JPH0762931B2 - テープレコーダのカセット装着装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この発明は、テープレコーダに手動でカセット（カセッ
トテープ）を装着する装着装置に関する。

（ロ）従来の技術 従来のこの種の装着装置においては、テープレコーダの
キャビネット表面に扉を枢着させ、その扉の裏面にカセ
ットホルダーを設け、カセットを手でカセットホルダー
に挿入した後、扉を閉じることにより、テープレコーダ
にカセットを装着するようにしている。

（ハ）発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来の装着装置においては、
扉とカセットとの間隔がほとんどなく、扉の裏面にカセ
ット全体がかくれてしまうため、とくにカセットを取出
す操作が難しいという問題点があった。

この発明は、このような事情を考慮してなされたもの
で、カセットの着脱操作が容易で、しかもコンパクトな
カセット装着装置を提供するものである。

（ニ）課題を解決するための手段 この発明は、キャビネット上面に設けられた開口からキ
ャビネット内部にカセットを下降させて装着するテープ
レコーダのカセット装着装置において、前方にカセット
を挿入する開口を有し、後方にカセットを係止する係止
片を備え、挿入されたカセットを前記開口からカセット
の後端部を残して離脱可能に保持する箱状のホルダー
と、キャビネット内に設けられ、ホルダーの両側面を支
持しホルダーを上昇させてキャビネット表面から露出さ
せると共にホルダーを下降させてキャビネット内に収容
させる昇降手段と、昇降手段を上昇方向に付勢する付勢
手段と、ホルダーの前方上面に設けられキャビネット内
へホルダーが下降する時に押圧される突起部と、カセッ
トのホルダーへの挿入・離脱方向に摺動可能にホルダー
の上面に設けられ、ホルダーの下降時にホルダーに対し
てカセットの離脱方向に摺動してカセット後端上面をお
おうと共にキャビネット開口を閉じることが可能な板状
の蓋と、昇降手段の上昇・下降動作に連動して蓋をホル
ダーに対してカセットの挿入・離脱方向に摺動させる連
動手段と、ホルダーがキャビネット内に下降したときホ
ルダーに離脱可能に係止して昇降手段の上昇動作を停止
させる係止手段、からなることを特徴とするテープレコ
ーダのカセット装着装置である。

（ホ）作用 カセットの装着時には、ホルダーの開口からカセットを
係止片によって係止されるまで挿入すると、カセットの
後端部が開口から露出した状態でホルダーに保持され
る。そこで突起部を押圧すると、昇降手段が下降してホ
ルダーがキャビネット内に収容されると共に連動手段に
よって蓋がホルダー上部をカセットの離脱方向に摺動し
てカセットの後端上部をおおうと共に、ホルダーがキャ
ビネット内に装着され、ホルダーを係止手段が係止し、
蓋がキャビネット開口を閉じる。

カセットの取出し時には、係止手段を昇降手段から離脱
させると、付勢手段の付勢力によって昇降手段がホルダ
ーをキャビネット外へ上昇させる。同時に、蓋が連動手
段によってホルダー上面をホルダーに対してカセット挿
入方向に移動して、カセットの後端をホルダー開口から
露出させる。従って、カセット後端部が露出した状態に
あるので、その後端部を指で支持して挿入又は離脱する
ことができ、いずれの操作も容易となる。しかも、カセ
ットをキャビネット内に装着した時にキャビネット開口
を蓋が閉じるので、装着後の外観がすぐれたものとな
る。

（ヘ）実施例 以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明を詳述す
る。これによってこの発明が限定されるものではない。

まず、ここで使用されるカセットテープの構造について
は従来の磁気テープを収容した一般のカセットと共通で
あるため、特に指定しない。従って、以下の説明におい
ては、カセットの機能及び形状などの詳細についての説
明を省略し、単純箱型形状のものと仮定して述べるもの
とする。

まず、この発明によるカセット装着装置を機構的に大き
く分けると、カセットテープをテープレコーダ本体内に
出し入れするための挿脱機構（昇降手段）と、その挿脱
機構内にあってカセットテープを一定条件で支持するよ
うにした保持機構（ホルダー）と、さらにその挿脱機構
内にあって必要に応じその相対位置を移動させるように
した外装蓋部の３つが主要部分である。なお、実際にカ
セットをテープレコーダ内の駆動装置などにより再生す
るためには、前述の機構に加えカセットテープを一定圧
力で押圧するための抑止機構などが必要となってくる
が、本発明の説明に直接必要としないため、実施例にお
いてそれらについては記載しない。

