JPH0764439A - 加熱定着装置 - Google Patents

加熱定着装置

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Publication number
JPH0764439A
JPH0764439A JP5229626A JP22962693A JPH0764439A JP H0764439 A JPH0764439 A JP H0764439A JP 5229626 A JP5229626 A JP 5229626A JP 22962693 A JP22962693 A JP 22962693A JP H0764439 A JPH0764439 A JP H0764439A
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JP
Japan
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electrode
fixing roller
power
controller
power supply
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Application number
JP5229626A
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English (en)
Inventor
Satoru Izawa
悟 伊澤
Masahiro Goto
正弘 後藤
Tatsuichi Tsukida
辰一 月田
Toshio Miyamoto
敏男 宮本
Hiroko Tanaka
裕子 田中
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、安定した電力の供給を実現し、エ
ネルギーの消費量が少なく、かつ急激な定着ローラの立
ち上げが可能な加熱定着装置の提供を目的とする。 【構成】 定着ローラの電極3と接する電極として、導
電ブラシ11と、矢印方向に移動自在な電極6との二種
類を用意し、コントローラ16により、定着ローラの停
止時には、電極6を電極3に接触させて電源13から大
電力を供給し、定着ローラの回転時には、電極6を電極
3から離間させ、導電ブラシ11を介して電源14から
小電力を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真技術を利用し
た装置の熱定着部に用いる加熱定着装置の給電方式に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真装置において記録材上のトナー
像を定着させるための加熱定着ローラとしては、円筒状
の内側に発熱体を設けて円筒状コア外周面を間接的に加
熱するようにしたものが一般的であるが、より熱効率を
よくするため、円筒状コア外周面、あるいは内周面に発
熱層を設けたものが提案されている。円筒状コアの外周
面に発熱層を設ける例としては、特開昭55−7239
0号公報に示されるように円筒状コアの外周面にNi−
Cr線を巻き付けて電流を流すようにしたものが挙げら
れる。また、内周面に発熱層を設ける例としては、特開
昭61−269180号公報に示されるように、アルミ
ナ、マグネシア及びアルミナマグネシアスピネルの一種
または二種以上の酸化物とニッケルクロム合金とを含む
材料で形成される発熱抵抗層を円筒状コアの内周面に設
けたものが挙げられる。後者の構成を図9を用いて説明
する。同図において31は発熱抵抗層、32は絶縁層、
33はアルミニウム円筒体、34はトナー像を担持した
記録材が加圧ローラ(図示せず)と定着ローラとの間を
通過する際に定着ローラに付着して巻き付くことを避け
るためにコーティングされた離型性層であり、35は電
極、36は摺動しながら電極35に電力を供給する導電
ブラシ、37は導電ブラシ36を保持する通電部、38
は電源である。このシステムでは、電源38により通電
部37、導電ブラシ36、電極35を介して発熱抵抗層
31に一定電力を供給することで発熱し、この熱により
記録材上のトナー像を定着するものである。
【0003】以上のように円筒状コアの内周面、あるい
は外周面に発熱抵抗層を設ける場合には、従来は導電ブ
ラシ等により一定の電力を摺動接点を介して発熱体に供
給していた。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では、給電方式を摺動接点を介して行っている
