JPH1177580A - ロボットの制御装置 - Google Patents

ロボットの制御装置

Info

Publication number
JPH1177580A
JPH1177580A JP3141498A JP3141498A JPH1177580A JP H1177580 A JPH1177580 A JP H1177580A JP 3141498 A JP3141498 A JP 3141498A JP 3141498 A JP3141498 A JP 3141498A JP H1177580 A JPH1177580 A JP H1177580A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
robot
torque
control
speed
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3141498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4055090B2 (ja
Inventor
Kenichi Yasuda
賢一 安田
Hideo Nagata
英夫 永田
Yasuyuki Inoue
康之 井上
Yoichi Tanaka
洋一 田中
Shinji Okumura
信治 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP03141498A priority Critical patent/JP4055090B2/ja
Publication of JPH1177580A publication Critical patent/JPH1177580A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4055090B2 publication Critical patent/JP4055090B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 予期せぬ外乱力がロボットに作用した場合
の、操作者の安全確保、あるいはロボットや周辺機器の
破損防止を図る。 【解決手段】 モータの動作指令値からモータの加速ト
ルク及びモータの速度を維持するための速度維持トルク
を算出する手段18−1,18−2と、加速トルクと速
度維持トルクを加算してモータの運動に必要な仮想トル
ク指令を算出する手段24と、仮想トルク指令と前記制
御装置における現在のトルク指令の差を算出する手段2
5と、前記算出した差を予め設定した値と比較する手段
19と、比較した結果の符号によりロボットの運動を停
止する手段20とを有するロボットの制御装置。これに
より、ロボットの運転中にロボットが外部環境に衝突し
たり、ロボットアームに外部の機械が衝突した場合、ロ
ボットやワークあるいは外部の機械の損傷がなくなり、
また、教示中の操作者の安全が守られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロボットに用いられ
るモータの制御系において、ロボットアームが周辺物体
に衝突した場合のロボットアーム本体やツール、ワーク
の保護、あるいはロボットアームがオペレータに接触し
た場合の安全を確保することが可能な制御を実現する制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のロボット関節を駆動するモータの
サーボ系では、位置フィードバックループと速度フィー
ドバックループを有し、指令との差であるサーボ偏差を
増幅し、その増幅ゲインをできるだけ高くとることによ
り制御を行っている。図19にロボットの従来の運動制
御のブロック図を示す。図において、10は軌道発生ブ
ロックであり、ティーチペンダントJOGキー12の入
力から、あるいはメモリ13のデータからモータの運動
の指令を生成する。メモリ13にはあらかじめ教示され
た位置、速度等のデータ及び補間方法が保存されてい
る。ティーチペンダント12あるいはメモリ13のデー
タをもとに、軌道生成部座標変換部14で生成された軌
道データは座標変換され、各関節のモータの回転指令と
して運動制御ブロック11へ送られる。運動制御ブロッ
ク11はモータのサーボ系であり、ロボット関節駆動モ
ータ15の位置・速度フィードバック信号と軌道生成部
座標変換部14で生成された各モータの運動指令とに基
づいて制御信号を出力するサーボ制御系メインループ1
6と、制御信号を電力増幅するアンプ17を備えてい
る。この運動制御ブロック11は、ロボットの駆動系を
構成しているモータの数だけ存在する。
【0003】図20は、各関節で位置制御系を構成する
場合の運動制御ブロック11を更に詳しく示している。
ここでは、1軸のサーボ系のみを記載しているが他のモ
ータ軸に関しても同様の構成である。図20において、
Kpは位置制御ゲイン、Kvは速度制御ゲイン、Tiは
積分器の時定数である。ここで、従来においては、位置
ループと速度ループのゲインKp、Kvは高めにトルク
外乱の影響を受けにくくし、積分時定数Tiは短めに設
定することにより、位置の指令値に対してモータの追従
性を良くしている。このような従来の制御方法では、指
令値と現在値の差、すなわち制御偏差によりモータのト
ルクが発生する。制御偏差は通常、ロボットアームの慣
性や制御装置の応答遅れなどサーボの追従遅れによるも
のと、ロボットアームに作用する重力や減速機の摩擦、
その他、ロボットアームに作用する外力などのトルク外
乱により発生する。ロボットを希望する位置や方向に動
かす場合は、動作指令に対してはロボットは高速に追従
することが望ましい。一方、ロボットが運動中、周辺の
物体に衝突したり、人間に接触した場合には、それを出
来るだけ速く運動を停止することが望ましい。
【0004】ところが、従来のロボット制御装置では、
指令値応答、外乱応答ともに区別することなく、制御偏
差が発生すれば、制御偏差量、もしくは偏差の過去の積
算値に比例したトルクをモータにより発生していた。そ
のため、教示中に誤ってロボットを周辺の物体やワーク
に衝突させた場合には、教示ツールが変形する、さらに
はロボット自体が破損するなどの不都合を起こしてい
た。ロボットが破損することは重大な問題であるが、教
示ツールが変形することで、過去の教示データが使用不
能になったり、教示データを変形ツールに合わせて変更
するなど、めんどうな手続きが必要であるという問題が
あった。また、さらに重大なことは、教示者の安全性の
問題である。すなわち、教示中はロボットの先端の微妙
な位置決めを行う必要があるため、教示者はロボットの
近傍で作業を行うことが多い。このとき、教示中に誤っ
て教示者自身の体にロボットアームをぶつけてしまう、
あるいは、ロボットアームと周辺ワークの間に腕などを
挟む等の危険性がある。さらに、複雑なワーク、たとえ
ば自動車の車体フレーム内に教示者が入り、微妙な位置
決めなど行う場合に、ロボット動作速度の選択、ロボッ
ト動作方向のJOGキーを押し間違う等の危険が常に存
在していた。
【0005】このような教示時の安全面を考慮した方策
として、柔軟教示モードを操作者に表示する方法があ
る。この教示モードにおける柔軟制御状態を表示するた
めに、図21に示すように、プログラムペンダント上L
CD401の文字表示や、教示状態表示灯402のよう
な教示確認手段が設けられ、操作者は表示灯を確認しな
がら教示作業を行うようにしている。図21中、403
は制御盤405に設けられプレイ状態表示灯、404は
制御盤405内に設けられたモード切替を行うリレー回
路である。しかしながら、図21に示すプログラムペン
ダント上LCD401の文字表示や、教示状態表示灯4
02だけでは柔軟教示モードであることを操作者に知ら
せる効果が低く、教示時とプレイバック時のロボット4
