JPH0763933A - 光集積回路 - Google Patents

光集積回路

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JPH0763933A
JPH0763933A JP5210012A JP21001293A JPH0763933A JP H0763933 A JPH0763933 A JP H0763933A JP 5210012 A JP5210012 A JP 5210012A JP 21001293 A JP21001293 A JP 21001293A JP H0763933 A JPH0763933 A JP H0763933A
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light
layer
waveguide
coating layer
polymer compound
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JP5210012A
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English (en)
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Ikuo Kato
幾雄 加藤
Kiyoshi Yokomori
清 横森
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部から導波路内に侵入する不要な光を遮断
すると同時に、その遮断するための材料を安価な製法で
得ることが可能な光集積回路を提供する。 【構成】 基板1上に形成され導波光13を伝搬させる
コア層2と、このコア層2の上部に形成されたクラッド
層3,4とよりなる導波路5を有し、この導波路5に結
合した導波光13を伝搬させる光集積回路において、導
波路5のうちの少なくともクラッド層4の上部を覆う一
部分或いは全部分の領域に、高分子化合物を主成分とす
る吸光度の大きい材料からなる被覆層19を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光伝送装置や光計測器
内で用いられる光集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、導波路にレーザ光を導波させるに
は、プリズム結合や、グレーティング結合や、端面結合
等がある。この場合、プリズム結合やグレーティング結
合は、導波路の上面からレーザ光を入射させて導波路と
結合させる。その結合した導波光は、導波路を伝搬し、
レンズで集光されたり、超音波回折格子で偏向された
り、電気光学素子で変調されたりした後、再び導波路か
ら結合器により回折格子で偏向されたり、電気光学素子
で変調されたりした後、再び導波路から結合器により出
力されるか、導波路受光器により受光される。導波路受
光器は、受光面が基板上面を向いているが、導波路の下
部のクラッド層を薄く形成することにより、容易に導波
光を吸収することができ、これにより導波光を高感度に
検出することができる。
【0003】そこで、まず、第一の従来例として、光集
積回路の一例を図7に基づいて説明する。基板1は、半
導体のSi基板1a上にバッファ層1bを積層すること
により形成されている。この基板1上にはコア層2が形
成され、このコア層2上には第一クラッド層3が積層さ
れ、この第一クラッド層3上には第二クラッド層4が積
層されている。この場合、バッファ層1bとコア層2と
第一クラッド層3と第二クラッド層4とにより、導波路
5が構成されている。コア層2は、その上部の第一クラ
ッド層3、第二クラッド層4、その下部のバッファ層1
bよりもわずかに屈折率が小さくなっている。この導波
路5の一部にはテーパー部Tが形成されており、このテ
ーパー部Tに近接した位置の基板1上部の導波路5の下
面にはPINフォトダイオードの受光部6が形成されて
いる。この受光部6の上部に形成されたコンタクトホー
ル7には引出し電極8が接続されており、この引出し電
極8はワイヤ9とボンディングされ出力信号を取り出す
ようになっている。また、第二クラッド層4の一部には
開口部10が形成され、この開口部10上に位置してプ
リズム11が配置されている。
【0004】このような構成において、図中の左上方か
らプリズム11内に侵入したレーザ光12は、開口部1
0を介して第一クラッド層3に入射する。この時、プリ
ズム11には高屈折材料が用いられ、第一クラッド層3
には低屈折材料が用いられているため、全反射条件で入
射したレーザ光12はエバネッセント波と導波路5の導
波モードとを位相整合させることにより、入射ビームパ
