JPH076429U - ハンドルロック - Google Patents

ハンドルロック

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JPH076429U
JPH076429U JP4138593U JP4138593U JPH076429U JP H076429 U JPH076429 U JP H076429U JP 4138593 U JP4138593 U JP 4138593U JP 4138593 U JP4138593 U JP 4138593U JP H076429 U JPH076429 U JP H076429U
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handle
mandrel
lock
lever
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JP4138593U
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Inventor
栄 寺谷
良二 塩田
Original Assignee
株式会社西製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 扉のハンドルを回転不能に固定するハンドル
ロックであって、小型化が可能であり、またデザイン上
の制約も少ない構成を提供する。 【構成】 レバーハンドル7には心棒16が取り付けら
れている。心棒16はレバーハンドル7に回転方向には
一体的に固定されているが長手方向には移動することが
できる。心棒16には、断面形状が円形の部分と正方形
の部分があり、長手方向に移動することによって、正方
形に作られた嵌合部61が、固定された被嵌合部材36
の角孔46と係脱する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、扉のハンドルを回転不能に固定するハンドルロックに関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
門扉や玄関扉、或いは室内扉等の扉を施錠する構成の一つとして、ハンドル自 体を回転不能に固定するハンドルロックが知られている。
【0003】 従来技術のハンドルロックは、使用者が鍵やサムターン等を操作することによ り、固定部から嵌合片が突出し、あるいは嵌合片が回転してハンドルの一部と嵌 合するものであった。即ち従来技術のハンドルロックは、ハンドル以外の部分に 嵌合片が配置され、鍵の操作によってこれを移動し、ハンドルと嵌合させる構成 であった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来技術のハンドルロックは、簡単な構成で扉の施錠を行うことができるので 、門扉を中心として普遍的に利用されている。しかしながら従来技術のハンドル ロックは、小型化が困難であると言う不満がある。即ち従来技術のハンドルロッ クは、前記したようにハンドル以外に嵌合片があり、これを鍵の操作によって回 転等をさせる構成であったため、鍵穴100は図9のように、ハンドル101と 別の部分に設ける必要があった。従って、従来技術のハンドルロックではハンド ル101を取り付ける空間の他に、鍵穴100を設ける空間も必須であり、小型 化には自ずと限界があった。
【0005】 また従来技術のハンドルロックは、デザイン上の制約を受ける問題もあった。 即ち門扉等の扉に使用されるハンドルは、レバー状のものが多用されているが、 従来技術のハンドルロックを採用する場合、施錠時にレバーが鍵穴の近辺に位置 される構成は許されない。そのためレバーの大きさや形状、あるいは取付角度に 大きな制約があった。
【0006】 本考案は、従来技術の上記した問題点に着目し、小型化が可能であり、またデ ザイン上の制約も少ないハンドルロックを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そして上記した目的を達成するための本考案のハンドルロックは、扉のハンド ルを回転不能に固定するハンドルロックであって、ハンドルにはこれと一体的に 回転する心棒が設けられたものにおいて、心棒は嵌合部と非嵌合部を有すると共 に長手方向に移動可能であり、該心棒の嵌合部は心棒の長手方向への移動に応じ て固定部に設けられた被嵌合部材と係脱することを特徴とするものである。
【0008】
【作用】
