JPH076293A - 地図表示方式およびナビゲーション装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ＣＤ−ＲＯＭ等に記録された正規の地図および
その関連情報をユーザにより適宜変更することができる
ように使い勝手を高める。 【構成】正規の地図情報およびその関連情報を保存する
地図情報記憶装置１２と、この正規情報を表示する表示
装置１９とを有する。入力装置１８からの変更入力を受
けて、正規の地図情報およびその関連情報の少なくとも
一部を変更させる変更手段１６と、この変更手段１６に
より変更された変更情報を保存する変更情報記憶装置１
３と、この変更情報と正規の地図および関連情報の一方
を表示装置１９に選択的に与えて表示せしめる表示制御
手段１７とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は車載カーナビゲーション
装置等に好適な地図表示方式に係り、特に、ＣＤ−ＲＯ
Ｍ等に保存された正規の地図情報およびその関連情報を
適宜変更し得るように構成した地図表示方式およびナビ
ゲーション装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、この種の車載カーナビゲーショ
ン装置は道路地図やその関連情報を表示装置に表示する
表示方式を有するが、その表示方式の従来の一例として
は図１１に示すものがある。この表示方式１は地図情報
およびその関連情報をＣＤ−ＲＯＭ等に記録する地図情
報記憶装置２に保存しておき、入力装置３から入力され
る表示モード選択等に従ってメイン処理装置４により地
図情報およびその関連情報を読み出し、表示装置５に描
画して表示するようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の表示方式１では、地図情報およびその関連情
報を例えばＣＤ−ＲＯＭ等に記録しており、その記録情
報を変更する手段がない。

【０００４】このために、現実の道路等地理の一部によ
く渋滞する場所や避けて通りたい道路やこれとは逆に近
道や有名な場所等で通りたい道路、一方通行で通れない
場所や道路工事で道路が変更した場合等に、地図表示の
変更や目印の記入や削除を行なうことができない。

【０００５】したがって、現実の道路と、表示装置に表
示中の道路が相違している場合は、ユーザ本人が通りた
い道路、または通りたくない道路を明確に表示すること
ができない。このために、一度走行した道路でも道路を
間違ったり迷ったりして目的地への到着が遅くなったり
するという可能性もある。

【０００６】また、例えば表示地図にはガソリンスタン
ドが表示されているが、現実は移転等により、そのガソ
リンスタンドが無い場合があり、その場合は給油の機会
を逸することになる。

【０００７】そこで本発明はこのような事情を考慮して
なされたもので、その目的はＣＤ−ＲＯＭ等の記録媒体
に記録した正規の地図情報およびその関連情報の少なく
とも一部を適宜変更することができ、使い勝手のよい地
図表示方式およびナビゲーション装置を提供することに
ある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために次のように構成される。

【０００９】本願の請求項１に記載の発明（以下、第１
の発明という）は、地図情報およびその関連情報を保存
する地図情報記憶装置と、この地図情報記憶装置に保存
された前記地図情報および関連情報を表示する表示装置
とを有する地図表示方式において、前記地図情報記憶装
置に保存された前記地図情報およびその関連情報の少な
くとも一部を変更させる入力を入力装置から受けたとき
に、これらの情報の少なくとも一部を変更させる変更手
段と、この変更手段により変更された前記地図情報およ
びその関連情報を保存する変更情報記憶装置と、この変
更情報記憶装置に保存された変更情報と前記地図情報記
憶装置に保存された変更前の地図情報および関連情報の
一方を前記表示装置に選択的に与えて表示せしめる表示
制御手段とを設けたことを特徴とする。