ことから接点抵抗が大きく、大電力を供給しようとした
場合、接点焼け等により電極が劣化してしまい、耐久性
に劣り供給電力が制限されてしまう等の欠点があった。
このため、定着ローラの表面温度を急激に立ち上げるた
めに大電力を供給することが不可能となり、電源投入後
に定着ローラの温度が定着可能になるまで時間がかかっ
た。さらに、定着ローラの立ち上がりに時間がかかるた
めに、通紙時以外の時も定着ローラの温度をある程度ま
で高めておくために電力を供給し続けなければならなか
った。よって定着ローラの立ち上がりに時間がかかった
り、エネルギーの無駄使いになる等の欠点があった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決し、安定した
電力の供給を実現し、エネルギーの消費量が少なく、か
つ急激な定着ローラの立ち上げが可能な加熱定着装置の
提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、回転自在に配設された円筒状の筒体に、絶縁層を
介して発熱抵抗層を備えた加熱用ローラと、該発熱抵抗
層へ電極を介して電力を供給する電力供給手段とを有す
る加熱定着装置において、上記発熱抵抗層と電極は、接
触面積の大きな接点と小さな接点が切り換え自在であ
り、上記電力供給手段は、加熱用ローラの停止中には、
接触面積の大きな接点にて回転中よりも高い電力を供給
するように設定されていることにより達成される。
【0007】
【作用】本発明によれば、加熱用ローラが回転していな
いときに接触面積の大きな接点により安定的な大電力の
供給を行い、急激な加熱用ローラの立ち上げを実現す
る。一方、加熱用ローラが回転しているときは、接触面
積の小さなの摺動接点により小電力を与え、加熱用ロー
ラの温度を定着可能な温度に保持する。また、プリント
命令がないときには全ての給電を停止し、エネルギーの
消費量を少なくしたものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0009】〈実施例1〉先ず、本発明の実施例1を図
1ないし図3に基づいて説明する。図1は本発明の実施
例1における定着装置の概略構成を示す断面図である。
【0010】図1において、1はグラファイト、カーボ
ンブラック、二酸化鉛等を樹脂と結合して得た発熱抵抗
層であり、これに電力を供給することで、トナーを記録
材上に定着するための熱を発する。この発熱抵抗層1の
内側には順次、熱絶縁を兼ね備えた電気絶縁層2、アル
ミニウム円筒体4が形成され、外側にはPFA等の離型
層5が形成されている。3は銅板の上に腐食防止のため
にスズメッキを施した電極であり、同様に銅板にスズメ
ッキした電極6と導電ブラシ11の双方より給電され
る。7はプラスチック材の移動板であり、矢印方向に移
動することで、加圧バネ8を介して電極6を電極3に押
し付ける。9は電源14より導電ブラシ11に電力を与
え、かつ導電ブラシ11を保持する通電部であり、10
は軸受、12はフレーム、13は電極6に電力を供給す
る電源である。15はサーミスタであり、コントローラ
16に接続されていて、ローラ表面の温度を検知する。
コントローラ16は検知温度に応じて、発熱抵抗層1に
電力を供給する電源13,14のON・OFFを決める
と共に、本体とは別の駆動モータを用いた二つの駆動系
(図示せず)の動作のタイミングや回転数を決定してい
る。これらの駆動系ではそれぞれのタイミングに応じて
一つは移動板7を移動し(以後、この駆動系を駆動系1
とする)、他の一つは定着ローラの回転を行っている
(以後、この駆動系を駆動系2とする)。
【0011】この構成において、プリントが始まる前
(以後、初期状態という)には、移動板7が矢印の方向
に定量移動しており、加圧バネ8により一定の加圧力で
電極6を電極3に押し付けてある。移動板7の移動の機
構を図2にて説明する。同図において17は外側にネジ
山を形成したプラスチック製の円筒であり、移動板7と
一体で成型されたものである。19は駆動系1(図示せ
ず)にて回転自在な軸であり、その先端にはネジ部18
がありネジ山17と噛み合わせることにより、移動板7
を左右に移動することができる。以上の機構により初期
状態において電極6は電極3に押し付けられており、プ
リント命令を待機した状態となる。
【0012】次に、定着ローラ周りの動作手順を図3の
フローチャートに示す。本体の電源が投入されると(S
tep1)、位置センサ(図示せず)で移動板7の位置
を検知し(Step2)、コントローラ16に信号が送
