JPH0763871A - 燃料集合体、及びそれで構成した高速増殖炉の炉心 - Google Patents

燃料集合体、及びそれで構成した高速増殖炉の炉心

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JPH0763871A
JPH0763871A JP5214145A JP21414593A JPH0763871A JP H0763871 A JPH0763871 A JP H0763871A JP 5214145 A JP5214145 A JP 5214145A JP 21414593 A JP21414593 A JP 21414593A JP H0763871 A JPH0763871 A JP H0763871A
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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速増殖炉の過渡事象時に液体ナトリウムの
温度が上昇しても、炉心の反応度増大を緩和できる燃料
集合体、及びそれで構成した炉心を実現する。 【構成】 燃料集合体1において、燃料要素束9よりも
冷却材下流側に、冷却材流路断面積が燃料要素束9のそ
れよりも大きい中性子反射領域10を設け、更に中性子
反射領域10よりも冷却材下流側に、中性子減速物質領
域11と上部軸方向ブランケット燃料領域12とを有す
る中性子減速物質要素13を束ねた中性子減速物質要素
束14を設置してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料集合体、及びそれ
で構成した高速増殖炉の炉心に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高速増殖炉の燃料集合体は、例え
ば、三木良平著「高速増殖炉」(日刊工業新聞)に記載
されているように、核燃料物質を被覆管に封入した燃料
要素を多数束ねた燃料要素束、これを取り囲むラッパ
管、燃料要素束の上方に位置し、中性子散乱物質を装荷
した中性子反射領域、ラッパ管の上下端部に位置する冷
却材流出部・流入部を有する。
【0003】燃料要素は、上下端部に栓を有する被覆
管、核分裂性物質を富化した炉心燃料ペレット、又は燃
料親物質を主成分とするブランケット燃料ペレット、及
び核分裂反応で生成された気体を収納するためのガスプ
レナムを有する。また、液体ナトリウムなどの液体金属
が、冷却材として使用される。
【0004】炉心は、炉心燃料ペレットを装荷した炉心
燃料集合体を複数個束ねた炉心燃料領域、及びブランケ
ット燃料ペレットを装荷し、炉心燃料領域を取り囲む構
成になるブランケット燃料集合体を複数個束ねた径方向
ブランケット領域を有する。
【0005】また、本発明に最も関連する技術は、例え
ば、次の要旨集などに開示されている。すなわち、 (1)ティー.ユモーレモーヴィック他、日本原子力学
会「1993春の年会」要旨集A39、第39頁(19
93年)[T.Jevremovic et al.,: FIXED HYDROGENOUS M
ODERATOR (ZrH1.7) LAYER FOR REALIZING NEGATIVE VOI
D REACTIVITY INNONFLAT LARGE LMFBR CORE] (2)ヴィ.マトベーエフ他、プロシーディングス オブ
ファスト リアクターセーフティ ミーティング、第2
巻、第25頁〜第34頁(1990年)[V.Matveev, et
al., Proceedings of International Fast Reactor Saf
ety Meeting,Vol.2,p25〜p34(1990)] (3)林、山下、プロシーデングス オブ インターナシ
ョナル コンファレンス オン デザイン アンド セーフ
ティ オブ アドバンスト ニュークリア パワープラン
ツ、第3巻、p15.2−1〜7(1992年)[H.Hayash
i and Y.Yamashita, Proceedings of International Co
nference on Design and Safety of Advanced Nuclear