00のコントロール状態の相違を明確に教示者に通告で
きない。このため柔軟制御が有効でないプレイバック時
にロボットの可動範囲に入ってしまう可能性があり危険
であった。ロボットはプレイバックモードにおいて作業
を短時間で行うため、頻繁に急加速、急減速を繰り返す
ことが多く、モータは非常に大きなトルクを発生させ、
ロボットアームは高速で運動するため大きな運動エネル
ギーを有し、教示者にとって非常に危険である。また、
教示モードでロボットが柔軟制御状態にある場合、ロボ
ットの発生トルクが非常に小さく押さえられているた
め、外部から作用する力でロボットが容易に動作する。
このようなロボットアームの動きが、ロボットアームと
ロボットの作業対象であるワークとの接触や、ロボット
の周辺の機械との干渉を誘発し、不具合を引き起こすこ
とがあった。
【0006】更に、図20に示す従来の制御系では、外
力を受けている場合やロボットアームが外部に接触して
いる場合には、実際のモータの位置は位置指令と大きく
異なることが多い。そのため、サーボモータの制御系の
指令値でロボットの動作の制限を行うことができない。
これについては、エンコーダ値など位置検出器の値を監
視しながら、位置検出器の値が制限値を越える場合に以
下の処理を行うことで、制限値以上にロボットが動作し
ないよう制御を行うことが可能である。その第1の方法
としては、サーボモータの運動が動作制限値を越える場
合には制御構造を柔軟制御から位置制御に変化させる方
法が考えられる。位置制御で制御されている状態では、
位置指令値により動作制限制御を設けることができる。
この方法ではサーボ電源の遮断を伴うことなく、その後
の動作が引き続き制御される。一方、第2の方法とし
て、サーボモータの運動が動作制限を越える場合はサー
ボ電源を遮断しロボットを急停止させる方法がある。
【0007】これらの方法について検討すると、第1の
方法によりロボットの関節角度が制限角度に達した場
合、制御構造を柔軟制御から位置制御に変化させロボッ
トの運動を止める場合は、第2の方法のようにサーボ電
源を遮断することなく、その後の動作を継続させること
が可能である。ところが、現実的には動作制限値を挟ん
で柔軟制御と位置制御を切り替える場合、制御的に連続
性を保って切り替えることは非常に困難である。位置制
御系には通常積分動作を含んでおり、この積分要素によ
り連続的で円滑な軌道制御を行っている。また、柔軟制
御では指令値とロボット現在値の偏差を許容するため通
常積分動作を実行しないかまたは、積分出力を大きく制
限している。この積分動作は制御偏差の情報が蓄積され
たもので、重力や摩擦を含む様々な情報を含んでおり、
柔軟制御から位置制御に移行する場合の積分の初期値を
ショックなく連続的に変更することができない。また、
位置制御から柔軟制御に移行する場合にも、積分値とし
てモータの発生トルクの一部となっていた値を急に変更
することになり、補償されていた重力トルクや摩擦トル
クが影響を与えるようになるため、発生トルクが急変
し、ぎくしゃくした動きになる。そのため、連続的に相
互の制御間を移行することは困難である。同時に、制限
値を挟んで制御系の相互の不連続な状態が頻繁に入れ替
わるため、ロボットの運動は振動的で非常に不安定なも
のになる。次に、前記第2の方法では、運動制限値に達
した場合サーボ電源を遮断すると共に、ロボットの運動
を機械的なブレーキで止めることになる。従って、単に
ロボットの運動を制限することだけが必要な場合でも、
再度サーボ電源を投入する必要があり操作が非常に煩雑
であるだけでなく、ロボット作業の円滑性や自動化を阻
害する大きな要因になる。従来の方法では柔軟制御の動
作制限を実施する上で以上に述べるような問題点があ
り、結果として安全な柔軟制御を制御的に実行すること
ができなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、予期
せぬ外乱力がロボットに作用した場合の、操作者の安全
確保、あるいはロボットや周辺機器の破損防止を第1の
解決課題とする。また、柔軟制御時のロボットアームの
動作制限を安全に行うことを第2の解決課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記第1の課題を解決す
るための第1の手段は、位置及び速度の状態フィードバ
ックループを有し、各関節を駆動するモータの制御回路
を備えたロボットの制御装置において、モータの動作指
令値からモータの加速トルク及びモータの速度を維持す
るための速度維持トルクを算出する手段と、前記加速ト
ルクと速度維持トルクを加算してモータの運動に必要な
仮想トルク指令を算出する手段と、前記仮想トルク指令
と前記制御装置における現在のトルク指令の差を算出す
る手段と、前記算出した差を予め設定した値と比較する
手段と、比較した結果の符号によりロボットの運動を停
止する手段とを有するものである。前記第1の課題を解
決するための第2の手段は、位置及び速度の状態フィー
ドバックループを有し、各関節を駆動するモータの制御
回路を備えたロボットの制御装置において、モータの動
作指令値からモータの加速度及びモータの速度を維持す
るための速度維持トルクを算出する手段と、算出された
加速度を用いてモータの加速トルクを算出する手段と、
前記算出結果に基づいてロボットの発生トルクを制限す
る手段とを有するものである。前記第2の課題を解決す
るための第3の手段は、位置及び速度の状態フィードバ
ックループを有し、各関節を駆動するモータの制御回路
を備えたロボットの制御装置において、位置制御ゲイン
または速度制御ゲインを通常ゲインより小さく設定する
手段と、前記モータの動作制限値を設定または演算によ
り導出する手段と、前記動作制限値をサーボ系の指令値
とする前記制御回路とは別の第2のフィードバック制御
手段と、第2のフィードバック制御の程度を決定する調
節係数設定手段と、前記調節係数を乗じた第2のフィー
ドバック制御系の出力値を、第1のフィードバック速度
制御系のトルク制御部分または速度制御部分に加算する
手段を有するものである。前記第2の課題を解決するた
めの第4の手段は、位置及び速度の状態フィードバック
ループを有し、各関節を駆動するモータの制御回路を備
えたロボットの制御装置において、トルクの発生を通常
制御時のトルク値より小さく制限する手段と、ロボット
の関節を駆動するモータの動作制限値を設定または演算
により導出する手段と、前記動作制限値をサーボ系の指
令値とする前記制御回路とは別の第2のフィードバック
制御手段と、第2のフィードバック制御の程度を決定す
る調節係数設定手段と、前記調節係数を乗じた第2のフ
ィードバック制御系の出力値を、第1のフィードバック
速度制御系のトルク制御部分または速度制御部分に加算
する手段とを有するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明の第1実施例を示すもので
あり、運動制御ブロック11に、各モータの運動指令か
ら加速トルク及び速度トルクを演算する演算手段18
と、演算手段18により演算された仮想トルク指令とサ
ーボ制御系メインループ16から得られたトルク指令を
比較する比較器19と、比較器19の出力に基づいてブ
レーキを制御するブレーキ制御部20を有している。そ
の他の構成は従来例を示す図13と同様である。図2は
第1実施例における制御ブロック図を示している。図
中、21は時間遅れ補償のためのフィルタ、22は関節
駆動モータ15の位置信号を記憶するメモリ、25,2
7は加減算器である。本実施例において、ティーチペン
ダント上にはジョグキー12と呼ばれる、ロボット誘導
の動作ボタンが配置されている。ジョグキー12を押す
と、その時に選択されている座標系と速度に応じて、押
下するジョグキー12で示される方向にロボットが動作
