JP3019300B1 - 甘藷用蔓切り機の蔓掻き上げ装置 - Google Patents

甘藷用蔓切り機の蔓掻き上げ装置

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JP3019300B1
JP3019300B1 JP11095793A JP9579399A JP3019300B1 JP 3019300 B1 JP3019300 B1 JP 3019300B1 JP 11095793 A JP11095793 A JP 11095793A JP 9579399 A JP9579399 A JP 9579399A JP 3019300 B1 JP3019300 B1 JP 3019300B1
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Abstract

【要約】 【課題】蔓切り用フレールモアー本体の対畝高さが変え
られても、これに応じて調整作業する必要のない蔓掻き
上げ装置を提供する。 【解決手段】蔓切り用フレールモアー本体(A)のカバ
ープレート(23)から左右一対の取付ステー(54)
を派出させて、その先端部へ揺動フレーム(55)の中
途高さ位置を枢着すると共に、畝溝(G)に沿い転動す
る丸鋸形態の蔓掻き上げディスク(58)を揺動フレー
ム(55)の下端部へ軸支する一方、そのディスク(5
8)に接地弾圧力を付与するコイルバネ(61)を、同
じく揺動フレーム(55)の上端部と取付ステー(5
4)の基端部との相互間へ連繋掛架させて、上記ディス
ク(58)により畝溝(G)から掻き上げた甘藷の蔓
(M)を、フレールモアー本体(A)のフレール刃(2
1)により細かく切断するように定めた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は甘藷用蔓切り機の蔓
掻き上げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に最も近似すると思われる甘藷の
蔓切り機として、実公平6−18417号が公知であ
り、これでは畝(A)の表面を被覆したフィルム(F)
の両側部(f)と、その畝裾部分(B)に繁茂する甘藷
(C)の蔓(D)とを、左右一対のデバイダー(16)
により畝(A)の上面まで押し上げ、その押し上げられ
た蔓(D)を蔓刈体(9)の刈刃(11)によって切断
するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知考
案の蔓(D)を押し上げるデバイダー(16)は固定式
として、カバー体(12)の取付枠(15)から蔓刈体
(9)の前下方へ傾斜設置状態に突出されており、しか
もその先端部(20)が畝裾部分(B)の土中へ突き刺
し侵入状態に保たれるようになっている。
【0004】そのため、上記畝裾部分(B)のフィルム
押え土(E)が収穫までの間に硬く固結することとも相
俟って、デバイダー(16)の先端部(20)には進行
上大きな抵抗が作用し、上記蔓(D)を円滑に安定良く
押し上げることが困難であり、その細かく切断されずに
残る蔓(D)が、引続く圃場の耕耘作業時にロータリー
耕耘軸へ巻き付くこととなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の改良を企図しており、そのための構成上畝上を横断す
る蔓切り用フレールモアー本体と、その畝に対する設置
高さを調整すべく、上記フレールモアー本体の後端部へ
昇降操作自在に吊持されて、畝溝を転動する左右一対の
尾輪とから成り、上記フレールモアー本体のフレール刃
をその牽引用のトラクター機体から取り出した動力によ
り回転駆動する甘藷の蔓切り機において、
【0006】上記フレールモアー本体のフレール刃を覆
うカバープレートから前下方へ、左右一対の取付ステー
を一体的に派出させて、その各派出先端部へ側面視のほ
ぼL字型に屈曲する揺動フレームの中途高さ位置を枢着