【００１０】また、本願の請求項２に記載の発明（以
下、第２の発明という）は、請求項１記載の地図表示方
式を有する。

【００１１】

【作用】現実の道路や諸施設の変更、またはユーザ自身
の使い勝手の向上のために、例えばＣＤ−ＲＯＭ等の記
録媒体に記録した正規の地図やその関連情報に変更の必
要を生じた場合は、その地図等を変更させるための変更
入力を入力手段から入力する。すると、変更手段により
地図情報記憶装置に保存されている正規の地図情報およ
びその関連情報の少なくとも一部が変更され、その変更
情報が変更情報記憶装置に保存される。

【００１２】また、この変更情報は表示制御手段により
表示装置に選択的に与えられて表示される。

【００１３】したがって本発明によれば、正規の地図情
報およびその関連情報を、ユーザの操作により常に現実
の道路等の変化に対応させて最新のバージョンに更新す
ると共に、ユーザ本人の好みに応じて変更することがで
きるので、地図情報およびその関連情報の使い勝手を高
めることができる。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。

【００１５】図１，図２は本願第１の発明の一実施例の
全体構成を示すブロック図であり、図において、表示方
式１１は正規の地図およびその関連情報をＣＤ−ＲＯＭ
等に記録する地図情報記憶装置１２と、この地図および
その関連情報の少なくとも一部を変更した変更情報をＲ
ＡＭ等に保存する変更情報記憶装置１３と、これら両記
憶装置１２，１３を適宜切り換えて、その一方をメイン
処理装置１４に接続する切替器１５とを有する。

【００１６】メイン処理装置１４はＣＰＵと、その記憶
および作業領域としてのＲＯＭやビデオラム（ＶＲＡ
Ｍ）等を備えて、システム全体を制御するマイクロプロ
セッサより成り、変更手段１６と表示制御手段１７とを
有する。

【００１７】変更手段１６は現実の道路やガソリンスタ
ンド等諸施設の変更、またはユーザ本人等の書込みや削
除等の要求に基づいて、地図情報記憶装置１２に保存さ
れた正規の地図およびその関連情報の一部を変更するも
のである。

【００１８】つまり、変更手段１６はキースイッチ等の
入力装置１８に、地図情報記憶装置１２に保存されてい
る正規の地図および関連情報の少なくとも一部を変更さ
せるための変更入力が入力されたときに、この変更入力
を受けて、図２に示すように正規の地図およびその関連
情報の一部を変更して、変更情報記憶装置１３に保存さ
せるものである。

【００１９】変更入力としては図２に示すように一方通
行を示す矢印の追加、道路の表示色や形状の変更、表示
の削除等種々ある。

【００２０】一方、表示制御手段１７は図３に示すよう
に表示装置１９の１つの表示画面１９ａを例えば４つの
描画区画ｐ1 〜ｐ4 に分割し、これらの各描画区画ｐ1
〜ｐ4 に１枚の地図データをそれぞれ割り充てて、４枚
の地図データで１つの表示画面１９ａを表示するもので
あり、各描画区画ｐ1 〜ｐ4 に描画される地図の基点を
例えば緯度経度の値で表わしている。

【００２１】また、表示制御手段１７は例えば第４描画
区画ｐ4 に「道路の表示色の変更」があった場合は、図
４に示すように地図情報記憶装置１２内の第４描画区画
ｐ4の地図データを、変更情報と共に変更情報記憶装置
１３に保存し、同時に「変更あり／なし」のフラグを
「変更あり」に変更するようになっている。フラグも緯
度経度の値で索引できるようになっいてる。

【００２２】したがって、これらの各描画区画ｐ1 〜ｐ
4 中に変更があっても、フラグが「変更なし」である場
合は正規の地図データを表示画面１９ａに描画すること
になる。

【００２３】次に、表示制御手段１７の表示制御プログ
ラムを図５のフローチャートに基づいて説明するが、図
５中Ｓ１〜Ｓ６はフローチャートのステップをそれぞれ
示す。

【００２４】まず、表示制御手段１７は、Ｓ１で、地図
描画を開始すると、Ｓ２で描画区画ｐ1 〜ｐ4 のフラグ
が「変更あり」か否か判断し、「変更あり」の場合はＳ
３へ、「変更なし」の場合はＳ４へ進む。