られる。このとき移動板7の位置が初期状態の位置にな
いとき(Step3^)、すなわち一定圧で電極6を電
極3に押し付けるように加圧バネ8が縮んだ状態にない
とき、コントローラ16により駆動系1を駆動させ、矢
印の方向に移動板7を移動させる(Step3)。そし
て、位置センサ(図示せず)により移動板7が適正な位
置にきたことを検知したとき、コントローラ16により
駆動系1の駆動を停止する(Step4)。以上の方法
により定着装置は初期状態となり、プリント信号が本体
に送られてくるのを待機した状態となる(以上、スタン
バイまでStep1〜4を実施)。次に、本体にプリン
ト命令が送られてきたとき(Step5)、コントロー
ラ16により電源13から電極6,3を介して発熱抵抗
層1に約1000W〜1500Wの大電力が供給される
(Step6)。
【0013】一般に給紙から定着装置に記録材が到達す
るまでには数秒間かかり、従来は、この間に定着に十分
な温度を定着ローラに与えるために大電力を必要とする
が、本システムでは、この間に定着ローラを回転させず
に上記の方法により給電を行うため、各接点の接触面積
が大きくとれ、摺動による摩耗がないので、安定した電
力の供給が行える。
【0014】一方、定着ローラが昇温し、記録材にトナ
ー像を熱定着するのに十分な温度になったことをサーミ
スタ15を介してコントローラ16が検知すると(St
ep7、8)、コントローラ16の電源13からの給電
を終了し(Step9)、駆動系1の駆動を介して移動
板7を図2の移動機構によって矢印と反対の方向に移動
し(Step10)、電極6を電極3より引き離す。そ
して、電極6が電極3を離れた位置に来たことを位置セ
ンサ(図示せず)が検知すると(Step11)、コン
トローラ16に信号を送る(以上、定着装置の急な立ち
上げをStep5〜11で実施)。
【0015】このようにコントローラ16に信号が送ら
れると、コントローラ16は定着ローラに一定速度の回
転を与えるための駆動系2の駆動を開始する(Step
12)。これと同時にコントローラ16は電源14によ
り、通電部9及び導電ブラシ11を介して電極3から発
熱抵抗層1に電力を供給し(Step13)、発熱させ
る。但しこの発熱は、記録材の搬送により定着ローラの
熱が奪われることから、定着ローラの表面温度を一定に
保つために熱量を補給するものである。具体的にはサー
ミスタ15を介してコントローラ16で検知した定着ロ
ーラの温度に応じて、コントローラ16により電源14
からの供給電力を制御するものであり、電源から供給す
る電力は約50W〜200W程度の小電力である。この
場合、供給電力が小さいことから、導電ブラシ11と電
極3の摺動接点の接点部における劣化が抑えられる。
【0016】以上の方法により定着ローラの表面温度を
維持し、記録材にトナー像を定着する(以上Step1
2、13にて定着)。そして、通紙中の記録材がなくな
ったとき(Step14)、コントローラ16により定
着ローラを回転するための駆動系2を停止し(Step
15)、同時に電源14の電力の供給を停止すると(S
tep16)、電力の供給を断った定着ローラは徐々に
冷えてくるが、サーミスタ15を介してコントローラ1
6で定着ローラの表面温度を検知し(Step17)、
検知された表面温度が一定温度(定着ローラの径や肉
厚、プリント速度等に依存した温度)以上の場合、本体
に再びプリント命令があったときに、再び電源14から
小電力を供給することで定着に必要な温度まで定着ロー
ラを加熱する。しかし、定着ローラが一定温度以下にな
ると、もはや電源14から供給する電力ではプリント時
までに定着な十分な温度まで定着ローラを加熱すること
は不可能となる。よってコントローラ16は、サーミス
タ15を介して定着ローラの温度が一定温度以下になっ
たことを検知すると、本体の電源を投入したときとまっ
たく同じ操作で移動板7を移動し、初期状態にしてプリ
ント信号を待機した状態となる(以上プリント終了後の
動作をStep14〜Step18にて実施)。
【0017】以上の方法により、定着ローラに急激に熱
量を与えるための大電力や定着ローラの温度を維持する
ための小電力が容易に与えられ、定着ローラの立ち上げ
時間の短縮や効率的な電力の供給が行える。また、スタ
ンバイ時に電力を与える必要がないことからエネルギー
の消費量を大幅に削減できる。しかも、大電力の供給時
には固定接点であることから、接点焼け等による接点の
劣化が起こらず、摺動接点を採用した給電では小電力供
給となることから接点にかかる電気的負荷が小さく安定
した給電を行うことができる。