Power Plants,Vol III,p15.2-1〜7(1992)] 上記の公知例(1)〜(3)のうち、公知例(1)は、
炉心燃料領域と径方向ブランケット領域との境界部に、
厚さ2cm程度の水素化ジルコニウム(ZrH1 .7)層を
設けるとともに、炉心の高さHと直径Dとの比(H/
D)を1程度とした場合である。
【0006】公知例(2)は、炉心燃料領域の上方に液
体ナトリウム領域を設けるとともに、炉心の軸方向中央
部にブランケット燃料を設置した場合である。
【0007】公知例(3)は、炉心燃料領域と径方向ブ
ランケット領域との境界部に、短尺燃料要素と流動ナト
リウムが充填されたナトリウムプレナムにより構成され
た径方向ナトリウムプレナム集合体を装荷した場合であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一般に、液体ナトリウ
ム冷却型高速増殖炉では、冷却材である液体ナトリウム
の温度上昇に伴い、炉心の反応度が変化することが、例
えば、前述の「高速増殖炉」で論じられている。
【0009】すなわち、原子炉の過渡事象時に液体ナト
リウムの温度が上昇した場合、液体ナトリウムは熱膨張
し密度が減少するため、中性子は液体ナトリウムの原子
に衝突しにくくなる。このため、炉心領域の中性子の平
均エネルギーが増大し、炉心の反応度は増大する傾向を
示す。
【0010】この反応度の増大傾向を緩和するために、
前述の公知例(1)では、炉心燃料領域と径方向ブラン
ケット領域との境界部に、厚さ2cm程度の水素化ジル
コニウム(ZrH1.7)層を設けることが開示されてい
る。
【0011】しかし、十分な効果を得るためには、炉心
の高さ(H)と直径(D)との比(H/D)を1程度と
極めて大きくする必要があり、このため燃料集合体の全
長が増大するという問題があった。
【0012】また、水素化ジルコニウムと炉心燃料領域
とが隣接して位置することから、炉心燃料領域に出力ピ
ーキング(power spike)が発生する。した
がって、この発生を抑制するために、水素化ジルコニウ
ム層と炉心燃料領域との間に厚さ3cm程度のブランケ
ット燃料領域を介在させる必要があった。
【0013】本発明の目的は、原子炉の過渡事象時に液
体ナトリウムの温度が上昇した場合、それに対処するた
めの燃料集合体全長の増大を最小限に抑え、減速中性子
による出力ピ−キング(power spike)の発
生を抑止しながら、炉心の反応度増大を緩和できる燃料
集合体、及びそれで構成した炉心を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、次のように
して達成することができる。
【0015】(1)核分裂性物質を富化した炉心燃料、
燃料親物質を主成分とするブランケット燃料、炉心燃料
及びブランケット燃料を被覆管に封入した燃料要素、燃
料要素を束ね、燃料要素の間の空隙を冷却材の流路とす
る燃料要素束、中性子散乱物質と冷却材の流路とを有す
る中性子反射領域、ブランケット燃料と中性子減速物質
とを被覆管に封入した中性子減速物質要素を束ね、中性
子減速物質要素の間の空隙を冷却材の流路とする中性子
減速物質要素束、燃料要素束と中性子反射領域と中性子
減速物質要素束とを取り囲むラッパ管、及びラッパ管の
端部に設けてある冷却材流入部・流出部を有する燃料集
合体において、燃料要素が冷却材上流側に炉心燃料領
域、冷却材下流側に炉心燃料領域、及び両炉心燃料領域
に挾まれたブランケット燃料領域を有し、中性子減速物
質要素が冷却材上流側に中性子減速物質領域、及び冷却
材下流側に上部軸方向ブランケット燃料領域を有し、中
性子反射領域が燃料要素束よりも冷却材下流側に、中性
子減速物質要素束が中性子反射領域よりも冷却材下流側
にそれぞれ位置し、中性子反射領域の冷却材流路断面積
が燃料要素束の冷却材流路断面積より大きいこと。
【0016】(2)(1)において、上部軸方向ブラン
ケット燃料領域のブランケット燃料が、マイナーアクチ
ナイド核種である、Np、Am及びCmのうちのいずれ
か1つを主成分とするマイナーアクチナイド燃料である
こと。
【0017】(3)(1)において、上部軸方向ブラン
ケット燃料領域のブランケット燃料が、超長寿命核分裂
生成核種である、99Tc及び129Iのうちのいずれか1
つを主成分とする超長寿命核分裂生成物質であること。