ワーは導波パワーに移行し、導波光13が励振され右方
向に進行することになり、これによりレーザ光12のプ
リズム11から導波路5へのプリズム結合がなされるこ
とになる。第一クラッド層3は導波路5の結合モードの
電界分布が十分大きい厚さに設定され、第二クラッド層
4はその電界分布が十分小さくなり導波光13を十分に
閉じ込められる厚さに設定されているため、入力結合し
たレーザ光の一部分が再び出力結合することなく、導波
光13として結合する。この場合、第二クラッド層4の
厚さを十分厚く形成し、第一クラッド層3と第二クラッ
ド層4の屈折率を等しくしておくことにより、第二クラ
ッド層4の上部に光を吸収しやすい材料が存在しても、
その材料により導波光13が減衰することはない。ま
た、Si基板1aへの吸収を避けるためコア層2の下部
には十分な厚さのバッファ層1bが形成されている。従
って、このように形成された導波路5内を導波光13が
進行していくことにより、テーパー部Tにガイドされて
受光部6に効率よく受光することができる。その後、そ
の受光部6からの電気信号は引出し電極8に伝達され、
ワイヤ9を介して外部の電子回路に出力され、これによ
り出力信号を得ることができる。なお、実際には、基板
1の裏面にも電極(図示せず)を設け、上部の引出し電
極8との間の電位差を出力することにより出力信号を得
ることができる。
【0005】また、第二の従来例として、特開平1−1
44002号公報に「光集積回路」として開示されてい
るものがある。これは、導波路内にTMモードの光を伝
搬させることにより、信号の伝達を行う光集積回路にお
いて、導波路のうち光を伝搬させる領域以外の領域上
に、導波路内で散乱した光を吸収する複素誘電材を積層
構造に形成したものである。このような従来の発明(請
求項1として記載されているもの)に対して、以下、そ
の発明に開示されている文章内容を分析してみる。ま
ず、「TMモードの光」とあるが、導波路内を伝搬する
TMモードの導波光には、コア層以外への電界分布の広
がりがあり、この広がった部分に光を吸収する材料を積
層することにより導波光の伝搬速度を大きくすることは
一般的によく知られているものであり、何ら特別なもの
ではない。このTMモードの導波光の伝搬損失を大きく
させて、TM/TEモードスプリッタを構成する方法
は、「光集積回路」、オーム社、p.19〜24、p.
269〜271の中でも詳しく述べられているものであ
る。
【0006】次に、「伝搬させる領域外の領域上に」と
あるが、散乱光は導波路の伝搬する場合に生じるため、
伝搬させる領域上に導波路から出射する散乱光を吸収す
る構造を設けるのが最も効果的である。このようなこと
から導波光を伝搬させる領域外の領域上に散乱光を吸収
する構造を設けることは、吸収効果が低減することにな
ってしまう。また、本従来例では、図8、図9に示すよ
うに、導波光を伝搬させる領域上に複素誘電材を積層し
た構造をとっている。すなわち、図8は、本従来例を光
集積型光ディスク用光ヘッドに応用した例を示すもので
あり、基板14(Si基板14aとバッファ層14bと
からなる)には導波路15が形成され、この導波路15
上には複素誘電材16a,16bが積層されている。な
お、その複素誘電材16aの下部には、導波光(図示せ
ず)を伝搬させるためのバッファ層(図示せず)が設け
られている。これにより、光源となる半導体レーザ17
からの出射光のうち副次的に発生する不要な導波光(散
乱光)が複素誘電材16により除去されることになる。
図9は、本従来例を光集積型流体流速検出器に応用した
例を示すものであり、基板14上に設けられた導波路1
5の表面上に接して複素誘電材16が積層されている。
これにより、半導体レーザ17からの非回折光18は複
素誘電材16に効果的に吸収されることになるため、装
置の光学的な性能の劣化がなくなる。しかし、これら図
8、図9からわかるように、共に導波光を伝搬させる領
域上に複素誘電材16a,16b,16を積層した構造
であり、このことは前述した導波光を伝搬させる領域外
の領域上に散乱光を吸収させるための構造(複素誘電
材)を設けるという文章表現に反する内容の記載であ
る。また、この場合、不要な導波光を吸収させる部分に
はそのまま複素誘電材16b,16を積層し、導波光を
伝搬させる部分にはバッファ層(このバッファ層上に図
8中の複素誘電材16aが位置する)を積層し、これに
より複素誘電材16a,16b,16の配設位置を導波
光を導波させる領域と領域外とで区別したものとしてい
る。しかし、このことは、導波光自体の吸収が生じなく
なるようなことを考慮して複素誘電材16a,16b,
16を設けるようにしたとも解釈することができるもの
であり、このようなことからも領域外の領域上に散乱光