することになる。その時の信号の流れは、ジョグキー1
2が押されるとその方向と大きさの情報が軌道生成部1
4に入力される。軌道生成部14では現在のロボットの
指令に対して、指定座標系から基準座標系に変換された
増分値が加算され新たなロボットの位置指令が生成され
る。基準座標系は通常ロボットのベースを中心とした直
交座標系で表現されるため、動作指令値は実際のロボッ
トの動作を行うためにロボットの関節座標系に変換さ
れ、モータのサーボ系の指令値となる。
【0011】各モータの制御を行うサーボ系では、例え
ば図3のブロック図で示されるような処理が行われる。
図3において、位置指令信号は2つのブロック101,
102の処理系に信号が分かれる。1つのブロックは通
常のモータの位置、速度制御系101であり、もう1つ
は本発明で付加される制御系の処理系102のブロック
である。速度制御系101では位置制御および速度制御
が実施される。位置制御では比例制御、速度制御系では
比例積分制御などが用いられることが一般的である。図
3に示す制御系102は、仮想トルク指令を算出する部
分である。通常のロボットの運動で必要となるトルク
は、ロボットアームとロボットの先端負荷の両者を加速
するトルク、運動状態で速度を維持するためのトルクの
2種類である。18−2は加速トルクの演算を行うブロ
ック、18−1は速度を維持するためのブロックを示し
ている。ブロック18−2では慣性と加速度の積から必
要となるトルクが算出される。慣性の情報は、以下のい
ずれかの方法により求められる。 1)ロボットの関節の動きに応じて変動する値を演算に
より求める。 2)適応オブザーバなどのパラメータ同定手法を用いて
推定する。 3)代表的な慣性の値を用いる。例えば常に一定の値を
用いる、あるいは変位に応じてテーブルから値を引く。 図3は1)の場合の例を示している。
【0012】ブロック18−1では速度を維持するため
のトルクが算出される。速度トルクはほぼ動摩擦の値に
等しい。従って、あらかじめ求めた速度と摩擦の関係を
用いて、現在の速度から必要なトルクを求めることがで
きる。ブロック18−1,18−2で算出され、加算器
24で加算されたトルクの加算値はロボットが運動を行
うトルクとほぼ等しい値である。演算結果は仮想トルク
指令103として、加減算器25により、メインループ
(ブロック101)のトルク指令104より減算され、
予め設定した値105と比較され、予め設定した値10
5より大きいときはブレーキ制御装置20によりロボッ
トの運動を停止する。ロボットアームが外部環境に接触
などを起こした場合には、位置速度制御系の制御偏差が
発生してメインループ(ブロック101)のトルク指令
104は大きな値になるが、位置指令の変化はないため
仮想トルク指令103は通常の動作で得られる値になり
差が生じる。この差を予め設定した値105と比較し、
その比較した結果の符号によりロボットの運動を停止す
る。重力方向に動くロボットでは重力トルクは106で
示される補償演算をもとにメインループで補償されるた
め、仮想トルク指令値が重力の影響で大きくズレを生じ
ることはない。重力補償演算は、例えばロボットの関節
角度とアームの重心位置、重量から必要となるトルクを
算出することで行われる。ブロック18−1,18−2
で生成される仮想トルク指令103とメインループのト
ルク指令104の発生時間のずれを補償するために、ロ
ボットの加速トルクの算出手段の後段あるいは速度維持
トルクの算出手段の後段に高周波成分を除去するフィル
タ21を有する。フィルタ21は一般的な1次遅れフィ
ルタや2次遅れフィルタにより調整することが可能であ
る。
【0013】以上の説明はティーチングペンダントで教
示を行う場合を例にとって説明をおこなったが、プレイ
バックの状態でも当然用いることができる。プレイバッ
ク時にはティーチペンダントのかわりにメモリ13から
軌道生成部14にデータの情報が払い出される。メモリ
13にはあらかじめ教示されたロボットの位置、姿勢の
情報が保存されている。また、本発明はロボットに力セ
ンサを取け付け、操作者が加える力を計測しロボットを
誘導するタイプの、いわゆるダイレクトティーチングの
ロボットにも適用が可能であり、教示者の安全を確保す
る上で有効に作用する。ダイレクトティーチング時には
ティーチペンダントの代わりに力センサの信号からロボ
ットの運動指令を生成し、軌道生成部14にデータの情
報が払い出される。このように、ダイレクトティーチで
はロボットを直接把持しての作業となるため、本発明は
特に有効に作用する。
【0014】図4は本発明の第2実施例を示すものであ
る。本実施例では、運動制御ブロック11に、トルク制
限値をサーボ制御系メインループ16に与えるかどうか
の切り替えを行う切替スイッチ23を設け、切替スイッ
チ23をオンにしたときに、各モータの運動指令から加
速トルク及び速度トルクを演算する演算部18によりト
ルク制限値を演算するようにしたものである。以下、本
実施例について説明する。図4に示すジョグキー12を
押すと、その時に選択されている座標系と速度に応じ
て、押下するジョグキー12で示される方向にロボット
が動作することになる。そのときの信号の流れは、ジョ
グキー12が押されるとその方向と大きさの情報が軌道
生成部14に入力される。軌道生成部14では、現在の
ロボットの指令に対して、指定座標系から基準座標系に
変換され増分値が加算され新たなロボットの位置指令が
生成される。基準座標系は通常ロボットのベースを中心
とした直交座標系で表現されるため、動作指令値は実際
のロボットの動作を行うためにロボットの関節座標系に
変換され、モータのサーボ系の指令値となる。
【0015】各モータの制御を行うサーボ系では、例え
ば図5のブロック図で示されるような処理が行われる。
図5において、位置指令信号は2つのブロックの処理系
に信号が分かれる。1つのブロックは通常の位置、速度
制御系201であり、もう1つは本発明で付加される制
御系の処理系202のブロックである。ブロック202
の処理系では位置制御および速度制御が施される。位置
制御では比例制御、速度制御系では比例積分制御などが
用いられることが一般的である。図5で示す202の制
御系は、運動に必要となるトルクをもとにトルク制限値
を算出する部分である。通常のロボットの運動で必要と
なるトルクは、ロボットアームとロボット先端負荷の両
者を加速するトルク、運動状態で速度を維持するための
トルクの2種類である。図5の実施例では、ロボットの
関節の動きに応じて変動する慣性を演算により求める場
合の例を示している。ブロック18−1では速度を維持
するためのトルクが算出される。速度トルクはほぼ動摩
擦の値に等しい。従って、あらかじめ求めた速度と摩擦
の関係を用いて、現在の速度から必要なトルクを求める
ことができる。ブロック18−1,18−2で算出され
たトルクの加算値はロボットが運動を行うトルクとほぼ
等しい値である。計算結果は、トルク制限値演算ブロッ
ク203ヘ入力される。ここでは、前段の演算をもとに
メインブロック201で発生するトルクの制限値を演算
する。ここでは、制限値は前段で制限された値に適度幅
を設けることにより求めている。幅を設ける理由は、1
つは、指令トルクと発生トルクが必ずしも一致していな
いことがあるため、その誤差を吸収することである。上
記で述べた通り、ブロック203で演算された制限値が
ロボットの運動で必要となるトルクからずれが生ずるこ
とがありうる。このような状態は先端負荷の質量などの
正確な情報が得られない場合などに起こりうる。したが
って、指令通りの正確な運動が必要とされるプレイバッ
ク動作では制御ブロック202を用いず、教示モードで
のみブロック202が機能するよう切り替えることがで
きる。図4では切り替えスイッチ23がこの部分の働き
を行う。
【0016】また、図6は操作者に教示時であることを