すると共に、
【0007】畝溝に沿って転動する丸鋸形態の蔓掻き上
げディスクを、上記各揺動フレームの下端部へ軸支する
一方、その各蔓掻き上げディスクに接地弾圧力を付与す
る引張りコイルバネを、同じく各揺動フレームの上端部
と上記取付ステーの基端部との前後相互間へ連繋掛架さ
せて、
【0008】上記蔓掻き上げディスクにより畝溝から掻
き上げた甘藷の蔓を、フレールモアー本体のフレール刃
により細かく切断するように定めたことを特徴とするも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の具体
的構成を詳述すると、その甘藷の蔓切り機は図1〜4の
ような畝(10)上を横断する蔓切り用フレールモアー
本体(A)と、その設置高さの調整装置(B)並びにフ
レールモアー本体(A)への蔓掻き上げ装置(C)とを
備えており、トラクター機体(T)によって牽引される
ようになっている。
【0010】(11)はフレールモアー本体(A)の左
右方向に沿い長く延在する水平なメインフレームであっ
て、丸パイプ材から成り、その中間部には伝動用ベベル
ギヤケース(12)が固定設置されている。(13)は
そのベベルギヤケース(12)から前方へ派出する入力
軸であり、一定長さのユニバーサルジョイント軸(1
4)を介して、トラクター機体(T)の動力取出軸(1
5)と着脱自在に伝動連結されることとなる。
【0011】(16)(17)は上記メインフレーム
(11)の両端部を支持する左右一対のサイドプレート
であり、その一方が伝動用ベルトケース(18)の取付
ベースをなしている。(19)は両サイドプレート(1
6)(17)における後端部同志の相互間へ水平に固定
横架された角パイプ材の補強ビーム、(20)は他方の
サイドプレート(17)における下端部と、上記ベルト
ケース(18)の下端部との相互間を横架する状態に軸
受けされた水平な回転刃軸であり、上記入力軸(13)
からの動力により伝動ベルト(図示省略)を介して、図
2の矢印(F1)で示す方向へ回転駆動されるようにな
っている。
【0012】(21)は上記回転刃軸(20)の長手方
向に沿う一定間隔ピッチでの配列分布として、且つその
刃軸(20)の円周面から枢支状態に植立された多数の
蔓切り用フレール刃(ハンマーナイフ)であり、畝(1
0)とその両サイドの畝溝(G)に対応する全体的な有
効切断作用幅(W)と、一定の回転軌跡(R)とを備え
ている。
【0013】更に言えば、そのフレールモアー本体
(A)を形作る多数の蔓切り用フレール刃(21)は、
図4のような180度の直径線上に正しく向かい合い並
列する1組づつとして、その1組づつが交互に直交する
側面視の十文字型をなす放射対称形態に植立されている
のである。
【0014】しかも、その多数のフレール刃(21)の
うち、畝(10)の上面へ最も接近する位置にある数組
の中間フレール刃(21a)だけは、好ましくはその畝
(10)の垂直中心線(O−O)を挟む2組の中間フレ
ール刃(21a)だけは、畝(10)の上面にへばり付
いている蔓(M)の根元部(a)を切断するために、そ
の刃先が上記垂直中心線(O−O)とほぼ平行な比較的
長いストレート形態に設定されており、畝(10)に被
覆されているマルチフィルム(22)までも、アットラ
ンダムに細かく切断しないようになっている。
【0015】つまり、畝(10)の上面へ臨む中間フレ
ール刃(21a)によって、蔓(M)の根元部(a)を
切断する際、その刃先が万一フィルム(22)に触れた
としても、上記垂直中心線(O−O)とほぼ平行なスト
レート形態をなすため、その1組づつの180度だけ回
転する毎に、上記マルチフィルム(22)へ点線状態と
なる切り目を与えるに過ぎず、その結果マルチフィルム
(22)の全体を追って畝(10)からすばやく確実に
剥ぎ取り作業することができる。
【0016】他方、畝(10)の上面から徐々に遠ざか
る残余位置の周辺フレール刃(21b)は、畝(10)
