JPH0762322B2 - アスファルトプラントにおけるミキサのメンテナンス方法 - Google Patents

アスファルトプラントにおけるミキサのメンテナンス方法

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JPH0762322B2
JPH0762322B2 JP33733089A JP33733089A JPH0762322B2 JP H0762322 B2 JPH0762322 B2 JP H0762322B2 JP 33733089 A JP33733089 A JP 33733089A JP 33733089 A JP33733089 A JP 33733089A JP H0762322 B2 JPH0762322 B2 JP H0762322B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はアスファルト混合物を製造するアスファルトプ
ラントに搭載されたミキサのメンテナンスに関するもの
である。
[従来の技術] アスファルトプラントのプラント本体部は各種装置を機
枠に組み込んでブロック構成し、このブロックを積み上
げて構成してある。ブロックの最下段はミキサブロック
であり、材料混合調整用の二軸式ミキサが搭載されてい
る。該ミキサは内面全域に耐摩耗性ライナーを固着した
混合槽に相反方向に回転する二本の平行な混合軸を配設
し、該混合軸にブレードを有したアームを半径方向に放
射状に多数を配設している。そして、このミキサ部はプ
ラント本体部の心臓部であり、定期的な部品の交換や修
理が必要である。例えば、年間20万トンのアスファルト
混合物を出荷するプラントにおいてはライナー、ブレー
ド、シールは年2回、またベヤリング、アーム、スプロ
ケットは2年に1回の割合で修理や部品の交換を行って
いる。この部品の交換や修理はプラントの運転が停止す
る休日を利用して行なっており、メーカーから派遣され
た熟練作業員がその作業にあたっている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前記のようにメーカが熟練作業員を派遣
して現地にて部品の交換や修理作業を行なうことは次の
ような問題点を有する。
メーカー側の問題点としては、 部品の交換や修理作業を行なうには休日1日では到
底無理であるために長期休日に作業依頼が集中する。し
たがって、仕事量の平準化もできないし、また熟練作業
員の不足もあって一時に集中した仕事量を効率良く消化
することができない。
狭いミキサ内での部品交換や修理作業となるので非
効率的な作業となり、また汚れ作業や危険作業とも言え
るものであって作業員の負担も大きい。
短期間に作業を完了する必要があり、徹夜作業とな
ることも多い。
連休工事となるので人件費も高くなる。
ユーザー側の問題点としては、 プラントの運転を長期に停止する時にしか部品の交
換や修理作業を行なうことができない。したがって、前
倒しの部品交換となって不経済である。
ミキサの上位に位置する装置の修理も並行して行な
う予定があるときには同時作業は危険であるために更に
長期の運転の停止を余儀なくされる。
プラント現場においては完全なオーバーホールが無
理である。例えできるとしてもプラントの運転を長期間
停止する必要があり、また工事費が割高になる。
等、メーカーやユーザーにとって多くの問題点を有して
いた。
本発明は上記の点に鑑み、プラントの運転を長期間停止
することなくミキサの部品交換や修理作業を行なうこと
ができるアスファルトプラントにおけるミキサのメンテ
ナンス方法を提案することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するために、基礎架台上に載置
したミキサブロックの床フレームにミキサ支持材を配設
し、該ミキサ支持材にミキサを締結具により着脱自在と
して固定しておき、該ミキサの修理の際には前記ミキサ
支持材とミキサの締結を解除した後、昇降手段によりミ
キサを支持しながらミキサブロックの下方位置にミキサ
を降下させるとともに、別に用意した予備ミキサを昇降
手段によりミキサブロック内に持ち上げて床フレームに
配設したミキサ支持材と締結固定し、降下させたミキサ
はプラント外で修理及び部品交換を行なうようにしたこ
とを特徴とするアスファルトプラントにおけるミキサの
メンテナンス方法を提供するものである。
[作 用] 本発明に係るアスファルトプラントにおけるミキサのメ
ンテナンス方法によれば、ミキサの部品交換や修理の際
には、プラントの運転を一時停止し、ミキサブロックに