本考案のハンドルロックでは、通常角芯と称される心棒に、嵌合部と非嵌合部 を設けている。そして本考案で採用される心棒は、ハンドルの回転力を伝達する ばかりでなく、長手方向に移動することができる。また本考案のハンドルロック では固定部、即ち扉の一部や扉に対して一体的に固定された部材に被嵌合部材が 設けられている。
【0009】 そして本考案のハンドルロックを用いて、扉を施錠する場合は、心棒を長手方 向に移動し、心棒の嵌合部を固定部の被嵌合部材と嵌合させる。すると心棒は回 転が不能となり、心棒と一体的に回転するハンドルは固定状態となる。
【0010】 また本考案のハンドルロックを解錠する場合は、心棒を長手方向に移動して、 嵌合部の位置をずらし、心棒の非嵌合部を被嵌合部材と近接させ、心棒の回転方 向の固定を解除する。
【0011】
【実施例】 以下更に本考案の具体的実施例について説明する。図1は、本考案の具体的実 施例のハンドルロックの外観図である。図2は、図1のハンドルロックの分解斜 視図である。図3は、図1のハンドルロックの解錠時の断面図である。図4は、 図1のハンドルロックの心棒および鍵部の正面図である。図5は、図2に示すハ ンドル取り付け部のA方向矢視図である。図6は、図1のハンドルロックの施錠 時の断面図である。図7は、本考案の変形実施例のハンドルロックの心棒および 被嵌合部材の斜視図である。図8は、本考案の他の変形実施例のハンドルロック の心棒および被嵌合部材の斜視図である。
【0012】 図1乃至図3において、1は本考案の具体的実施例のハンドルロックを示す。 本実施例のハンドルロック1は、門扉のハンドルに応用したものである。本実施 例のハンドルロックを説明するにあたり、まず門扉およびハンドルの構造を簡単 に説明する。本実施例のハンドルロックが採用される門扉は、図1に示すように 、2枚の扉2,3によって構成される。そして、2枚の扉のうち道路側から見て 左側の扉2は、上げ落としによって地面に仮固定されており、通常は開閉するこ とができない。
【0013】 従って図1の門扉では、普段は道路側から見て右側の扉3だけが開閉される。 固定側の扉2の付属品を説明すると、固定側の扉2の道路側にはレバーハンドル 5が取り付けられている。レバーハンドル5は、門の把手としての機能だけを果 たすものであり、扉2に一体的に固定されていて回転することはできない。この 点でレバーハンドル5は、装飾的なものであると言える。固定側の扉2の家側に は受け溝6が一体的に設けられている。
【0014】 一方開閉側の扉3の道路側には、レバーハンドル7が取り付けられている。レ バーハンドル7は、門扉の施解錠を行う機能を有するものである。即ちレバーハ ンドル7は扉3に対して回転可能に取り付けられている。レバーハンドル7には 、一般に角芯と称される心棒16が一体的に固定されており、この心棒16は、 扉3を貫通して家側にまで至っている。そして心棒16の先端には、閂レバー1 0が一体的に固定されている。従って、道路側からレバーハンドル7を回転する と、心棒16を介して閂レバー10が回転する。そして閂レバー10は、回転位 置によって固定側の扉2の受け溝6と係脱する。従って閂レバー10が受け溝6 と係合する時、門扉は施錠状態になる。そして道路側から家側に入ろうとする者 は、レバーハンドル7を回転して閂レバー10を受け溝6から離脱させ、扉3を 押し開く。
【0015】 次に、本実施例のハンドルロック1の特徴的な構成について説明する。本実施 例のハンドルロック1は、図2のように、道路側ハンドルユニット12,家側ハ ンドルユニット13,鍵部15,心棒16,家側ロックボタン17によって構成 される。
【0016】 順次説明すると、道路側ハンドルユニット12は、扉取り付け座20にレバー ハンドル7が設けられたものである。ここでレバーハンドル7は、レバー部9と ボス部22から成る。ボス部22のレバーハンドル7が延設された部分の断面形 状は、2面が削り取られた円形をしている。これに対してボス部22の先端側は 図5に示すように、断面形状が四角形である。
【0017】 またボス部22には、貫通孔27が設けられている。貫通孔27の断面形状は 一様ではなく、部分部分によって異なる。即ち貫通孔27のレバー側の部分は、 鍵挿入部28であり断面形状は円形である。そして鍵挿入部28の入り口側の約 3分の1の部分には、軸方向に2条の溝29が設けられている。鍵挿入部28の 奥の部分、言い換えるとボス部22の端部側の部分は、角孔31となっている。 角孔31の断面形状は正方形である。