を吸収させるための構造を設けるという文章表現に反す
る。
【0007】次に、「複素誘電材を積層構造に形成」と
あるが、その複素誘電材を本従来例の記載の中で「複素
誘電率を有する材料」と説明し、その具体例として金属
とセラミックス等からなるといっている。今、複素誘電
率をεo とし、複素屈折率をno とした時、複素誘電率
はno =n−ik(nは屈折率、kは消衰係数)をもつ
物質に対応してすべて与えられる。すなわち、複素誘電
率εo =ε1−iε2(ε1 は実部、ε2 は虚部)の時、
ε1 =n2−k2、ε2 =2nkとなる。このような複素
誘電率εo は、物質の基本的特性の一つであるため、非
常に多くの物質に与えられるものである。光の吸収があ
る物質には、複素屈折率no を想定することができる。
しかし、ここでいう複素誘電率εo を有する材料とは、
一般には金属の光吸収等を物理的に論議する時に用いる
ものであり、あまりに広範囲な表現であり、この範囲を
回避することは難しい。
【0008】また、一般的な金属に限定して考えれば
(本従来例では、複素誘電材は、電極として用いられた
り電磁シールドとして用いられたりしているため、金属
材料と考えられる)、金属を導波路に積層してTMモー
ドの導波光の導波損失を大きくして、TMモードの導波
光を吸収することはできるが、導波光が散乱した光は導
波光以外の光もあり、導波光から出射しようとする光
は、吸収するどころか、多くの金属特有の高い反射率に
よって、本来なら導波路外へ出射する光を再び導波路の
方へ反射してしまうことになる(導波光として結合する
とは限らない)ため、散乱光の種類により必ずしも効果
的でない場合もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】第一の従来例の場合、
導波路5の一部に設けられた受光部6は、基板1面に対
して上方を向いており、その基板外部からの光は導波光
13を透過して受光しやすいためノイズ光が増加してし
まう。この場合、光集積回路を遮光性の容器中に入れる
ことにより、ある程度ノイズ光を低減させて利用するこ
とはできる。しかし、レーザ光12を入射させる必要が
あることから、完全な暗箱とすることはできず、高SN
比が必要な時には、場合によっては不十分となる。この
ようなことから、外部からの光を受光部6に入射させな
いような光集積回路自体の構造が必要であるが、従来の
光集積回路においてはそのような条件を満たしたものは
見当らない。
【0010】また、導波路5内を伝搬する導波光13
は、成膜の結晶構造、膜厚、屈折率等の不均一性や、不
純物粒子の存在により散乱し、進行方向の乱れた光(散
乱光)となり、この散乱光の一部は導波路5のコア層2
を伝搬するが波面が乱れているためフレア光となって受
光部6に到達してノイズ光となる。また、その散乱光の
一部は、コア層2に限らず導波路5中を伝搬し、最終的
に受光部6に到達してノイズ光となる。さらに、その散
乱光の一部は、導波路外に出射した後、再び導波路5に
入射して受光部6に到達してノイズ光となる。これらの
ノイズ光を防ぐために、少なくとも導波路外に出射する
散乱光を効果的に吸収する構造が必要であるが、従来の
光集積回路においてはそのような条件を満たしたものは
見当らない。
【0011】第二の従来例の場合、導波路を伝搬する導
波光の中で、TMモードのみを効果的に吸収している構
造となっている。しかし、TEモードの光に対してはほ
とんど有効ではなく、また、本従来例は、導波路のTM
モードの伝搬損失を大きくするという作用であるため、
導波路中を散乱して導波光から直接出射する散乱光に対
してはあまり効果的なものではない。さらに、本従来例
は、前述した従来技術中に述べたような各種の問題点を
かかえているのも事実である。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、基板上に形成され導波光を伝搬させるコア層と、こ
のコア層の上部に形成されたクラッド層とよりなる導波
路を有し、この導波路に結合した導波光を伝搬させる光
集積回路において、前記導波路のうちの少なくとも前記
クラッド層の上部を覆う一部分或いは全部分の領域に、
高分子化合物を主成分とする吸光度の大きい材料からな
る被覆層を設けた。
【0013】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、被覆層或いはその被覆層の主成分である
高分子化合物として、クラッド層の屈折率とほぼ等しい
屈折率からなる材料を用いた。
【0014】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明において、被覆層の主成分である高分子化合物に、
