JPH0764605B2 - 補強用アクリル系繊維 - Google Patents

補強用アクリル系繊維

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JPH0764605B2
JPH0764605B2 JP60000882A JP88285A JPH0764605B2 JP H0764605 B2 JPH0764605 B2 JP H0764605B2 JP 60000882 A JP60000882 A JP 60000882A JP 88285 A JP88285 A JP 88285A JP H0764605 B2 JPH0764605 B2 JP H0764605B2
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宏佳 田中
廣志 玉置
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B16/00Use of organic materials as fillers, e.g. pigments, for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of organic materials specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
    • C04B16/04Macromolecular compounds
    • C04B16/06Macromolecular compounds fibrous

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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、補強用アクリル系繊維に関わり、さらに詳し
くは、たとえばセメント補強用としてセメントに対する
接着性ならびに機械的補強効果の極めて優れたアクリル
系繊維に関する。
〔従来の技術〕
従来アクリル系繊維は、耐光性には優れているが、機械
的強度が小さく、補強用としては実際上使用されていな
いのが現状である。
このような現状において、従来広く使用されてきたアス
ベストがその発癌性のために、補強用としての使用が制
限乃至法的に制限されるに至って、セメントに対する混
和性、分散性、接着性がよく、セメントスラリー中また
はその養生中における耐アルカリ性の良好なアクリル系
繊維が該セメントの補強用として注目され、たとえば特
開昭57−161117号公報には、このようなセメント補強用
アクリル系繊維として、相対粘度が2.5〜6.0のアクリロ
ニトリル系重合体(以下、AN系ポリマという)からな
り、強度が50cN/tex(約5.7g/d)以上、90度で20時間水
性アルカリ処理を行った後の初期弾性率が900cN/tex
(約1020g/d)以上のアクリル系繊維が提案されてい
る。
しかしながら、ここに提案されているアクリル系繊維
は、前記アルカリ処理後の初期弾性率は通常の衣料用ア
クリル系繊維に比較して優れているが、セメントなどの
補強用としては、その引張り強度が必ずしも大きいわけ
ではなく、補強用繊維としての要求特性を充分に満足し
ているとは言えない。
また、特公昭53−18213号公報には、通常の湿式紡糸に
よって得られたアクリル系繊維は、その表面に皺が形成
され、この皺がセメントに対する接着性を向上させ、補
強効果を大きくする旨記載しているが、湿式紡糸によっ
て得られるアクリル系繊維は、その機械的強度が低い水
準に止まり、アスベストに代替し得る繊維物性を満足す
るとはいえない。
本発明者らは、先にこのような従来のアクリル系繊維に
比較して、機械的強度、特に引張り強度はもちろん、弾
性率の著しく優れたアクリル系繊維を見出し提案した
が、さらに鋭意検討を進めて、補強用繊維としての有用
に優れた本発明のアクリル系繊維を見出したものであ
る。
〔発明の解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、補強用、特にセメント補強用として極
めて優れた機械的性質を有してしかもセメントに対する
混和性や接着性が良好であるために実用性に富み、優れ
た補強効果を呈するアクリル系繊維を提供するにある。
他の目的は、このような補強用アクリル系繊維の工業的