【0018】(4)核分裂性物質を富化した炉心燃料、
燃料親物質を主成分とするブランケット燃料、炉心燃料
及びブランケット燃料を被覆管に封入した燃料要素、燃
料要素を束ね、燃料要素の間の空隙を冷却材の流路とす
る燃料要素束、中性子散乱物質と冷却材の流路とを有す
る中性子反射領域、ブランケット燃料と中性子減速物質
とを被覆管に封入した中性子減速物質要素を束ね、中性
子減速物質要素の間の空隙を冷却材の流路とする中性子
減速物質要素束、燃料要素束と中性子反射領域と中性子
減速物質要素束とを取り囲むラッパ管、及びラッパ管の
端部に設けてある冷却材流入部・流出部を有する燃料集
合体において、中性子減速物質要素が冷却材上流側に中
性子減速物質領域、及び冷却材下流側に上部軸方向ブラ
ンケット燃料領域を有し、中性子反射領域が前記燃料要
素束よりも冷却材下流側に、中性子減速物質要素束が前
記中性子反射領域よりも冷却材下流側にそれぞれ位置し
てあること。
【0019】(5)高速増殖炉の炉心において、
(1)、(2)又は(3)記載の燃料集合体が炉心の内
部における炉心の半径方向内側領域に、(4)記載の燃
料集合体が炉心の内部における炉心の半径方向外側領域
に位置していること。
【0020】(6)炉心燃料ペレットを装荷した炉心燃
料集合体を複数個束ねた炉心領域、中性子減速物質を装
荷し炉心領域を取り囲む中性子減速物質領域、及びブラ
ンケット燃料ペレットを装荷し中性子減速物質領域を取
り囲むブランケット燃料集合体を複数個束ねた径方向ブ
ランケット領域を有する高速増殖炉の炉心において、炉
心領域と中性子減速物質領域との間に、中性子捕獲反応
によって発熱する発熱体要素を束ねた発熱体要素束、冷
却材流路、及び発熱体要素束と冷却材流路とを取り囲む
ラッパ管を有する冷却材充填集合体を配置してあるこ
と。
【0021】
【作用】本発明に基づく燃料集合体を使用した炉心で
は、上部軸方向ブランケット領域と、冷却材下流側に設
けた、液体ナトリウム体積割合の大きい中性子反射領域
との間に、中性子減速物質要素を配置してある。また、
中性子減速物質要素は、冷却材上流側に中性子減速物質
領域、及び冷却材下流側に上部軸方向ブランケット燃料
領域を有する。
【0022】したがって、原子炉の過渡事象時に冷却材
である液体ナトリウムの温度が上昇し、熱膨張により液
体ナトリウムの密度が減少した場合、炉心から中性子反
射領域に中性子が漏洩するので、中性子は中性子減速物
質領域で減速される。そのため、上部軸方向ブランケッ
ト燃料領域による中性子の炉心燃料領域への反射が、中
性子反射領域のラッパ管の構造材核種の中性子吸収反応
によって抑止される。更に、上部軸方向ブランケット領
域における高速核分裂反応が減少し、中性子吸収反応が
増大するので、反応度の増大が緩和される。
【0023】また、マイナーアクチナイド燃料領域と、
冷却材下流側に設けた、液体ナトリウム体積割合の大き
い中性子反射領域の間に、中性子減速物質領域を置く構
成にしてある。
【0024】したがって、原子炉の過渡事象時に冷却材
である液体ナトリウムの温度が上昇し、熱膨張により液
体ナトリウムの密度が減少した場合、炉心から中性子反
射領域に中性子が漏洩するので、中性子減速物質領域で
減速される。そのため、マイナーアクチナイド燃料領域
による中性子の炉心燃料領域への反射が、中性子反射領
域のラッパ管の構造材核種の中性子吸収反応によって抑
止される。更に、マイナーアクチナイド燃料領域におけ
る高速核分裂反応が減少し、中性子吸収反応が増大する
ので、マイナーアクチナイドが消滅しながら、反応度の
増大が緩和される。
【0025】また、超長寿命核分裂生成核種領域と、冷
却材下流側に設けた、液体ナトリウム体積割合の大きい
中性子反射領域の間に、中性子減速物質領域を置く構成
にしてある。
【0026】したがって、原子炉の過渡事象時に冷却材
である液体ナトリウムの温度が上昇し、熱膨張により液
体ナトリウムの密度が減少した場合、炉心から中性子反
射領域に中性子が漏洩するので、中性子減速物質領域で
減速される。そのため、超長寿命核分裂生成核種領域に
よる中性子の炉心燃料領域への反射が、中性子反射領域
のラッパ管の構造材核種の中性子吸収反応によって抑止
される。更に、超長寿命核分裂生成核種領域における中