【0018】〈実施例2〉次に、本発明の実施例2を図
4及び図5に基づいて説明する。なお、実施例1との共
通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0019】図4は本発明における実施例2の特徴を表
す図であり、図中の21は約1000〜1500Wの大
電力、及び約50〜200Wの小電力を発熱抵抗体1に
供給するための電源であり、サーミスタ15を介してコ
ントローラ16で検知された定着ローラの温度に応じ
て、コントローラ16により電力は自動的に切り替わ
る。20は電極6と導電ブラシ11をつなぐ導電性の部
材でできている板バネである。本システムでは大電力用
の電極6と小電力用の導電ブラシ11が板バネ20で接
続されており、全てが導電体であることから、電源21
は大電力、小電力の双方とも出力可能なものである。ま
た、移動板7の移動の仕方や電力のかけ方は実施例1と
同様であるが、電源を一つにしたため、多少機構的に異
なっている。但し、この場合も、それぞれのタイミング
や回転数で移動板7を移動するための駆動系1(図示せ
ず)と定着ローラを一定速度で回転させるための駆動系
2(図示せず)の機構をもっており、それらは本体の駆
動系からは独立している。
【0020】定着ローラ周りの動作手順を図5のフロー
チャートに示す。本体の電源が投入されると(Step
1)、位置センサ(図示せず)で移動板7の位置を検知
し(Step2)、コントローラ16に信号が送られ
る。このとき移動板7の位置が初期状態の位置にないと
き(Step3^)、すなわち一定圧で電極6を電極3
に押し付けるように加圧バネ8が縮んだ状態にないと
き、コントローラ16により駆動系1を駆動させ、矢印
の方向に移動板7を移動させる(Step3)。位置セ
ンサ(図示せず)により移動板7が適正な位置にきたこ
とを検知したとき、コントローラ16により駆動系1の
駆動を停止する(Step4)。以上の方法により定着
装置は初期状態となり、プリント信号が本体に送られて
くるのを待機した状態となる(以上、スタンバイまでS
tep1〜4を実施)。次に、本体にプリント命令が送
られてきたとき(Step5)、コントローラ16によ
り電源21から電極6,3を介して発熱抵抗層1に約1
000W〜1500Wの大電力が供給される(Step
6)。
【0021】一般に給紙から定着装置に記録材が到達す
るまでには数秒間かかり、従来は、この間に定着に十分
な温度を定着ローラに与えるために大電力を必要とする
が、本システムでは、この間に定着ローラを回転させず
に上記の方法により給電を行うため、各接点の接触面積
が大きくとれ、摺動による摩耗がないので、安定した電
力の供給が行える。
【0022】一方、定着ローラが昇温し、記録材にトナ
ー像を熱定着するのに十分な温度になったことをサーミ
スタ15を介してコントローラ16が検知すると(St
ep7、8)、コントローラは電源21からの給電電力
を約50〜200Wの小電力に切り替え(Step
9)、発熱抵抗層1により発熱を続ける。但しこの発熱
は記録材の搬送により定着ローラの熱が奪われることか
ら、定着ローラの表面温度を一定に保つために熱量を補
給するものである。具体的にはサーミスタ15を介して
コントローラ16で検知した定着ローラの温度に応じ
て、コントローラにより電源21からの供給電力を制御
するものである。この場合、供給電力が小さいことか
ら、導電ブラシ11と電極3の摺動接点の接点部におけ
る劣化が抑えられる。一方、定着ローラの温度が適正温
度に達したことを検知すると、駆動系1の駆動を介しし
て移動板7を図2の移動機構によって矢印と反対方向に
移動し(Step10)、電極6を電極3より引き離
す。そして、電極6が電極3を離れ、導電ブラシ11か
ら板バネ20で適正な加圧力で電極3に押し付けられた
状態になるように移動板7が移動したことを位置センサ
(図示せず)が検知し(Step11)、コントローラ
16に信号を送る(以上、定着装置の急な立ち上げをS
tep5〜11で実施)。コントローラ16に信号が送
られると、コントローラは定着ローラに一定速度の回転
を与えるための駆動系2の駆動を開始する(Step1
2)。
【0023】以上の方法により定着ローラの表面温度を
維持し、記録材にトナー像を定着する(以上Step
9、12にて定着)。そして、通紙中の記録材がなくな
ったとき(Step13)、コントローラ16により定
着ローラを回転するための駆動系2を停止し(Step
14)、同時に電源21の電力の供給を停止する(St
