JPH0762308A - 粘着テープもしくはシートの製造方法 - Google Patents

粘着テープもしくはシートの製造方法

Info

Publication number
JPH0762308A
JPH0762308A JP21276593A JP21276593A JPH0762308A JP H0762308 A JPH0762308 A JP H0762308A JP 21276593 A JP21276593 A JP 21276593A JP 21276593 A JP21276593 A JP 21276593A JP H0762308 A JPH0762308 A JP H0762308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
sensitive adhesive
carrier
sheet
tape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21276593A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Hanatani
信雄 花谷
Makoto Miura
誠 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP21276593A priority Critical patent/JPH0762308A/ja
Publication of JPH0762308A publication Critical patent/JPH0762308A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘着テープもしくはシートの製造方法として
転写法を採用した場合に、表面張力の大きい溶液からな
る粘着剤溶液を用いたときでも、格別粘度を高くしなく
ても、担体表面上で“はじき”現象の発生しない製造方
法を提供することを目的とする。 【構成】 JIS-K-6768で規定するぬれ試験方法によって
測定した場合に、ぬれ指数が30〜60 dyn/cm の数値
を示すような表面性質を有する担体の、該表面に粘着剤
層を形成する。かくすることにより表面張力の大きい溶
媒、例えば水系の溶媒を用いた粘着剤溶液を塗布して
も、はじき現象を起こさない。次いで、担体に形成した
粘着剤層をテープもしくはシート基材の表面に重ね合わ
せて転写して粘着テープもしくはシートを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着剤として主として
水系粘着剤を用いた粘着テープもしくはシートの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、粘着テープもしくはシートの製造
方法には、大別して、テープ等基材に粘着剤溶液を直接
塗布して粘着剤層を形成する方法(以下直接法という)
と、剥離性表面を有する担体上に、粘着剤溶液を塗布し
て仮着状態の粘着剤層を形成し、次いで、本来のテープ
等基材上にこの担体上の粘着剤層を転写する方法(以下
転写法という)とがある。
【0003】本発明は、この転写法における粘着テープ
もしくはシートの改良に係るものである。担体は転写法
に欠かせないものであって、その素材としては、紙又は
布帛、或いは合成樹脂フイルム等の芯材表面に剥離処理
を施したものか、或いは、ポリテトラフルオロエチレン
(=テフロン)のように、素材そのものが剥離性を備え
たものは、そのままの状態で使用される。
【0004】芯材に施す剥離処理の手段としては、ジメ
チルポリシロキサン等を主な成分とするシリコーン樹脂
系、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂系、長鎖アル
キルビニルエステル共重合体、長鎖アルキルアマイド共
重合体等の長鎖アルキル基含有のコポリマー系等、各種
剥離剤の中から適当なものを選択してその溶液を塗布
し、乾燥することによってなされる。
【0005】この塗布された剥離剤の乾燥塗膜によって
芯材の表面が不活性表面となって剥離性が付与される訳
である。転写法はまさしくこの性質を利用して、通気性
を有する基材等直接粘着剤溶液を塗布できない場合に採
用するのである。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、転写
法において、剥離性を有する担体上に表面張力の大きい
溶媒、例えば水系の溶媒を用いた粘着剤溶液を塗布する
と、該溶液は担体上で収縮し、所謂“はじき”現象を起
こし易い。このはじき現象により塗膜の中心方向に粘着
剤溶液が集まり、端縁部分に比べて、中心部分の塗膜の
厚さが漸次厚くなって、粘着剤層の厚さにばらつきが生
じ、該粘着剤層の乾燥不良を引き起こすと共に、乾燥時
の加熱により発泡して、均質な粘着剤層が形成されない
場合が多い。
【0007】一方では、水系の溶媒を用いた粘着剤溶液
は、環境保全や作業環境、省資源等の観点から有機溶剤
型粘着剤に比べてその重要性が増加しつつある。そこ
で、この水系の溶媒を用いた粘着剤溶液におけるはじき
現象の解決が目下の急務となってきたのである。ところ
で、このはじき現象を抑制するためには、粘着剤溶液の
粘度を高くする方法があるが、あまり高くすると塗布時
の粘着剤の展延性や塗布作業性に支障が出てくるので限
界がある。また、通常、水系粘着剤の調整段階では、未
溶解物やミクロゲル等を濾過する工程を経ることが必須
であるが、粘度が高すぎるとこの濾過操作にも支障を来
すのである。
【0008】本発明は、粘着テープ等の製造方法として
転写法を採用する場合に、表面張力の大きい溶媒、特に
水系粘着剤溶液を用いたときに、格別粘度を高くしなく
ても、担体表面上ではじき現象の発生しない製造方法を
提供することを目的としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、「ぬれ指数が
30〜60(dyn/cm)の数値を示す担体の表面に粘着剤層
を形成し、次いで、該粘着剤層をテープもしくはシート
基材の表面に重ね合わせて転写することを特徴とする粘
着テープの製造方法」をその要旨とするものである。
【0010】本発明においてぬれ指数とは、表面張力が