固定してあるミキサの締結を解除し、昇降手段によりミ
キサを支持しながらミキサブロックの床フレームに包囲
された下部空間から下方へとミキサを降下させて取り出
す。次に別に用意した予備ミキサを昇降手段により支持
しながら上昇させ、ミキサブロック内に収納して締結固
定し、プラントの運転を再開する。そしてミキサブロッ
クより取り出したミキサはプラントから離れた修理工場
に輸送してオーバーホールを行なうのである。
このように、メーカー側で予め予備ミキサを用意してお
き、ミキサの部品交換や修理の際にはミキサごと交換
し、専用の工場に持ち帰って修理等行なうことによっ
て、プラントの停止時間を短縮することができ、また修
理用機器や工具を十分備えた工場内で効率良く修理作業
を行なうことができる。そして部品交換や修理が完了す
れば同様の方法で入れ替えるのである。
[実施例] 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
1はアスファルトプラントのプラント本体であって、基
礎架台2上に製造工程に応じた装置を収納したブロック
が階層状に積み上げられており、振動スクリーン3、貯
蔵槽ブロック4、ミキサブロック5等により構成されて
いる。
貯蔵槽ブロック4には加熱乾燥した骨材を各種粒径別に
貯蔵する骨材貯蔵槽6が配設してあり、骨材加熱乾燥装
置であるドライヤ(図示せず)により加熱された骨材を
ホットエレベータ7によりプラント本体1上部に持ち上
げ、貯蔵槽ブロック4の上位に配設した振動スクリーン
3により各種粒径別に篩い分けて骨材貯蔵槽6内に貯蔵
している。また貯蔵槽ブロック4には石粉貯蔵槽8が配
設してあり、石粉エレベータ9により持ち上げられた石
粉を一時貯蔵している。
ミキサブロック5内の上位には骨材貯蔵槽6や石粉貯蔵
槽8から払い出した骨材や石粉を所定量計量する計量槽
10や溶融したアスファルトを計量するアスファルト計量
槽11が配設してある。そして計量槽10の下位には計量し
た各種材料を混練するミキサ12が配設してある。該ミキ
サ12の混合槽の両側部には補強板13により補強して突設
させた突設板14を固着しており、該突設板14上に載置固
定した軸受15により多数のブレード16を有した混練軸1
7、17′を回転自在に軸支し、混練軸17、17′の一端部
に嵌着したスプロケットとモーター18、18′の回転軸に
嵌着したスプロケットとにチェーン19を巻回し、モータ
ー18、18′の駆動により混練軸17、17′を相反方向に回
転するようにしている。また、ミキサ上部にはアスファ
ルトを供給するアスファルト供給管20が接続してあり、
アスファルト計量槽11で所定量計量したアスファルトを
ポンプ21によりミキサ12内に供給噴射するようにしてい
る。
ミキサブロック5の床フレーム22間にはミキサ支持材23
を一対掛け渡して締結具であるボルト・ナット24により
着脱自在に締結固定してあり、該ミキサ支持材23上に前
記ミキサ12の混合槽の両側部に突設させた突設板14を載
置してミキサ12を担持し、締結具であるボルト・ナット
25により締結固定してある。
26はミキサブロック5の上部フレーム27に固着した電動
チェーンブロック28を吊り下げるための吊り金具であ
り、該吊り金具26はミキサ12の大きさに応じて適宜数を
配設している。またミキサ12にも適宜位置に電動チェー
ンブロック28のチェーン29を引っ掛けるための係止金具
30を配設してある。電動チェーンブロック28はミキサ12
を吊り下げて操作スイッチ31を操作してミキサブロック
5より降下させる時に使用するものであって、手動式の
チェーンブロックであっても良く、また常備する必要は
なくミキサの昇降作業を行なうときに用意すれば良い。
更に、ミキサ12の昇降手段である電動チェーンブロック
28の代わりに第4図に示すように昇降可能なリフト装置
32を用いてミキサ12を昇降させても良い。33はミキサブ
ロック5の下位の地上にて待機するミキサの運搬車であ
る。
しかして、ミキサ12を修理する際には、電動チェーンブ
ロック28をミキサブロック5の上部フレーム27の吊り金
具26に吊り下げるとともに、電動チェーンブロック28の
チェーン29の先端部をミキサ12の係止金具30に掛け止め
る。次にアスファルト供給管20の連結部を切り離すとと
もにモータ18、18′と混練軸17、17′とを連結するチェ
ーン19を取りはずし、ミキサ12をミキサブロック5より
離脱できる状態にする。このようにしてから、ミキサ12
の突設板14とミキサ支持材23とを締結しているボルト・
ナット25を取りはずし、更にミキサ支持材23とミキサブ