性子吸収反応が増大するので、超長寿命核分裂生成核種
が消滅しながら、炉心反応度の増大が緩和される。
【0027】また、炉心領域、炉心領域を取り囲む中性
子減速物質領域、及び中性子減速物質領域を取り囲む径
方向ブランケット領域により構成される炉心において、
炉心領域と中性子減速物質領域との間に、通常運転時に
は冷却材が充填され、過渡時には冷却材の密度を減少さ
せる冷却材充填集合体を配置してある。
【0028】したがって、原子炉の過渡事象時に冷却材
である液体ナトリウムの温度が上昇し、熱膨張により液
体ナトリウムの密度が減少した場合、炉心の側方から冷
却材充填集合体に漏洩した中性子が、中性子減速物質領
域で減速される。そのため、径方向ブランケット領域に
よる中性子の炉心燃料領域への反射が、冷却材充填集合
体のラッパ管等の構造材核種の中性子吸収反応によって
抑止される。更に、径方向ブランケット領域における高
速核分裂反応が減少し、中性子吸収反応が増大するの
で、反応度の増大が緩和される。
【0029】すなわち、本発明では、燃料集合体全長の
増大を最小限に抑え、減速中性子による出力ピ−キング
を発生させることなく、炉心の反応度の増大を緩和する
ことができる。
【0030】
【実施例】本発明の実施例を図を用いて説明する。な
お、以下に述べるいずれの実施例も、冷却材には液体ナ
トリウムを使用している。
【0031】本発明の第1実施例を、図1及び図2を用
いて説明する。図1は本実施例の燃料集合体の構成図、
図2は本実施例の炉心の構成図である。
【0032】まず、本実施例の燃料集合体について説明
する。図1に示すように、燃料集合体1は、核燃料物質
を装荷した燃料要素8を束ねた燃料要素束9、ガスプレ
ナム7、燃料要素束9よりも冷却材下流側に位置する中
性子反射領域10、中性子反射領域10よりも冷却材下
流側に位置する中性子減速物質要素13を束ねた中性子
減速物質要素束14、冷却材流路15、これらを取り囲
むラッパ管16、ラッパ管16の上端部に位置する冷却
材流出部18、及びラッパ管16の下端部に位置する冷
却材流入部17を有している。
【0033】燃料要素8は、被覆管(図示せず)、それ
に封入された、冷却材上流側に位置する炉心燃料物質領
域2、冷却材下流側に位置する炉心燃料物質領域3、燃
料親物質(劣化ウラン)を主成分とする内部ブランケッ
ト燃料領域4、及び下部軸方向ブランケット燃料領域5
及びガスプレナム7を有している。また、縦線は、軸方
向における炉心燃料領域6を示している。
【0034】中性子反射領域10は、冷却材である液体
ナトリウムで充満されている領域で、中性子反射領域1
0の冷却材流路断面積は燃料要素束9のそれよりも大き
くしてあり、また、中性子減速物質要素13は、冷却材
上流側に中性子減速物質領域11、冷却材下流側に上部
軸方向ブランケット燃料領域12を有している。
【0035】燃料物質は直径6.5mm、長さ10.0m
mのペレット状に焼結されている。被覆管の内径は6.
7mm、冷却材上流側の炉心燃料物質領域2、及び冷却
材下流側の炉心燃料物質領域3における各炉心燃料ペレ
ット長さの合計は、それぞれ40cm、内部ブランケッ
ト燃料領域4のペレット長さの合計は20cm、下部軸
方向ブランケット燃料領域5のペレット長さの合計は3
5cm、及び中性子反射領域10の冷却材流路断面積
は、燃料要素束9の流路断面積の2.5倍である。
【0036】中性子減速物質要素13において、中性子
減速物質領域11の長さは2cm、上部軸方向ブランケ
ット燃料領域12のペレット長さの合計は35cmであ
る。
【0037】中性子減速物質領域11には、水素化カル
シウム(CaH2)を充填してある。水素化カルシウム
は、高温状態でも化学的に安定な物質である。水素
(H)の解離温度は1気圧〔kgf/cm2)で990
℃であり、圧力の上昇に伴って上昇する。
【0038】本実施例では、中性子減速物質要素13を
封入する被覆管内を10気圧〔kgf/cm2)に予圧
しており、このときの水素解離温度は1150℃、水素
化カルシウムの巨視的吸収断面積は0.0268(l/c
m)、減速能は0.974(l/cm)である。したがっ
て、中性子減速能力に対する核特性上の指標となる減速
比は、36.3となる。
【0039】また、水素化カルシウムの理論密度は1.
