JPH0763247B2 - マルチング播種機 - Google Patents

マルチング播種機

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JPH0763247B2
JPH0763247B2 JP63039199A JP3919988A JPH0763247B2 JP H0763247 B2 JPH0763247 B2 JP H0763247B2 JP 63039199 A JP63039199 A JP 63039199A JP 3919988 A JP3919988 A JP 3919988A JP H0763247 B2 JPH0763247 B2 JP H0763247B2
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丈太郎 山森
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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は播種床への被覆状態に敷設したマルチフイルム
の播種孔へ、そのフイルム上から引き続き正しく播種す
るための改良型マルチング播種機に関する。
〈従来の技術〉 一定の前後間隔ピツチをおいてマルチフイルムに点在開
口された播種孔と、これに対する播種位置とを正しく合
致対応させるに当って、そのフイルムの敷設作用に先立
って播種する装置としては、例えば特公昭62−16605号
が公知であり、又逆にフイルムの敷設後に連続して播種
する装置としては、例えば特開昭62−285712号が既に提
案されている。
そして、本発明の対象型式に相当する後者では、その構
成上マルチフイルムの播種孔をそのリールからの繰出作
用中において、バネ材から成る播種センサーにより位置
検知し、常時は播種筒の閉鎖状態にある播種シヤツター
を、その位置検知する毎の間歇的に播種の落下可能な開
放状態として作動させるようになっている。
〈発明が解決しようとする課題〉 ところが、上記公知発明の場合マルチフイルムに点在状
態として並ぶ播種孔の前後中心線上へ、その検知用セン
サーを正しく位置決めセツトしておく必要があり、その
使用に際しての準備作業上甚だ煩雑化し、このことは殊
更播種筒の複数を多連式として並列設置する時に顕著と
なる。
又、仮りに正しく位置決めセツトできたとしても、マル
チフイルムは約0.02〜0.03mmと云う極薄のプラスチツク
フイルムから成るため、気候や土質などの諸条件による
影響を受けて、そのリールからの繰出し作用中に弛みや
皺寄り、偏芯する如き繰出し姿勢の不正を生じやすく、
そうすると上記センサーが誤動作又は不作動となり、播
種ムラを招来すること必至である。
その公知発明の理想的な説明にも拘らず、実際上はその
安定・確実な効果を簡便な準備作業のもとに達成するこ
とが至難である。
更に、同じく後者の型式として、種子落下シユートから
マルチフイルム上へ落下放出させた種子を、その後掻き
取り体によりフイルムの播種孔へ掻き込むように構成し
た実開昭63−10824号も公知である。
しかし乍ら、この公知考案の第7、8図に記載された実
施例の場合、接地シユー(5)から起立させた種子洩れ
カバー(8)と、マルチシート(4)を押圧する左右一
対のローラー(6L)(6R)によって、そのシート(4)
に案内傾斜面(B)を弯曲形成する必要があり、しかも
その両ローラー(6L)(6R)によって播種管(2)の左
右両側を堰止めなければならず、目的を達成するための
必要構成として、著しく複雑・高価である。
そして、掻き取り体(1)の幅寸法が接地シユー(5)
のそれとほぼ等しく延在しているとしても、更に両ロー
ラー(6L)(6R)によって播種管(2)の左右両側を堰
止めたとしても、その両ローラー(6L)(6R)と掻き取
り体(1)との前後相互間には、側面視のほぼ三角形な
左右一対の間隙が必らずや発生し、しかも播種管(2)
の下端部(種子落下点)と掻き取り体(1)の前面(種
子捕捉点)との前後間隔距離が長いために、その過程で
転がる種子が上記左右一対の間隙から横方向へ逃げ洩れ
てしまって、すばやく捕捉することができず、その結果
マルチシート(4)の播種口(4a)内へ正確に掻き込む
ことは不可能である。
特に、上記播種管(2)は前下がりの傾斜設置状態にあ
り、トラクターの進行と逆らう方向に向かって、種子を
落下させるようになっているため、その落下点が上記マ
ルチシート(4)の弯曲した案内傾斜面(B)であるこ
ととも相俟って、種子はマルチシート(4)上へ言わば
ソフトタツチ的に落下せず、その大勢力の急激な落下に
よる踊り現象を必らずや生じることになる。
その意味からも種子を播種口(4a)内へ洩れなく確実に
掻き込む時間が足りず、そのためトラクターの進行速度