の両裾野部から蔓掻き上げ装置(C)により掻き上げら
れる蔓(M)の中途部(b)を切断するために、その刃
先が悉くV字型又はレ字型の分岐形態として設定されて
おり、これによって蔓(M)を極力細かく切断できるよ
うになっている。
【0017】(23)は上記蔓切り用フレール刃(2
1)の上面全体を覆うカバープレートであって、フレー
ル刃(21)の回転軌跡(R)に沿うアーチ型をなして
おり、その後端部が両サイドプレート(16)(17)
の上記補強ビーム(19)に被着一体化されている。
(24)は同じくフレール刃(21)の後面全体を覆う
ゴム垂れである。
【0018】又、(25)は上記伝動用ベベルギヤケー
ス(12)から斜め前上方へ一体的に派出されたトップ
リンクホルダーであり、その派出先端部の水平なトップ
ピン(26)がトラクター機体(T)のトップリンク
(27)と係脱自在に係止される。
【0019】(28)は上記フレールモアー本体(A)
のメインフレーム(11)から前方へ一体的に派出され
た左右一対のロワーリンクホルダーであり、その両ロワ
ーリンクホルダー(28)の派出先端部から横向きに突
出する水平なロワーピン(29)が、トラクター機体
(T)のロワーリンク(30)と係脱自在に係止され、
そのトラクター機体(T)上に搭載の油圧シリンダー装
置(31)によって、蔓切り機の全体が昇降作動される
ようになっている。
【0020】次に、畝(10)に対するフレールモアー
本体(A)の設置高さ調整装置(B)を説明すると、こ
れは図1、2のような左右一対の尾輪(32)を吊持す
る平行リンク運動機構として形作られている。
【0021】即ち、両サイドプレート(16)(17)
における上記補強ビーム(19)の中間部からは、角パ
イプ材の固定マスト(33)が一体的に垂立されてい
る。(34)(35)はその固定マスト(33)の中途
高さ位置を安定良く挟持する上側支持ステーと下側支持
ステーとの一対づつであり、何れも上記ベベルギヤケー
ス(12)から後方へ一体的に派出されている。
【0022】(36)は上記補強ビーム(19)の後方
位置に横架する水平なツールバーであって、これも角パ
イプ材から成り、左右一対の第1リンクアーム(37)
を介して両サイドプレート(16)(17)の水平な補
強ビーム(19)と枢支連結されている。(38)(3
9)はその前後一対づつの枢支ボルト、(40)は両第
1リンクアーム(37)の中途連結バーである。
【0023】(41)は上記ツールバー(36)に左右
方向へのスライド自在として套嵌された左右一対の尾輪
支持杆であり、その各個の下端部に軸支された尾輪(3
2)が、畝(10)の両サイドに位置する畝溝(G)を
転動するようになっている。(42)はその尾輪支持杆
(41)を畝溝(G)と対応するように位置決め固定す
るための調整ボルトである。尚、左右一対の尾輪(3
2)は言うまでもなくゴムタイヤ車輪から成る。
【0024】又、上記ツールバー(36)の中間部から
は固定マスト(33)と平行な角パイプ材の吊持杆(4
3)が、一体的に垂立されている。しかも、その吊持杆
(43)の上端部と上記した上側支持ステー(34)の
派出後端部との相互間が、第1リンクアーム(37)と
平行な第2リンクアーム(44)を介して枢支連結され
ている。(45)(46)はその前後一対の枢支ボルト
である。
【0025】(47)は上記第2リンクアーム(44)
の中途部から一体的に垂立する挟持片であり、その上端
部にはナット(48)が介挿設置されている。(49)
は上記尾輪(32)の昇降調整ハンドルであって、その
先端部のネジ軸(50)が上記ナット(48)に螺合締
結されているため、これを回動操作すれば、上記第1、
2リンクアーム(37)(44)とこれにより吊持され
た尾輪(32)が、昇降することとなる。その結果、上
記畝(10)に対するフレールモアー本体(A)の設置
高さが調整されるのである。
【0026】(51)は昇降調整ハンドル(49)の基
