JPH0764335B2 - 硬貨包装機の硬貨過不足検出装置 - Google Patents

硬貨包装機の硬貨過不足検出装置

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JPH0764335B2
JPH0764335B2 JP2037781A JP3778190A JPH0764335B2 JP H0764335 B2 JPH0764335 B2 JP H0764335B2 JP 2037781 A JP2037781 A JP 2037781A JP 3778190 A JP3778190 A JP 3778190A JP H0764335 B2 JPH0764335 B2 JP H0764335B2
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    • GPHYSICS
    • G07CHECKING-DEVICES
    • G07DHANDLING OF COINS OR VALUABLE PAPERS, e.g. TESTING, SORTING BY DENOMINATIONS, COUNTING, DISPENSING, CHANGING OR DEPOSITING
    • G07D9/00Counting coins; Handling of coins not provided for in the other groups of this subclass
    • G07D9/06Devices for stacking or otherwise arranging coins on a support, e.g. apertured plate for use in counting coins
    • G07D9/065Devices for wrapping coins

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、硬貨包装機の硬貨過不足検出装置に関するも
のであり、さらに詳細には、硬貨包装機において包装す
べき硬貨枚数の過不足を精度良く検出することのできる
硬貨包装機の包装硬貨過不足検出装置に関するものであ
る。
先行技術 硬貨包装機においては、投入された硬貨の真偽、金種が
判別されるとともに、包装すべき金種の硬貨の枚数が計
数され、包装すべき硬貨が、所定枚数づつ、硬貨集積部
に送られて、ロール状に集積され、所定枚数のロール状
集積硬貨は、さらに、硬貨包装部に送られて、支持棒に
より支持されつつ、3本の包装ローラに挟持されて回転
させられ、その周囲に、集積硬貨の高さより大きい幅を
有する包装用フィルムが、集積硬貨の上下に加締め部分
を残すように、巻回されて、上下に間隔をおいて配置さ
れた一対の上方加締爪および下方加締爪が互いに近接移
動することによって、集積硬貨の上下の包装用フィルム
の加締め部分が加締られ、一本のロール状硬貨に包装さ
れるように構成されている。
したがって、本来は、つねに、所定枚数の集積硬貨が、
硬貨集積部から硬貨包装部に送られるのはずであるが、
硬貨集積部から硬貨包装部に、集積硬貨を移送する際
に、硬貨の一部が落下して、所定枚数に満たない集積硬
貨が硬貨包装部に送られたり、あるいは、何らかの原因
で、硬貨集積部に集積された硬貨の一部が、硬貨包装部
には送られずに、硬貨集積部に残存し、次の硬貨の包装
の際に、硬貨集積部に集積された集積硬貨とともに、硬
貨包装部に送られて、所定枚数を越える硬貨が硬貨包装
部に送られることがあった。
かかる場合には、所定枚数づつ、包装されなければなら
ない硬貨の枚数に過不足が生じるため、特公昭60−3751
9号公報は、ロール状に集積され、硬貨包装部に移送さ
れた硬貨を包装するため、一対の上方加締爪および下方
加締爪が互いに近接移動する際、上方加締爪が、包装す
べき集積硬貨の最上硬貨の上面に当接したときの位置を
検出し、その位置が、所定枚数の集積硬貨を包装する際
の基準位置と一致するか否かを判定することにより、包
装すべき硬貨の過不足を検出する硬貨包装機を提案して
いる。
発明の解決しようとする問題点 しかしながら、硬貨包装部に移送されたロール状の集積
硬貨に巻回された包装用フィルムの加締動作は、上方加
締爪のみが移動しておこなわれるのではなく、上方加締
爪および下方加締爪を互いに近接するように移動させ、
これらによって、最上硬貨の上面および最下硬貨の下面
が挟持された状態でなされるため、加締時に、下方加締
爪が所定の位置に位置していないときには、所定枚数の
硬貨が包装される場合でも、上方加締爪が、集積硬貨の
最上硬貨の上面に当接したときの上方加締爪の位置は、
基準位置とは必然的に異なることになる。しかも、何ら
かの理由で、下方加締爪が所定の位置にまで上昇しない
ことがあるので、このように、上方加締爪の位置のみに
よって、包装すべき硬貨の枚数の過不足を検出する場合
には、誤検出が生ずることを防止し得なかった。
発明の目的 本発明は、確実に、包装すべき硬貨の枚数の過不足を検
出することのできる硬貨包装機の硬貨過不足検出装置を
提供することを目的とするものである。
発明の構成 本発明のかかる目的は、所定枚数の集積硬貨に、該集積
硬貨の高さより幅の大きい包装用フィルムを、前記集積
硬貨の上下に加締めることのできる加締部分が残るよう
に巻回する包装ローラ手段と、上下方向に移動可能で、
互いに近接するように移動して、前記集積硬貨をその間
に挟持し、前記包装用フィルムの前記加締部分を加締め
る上方加締爪手段と下方加締爪手段とを備えた硬貨包装
機の硬貨過不足検出装置において、前記上方加締爪手段
を支持する上方アーム手段と、前記下方加締爪手段を支
持する下方アーム手段と、前記上方アーム手段および下
方アーム手段の一方に固定され、上下方向に延びるラッ