ep15)、電力の供給を断った定着ローラは徐々に冷
えてくるが、サーミスタ15を介してコントローラ16
で定着ローラの表面温度を検知し(Step16)、検
知された表面温度が一定温度(定着ローラの径や肉厚、
プリント速度等に依存した温度)以上の場合、本体に再
びプリント命令があったときに、再び電源21から小電
力を供給することで定着に必要な温度まで定着ローラを
加熱する。しかし、定着ローラが一定温度以下になる
と、もはや電源21から供給する電力ではプリント時ま
でに定着に十分な温度まで定着ローラを加熱することは
不可能となる。よってコントローラ16は、サーミスタ
15を介して定着ローラの温度が一定温度以下になった
ことを検知すると、本体の電源を投入したときとまった
く同じ操作で移動板7を移動し、初期状態にしてプリン
ト信号を待機した状態となる(以上プリント終了後の動
作をStep14〜Step17にて実施)。
【0024】以上の方法により、実施例1と同様に定着
ローラに急激に熱量を与えるための大電力や定着ローラ
の温度を維持するための小電力が容易に与えられ、接点
の劣化も起こり難い。また、特に本実施例では、大電力
を与えるための固定接点6と小電力を与えるための摺動
接点11が接続されていて、移動板7の移動だけで与え
る電力を選択できるため、部品点数も少なく、装置の大
きさを抑えられる。また、電源も一つで良い。
【0025】〈実施例3〉次に、本発明の実施例3を図
6ないし図8に基づいて説明する。なお、実施例1との
共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0026】図6は本発明における実施例3の特徴を表
す図であり、図中の22は発熱抵抗層1に約1000〜
1500Wの大電力、及び約50〜200Wの小電力を
供給するための共通電極であり、23は定着ローラの周
方向の位置を検出するためのリブである。図7は図6に
おけるA面の断面図であり、22aは各給電のための電
極部、22bは電極部22aを電極3に押し付けるため
の板バネであり、導電性の部材で電極部22aと一体の
部品である。3aは電極3の周方向に設けられた切り欠
き部であり、電極部22aが隙間なく納まるように製造
されている。本システムの初期状態とは、電極部22a
が電極3aの切り欠き部に密接した状態であることをい
う。また、本システムでは上記の二つの実施例と異なり
電力を供給する電極を移動するための移動系はないが、
定着ローラを一定速度で回転させたり、定着位置で停止
するための駆動系2(図示せず)の機構を持っており、
これは本体の駆動系からは独立した機構である。
【0027】定着ローラ周りの動作手順を図8のフロー
チャートに示す。本体の電源が投入されると(Step
1)、位置センサ(図示せず)でリブ23の位置が初期
状態にあるかどうか検知し(Step2)、コントロー
ラ16に信号が送られる。このときリブ23の位置が初
期状態の位置にないとき(Step3^)、すなわち電
極部22aが電極部3aの電極の切り欠き部に密接した
状態にないとき、コントローラ16により駆動系2を駆
動させ、定着ローラを回転させる(Step3)。位置
センサ(図示せず)によりリブ23が初期状態の位置に
きたことを検知したとき、コントローラ16により駆動
系2の駆動を停止する(Step4)。以上の方法によ
り定着装置は初期状態となり、プリント信号が本体に送
られてくるのを待機した状態となる(以上、スタンバイ
までStep1〜4を実施)。次に、本体にプリント命
令が送られてきたとき(Step5)、コントローラ1
6により電源21から電極22a,3を介して発熱抵抗
層1に約1000W〜1500Wの大電力が供給される
(Step6)。
【0028】一般に給紙から定着装置に記録材が到達す
るまでには数秒間かかり、従来は、この間に定着に十分
な温度を定着ローラに与えるために大電力を必要とする
が、本システムでは、この間に定着ローラを回転させず
に上記の方法により給電を行うため、各接点の接触面積
が大きくとれ、摺動による摩耗がないので、安定した電
力の供給が行える。
【0029】一方、定着ローラが昇温し、記録材にトナ
ー像を熱定着するのに十分な温度になったことをサーミ
スタ15を介してコントローラ16が検知すると(St
ep7、8)、コントローラは電源21からの給電電力
を約50〜200Wの小電力に切り替え(Step
9)、発熱抵抗層1により発熱を続ける。但しこの発熱
は記録材の搬送により定着ローラの熱が奪われることか
ら、定着ローラの表面温度を一定に保つために熱量を補