・商業的製造法を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記本発明の目的は、繊維横断面に少なくとも1ケの凹
部を有し、シェープファクターが16以上で、かつ引張強
度が少なくとも10g/dである乾・湿式紡糸により得られ
た補強用アクリル系繊維によって達成することができ
る。
本発明において、アクリル系繊維は、その引張り強度が
少なくとも10g/d、好ましくは12g/d以上という従来の衣
料用アクリル系繊維に比較して極めて大きい強度を有し
ていることに加えて、その横断面に少なくとも1ヶの凹
部を有しており、かつシェープファクターが16、好まし
くは18以上である点に特徴がある。
本発明において、凹部とは、湿式紡糸により得られる繊
維の表面に形成される微細な皺や筋を意味するものでは
なく、比較的マクロな凹みを意味する。
ここで、シェープファクターとは、次式によって規定さ
れる値である。すなわち、 シェープファクター=(周長)2/断面積 本発明において、アクリル系繊維の引張り強度が10g/d
以上であることは、繊維補強製品に対する該アクリル系
繊維の補強効果に直接影響し、引張り強度が10g/dより
も小さいと、被補強製品に対して充分な補強用効果を与
えず、たとえば、アスベスト補強セメント硬化製品の代
表例である波板の補強用には不適である。
また、本発明に規定するシェープファクターが16よりも
小さい繊維の場合は、上記10g/d以上という高強度の繊
維物性を被補強製品に反映させることが困難となり、特
にセメントの補強用としては、シェープファクターが16
よりも小さくなると、セメントに対する混和性や均一分
散性が乏しくなり、安定したセメントスラリーの形成を
難しくするから、結果としてアスベストに対する補強効
果が充分でなくなるし、また取扱い性、作業性などもア
スベストに比較して劣るものになり、アスベストに代替
する繊維とはいえなくなる。
このような本発明の補強用アクリル系繊維の製造法とし
ては、極限粘度が少なくとも2.0のAN系ポリマ溶液を乾
・湿式紡糸し、得られた未延伸繊維糸条を高倍率、すな
わち少なくとも10倍以上、好ましくは12倍以上に延伸す
ることによって得られるが、本発明に規定する上記繊維
の断面形状およびシェープファクターを満足する繊維を
得るためには、以下に詳述するポリマ組成、紡糸原液な
らびに紡糸条件を設定する必要がある。
まず本発明のアクリル系繊維を構成するAN系重合体とし
ては、特に限定されるものではなく、たとえば、ANを少
なくとも90モル%、好ましくは95〜100モル%と該ANに
対して共重合性を有するビニル化合物5モル%以下、好
ましくは0〜5モル%とからなるANホモポリマまたは共
重合体を挙げることができ、上記乾・湿式紡糸における
単糸間融着を防止する上では、ANホモポリマおよびビニ
ル化合物の共重合割合が5モル%以下のAN系共重合体が
よい。
ここでビニル化合物としては、アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸およびそれらの低級アルキルエステル
類、酢酸ビニル、アリルスルホン酸ソーダ、メタリルス
ルホン酸ソーダ、p−スチレンスルホン酸ソーダなどを
例示することができる。
これらのAN系重合体を含有する紡糸原液としては、溶剤
として、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホル
ムアミド(DMF)、ジメチルアセタミド(DMAC)などの
有機溶剤、塩化亜鉛、塩化カルシュウム、ロダンソー
ダ、硝酸などの水溶性無機系化合物の濃厚水溶液に前記
AN系ポリマを溶解することによって得られる溶液があ
り、好ましくは溶剤として有機溶剤、特にDMSOを使用し
た紡糸原液がよい。
紡糸原液のポリマ濃度としては、ポリマの極限粘度や溶
剤の種類にもよるが、通常5〜20重量%、好ましくは10
〜18重量%の範囲内がよく、濃度が5%よりも低いと、
上記乾・湿式紡糸によって得られる繊維の緻密性が不充
分になり易く、高強度の繊維の製造が困難になるし、他
方、20%を超えると、紡糸原液の粘度が大きすぎて、紡
糸時にドリップや糸切れなどのトラブルが生じ、紡糸性
が悪化するのでこれまた好ましくない。
なお、紡糸原液の溶液粘度は、45℃において少なくとも
1500ポイズ、好ましくは3000〜10000ポイズの粘度を示