吸光度の大きい微粒子を含有させた。
【0015】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
発明において、被覆層の主成分である高分子化合物に、
散乱作用のある微小構造をもたせた。
【0016】請求項5記載の発明では、請求項1記載の
発明において、被覆層とクラッド層との間に少なくとも
一層以上の接着剤層を設けた。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明においては、クラッド層上
部の少なくとも一部分に、高分子化合物を主成分とする
吸光度の大きい材料からなる被覆層を設けたことによ
り、外部からの余分な光の導波路や受光部への侵入を防
止することが可能となり、しかも、TMモードとTMモ
ードのどちらの導波光に起因する導波路中の散乱光をも
吸収することが可能となる。
【0018】請求項2記載の発明においては、被覆層又
はその主成分である高分子化合物の屈折率を、クラッド
層とほぼ同じにすることにより、被覆層とクラッド層と
の界面における散乱光の反射を少なくして導波路中の散
乱光を多く吸収することが可能となる。
【0019】請求項3記載の発明においては、被覆層の
主成分である高分子化合物に吸光度の大きい微粒子を含
有させたことにより、高分子化合物の特性を変化させる
ことなく、被覆層の吸光度を大きくすることが可能とな
る。
【0020】請求項4記載の発明においては、被覆層の
主成分である高分子化合物に散乱作用のある微小構造を
もたせたことにより、その高分子化合物に添加物を用い
ることなく、高分子化合物を主成分とする被覆層の吸光
度を大きくすることが可能となる。
【0021】請求項5記載の発明においては、被覆層と
クラッド層との間に少なくとも一層以上の接着剤層を設
けたことにより、高分子化合物として熱硬化性樹脂を用
いた場合でも、その高分子化合物を主成分とする被覆層
を導波路上に容易に形成することが可能となる。
【0022】
【実施例】請求項1記載の発明の一実施例を図1〜図3
に基づいて説明する。なお、従来例(図7参照)と同一
部分についての説明は省略し、その同一部分については
同一符号を用いる。
【0023】図1は光集積回路の断面図であり、図2は
その平面図を示すものである。基板1(Si基板1aと
バッファ層1bとからなる)上にはコア層2が形成さ
れ、このコア層2上には第一クラッド層3、第二クラッ
ド層4が順次積層されている。コア層2は、その上部の
第一クラッド層3、第二クラッド層4、その下部のバッ
ファ層1bよりも屈折率がわずかに小さくなっている。
そして、この場合、第二クラッド層4の上面及びコンタ
クトホール7及び基板1の両側面には、高分子化合物を
主成分とする吸光度の大きい材料からなる被覆層19が
設けられている。高分子化合物としては、PMMA(ポ
リメチルメタアクリレート)にアゾ染料を含有させた材
料からなっている。この高分子化合物は、それ自体の吸
光度が大きい場合は問題ないが、それ自体の吸光度が小
さくても容易に染料を含有させることにより吸光度を増
加させることができる。また、このような高分子化合物
には、低導電率材料のものがほとんどであり、引出し電
極8と直接接触しても問題はない。このようなことか
ら、引出し電極8の配線される受光部6上部のコンタク
トホール7には、低導電率材料の高分子化合物である被
覆層19が充填されている。
【0024】また、導波路端面に設けられる被覆層19
は、熱可塑性の高分子化合物を主成分とする材料を用
い、この材料に熱処理を施すことによって端面に容易に
被覆することができる。さらに、引出し電極8には、ワ
イヤ9との接続用のボンディング部9aを設けたりプリ
ズム11を接着したりするために、導波路5上に被覆層
19を有しない部分を作製する必要があるが、これは溶
剤に可溶な高分子化合物を選択することによりスクリー
ン印刷等の技術を用いて容易にパターンニングを行うこ
とにより作製することができ、また、プリズム11を圧
着した後においても印刷して作製することができる。
【0025】さらに、被覆層19を構成する高分子化合
物は、膜厚を厚く形成する場合にも比較的容易に形成す
ることができ、これにより保護層としての役割も果たす
ことができる。この場合、被覆層19上の最上層として
金属膜(図示せず)を積層することにより、低導電率膜
としての中間膜として利用することができる。また、被
覆層19は、接着剤のように反応して高分子化合物にな
るものの中に予め染料を含有させておいても容易に形成
することができる。
【0026】このような構成において、被覆層19を設
けたことによる作用について述べる。図3は、導波路5
内で生じた散乱光を模式的に示したものである。今、コ