端部を受け持つ支持片であり、上記トップリンクホルダ
ー(25)から一体的に派出されている。(52)は同
じく昇降調整ハンドル(49)の中途部を受け持つ駒で
あり、上記固定マスト(33)の上端部から垂立する挟
持片(53)に介挿設置されている。
【0027】更に、フレールモアー本体(A)への蔓掻
き上げ装置(C)を説明すると、これの明らかな図1〜
4において、(54)は上記フレールモアー本体(A)
のカバープレート(23)から斜め前下方へ一体的に派
出された左右一対の取付ステー、(55)は側面視のほ
ぼL字型に屈曲する左右一対の揺動フレームであり、そ
の中途高さ位置が取付ステー(54)の派出先端部に各
々枢着されている。(56)はその水平な枢支ボルトを
示している。
【0028】そして、上記揺動フレーム(55)の下端
部には各々支軸(57)を介して、畝溝(G)を転動す
る蔓掻き上げディスク(58)が取付けられている。そ
の蔓掻き上げディスク(58)は金属板材から丸鋸形態
に打抜き加工されたものであり、その円周面の鋸歯(5
9)によって畝(10)の裾野部に繁茂している蔓
(M)を引っ掛け、これをフレールモアー本体(A)の
蔓切り用フレール刃(21)に向かって掻き上げる。
【0029】つまり、蔓掻き上げディスク(58)の左
右一対は、畝(10)の両サイドに位置する畝溝(G)
を転動する回転体として、蔓切り機の横方向から見た場
合上記フレール刃(21)の回転軌跡(R)とオーバー
ラップする関係状態にあり、その円周面の鋸歯(59)
に引っ掛けた蔓(M)をフレール刃(21)まで掻き上
げることができるようになっている。
【0030】そのために、蔓掻き上げディスク(58)
の何れも上記フレールモアー本体(A)を形作るフレー
ル刃(21)の隣り合う左右相互間に臨まされており、
そのフレール刃(21)と干渉しないようになっている
ことは言うまでもない。(60)はその蔓掻き上げディ
スク(58)の板面に開口分布された軽量化のための抜
き孔である。
【0031】又、上記揺動フレーム(55)の上端部と
その取付ステー(54)の基端部との前後相互間には、
蔓掻き上げディスク(58)を常に畝溝(G)へ接地さ
せるべく弾圧付勢する引張りコイルバネ(61)の左右
一対が、各々連繋掛架されている。そのため、上記蔓掻
き上げディスク(58)が図2の矢印(F2)で示す方
向へ回転される転動体であることとも相俟って、畝(1
0)に対する上記フレールモアー本体(A)の設置高さ
が調整されたとしても、これに応じて蔓掻き上げディス
ク(58)を特別に調整作業する必要がない。
【0032】(62)は蔓掻き上げディスク(58)の
後面とほぼ平行に弯曲する側面視の円弧形態として、上
記揺動フレーム(55)の下端部付近から下方へ一体的
に張り出された蔓掬い込みアームの左右一対であり、こ
れにも引張りコイルバネ(61)の接地弾圧力が与えら
れているため、その張り出し先端部は畝溝(G)へ常に
接地する。
【0033】蔓切り機の進行に連れて、蔓掬い込みアー
ム(62)に掬い込んだ蔓(M)を、上記蔓掻き上げデ
ィスク(58)の回転により掻き上げ、その両者の協働
作用により蔓(M)を挟持し乍ら、上記フレールモアー
本体(A)のフレール刃(21)まで確実に誘導できる
ようになっているのである。
【0034】次に、図6は図2と対応する本発明の第2
実施形態を示しており、これでは左右一対の蔓掬い込み
アーム(62a)を側面視のほぼ直線形態として、上記
フレールモアー本体(A)の後端部から蔓掻き上げディ
スク(58)の円周面に対して接線となる如く、そのデ
ィスク(58)との平行に斜め前下方へ張り出してい
る。
【0035】つまり、同図の符号(63)は両サイドプ
レート(16)(17)における後端部同志の相互間に
横架する水平な補強ビーム(19)へ、下方から取付け
固定された左右一対の蔓掬い込みアーム用抱持鞘であ
り、これに上記蔓掬い込みアーム(62a)の各個が一