(播種作業速度)を遅くせざるを得なくなる。このこと
は、上記播種管(2)を垂直の設置状態に保つ場合で
も、全く同様に起ることが明らかである。
又、上記掻き取り体(1)が仮令マルチシート(4)と
の弾力的な接触状態にあるとしても、播種床の起伏に追
従作用することまでは不可能な構成であり、そのため左
右一対のローラー(6L)(6R)によって押圧されたマル
チシート(4)が、その非押圧部分の中間において皺寄
りを生じやすいこととも相俟ち、上記掻き取り体(1)
とマルチシート(4)との上下相互間隙から種子が後方
へ洩れ、その捕捉不能な事態も発生し得る。
そして、このような所問題は諸記公知考案の第11〜15図
に記載された実施例のように、その掻き取り体(1)を
播種管(2)の完全な包囲形状に造形したとしても、そ
れだけでは到底解消することができない。
〈課題を解決するための手段〉 本発明はこのような課題の改良を企図しており、そのた
めの構成上多数の播種孔が一定な前後間隔ピツチのもと
に開口分布されたマルチフイルムを、フイルム繰出しロ
ールにより繰り出して、播種床への被覆状態に敷設する
フイルム敷設装置と、種子収容ホツパー内の種子を種子
繰出してロールにより繰り出して、その種子落下シユー
トを通じて上記フイルム上へ放出される種子繰出し装置
とを備え、その種子繰出し装置をトラクターによって牽
引されるツールバーへ、左右方向に添う移動調整可能と
して取付けたマルチング播種機において、 上記種子収容ホツパーから前方へ、フイルム繰出しロー
ル上を跨ぐ如く一体的に派出させた連結アーチの前端部
を、上記ツールバーへの取付ブラケツトに対して、水平
な枢支ピンにより回動自在に連結し、上記播種床に播種
凹溝を付与する作溝器とその播種後に覆土する覆土器
も、上記枢支ピンを共通の運動支点として回動し得るよ
うにし、上記取付ブラケツトへ組付けユニツト化する一
方、 上記種子繰出しロールのロール支軸を種子収容ホツパー
の下端部に貫通横架させて、そのロール支軸の一端部に
固設した接地駆動輪により、上記種子繰出しロールを回
転駆動するように定め、上記種子落下シユートを種子収
容ホツパーの下端部から、上記ロール支軸を枢支点とす
る回動自在に、且つ常時自重での後下がり傾斜設置状態
に吊り下げると共に、その落下シユートの下端部へ上記
敷設後のフイルムと弾力的に接触し乍ら、そのフイルム
の播種孔に種子を掻き込む弾性スイーパーを取付けたこ
とを特徴とするものである。
〈作用〉 本発明の上記構成によれば、ツールバーへの取付ブラケ
ツトに対して、種子繰出し装置から派出する連結アーチ
の前端部と、作溝器並びに覆土器とが言わば共通の枢支
ピンにより、その支点廻りに回動し得るよう組付けユニ
ット化されているため、播種床の起伏に沿う効果的な追
従作用を行なうと共に、種子繰出し装置を形作る種子落
下シユートも、その作溝器や覆土器に自づと対応し合う
如く、有孔マルチフイルムに点在開口する播種孔の前後
中心線上へ正しく並列する関係状態に保たれることとな
る。
そして、トラクターの牽引によりマルチング播種機を前
進させると、マルチフイルムがそのフイルム敷設装置の
フイルム繰出しロールから順次連続的に繰り出され、播
種床への被覆状態に敷設される一方、その敷設後のフイ
ルム上へ引き続き種子繰出し装置の種子繰出しロールに
より種子が繰り出される処、その種子落下シユートの下
端部には弾性スイーパーが付属設置されているため、こ
れによりシユートから落下した種子が、フイルムの播種
孔から播種床の播種凹溝へ、自づと正しく掃き込まれる
のであり、常に安定な播種作用を営なめる。
〈実施例〉 以下、図示の実施例に基いて本発明の具体的構成を詳述
すると、その使用状態の概略全体を表わした第1図の側
面図において、(10)は図外のトラクターによって牽引
される耕耘ロータリーであり、そのロータリーリヤーカ
バー(11)に付属する整地板(12)の骨組パイプ材に
は、左右一対の培土器(13)がその畝立て幅を広狭調整
できるように取付けられている。
(14)は耕耘ロータリー(10)から後方への派出状態に
支架された枠フレームであって、平面視の全体的な略鳥
居型を呈しており、その後部両端位置へ連結固定された
左右一対の安定輪支持フレーム(15)には、安定輪(1
6)の支柱(17)が各々前後方向と上下方向に沿う移動
調整可能として取付けられている。
そして、その安定輪支持フレーム(15)の後方位置に、
本発明のマルチング播種機を形作るフイルム敷設装置
(A)と種子繰出し装置(B)とが、次のように装着使
用されるようになっているのである。
先づ、そのフイルム敷設装置(A)について言えば、こ
れは培土器(13)によって盛り上げ成形された播種床
(M)へ有孔マルチフイルム(18)を自動連続的に繰り
出すフイルム繰出しロール(19)と、その繰り出された
フイルム(18)を播種床(M)への被覆状態に押え込む