ク手段と、前記上方アーム手段および下方アーム手段の
他方に回転自在に取付けられ、前記ラック手段と係合す
るピニオン手段と、該ピニオン手段に連結され、その回
転位置に応じて、絶対位置データを出力するアブソルー
トタイプのロータリーエンコーダ手段と、該ロータリー
エンコーダ手段の出力する絶対位置データに基づいて、
前記上方加締爪手段および前記下方加締爪手段の移動量
の和を求め、硬貨の過不足を検出する検出手段を備えた
ことを特徴とする硬貨包装機の硬貨過不足検出装置によ
って達成される。
本発明の好ましい実施態様においては、前記検出手段
は、前記上方加締爪手段および前記下方加締爪手段が、
前記集積硬貨をその間に挟持し得る加締位置まで移動し
たとき、トリガー信号を出力するトリガー信号出力手段
と、該トリガー信号出力手段からトリガー信号が出力さ
れたとき、前記ロータリーエンコーダ手段から出力され
る絶対位置データを取り込み、記憶するとともに、比較
手段に出力する検出データメモリ手段と、基準データを
記憶するとともに、比較手段に出力する基準データメモ
リ手段と、前記検出データメモリ手段から出力された絶
対位置データと前記基準データメモリ手段から出力され
た基準データとを比較して、硬貨の過不足を検出する比
較手段を含んでいる。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記基準
データメモリ手段は、前記検出データメモリ手段に入力
され、記憶された絶対位置データに基づき、基準データ
メモリを、次々に算出し、更新するように構成される。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、さらに、
前記比較手段が、絶対位置データと基準データとを比較
して、硬貨の過不足を検出するに際して、両者の相違が
許容値を越えたときに、硬貨の過不足があると判定する
許容値を記憶する許容値メモリ手段と、該許容値メモリ
手段に記憶された許容値の中から、前記比較手段が、絶
対位置データと基準データとを比較するときに用いる許
容値を選択する許容値選択手段を備えている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記検出
手段が、前記上方加締爪手段が最上位置に位置するとと
もに、前記下方加締爪手段が最下位置に位置する退避位
置に、前記上方加締爪手段および前記下方加締爪手段が
位置しているときに、第1トリガー信号を出力し、か
つ、前記上方加締爪手段および前記下方加締爪手段が前
記加締位置に位置しているときに、第2トリガー信号を
出力するトリガー信号出力手段と、該トリガー信号出力
手段から前記第1トリガー信号が出力されたときおよび
前記第2トリガー信号が出力されたときに、それぞれ、
前記ロータリーエンコーダ手段から出力される絶対位置
データを取り込み、その差を算出して記憶するととも
に、比較手段に出力する検出データメモリ手段と、基準
データを記憶するとともに、比較手段に出力する基準デ
ータメモリ手段と、前記検出データメモリ手段から出力
された絶対位置データの差と前記基準データメモリ手段
から出力された基準データとを比較して、硬貨の過不足
を検出する比較手段を含んでいる。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、さらに、
前記検出データメモリ手段に取り込まれる絶対位置デー
タを補正する補正手段を備えている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、さらに、
前記検出データメモリ手段が算出した前記ロータリーエ
ンコーダ手段から出力された絶対位置データの差が、最
大厚みの金種の硬貨が所定枚数集積された場合の前記上
方加締爪手段および下方加締爪手段の移動量以下と判定
したときに、異常信号を出力する加締爪移動異常判定手
段を備えている。
発明の作用 本発明によれば、上方加締爪手段を支持する上方アーム
手段および下方加締爪手段を支持する下方アーム手段の
一方に固定されたラック手段と、上方アーム手段および
下方アーム手段の他方に回転自在に取付けられ、ラック
手段と係合して、上方アーム手段および下方アーム手段
の移動に伴って回転するピニオン手段を設け、ピニオン
手段に連結されたアブソルートタイプのロータリーエン
コーダ手段から出力される絶対位置データに基づいて、
上方加締爪手段および下方加締爪手段の移動量の和を求
め、硬貨の過不足を検出しているので、上方加締爪手段
および下方加締爪手段の一方が何らかの原因で、所定の
位置に移動しない場合にも、他方がさらに移動して、集
積硬貨を挟持するまでの上方加締爪手段および下方加締
爪手段の移動量の和から、集積硬貨の高さが正確に測定
することができるから、包装すべき集積硬貨の過不足を
確実に検出することが可能になる。
実施例 以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例につき、詳
細に説明を加える。
第1図は、本発明の実施例にかかる硬貨包装機の硬貨過
不足検出装置の略斜視図である。
第1図を参照すれば、図示しない硬貨判別計数部によ
り、その真偽および金種が判別されるとともに計数さ
れ、包装すべき金種の硬貨のみ選別され、所定枚数づ
つ、図示しない硬貨集積部に送られて、集積されたロー
ル状の硬貨1は、支持棒2上に載置され、硬貨包装部の
包装位置に移送される。その後、図示しない3本の包装
ローラに挟持されて回転させられ、集積硬貨の高さより
大きい幅を有する包装用フィルム3が、集積硬貨の上下
に加締め部分4、5を残すように、図示しない包装用フ
ィルム供給手段により供給され、その周囲に、巻回され
る。
硬貨包装機は、包装用フィルム3の上下の加締め部分
4、5を加締め、集積硬貨1を包装用フィルム3により