知らせる例を示している。ロボット上に表示ランプ31
を取り付け、教示時には制御盤33内のリレー回路32
が作動して表示ランプ31を任意の点灯パターンで表示
させ操作者に通知する。図7は本発明の第3実施例を示
す外観図である。図7には2つの実施態様を示してお
り、図7(a)はロボットの関節を駆動する各モータの
回転座標系毎に独立に動作制限範囲を設けた例を示して
おり、図7(b)はロボットの基本座標(直交座標系)
に合わせて動作制限範囲を設定した例を示している。ま
ず、図7(a)の例について説明する。図8は本実施例
の制御系のブロック図である。本実施例では、位置、速
度の状態フィードバックループを有し、関節を駆動する
モータの制御回路において、位置速度の制御系301
に、位置制御ゲインまたは速度制御ゲインを通常の制御
時のゲインより小さく設定する手段306,307を有
する。ブロック303は、ロボットの関節を駆動するモ
ータの動作制限値を設定または演算により算出する。ブ
ロック302は、前記動作制限値をサーボ系の指令値と
する前記制御回路とは別の第2のフィードバック制御ブ
ロックである。304は、第2のフィードバック制御の
程度を決定する調節係数設定器である。305は、前記
第2のフィードバック制御系の出力値を、第1の速度制
御系のトルク制御部分あるいは速度制御部分に加算する
ブロックである。教示時においては、予め通常の制御時
のゲインより小さく設定されているゲインをブロック3
06,307より自動的に出力する。
【0017】図9は、図7(a)の例における他の実施
例を示すブロック図である。図9において、401は通
常の制御部分であり、402の点線で囲まれた部分が動
作制限を越えた場合に機能する部分である。通常の制御
部分401はゲインKp、Kvを低く設定したり、発生
トルクの制限器などにより発生トルクを抑えることで、
外部から作用する力によりロボットアームが柔軟に動く
ようにしている。403は動作制限が作用する制限角度
である。制限角度に達するまではブロック401の部分
だけが機能する。すなわち、柔軟制御状態では通常の角
度指令が変化した場合にはロボットアームは運動し、サ
ーボ剛性以上の外力が作用した場合にはロボットアーム
は外力により動かされる。ロボットアームが制限角度を
越えた場合は、調節係数設定器404の作用により、ブ
ロック402が機能を始める。このブロック402の作
用はロボットの自力による運動、または他者から動かさ
れる運動によらず、制限値とロボットの現在位置だけで
判断され機能するブロックである。402のブロックの
働きを説明する。動作制限角度とロボットの関節角度は
位置制御系の偏差eの符号により判断され、404の調
節係数が0から1になることによりブロック402の機
能が開始される。位置偏差eが負の間、すなわち関節角
度が動作制限を越えている間、ブロック402は機能を
続ける。ブロック402の位置制御系と速度制御系の構
造自体は通常のサーボモータの制御系と同様な構成であ
る。ブロック402の制御系のゲインは一般的にブロッ
ク401のブロックの制御ゲインより大きく設定され
る。あるいは速度制御系に積分器などを含むことによ
り、さらにサーボ剛性を高くする措置が施される。
【0018】このような構成がとられることでロボット
が制限角度を越えた時には、サーボ剛性が高く制御され
る。仮に高ゲインの設定や積分器などの導入によりサー
ボ剛性が非常に高く制御された場合には、ロボットアー
ムは動作制限をほとんど越えることはない。一方、比較
的ゲインを小さ目に設定した場合には動作制限を越えて
も運動を続けることが可能であるが、次第に抵抗力が大
きくなり制御系ブロック402の角度指令値や外力によ
るトルクと制御系の発生トルクがバランスした位置まで
引き戻されることになる。これらゲインの設定は必要な
制限設定に合わせて適度な値に設定することが可能であ
る。また、変位に応じて可変であるゲインや制御構造を
とることにより多様な特性を持たせることができる。重
力補償演算は、例えばロボットの関節角度とアームの重
心位置、重量から必要となるトルクを算出することで行
われる。
【0019】図11はロボットの関節の運動を示す。5
0は関節の1つであり、図に示されたθr部分が運動の
制限角度とする。その場合の運動とトルクの関係は図1
2で示される。制限角度以上の運動を行なった時、急激
に反力が増大し、運動が制限される様子を示している。
図12(a)は図9の制御系401でゲインKp、Kv
を比較的低くとった場合の柔軟制御系での特性であり、
図12(b)はトルク制限を設けることにより柔軟制御
系を構成した場合の特性を示したものである。次に、図
7(b)はロボットの基本座標に合わせて動作制限を設
定した例を示す。図10はその制御系ブロック図であ
る。ここでの柔軟制御系は関節座標系で構成されるもの
とする。ロボット基本座標系(直交系)の位置指令ブロ
ック406から出力された位置指令は座標変換部408
で関節座標系に変換されるとともに、制限値は制限値演
算部407において関節座標系に変換される。関節座標
系に変換された値はそのまま図9の制御系と同じ制御系
での制限角度となる。図7(a)に示すような直方体内
部を動作領域とする場合には、制限値は関節角の関数関
係で表されるため、相互の関係を保ちつつ制限を決定す
ることにより実行が可能である。また、サーボ系そのも
のが作業座標系で構成されている場合には、図9と同様
の構成で直交座標系での制限を容易に行うことができ
る。
【0020】次に、本発明の第4実施例を説明する。図
13に示す第4実施例は、図4に示す第2実施例の構成
に、ロボット関節駆動モータの回転位置を検出するエン
コーダ34から、その回転位置を現在値として軌道生成
部14にフィードバックするようにしたものである。本
実施例において、ティーチングペンダント上にはJOG
キーと呼ばれる、ロボット誘導の動作ボタンが配置され
ている。JOGキー12を押すと、そのときに選択され
ている座標系と速度に応じて、押下するJOGキーで示
される方向にロボットが動作することになる。そのとき
の信号の流れは、JOGキー12が押されるとその方向
と大きさの情報が軌道生成部14に入力される。軌道生
成部14では現在のロボットの指令に対して、指定座標
系から基準座標系に変換された増分値が加算され新たな
ロボットの位置指令が生成される。基準座標系は通常ロ
ボットのベースを中心とした直交座標系で表現されるた
め、実際のロボットの動作を行うためにロボットの関節
座標系に変換される。関節座標系での変位の値は時間あ
たりの変位量としてロボットの関節を駆動するパルス列
に変換される。変換されたパルス列は関節を駆動するサ
ーボ系への位置指令信号となる。各モータの制御を行う
サーボ系では例えば図14のブロック図で示されるよう
な処理が行われる。図14で、位置指令信号は2つのブ
ロックの処理系に信号が分かれる。1つは通常のモータ
の位置、速度制御系201であり、もう1つは本発明で
付加される制御系の処理系202である。201の処理
系では位置制御および速度制御が施される。位置制御で
は比例制御、速度制御系では比例積分制御などが用いら
れることが一般的である。
【0021】図14で示す202の制御系は、運動に必
要となるトルクを算出する部分である。通常のロボット
の運動で必要となるトルクは、ロボットアームとロボッ
トの先端の両者の慣性の負荷を加速するトルク、通常の
運動状態で速度を維持するためのトルクの2種類であ
る。18−2は加速トルクの演算を行うブロック、18
−1は速度を維持するためのブロックを示している。ブ
ロック18−2では慣性と加速度の積から必要となるト
ルクが算出される。慣性の情報は、以下のいずれかの方
法が用いられる。 1)慣性はロボットの動きに応じて変動する値を演算に
より求める。 2)適応オブザーバなどのパラメータ同定手法を用いて