左右一対のフイルム押圧論(20)と、更にその押え込ま
れたフイルム(18)の左右両側面に覆土(21)を寄せ付
ける左右一対の土寄せデイスク(22)とから成り立って
いる。
(23)は上記安定輪支持フレーム(15)の後端部に、前
後方向への移動調整自在として嵌合連結された左右一対
の延長フレームであり、その各個の中途位置からフイル
ムハンガーアーム(24)が、上下方向への移動調整可能
に吊り下げられていると共に、その両ハンガーアーム
(24)の中途高さ位置を横架する如くに、マルチフイル
ム(18)の捲装状態にあるフイルム繰出しロール(19)
が、遊転自在に軸支されている。
(25)は同じく両ハンガーアーム(24)の下端位置に軸
架されたフイルムガイドロールであり、フイルム(18)
を円滑に後方へ誘導すべく遊転作用する。但し、トラク
ターの牽引によってマルチング播種機が前進しない限
り、そのフイルム(18)が繰出しロール(19)から繰り
出されることはなく、前進に伴なう押圧輪(20)の押え
込み作用を受け乍ら、その適度な緊張状態のもとに順次
連続して繰り出されるのである。
そのフイルム(18)が有孔形態として、前後方向に沿う
一定な間隔ピツチのもとで開口分布された多数の播種孔
(S)を有すること、言うまでもない。尚、左右一対の
ハンガーアーム(24)は、その相互間隔を広狭調整でき
るようになっており、以ってこれにフイルム繰出しロー
ル(19)を着脱操作し得るのである。
又、上記延長フレーム(23)の後端部からは、側面視の
略L字型をなす屈折アーム(26)が各々下向きに派生さ
れており、その前部下端位置に上記フイルム押圧輪(2
0)が、転動自在に軸支されている。(27)はその屈折
支点ピン、(28)は接地圧調整用の圧縮コイルバネであ
り、これによってクツシヨン材から成る押圧輪(20)
が、フイルム(18)を傷付けることなく押え込むように
なっている。(29)は屈折アーム(26)の全体を前下方
へ引き付ける引張りコイルバネの左右一対である。
更に、屈折アーム(26)の中途高さ位置からは後方に向
かって、デイスク支持アーム(30)も各々一体的に派生
されており、その後端部に土寄せデイスク(22)の支柱
(31)が、やはり上下方向への移動調整可能に取付けら
れている。その土寄せデイスク(22)も上記フイルム押
圧輪(20)や安定輪(26)と同様に、振動自由であるこ
と言うまでもない。
他方、第1図は側面図であるため、横方向からはオーバ
ーラツプして見えないけれども、上記枠フレーム(14)
の中央部からはセンターフレーム(図示省略)が、安定
輪支持フレーム(15)や延長フレーム(23)と平行する
如く、且つ前後方向への移動調整自在として後方に向か
い派生されている。(32)はそのセンターフレームの中
途位置から一体的に垂下するハンガーポストであって、
中空の角パイプ材から成り、これに上記した種子繰出し
装置(B)の取付け用ツールバー(33)が、フイルム繰
出しロール(19)と平行する吊り下げ設置状態に横架さ
れているのである。
つまり、ツールバー(33)はその中央部から垂立する支
柱(34)を備えた倒立T字型であり、その支柱(34)が
センターフレームのハンガーポスト(32)へ、上下方向
に沿う移動調整可能として嵌合されている。(35)はそ
の調整操作用の回動ハンドルを示している。尚、そのツ
ールバー(33)が上記した各種フレーム(14)(15)
(23)と同様に、中空の角パイプ材から成っていること
勿論である。
又、ツールバー(33)は第1図から明白なように、上記
フイルム繰出しロール(19)の直前位置に臨んでおり、
これに後述する種子繰出し装置(B)が、第2図から示
唆される多連式として、一定間隔おきの並列状態に設置
されているのである。
その場合、ツールバー(33)は正面視の倒立T字型をな
しているため、その左右両端部から各個の種子繰出し装
置(B)を、所謂抜き差しする如くに取付けることがで
きる。(36)は上記センターフレームの後端部から下向
き弯曲状態に派出された鎮圧輪支持アームであり、その
後部下端位置に鎮圧輪(37)が軸支されている。その鎮
圧輪(37)がフイルム(18)上を転動し、播種後の鎮圧
作用を営なむようになっているわけである。
次に、種子繰出し装置(B)について言えば、その各個
は第3〜9図から明白な通り、ほぼ漏斗型に造形された
種子収容ホツパー(38)と、その開口下端部を施蓋する
如く軸架された種子繰出しロール(39)と、その繰出し
ロール(39)を貫通横断するロール支軸(40)の一端部
に固設されて、繰出しロール(39)を回転駆動する接地
駆動輪(41)とから組付けユニツト化されていると共
に、併せて繰出しロール(39)によりホツパー(38)か
ら繰り出された種子(E)の落下シユート(42)も、そ
のホツパー(38)から自重によって吊り下がる常時後下
がりの傾斜設置状態にあり、且つ繰出しロール(39)の