ロール状に包装するための上方加締爪6および下方加締
爪7を備えており、上方加締爪6および下方加締爪7
は、それぞれ、水平方向に延びる上方アーム8および下
方アーム9の一端部に固定されている。上方アーム8お
よび下方アーム9は、その他端部近傍において、ガイド
ロッド10、11によって、上下方向に移動可能、すなわ
ち、互いに近接あるいは離隔可能に支持されている。
上方加締爪6が固定された上方アーム8には、上下方向
に延びるラック12が固定され、他方、下方加締爪7が固
定された下方アーム9には、ラック12と係合するピニオ
ン13が回転自在に取付けられ、ラックアンドピニオン機
構を形成している。ピニオン13には、アブソルートタイ
プのロータリーエンコーダ14が連結されている。ここ
に、15は、ラック12とピニオン13との係合を保証するた
め、ラック12をガイドするガイドローラである。
また、上方アーム8および下方アーム9には、プーリ2
0、21に巻回されたスプリング22により、連結されてお
り、上方アーム8は下方に、下方アーム9は上方に、ス
プリング22によって、それぞれ、付勢されている。
上方アーム8のガイドロッド10、11近傍の下面には、軸
30まわりに、鉛直面内を揺動可能な上方揺動アーム31の
先端部に取付けられたローラ32が当接しており、上方揺
動アーム31の軸30とローラ32とのほぼ中間部分には、カ
ムフォロア33が回転可能に支持されている。他方、下方
アーム9のガイドロッド10、11近傍の上面には、軸35ま
わりに、鉛直面内を揺動可能な下方揺動アーム36の先端
部に取付けられたローラ37が当接しており、下方揺動ア
ーム36の軸35とローラ37とのほぼ中間部分には、カムフ
ォロア38が回転可能に支持されている。
上方揺動アーム31のカムフォロア33は、カム軸40のまわ
りに回転可能な第一カム41のカムローブに当接してお
り、また、下方揺動アーム36のカムフォロア38は、カム
軸40のまわりに回転可能な第二カム42のカムローブに当
接し、第一カム41および第二カム42は互いに連結され、
一体として回転するようになっている。第一カム41およ
び第二カム42のカムプロファイルは、互いに180゜隔た
った位置に、カム軸40からの距離が最大のカムローブと
距離が最小のカムローブとを有し、上方揺動アーム31の
カムフォロア33および下方揺動アーム36のカムフォロア
38が、カム軸40からの距離が最大のカムローブと当接し
ているとき、上方加締爪6は最上位置に、下方加締爪7
は最下位置に、すなわち、それぞれの退避位置に位置
し、他方、上方揺動アーム31のカムフォロア33および下
方揺動アーム36のカムフォロア38が、カム軸40からの距
離が最小のカムローブと当接しているとき、上方加締爪
6は最下位値に、下方加締爪7は最上位置に、それぞれ
位置するように設定されている。ここに、上方加締爪6
の最下位置および下方加締爪7の最上位置は、厚みが最
小の金種の硬貨が所定枚数集積された硬貨1を包装する
とき、上方加締爪6および下方加締爪7が、その集積硬
貨1を挟持し得る位置より、前者はさらに下方に、後者
はさらに上方に位置するように設定されている。すなわ
ち、上方加締爪6および下方加締爪7が、包装すべき集
積硬貨を挟持したとき、すなわち、上方加締爪6および
下方加締爪7が加締位置に達したときは、通常状態で
は、上方加締爪6はそれ以上下降せず、また、下方加締
爪7はそれ以上上昇しないが、何らかの原因で、上方加
締爪6および下方加締爪7の一方が、所定位置まで移動
しない場合には、他方の加締爪が、さらに移動すること
によって、上方加締爪6および下方加締爪7により、集
積硬貨を挟持し、包装すべき集積硬貨1の過不足を確実
に検出し得るようになっている。したがって、通常状態
では、上方揺動アーム31のカムフォロア33および下方揺
動アーム36のカムフォロア38が、カム軸40からの距離が
最小のカムローブと当接する前に、上方加締爪6は、包
装すべき集積硬貨の最上硬貨の上面に、また、下方加締
爪7は、包装すべき集積硬貨の最下硬貨の下面に、それ
ぞれ、当接し、その結果、上方加締爪6ならびに下方加
締爪7および上方アーム8ならびに下方アーム9は、そ
れ以上移動せず、さらに、第一カム41および第二カム42
が回転すると、上方揺動アーム31のカムフォロア33は、
第一カム41のカムローブに当接しているが、ローラ32
は、上方アーム8の下面から離れ、他方、下方揺動アー
ム36のローラ37は、下方アーム9の上面に当接している
が、カムフォロア38は、第二カム42のカムローブから離
れるようになり、第一カム41と上方アーム8との上方揺
動アーム31を介しての係合および第二カム42と下方アー
ム9との下方揺動アーム36を介しての係合は解除される
ようになっている。
第1図には、模式的に示されているが、カム軸40と同軸
上に、上方加締爪用カム41および下方加締爪用カム42と
ともに回転可能で、光透過孔46が形成された円板45が設
けられており、また、それぞれ、発光素子および受光素
子よりなるフォトセンサ47、48が設けられている。フォ
トセンサ47は、上方揺動アーム31のカムフォロア33およ
び下方揺動アーム36のカムフォロア38が、第1カム41お
よび第二カム42のカム軸40からの距離が最大のカムロー
ブと当接しているときに、その発光素子から発せられた
光を、光透過孔46を介して、その受光素子が受光し得る
位置に配置され、また、フォトセンサ48は、上方揺動ア
ーム31のカムフォロア33が、第一カム41のカム軸40から
の距離が最小のカムローブと当接しているときに、その
発光素子から発せられた光を、光透過孔46を介して、そ
の受光素子が受光し得る位置に配置され、両者は、円板
45の回転方向に対し、互いに180゜隔たった位置に設け