90(g/cm3)、対応する水素密度は5.4×1022
(個/cm3)である。本実施例では、中性子減速物質
領域11の燃料集合体横断面に占める水素化カルシウム
の面積割合は約42%であるので、水素密度は2.3×
1022(個/cm3)となる。
【0040】次に、本実施例の燃料集合体について説明
する。図2の(a)は炉心内の各燃料領域の分布図、図
2の(b)は炉心内の各燃料集合体の配置図である。
【0041】図2の(a)に示すように、炉心19は、
炉心燃料領域23と径方向ブランケット領域22とに分
けられ、また、炉心燃料領域23は、内側炉心領域20
と外側炉心領域21とに分けられる。
【0042】内側炉心領域20及び外側炉心領域21
は、上部から下部に向かって、上部軸方向ブランケット
領域24、中性子減速物質領域28、中性子反射領域2
7、炉心燃料領域23及び下部軸方向ブランケット領域
26を形成している。更に、内側炉心領域20では、炉
心燃料領域23を上下に2分する、内部ブランケット燃
料領域25を有している。
【0043】図2の(b)は、図2の(a)の各燃料領
域内における燃料集合体の配置を示しており、内側炉心
領域20には、内部ブランケット燃料領域をもつ炉心燃
料集合体29、外側炉心領域21には、内部ブランケッ
ト燃料領域をもたない炉心燃料集合体30、及び径方向
ブランケット燃料領域22には径方向ブランケット燃料
集合体31を有している。なお、内部ブランケット燃料
領域をもつ燃料集合体29は、図1の燃料集合体1に対
応している。
【0044】すなわち、炉心19は、内部ブランケット
燃料領域をもつ炉心燃料集合体29の複数個を円柱形状
に束ねて形成される内側炉心領域20、その周りを複数
個の、内部ブランケット燃料領域をもたない炉心燃料集
合体30で囲んで形成される外側炉心領域21、及び更
にその周りを複数個の、径方向ブランケット燃料集合体
31で囲んで形成される径方向ブランケット燃料領域2
2を有している。
【0045】内部ブランケット燃料領域をもつ炉心燃料
集合体29、及び内部ブランケット燃料領域を持たない
炉心燃料集合体30における炉心燃料のプルトニウム富
化度は同一であり、また、径方向ブランケット燃料集合
体31の燃料要素には、ブランケット燃料ペレットを充
填してある。
【0046】炉心19の電気出力は100万kW、炉心
燃料領域23の等価直径は3.3m、炉心燃料領域23
の高さは1mであり、また、連続運転期間は12ケ月、
装荷燃料取出し時の燃料集合体平均の燃焼度は90GW
d/tである。
【0047】冷却材流量が減少するような原子炉過渡事
象が発生した場合、冷却材である液体ナトリウムの温度
が上昇し、炉心領域全体で中性子の平均エネルギーが増
大し、反応度が高くなることが想定される。
【0048】しかし、本実施例の場合、炉心19は、炉
心燃料領域23よりも冷却材下流側に、液体ナトリウム
体積割合の大きい中性子反射領域27を設け、更に、中
性子反射領域27と上部軸方向ブランケット燃料領域2
4との間に、中性子減速物質領域28を置く構成にして
ある。
【0049】したがって、原子炉の過渡事象時に冷却材
である液体ナトリウムの温度が上昇し、熱膨張により液
体ナトリウムの密度が減少した場合、炉心燃料領域23
から中性子反射領域27に漏洩した中性子は、中性子減
速物質領域28で減速される。この結果、上部軸方向ブ
ランケット領域24による炉心領域23への中性子の反
射が、中性子反射領域27のラッパ管の構造材核種の中
性子吸収反応によって抑止される。更に、上部軸方向ブ
ランケット領域24における高速核分裂反応の減少と中
性子吸収反応の増大とによって、反応度の増大が緩和さ
れる。
【0050】なお、ナトリウム密度係数が運転期間を通
じて最も大きくなる、運転サイクル末期の状態における
温度反応度係数は、従来の同出力規模の液体ナトリウム
冷却型高速増殖炉と比べて、負側に約120%大幅に小
さくなる。
【0051】これに対して、前述の公知例(1)では、
中性子減速物質である水素化ジルコニウム(Zr
1.7)層に隣接して位置する炉心燃料領域における出
力ピ−キング(power spike)の発生を抑止
するために、炉心燃料領域と水素化ジルコニウム層との
間に厚さ数cm程度のブランケット燃料領域を設けてい
る。このため、反応度の増大の抑制について、本実施例
のような効果は得られない。
【0052】また、前述の公知例(1)の場合、炉心か
らの径方向の中性子漏洩量を増やすために、炉心の高さ
Hと直径Dとの比(H/D)を1程度とする構成として
あり、炉心の反応度増大を抑制するには、炉心燃料領域
を十分長くとる必要がある。しかし、これは燃料集合体
の全長を増大させるので経済的に不利である。
【0053】また、前述の公知例(2)の場合、過渡時
の液体ナトリウムの密度減少に伴って炉心から漏れ出た
高速中性子の一部の炉心燃料領域への反射を、上部軸方
向ブランケット領域により防止し、反応度増大に対して