回転軸線を枢支点として、起伏的に回動作用するように
なっている。
上記接地駆動輪(41)は、その表面がスポンジなどの弾
性材から成り、これによってフイルム(18)上を傷付け
ることなく転動し、そのフイルム(18)を播種床(M)
への接着状態に平面化すると共に、種子繰出しロール
(39)を回転させる。(43)は繰出しロール(39)の表
面に付与された種子受け入れ凹溝、(44)はその受け入
れ種子(E)の調量用スクレーパーブラシである。
又、(45)は上記ホツパー(38)の下部壁面を形作る左
右一対の繰出しロール軸受板であり、これから前方に向
かって、上記フイルム繰出しロール(19)上を跨ぐ連結
アーチ(46)が派生されていると共に、その連結アーチ
(46)の前端部には上記ツールバー(33)への取付ブラ
ケツト(47)が固着されてもいる。同じく連結アーチ
(46)の後端部は固定ピン(48)などによって、上記繰
出しロール軸受板(45)へ固定一体化されている。
つまり、種子繰出し装置(B)は播種床(M)に敷設さ
れた有孔マルチフイルム(18)上へ、引き続き種子
(E)を繰り出し作用するものとして、そのフイルム繰
出しロール(19)の直後位置に望まれている。しかも、
上記取付ブラケツト(47)は短尺な中空の角パイプ材か
ら成り、長尺なツールバー(33)に沿って左右方向へ移
動調整できるように、且つそのツールバー(33)へ抜き
差し自在として嵌合されており、以ってフイルム(18)
に点在開口する播種孔(S)の前後中心線(Y−Y)上
へ、種子落下シユート(42)が正しく対応合致するよう
位置決め配設されるようになっているのである。(49)
はそのツールバー(33)に対する取付ブラケツト(47)
の位置決め固定ボルトを示している。
上記種子繰出しロール(39)を回転駆動するロール支軸
(40)は、第7図から明白なように、その繰出しロール
(39)と嵌合する駆動用角軸部(40a)のほか、その角
軸部(40a)の両端部に隣接する左右一対の枢支用丸軸
部(40b)も備えており、その両丸軸部(40b)が上記ホ
ツパー(38)の繰出しロール軸受板(45)を貫通横架す
る組付け状態にある。
尚、繰出しロール(39)はそのロール支軸(40)を抜き
出すことにより、これを種子(E)の大きさや種類など
に応じて、その種子受け入れ凹溝(43)の異なる別品と
着脱・変換することも可能である。
他方、上記種子落下シユート(42)は繰出しロール(3
9)の表面へ下方から臨む断面U字型の細長い受樋状を
なしており、その中途部に開口する左右一対の吊り下げ
孔(50)が、上記ロール支軸(40)の両丸軸部(40b)
へ嵌め付けられることによって、常時には自重での後下
がりな傾斜設置状態を保ちつつも、上記繰出しロール
(39)の回転軸線を枢支点として、播種床(M)の起伏
に追従する回動作用を営なめようになっている。
(51)は種子落下シユート(42)の上端部をなすストツ
パー片であり、そのストツパー片(51)が上記繰出しロ
ール軸受板(45)か、又はこれから一体的に起立する連
結アーチ(46)へ、下方からの係脱自在に係止されるよ
うになっている。トラクターによるマルチング播種機の
上昇作動時にも、その種子繰出し装置(B)の落下シユ
ート(42)が上記枢支点を中心として、前方へ過渡に回
動作用することを規制し、再度下降させた時に、自づと
正規な後下がりの傾斜設置状態を保つようになっている
のである。
(52)は上記フイルム(18)の播種孔(S)内へ種子
(E)を掃き込み作用する弾性スイーパーであって、フ
イルム(18)と弾力的に接触するブラシ(52a)と、そ
の上記シユート(42)への取付ブラケツト(52b)とか
ら成る。そして、その弾性スイーパー(52)の取付ブラ
ケツト(52b)が上記シユート(42)の下端部に固定横
架された取付ベース(53)へ、ボルト(54)とその締結
ナツト(55)並びにワツシヤ(56)を介して着脱自在に
取付けられている。
その取付状態では、種子落下シユート(42)が上記のよ
うな後下がり傾斜設置状態にあることとの関係、弾性ス
イーパー(52)もこれに順応する如く、側面から見てフ
イルム(18)の表面と交叉する角度(ブラシの接触角
度)(θ)が、90度未満の鋭角をなし、そのブラシ(52
a)によって種子落下シユート(42)の直後位置を遮断
する。
このように、弾性スイーパー(52)は種子落下シユート
(42)の下端部へ一体動作するように付属設置されてい
るため、そのシユート(42)と弾性スイーパー(52)と
の相互間隔距離(L)が、極力短小な寸法として接合し
合うことになり、その結果シユート(42)から落下した
種子(E)は、フイルム(18)上を左右方向へ言わば逃
げ転がり拡散する時間的な余裕なく、そのスイーパー
(52)のブラシ(52a)によって即刻捕捉され、フイル
ム(18)の播種孔(S)内へ洩れなく確実に掃き込まれ