られている。したがって、フォトセンサ47により、上方
加締爪6および下方加締爪7が、退避位置に位置してい
ることを検出することができ、また、上方揺動アーム31
のカムフォロア33が、第一カム41のカム軸40からの距離
が最小のカムローブと当接しているときには、必ず、上
方加締爪6は、包装すべき集積硬貨の最上硬貨の上面
に、下方加締爪7は、包装すべき集積硬貨の最下硬貨の
下面に、それぞれ、当接する位置、すなわち、上方加締
爪6および下方加締爪7は、加締位置に位置しているか
ら、フォトセンサ48により、上方加締爪6および下方加
締爪7が加締位置に位置していることを検出することが
できる。
以上のように、上方加締爪6および下方加締爪7は、1
つのロール状集積硬貨1を包装する際、第一カム41およ
び第二カム42が1回転することにより、退避位置から加
締位置に移動され、さらに、退避位置に復帰するように
なっており、これに伴って、上方アーム8および下方ア
ーム9もまた、上下方向に移動する。その結果、上方ア
ーム8に固定されたラック12によって、下方アーム9に
回転自在に取付けられたピニオン13は、上方加締爪6お
よび下方加締爪7の上下方向の移動量に対応するだけ、
回転させられる。ここに、ピニオン13に連結されたアブ
ソルートタイプのロータリーエンコーダ14は、その回転
位置に応じて、所定のビット数のコード化された絶対位
置データを出力することが可能なものであるので、ロー
タリーエンコーダ14から出力される絶対位置データに基
づいて、上方加締爪6および下方加締爪7の上下方向の
移動量を検出することができる。ここに、例えば、直径
24mmのピニオン13と8ビットのロータリーエンコーダ14
を使用した場合には、0.29mmの分解能で絶対位置データ
を得ることが可能になる。
第2図は、本発明の実施例にかかる硬貨の過不足検出装
置の制御系および判定系のブロックダイアグラムであ
る。
第2図において、本発明の実施例にかかる硬貨の過不足
検出装置の制御系および判定系は、ロータリーエンコー
ダ14から出力された絶対位置データを記憶する検出デー
タメモリ50、検出データメモリ50に記憶された絶対位置
データと比較して、硬貨の過不足を判定するための基準
データを記憶する基準データメモリ51、検出データメモ
リ50から出力された絶対位置データと基準データメモリ
51から出力された基準データとの差を算出し、その差が
許容値以下と判定したときに一致信号を、その差が許容
値を越えていると判定したときに不一致信号を出力する
比較手段52、それに基づいて、硬貨の過不足を判定する
許容値を記憶する許容値メモリ53、操作者からの指示信
号に基づき、許容値メモリ53に選択信号を出力して、許
容値メモリ53に記憶された許容値の中から、許容値メモ
リ53から比較手段52に出力されるべき許容値を選択し、
許容値メモリ53に、選択した許容値を比較手段52に出力
させる許容値選択手段54、上方加締爪6および下方加締
爪7が加締位置に達したことを、フォトセンサ48が検出
したとき、トリガー信号を検出データメモリ50、基準デ
ータメモリ51、許容値メモリ53およびカウンタ手段56に
出力して、検出データメモリ50に、ロータリーエンコー
ダ14から出力される絶対位置データを記憶させるととも
に、絶対位置データを比較手段52に出力させ、基準デー
タメモリ51に、基準データを比較手段52へ出力させ、さ
らに、許容値メモリ53に許容値選択手段54からの選択信
号に基づいて選択された許容値を比較手段52へ出力させ
て、比較手段52に硬貨の過不足の判定を開始させるトリ
ガー信号出力手段55、図示しない包装動作開始スィッチ
からのスタート信号およびトリガー信号出力手段55から
のトリガー信号を受け、包装動作開始後、何回の包装動
作が完了したかをカウントし、比較手段52に出力するカ
ウンタ手段56および比較手段52から出力される一致信号
または不一致信号にしたがって、包装すべき集積硬貨1
の枚数が、所定枚数と一致しているか否かを表示する表
示手段57を備えている。
このように構成された本発明の実施例にかかる硬貨の過
不足検出装置の制御系および判定系においては、上方加
締爪6および下方加締爪7が、退避位置から移動して、
加締位置に達したことを、フォトセンサ48が検出する
と、検出信号が、フォトセンサ48からトリガー信号出力
手段55に出力され、トリガー信号出力手段55は、この検
出信号に基づいて、トリガー信号を、検出データメモリ
50、基準データメモリ51および許容値メモリ53に出力す
る。検出データメモリ50は、トリガー信号出力手段55か
らトリガー信号を受けると、ロータリーエンコーダ14か
ら出力される絶対位置データを記憶するとともに、その
絶対位置データを比較手段52に出力し、また、基準デー
タメモリ51は、トリガー信号出力手段55からトリガー信
号を受けると、基準データを比較手段52に出力する。同
時に、許容値メモリ53は、許容値選択手段54から入力さ
れた選択信号に基づいて、記憶している許容値の中から
選択された許容値を、比較手段52に出力する。比較手段
52は、検出データメモリ50から入力された絶対位置デー
タと基準データメモリ51から入力された基準データとの
差を算出して、その絶対値が、許容値メモリ53から入力
された許容値以下か否かを判定する。その結果、絶対位
置データと基準データとの差の絶対値が、許容値以下で
あると判定したときは、比較手段52は、一致信号を検出
データメモリ50、基準データメモリ51および表示手段57
に出力し、包装すべき集積硬貨1の枚数が所定枚数と一
致している旨、表示手段57表示させる。他方、絶対位置
データと基準データとの差の絶対値が、許容値を越えて
いると判定したときは、比較手段52は、不一致信号を、
検出データメモリ50、基準データメモリ51および表示手