給するものである。具体的にはサーミスタ15を介して
コントローラ16で検知した定着ローラの温度に応じ
て、コントローラにより電源21からの供給電力を制御
するものである。一方、定着ローラの温度が適正温度に
達したことを検知すると、コントローラ16は定着ロー
ラに一定速度の回転を与えるための駆動系2の駆動を開
始する(Step10)。
【0030】以上の方法により定着ローラの表面温度を
維持し、記録材にトナー像を定着する(以上定着装置の
急な立ち上げをStep5〜Step8で、定着をSt
ep9、10にて実施)。そして、通紙中の記録材がな
くなったとき(Step11)、リブ23が初期状態の
位置に来たことを位置センサ(図示せず)が検知したと
き(Step12、13)、コントローラ16により駆
動系2を介した定着ローラの回転を停止し(Step1
4)、同時に電源21の電力の供給を停止する(Ste
p15)。以上の方法によりプリント命令がないときに
は常に初期状態となり、プリント信号を待機した状態と
なる(以上プリント終了後の動作をStep11〜15
にて実施)。再度プリント命令があった場合には、同様
のシーケンスを繰り返すだけで良い。
【0031】本システムでは大小の電力供給の電源も電
極部も共通で使用しているため、構成が非常に簡単にな
る。また、定着ローラの回転のタイミング及び周方向の
位置により二つの系統の電力供給を決定できることか
ら、上記実施例1及び実施例2における電極部の移動機
構が不要になる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
大電力を発熱抵抗層に供給するときには、接触面積の大
きい接点を用いるので、安定した電力の供給が可能とな
り、電極部の劣化も起こりづらい等の効果がある。ま
た、大電力の供給を可能にしたことから、急激な加熱用
ローラの立ち上げを可能とし、必要時以外は電力の供給
を停止するため、立ち上げ時の待ち時間の削減や省エネ
ルギーの効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における定着ローラを示す断
面図である。
【図2】本発明の実施例1における大電力供給電極の移
動機構図である。
【図3】本発明の実施例1における電力供給制御の流れ
図である。
【図4】本発明の実施例2における定着ローラを示す断
面図である。
【図5】本発明の実施例2における電力供給制御の流れ
図である。
【図6】本発明の実施例3における定着ローラを示す断
面図である。
【図7】図6におけるA面断面図で電極部の形状を表し
た図である。
【図8】本発明の実施例3における電力供給制御の流れ
図である。
【図9】従来の定着ローラを示す断面図である。
【符号の説明】
1 発熱抵抗層 3 電極 6 大電力供給用電極 11 導電ブラシ(小電力供給用電極) 13 大電力用電源(電力供給手段) 14 小電力用電源(電力供給手段) 16 コントローラ(電力供給手段) 21 電源(電力供給手段) 22 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 敏男 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 田中 裕子 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に配設された円筒状の筒体に、
    絶縁層を介して発熱抵抗層を備えた加熱用ローラと、該
    発熱抵抗層へ電極を介して電力を供給する電力供給手段
    とを有する加熱定着装置において、上記発熱抵抗層と電
    極は、接触面積の大きな接点と小さな接点が切り換え自
    在であり、上記電力供給手段は、加熱用ローラの停止中
    には、接触面積の大きな接点にて回転中よりも高い電力
    を供給するように設定されていることを特徴とする加熱
    定着装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011248116A (ja) * 2010-05-27 2011-12-08 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置、画像形成装置及び発熱回転体
CN112931293A (zh) * 2021-01-22 2021-06-11 广西壮族自治区畜牧研究所 一种非洲鸵鸟规模化养殖养舍内智能化清理系统

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