るのである。
その場合、上記ボルト(54)の受け入れ孔を上下方向に
沿う細長い調整長孔(57)として、弾性スイーパー(5
2)の取付ブラケツト(52b)に開口形成することによ
り、フイルム(18)に対するブラシ(52a)の接触作用
長さ又は弾力度を、予じめ調整セツトできるように定め
ることが好ましい。
又、上記弾性スイーパー(52)のブラシ(52a)につい
ても、これを第10〜13図から示唆されるように、その取
付ブラケツト(52b)における口金部の弯曲によって、
前方が開放する底面視のU字型やV字型に造形し、その
幅寸法(W)をフイルム(18)における播種孔(S)の
開口径よりも広幅化することにより、シユート(42)か
らの落下種子(E)を一層すばやく捕捉しつつ、播種孔
(S)に向かい自づと安定良く寄せ集めて、掃き込める
ように定めることが望ましい。
尚、上記ブラシ(52a)のそれ自身については、フイル
ム(18)や種子(E)と弾力的に接触する限り、植毛さ
れた箒形態のみならず、スポンジやその他の弾性材から
膜形態などに作成しても良い。
何れにしても、上記種子繰出し装置(B)をトラクター
により牽引されるツールバー(33)へ取付け使用して、
そのマルチング播種機を前進させると、フイルム敷設装
置(A)のフイルム繰出しロール(19)からマルチフイ
ルム(18)が順次自動連続的に繰り出され、その播種床
(M)への被覆状態に敷設されると共に、その敷設後の
フイルム(18)上へ引き続き種子繰出しロール(39)に
よって、ホツパー(38)内の種子(E)が連続的又は間
歇的に繰り出され、シユート(42)を経て落下放出され
ることになるが、そのフイルム(18)上に落下した種子
(E)は弾性スイーパー(52)のブラシ(52a)によ
り、直ちにフイルム(18)の播種孔(S)内へ自づと正
しく掃き込まれ、後述の作溝器(C)により予じめ播種
床(M)に付与された播種凹溝(G)へ、ムラなく播種
される結果となるのである。
又、上記シユート(42)は種子繰出しロール(39)の回
転軸線を枢支点として、その自重での後下がりな傾斜設
置状態に吊り下げられており、その下端部に上記弾性ス
イーパー(52)が付属設置されているため、そのためシ
ユート(42)と弾性スイーパー(52)は播種床(M)の
起伏に追従する如く、相互の一体に動作し、その結果種
子(E)の掃き込み洩れを生ずるおそれがなく、その種
子(E)やフイルム(18)を傷付けるおそれもない。
更に、ツールバー(33)に対する種子繰出し装置(B)
の連結アーチ(46)は、その前端部において上記取付ブ
ラケツト(47)から一体的に派生する左右一対のステー
(58)へ、水平な枢支ピン(59)を介して回動自在に連
結されている。
つまり、両ステー(58)を水平に貫通する枢支ピン(5
9)へ、軸筒(60)を回動可能に套嵌させると共に、そ
の軸筒(60)の中央部へ連結アーチ(46)の前端部を起
立状態に固着一体化してある。他方、同じく連結アーチ
(46)の後端部が繰出しロール軸受板(45)へ、固定ピ
ン(48)によって固定されていることについては、上記
した通りである。
そのため、種子繰出し装置(B)の作業姿勢がツールバ
ー(33)の上下揺動々作に起因して、第9図のように前
後方向へ傾き変化した場合でも、その弾性スイーパー
(52)の付属するシユート(42)が種子繰出しロール
(39)の回転軸線を中心として、起伏的な回動作用を行
なえるように枢支されていることとも相俟って、フイル
ム(18)に対するブラシ(52a)の上記接触角度(θ)
を常時一定の不変に保つことができ、種子(E)の安定
な掃き込み作用上著しく効果的である。
又、上記取付ブラケツト(47)から派生するステー(5
8)と、これに対する連結アーチ(46)の枢支ピン(5
9)をそのまま兼用して、フイルム(18)の敷設作用に
先立つ作溝器(C)と、播種作用後の覆土器(D)も組
付けユニツト化されていると共に、その作溝器(C)の
覆土器(D)が上記枢支ピン(59)の水平軸線を中心と
して、回動できるように定められている。
即ち、これを併記した第3〜6図において、引き続く符
号(61)は作溝輪支持アームであり、その二叉状の前部
上端位置が上記取付ブラケツト(47)のステー(58)を
挟んだ状態のもとで、そのステー(58)へ連結アーチ
(46)の枢支ピン(59)により回動可能に連結されてい
る。
(62)は同じく支持アーム(61)の二叉状をなす後部下
端位置に軸支された作溝輪であって、上記フイルムガイ
ドロール(25)の直前位置に臨んでおり、フイルム(1
8)の敷設作用に先立って播種床(M)を転動しつつ、
これに播種凹溝(G)を付与する。(63)はその作溝輪
支持アーム(61)の中途部に介在されたバネ受け座を示
している。
又、(64)は作溝輪(62)やフイルム(18)の播種孔
(S)を左右方向から挟むように、1本のバネ線材から