段57に出力し、包装すべき集積硬貨1の枚数が所定枚数
と一致していない旨、表示手段57に表示させる。
本実施例にかかる硬貨の過不足検出装置においては、基
準データメモリ51に記憶される基準データは、ロータリ
ーエンコーダ14から検出データメモリ50に入力され、記
憶された絶対位置データに基づいて、作成されるように
構成されている。これは、硬貨の厚みは、金種により一
定であるとはいうものの、実際には、使用時間にしたが
って、摩耗により、硬貨の厚みは減少するため、所定枚
数の硬貨がロール状に集積されたときの高さは、同じ金
種の硬貨でも、必ずしも同一ではなく、したがって、実
際に、硬貨包装機に投入された硬貨の絶対位置データに
基づいて、基準データを作成し、これと絶対位置データ
とを比較して、硬貨の過不足を検出する方が、検出精度
が向上するためである。
したがって、第2図において、検出データメモリ50は、
N個の絶対位置データを記憶可能なメモリより構成さ
れ、また、基準データメモリ51も、N個の基準データを
記憶可能なメモリから構成さており、ロータリーエンコ
ーダ14から絶対位置データが検出データメモリ50に入力
されると、検出データメモリ50は、これを記憶するとと
もに、基準データメモリ51に出力するようになってい
る。また、このように、絶対位置データに基づいて、基
準データを作成するようにしているので、第1回目の包
装動作においては、基準データメモリ51には、基準デー
タは記憶されてはおらず、したがって、比較手段52によ
り硬貨の過不足判定をおこなう場合には、必ず、不一致
信号が、比較手段52から出力されることになるので、図
示しない包装動作開始スィッチからのスタート信号およ
びトリガー信号出力手段55からのトリガー信号に基づ
き、カウンタ手段56は、何回の包装動作が完了したかを
判定し、カウンタ信号を比較手段52に出力して、第1回
目の包装動作においては、硬貨の過不足判定をおこなわ
ないようにしている。
そして、基準データメモリ51は、次のようにして、絶対
位置データから基準データを作成し、記憶するととも
に、比較手段52に基準データを出力する。
すなわち、第1回目の包装動作においては、基準データ
は記憶されていないから、基準データメモリ51は、基準
データとして、ゼロを比較手段52に出力し、他方、検出
データメモリ50は、ロータリーエンコーダ14から入力さ
れた絶対位置データP1を受入れ可能な絶対位置データM1
として記憶するとともに、基準データメモリ51に絶対位
置データM1を出力し、基準データメモリ51は、検出デー
タメモリ50から入力された絶対位置データM1を基準デー
タRとして記憶する。
R=M1 上述のように、この場合には、比較手段には、検出デー
タメモリ50から絶対位置データP1が入力されるが、比較
手段52は、硬貨の過不足判定をおこなわない。
第2回目の包装動作においては、基準データメモリ51
は、第1回目の包装動作の際に、記憶した基準データR
を比較手段52に出力する。比較手段52は、この基準デー
タRと検出データメモリ50から入力された絶対位置デー
タP2との差を算出し、その絶対値が許容値A以下か否か
を判定する。
その結果、基準データRと絶対位置データP2との差の絶
対値が、許容値A以下であると判定したときには、比較
手段52は、表示手段57、検出データメモリ50および基準
データメモリ51に、それぞれ、一致信号を出力する。検
出データメモリ50は、比較手段52から一致信号を受けた
ときは、ロータリーエンコーダ14から入力された絶対位
置データP2を受入れ可能な絶対位置データM2として記憶
するとともに、基準データメモリ51に絶対位置データM2
を出力する。基準データメモリ51は、一致信号を比較手
段52から受けたときは、次式にしたがって、基準データ
Rを算出し、前に記憶していた基準データに代えて記憶
する。
R=〔M1+M2+(M1+M2)/2〕/3 他方、基準データRと絶対位置データP2との差の絶対値
が、許容値Aを越えていると判定したときは、比較手段
52は、不一致信号を、表示手段57、検出データメモリ50
および基準データメモリ51に、それぞれ、出力する。検
出データメモリ50は、比較手段52から不一致信号を受け
たときは、ロータリーエンコーダ14から入力された絶対
位置データP2を受入れ不能な絶対位置データとして、記
憶せず、他方、基準データメモリ51は、不一致信号を比
較手段52から受けたときは、基準データRの更新をおこ
なわない。
このようにして、i回目の装置動作までに、比較手段52
が、j回(jは0または正の整数で、j<i、N≦i−
j)の硬貨の過不足を判定し、不一致信号をj回出力し
たとすると、i回目の硬貨の過不足判定に際して、基準
データメモリ51から比較手段52に出力される基準データ
Rは、次式によって表される。
R=(Sk+Sk/k)/(k+1) ……(1) ここに、 k=i−j Sk=M1+M2+・・・・+Mk である。
以上のようにして、基準データメモリ51は、基準データ
Rを、ロータリーエンコーダ14から検出データメモリ50
に出力される絶対位置データP1、P2、・・・・・Piに基
づいて、算出して、記憶するとともに、比較手段52に出
力して、検出データメモリ50から比較手段52に入力され
る絶対位置データPiとの差の絶対値を、許容値Aと比較
することにより、硬貨の過不足が判定される。
そして、i−j=Nとなった後は、基準データメモリ51
は、比較手段52から一致信号が入力される毎に、Mn=M
n+1(n=1、2、3・・・・・・N−1)と置換し
て、式(1)にしたがい、次々に、基準データRを更新
して、記憶し、比較手段52に出力して、硬貨の過不足を
判定する。
なお、このように構成された本実施例においては、第1
回目の包装動作においては、硬貨の過不足を判定するこ