推定する。 3)代表的な慣性の値を用いる。 図14では1)の場合を示している。ブロック18−1
では速度トルクが算出される。速度トルクはほぼ動摩擦
の値に等しい。従って、あらかじめ求めた速度と摩擦の
関係から、現在の位置指令の速度を求めることで必要な
トルクを求めることができる。
【0022】ブロック18−1,18−2で算出された
トルクは加算値はロボットが運動を行うトルクとほぼ等
しい値である。計算結果はトルク制限値演算ブロック2
03ヘ入力される。ここでは、前段の演算をもとにメイ
ンブロック201で発生するトルクの制限値を演算す
る。制限値は前段で演算された値に適度な幅を設けるこ
とにより求めることができる。ここで適度な幅を設ける
理由は、指令トルクと発生トルクが必ずしも一致してい
ないことがあるため、その誤差を吸収すること、また、
時間的な発生トルクのずれを吸収することである。時間
的なずれの補償とは、指令値により発生トルクを演算し
た瞬間のトルクとメインブロック201で発生するトル
クが時間的なずれを生ずる可能性があり、その誤差をト
ルクの制限の幅で吸収することである。この時間的なず
れは演算ブロックの出力に時間遅れを補償するフィルタ
21を挿入することでも吸収することができる。フィル
タは一般的な1次遅れフィルタや2次遅れフィルタによ
り調整する事が可能である。
【0023】このようなトルク制限を設けることによる
物理的な作用の説明を次に行う。ブロック201で示さ
れる制御系のメインループではロボットに外部からの力
が作用した場合、位置偏差と速度偏差が発生する。位置
偏差は定数倍され速度指令となり、速度偏差は比例積分
制御され、その出力はモータのトルク指令となる。ロボ
ットに特別の外力が作用しない場合、モータで発生すべ
きトルクは加速トルク、速度トルクである。通常の動作
でロボットが運動するためには上記のトルクを発生すれ
ば良い。ところが、ロボットに外部から力が作用する
(またはロボット自身が外部に接触する)場合には、外
力によりロボットが動作し前述の制御偏差が発生するこ
とになる。従って、そのときの指令トルクはブロック2
02で演算を行ったトルクの制限域から逸脱したものに
なる。制限がなければその可能な限りのトルクが発生す
ることになる。適度に制限された場合には制限内のトル
クが発生し、外部からの力により偏差をゆるす、すなわ
ちロボットが外力により動くことになる。また、重力方
向に動くロボットでは重力トルクはメインブロック20
1で補償されるため、トルク制限演算ブロック203に
よりメインループのトルクが小さく抑えられた場合で
も、ロボットアームが重力で落下するなどのことはな
い。
【0024】次にトルクの制限の方法を図15を用いて
具体的に述べる。図15はロボットアームの1つの関節
の運動に着目した場合である。関節5は図15(a)で
示されるようような加速、等速、減速の運動指令が与え
られるものとする。図15(b)は図14の信号20
5、図15(c)は図14での信号206を表してい
る。また、図15(d)の細線はトルク制限ブロックで
のトルク制限の上限値と下限値を表している。下限値に
ついては例えば、アームを進行方向に押すような場合に
下限値にかかることが考えられる。しかしながら、この
ような場合はほとんど現れることはなく、また危険な方
向ではないので、必ずしもトルク制限の下限値を設定す
る必要はない。トルク制限の一例を図16を用いてさら
に詳しく説明する。図16は図15と同様、1つの関節
の運動に着目した場合であり、図16(a)のような加
速、等速、減速の運動指令が与えられたときの通常動作
のトルク制限の状態(b)とぶつかり時のトルク制限の
状態(c)を示している。ここでは簡単に上限値のみを
示している。図16(b)では、まず、速度指令(一定
時間当たりの位置指令)がないときにはモード0とし
て、トルク出力(図14のトルク制限部204の出力)
を0にする。このような運動指令がない場合でも図14
のトルク制限演算203の結果は上記で述べたように適
度な幅を持っているので、位置偏差が生じた場合にはそ
れを解消するような方向にある程度のトルクが出力され
る。従ってロボットアームが指令を待っている状態で停
止しているときに作業者の手でアームを押す際にはトル
ク制限の幅の分以上の力で押さなければならない。
【0025】しかしながら、このとき上述のようにモー
ド0としてトルク出力を強制的に0にすれば、人間の手
で軽く動かすことができる。このときにも、図14のよ
うに後段で重力補償106が施されるので、重力方向に
アームが落下するようなことはない。これは、例えば、
操作ミスにより作業者の腕がワークとロボットの間に挟
まれて止まった場合などに有効であり、簡単にアームを
手で押して回避させ、脱出することが可能である。この
ような場合、従来では操作者自身や共同作業者が非常停
止ボタンを押すか、モータが過負荷状態になって非常停
止が作用するまでロボットは動き続けることになる。非
常停止が働くと、モータの供給電源を遮断すると共に、
ブレーキが作動しロボットは運動を停止する。ブレーキ
が作動するとロボットは機械的にロックされた状態にな
り、挟みこまれた教示者は自力では脱出できなかった。
速度指令区間では図15で説明したようにモード1とし
てトルク制限演算203で計算されたトルク制限を施
す。速度指令区間後ある一定時間を減速区間、モード2
とする。この区間では速度指令はないが、減速しながら
最終的な指令位置に行き着くまで動作している。この区
間では図15のようにトルク制限演算203の結果でト
ルク制限してもよいし、図16(b)のように一定のト
ルク制限を施してもよい。このときはモード1のトルク
制限値をそのまま用いたり、あるいは、予め測定してお
いた摩擦分のトルクをトルク制限値として用いる。すな
わち最終的な位置決めに必要な最低限のトルク制限をし
ておき、この区間として十分指令位置へ行き着く時間を
設定しておけば、運動指令に対しての追従性は確保され
る。また、一定時間後はモード0へ移行する。
【0026】ロボットアームが動作中に周辺の物体51
に接触した場合は、図16(c)のように、モード1で
トルク制限値にかかるが、このとき一定時間このトルク
制限値にかかり続ければ、ぶつかったと判断してトルク
出力(図14のトルク制限部204の出力)を0にす
る。ぶつかりを検出した場合は強制的にモード3へ移行
し、トルク出力を0にするとともに、アラームを発生さ
せ作業者にこれを知らせる。このとき仮に教示者がロボ
ットアームの接触に気がつかず、JOGキーを押し続け
ており、速度指令が発生している場合でも、トルク出力
(図14のトルク制限部204の出力)は0となってい
るので、周辺物体への接触力は十分小さいものとなる。
またこのぶつかりを検出する一定時間内でも、トルク制
限ブロック202により速度を維持するためのトルクに
ある程度の幅を持たせたトルクのみが発生トルクである
ため、衝撃は十分小さいものになる。ぶつかりを検出
後、教示者がJOGキーを離して速度指令がなくなれば
モード0へ移行する。ぶつかりを検出する時間は短けれ
ば短いほどよいが、上述したように指令トルクと発生ト
ルクとの誤差や時間的なずれのために、ぶつかってもい
ないのに誤ってぶつかったと判断されないように適度に
調整する必要がある。ロボットアームが周辺物体に接触
した後や、さらにその後ロボットアームを作業者の手で
回避させた後では大きな位置偏差を生じる。例えば図1
4のサーボ系201ではこのとき位置偏差が大きくなっ
ている。しかし、軌道発生ブロック10からの指令がな
ければモード0でトルク出力(図14のトルク制限部2
04の出力)は0になっているので、ロボットアームが
動くことはない。ただし、教示者が再びJOGキーを押
して指令が発生した場合にはその指令に応じたトルクに
加えて、位置偏差分のトルクも発生してしまうので大変
危険である。ここで、ぶつかりを検出した際に残った位
