に可動部の移動が外部から阻止された場合
には、速度指令制限手段により指令速度が予め設定され
た速度値以上であるか否かの判断がなされ、設定された
速度値以上の場合には、時間カウンタによる計時及びそ
れに応じた目標位置発生手段による目標位置の発生が停
止される。これによって、指令速度と実駆動速度との偏
差が一定値以下に保持されるので、サーボモータへの供
給電流が過大に増大されることがなく、従って好適にオ
ーバーロード状態を回避できる。さらに、障害物が除去
された際にも、上記のように速度偏差が一定値以下に保
持されていることで、サーボモータへ過大に増大された
電流が供給されることがないので、可動部が急激な動作
を行うような危険もなく、スムーズに可動部の移動を再
開させることが可能となる。
【0061】また、請求項2記載の発明によると、所定
のモード切換操作により定速制御モードが指定される
と、位置制御パターンにおいて、例えば、可動部が加速
区間から定速区間に移った時点で、時間カウンタからの
計時信号の出力が停止され、目標位置発生手段による目
標位置の発生のみが所定の間隔で継続して行われる。こ
れによって可動部は減速区間に至ることなく継続して定
速移動状態に保持される。つまり、位置制御を基礎とし
て、時間カウンタからの計時信号の出力を停止する一
方、目標位置発生手段による目標位置の発生のみを継続
して行うという簡単な構成で、継続的な定速制御をも行
うことが可能となる。
のモード切換操作により定速制御モードが指定される
と、位置制御パターンにおいて、例えば、可動部が加速
区間から定速区間に移った時点で、時間カウンタからの
計時信号の出力が停止され、目標位置発生手段による目
標位置の発生のみが所定の間隔で継続して行われる。こ
れによって可動部は減速区間に至ることなく継続して定
速移動状態に保持される。つまり、位置制御を基礎とし
て、時間カウンタからの計時信号の出力を停止する一
方、目標位置発生手段による目標位置の発生のみを継続
して行うという簡単な構成で、継続的な定速制御をも行
うことが可能となる。
【図1】本発明のロボット制御装置の具体的構成の第1
実施例を示すブロック図である。
実施例を示すブロック図である。
【図2】図1における、サーボモータの制御の一例を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図3】本発明のロボット制御装置の具体的構成の第2
実施例を示すブロック図である。
実施例を示すブロック図である。
【図4】図3における、サーボモータの制御の一例を示
すフローチャートである。である。
すフローチャートである。である。
【図5】図3において、通常の位置制御モードが選択さ
れた際の制御の一例を示すフローチャートである。
れた際の制御の一例を示すフローチャートである。
【図6】図3において、速度制御モードが選択された際
の制御の一例を示すフローチャートである。
の制御の一例を示すフローチャートである。
【図7】従来のロボット制御装置の一例を示すブロック
図である。
図である。
【図8】位置制御パターンの一例を示す図である。
1 サーボモータ 2 エンコーダ 3 コントロールユニット 4 目標位置発生手段 5 位置偏差演算手 6 指令速度発生手段 7 速度指令制限手段 8 速度偏差演算手段 9 比例積分制御値演算手段 10a 第1制限手段 10b 第2制限手段 11 切換手段 12 電流発生手段 13 速度検出手段 14 判定手段 15 駆動制御部 16 時間カウント制御手段 17 時間カウンタ
Claims (2)
- 【請求項1】 サーボモータにより駆動される可動部
と、前記サーボモータによる可動部駆動の目標位置を、
時間カウンタからの計時信号に応じて発生する目標位置
発生手段と、前記目標位置と現実の駆動位置との位置偏
差を演算する位置偏差演算手段と、前記位置偏差に基づ
いて可動部に対する速度指令を行う指令速度発生手段
と、指令された速度と現実の駆動速度との速度偏差を演
算する速度偏差演算手段とを備えてサーボモータ駆動電
流を制御することで位置制御を行うようにされたロボッ
ト制御装置において、上記時間カウンタによる計時信号
の発生及び停止を制御する時間カウント制御手段と、上
記指令速度発生手段により発生された指令速度が予め設
定された速度値以上の場合に計時停止を指令する信号を
上記時間カウント制御手段に出力して、上記時間カウン
タによる計時及びそれに応じた上記目標位置発生手段に
よる目標位置の発生を停止させる速度指令制限手段とを
備えたことを特徴とするロボット制御装置。 - 【請求項2】 サーボモータにより駆動される可動部
と、前記サーボモータによる可動部駆動の目標位置を、
時間カウンタからの計時信号に応じて発生する目標位置
発生手段と、前記目標位置と現実の駆動位置との位置偏
差を演算する位置偏差演算手段と、前記位置偏差に基づ
いて可動部に対する速度指令を行う指令速度発生手段
と、指令された速度と現実の駆動速度との速度偏差を演
算する速度偏差演算手段とを備えてサーボモータ駆動電
流を制御することで位置制御を行うようにされたロボッ
ト制御装置において、計時停止を指令する信号を受けた
ときに計時を停止するべく時間カウンタを制御する時間
カウント制御手段と、所定のモード切換操作により上記
目標位置発生手段が上記時間カウンタの計時信号に応じ
て目標位置を発生する位置制御モードと、上記可動部が
定速区間に達した時点で、時間カウント制御手段に計時
停止を指令する信号を出力する一方、上記目標位置発生
手段による目標位置の発生のみを継続して行わせる定速
制御モードとを切換え可能にする制御モード変更手段と
を備えたことを特徴とするロボット制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21614793A JPH0764641A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | ロボット制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21614793A JPH0764641A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | ロボット制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0764641A true JPH0764641A (ja) | 1995-03-10 |
Family
ID=16684021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21614793A Pending JPH0764641A (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | ロボット制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0764641A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016033484A1 (en) | 2014-08-29 | 2016-03-03 | Emerson Climate Technologies, Inc. | Variable speed compressor control with lost rotor mitigation |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP21614793A patent/JPH0764641A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016033484A1 (en) | 2014-08-29 | 2016-03-03 | Emerson Climate Technologies, Inc. | Variable speed compressor control with lost rotor mitigation |
EP3186513A4 (en) * | 2014-08-29 | 2018-06-06 | Emerson Climate Technologies, Inc. | Variable speed compressor control with lost rotor mitigation |
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