上記挿脱機構（昇降手段）は第１図に示すように、左右
の側板２と３は、各機構を支持するためのベースであ
り、図示しない締結部品によってテープレコーダの本体
側に接合されている。またこの側板２と３には互に対称
の位置関係を有する変形ガイド溝2₁,2₂及び3₁,3₂と、バ
ネ掛け部2₃及び3₃と、後述するコの字型アーム５の支点
軸5₅を挿入する孔2₄,3₄が設けられており、一方の側板
２上にはさらにガイドピン2₅と2₆が突設されている。な
おこのガイドピン2₅,2₆はロックレバー４のガイド孔4₁,
4₂に挿入され、抜け止めされる。これによりレバー４は
矢印AB方向へスライド往復自在に支持されると共に、図
示しないスプリングにより矢印Ａ方向に常時付勢されて
いる。次に、各アーム５は、その腕の途中に設けられた
孔5₁と、同じく腕の末端部に形成されたガイド溝部5
₂と、アーム５の回転中心となる支点軸5₅とをそれぞれ
左右対称に備えると共に、唯一片側の腕だけに突設され
た突起部5₃を有している。左右の各支点軸5₅は前述のよ
うに側板２と３上の支点孔2₄と3₄に挿入され、左右方向
に対して適度に規制されると共に回転自在に支持されて
いる。６と７はガイドアームであり、それぞれその中間
部に設けられた支点孔6₃と7₃はアーム５上の孔5₁に図示
しない連結ピンによってそれぞれが回転自在に取付けら
れている。両アーム６と７の末端部に形成されたバネ掛
け6₂,7₂と側板２と３のバネ掛け2₃と3₃との間にスプリ
ング８と９がそれぞれ掛けられており、アーム６と７の
一端は常時矢印Ｂ方向へ付勢されている。また、バネ掛
け6₂と7₂側の腕部に突起されたピン6₁と7₁はそれぞれ外
向き方向、即ち側板２と３上のガイド溝部2₁,2₂と3₁,3₂
に挿入されるように形成されており、それらのガイド溝
部に沿って円滑にスライドすることが可能である。な
お、6₄,7₄はこれも左右対称に形成された孔であり、後
述するカセットホルダー１上の左右の支点ピン1₄を受入
れるように設けられている。

次に、保持機構（ホルダー）について説明する。カセッ
トホルダー１は、カセットテープを一定条件で保持する
ために第１図に示す様な箱型の形状で構成されており、
その左右側面にそれぞれ支点ピン1₄とガイドピン1₃とが
突設される。支点ピン1₄は前述のようにガイドアーム６
と７のそれぞれの孔6₄と7₄に挿入、抜け止めされて支持
されると共に、一方のガイドピン1₃はコの型アーム５上
の左右のガイド溝部5₂にスライド自在に挿入、抜け止め
され支持される。また片側側面のみに突設されたピン1₅
は、後述するロックレバー４上のロック部4₄,4₅によっ
てロックされる位置に設置されている。このカセットホ
ルダー１の前面左右に設けられた内曲げ部1₁,1₂はカセ
ットホルダーにカセットテープを挿入した時にカセット
テープの挿入位置を規制するための当たりとなるもので
ある。なお前述したように実際にカセットをテープレコ
ーダ内の駆動装置などにより再生等を行うためにはカセ
ットホルダー１に加え、カセットテープを一定圧力で抑
圧するための抑止機構などが必要とされる。本実施例の
第１図に示したような形状のカセットホルダーの場合に
は、その上板部分へ該バネ等を設置しホルダー内に挿入
されたカセットテープを常時一定圧力でホルダーの底板
即ちテープレコーダ本体側へ抑圧するようにした手段が
用いられることが多い。以後においては直接この抑圧機
構についての説明は省略するが、図示しない状態で存在
し機能しているものとする。