定角度(α)の前下がり傾斜状態として、且つ前後方向
への進退調整自在に差し込み貫通されている。しかも、
その各蔓掬い込みアーム(62a)の下端部は畝溝
(G)に接地しており、これを蔓切り機の横方向から見
た場合、上記蔓掻き上げディスク(58)の後面に対し
て部分的な接線となる位置関係にある。
【0036】そして、蔓切り機の進行に連れて、やはり
蔓掬い込みアーム(62a)に掬い込んだ蔓(M)を、
上記蔓掻き上げディスク(58)の回転により掻き上
げ、その蔓掬い込みアーム(62a)と蔓掻き上げディ
スク(58)との協働作用により、蔓(M)をフレール
モアー本体(A)のフレール刃(21)へ誘導するよう
になっている。
【0037】上記畝(10)の上面に対するフレールモ
アー本体(A)の設置高さが、尾輪(32)の昇降操作
により変えられ場合には、蔓掬い込みアーム(62a)
の上端部に開口分布する複数の進退調整孔(64)を選
択して、ここから上記抱持鞘(63)へ固定ボルト(6
5)を差し替えることにより、蔓掬い込みアーム(62
a)を常時畝溝(G)へ接地させるべく、その下端部の
高さ調整操作を行なえば良い。
【0038】尚、第2実施形態におけるその他の構成は
先の第1実施形態と実質的に同一であるため、その図6
に図1〜5との対応符号を記入するにとどめて、その詳
細な説明を省略する。
【0039】図1〜5の第1実施形態に基いて、その甘
藷の蔓切り作業法を説明すると、上記フレールモアー本
体(A)におけるトップリンクホルダー(25)のトッ
プピン(26)と、同じく両ロワーリンクホルダー(2
8)のロワーピン(29)とを、図1のように各々トラ
クター機体(T)のトップリンク(27)と両ロワーリ
ンク(30)へ係止させ、そのトラクター機体(T)の
油圧シリンダー装置(31)により昇降作動できる状態
に保つ一方、上記フレールモアー本体(A)の入力軸
(13)をトラクター機体(T)の動力取出軸(15)
に伝動連結して、そのトラクター機体(T)から取り出
した動力により、フレールモアー本体(A)の回転刃軸
(20)を図2の矢印(F1)で示す方向へ回転させる
のである。
【0040】又、上記フレールモアー本体(A)への蔓
掻き上げ装置(C)を形作る左右一対の蔓掻き上げディ
スク(58)と、同じくフレールモアー本体(A)の設
置高さ調整装置(B)をなす左右一対の尾輪(32)
は、これらを図3〜5のような畝溝(G)に沿って転動
し得る位置関係に定めると共に、その尾輪(32)の昇
降調整ハンドル(49)を回動操作することにより、畝
(10)に対する上記フレールモアー本体(A)の設置
高さを予じめ適正に調整セットする。
【0041】そうすれば、図5から示唆されるように、
トラクター機体(T)の牽引による蔓切り機の進行に連
れて、フレールモアー本体(A)を形作る蔓切り用フレ
ール刃(21)のうち、その中間フレール刃(21a)
が畝(10)の上面にへばり付いている蔓(M)の根元
部(a)を確実に切断することとなる。
【0042】その際、中間フレール刃(21a)の刃先
が畝(10)を被覆しているマルチフィルム(22)に
万一触れたとしても、その中間フレール刃(21a)は
ストレート形態をなすため、これによる切り目がマルチ
フィルム(22)へ点線状態として付与されるに過ぎ
ず、アットランダムに細かく切断されることはない。そ
の結果、追ってマルチフィルム(22)の全体を畝(1
0)から円滑に剥ぎ取り作業することができ、そのフィ
ルム(22)の細かい切断片が残るおそれもない。
【0043】他方、蔓掻き上げ装置(C)をなす左右一
対の蔓掻き上げディスク(58)は、蔓切り機の進行に
連れて畝溝(G)を転動し、その後面には蔓掬い込みア
ーム(62)も臨まされているため、畝(10)の両裾
野部に繁茂している蔓(M)の中途部(b)が、上記蔓
掻き上げディスク(58)と蔓掬い込みアーム(62)
との協働作用により掻き上げられて、上記フレールモア
ー本体(A)のフレール刃(21)まで誘導され、その