ア層2内には散乱要因(導波路なし)となる不純物粒子
20aが存在し、第一クラッド層3内には同様に散乱要
因となる不純物粒子20bが存在するものとする。ま
た、導波路端面から導波路5のコア層2内に入射する光
を外乱光21a,21bとし、不純物粒子20aからは
散乱光22a,22b,22c,22d,22eが生
じ、不純物粒子20bからは散乱光22fが生じるもの
とする。さらに、外乱光23a,23bは、被覆層19
の上部から侵入するものとする。
【0027】まず、導波路端面から入射した外乱光21
aは、コア層2内を伝搬していくが、その一部の光は不
純物粒子20aに衝突して各種の散乱光を発生させる。
不純物粒子20aで下方に向けて散乱した散乱光22a
は、その多くの光がSi基板1aに入射して吸収され、
その一部の光は上方に向けて反射される。その上方に散
乱した散乱光22cは、その多くの光が被覆層19に入
射して吸収され、その一部の光が再び下方に向けて反射
される。このようにしてSi基板1aと被覆層19との
間で吸収、反射を多数回繰り返して行うことにより、残
存した散乱光22a,22cは非常に大きく減少する。
また、散乱光22dは、上方へ反射する傾斜角度が散乱
光22cよりも少し小さい場合であり、第一及び第二ク
ラッド層3,4と被覆層19とでは反射率が大きくな
り、全反射されることにより光の吸収は低下するが、散
乱光22cと同様に、多数回反射と吸収を繰り返すこと
によってその散乱光22dは徐々に減少していくことに
なる。さらに、散乱光22eは、上方へ反射する角度が
わずかしかない場合であり、コア層2がマルチモードで
あれば、そのまま伝搬していく。進行方向が全く変化し
ない散乱光22bの場合には、そのまま伝搬することに
なる。これら吸収されずに伝搬していく散乱光は、受光
部6に受光されそのままノイズ光の原因となるため注意
をする必要があるが、伝搬途中のコンタクトホール7に
も被覆層19が設けられていることからそのような散乱
光を吸収することができる。
【0028】一方、導波路端面から角度をもって入射し
た外乱光21bは、受光部6に到達するまでの間にその
ほとんどの光が吸収されるが、その伝搬途中の不純物粒
子20bに衝突することにより散乱光22fが発生す
る。この散乱光22fは反射角度が小さくなることによ
り吸収の効果が減少したり、導波光13になったりす
る。このようなことから、導波路端面にも被覆層19を
設けたことは有効である。この他に、被覆層19の上面
から入射する外乱光23a,23bは、被覆層19に侵
入することにより容易に吸収することができる。
【0029】上述したように、被覆層19を設けたこと
により、導波路5内に外部光を入射させないと同時に、
受光部6へも直接に散乱光が入射することを防ぐことが
できる。また、導波路5の上部から入射した外光は、第
二クラッド層4の上部にPMMAを主成分としアゾ染料
を含む被覆層19に入射することによって、導波路5の
伝搬損失がTMモード、TEモードともに大きくなるこ
とはなく、また、導波路5内で生じた散乱光は被覆層1
9に効果的に吸収されるため、TMモード、TEモード
のどちらのモードの導波光13に対しても効果的に散乱
光を吸収することができる。
【0030】次に、請求項2記載の発明の一実施例につ
いて説明する。なお、請求項1記載の発明の一実施例と
同一部分についての説明は省略し、その同一部分につい
ては同一符号を用いる。
【0031】本実施例では、請求項1記載の実施例で述
べた光集積回路(図1参照)において、被覆層19或い
はその被覆層19の主成分である高分子化合物として、
クラッド層の屈折率とほぼ等しい屈折率からなる材料を
用いたものである。以下、具体例を挙げて説明する。高
分子化合物は、分子内の原子団を変化させることによ
り、屈折率を約1.34から約1.70まで容易に変化
させることができ、しかも、高屈折率の材料を合成する
ことも可能であり、光学ガラスに匹敵するくらい屈折率
を調整することができる。このようなことから、被覆層
19の屈折率を、第一クラッド層3及び第二クラッド層
4の屈折率とほぼ等しくして構成することができる。
【0032】このように被覆層19の屈折率が第一及び
第二クラッド層3,4の屈折率と等しい時、導波路5の
散乱光のうち、図3に示したような上方へ散乱した光で
ありかつコア層2と第一クラッド層3の界面で全反射又
は反射せずにクラッド層内に侵入した散乱光22c,2
2dは、さらに第二クラッド層4と被覆層19との界面
に到達する。この時、被覆層19の屈折率がクラッド層
の屈折率と等しいことから、被覆層19と第二クラッド
層4との界面で反射が生じず、すべての散乱光が被覆層
19内に入射する。被覆層19は吸光度が大きいため、
これに入射した散乱光をすべて吸収することができる。