【0018】 上記したレバーハンドル7は、ボス部22が扉取り付け座20に設けられた孔 内に挿入されている。そして図5のように、扉取り付け座20の内側でボス部2 2にはCリング25が装着されている。そのためレバーハンドル7は、扉取り付 け座20に対して回転可能である。また扉取り付け座20の内側には、2対(4 箇所)の溝30が設けられており、この溝30にそれぞれ板バネ32が張り渡さ れている。そして板バネ32の中間部がボス部22の先端部の側面に当接してい る。ここでボス部22の先端部は、前記したように外形形状が四角形であるので 、レバーハンドル7は板バネ32がボス部22の平面の部分と当接したときに安 定し、逆に角の部分が当接したときは、レバーハンドル7は板バネ32から回転 力を受ける。従ってレバーハンドル7は90°毎の位置で節度付けがされている 。レバーハンドル7が板バネ32の作用によって安定する回転位置は、ボス部2 2の角孔31が後記する被嵌合部材36の角孔46と一致する位置である。
【0019】 家側ハンドルユニット13は、扉取り付け座35に閂レバー10と被嵌合部材 36が取り付けられたものである。閂レバー10はボス部38にレバー部39が 延設されたものである。ボス部38の外形形状は、レバー部39が延設されてい る部分が、2面取りされた円形であり、先端部分はやや直径の小さい円形をして いる。ボス部38には、貫通孔40が設けられている。貫通孔40の内部の断面 形状は、レバーが延設された側から、ボタン摺動部41,バネ収納部42および 角孔43に分かれている(図3参照)。順に説明すると、ボタン摺動部41は断 面形状が円形であり、一部に軸方向に延びるスリット45が設けられている。バ ネ収納部42は断面形状が円形である。バネ収納部42の直径はボタン摺動部4 1よりも小さい。そして角孔43はその断面形状が正方形をしている。
【0020】 閂レバー10は、ボス部38が扉取り付け座35に設けられた孔内に挿入され ており、扉取り付け座35の内部で図示しないCリングが装着されていて回転可 能である。
【0021】 被嵌合部材36は、鋼で作られた四角い板状の部材であり、中央に正方形の角 孔46が設けられている。被嵌合部材36は、扉取り付け座35の裏面にネジ4 7によって一体的に取り付けられている。そしてここで特に注意しておくべき事 項は、被嵌合部材36の角孔46は、その中心が閂レバー10の貫通孔40の中 心軸線上にある。また被嵌合部材36とボス部38の先端には、1乃至3mm程 度の隙間が設けられている。
【0022】 鍵部15は、公知のシリンダー錠のシリンダー50の先端に、推進部51が一 体的に設けられたものである。ここで推進部51は、筒状の部材であり、図2お よび図4に示すように、側面に切り欠き52が設けられている。切り欠き52の 形状は、平面に投影した形状が平行四辺形である。すなわち切り欠き52は、軸 線に対して垂直の部分53と、軸線に対して傾きを持った部分からなり、軸線に 対して傾きを持った部分はカム面49、54として機能する。また推進部51の シリンダー50との接合部付近の周面には、図2のように約半周にわたって溝4 8が設けられている。
【0023】 心棒16は図2および図4に示すように、断面が正方形の部分と、断面が丸い 部分が交互に設けられた鋼製の軸である。心棒16の断面が正方形の部分と円形 の部分の間は、段状になっているのではなく、なだらかなテーパーが形成されて いる。軸の形状を一端側から説明すると、一端側から約4分の1の長さに渡って は、断面形状が円形をしている。そして当該部分は、摺動部55として作用する 。摺動部55には側面に孔が設けられており、該孔にはピン56が挿入されてい る。ピン56の一端は、摺動部55の側面から露出する。
【0024】 摺動部55の先端側は、約8分の3の長さに渡って断面形状が正方形に形成さ れており、当該部分は挿入部57として機能する。ここで挿入部57の正方形の 大きさは、その一辺の長さが摺動部55の直径に等しい。従って、挿入部57は 摺動部55から角の部分が突出した状態になっている。また挿入部57の正方形 の大きさは、前記したレバーハンドル7のボス部22の角孔31に比べて僅かに 小さい。挿入部57の側面には、軸線と垂直の方向に3筋の溝58が設けられて いる。
【0025】 摺動部55の更に先端側は、断面形状が円形であり、当該部分は、非嵌合部6 0として作用する。非嵌合部60の直径は、前記した摺動部55と同一である。 即ち非嵌合部60の直径は、挿入部57一辺の長さに等しい。従って、非嵌合部 60は、挿入部57よりも小さく、言い換えれば、挿入部57の角の部分が除去 された形状をしている。