すように調整するのがよい。すなわち、溶液粘度が1500
ポイズよりも低くなると、延伸性に優れ、緻密な繊維構
造を形成する凝固繊維糸条の形成が難しくなるので好ま
しくないし、他方、溶液粘度が余り高くなりすぎると、
紡糸性が失われるので好ましくない。
このようなポリマ濃度および溶液粘度を満足する紡糸原
液は、約30〜100℃の温度に保持されて乾・湿式紡糸さ
れるが、この場合の紡糸口金面と凝固浴液面間の距離
は、約1〜20mm、好ましくは2〜10mmの範囲に設定する
のがよい。1mmよりも短くなると口金面が液面に接触す
るなどの問題が生じ易いし、20mmを超えると吐出繊維糸
条の糸切れや単糸間接着が発生し易くなるため好ましく
ない。
また、凝固浴としては、前記ポリマの溶剤水溶液、すな
わち溶剤の濃度が30〜75重量%、好ましくは40〜65%で
あり、0〜40℃の温度範囲に保たれた水溶液が使用され
る。この凝固浴の溶剤濃度は、本発明の特徴である繊維
の横断面形状およびシェープファクターに関係するか
ら、上記範囲内に設定し、得られる繊維の断面に少なく
とも1ヶの凹部が形成され、かつシェープファクターが
16以上になるように他の条件を調整すべきである。
かくして得られた未延伸凝固繊維糸条には、水洗、延
伸、乾燥等の処理が施された後、乾熱、好ましくは160
〜220℃の温度範囲内の加熱空気中で少なくとも1.0g/
d、好ましくは1.5〜2.0g/dの延伸張力の発現下に該繊維
糸条の全延伸倍率が(凝固繊維糸条の原長当り)少なく
とも10倍、好ましくは12倍以上になるように延伸され
る。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
なお、本発明において、極限粘度は、次の測定法により
測定された値である。
約75mgの乾燥したポリマ(サンプル)を25mlのフラスコ
に入れ、0.1Nのチオシァン酸ソーダを含むジメチルホル
ムアミドを加えて完全に溶解する。得られた溶液をオス
ワルド粘度計を用いて20℃で比粘度を測定し、次式にし
たがって極限粘度を算出する。
実施例1〜3、比較例1〜2 AN100%DMSOに溶剤として溶液重合し、極限粘度が3.1の
ANホモポリマ溶液を作成した。
得られたポリマ溶液を紡糸原液として、乾・湿式紡糸し
た。ここで紡糸口金としてホール数100ホール、孔径0.1
2mmφの多孔口金を使用し、紡糸口金面と凝固浴液面間
距離は5mm、凝固浴温度は15℃に設定し、凝固浴濃度を
変更することによって得られる繊維の横断面形状の異な
る凝固繊維糸条を作成した。得られた凝固繊維糸条をそ
れぞれ水洗して繊維中のDMSOを除去した後、熱水中で4
倍に延伸し、乾燥後、3段のホットロールを用いて約10
倍に延伸し、引張り強度が約11.5g/dの延伸繊維糸条を
得た。得られた繊維の断面形状、シェープファクターを
第1表に示した。
これらの繊維をそれぞれ長さが5mmの短繊維にカット
し、このカット繊維を補強用繊維として2%セメントに
配合し、5種類のセメント成形板を作成した。これら5
種類の成形板の物性を第1表に示した。
また、比較のために、クリソタイルアスベスト12部、ポ
ルトランドセメント88部からなるアスベスト補強スレー
ト板を作成その物性を測定した結果、曲げ強度は237kg/
cm2、衝撃強度は1.2kg・cm/cm2であった。
【図面の簡単な説明】
図は第1表中に表示した繊維断面形状を示す断面図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D02J 1/22 (56)参考文献 特開 昭60−186448(JP,A) 特開 昭60−21905(JP,A) 特開 昭59−199809(JP,A) 特開 昭58−120811(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維横断面に少なくとも1ケの凹部を有
    し、シェープファクターが16以上で、かつ引張強度が少
    なくとも10g/dである乾・湿式紡糸により得られた補強
    用アクリル系繊維。
JP60000882A 1985-01-09 1985-01-09 補強用アクリル系繊維 Expired - Lifetime JPH0764605B2 (ja)

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