十分な抑制効果を得るには、中性子反射領域を十分長く
とる必要があり、この場合も燃料集合体の全長を増大さ
せるので経済的に不利である。
【0054】これらに対して、本実施例の炉心は、燃料
集合体の全長の増大を最小限に抑えながら、冷却材流量
減少などのプラント過渡事象時の反応度増大を緩和でき
るようにしてある。
【0055】本発明の第2実施例を図3を用いて説明す
る。図3は本実施例の燃料集合体の構成図である。
【0056】本実施例が、前述の第1実施例と比較して
異なる点は、燃料集合体における、中性子減速物質要素
の上部軸方向ブランケット燃料を、超長寿命のマイナー
アクチナイド核種を含むマイナーアクチナイド燃料に置
き換えたことである。したがって、図3が第1実施例の
図1と比較して異なる箇所は、中性子減速物資要素の部
分である。
【0057】すなわち、図3において、燃料集合体32
の中性子減速物資要素34は、冷却材上流側に中性子減
速物質領域11を、冷却材下流側にマイナーアクチナイ
ド燃料領域33を有する構成にしてある。また、中性子
減速物質要素束35は中性子減速物資要素34を束ねた
ものであり、マイナーアクチナイド燃料領域33のペレ
ット長さの合計は35cm、中性子減速物質領域11の
長さは2cmである。
【0058】ここで、マイナーアクチナイドとは、原子
炉燃料の使用済み燃料の再処理によって生ずる高レベル
放射性廃棄物中に含まれる超ウラン元素(TRU:Trans
uranium)のうちの廃棄対象元素のことであり、本実施例
で使用したのは、Np、Am及びCmである。
【0059】マイナーアクチナイド核種の中には、半減
期が100万年を超える超長半減期の核種(例えば、
237Npの半減期は214万年)が含まれている。マイ
ナーアクチナイド核種の熱中性子捕獲断面積は、238
の数倍大きいので、冷却材温度上昇時に炉心領域の上方
から漏洩し、中性子減速物質領域11で減速された熱中
性子が、マイナーアクチナイド燃料領域33で吸収され
る割合は、前述の実施例の上部軸方向ブランケット燃料
(主に238U)の場合と比べて大きくなる。
【0060】したがって、本実施例の場合、炉心の反応
度増大の抑制効果も大きくなり、更に、中性子捕獲反応
によって、マイナーアクチナイド核種を、短半減期核種
へ効率良く消滅させることができる。
【0061】本発明の第3実施例を図4を用いて説明す
る。図4は本実施例の燃料集合体の構成図である。
【0062】本実施例が、前述の第1実施例と比較して
異なる点は、燃料集合体における、中性子減速物質要素
の上部軸方向ブランケット燃料を、長寿命核分裂生成物
に置き換えたことである。したがって、図4が第1実施
例の図1と比較して異なる箇所は、中性子減速物資要素
の部分である。
【0063】すなわち、図4において、燃料集合体36
の中性子減速物資要素38は、冷却材上流側に中性子減
速物質領域11を、冷却材下流側に長寿命核分裂生成物
質領域37を有する構成にしてある。また、中性子減速
物質要素束39は中性子減速物資要素38を束ねたもの
であり、長寿命核分裂生成物質領域37のペレット長さ
の合計は35cm、中性子減速物質領域11の長さは2
cmである。
【0064】長寿命核分裂生成物質領域37における長
寿命核分裂生成物としては、99Tc(半減期21万年)
又は129I(同1700万年)を使用している。これら
の核種は、高速炉の中性子エネルギースペクトル領域で
は、中性子捕獲断面積は小さいが、炉心燃料領域から漏
洩した中性子は、中性子減速物質領域11で減速される
ので、共鳴領域における共鳴吸収反応によって吸収され
る。したがって、冷却材上温時の炉心反応度の増大を緩
和しながら、長寿命核分裂生成物も効果的に消滅するこ
とができる。
【0065】本発明の第4実施例を、図5及び図6を用
いて説明する。図5の(a)は本実施例の炉心内各領域
の分布図、図5の(b)は図5の(a)の各領域内にお
ける燃料集合体の配置図、図6は図5の冷却材充填集合
体の構成図である。
【0066】本実施例は、図5の(a)に示すように、
炉心40の炉心燃料領域41の外側に位置し、炉心燃料
領域41を取り囲む径方向ブランケット領域44に隣接
して、中性子減速物質混入領域42、更に中性子減速物
質混入領域42に隣接して炉心40の中心側に冷却材充
填領域43を、それぞれ設けた場合である。
【0067】なお、中性子減速物質混入領域42は、中
性子減速物質を主成分とする領域であり、また、炉心4
0は、上部軸方向ブランケット燃料領域45、下部軸方
向ブランケット燃料領域46及び内部ブランケット燃料
領域47を有している。
【0068】図5の(b)には、内部ブランケット燃料
領域をもつ炉心燃料集合体48、内部ブランケット燃料
領域をもたない炉心燃料集合体49、径方向ブランケッ
ト燃料集合体50、中性子減速物質混入集合体51及び
冷却材充填集合体52の各配置例を示してある。中性子