【0026】 非嵌合部60の更に先端から心棒16の他端に至るまでの間は、再び断面形状 が正方形であり、当該部分は嵌合部61として機能する。嵌合部61の正方形の 大きさは前記した挿入部57と同一である。また同じく嵌合部61の正方形の大 きさは、前記した被嵌合部材36の角孔46に比べて僅かに小さい。
【0027】 家側ロックボタン17は、フランジ部63と円筒部65が一体に形成された部 材である。そしてフランジ部63の直径は、前記したボタン摺動部41の内径に 等しい、またフランジ部63の側面には、突起66が設けられている。円筒部6 5は外形が円形であり、その外径は前記したバネ収納部42よりも僅かに小さい 。そしてバネ収納部42には、正方形の穴68が設けられている。尚穴68は、 底を有するものであり、フランジ部63側には貫通していない。
【0028】 次に本実施例のハンドルロック1の組み立て構造について説明する。鍵部15 と心棒16とは、図4の様に、鍵部15の摺動部55が、鍵部15の推進部51 の中に摺動可能に挿入されている。また心棒16に設けられたピン56は、切り 欠き52の中に配されている。その結果鍵部15と心棒16とは、抜けることな く結合されている。
【0029】 そして結合された状態の鍵部15と心棒16は、2つのハンドルユニット12 ,13の間に掛け渡される。組み立て手順を参考に説明すると、扉3の道路側と 家側にそれぞれハンドルユニット12,13が取り付けられ、そして心棒16が 、道路側ハンドルユニット12のボス部22の鍵挿入部28から挿入される。そ して心棒16は被嵌合部材36を通し、その先端は家側ハンドルユニット13の ボス部38の貫通孔内に挿入されている。そして更に心棒16の先端はロックボ タン17の穴68に挿入されており、ねじ69によって心棒16はロックボタン 17と結合されている。
【0030】 次に鍵部15および心棒16と、その他の部材との嵌合関係を述べる。本実施 例のハンドルロック1では、鍵部15は、道路側ハンドルユニット12のボス部 22の鍵挿入部28に配されている。そして図3の様に、道路側ハンドルユニッ ト12のボス部22の外側からピン70が挿入され、該ピン70の先端は、鍵部 15の推進部51に設けられた溝48内に至っている。従って、鍵部15は道路 側ハンドルユニット12の鍵挿入部28内で回転する事はできるが、軸方向には 移動することができない。尚鍵部15の鍵孔76に、図示しない鍵を抜き差しす るが、鍵孔76に鍵がない時は、シリンダー50からピン77が突出する。そし て、このピン77は、鍵挿入部28に設けられた溝29と嵌合する。
【0031】 心棒16の挿入部57は、道路側ハンドルユニット12の角孔31内に位置し ている。従って心棒16はレバーハンドル7と一体的に回転する。その一方、心 棒16の外径は、道路側ハンドルユニット12の角孔31よりも僅かに小さいの で、心棒16は、軸方向には移動することができる。尚道路側ハンドルユニット 12のボス部22の先端には、2つの板バネ71がネジ72によって固定されて いる。そして、板バネ71の先端は、心棒16の挿入部57の表面と当接してい る。
【0032】 心棒16と家側ハンドルユニット13との関係に目を移すと、心棒16の嵌合 部61が、家側ハンドルユニット13の閂レバー10のボス部38に設けられた 角孔46と嵌合している。また心棒16の被嵌合部60は、丁度家側ハンドルユ ニット13の被嵌合部材36の近辺に位置している。
【0033】 さらに家側ハンドルユニット13のボタン摺動部41には、家側ロックボタン 17が装着されており、心棒16の先端は、家側ロックボタン17の穴68内に 挿入されている。尚ボス部38のバネ収納部42には、心棒16を取り巻いてコ イルバネ75が挿入されており、家側ロックボタン17は当該コイルバネ75に よって常時家側に向かって付勢されている。また家側ロックボタン17の突起6 6は、ボス部38のスリット45と嵌合している。
【0034】 次に、本実施例のハンドルユニット1の作用について説明する。まず、レバー ハンドル7がロックされていない状態から説明すると、レバーハンドル7がロッ クされていない状態では、図3の様に心棒16の非嵌合部60が、丁度被嵌合部 材36の角孔46の位置にある。そして使用者が門を開こうとしてレバーハンド ル7を回転すると、レバーハンドル7の回転は、ボス部22の角孔から心棒16 に伝わり、さらに家側ハンドルユニット13の閂レバー10に伝わる。ここで心 棒16は被嵌合部材36の角孔46を貫通しているが、心棒16の非嵌合部60 は断面形状が円形であるので、心棒16が回転するにあたって被嵌合部材36は 何らの障害にもならない。従ってレバーハンドル7の回転は、閂レバー10に伝 えられ、閂レバー10が回転する。