次に、外装蓋部を説明する。まず、前述したカセットホ
ルダー１の上板面に設置された支点ピン1₆が回転レバー
10の支点孔10₁に回動自在に挿入されており、回転レバ
ー10は、孔10₄とカセットホルダー上のピン1₁₁との間に
掛けられたスプリング12により常時時計廻りの方向に付
勢されている。また回転レバー10の角孔10₅には後述す
るスライドレバー11上のピン11₂が挿入されることによ
りスプリング12付勢力がスライドレバー11の矢印Ａ方向
への復帰力として伝播される。つまり、回転レバー10の
回転動作に伴ってスライドレバー11がスライドする。一
方回転レバー10上の一端部には突起部10₂が設けられて
おり、その端部10₃がコの字型アーム５の突起部5₃の動
作中に当接する。

なお、スライドレバー11にはそのスライド動作のガイド
としてガイド溝11₁,11₃,11₄が穿設され、それらにカセ
ットホルダー上のガイドピン1₇,1₈,1₉がそれぞれ挿入抜
止めされている。スライド板11の上面に設けられた取付
用孔11₅,11₆へ外装蓋13上の取付孔13₂,13₃を一致させ図
示しない締結部品にて外装蓋13を該スライドレバー11に
一体的に取付ける。それにより、回転レバー10の何らか
の回転動作によって外装蓋13はスライドレバー11と共に
ホルダー１の上面を摺動することが可能となる。

一方、ホルダー１上に嵌設された突起部1₁₀は後述する
ようにカセットテープの脱着時即ちテープレコーダ本体
に対しカセットホルダー１をはじめとする一連の挿脱機
構が開いた状態からカセットテープをホルダー１に挿入
した後、テープレコーダ本体に収納する際にホルダー１
を押圧するために手の指等を添える部分として設けられ
たものである。

次に上記の構成の動作について説明する。まず、カセッ
トテープを装填するに当りテープレコーダー本体に対
し、イジェクト状態即ち、カセットホルダー１を初めと
する挿脱機構部分のカセット装填前の待機状態について
述べる。第２図において、ガイドアーム６はそのバネ掛
け部6₂と側板２上のバネ掛け部2₃との間に掛けられたス
プリング９の復帰力によって、ピン6₁が側板２上の変形
ガイド溝2₂に沿って矢印Ｄ方向に移動し、溝の末端に当
接し止まった状態にある。そして、ピン6₁と、支点孔6₃
と、支点軸5₅の３点がそれぞれ三角形の頂点を構成する
位置関係となっている。また、ガイドアーム６のそのも
う一端の孔6₄に回動自在に連結された支点ピン1₄の位置
と、該コの字コーム５上のガイド溝5₂にスライド自在に
挿入されているカセットホルダー１上のガイドピン1₃の
２点も前述した構成と同様に配置されている。つまり、
カセットホルダー１は、第２図における角度αだけテー
プレコーダー本体のキャビネット面14に対し傾斜した状
態に保たれており、カセットテープ15のカセットホルダ
ー１への挿入を容易にしている。

この状態における外装蓋13の関連説明を第４−（１）図
を用いて行うと、まず前述の状態にあるアーム５の末端
に突設された突起部5₃の端部5₄は、カセットホルダー１
上に回転レバー10の突起部10₂の端部10₃に対し、間隙ａ
だけ離れた位置にあり、また回転レバー10はスプリング
12の復帰力によってその角孔10₅に供給したピン11₂を矢
印Ａ方向に押圧する。従って、スライドレバー11とその
上に一体的に取り付けられた外装蓋13とは共に第４−
（１）図の位置、即ち、カセットホルダー１上のガイド
ピン17にスライドレバー11上のガイド溝11₁の一端が当
接し止められた状態に配置している。また、第４−
（１）図状態において、外槽蓋13はカセットホルダー１
上の突起部1₁₀に対し寸法ｂずれた位置関係となってい
ると共に、カセットテープ15は斜線部分が露出した状態
であり、カセットテープ15を取り出す際に、容易に手の
指等を添えられるようになっている。