【００２５】「変更あり」の場合は、Ｓ３で変更情報記
憶装置１３から変更されている地図および関連情報であ
る「変更情報」を切替器１５を介して読み出し、メイン
処理装置１４のＶＲＡＭへ転送する。

【００２６】「変更なし」の場合は、Ｓ４で地図情報記
憶装置１２から正規の地図およびその関連情報を切替器
１５を介して読み出し、メイン処理装置１４のＶＲＡＭ
へ転送する。

【００２７】そして、Ｓ５では、Ｓ３またはＳ４でＶＲ
ＡＭに転送された変更または正規の地図および関連情報
のいずれかを、表示装置１９の表示画面１９ａに描画し
て、Ｓ６で終了する。

【００２８】次に、地図情報記憶装置１２に保存されて
いる正規の地図およびその関連情報を種々変更する場合
の操作手順等について説明する。

【００２９】まず、正規の道路表示色や形状をユーザが
所望する色や形状に変更する場合。

【００３０】この場合はまず、道路の表示色変更のキー
を入力する。すると、図６（ａ）に示すように変更表示
できる道路の色がカラーパターンとして表示される。

【００３１】次に、このカラーパターンの中から、図中
矢印で示すカーソルを、変更表示させようとするカラー
の上に一致させて選択する。表示色の決定はキースイッ
チの図示しないＯＫキーを入力することにより決定され
る。

【００３２】こうして表示色の変更が指定されると、次
に道路をどの形状で表示するかの指定を行なうために、
図６（ｂ）に示すように変更表示が可能な形状の一覧表
が表示される。そこで、この一覧表の中からカーソルに
より形状を選択し、ＯＫキーを入力することにより道路
表示の形状が決定される。

【００３３】次に、どの区間の道路を対象にするかを指
定する。指定方法は、変更表示開始の場所にカーソルを
移動させて、図６（ｃ）に示すようにＯＫキーを入力
し、さらに、図７（ａ）に示すように表示を変更する道
路をカーソルでなぞっていく。表示色の変更終了地点に
到達したら、図７（ｂ）に示すようにもう一度ＯＫキー
を入力する。この手順を実行することにより、図７
（ｃ）に示すように「変更保存or変更中止」が表示され
るので、カーソルでそのいずれかを指定し、ＯＫキーを
入力する。変更保存ならば、ユーザにより変更された表
示色や場所が変更され、変更情報記憶装置１３に保存さ
れる。しかし、変更中止の場合は変更が無効となる。

【００３４】一方、正規に表示されている道路に対して
種々の道路情報を追加する場合。

【００３５】この場合は、まず道路情報への追加キーを
ＯＮ操作することにより、図８（ａ）に示すように追加
できる道路情報（一方通行や駐車場等）が、一覧表とし
て表示される。この道路情報の中からどの道路情報を追
加するのかをカーソルにより選択し、ＯＫキーを入力す
ることにより、道路情報の指定が行なわれる。

【００３６】次に、図８（ｂ）に示すように、その道路
情報を追加する場所をカーソルにより指定し、ＯＫキー
を入力すると、図８（ｃ）に示すように、「追加ＯＫor
追加ＮＧ」が表示されるので、カーソルでいずれかを指
定し、ＯＫキーを入力する。「追加ＯＫ」ならば、指定
した場所に道路情報が追加される。「追加ＮＧ」なら
ば、追加は無効となる。

【００３７】さらに、従来表示されている付加情報のガ
ソリンスタンドやレストラン等の文字やマークの表示を
行なわない場合。

【００３８】この場合は、まず、表示消去のキーを入力
する。次に、図９（ａ）に示すようにどの文字・マーク
の表示を非表示にするかをカーソルにより指定し、ＯＫ
キーを入力すると、図９（ｂ）に示すように「ＯＫorＮ
Ｇ」が表示されるので、カーソルにより「ＯＫ」を選択
すると、図９（ｃ）に示すように表示を取り消し、「Ｎ
Ｇ」を選択すると、変更は無効となる。表示が消去され
た跡は地図の背景の色が表示されることになる。