このことは、被覆層19がクラッド層と屈折率が等しい
ため、いわゆる第三のクラッド層として機能しており、
第一及び第二クラッド層3,4の膜厚が導波光を閉じ込
めるために十分なため、コア層2を伝搬する本来の導波
光13の伝搬損失には影響しないが、この本来の導波光
13以外の光に対しては伝搬損失が非常に大きくなって
いる状態と考えられるためである。
【0033】この場合、被覆層19の屈折率をクラッド
層(第一及び第二クラッド層3,4)の屈折率と完全に
等しくしなくても、屈折率差をほぼ等しくすることによ
り、フレネル係数で与えられるように、そのクラッド層
から被覆層19への反射率を小さくすることができ、こ
れにより導波路5の散乱光を効果的に吸収することもで
きる。また、被覆層19の全体の屈折率をクラッド層と
等しくしなくても、被覆層19と第二クラッド層4との
界面付近の被覆層19の下部の屈折率とクラッド層の屈
折率とを等しくし、かつ、その屈折率の変化を徐々に行
わせて、最終的に形成しやすい吸光度の大きい材料の屈
折率になるように屈折率分布をもたせることにより、屈
折率を等しくしたのと同様に、被覆層19とクラッド層
との反射を減少させて散乱光を被覆層19に多く入射さ
せて吸収させることも効果的である。また、一つの層で
徐々に屈折率をさせることが困難な材料の場合には多層
構造にして屈折率を徐々に変化させるようにしてもよ
い。
【0034】ここで、具体的な数値例を挙げて説明して
おく。今、導波路5の経路に対して垂直に散乱した散乱
光(図示せず)の反射率を考えると、第一及び第二クラ
ッド層3,4がSOGによるSiO2 からなり屈折率が
1.47の時、被覆層19の主成分として屈折率が1.
49のPMMAと屈折率が1.58のポリカーボネイト
の2つの代表的な高分子化合物を用いた場合を考える。
この時、クラッド層の屈折率と近いPMMAでの反射率
は0.676%であるのに対して、ポリカーボネイトで
の反射率は3.61%となり、これによりPMMAとポ
リカーボネイトとでは約5倍以上もの違いが生じる。従
って、このようなことから、被覆層19又は被覆層の主
成分となる高分子化合物の屈折率は、クラッド層とほぼ
等しくしておくことが効果的である。なお、これとは逆
に、被覆層19とクラッド層との屈折率差が大きいと、
被覆層19とクラッド層との界面での反射率が大きくな
るばかりか、全反射して被覆層19に入射しない角度の
散乱光が増加し、被覆層19がクラッド層に散乱光を閉
じ込めることになる。
【0035】上述したように、被覆層19又はその主成
分である高分子化合物の屈折率を、クラッド層とほぼ同
じにすることにより、被覆層19とクラッド層との界面
における散乱光の反射を少なくして導波路5中の散乱光
を一段と多く吸収することができる。
【0036】次に、請求項3記載の発明の一実施例を図
4について説明する。なお、請求項1,2記載の発明の
一実施例と同一部分についての説明は省略し、その同一
部分については同一符号を用いる。
【0037】本実施例では、請求項1記載の実施例で述
べた光集積回路(図1参照)において、被覆層19の主
成分である高分子化合物に、吸光度の大きい微粒子を含
有させたものである。以下、具体例を挙げて説明する。
図4(a)は、被覆層19を構成する厚さ1mmのPM
MA24の材料を示すものであり、このPMMA24中
に吸光度の大きい微粒子としてのカーボンブラック微粒
子25を混合させた。このカーボンブラック微粒子25
は、平均粒径が2μm程度に細かく粉砕したものを用い
ている。このような粒径のカーボンブラック微粒子25
を透明なPMMA24中に混合させ、粒子として分離さ
せることにより、耐久性のある吸光度の大きい被覆層1
9を得ることができる。この場合、カーボンブラック粒
子25の表面はPMMA24の分子で被覆されているた
め、第二クラッド層4と直接に接触しにくく、第二クラ
ッド層4との界面での屈折率は主成分であるPMMA2
4の屈折率にほぼ等しくなり、これにより、高分子化合
物の特性を変化させることなく、被覆層19の吸光度を
大きくとることができる。このことはカーボンブラック
粒子25で直接に被覆する場合と大きく特性が異なる。
なお、カーボンブラックは、光の吸収が強く、電子写真
画像形成装置のトナーの着色剤としても用いられる。
【0038】図4(b)は、本案以外の被覆層19を比
較して示したものである。吸光度の大きい高分子化合物
は、一般的には高分子化合物に有機染料を混合して合成
されるため、比較的均一な被覆層19を得ることができ
る。しかし、このような被覆層19の膜厚を薄く形成し
た時、有機染料では十分に光を吸収できない場合が生じ
る。しかも、有機染料の含有量を増加させると、耐薬品
特性や耐湿特性等が変化し、寿命が低下する場合があ