【0035】 本実施例のハンドルロック1を道路側から施錠する場合は、道路側ハンドルユ ニット12の鍵孔76に鍵を挿入する。するとシリンダー50のピン77がシリ ンダー50内に沈む。その結果鍵部15は鍵によって回転可能な状態となる。そ して使用者が鍵を回して鍵を図4の矢印B方向に回転する。すると、鍵部15は 鍵とともに矢印の方向に回転するが、その際推進部51のカム面49が心棒16 のピン56を矢印C方向に押圧する。ここで、前記した様に、鍵部15は、ピン 70の作用によって、軸方向の移動を許さない。一方心棒16は、レバーハンド ル7の角孔31に挿入されているので、レバーハンドル7と一体的に回転し、自 由回転は不能である。加えて心棒16の挿入部57は、レバーハンドル7の角孔 31よりも僅かに小さく作られているので、心棒16はレバーハンドル7に対し て、軸方向に移動することができる。また心棒16の嵌合部61は、閂レバー1 0の角孔43よりもやや小さく作られているので、心棒16は閂レバー10に対 しても軸方向に移動することができる。すなわち心棒16の軸方向の移動を阻害 するものはない。
【0036】 従って心棒16は、鍵部15を矢印B方向に回転することによって、矢印C方 向に直線移動する。尚本実施例のハンドルロック1では、板バネ71が、心棒1 6の挿入部57と当接しており、且つ挿入部57には、3列の溝58が設けられ ているので、心棒16の移動の際には、「カチ、カチ」と明確な節度音を発し、 また使用者には、明確な節度感が伝わる。また心棒16は、丁度板バネ71が溝 58のいずれかに当接した位置で停止する。
【0037】 この時の心棒16と家側ハンドルユニット13との関係を見ると、心棒16の 嵌合部61は、角孔43との嵌合を維持しつつ角孔43から抜ける方向に移動す る。そして心棒16の非嵌合部60は、被嵌合部材36の角孔46を離れ、代わ って嵌合部61が被嵌合部材36の角孔46部分に移動する。そして心棒16の 嵌合部61の一部が被嵌合部材36の角孔46と嵌合する(図6参照)。ここで 心棒16の嵌合部61は正方形であり、一方の角孔46も正方形であるから、心 棒16の嵌合部61を角孔46に当接しても、もし両者の回転角度が異なってい れば両者の嵌合は容易ではない。しかし本実施例のハンドルロック1では、前記 したように、板バネ32によって、レバーハンドル7の回転に節度付けがされて おり、レバーハンドル7の角孔31と被嵌合部材36の角孔46が一致する位置 でレバーハンドル7が安定するので、両者は円滑に嵌合する。また、板バネ32 の遊び等による多少の角度のずれは、心棒16の嵌合部61と非嵌合部60の間 に形成されたテーパによって修正される。
【0038】 上記したように、心棒16の嵌合部61が被嵌合部材36の角孔46と嵌合す ると、被嵌合部材36は、家側ハンドルユニット13の扉取り付け座35と一体 的に固定されているため、言い換えれば被嵌合部材36は固定部に設けられたも のであって回転不能であるため、心棒16の回転は阻止される。従ってレバーハ ンドル7は固定状態となり、道路側からレバーハンドル7を回そうとしても、レ バーハンドル7は回らない。
【0039】 本実施例のハンドルロック1を家側から操作する場合は、閂レバー10に装着 された家側ロックボタン17を押す。すると前述の場合と同様に、心棒16が、 道路側ハンドルユニット12の方向に移動し、心棒16の嵌合部61と被嵌合部 材36の角孔46が嵌合する。
【0040】 本実施例のハンドルロック1の解除は、道路側からは、鍵を鍵孔に挿入し、前 記した方向と反対方向に鍵を回転する。すると鍵部15では、カム面54が、ピ ン56と当接する。そしてカム面54の作用によって、心棒16は家側ハンドル ユニット13に向かって移動される。その結果、心棒16の嵌合部61と被嵌合 部材36の角孔46との嵌合は、解除され、レバーハンドル7を、自由に回転さ せることが可能となる。
【0041】 以上の実施例では、心棒の断面形状は、従来普通に利用されている角芯の形状 に近いものとして、嵌合部61の断面形状が正方形のものを例示した。しかし従 来においても角芯の断面形状は正方形に限らず、八角形のものも多用されている 。そこで実施例の心棒は、嵌合部61の断面形状が例えば八角形のものを利用す ることも好ましい。またその他の多角形も勿論応用可能であり、さらには何処か 一面が面取りされた様な形状でも構わない。また心棒の変形例としては、図7に 示すような心棒80の一部に突起81を有する様な構成も採用可能である。