第５−（１）図は、第２図および第４−（１）図に示す
イジェクト状態をテープレコーダー本体の外部から見た
斜視図である。以上がイジェクト状態で有り、この状態
からカセットテープをカセットホルダー１に挿入する
と、第１図に表わしたカセットホルダー１の前面左右に
設けられた内曲げ部1₁1₂にカセットテープ前縁面が当接
し、ホルダー１内の抑止機構とあいまってその位置がホ
ルダー１内に規制される。続いて、カセットテープをテ
ープレコーダー本体に収納するため、第２図においてカ
セットホルダー１上の突起部1₁₀を矢印Ｅ方向に押圧し
て行くと、その押圧力を受けたホルダー１は、その側面
の支点ピン1₄を介して、ガイドアーム６の孔6₄を同方向
に押そうとするから、ガイドアーム６は、支点孔6₃を中
心として反時計方向に廻ろうとする。同時に、カセット
ホルダー１のもう一方の側面のガイドピン1₃は、コの字
型アーム５上のガイド溝5₂に対し押圧力を加えながら、
該コの字型アーム５を支点軸5₅を中心とし、時計回転の
方向に回転させようとする。同軸支点である孔6₃,5₁に
て連結されているアーム５、ガイドアーム６は、それら
の腕部同志がなす角度βを、第２図の状態からさらに拡
大させる。つまり、支点ピン1₄、孔6₃,5₁さらに支点軸5
₅の３箇所の各連結部がそれぞれ回動してアームホルダ
ー１の側面のガイドピン1₃がガイド溝5₂内を矢印Ｇ方向
にスライド移動し、ピン6₁が変形ガイド溝2₂内を矢印Ｈ
方向へスライド移動することにより、角度βは第２図の
状態から拡大することになる。

なお、カセットホルダー１のテープレコーダー本体から
の脱出力については、ガイドアーム６上のバネ掛け6₂と
側板２上のバネ掛け2₃との間に掛けられたスプリング９
によってガイドアーム６を介して提供されるものであ
り、前述の動作中においては手に加わる反発力となる。
引き続きカセットホルダー１の突起部を押圧して行く
と、前述した動作経過から、アーム５とガイドアーム６
とがなす角度Ｆはさらに大きくなり、ホルダー１の側面
のガイドピン1₃は、アーム５のガイド溝5₂内を、矢印Ｇ
方向にさらに移動し、一方のガイドアーム６上のピン6₁
は、側板２の変形ガイド溝2₂内を矢印Ｈ方向に移動した
後溝の曲がりに沿ってさらに矢印Ｉ方向にスライドし移
動する。また、この該側板２の変形ガイド溝2₂が傾斜し
ているのは、前述したイジェクト時においてカセットホ
ルダー１をテープレコーダー本体のキャビネット14に対
し角度αの傾斜をもたせるためである。

また、もう一方の変形ガイド溝2₁については、イジェク
ト状態からカセットホルダー１を押圧し、最終的にカセ
ットテープをテープレコーダー本体に装填するまでの過
程において、その過程途中から、カセットホルダー及び
カセットテープの傾き角度を前述したイジェクト状態に
おける角度αから徐々に水平、即ちテープレコーダー本
体の上面に対して平行となる様に修正して行くために形
成されており、テープレコーダー本体に対しカセットテ
ープを収納完了した状態、即ち第３図状態においては、
前述した側板２のガイド溝2₁のほぼ終端部にピン6₁が位
置する。

また、この第３図において、カセットホルダー１の側面
に設けられたロックピン1₅が、レバー４の傾斜面4₃上を
滑ったのち、ロック部4₅にてロックされた状態に有る。
また、ガイドアーム６上のバネ掛け6₂に掛けられたスプ
リング９によって、カセットホルダー１は常に脱出方向
に付勢されているから、前述したロック部4₅に対し、カ
セットホルダー１のロックピン1₅は、第３図において矢
印Ｃ方向に圧接した状態で保持される。なお、このロッ
ク部分に加え、ガイドアーム６上のピン6₁は、その外径
が大きくずれることなく変形ガイド溝2₁の幅内で上下に
微少に規制されているので、カセットホルダー１及びカ
セット15はテープレコーダー本体に対して一定位置に確
実に収納される。前述した側板２上のレバー４は、図示
しないスプリングによって第３図矢印Ａ方向に常時付勢
されており、第３図のロック状態から再び第２図のイジ
ェクト状態に復帰解除する場合には、外部操作手段（図
示しない）によって矢印Ｂ方向にレバー４を移動させ、
ロック状態を解除するようにしている。