ロック5の床フレーム22とを締結しているボルト・ナッ
ト24を取りはずす。そして電動チェーンブロック28の操
作スイッチ31を操作して巻き上げ操作してミキサ12を若
干持ち上げ、ミキサ支持材23を側方に待避させる。次に
電動チェーンブロック28のチェーン29を繰り出し操作
し、第1図、第2図の想像線により示すようにミキサブ
ロック5の下部にできた空間から下方に降下させ、待機
させた運搬車33に積み込んで運び出す。
ミキサブロック5内のミキサ12の降下作業が完了する
と、別に用意した整備済の予備ミキサを電動チェーンブ
ロック28により吊り上げてミキサブロック5内まで持ち
上げ、ミキサ支持材23を元の位置に戻して床フレーム22
にボルト・ナット24により締結固定し、その後吊り上げ
た予備ミキサを降下させてミキサ支持材23上に載置し、
予備ミキサとミキサ支持材23とをボルト・ナット25で締
結固定する。そして切り離してあったアスファルト供給
管20を連結するとともに混練軸17、17′とモータ18、1
8′のスプロケットとにチェーン19を巻回してミキサの
交換を完了する。そして、取りはずしたミキサ12は修理
工場に輸送し、そこで部品交換や修理を行なうのであ
る。部品交換や修理が完了すれば同様の方法で再びミキ
サを入れ替えれば良いのである。
なお、第5図、第6図はミキサブロック5の床フレーム
22に対しミキサ12を着脱自在に取り付け、ミキサ12を下
方へ降ろせるようにした他の実施例を示したものであ
る。
第5図では、床フレーム22にH形鋼よりなるミキサ支持
材23を固着し、該ミキサ支持材23とミキサ12の側部に固
着したH形鋼よりなる突設板34とを若干の隙間を保持さ
せ、補強板35により連結部を補強しながら締結具である
ボルト・ナット36で締結固定している。
また第6図では、先端部にフランジ部37を形成したミキ
サ支持材23をミキサ12に固着し、またミキサ12の側部に
固着した突設板34にもフランジ部38を形成し、フランジ
部37、38を突き合わせてボルト・ナット36で締結固定し
ている。
以上、ミキサ12を床フレーム22に対し着脱自在に取り付
ける実施の態様を種々記載したが、何らこれらに限定す
るものではなく、本発明の思想を逸脱しない限りの設計
変更は本発明に含まれる。
[発明の効果] 以上のように本発明に係るアスファルトプラントにおけ
るミキサのメンテナンス方法によれば、プラントのミキ
サブロックにミキサを着脱自在に搭載し、昇降手段によ
りミキサを簡単に降ろすことができる構成としておき、
ミキサの部品交換や修理の際には別に用意した予備のミ
キサと交換し、修理用ミキサはプラント外で修理作業を
行なうようにしたので、従来のようにプラントの運転を
長期間停止することなくミキサの部品交換や修理作業を
行なうことができ、またミキサの修理等も時間的余裕を
持ちながら工場内で専用機器及び工具を使用しながら効
率良く行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すアスファルトプラント
の正面図、第2図は第1図のミキサブロック部の拡大
図、第3図は第2図のA−A一部省略断面図、第4図は
本発明の昇降手段の他の実施例を採用したアスファルト
プラントの正面図、第5図はミキサブロックへのミキサ
取り付け構造の第2の実施例を示す説明図、第6図はミ
キサ取り付け構造の第3の実施例を示す説明図である。 1……プラント本体、2……基礎架台、4……貯蔵槽ブ
ロック、5……ミキサブロック、12……ミキサ、14……
突設板、22……床フレーム、23……ミキサ支持材、24、
25……ボルト・ナット、26……吊り金具、28……電動チ
ェーンブロック、30……係止金具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基礎架台上に載置したミキサブロックの床
    フレームにミキサ支持材を配設し、該ミキサ支持材にミ
    キサを締結具により着脱自在として固定しておき、該ミ
    キサの修理の際には前記ミキサ支持材とミキサの締結を
    解除した後、昇降手段によりミキサを支持しながらミキ
    サブロックの下方位置にミキサを降下させるとともに、
    別に用意した予備ミキサを昇降手段によりミキサブロッ
    ク内に持ち上げて床フレームに配設したミキサ支持材と
    締結固定し、降下させたミキサはプラント外で修理及び
    部品交換を行なうようにしたことを特徴とするアスファ
    ルトプラントにおけるミキサのメンテナンス方法。
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