前後方向に沿って延在する平面視の細長いU字型に曲成
された覆土棒であり、その前部上端近傍が蔓捲き支持部
(64a)として、上記枢支ピン(59)の軸筒(60)へ捲
き付けられていると共に、これから連続的に起立する上
端が正面視の倒立U字状係止バー部(64b)として、連
結アーチ(46)へ後方から弾圧係止されている。そのた
め、作溝輪支持アーム(61)の下面に沿って、後方へ延
長された覆土棒(64)の接地部分には、一定な沈下弾圧
力が付与される結果となっている。
そして、その覆土棒(64)の自由後端が覆土作用部(64
c)として、相互の内向きに折り曲げられており、フイ
ルム(18)の播種孔(S)内に掃き込み後の種子(E)
を覆土作用するようになっている。その際、覆土棒(6
4)は上記のように線材から曲成されているため、その
表面に対する無用な土の付着・堆積や、同じく表面によ
るフイルム(18)の傷付きを効果的に予防できると共
に、全体的な蔓巻きバネ形態とも相俟って、その覆土作
用部(64c)の確実な沈下状態を維持し得るのである。
(65)は上記作溝輪支持アーム(61)のバネ受け座(6
3)と向かい合うように、その覆土棒(64)の中途部へ
固定状態に介挿横架されたボルト支持片であり、これに
は上方からバネ受け座(63)を貫通しつつ、接地圧力の
調整ボルト(66)が進退自在に螺入されている。(67)
はそのボルト(66)の頭部とバネ受け座(63)との上下
相互間に介在された緩衝用のコイルバネを示している。
つまり、その調整ボルト(66)を下方へ締め上げ状に螺
進操作すると、上記作溝輪(62)が強く接地されて、こ
れによる播種凹溝(G)が深くなり、逆にボルト(66)
を上方へ螺退操作すれば、作溝輪(62)の接地圧力が弱
まって、これによる播種凹溝(G)が浅くなるように定
められているわけである。何れにしても、上記の構成に
よれば、弾性スイーパー(52)が付属する種子繰出し装
置(B)には、作溝器(C)と覆土器(D)も組付けユ
ニツト化されており、その組付けに際し上記枢支ピン
(59)が、作溝輪(62)と覆土棒(64)並びに連結アー
チ(46)の同一運動支点として悉く共用されているた
め、その全体構成につき著しく合理的に簡素化されるこ
ととなり、好適な作溝作用と覆土作用も得られる。
又、その枢支ピン(59)は取付ブラケツト(47)から一
体的に派出するステー(58)を貫通横架しているため、
上記種子繰出し装置(B)と作溝器(C)並びに覆土器
(D)の全体を、その一挙同時に且つフイルム(18)に
おける播種孔(S)の前後中心線(Y−Y)上へ自づと
正しく対応合致する関係状態として、ツールバー(33)
に対し所謂ワンタツチ操作式に能率良く設置作業するこ
ともできるのであり、種子繰出し装置(B)の多連化に
とって著しく優れる。
第3〜6図では作溝器(C)として、その播種床(M)
を転動する作溝輪(62)の形態に定めているが、これに
代る第14〜18図のような所謂シユー又は橇の形態を採用
することができる。この点、第14、15図の第1変形実施
例では作溝器(C)を断面円形の作溝棒(68)として具
合化しており、これによればその約後半部をフイルム
(18)とオーバーラツプする如く、そのフイルム(18)
の下面に沿って延長させることも可能である。
又、別な第16〜18図の第2変形実施例では、作溝器
(C)を断面角形の比較的長尺な作溝箱(69)として、
やはりフイルム(18)の下面に沿い延在させていると共
に、その後端部から左右一対の排土片(70)も派出させ
ている。これによれば、播種床(M)に対して折角造形
された播種凹溝(G)の内部へ、その後に左右方向から
盛土が落下することを効果的に防止でき、その意味から
一層実益大であると言える。
尚、第14〜18図の第1、2変形実施例におけるその余の
構成は、第3〜6図の上記基本実施例と実質的に同一で
あるため、その第14〜18図に第3〜6図との対応符号を
記入するにとどめて、その詳細な説明を割愛する。
〈発明の効果〉 以上のように、本発明では多数の播種孔(S)が一定な
前後間隔ピツチのもとに開口分布されたマルチフィルム
(18)を、フイルム繰出しロール(19)により繰り出し
て、播種床(M)への被覆状態に敷設するフイルム敷設
装置(A)と、 種子収容ホツパー(38)内の種子(E)を種子繰出しロ
ール(39)により繰り出して、その種子落下シユート
(42)を通じて上記フイルム(18)上へ放出させる種子
繰出し装置(B)とを備え、 その種子繰出し装置(B)をトラクターによって牽引さ
れるツールバー(33)へ、左右方向に沿う移動調整可能
として取付けたマルチング播種機において、 上記種子収容ホツパー(38)から前方へ、フイルム繰出
しロール(19)上を跨ぐ如く一体的に派出させた連結ア
ーチ(46)の前端部を、上記ツールバー(33)への取付