【0042】 心棒80を採用する場合は、被嵌合部材83は、切欠きを有する孔85を設け た構成となる。逆に図8のように心棒90に嵌合溝91を設け、被嵌合部材92 として周面に溝93を設けた構成も利用できる。
【0043】 同じく心棒の非嵌合部の断面形状は、円形のものが最も普通であり、加工も容 易であって推奨されるが、他の形状であっても差し支えない。例えば非嵌合部の 断面形状は嵌合部よりも小さい正方形であっても良い。
【0044】 本実施例のハンドルロック1は、説明を簡単にするために、門扉のハンドルを 例に取り、心棒16を介して、閂レバー10を回転する構成を例示した。しかし ながら、本考案のハンドルロック1は、門扉以外でも応用可能であることは言う までもなく、例えばラッチ錠の様なレバーを回転することによってラッチの反転 や後退を可能にする錠前にも利用することができる。
【0045】 本実施例のハンドルロック1では、被嵌合部材36は家側ハンドルユニット1 3に取り付けた。被嵌合部材36を設ける位置は、本実施例によるものの他、道 路側ハンドルユニットに設ける構成も推奨される。
【0046】 また、両ハンドルユニット以外の部分、例えば扉の本体に直接取り付けたり、 扉の本体に直接加工して被嵌合部材を設けることも可能である。
【0047】 本考案のハンドルロックをラッチ錠などに応用する場合は、ラッチ錠の錠ケー スを被嵌合部材として利用する構成も考えられる。
【0048】 本実施例のハンドルロック1は、レバーハンドル以外のハンドル、例えば握り 玉等にも利用できる。
【0049】
【考案の効果】
本考案のハンドルロックは、心棒に嵌合部と非嵌合部を設け、さらに心棒を長 手方向に移動可能とすることにより、心棒の嵌合部を、固定部に設けられた被嵌 合部材と係脱させてハンドルを固定する。すなわち、本考案のハンドルロック1 は心棒自体にロック機能を与えるものであり、従来の様な鍵によって移動する嵌 合片は不要である。また本考案のハンドルロック1では、従来必須であった鍵孔 の取り付け空間も不要である。そのため本考案のハンドルロック1は、小型化が 可能であると言う優れた効果がある。
【0050】 加えて本考案のハンドルロックは、レバーの大きさや取り付け角度に何らの制 約もなく、デザインの汎用性が高い効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の具体的実施例のハンドルロックの外観
図である。
【図2】図1のハンドルロックの分解斜視図である。
【図3】図1のハンドルロックの解錠時の断面図であ
る。
【図4】図1のハンドルロックの心棒および鍵部の正面
図である。
【図5】図2に示すハンドル取り付け部のA方向矢視図
である。
【図6】図1のハンドルロックの施錠時の断面図であ
る。
【図7】本考案の変形実施例のハンドルロックの心棒お
よび被嵌合部材の斜視図である。
【図8】本考案の他の変形実施例のハンドルロックの心
棒および被嵌合部材の斜視図である。
【図9】従来技術のハンドルロックの正面図である。
【符号の説明】
1 ハンドルロック 6 受け溝 7 レバーハンドル 10 閂レバー 12 道路側ハンドルユニット 13 家側ハンドルユニット 15 鍵部 16 心棒 17 家側ロックボタン 32 板バネ 36 被嵌合部材 46 角孔 50 シリンダー 51 推進部 60 非嵌合部 61 嵌合部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉のハンドルを回転不能に固定するハン
    ドルロックであって、ハンドルにはこれと一体的に回転
    する心棒が設けられたものにおいて、心棒は嵌合部と非
    嵌合部を有すると共に長手方向に移動可能であり、該心
    棒の嵌合部は心棒の長手方向への移動に応じて固定部に
    設けられた被嵌合部材と係脱することを特徴とするハン
    ドルロック。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022107420A (ja) * 2021-01-08 2022-07-21 ▲とく▼▲ざぉ▼ 向 回転ロックシリンダユニット

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