置偏差や過去の偏差の積算値をクリアすることでこのよ
うな危険が回避できる。
【0027】しかしながら、これだけでは図17(b)
のように軌道発生ブロックで指令した位置と現在の位置
(エンコーダ値)とは矛盾が生じたままであり、そのま
ま続けて動作させてもこの指令値と現在値との差は残っ
たままである。特に、直線補間をさせながらロボットア
ームの先端を直線移動させるような場合では、この差の
ために座標系が歪んでしまい、思った通りの直線動作が
できなくなってしまう。そこで、軌道発生ブロック10
で保持している指令値をエンコーダ34の現在の値で再
生成すれば、このような矛盾を解消でき、ぶつかった後
でも再び正確な直線動作が可能となる。このような指令
値の再生成のタイミングとしては例えば、指令値と現在
値との比較によって、大きな偏差を検出したときに行っ
たり、モード0のときに行ってもよい。あるいはモード
0で指令値と現在値との大きな偏差を検出したときに行
ってもよい。また、大きな偏差が生じたときやぶつかり
を検出した際にアラームを発生し、操作者がアラームリ
セットを行うときに指令値の再生成を行っても良い。ロ
ボットアームの動作中は常に指令値と現在値との定常的
な偏差が存在するのでこれは停止中に行うべきである。
以上の説明はティーチングペンダントで教示を行う場合
を例にとって説明をおこなったが、プレイバックの状態
でも当然用いることができる。プレイバック時にはティ
ーチペンダントのかわりにメモリから軌道生成ブロック
にデータの情報が払い出される。メモリにはあらかじめ
教示されたロボットの位置、姿勢の情報が保存されてい
る。
【0028】さて、ブロック203で演算された制限値
がロボットの運動で必要となるトルクからのずれが大き
く生ずることがありうる。このような状態は先端の負荷
の重力の正確な情報が得られない場合などに起こり得
る。したがって、指令通りの正確な運動が必要とされる
プレイバック動作では制御ブロック202を用いず、教
示モードでのみブロック202が機能するよう切り替え
ることができる。図13では切り替えスイッチ23がこ
の部分の働きを行う。教示モードにおいても負荷の変動
等、必ずしも指令通りにロボットの動きが行われない場
合が起こり得る。このような場合、エンコーダなど現在
のロボットの関節の変位量を教示データとしてメモリ1
3に保存することで、教示者の意図したポイントの位置
及び姿勢が登録されることになる。また、本実施例はロ
ボットに力センサを取け付け、操作者が加える力を計測
しロボットを誘導するタイプの、いわゆるダイレクトテ
ィーチングのロボットにも適用が可能であり、教示者の
安全を確保する上で有効に作用する。ダイレクトティー
チングではロボット近傍での作業となるため、本実施例
は特に有効である。
【0029】図18は上記実施例のハードウェア構成を
示している。図13の軌道発生ブロック10と軌道生成
部14と運動制御ブロック11がそれぞれ図18のシス
テム制御基板601とティーチングペンダント602、
演算基板611、サーボ基板621とサーボアンプ62
6に対応している。それぞれの基板は共有のバスによっ
て接続されている。軌道発生ブロック600において、
ティーチングペンダント602で教示したデータは不揮
発性メモリ606に記憶される。また、ロボットの機構
的、制御的なパラメータもこの不揮発性メモリ606に
記憶されており、バスで共有化されている。軌道発生の
機能はROM604に格納されたプログラムをCPU6
03が実行することによって実現される。軌道生成ブロ
ック610においては、軌道生成や座標変換の機能はR
OM613に格納されたプログラムをCPU612が実
行することによって実現される。図14における制御ブ
ロックは運動制御ブロック620のサーボ基板621の
中のROM623にプログラムされている。このプログ
ラムをCPU622が読み込んで実行することによって
実際にトルク制限処理が行われ、その結果がサーボアン
プ626に出力される。さらにダイレクトティーチング
を行う場合は、センサブロック630を追加することに
よって実現可能となる。センサ基板631では力センサ
637の値をAD変換部633で読み込み、インピーダ
ンス制御などの力制御手段によって位置修正量等が出力
される。
【0030】以上説明したように、第4実施例によれ
ば、従来のロボットのモータの制御系に動作指令から生
成される新たなブロックを付け加え、ロボットの関節を
駆動するモータの発生トルクを制限することで、ロボッ
トの運転中に外部環境にロボットアームが衝突する、あ
るいはロボットアームに外部の機械等が衝突するなどし
た場合、ロボットが柔軟に変形することで、ロボットや
ワーク、あるいは外部の機械が損傷することがなくな
る。また、教示中の操作者の安全が守られるなど従来の
ロボットでは実現が不可能であった安全な制御機能を具
備することが可能となる。また、衝突があった場合、ぶ
つかりが検出されトルク出力(トルク制限部の出力)を
0にするモードによって接触力を十分小さくすることが
でき、ロボットアームを人間の力で安全な位置・姿勢に
軽く回避させることができる。あるいは衝突がなくて
も、ロボットアームが停止しているときにも人間の力で
軽く動かすことができる。このようにトルク出力が0で
あっても、重力トルク分は常に加算されており、アーム
が落下することはない。さらに、減速区間で最終位置決
めに必要な最低限のトルクを出力することによって最終
的な指令値まで行き着くことが可能である。このように
柔軟な性能を持ちながら、指令に対する追従性を確保で
きる。また、ぶつかった後や人間の力でロボットアーム
を動かした場合でも制御偏差をクリアし、エンコーダの
現在値から指令値を再生成することによって、サーボ電
源を落とさずにそのまま正確な直線動作など、教示作業
を続けることが可能となる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ロボットの運転中にロボットが外部環境に衝突したり、
ロボットアームに外部の機械が衝突した場合、ロボット
やワークあるいは外部の機械の損傷がなくなり、また、
教示中の操作者の安全が守られるなど、従来のロボット
では実現が不可能であった安全な制御機能が可能とな
る。また、ロボットの柔軟制御時における制御的な動作
制限を制御的安定性を保った状態で実行することが可能
になる。これにより、サーボ電源を遮断することなくロ
ボットの運動を制限値近傍で制限することができ、安全
性が大幅に向上し、さらに電源再投入など煩雑な操作の
必要性がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】 第1実施例のサーボ制御部のブロック図であ
る。
【図3】 第1実施例の制御部の詳細を示すブロック図
である。
【図4】 本発明の第2実施例を示すブロック図であ
る。
【図5】 第2実施例の制御部の詳細を示すブロック図
である。
【図6】 教示状態表示器の例を示す説明図である。
【図7】 本発明の第3実施例の動作制限を表す斜視図
である。
【図8】 図7(a)の実施例の制御系を示すブロック
図である。
【図9】 第3実施例の制御系の他の例を示すブロック
図である。
【図10】 図7(b)の実施例の制御系を示すブロッ
ク図である。
【図11】 図10の実施例の作用を示すための一軸ア
ームの運動例である。
【図12】 図10の実施例の効果を示すブロック図で
ある。
【図13】 本発明の第4実施例を示すブロック図であ
る。
【図14】 第4実施例のサーボ系制御ブロック図であ
る。
【図15】 第4実施例の作用を示すグラフである。
【図16】 第4実施例の各状態を示すグラフである。
【図17】 第4実施例のアームの状態を示す図であ
る。
【図18】 第4実施例におけるハードウェア構成を示
す図である。
【図19】 従来の制御装置の信号の流れを示すブロッ