ブラケツト(47)に対して、水平な枢支ピン(59)によ
り回動自在に連結し、 上記播種床(M)に播種凹溝(G)を付与する作溝器
(C)と、その播種後に覆土する覆土器(D)も、上記
枢支ピン(59)を共通の運動支点として回動し得るよう
に、上記取付ブラケツト(47)へ組付けユニツト化する
一方、 上記種子繰出しロール(39)のロール支軸(40)を種子
収容ホツパー(38)の下端部に貫通横架させて、そのロ
ール支軸(40)の一端部に固設した接地駆動輪(41)に
より、上記種子繰出しロール(39)を回転駆動するよう
に定め、 上記種子落下シユート(42)を種子収容ホツパー(38)
の下端部から、上記ロール支軸(40)を枢支点とする回
動自在に、且つ常時自重での後下がり傾斜接地状態に吊
り下げると共に、 その落下シユート(42)の下端部へ上記敷設後のフイル
ム(18)と弾力的に接触し乍ら、そのフイルム(18)の
播種孔(S)に種子(E)を掻き込む弾性スイーパー
(52)を取付けてあるため、冒頭に述べた従来技術の課
題を悉く改良できる効果がある。
即ち、本発明の場合播種床(M)への被覆状態として敷
設されたフイルム(18)上へ種子(E)を落下放出さ
せ、その種子(E)を引き続き弾性スイーパー(52)に
より、フイルム(18)の播種孔(S)へ掃き込む方式で
あるが、特にその種子繰出し装置(B)の種子繰出しロ
ール(39)は、フイルム(18)上を転動する接地駆動輪
(41)によって回転駆動されるようになっていると共
に、種子落下シユート(42)がその繰出しロール(39)
の回転軸線を枢支点とする回動自在に、且つ常時自重に
よる後下がりな傾斜設置状態として、種子収容ホツパー
(38)の下端部から吊り下げられており、しかもその落
下シユート(42)の下端部に上記種子用掃き込み用の弾
性スイーパー(52)が取付けられている。
そのため、トラクターにより牽引されたマルチング播種
機の進行に順応する如く、種子(E)を繰出しロール
(39)から落下シユート(42)を経て、播種床(M)に
敷設済みのフイルム(18)上へソフトタツチ的の滑らか
に、且つ確実に落下放出させることができ、その落下点
での踊り現象を防止し得るばかりでなく、落下した種子
(E)にその後左右方向へ逃げ転がり拡散する時間的な
余裕を与えず、上記弾性スイーパー(52)によりすばや
く補捉して、フイルム(18)の播種孔(S)へ洩れなく
掃き込むこともできることになる。
その場合、弾性スイーパー(52)として請求項2に記載
の通り、そのブラシ(52a)を前方が開放する底面視の
U字型やV字型に弯曲形成するならば、上記種子(E)
をフイルム(18)の播種孔(S)に向かって自づと寄せ
集めることができるため、上記効果をますます昂め得る
のである。
又、上記弾性スイーパー(52)の付属する種子落下シユ
ート(42)は、種子繰出しロール(39)の回転軸線を枢
支点とする回動自在に、且つ常時自重での後下がりな傾
斜設置状態として吊り下げられているため、播種床
(M)の起伏に対して自づと効果的に追従し、その付属
のスイーパー(52)がフイルム(18)と弾力的に接触す
ることも相俟って、種子(E)の補捉洩れ(播種ムラ)
を生ずるおそれがなく、その播種作用の安定性に優れ
る。
特に、請求項3の構成を採用するならば、弾性スイーパ
ー(52)の取付ブラケツト(52b)に開口する調整長孔
(57)に沿って、そのスイーパー(52)を昇降操作する
ことにより、フイルム(18)に対するブラシ(52a)の
接触作用長さ又は弾力度を調整することができ、上記播
種作用の安定性を一層向上させ得る効果がある。
更に、本発明では種子繰出し装置(B)をツールバー
(33)へ取付けるに当り、その種子繰出し装置(B)の
種子収容ホツパー(38)から前方へ、フイルム繰出しロ
ール(19)を跨ぐ如く一体的に派出された連結アーチ
(46)の前端部が、そのツールバー(33)への取付ブラ
ケツト(47)に対して、水平な枢支ピン(59)により回
動自在に連結されていると共に、播種床(M)に播種凹
溝(G)を付与する作溝器(C)と、その播種後の種子
(E)を覆土する覆土器(D)も、上記枢支ピン(59)
を共通の運動支点として回動し得るように、上記取付ブ
ラケツト(47)へ組付けユニツト化されている。
そのため、種子繰出し装置(B)と作溝器(C)並びに
覆土器(D)の全体を、共通の枢支ピン(59)により一
挙同時に、且つフイルム(18)における播種孔(S)の
前後中心線(Y−Y)上へ自づと正しく対応合致する関
係状態として、上記ツールバー(33)へ所謂ワンタツチ
操作的に能率良く設置することができ、その多連化の作
業性に著しく優れる効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るマルチング播種機の使用状態を示
す全体概略側面図、第2図はその種子繰出し装置の並列