減速物質混入集合体51に用いる中性子減速物質として
は、水素化カルシウム(CaH2)を用いている。
【0069】図6には、図5の冷却材充填集合体52の
構成内容を示してある。冷却材充填領域43は冷却材流
路になっており、冷却材充填領域43における冷却材上
流側には、中性子捕獲反応によって発熱する発熱体要素
53を束ねた発熱体要素束54を設けてある。発熱体要
素53に用いる発熱体としては、ハフニウム(Hf)を
用いている。
【0070】更に、冷却材流入部17の流動抵抗を、内
部ブランケット燃料領域をもつ炉心燃料集合体48、及
び内部ブランケット燃料領域をもたない炉心燃料集合体
49のそれよりも大きく設定してある。
【0071】したがって、冷却材流量が減少するような
原子炉過渡事象が発生した場合、冷却材流入部17の流
動抵抗が大きな冷却材充填集合体52の冷却材流量の減
少割合は、内部ブランケット燃料領域をもつ炉心燃料集
合体48、及び内部ブランケット燃料領域をもたない炉
心燃料集合体49のそれを上回ることになる。
【0072】その結果、発熱体要素53の発熱によっ
て、冷却材充填集合体52内の冷却材充填領域43を流
れる冷却材の密度は、内部ブランケット燃料領域をもつ
炉心燃料集合体48、及び内部ブランケット燃料領域を
もたない炉心燃料集合体49のそれよりも小さくなる。
したがって、炉心燃料領域41から冷却材充填集合体5
2に漏洩する径方向の中性子量が増大する。
【0073】この径方向の漏洩中性子は、中性子減速物
質混入集合体51によって減速される。したがって、径
方向ブランケット燃料領域44による炉心燃料領域41
への中性子の反射が、冷却材充填集合体52のラッパ管
等の構造材核種の中性子吸収反応によって抑止される。
更に、径方向ブランケット燃料領域44における高速核
分裂反応の減少と中性子吸収反応の増大とによって、反
応度の増大が緩和される。
【0074】また、本実施例では、冷却材流量の減少に
伴い、内部ブランケット燃料領域をもつ炉心燃料集合体
48、及び内部ブランケット燃料領域をもたない炉心燃
料集合体49の各内部の冷却材の昇温が十分でない場合
でも、炉心反応度の増大を緩和することができる。
【0075】なお、本発明の各実施例では、中性子減速
物質として、水素化カルシウムを使用したが、これを他
の中性子減速物質、例えば、水素化ジルコニウム(Zr
1. 7)や酸化ベリリウム(BeO)と置き換えても、
同様の効果を得ることができる。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、高速増殖炉において、
冷却材である液体ナトリウムの温度上昇に伴う炉心の反
応度増大を緩和し、冷却材流量減少などの原子炉の過渡
事象時に高い安全性を確保することができる。
【0077】また、燃料集合体全長の増大を最小限に抑
え、物量削減による大きな経済効果を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の燃料集合体の構成図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例の炉心の構成図である。
【図3】本発明の第2実施例の燃料集合体の構成図であ
る。
【図4】本発明の第3実施例の燃料集合体の構成図であ
る。
【図5】本発明の第4実施例の炉心の構成図である。
【図6】本発明の第4実施例の冷却材充填集合体の構成
図である。
【符号の説明】
1、32、36…燃料集合体、2…冷却材上流側の炉心
燃料物質領域、3…冷却材下流側の炉心燃料物質領域、
4、25、47…内部ブランケット燃料領域、5、2
6、46…下部軸方向ブランケット燃料領域、6、2
3、41…炉心燃料領域、7…ガスプレナム、8…燃料
要素、9…燃料要素束、10、27…中性子反射領域、
11、28…中性子減速物質領域、12、24、45…
上部軸方向ブランケット燃料領域、13、34、38…
中性子減速物質要素、14、35、39…中性子減速物
質要素束、15…冷却材流路、16…ラッパ管、17…
冷却材流入部、18…冷却材流出部、19、40…炉
心、20…内側炉心領域、21…外側炉心領域、22、
44…径方向ブランケット燃料領域、29、48…内部
ブランケット燃料領域をもつ炉心燃料集合体、30、4
9…内部ブランケット燃料領域をもたない炉心燃料集合
体、31、50…径方向ブランケット燃料集合体、33
…マイナーアクチナイド燃料領域、37…長寿命核分裂
生成物質領域、42…中性子減速物質混入領域、43…
冷却材充填領域、51…中性子減速物質混入集合体、5
2…冷却材充填集合体、53…発熱体要素、54…発熱
体要素束。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 核分裂性物質を富化した炉心燃料、燃料
    親物質を主成分とするブランケット燃料、前記炉心燃料
    及び前記ブランケット燃料を被覆管に封入した燃料要