【００３９】そして、ユーザが変更した変更情報をさら
に取り消す場合。

【００４０】この場合は、まず変更の取消キーを入力す
ると、今までユーザにより変更された変更情報が点滅表
示される。そこで、この点滅表示されている箇所をカー
ソルにより指定してＯＫキーを入力すると、図９（ｃ）
に示すように「データ消去orデータ保持」が表示される
ので、カーソルのいずれかを選択する。「データ消去」
を選択した場合は、指定されたユーザ変更データが消去
される。「データ保持」が選択された場合は、ユーザ変
更データは消去されない。

【００４１】したがって本実施例によれば、地図情報記
憶装置１２に保存された正規の地図情報およびその関連
情報を現実の道路や諸施設等の変更に応じて適宜変更す
ることができるうえに、ユーザによる書き込みや削除等
の希望に応じて最新の地図情報およびその関連情報を作
成し、表示装置１９に表示することができる。このため
に、最新の地図情報およびその関連情報に基づいて自動
車等を走行させることができるので、その走行路の誤り
を防止すると共に、目的地への円滑かつ迅速な到着を可
能にする。

【００４２】図１０は前記実施例の地図表示方式１１を
組み込んだ車載用のカーナビゲーション装置２１の構成
を示すブロック図であり、この車載用カーナビゲーショ
ン装置２１は自動車等の移動体に搭載されるものであっ
て、自車位置検出手段の一例であるＧＰＳ受信機２２を
有する。

【００４３】また、カーナビゲーション装置２１は、正
規の地図情報およびその関連情報を記憶する地図情報記
憶手段であるＣＤ−ＲＯＭ（読取り専用のコンパクト・
ディスク・メモリ）２３およびこれを駆動して地図情報
やその関連情報を読み出すＣＤ−ＲＯＭドライバ２４を
備えた地図情報記憶装置２５と、この正規の地図および
その関連情報の一部を変更した変更情報を保存する変更
情報記憶装置２６と、出発地や目的地等と共に、正規の
地図およびその関連情報を変更させるための変更入力を
入力するキースイッチ等の入力装置２７と、ＣＲＴ（陰
極線管）やＬＣＤ（液晶表示装置）等の表示画面２８ａ
を有する表示装置２８と、音声情報を出力する音声出力
手段であるスピーカ２９と、ＣＰＵとその記憶および作
業領域としてのＲＯＭ，ビデオＲＡＭ（ＶＲＡＭ）等を
備えて、システム全体を制御するマイクロプロセッサよ
り成るメイン処理装置３０とを有する。

【００４４】ＧＰＳ受信機２２はＧＰＳ（Global Posit
ioning System 汎地球測位システム）により自動車等
の移動体の現在位置を測位するものであり、例えば４個
のＧＰＳ人工衛星３１から地上に無線送信されるＧＰＳ
電波をそれぞれ受信し、これらの各電波の到達時間差よ
り距離を求め、三角測量の原理により自己車両の現在位
置（自車位置）を検出するものである。

【００４５】一方、メイン処理装置３０は変更手段３０
ａと表示制御手段３０ｂの他に、出発地と目的地とを最
適ルートで結ぶ誘導経路を設定する手段等を有する。

【００４６】変更手段３０ａは前記実施例の変更手段１
６と同様に地図情報記憶装置２５に保存された正規の地
図およびその関連情報を、入力装置２７から入力された
変更入力を受けて種々変更させるものである。

【００４７】一方、表示制御手段３０ｂも前記実施例の
表示制御手段１７と同様の機能を有し、地図や自車位
置、交差点情報、誘導経路情報等を表示装置２８の表示
画面２８ａに表示するときに、その表示を制御するもの
である。