刃先のV字型又はレ字型に分岐する周辺フレール刃(2
1b)によって、確実に細かく切断されることとなり、
その結果引続く圃場の耕耘作業時にも、そのロータリー
耕耘軸に長い蔓(M)の巻き付くおそれがない。
【0044】上記フレールモアー本体(A)への蔓掻き
上げ装置(C)は左右一対の蔓掻き上げディスク(5
8)として、常時接地する弾圧状態に付勢されており、
しかも蔓切り機の進行に連れて畝溝(G)を転動するよ
うになっているため、上記尾輪(32)の昇降操作によ
りフレールモアー本体(A)の設置高さが変えられたと
しても、これに応じて蔓掻き上げ装置(C)までも特別
に調整作業する必要がない。その面倒な調整作業を行な
わなくとも、上記蔓(M)を確実に掻き上げて、そのフ
レールモアー本体(A)の蔓切り用フレール刃(21)
により細かく切断できるのである。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明では畝(10)上
を横断する蔓切り用フレールモアー本体(A)と、その
畝(10)に対する設置高さを調整すべく、上記フレー
ルモアー本体(A)の後端部へ昇降操作自在に吊持され
て、畝溝(G)を転動する左右一対の尾輪(32)とか
ら成り、上記フレールモアー本体(A)のフレール刃
(21)をその牽引用のトラクター機体(T)から取り
出した動力により回転駆動する甘藷の蔓切り機におい
て、
【0046】上記フレールモアー本体(A)のフレール
刃(21)を覆うカバープレート(23)から前下方
へ、左右一対の取付ステー(54)を一体的に派出させ
て、その各派出先端部へ側面視のほぼL字型に屈曲する
揺動フレーム(55)の中途高さ位置を枢着すると共
に、
【0047】畝溝(G)に沿って転動する丸鋸形態の蔓
掻き上げディスク(58)を、上記各揺動フレーム(5
5)の下端部へ軸支する一方、その各蔓掻き上げディス
ク(58)に接地弾圧力を付与する引張りコイルバネ
(61)を、同じく各揺動フレーム(55)の上端部と
上記取付ステー(54)の基端部との前後相互間へ連繋
掛架させて、
【0048】上記蔓掻き上げディスク(58)により畝
溝(G)から掻き上げた甘藷の蔓(M)を、フレールモ
アー本体(A)のフレール刃(21)により細かく切断
するように定めてあるため、冒頭に述べた公知考案の課
題を完全に改良できる効果がある。
【0049】即ち、本発明の上記構成によれば、その掻
き上げ装置(C)が畝溝(G)を転動する丸鋸形態の蔓
掻き上げディスク(58)として具体化されているた
め、進行上の大きな抵抗を受けることなく、その円周面
の鋸歯(59)によって蔓(M)を確実に安定良く掻き
上げることができ、その蔓(M)をフレールモアー本体
(A)のフレール刃(21)により細かく切断し得るの
である。
【0050】しかも、上記蔓掻き上げディスク(58)
に対しては、引張りコイルバネ(61)により、常時畝
溝(G)への接地弾圧力が付勢されているため、尾輪
(32)の昇降操作によって畝(10)に対するフレー
ルモアー本体(A)の設置高さが変えられたとしても、
これに応じて蔓掻き上げディスク(58)までも特別に
調整作業する必要がない。その面倒な調整作業を行なわ
なくとも、上記蔓(M)の掻き上げ作用を支障なく遂行
できることになる。
【0051】特に、請求項2の構成を採用するならば、
その蔓掻き上げディスク(58)の後面とほぼ平行に弯
曲する円弧形態の蔓掬い込みアーム(62)とも相俟っ
て、上記蔓(M)の掻き上げ作用をますます安定良く営
なませることができ、その蔓(M)をフレールモアー本
体(A)のフレール刃(21)により確実に細かく切断
し得る効果がある。
【0052】又、このような効果は請求項3の構成でも
ほぼ同等に達成される。その蔓掬い込みアーム(62
a)により掬い込み係留中の蔓(M)を、蔓掻き上げデ
ィスク(58)の回転により脱落のおそれなく掻き上げ
ることができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る甘藷用蔓切り機の牽引状態を示す
全体概略側面図である。
【図2】図1の一部を抽出して示す側面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】フレール刃と畝との対応位置関係を示す正面断
面図である。
【図5】蔓の切断作用状態を示す正面図である。
【図6】図2に対応する甘藷用蔓切り機の第2実施形態
を示す側面図である。
【符号の説明】
(10)・畝 (20)・回転刃軸 (21)・フレール刃 (21a)・中間フレール刃 (21b)・周辺フレール刃 (23)・カバープレート (39)・尾輪 (54)・取付ステー (55)・揺動フレーム (58)・蔓掻き上げディスク (61)・引張りコイルバネ (62)・蔓掬い込みアーム (62a)・蔓掬い込みアーム (A)・フレールモアー本体 (B)・フレールモアー本体の設定高さ調整装置 (C)・蔓掻き上げ装置 (G)・畝溝 (M)・蔓 (T)・トラクター機体 (a)・根元部 (B)・中途部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】畝(10)上を横断する蔓切り用フレール
    モアー本体(A)と、その畝(10)に対する設置高さ
    を調整すべく、上記フレールモアー本体(A)の後端部
    へ昇降操作自在に吊持されて、畝溝(G)を転動する左
    右一対の尾輪(32)とから成り、上記フレールモアー
    本体(A)のフレール刃(21)をその牽引用のトラク
    ター機体(T)から取り出した動力により回転駆動する
    甘藷の蔓切り機において、 上記フレールモアー本体(A)のフレール刃(21)を
    覆うカバープレート(23)から前下方へ、左右一対の
    取付ステー(54)を一体的に派出させて、その各派出
    先端部へ側面視のほぼL字型に屈曲する揺動フレーム
    (55)の中途高さ位置を枢着すると共に、 畝溝(G)に沿って転動する丸鋸形態の蔓掻き上げディ
    スク(58)を、上記各揺動フレーム(55)の下端部
    へ軸支する一方、その各蔓掻き上げディスク(58)に
    接地弾圧力を付与する引張りコイルバネ(61)を、同
    じく各揺動フレーム(55)の上端部と上記取付ステー
    (54)の基端部との前後相互間へ連繋掛架させて、 上記蔓掻き上げディスク(58)により畝溝(G)から
    掻き上げた甘藷の蔓(M)を、フレールモアー本体
    (A)のフレール刃(21)により細かく切断するよう
    に定めたことを特徴とする甘藷用蔓切り機の蔓掻き上げ
    装置。
  2. 【請求項2】各蔓掻き上げディスク(58)の後面とほ
    ぼ平行に弯曲する円弧形態の蔓掬い込みアーム(62)
    を、揺動フレーム(55)から下方へ一体的に張り出し
    て、その蔓掻き上げディスク(58)と蔓掬い込みアー
    ム(62)との協働作用により、蔓(M)をフレールモ
    アー本体(A)のフレール刃(21)へ掻き上げ誘導す
    るように定めたことを特徴とする請求項1記載の甘藷用
    蔓切り機の蔓掻き上げ装置。
  3. 【請求項3】各蔓掻き上げディスク(58)の後面に対
    して部分的な接線となるほぼ直線形態の蔓掬い込みアー
    ム(62a)を、フレールモアー本体(A)の後端部か
    ら一定角度(α)の前下がり傾斜状態に張り出して、そ
    の蔓掻き上げディスク(58)と蔓掬い込みアーム(6
    2a)との協働作用により、蔓(M)を上記フレールモ
    アー本体(A)のフレール刃(21)へ掻き上げ誘導す
    るように定めたことを特徴とする請求項1記載の甘藷用
    蔓切り機の蔓掻き上げ装置。
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