    素、前記燃料要素を束ね、前記燃料要素の間の空隙を冷
    却材の流路とする燃料要素束、中性子散乱物質と冷却材
    の流路とを有する中性子反射領域、前記ブランケット燃
    料と中性子減速物質とを被覆管に封入した中性子減速物
    質要素を束ね、前記中性子減速物質要素の間の空隙を冷
    却材の流路とする中性子減速物質要素束、前記燃料要素
    束と前記中性子反射領域と前記中性子減速物質要素束と
    を取り囲むラッパ管、及び前記ラッパ管の端部に設けて
    ある冷却材流入部・流出部を有する燃料集合体におい
    て、前記燃料要素が冷却材上流側に炉心燃料領域、冷却
    材下流側に炉心燃料領域、及び前記両炉心燃料領域に挾
    まれたブランケット燃料領域を有し、前記中性子減速物
    質要素が冷却材上流側に中性子減速物質領域、及び冷却
    材下流側に上部軸方向ブランケット燃料領域を有し、前
    記中性子反射領域が前記燃料要素束よりも冷却材下流側
    に、前記中性子減速物質要素束が前記中性子反射領域よ
    りも冷却材下流側にそれぞれ位置し、前記中性子反射領
    域の冷却材流路断面積が前記燃料要素束の冷却材流路断
    面積より大きいことを特徴とする燃料集合体。
  2. 【請求項2】 前記上部軸方向ブランケット燃料領域の
    ブランケット燃料が、マイナーアクチナイド核種であ
    る、Np、Am及びCmのうちのいずれか1つを主成分
    とするマイナーアクチナイド燃料である請求項1記載の
    燃料集合体。
  3. 【請求項3】 前記上部軸方向ブランケット燃料領域の
    ブランケット燃料が、超長寿命核分裂生成核種である、
    99Tc及び129Iのうちのいずれか1つを主成分とする
    超長寿命核分裂生成物質である請求項1記載の燃料集合
    体。
  4. 【請求項4】 核分裂性物質を富化した炉心燃料、燃料
    親物質を主成分とするブランケット燃料、前記炉心燃料
    及び前記ブランケット燃料を被覆管に封入した燃料要
    素、前記燃料要素を束ね、前記燃料要素の間の空隙を冷
    却材の流路とする燃料要素束、中性子散乱物質と冷却材
    の流路とを有する中性子反射領域、前記ブランケット燃
    料と中性子減速物質とを被覆管に封入した中性子減速物
    質要素を束ね、前記中性子減速物質要素の間の空隙を冷
    却材の流路とする中性子減速物質要素束、前記燃料要素
    束と前記中性子反射領域と前記中性子減速物質要素束と
    を取り囲むラッパ管、及び前記ラッパ管の端部に設けて
    ある冷却材流入部・流出部を有する燃料集合体におい
    て、前記中性子減速物質要素が冷却材上流側に中性子減
    速物質領域、及び冷却材下流側に上部軸方向ブランケッ
    ト燃料領域を有し、前記中性子反射領域が前記燃料要素
    束よりも冷却材下流側に、前記中性子減速物質要素束が
    前記中性子反射領域よりも冷却材下流側にそれぞれ位置
    していることを特徴とする燃料集合体。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3記載の燃料集合体が
    炉心の内部における前記炉心の半径方向内側領域に、請
    求項4記載の燃料集合体が前記炉心の内部における前記
    炉心の半径方向外側領域に位置していることを特徴とす
    る高速増殖炉の炉心。
  6. 【請求項6】 炉心燃料ペレットを装荷した炉心燃料集
    合体を複数個束ねた炉心領域、中性子減速物質を装荷し
    前記炉心領域を取り囲む中性子減速物質領域、及びブラ
    ンケット燃料ペレットを装荷し前記中性子減速物質領域
    を取り囲むブランケット燃料集合体を複数個束ねた径方
    向ブランケット領域を有する高速増殖炉の炉心におい
    て、前記炉心領域と前記中性子減速物質領域との間に、
    中性子捕獲反応によって発熱する発熱体要素を束ねた発
    熱体要素束、冷却材流路、及び前記発熱体要素束と前記
    冷却材流路とを取り囲むラッパ管を有する冷却材充填集
    合体を配置したことを特徴とする高速増殖炉の炉心。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104183278A (zh) * 2013-05-28 2014-12-03 中国核动力研究设计院 一种铍水慢化高通量工程试验堆堆芯
JP2017026372A (ja) * 2015-07-17 2017-02-02 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 高速炉用燃料要素及び燃料集合体並びにそれを装荷される炉心

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