る。これに対して、前述した図4(a)の構成では、カ
ーボンブラック粒子25を含有させることにより、有機
染料を含む時のような問題がなく、吸光度を大きくとる
ことができる。
【0039】なお、高分子化合物の粒子は、カーボンブ
ラック以外にも、無機顔料や不溶性のレーキ顔料の粒
子、さらにはこれらの両方の顔料を含有した高分子化合
物の粒子でも効果的である。また、固体粒子に限らず、
吸光度の大きい液体の微小な液泡が分散していても効果
的である。さらに、接着剤のように反応して高分子化合
物になるものの中に、予めカーボンブラックや無機顔料
の粒子等を含有させておいても、接着剤の化学変化に影
響しにくいため非常に効果的である。
【0040】次に、請求項4記載の発明の一実施例を図
5について説明する。なお、請求項1〜3記載の発明の
一実施例と同一部分についての説明は省略し、その同一
部分については同一符号を用いる。
【0041】本実施例では、請求項1記載の実施例で述
べた光集積回路(図1参照)において、被覆層19の主
成分である高分子化合物に、散乱作用のある微小構造を
もたせたものである。以下、具体例を挙げて説明する。
図5は、PMMA24中に微小構造として空洞部26を
多数形成した場合の様子を示すものである。この場合、
空洞部26の屈折率は1に近いため、低屈折率高分子で
あるPMMA24の屈折率が1.49の場合でも大きな
屈折率差を得ることになり、被覆層19に入射した光は
大きく散乱される。
【0042】このようなことから、PMMA24は添加
物を含まず透明であり吸光度が非常に小さいが、そのよ
うな空洞部26による散乱作用によって被覆層19内で
の吸光度を大きくすることができ、これにより、被覆層
19の上部からフォトダイオードに入射する外光を低減
させることができる。また、PMMA24は添加物を含
まず、化学的特性をほとんど変化させることがないた
め、耐薬品性に優れたものとすることができる。なお、
微小構造としては、PMMA24の表面に凹凸を形成し
ても効果的である。また、空洞部26を設けたことによ
って入射する外光を完全に遮断できるわけではないた
め、染料や粒子(カーボンブラック等)と混合した高分
子化合物中に設けるか、多層構造にした時の一層中に設
けることによって、さらに効果を高めることができる。
【0043】次に、請求項5記載の発明の一実施例を図
6について説明する。なお、請求項1〜4記載の発明の
一実施例と同一部分についての説明は省略し、その同一
部分については同一符号を用いる。
【0044】本実施例では、被覆層19と第二クラッド
層4との間に接着剤層27を設けたものである。以下、
接着剤層27を設けた理由について述べる。一般に、被
覆層19を構成する高分子化合物の材料として熱可塑性
樹脂を用いた場合には、温度を上昇させることにより、
その樹脂を第二クラッド層4の表面上に容易に融着させ
ることができる。また、溶剤に可溶な樹脂は、溶剤ごと
被覆した後にその溶剤を揮発させることにより、被覆層
19を容易に形成することができる。さらに、接着剤自
身に染料や無機顔料等を混合して接着によって高分子化
合物とすることもできる。これに対して、高分子化合物
の材料として熱硬化性樹脂を用いた場合には、前記熱可
塑性樹脂を用いた場合のような方法をとることができ
ず、このため被覆層19に用いることのできる高分子化
合物に制約が生じる。また、第二クラッド層4にはプリ
ズム11を圧着する領域や引出し電極8にワイヤ9をボ
ンディングする領域があり、このため第二クラッド層4
に非被覆領域を設けなくてはならず製造工程が複雑化す
る。さらに、吸光度の大きい材料を用いているため、光
硬化性樹脂を用いてパターンニングするのも効果的では
ない。
【0045】そこで、本実施例では、第二クラッド層4
上に接着剤層27を設けて被覆層19を接着固定するよ
うにしたことにより、高分子化合物として熱硬化性樹脂
を用いた場合においても、第二クラッド層4の上部に被
覆層19を容易に形成して導波路5を構成することがで
きる。また、接着剤層27のない状態で被覆層19を、
第二クラッド層4上に予めパターンニングしておくこと
により、非被覆領域を容易に形成することができ、これ
により、熱硬化性樹脂を用いたことによる製造工程の複
雑化も生じるようなことはない。なお、接着方法として
は、第二クラッド層4上に接着剤層27を形成した上部
にその高分子化合物からなる被覆層19を張付けて形成
する方法や、予め高分子化合物からなる被覆層19の裏
面側に接着材層27を設けておき、テープのような要領
で張付けてもよい。また、多層構造にした場合は、接着
剤層27を中間層の両面に設けるように構成してもよ
い。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、基板上に形成さ