とはできないが、第1回目の包装動作により包装された
ロール状包装硬貨を回収して、改めて、硬貨包装機に投
入すれば、その過不足を判定することができる。
本実施例によれば、上方アーム8に固定されたラック12
と下方アーム9に回転自在に取付けられたピニオン13と
からなるラックアンドピニオン機構およびピニオン13に
連結されたアブソルートタイプのロータリーエンコーダ
14により、上方加締爪6および下方加締爪7が退避位置
から加締位置に移動する移動量の和を検出しており、ま
た、何らかの原因で、上方加締爪6および下方加締爪7
の一方が、所定の加締位置にまで移動しないときには、
他方の加締爪は、さらに、移動して、集積硬貨を、上方
加締爪6および下方加締爪7とにより確実に挟持する位
置まで移動し得るように第一カム41および第二カム42の
カムプロファイルが設定されているので、何らかの原因
で、上方加締爪6および下方加締爪7の一方が、所定の
加締位置にまで移動しないときにも、正確に、上方加締
爪6および下方加締爪7の移動量の和を検出することが
でき、包装すべき硬貨の枚数の過不足を精度良く検出す
ることが可能になる。
第3図は、本発明の別の実施例にかかる硬貨の過不足検
出装置の制御系および判定系のブロックダイアグラムで
ある。
第3図においては、トリガー信号出力手段55は、フォト
センサ47の検出信号により、上方加締爪6および下方加
締爪7が、退避位置にあると判定したときには、第1ト
リガー信号を、検出データメモリ50、基準データメモリ
51、許容値メモリ53およびカウンタ手段56に出力すると
ともに、フォトセンサ48の検出信号により、上方加締爪
6および下方加締爪7が、加締位置にあると判定したと
きには、第2トリガー信号を、検出データメモリ50、基
準データメモリ51、許容値メモリ53およびカウンタ手段
56に出力し、上方加締爪6および下方加締爪7が退避位
置にあるときの絶対位置データおよび上方加締爪6およ
び下方加締爪7が加締位置にあるときの絶対位置データ
を、検出データメモリ50により、ロータリーエンコーダ
14から、それぞれ、取り込ませて、その差を算出させる
ように構成されている。比較手段52は、こうして得られ
た絶縁位置データの差と、これに基づき基準データメモ
リ51が作成した基準データとの差を、許容値メモリ53か
ら入力された許容値と、比較することによって、硬貨の
過不足が判定されるようになっている。すなわち、本実
施例においては、前記実施例における絶対位置データPi
に代えて、退避位置における絶対位置データと加締位置
における絶対位置データとの差に基づいて、硬貨の過不
足が判定されており、基準データも、検出データメモリ
50から基準データメモリ51に入力された退避位置におけ
る絶対位置データと加締位置における絶対位置データと
の差に基づいて、作成される。その作成方法は、前記実
施例における絶対位置データを、退避位置における絶対
位置データと加締位置における絶対位置データとの差に
置換して、前記実施例と同様にしておこなえばよいの
で、ここでは省略する。
第3図の実施例にかかる硬貨の過不足検出装置の制御系
および判定系は、さらに、加締爪移動異常判定手段60を
備えており、検出データメモリ50から出力された退避位
置における絶対位置データと加締位置における絶対位置
データとの差と、基準移動量メモリ61にあらかじめ記憶
され、これから出力された基準移動量との差を算出し
て、その絶対値が、所定値を越えているときは、加締爪
移動異常判定手段60から異常信号が、表示手段57に出力
されるようになっている。これは、何らかの原因で、上
方加締爪6および下方加締爪7の一方あるいは双方が、
所定のように移動せず、集積硬貨1を、その間に挟持す
ることができないため、誤検出のおそれがある場合に、
異常信号を表示手段57に表示させ、異常の発生を操作者
に知らせるためである。したがって、基準移動量メモリ
61に記憶された基準移動量は、厚みが最大の硬貨が所定
枚数集積された場合の上方加締爪6および下方加締爪7
の移動量以下に設定される。
第3図の実施例にかかる硬貨の過不足検出装置の制御系
および判定系は、さらに、検出データメモリ50に記憶さ
れる絶対位置データを補正する補正手段62を備えてい
る。すなわち、本実施例においては、退避位置における
絶対位置データと加締位置における絶対位置データとの
差を算出して、上方加締爪6と下方加締爪7の移動量の
和を求め、これと、基準データとの差にしたがって、硬
貨の過不足を判定しているが、たとえば、nビットのア
ブソルートタイプのロータリーエンコーダ14を用いると
きには、ロータリーエンコーダ14からは、2n個の絶対位
置データが出力され、これらの絶対位置データは、0な
いし2n−1のいずれかで表示され、2n−1の次は、再
び、絶対位置データは、0で表示される。したがって、
上方加締爪6および下方加締爪7が退避位置から加締位
置に移動するにつれて、その表示が大きくなる場合に、
上方加締爪6および下方加締爪7が退避位置から加締位
置に移動した際に、絶対位置データが、退避位置から加
締位置に移動する途中で、一度、0で表示されると、更
に、加締位置における絶対位置データから退避位置にお
ける絶対位置データを差し引いただけでは、上方加締爪
6および下方加締爪7の正しい移動量の和を算出するこ
とができなくなる。そこで、本実施例においては、ロー
タリーエンコーダ14から、検出データメモリ50に入力さ
れ、記憶された退避位置における絶対位置データと加締
位置における絶対位置データの差の絶対値が所定値以下
になるときには、検出データメモリ50は、補正信号を、
補正手段62に出力し、補正手段62は、補正信号を受ける
と、上方加締爪6および下方加締爪7の加締位置におけ
る絶対位置データに、2nを加えて、再度、上方加締爪6