ク図である。
【図20】 従来のモータのサーボ制御部のブロック図
である。
【図21】 従来の教示モード確認方法を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 軌道発生ブロック、11 運動制御ブロック、1
2 ティーチペンダントJOGキー、13 メモリ、1
4 軌道生成部、15 ロボット関節駆動モータ、16
サーボ制御系メインループ、17 トルク(電流)制
御アンプ、18加速トルク・速度トルク演算部、19
比較器、20 ブレーキ制御部、21フィルタ、22
メモリ、23 切替スイッチ、24 加算器、25 加
減算器、26 加算器、27 加減算器、28 位置検
出器、30 ロボット、31ロボット上表示ランプ、3
2 リレー回路、33 制御盤、34 エンコーダ、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 洋一 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内 (72)発明者 奥村 信治 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置及び速度の状態フィードバックルー
    プを有し、各関節を駆動するモータの制御回路を備えた
    ロボットの制御装置において、 モータの動作指令値からモータの加速トルク及びモータ
    の速度を維持するための速度維持トルクを算出する手段
    と、 前記加速トルクと速度維持トルクを加算してモータの運
    動に必要な仮想トルク指令を算出する手段と、 前記仮想トルク指令と前記制御装置における現在のトル
    ク指令の差を算出する手段と、 前記算出した差を予め設定した値と比較する手段と、 比較した結果の符号によりロボットの運動を停止する手
    段とを有することを特徴とするロボットの制御装置。
  2. 【請求項2】 位置及び速度の状態フィードバックルー
    プを有し、各関節を駆動するモータの制御回路を備えた
    ロボットの制御装置において、 モータの動作指令値からモータの加速トルク及びモータ
    の速度を維持するための速度維持トルクを算出する手段
    と、 前記加速トルクと速度維持トルクを加算してモータの運
    動に必要な加速トルクを算出する手段と、 前記算出結果に基づいてロボットの発生トルクを制限す
    る手段とを有することを特徴とするロボットの制御装
    置。
  3. 【請求項3】 ロボットの各関節に作用する重力トルク
    を算出する手段と、算出された重力トルクを位置速度フ
    ィードバック制御系で補償する手段とを有する請求項1
    または2記載のロボットの制御装置。
  4. 【請求項4】 ロボットの加速トルクの算出手段の後段
    あるいは速度維持トルクの算出手段の後段に高周波成分
    を除去するフィルタを有することを特徴とする請求項
    1、2または3記載のロボットの制御装置。
  5. 【請求項5】 ロボットに付属した力センサと力センサ
    に付属した操作用ハンドルを有し、力センサの信号から
    ロボットの運動指令を生成する直接教示形ロボットで用
    いられる請求項1ないし4のいずれかの項に記載のロボ
    ットの制御装置。
  6. 【請求項6】 ロボットの教示モードにのみ発生トルク
    の制限機能を有効にする手段を有する請求項2記載のロ
    ボットの制御装置。
  7. 【請求項7】 ロボットが柔軟な特性を有する教示時で
    あるか否かを表示する教示モード表示灯をロボット上に
    設置した請求項2記載のロボットの制御装置。
  8. 【請求項8】 前記ロボットの発生トルクを制限する手
    段は、 ロボットへの位置指令や速度指令などの動作指令の状態
    によって発生トルクの制限方法を切り替える手段と、 前記トルク制限に一定時間かかった際に接触や衝突が発
    生したと判断して動作を停止する手段とから成ることを
    特徴とする請求項2記載のロボットアームの制御装置。
  9. 【請求項9】 前記動作指令の状態によって発生トルク
    の制限方法を切り替える手段は、加速・等速と減速、指
    令なしの3つのモードに分けて発生トルクを制限するこ
    とを特徴とする請求項2記載のロボットアームの制御装
    置。
  10. 【請求項10】 サーボ系の制御偏差をクリアする手段
    と、現在の位置検出器の情報から指令値を再生成する手
    段とを有することを特徴とする請求項2記載のロボット
    アームの制御装置。
  11. 【請求項11】 位置及び速度の状態フィードバックル
    ープを有し、各関節を駆動するモータの制御回路を備え
    たロボットの制御装置において、 位置制御ゲインまたは速度制御ゲインを通常ゲインより
    小さく設定する手段と、 前記モータの動作制限値を設定または演算により導出す
    る手段と、 前記動作制限値をサーボ系の指令値とする前記制御回路
    とは別の第2のフィードバック制御手段と、 第2のフィードバック制御の程度を決定する調節係数設
    定手段と、 前記調節係数を乗じた第2のフィードバック制御系の出
    力値を、第1のフィードバック速度制御系のトルク制御
    部分または速度制御部分に加算する手段を有することを
    特徴とするロボットの制御装置。
  12. 【請求項12】 位置及び速度の状態フィードバックル
    ープを有し、各関節を駆動するモータの制御回路を備え
    たロボットの制御装置において、 トルクの発生を通常制御時のトルク値より小さく制限す
    る手段と、 ロボットの関節を駆動するモータの動作制限値を設定ま
    たは演算により導出する手段と、 前記動作制限値をサーボ系の指令値とする前記制御回路
    とは別の第2のフィードバック制御手段と、 第2のフィードバック制御の程度を決定する調節係数設
    定手段と、 前記調節係数を乗じた第2のフィードバック制御系の出
    力値を、第1のフィードバック速度制御系のトルク制御
    部分または速度制御部分に加算する手段とを有すること
    を特徴とするロボットの制御装置。
  13. 【請求項13】 ロボットアーム及びロボットが把持す
    る負荷の重量により作用するトルクを制御的に補償する
    手段を有する請求項11または12に記載のロボットの
    制御装置。
JP03141498A 1997-07-08 1998-02-13 ロボットの制御装置 Expired - Fee Related JP4055090B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03141498A JP4055090B2 (ja) 1997-07-08 1998-02-13 ロボットの制御装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-182879 1997-07-08
JP18287997 1997-07-08
JP03141498A JP4055090B2 (ja) 1997-07-08 1998-02-13 ロボットの制御装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007051061A Division JP4513071B2 (ja) 1997-07-08 2007-03-01 ロボットの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1177580A true JPH1177580A (ja) 1999-03-23
JP4055090B2 JP4055090B2 (ja) 2008-03-05