次にこの状態における外槽蓋13の関連説明を行うと、こ
の場合でのアーム５上の末端の突起部5₃は、第４−
（２）図において想像線で示したイジェクト時の位置か
ら、矢印Ａ方向に移動した実線の位置をとる。その端部
5₄は回転レバー10の突起部10₂の端部10₃をスプリング12
による回転力に抗して矢印Ａ方向に押圧し、回転レバー
10を反時計方向に押圧する。これにより回転レバー10の
もう一端部に形成されている角孔10₅は、スライドレバ
ー11上のピン11₂を第４−（１）図のイジェクト状態か
ら矢印Ｂ方向に第４−（２）図の位置まで移動させる。
従って、スライドレバー11及びそれに取り付けられた外
装蓋13とカセットホルダー１及びカセットテープ15との
位置関係は前述した第４−（１）図のイジェクト状態に
おける寸法ｂが零になるように接近移動し合った関係と
なる。従って、第４−（２）図と第５−（２）図に示す
ようにカセットホルダー１とその突起部1₁₀と外装蓋13
とは外観的に一体的な重なりをもつ様な状態に構成され
る。

このようにして、テープレコーダー本体に対しカセット
テープが装填されるが、テープレコーダー本体からカセ
ットテープを取り出す動作は、前述したように、レバー
４を外部操作手段によって第３図の矢印Ｂ方向へ移動さ
せることにより、ロック部4₅にてロックされた状態にあ
ったピン1₅が釈放され、ガイドアーム６のバネ掛け6₂に
掛けられたスプリング９の復帰力によって前述したカセ
ットテープの装填動作の逆手順によって行われる。そし
て、第２図第４−（１）図、および第５−（１）図に示
されるイジェクト完了状態が再現され、カセットテープ
がカセットホルダーから取出可能となる。

なお、挿脱機構（昇降手段）には、前述のようなパンタ
グラフ式を採用しているが、第４−（１）図、第４−
（２）図にて説明した外槽蓋スライド機構内の回転レバ
ーの押圧手段を、コの字型レバー５以外の外部手段によ
って行えるように設計工夫すれば、上記パンタグラフ式
以外の方式も実施可能である。

（ト）発明の効果 本発明は、上述のように構成されているので、これまで
のテープレコーダーのようなカセットホルダーと蓋とを
一体的に固定したものに比較し、蓋を、カセットの取り
出し時、即ちイジェクト時に手の指を添える量だけ蓋か
らカセットを露出させることにより、カセットの挿脱性
を向上させ、しかも、蓋を、意匠上又は、設計上におい
て、より幅広い自由度の形状にすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のカセット装着装置の要部分解斜視
図、第２図および第３図は第１図のカセット装着装置の
動作を示す説明図、第４図（１）は第２図に対応する要
部平面図、第４図（２）は第３図に対応する要部平面
図、第５図（１）は第４図（１）に対応する要部外観斜
視図、第５図（２）は第４図（２）に対応する要部外観
斜視図である。 １……カセットホルダー、2,3……側板、 ４……レバー、５……アーム、 6,7……ガイドアーム、 8,9……スプリング、10……回転レバー、 11……スライド板、12……スプリング、 13……外装蓋。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】キャビネット上面に設けられた開口からキ
   ャビネット内部にカセットを下降させて装着するテープ
   レコーダのカセット装着装置において、 前方にカセットを挿入する開口を有し、後方にカセット
   を係止する係止片を備え、挿入されたカセットを前記開
   口からカセットの後端部を残して離脱可能に保持する箱
   状のホルダーと、 キャビネット内に設けられ、ホルダーの両側面を支持し
   ホルダーを上昇させてキャビネット表面から露出させる
   と共にホルダーを下降させてキャビネット内に収容させ
   る昇降手段と、 昇降手段を上昇方向に付勢する付勢手段と、 ホルダーの前方上面に設けられキャビネット内へホルダ
   ーが下降する時に押圧される突起部と、 カセットのホルダーへの挿入・離脱方向に摺動可能にホ
   ルダーの上面に設けられ、ホルダーの下降時にホルダー
   に対してカセットの離脱方向に摺動してカセット後端上
   面おおうと共にキャビネット開口を閉じることが可能な
   板状の蓋と、 昇降手段の上昇・下降動作に連動して蓋をホルダーに対
   してカセットの挿入・離脱方向に摺動させる連動手段
   と、 ホルダーがキャビネット内に下降したときホルダーに離
   脱可能に係止して昇降手段の上昇動作を停止させる係止
   手段、 からなることを特徴とするテープレコーダのカセット装
   着装置。