および下方加締爪7の移動量の和を算出するように、検
出データメモリ50に補正実行信号を出力して、上方加締
爪6および下方加締爪7の正しい移動量の和が算出さ
れ、硬貨の過不足が確実に判定し得るようにしている。
本実施例によれば、前記実施例に加えて、さらに、必要
に応じて、上方加締爪6および下方加締爪7の加締位置
における絶対位置データを補正手段62により補正し、上
方加締爪6および下方加締爪7の加締位置における絶対
位置データから退避位置における絶対位置データを差し
引いて、上方加締爪6および下方加締爪7の移動量の和
を算出し、これと基準データとの差が、許容値以下か否
かを判定して、硬貨の過不足を検出しているので、上方
加締爪6および下方加締爪7の退避位置あるいは加締位
置における絶対位置データがいかなる値のときでも、精
度よく、硬貨の過不足を検出することが可能になる。
本発明は、以上の実施例に限定されることなく特許請求
の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能で
あり、それらも本発明の範囲内包含されるものであるこ
とはいうまでもない。
たとえば、前記実施例においては、基準データメモリ51
は、あらかじめ、基準データを記憶してはおらず、ロー
タリーエンコーダ14から出力される絶対位置データに基
づき、基準データを作成するように構成されており、そ
のため、第1回目の包装動作の際には、硬貨の過不足を
判定することができなかったが、第1回目の包装動作に
おける硬貨の過不足を判定するための基準データのみ
を、あらかじめ、基準データメモリ51に記憶させてお
き、第2回目以降の包装動作における硬貨の過不足判定
に用いる基準データを、基準データメモリ51により作成
するようにしてもよく、さらには、基準データメモリ51
によって基準データを作成することなく、あらかじめ、
基準データを基準データメモリ51に記憶させておいても
よい。
また、前記実施例においては、比較手段52において、絶
対位置データと基準データの差、あるいは、加締位置に
おける絶対位置データと退避位置における絶対位置デー
タとの差と基準データの差が、許容値以下か否かによ
り、硬貨の過不足を検出しているが、差の代わりに、比
を求めて、硬貨の過不足を検出するようにしてもよい。
さらに、第3図の実施例においては、上方加締爪6およ
び下方加締爪7が退避位置から加締位置に移動するにつ
れて、ロータリーエンコーダ14により表示される絶対位
置データが大きくなる場合について、説明を加えたが、
逆に、ロータリーエンコーダ14により表示される絶対位
置データが、上方加締爪6および下方加締爪7が退避位
置から加締位置に移動するにつれて、小さくなるように
設定されていてもよく、その場合には、上方加締爪6お
よび下方加締爪7が退避位置から加締位置に移動する途
中で、絶対位置データの表示が、0に戻ったときは、加
締位置における絶対位置データを、2nだけ小さく補正し
て、あるいは、退避位置における絶対位置データを、2n
だけ大きく補正して、退避位置における絶対位置データ
と加締位置における絶対位置データとを差し引くように
して、上方加締爪6および下方加締爪7の移動量の和を
求めるようにすればよい。
また、前記実施例においては、上方アーム8にラック12
が、下方アーム9にピニオン13が、それぞれ、取付けら
れているが、下方アーム9にラック12を固定するととも
に、上方アーム8にピニオン13を回動自在に取付けるよ
うにしてもよい。
さらには、本発明において、各手段は、必ずしも、物理
的手段を意味するものではなく、それらの機能が、ソフ
トウエアにより実現される場合も包含し、また、2以上
の手段の機能が、1つの物理的手段により実現されて
も、1つの手段の機能が、2以上の物理的手段によって
実現されてもよい。
発明の効果 本発明によれば、精度良く、包装すべき硬貨の枚数の過
不足を検出することのできる硬貨包装機の硬貨過不足検
出装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例にかかる硬貨包装機の硬貨過
不足検出装置の略斜視図である。第2図は、本発明の実
施例にかかる硬貨の過不足検出装置の制御系および判定
系のブロックダイアグラムである。第3図は、本発明の
別の実施例にかかる硬貨の過不足検出装置の制御系およ
び判定系のブロックダイアグラムである。 1……硬貨、2……支持棒、 3……包装用フィルム、4、5……加締め部分、 6……上方加締爪、7……下方加締爪、 8……上方アーム、9……下方アーム、 10、11……ガイドロッド、 12……ラック、13……ピニオン、 14……ロータリーエンコーダ、 15……ガイドローラ、20、21……プーリ、 22……スプリング、30、35……軸、 31……上方揺動アーム、 32、37……ローラ、 33、38……カムフォロア、 36……下方揺動アーム、 40……カム軸、41……第一カム、 42……第二カム、45……円板、 46……光透過孔、 50……検出データメモリ、 51……基準データメモリ、 52……比較手段、53……許容値メモリ、 54……許容値選択手段、 55……トリガー信号出力手段、 56……カウンタ手段、57……表示手段、 60……加締爪移動異常判定手段、 61……基準移動量メモリ、 62……補正手段。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定枚数の集積硬貨に、該集積硬貨の高さ
    より幅の大きい包装用フィルムを、前記集積硬貨の上下
    に加締めることのできる加締部分が残るように巻回する
    包装ローラ手段と、上下方向に移動可能で、互いに近接
    するように移動して、前記集積硬貨をその間に挟持し、
    前記包装用フィルムの前記加締部分を加締める上方加締