作用状態を示す概略背面図、第3図は種子繰出し装置の
単体を抽出した使用状態の斜面図、第4図は同じく側面
図、第5、6図は第4図の5−5線並びに6−6線の各
断面図、第7、8図のその種子繰出し装置の分解斜面図
と使用状態の側断面図、第9図は同じく種子繰出し装置
の姿勢変化を示す側面図、第10、11図は種子掃き込み用
弾性スイーパーのブラシ形態を2種示す斜面図、第12、
13図はその2種とフイルムの播種孔との作用関係状態を
示す各底面図、第14、15図は第3、4図に対応する種子
繰出し装置の第1変形実施例を示す斜視図と側面図、第
16図は同じく第3図に対応する種子繰出し装置の第2変
形実施例を示す斜面図、第17図はその作溝器の部分拡大
斜面図、第18図は第17図の18−18線に沿う使用状態の拡
大断面図である。 (18)……マルチフイルム (19)……フイルム繰出しロール (33)……ツールバー (38)……種子収容ホツパー (39)……種子繰出しロール (40)……ロール支軸 (41)……接地駆動輪 (42)……種子落下シユート (46)……連結アーチ (47)……取付ブラケツト (52)……弾性スイーパー (52a)……ブラシ (52b)……取付ブラケツト (53)……取付ベース (54)……ボルト (55)……ナツト (57)……調整長孔 (59)……枢支ピン (A)……フイルム敷設装置 (B)……種子繰出し装置 (C)……作溝器 (D)……覆土器 (E)……種子 (G)……播種凹溝 (M)……播種床 (S)……播種孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の播種孔(S)が一定な前後間隔ピツ
    チのもとに開口分布されたマルチフイルム(18)を、フ
    イルム繰出しロール(19)による繰り出して、播種床
    (M)への被覆状態に敷設するフイルム敷設装置(A)
    と、 種子収容ホツパー(38)内の種子(E)を種子繰出しロ
    ール(39)により繰り出して、その種子落下シユート
    (42)を通じて上記フイルム(18)上へ放出させる種子
    繰出し装置(B)とを備え、 その種子繰出し装置(B)をトラクターによって牽引さ
    れるツールバー(33)へ、左右方向に沿う移動調整可能
    として取付けたマルチング播種機において、 上記種子収容ホツパー(38)から前方へ、フイルム繰出
    しロール(19)上を跨ぐ如く一体的に派出させた連結ア
    ーチ(46)の前端部を、上記ツールバー(33)への取付
    ブラケツト(47)に対して、水平な枢支ピン(59)によ
    り回動自在に連結し、 上記播種床(M)に播種凹溝(G)を付与する作溝器
    (C)と、その播種後に覆土する覆土器(D)も、上記
    枢支ピン(59)を共通の運動支点として回動し得るよう
    に、上記取付ブラケツト(47)へ組付けユニツト化する
    一方、 上記種子繰出しロール(39)のロール支軸(40)を種子
    収容ホツパー(38)の下端部に貫通横架させて、そのロ
    ール支軸(40)の一端部に固設した接地駆動輪(41)に
    より、上記種子繰出しロール(39)を回転駆動するよう
    に定め、 上記種子落下シユート(42)を種子収容ホツパー(38)
    の下端部から、上記ロール支軸(40)を枢支点とする回
    動自在に、且つ常時自重での後下がり傾斜設置状態に吊
    り下げると共に、 その落下シユート(42)の下端部へ上記敷設後のフイル
    ム(18)と弾力的に接触し乍ら、そのフイルム(18)の
    播種孔(S)に種子(E)を掻き込む弾性スイーパー
    (52)を取付けたことを特徴とするマルチング播種機。
  2. 【請求項2】弾性スイーパー(52)をフイルム(18)と
    弾性的に接触するブラシ(52a)と、その種子落下シユ
    ート(42)への取付ブラケツト(52b)とから形作り、 そのブラシ(52a)を前方が開放する底面視のU字型や
    V字型に弯曲させたことを特徴とする請求項1記載のマ
    ルチング播種機。
  3. 【請求項3】弾性スイーパー(52)をフイルム(18)と
    弾力的に接触するブラシ(52a)と、その種子落下シユ
    ート(42)への取付ブラケツト(52b)とから形作り、 その取付ブラケツト(52b)を上下落下シユート(42)
    の下端部に固定横架された取付ベース(53)へ、ボルト
    (54)とナツト(55)により取付けると共に、 そのボルト(54)の受け入れ孔を上下方向に沿う細長い
    調整長孔(57)として、上記取付ブラケツト(52b)に
    開口形成したことを特徴とする請求項1記載のマルチン
    グ播種機。
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