【００４８】したがって本実施例のカーナビゲーション
装置２１においても、前記表示方式１１と同様に、ＣＤ
−ＲＯＭ等に記録された正規の地図および関連情報を、
現実の道路やガソリンスタンド等の諸施設等の変更に応
じて表示位置や表示色等を適宜変更することができ、ユ
ーザ固有の地図およびその関連情報を作成し、これを表
示装置２８に適宜表示させることができる。

【００４９】このために、地図およびその関連情報を、
現実の道路や諸施設の変更に応じて常に最新のバージョ
ンに変更することができる上に、個人の使い勝手を高め
ることができる。

【００５０】

【発明の効果】以上説明したように本願第１，第２の発
明は、ＣＤ−ＲＯＭ等に記録した正規の地図およびその
関連情報の少なくとも一部を、変更手段により変更して
表示装置に表示させることができるので、正規の地図お
よびその関連情報を、現実の道路や諸施設の変更やユー
ザの希望により適宜変更することができる。このため
に、ユーザの使い勝手を高めることができる上に、現実
の道路や諸施設の変更に応じた自動車の走行や諸施設の
利用を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願第１の発明に係る地図表示方式の一実施例
の構成を示すブロック図。

【図２】図１の一部を模式的に示す図。

【図３】図１等で示す表示装置における表示画面を複数
枚の地図データで構成する方法を示す図。

【図４】図１等で示す地図情報記憶装置と変更情報記憶
装置のデータ格納方法を示す図。

【図５】図１等で示す表示制御手段のプログラムのフロ
ーチャート。

【図６】（ａ）〜（ｃ）は図１で示す実施例により道路
の表示色と形状を変更する場合の操作手順を示す図。

【図７】（ａ）〜（ｃ）は図１で示す実施例により道路
情報を追加する場合の操作手順を示す図。

【図８】（ａ）〜（ｃ）は図１で示す実施例により付加
情報を追加する場合の操作手順を示す図。

【図９】（ａ）〜（ｃ）は図１で示す実施例により一旦
変更した変更情報をさらに取り消す場合の操作手順を示
す図。

【図１０】本願第２の発明に係るナビゲーション装置の
一実施例の構成を示すブロック図。

【図１１】従来の地図表示方式の構成を示すブロック
図。

【符号の説明】

１１ 地図表示方式 １２ 地図情報記憶装置 １３ 変更情報記憶装置 １４ メイン処理装置 １５ 切替器 １６ 変更手段 １７ 表示制御手段 １８ 入力装置 １９ 表示装置 １９ａ 表示画面 ２１ カーナビゲーション装置 ２２ ＧＰＳ受信機 ２３ ＣＤ−ＲＯＭ ２４ ＣＤ−ＲＯＭドライバ ２５ 地図情報記憶装置 ２６ 変更情報記憶装置 ２７ キースイッチ ２８ 表示装置 ２８ａ 表示画面 ２９ スピーカ ３０ａ 変更手段 ３０ｂ 表示制御手段

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 地図情報およびその関連情報を保存する
   地図情報記憶装置と、この地図情報記憶装置に保存され
   た前記地図情報および関連情報を表示する表示装置とを
   有する地図表示方式において、前記地図情報記憶装置に
   保存された前記地図情報およびその関連情報の少なくと
   も一部を変更させる入力を入力装置から受けたときに、
   これらの情報の少なくとも一部を変更させる変更手段
   と、この変更手段により変更された前記地図情報および
   その関連情報を保存する変更情報記憶装置と、この変更
   情報記憶装置に保存された変更情報と前記地図情報記憶
   装置に保存された変更前の地図情報および関連情報の一
   方を前記表示装置に選択的に与えて表示せしめる表示制
   御手段とを設けたことを特徴とする地図表示方式。
2. 【請求項２】 請求項１記載の地図表示方式を有するナ
   ビゲーション装置。