    爪手段と下方加締爪手段とを備えた硬貨包装機の硬貨過
    不足検出装置において、前記上方加締爪手段を支持する
    上方アーム手段と、前記下方加締爪手段を支持する下方
    アーム手段と、前記上方アーム手段および前記下方アー
    ム手段の一方に固定され、上下方向に延びるラック手段
    と、前記上方アーム手段および前記下方アーム手段の他
    方の回転自在に取付けられ、前記ラック手段と係合する
    ピニオン手段と、該ピニオン手段に連結され、その回転
    位置に応じて、絶対位置データを出力するアブソルート
    タイプのロータリーエンコーダ手段と、該ロータリーエ
    ンコーダ手段の出力する絶対位置データに基づいて、前
    記上方加締爪手段および前記下方加締爪手段の移動量の
    和を求め、硬貨の過不足を検出する検出手段を備えたこ
    とを特徴とする硬貨包装機の硬貨過不足検出装置。
  2. 【請求項2】前記検出手段が、前記上方加締爪手段およ
    び前記下方加締爪手段が、前記集積硬貨をその間に挟持
    し得る加締位置まで移動したとき、トリガー信号を出力
    するトリガー信号出力手段と、該トリガー信号出力手段
    からトリガー信号が出力されたとき、前記ロータリーエ
    ンコーダ手段から出力される絶対位置データを取り込
    み、記憶するとともに、比較手段に出力する検出データ
    メモリ手段と、基準データを記憶するとともに、比較手
    段に出力する基準データメモリ手段と、前記検出データ
    メモリ手段から絶対位置データと前記基準データメモリ
    手段から出力された基準データとを比較して、硬貨の過
    不足を検出する比較手段を含んでいることを特徴とする
    請求項(1)に記載の硬貨包装機の硬貨過不足検出装
    置。
  3. 【請求項3】前記基準データメモリ手段が、前記検出デ
    ータメモリ手段に入力され、記憶された絶対位置データ
    に基づき、基準データを、次々に算出し、更新するよう
    に構成されたことを特徴とする請求項(2)に記載の硬
    貨包装機の硬貨過不足検出装置。
  4. 【請求項4】さらに、前記比較手段が、絶対位置データ
    と基準データとを比較して、硬貨の過不足を検出するに
    際して、両者の相違が許容値を越えたときに、硬貨の過
    不足があると判定する許容値を記憶する許容値メモリ手
    段と、該許容値メモリ手段に記憶された許容値の中か
    ら、前記比較手段が、絶対位置データと基準データとを
    比較するときに用いる許容値を選択する許容値選択手段
    を備えていることを特徴とする請求項(2)または
    (3)に記載の硬貨包装機の硬貨過不足検出装置。
  5. 【請求項5】前記上方加締爪手段が最上位置に位置する
    とともに、前記下方加締爪手段が最下位置に位置する退
    避位置に、前記上方加締爪手段および前記下方加締爪手
    段が位置しているときに、第1トリガー信号を出力し、
    かつ、前記上方加締爪手段および前記下方加締爪手段が
    前記加締位置に位置しているときに、第2トリガー信号
    を出力するトリガー信号出力手段と、該トリガー信号出
    力手段から前記第1トリガー信号が出力されたときおよ
    び前記第2トリガー信号が出力されたときに、それぞ
    れ、前記ロータリーエンコーダ手段から出力される絶対
    位置データを取り込み、その差を算出して記憶するとと
    もに、比較手段に出力する検出データメモリ手段と、基
    準データを記憶するとともに、比較手段に出力する基準
    データメモリ手段と、前記検出データメモリ手段から出
    力された絶対位置データの差と前記基準データメモリ手
    段から出力された基準データとを比較して、硬貨の過不
    足を検出する比較手段を備えたことを特徴とする請求項
    (1)に記載の硬貨包装機の硬貨過不足検出装置。
  6. 【請求項6】前記基準データメモリ手段が、前記検出デ
    ータメモリ手段に入力され、記憶された絶対位置データ
    に基づき、基準データを、次々に算出し、更新するよう
    に構成されたことを特徴とする請求項(5)に記載の硬
    貨包装機の硬貨過不足検出装置。
  7. 【請求項7】さらに、前記比較手段が、絶対位置データ
    と基準データとを比較して、硬貨の過不足を検出するに
    際して、両者の相違が許容値を越えたときに、硬貨の過
    不足があると判定する許容値を記憶する許容値メモリ手
    段と、該許容値メモリ手段に記憶された許容値の中か
    ら、前記比較手段が、絶対位置データと基準データとを
    比較するときに用いる許容値を選択する許容値選択手段
    を備えていることを特徴とする請求項(5)または
    (6)に記載の硬貨包装機の硬貨過不足検出装置。
  8. 【請求項8】さらに、検出データメモリ手段に取り込ま
    れる絶対位置データを補正する補正手段を備えたことを
    特徴とする請求項(5)ないし(7)のいずれか1項に
    記載の硬貨包装機の硬貨過不足検出装置。
  9. 【請求項9】さらに、前記検出データメモリ手段が算出
    した前記ロータリーエンコーダ手段から出力された絶対
    位置データの差が、最大厚みの金種の硬貨が所定枚数集
    積された場合の前記上方加締爪手段および下方加締爪手
    段の移動量以下と判定したときに、異常信号を出力する
    加締爪移動異常判定手段を備えたことを特徴とする請求
    項(5)ないし(8)のいずれか1項に記載の硬貨包装
    機の硬貨過不足検出装置。
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