Family

ID=26369872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03141498A Expired - Fee Related JP4055090B2 (ja) 1997-07-08 1998-02-13 ロボットの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4055090B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000043170A1 (en) * 1999-01-19 2000-07-27 Abb Ab Device for controlling the operation of a driving apparatus
JP2001198870A (ja) * 2000-01-21 2001-07-24 Yaskawa Electric Corp ロボットの制御装置
US6567723B2 (en) 2001-01-30 2003-05-20 Nec Corporation Program executing method, system and program processing unit for robot
JP2010253640A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Japan Science & Technology Agency 姿勢データ入力装置
JP2016087785A (ja) * 2014-11-07 2016-05-23 コマウ・ソシエタ・ペル・アチオニComau Societa Per Azioni 産業用ロボット及び産業用ロボットの制御方法
JPWO2017187794A1 (ja) * 2016-04-26 2019-02-28 シャープ株式会社 ロボット、ロボットの制御方法、制御プログラム、及び記録媒体
JP2019061715A (ja) * 2018-12-17 2019-04-18 ファナック株式会社 可動部を直接手動で操作可能な数値制御工作機械
WO2020017370A1 (ja) * 2018-07-17 2020-01-23 ソニー株式会社 制御装置、制御方法、及び制御システム
CN111409079A (zh) * 2020-05-19 2020-07-14 路邦科技授权有限公司 一种工业级机械臂的多联及互联控制系统
JP2020151807A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 株式会社デンソーウェーブ ロボットシステム
EP3654119A4 (en) * 2017-07-12 2021-04-07 Kyushu University, National University Corporation FORCE CONTROL DEVICE, FORCE CONTROL PROCEDURE AND FORCE CONTROL PROGRAM
CN112830231A (zh) * 2020-12-30 2021-05-25 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 显示面板的夹取方法及装置
CN113727813A (zh) * 2019-06-28 2021-11-30 川崎重工业株式会社 基板搬运机器人及基板搬运机器人的控制方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000043170A1 (en) * 1999-01-19 2000-07-27 Abb Ab Device for controlling the operation of a driving apparatus
US6563281B1 (en) 1999-01-19 2003-05-13 Abb Ab Device for controlling the operation of driving apparatus
JP2001198870A (ja) * 2000-01-21 2001-07-24 Yaskawa Electric Corp ロボットの制御装置
JP4639417B2 (ja) * 2000-01-21 2011-02-23 株式会社安川電機 ロボットの制御装置
US6567723B2 (en) 2001-01-30 2003-05-20 Nec Corporation Program executing method, system and program processing unit for robot
JP2010253640A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Japan Science & Technology Agency 姿勢データ入力装置
JP2016087785A (ja) * 2014-11-07 2016-05-23 コマウ・ソシエタ・ペル・アチオニComau Societa Per Azioni 産業用ロボット及び産業用ロボットの制御方法
JPWO2017187794A1 (ja) * 2016-04-26 2019-02-28 シャープ株式会社 ロボット、ロボットの制御方法、制御プログラム、及び記録媒体
EP3654119A4 (en) * 2017-07-12 2021-04-07 Kyushu University, National University Corporation FORCE CONTROL DEVICE, FORCE CONTROL PROCEDURE AND FORCE CONTROL PROGRAM
WO2020017370A1 (ja) * 2018-07-17 2020-01-23 ソニー株式会社 制御装置、制御方法、及び制御システム
US11850751B2 (en) 2018-07-17 2023-12-26 Sony Corporation Control device, control method, and control system
JP2019061715A (ja) * 2018-12-17 2019-04-18 ファナック株式会社 可動部を直接手動で操作可能な数値制御工作機械
JP2020151807A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 株式会社デンソーウェーブ ロボットシステム
US11858133B2 (en) 2019-03-20 2024-01-02 Denso Wave Incorporated Articulated robot system, and driving method and control apparatus for articulate arm thereof
CN113727813A (zh) * 2019-06-28 2021-11-30 川崎重工业株式会社 基板搬运机器人及基板搬运机器人的控制方法
CN111409079A (zh) * 2020-05-19 2020-07-14 路邦科技授权有限公司 一种工业级机械臂的多联及互联控制系统
CN112830231A (zh) * 2020-12-30 2021-05-25 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 显示面板的夹取方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4055090B2 (ja) 2008-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2608161B2 (ja) 産業用ロボットの停止制御方法
JP5982774B2 (ja) モーター制御装置、ロボットハンド
JP2812582B2 (ja) 産業用ロボットの制御装置
JP4053557B2 (ja) サーボモータ停止制御方法及びサーボモータ制御装置
JP6445150B2 (ja) ロボット・マニピュレータを制御する方法、コンピュータ・システム、デジタル記録媒体、コンピュータ・プログラム製品、コンピュータ・プログラム、装置およびロボット
JPH1177580A (ja) ロボットの制御装置
JP2000190262A (ja) ロボットの制御装置
JP2009066685A (ja) ロボット装置及びロボット装置の制御方法
JP3840429B2 (ja) 位置制御装置
KR102418451B1 (ko) 로봇 제어 시스템
WO2003068464A1 (fr) Procede de commande d'entrainement et controleur d'entrainement
WO1991010181A1 (en) Method of detecting collision using observer
JP3752758B2 (ja) ロボットアームの制御装置
JPWO2005035205A1 (ja) ロボットの制御装置
JP2004364396A (ja) モータの制御装置および制御方法
JP5778891B2 (ja) ロボット制御装置
JPH10329071A (ja) ロボットアームのインピーダンス制御装置
JP3286842B2 (ja) ロボットの柔軟制御装置
JP6240422B2 (ja) ロボット制御システム及びロボット制御方法
JP3911258B2 (ja) 制御装置による駆動装置の制御方法および制御装置
JPH09282020A (ja) サーボモータ駆動装置
JP2003216243A (ja) ロボットの制御装置
JP3327205B2 (ja) ロボットの制御方法および装置
JP6274967B2 (ja) 回転アクチュエータの駆動制御装置
JP4513071B2 (ja) ロボットの制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050118

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20061218

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070105

A521 Written amendment

Effective date: 20070301

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070518

A521 Written amendment

Effective date: 20070713

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20071129

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131221

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees