JPH0762988A - 合成セグメントの継手 - Google Patents
合成セグメントの継手Info
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- JPH0762988A JPH0762988A JP5213957A JP21395793A JPH0762988A JP H0762988 A JPH0762988 A JP H0762988A JP 5213957 A JP5213957 A JP 5213957A JP 21395793 A JP21395793 A JP 21395793A JP H0762988 A JPH0762988 A JP H0762988A
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Abstract
する構造とすることにより、大断面、大深度、地下河川
等、セグメントに大きな曲げモーメントや引張力が作用
する場合に有効な合成セグメントの継手を提供する 【構成】 合成セグメント1は、地山側鋼板9、内空側
鋼板10、トンネル軸方向両端の側板11、および内部
のコンクリート12とからなる。地山側鋼板9のトンネ
ル周方向端部をセグメント1本体から突出させ、その端
部からトンネル内空側に突出する継手板5aを利用し
て、隣接するセグメント1の地山側鋼板9どうしをボル
ト接合する。隣接するセグメント1の内空側鋼板10ど
うしは、間に連結部材14を介して、ボルト接合する。
連結部材14の中央部にはグラウト注入孔17が設けて
あり、継手部内にグラウト18を充填する。
Description
れる覆工用の合成セグメントの継手構造に関するもので
ある。
等のトンネルをシールド工法によって建設する場合、円
弧状のセグメントを多数連結することによってトンネル
が構築される。
メント1aの他、図8に示すようなコンクリートセグメ
ント1b、図9に示すような鋼コンクリート合成セグメ
ント1c等があり、図10に示すようにいずれも隣接す
るセグメント1間を連結するための継手(トンネル周方
向のセグメント間継手2およびトンネル軸方向のリング
間継手3)を設け、その接合面には止水のためのシール
材4を介在させている。
セグメントの継手としては、図11のように継手板5に
ボルト孔6を設け、それにボルト7を挿入し、ナット8
の締め付けによりセグメント1相互を連結するものが一
般的である。
てトンネルを構築する場合、大深度、大断面の条件下に
施工される傾向にあるが、このときの覆工材には大きな
断面力が作用するため、高強度、高剛性のセグメントが
必要とされる。
板とコンクリートからなる合成セグメントが適している
が、特に軟弱地盤等、曲げモーメントが比較的大きくな
る場合は、合成セグメント本体の優れた強度特性に見合
う継手が必要とされる。
の減少により、いわゆる都市型水害が頻発しており、被
害が深刻で波及的かつ広範囲に及ぶことが憂慮されてお
り、河道拡幅等が必要とされているが、土地不足や地価
の高騰等により地上河道の拡幅は困難な状況にある。
わる新しい方策として、地下河川を中心とし、調節池等
を組み合わせるシールド工法による地下河川トンネル方
式が注目されている。地下河川トンネルの場合、雨水等
がトンネル内に貯水されるとセグメントリングには内水
圧の影響を受けて大きな引張力が発生するものと考えら
れる。
的にセグメントには、土圧、水圧等の外力によって曲げ
モーメント、せん断力の他、トンネル周方向に圧縮力が
作用するが、地下河川トンネルの場合、トンネル内部の
貯水による水圧によってトンネルの圧縮力が大きく低下
し、さらに高内水圧においては引張力が発生するケース
も考えられる。
る場合は、セグメント間継手の曲げ剛性が低下し、セグ
メントの千鳥組の効果によりリング間継手を介してセグ
メント本体に曲げモーメントが伝達され、セグメント本
体には大きな曲げモーメントが発生する。
と、通常のボルト接合の継手では継手間に目開きが生
じ、漏水等が懸念される。
ものであり、継手部をセグメント本体と同等の強度およ
び剛性を有する構造とすることにより、大断面、大深
度、地下河川等、セグメントに大きな曲げモーメントや
引張力が作用する場合に有効な合成セグメントの継手を
提供することを目的としている。
ンネルの地山側と内空側の2面に鋼板を有し、両鋼板間
にコンクリートを打設して、サンドイッチ状の構造とし
た鋼コンクリート合成セグメントのセグメント間継手に
おいて、地山側鋼板をセグメント本体の端面より突出さ
せ、隣接するセグメントの地山側鋼板の端部どうしを接
合し、さらに内空側鋼板間に蓋としての連結部材を設置
し、両側の内空側鋼板の端部と連結部材を接合し、地山
側鋼板と連結部材で挟まれた継手部内にグラウトを充填
したことを特徴とする。
内空側鋼板どうしの接合構造は、特に限定されないが、
従来、合成セグメントの継手として一般的である継手板
を設け、ボルト接合する構造等が利用可能である。
例を示したもので、図中、上方向がトンネル内空側であ
り、下方向がトンネル地山側である(以下に述べる実施
例においても同じ)。
メント1は、地山側鋼板9、内空側鋼板10、トンネル
軸方向両端の側板11、および地山側鋼板9と内空側鋼
板10との間に打設したコンクリート12とでサンドイ
ッチ状の構造としたものである。
がセグメント1本体の端部から突出した構造となってお
り、その端部にはトンネル内空側に突出する継手板5a
が設けられている。
すための複数のボルト孔6aが設けられており、継手板
5aどうしを当接させ、両継手板5aのボルト孔6aを
貫通するボルト7aおよびナット8aの締め付けによ
り、隣接するセグメント1の地山側鋼板9どうしを接合
する。
鋼板9との間に設けた複数の補剛板であり、継手板5a
および補剛板13aは、後述するグラウト20の充填に
より継手部内に埋め込まれることになる。
板9のようにセグメント1本体の端部から突出した構造
とはなっておらず、隣接するセグメント1の内空側鋼板
10間に、内空側鋼板10と同じ断面形状の連結部材1
4を介して、トンネル内空側の接合を行っている。図
中、符号15,16は、それぞれ連結部材14を構成す
る連結鋼板および連結側板である。
には、それぞれトンネル内空側に突出する継手板5b,
5b’が設けられており、これらのボルト孔6b,6
b’を貫通するボルト7bおよびナット8bの締め付け
により、連結部材14を介して隣接するセグメント1の
内空側鋼板10どうしを接合する。図中、符号13b,
13b’は補剛板である。
部にはグラウト注入孔17が設けられており、地山側鋼
板9、側板11および蓋としての連結部材14によって
囲まれた空間部には、グラウト注入孔17からグラウト
18が充填されている。
である。
立てる際、セグメントリングに組立誤差が生じることが
予想される。この時、図1の継手構造では、連結部材1
4の継手位置への挿入が困難になることが考えられる。
14のトンネル周方向の長さを、あらかじめ設計寸法よ
り短くなるように製作し、現場において連結部材14を
設置する際に、セグメント1本体の内空側鋼板10の継
手板5bと連結部材14の継手板5b’との間に接合補
助板19を設け、継手板5b,5b’間のすき間をなく
すようにすれば、組立誤差に対処させることができる。
板19の形状の一例を示したもので、連結部材14を設
置した後にトンネル内空側から挿入できるよう、継手ボ
ルト位置をトンネル地山側方向にU形状に切り欠いてあ
る。
樹脂製の材料等を用いることができる。
たものである。
おいて、トンネル内空側から連結部材14を挿入する際
の組立性を考慮し、継手板5b,5b’を内空側鋼板1
0と直角な方向に対し、ある程度セグメント1本体寄り
に傾けた構造としたものである。
リングに使用するKセグメントの一例を示したものであ
る。
うにトンネル内空側から組み立てられるように、セグメ
ント間継手2の接合面がくさび状となっているが、本発
明の継手構造は、図6のようなKセグメント形状にする
と、トンネル地山側の継手板が地山側鋼板と直角な方向
に対し傾いた構造となり、継手ボルトによる接合作業が
困難になる。
をトンネル軸方向にくさび状にした形状としている。
グメント(Bセグメント、Aセグメント等)に比べ、ト
ンネル周方向の長さが短いので、本発明のセグメント間
継手を使用した場合、内空側の連結部材14の設置が困
難になる。
0の本体を地山側鋼板9、側板11、地山側の継手板5
a、および補剛板13a(図5では、地山側鋼板9、継
手板5a、補剛板13aは背面側となり表れていない)
の鋼殻のみで鋼製し、Kセグメント20と連結部材14
を組み立てた後、連結部材14のグラウト注入孔からグ
ラウト18を内部空間に充填し、Kセグメント20本体
およびKセグメントの継手部も他のセグメントと同様の
強度、剛性となるようにしている。
板どうし、および連結部材を介して内空側鋼板どうしを
接合し、さらに継手部内にグラウトを充填してあるた
め、合成セグメント本体と同等の耐力、剛性を有する継
手部が得られ、かつ継手部における高い止水性が得られ
る。
度、および地下河川シールドトンネル等、セグメントに
大きな曲げモーメントや引張力が作用する場合に適した
合成セグメント用の継手として利用価値が大である。
はトンネル内空側からみた斜視図、(b) は鉛直断面図
(上が内空側)である。
面図である。
ある。
するKセグメントの一例を示すトンネル内空側からみた
平面図である。
図(下が内空側)である。
る。
示す斜視図である。
継手の鉛直断面図である。
継手、4…シール材、5…継手板、6…ボルト孔、7…
ボルト、8…ナット、9…地山側鋼板、10…内空側鋼
板、11…側板、12…コンクリート、13…補剛板、
14…連結部材、15…連結鋼板、16…連結側板、1
7…グラウト注入孔、18…グラウト、19…接合補助
板、20…Kセグメント
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくともトンネルの地山側と内空側の
2面に鋼板を有し、前記両鋼板間にコンクリートを打設
して、サンドイッチ状の構造とした鋼コンクリート合成
セグメントのセグメント間継手において、地山側鋼板を
セグメント本体の端面より突出させ、隣接するセグメン
トの地山側鋼板の端部どうしを接合し、さらに内空側鋼
板間に蓋としての連結部材を設置し、両側の内空側鋼板
の端部と前記連結部材を接合し、前記地山側鋼板と連結
部材で挟まれた継手部内にグラウトを充填したことを特
徴とする合成セグメントの継手。 - 【請求項2】 前記地山側鋼板の端部にはトンネル内空
側に突出する継手板を設け、前記継手板どうしをボルト
接合してなる請求項1記載の合成セグメントの継手。 - 【請求項3】 前記内空側鋼板の端部および前記連結部
材の端部に、トンネル内空側に突出する継手板を設け、
前記継手板どうしをボルト接合してなる請求項1または
2記載の合成セグメントの継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21395793A JP3341931B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 合成セグメントの継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP21395793A JP3341931B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 合成セグメントの継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0762988A true JPH0762988A (ja) | 1995-03-07 |
JP3341931B2 JP3341931B2 (ja) | 2002-11-05 |
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Family Applications (1)
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JP21395793A Expired - Fee Related JP3341931B2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 合成セグメントの継手 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3341931B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108571328A (zh) * | 2018-06-29 | 2018-09-25 | 西南交通大学 | 一种地层交界段盾构隧道管片衬砌结构及设计方法 |
JP2018178603A (ja) * | 2017-04-18 | 2018-11-15 | 鹿島建設株式会社 | 免震基礎形成装置 |
CN113605904A (zh) * | 2021-07-27 | 2021-11-05 | 中铁十四局集团大盾构工程有限公司 | 超浅覆土大直径盾构下穿河流反压防护结构的施工方法 |
-
1993
- 1993-08-30 JP JP21395793A patent/JP3341931B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN108571328A (zh) * | 2018-06-29 | 2018-09-25 | 西南交通大学 | 一种地层交界段盾构隧道管片衬砌结构及设计方法 |
CN113605904A (zh) * | 2021-07-27 | 2021-11-05 | 中铁十四局集团大盾构工程有限公司 | 超浅覆土大直径盾构下穿河流反压防护结构的施工方法 |
CN113605904B (zh) * | 2021-07-27 | 2023-08-08 | 中铁十四局集团大盾构工程有限公司 | 超浅覆土大直径盾构下穿河流反压防护结构的施工方法 |
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