れ導波光を伝搬させるコア層と、このコア層の上部に形
成されたクラッド層とよりなる導波路を有し、この導波
路に結合した導波光を伝搬させる光集積回路において、
前記導波路のうちの少なくとも前記クラッド層の上部を
覆う一部分或いは全部分の領域に、高分子化合物を主成
分とする吸光度の大きい材料からなる被覆層を設けたの
で、外部からの余分な光の導波路や受光部への侵入を防
止することができ、しかも、TMモードとTMモードの
どちらの導波光に起因する導波路中の散乱光をも吸収す
ることができ、これにより、導波路内で不要な光(外
光、散乱光等)を遮断して信頼性の高い信号伝搬を行う
ことができるものである。
【0047】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、被覆層或いはその被覆層の主成分である高
分子化合物として、クラッド層の屈折率とほぼ等しい屈
折率からなる材料を用いたので、被覆層とクラッド層と
の界面における散乱光の反射を少なくして導波路中の散
乱光を多く吸収することができるものである。
【0048】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、被覆層の主成分である高分子化合物に、吸
光度の大きい微粒子を含有させたので、高分子化合物の
特性を変化させることなく、被覆層の吸光度を大きくす
ることができるものである。
【0049】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、被覆層の主成分である高分子化合物に、散
乱作用のある微小構造をもたせたので、高分子化合物に
添加物を用いることなく、その高分子化合物を主成分と
する被覆層の吸光度を大きくすることができるものであ
る。
【0050】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、被覆層とクラッド層との間に少なくとも一
層以上の接着剤層を設けたので、高分子化合物として熱
硬化性樹脂を用いた場合でも、その高分子化合物を主成
分とする被覆層を導波路上に容易に形成することができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例である光集積回
路の断面図である。
【図2】光集積回路の平面図である。
【図3】導波路内での光の移動状態を示す断面図であ
る。
【図4】(a)は請求項2記載の発明の一実施例である
高分子化合物の構造を示す模式図、(b)は従来の高分
子化合物の構造を示す模式図である。
【図5】請求項4記載の発明の一実施例である高分子化
合物の構造を示す模式図である。
【図6】請求項5記載の発明の一実施例である光集積回
路の断面図である。
【図7】従来の光集積回路の構成を示す断面図である。
【図8】第一の従来例を示す斜視図である。
【図9】第二の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 基板 2 コア層 3,4 クラッド層 5 導波路 13 導波光 19 被覆層 24 高分子化合物 25 微粒子 26 微小構造 27 接着剤層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成され導波光を伝搬させるコ
    ア層と、このコア層の上部に形成されたクラッド層とよ
    りなる導波路を有し、この導波路に結合した導波光を伝
    搬させる光集積回路において、前記導波路のうちの少な
    くとも前記クラッド層の上部を覆う一部分或いは全部分
    の領域に、高分子化合物を主成分とする吸光度の大きい
    材料からなる被覆層を設けたことを特徴とする光集積回
    路。
  2. 【請求項2】 被覆層或いはその被覆層の主成分である
    高分子化合物として、クラッド層の屈折率とほぼ等しい
    屈折率からなる材料を用いたことを特徴とする請求項1
    記載の光集積回路。
  3. 【請求項3】 被覆層の主成分である高分子化合物に、
    吸光度の大きい微粒子を含有させたことを特徴とする請
    求項1記載の光集積回路。
  4. 【請求項4】 被覆層の主成分である高分子化合物に、
    散乱作用のある微小構造をもたせたことを特徴とする請
    求項1記載の光集積回路。
  5. 【請求項5】 被覆層とクラッド層との間に少なくとも
    一層以上の接着剤層を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の光集積回路。
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