順を追って異なるような一連の混合液体を、担体の表面
に塗布し、ちょうど担体表面をぬらすと判定された混合
液の表面張力(dyn/cm) の数値を言う。
【0011】そして、上記混合液は、JIS-K-6768で規定
するところのぬれ試験法で規定された“標準液”のこと
である。即ち、同規定に従って調製した標準液の表面張
力が、30〜60dyn/cmの数値を示す担体を用いた場合
に限って、粘着剤溶液の表面張力が比較的大きい場合で
あっても、上記はじき現象が発生しないことを、本発明
者は見出したのであり、このような特定の表面性質を持
つ担体を使用することが本発明の骨子である。
【0012】本発明で使用する担体の構成素材として、
素材自体が、ぬれ指数が30〜60(dyn/cm)の数値を示
すものとしては、幾つかの合成樹脂系フイルムが含まれ
る。即ち、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリエチレンテ
レフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリエス
テル、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリアミド、ポ
リスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテル・エ
ーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサ
ルファイド、ポリアリレート、ポリエステルエーテル、
ポリウレタン等の合成樹脂フイルムであり、中でも、ポ
リエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)等が代表的なものであ
る。
【0013】そして、これらのフイルムは、単独で、或
いは上記本発明で言う表面の特性を持たない他の基材に
積層した複合フイルムとして使用することができる。ま
た、これらのフイルムが、例えば分子構造や結晶構造、
或いは添加剤や充填剤の影響等で、本発明で言う表面の
特性を持たない場合は、コロナ放電処理を施すことによ
りその特性を具備させ得る場合がある。また、上記基材
以外の基材に、従来のように別途剥離剤を塗布してその
表面張力を本発明でいう上記特定の範囲内に調整したも
のも、本発明で使用する担体に含まれる。
【0014】ぬれ指数が、30(dyn/cm)未満の数値を示
す担体では、粘着剤溶液のはじき現象を防止する効果に
乏しく、逆に60(dyn/cm)を超えると、担体表面と粘着
剤との接着力が高くなり過ぎて、完全な転写ができず、
積層面から剥がしたときに、粘着剤が担体表面に残った
り、甚だしいときは積層面からの剥離自体が困難になっ
たりする。
【0015】ぬれ指数が30〜60(dyn/cm)の数値を示
す担体表面は、従来の転写法に採用されてきたところ
の、前述の剥離剤塗布により表面改質された担体より
も、一般的に剥離性能が落ちる(濡れ性がよい)ので、
転写法により粘着剤層を形成する際には、該転写が不十
分とならないように、転写時における転写ロール等を昇
温状態とするのが好ましい。
【0016】本発明製造方法に用いる粘着剤としては、
一般に水系粘着剤と称されているものが該当する。具体
的にはアクリル系モノマーを水媒体中で乳化重合して得
られるアクリル系ポリマーエマルジョン等が挙げられ
る。
【0017】本発明製造方法に用いるテープもしくはシ
ート基材としては、用いる粘着剤の接着力が担体に対す
るよりも大きいものであることが必要であることは言う
迄もない。具体的には、ラベル用紙、PEラミのクレー
プ紙、軟質塩化ビニルフイルム等が挙げられる。
【0018】
【作用】本発明の粘着テープもしくはシートの製造方法
は、テープ等基材にたいして転写方式により粘着剤層を
形成する場合において、粘着剤の担体としてJIS-K-6768
で規定するところのぬれ試験法に従った場合、ぬれ指数
が30〜60(dyn/cm)の数値を示す表面を有する担体を
用いて行うので、表面張力の大きい溶媒、例えば水系の
溶媒を用いた粘着剤溶液を塗布しても、はじき現象を起
こさない。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。
【0020】実施例1〜3 表1に示すように、粘着剤溶液−担体−テープ基材の組
合せについて、3種類のものを用意し、それぞれについ
て担体に、乾燥後の塗膜の厚さが25μmとなるように
粘着剤溶液を塗布し、120℃のオーブン中で10分間
乾燥させた後、これを100℃に昇温したラミネーター
によりテープ基材に積層して転写して粘着シートとな
し、それぞれについて評価乃至測定を行った。その結果
を表2に示す。
【0021】比較例1及び2 表1に示すように、粘着剤溶液−担体−テープ基材の組
合せについて、2種類のものを用意し、それぞれについ
て実施例と同様にして粘着シートとなし、それぞれにつ
いて評価乃至測定を行った。その結果を表2に示す。
【0022】
【表1】
【0023】なお、上記表中の物質は下記のものを使用
した。 ポリアクリル酸:ジュリマーAC−10H(日本純薬社
製) ポリエチレレングリコール:重量平均分子量600 ポリビニルピロリドン:ルビコールK−60(BASF
社製) ヒドロキシプロピル化澱粉:ソルビトーゼ#650(松
谷化学社製) ポリメチルビニルエーテル:ルトナールM(BASF社
製) また、表中の溶媒のIPAはイソプロピルアルコールを
示し、担体欄中のSTはぬれ指数を示す。
【0024】
【表2】
【0025】各実施例及び比較例についての評価方法乃
至測定方法は次の通り。 .粘着剤の転写状態;転写後剥離した担体と粘着剤層
との界面を目視により転写状態を見る。 .収縮量=シートに対する塗布直後の幅方向の寸法−
完全乾燥後の同方向の寸法。
【0026】
【発明の効果】本発明の粘着テープもしくはシートの製
造方法は、テープ等基材に対して転写方式により粘着剤
層を形成する場合において、粘着剤の担体としてJIS-K-
6768で規定するところのぬれ試験法に従った場合、ぬれ
指数が30〜60(dyn/cm)の数値を示す表面を有する担
体を用いて行うので、表面張力の大きい溶媒、例えば水
系の溶媒を用いた粘着剤溶液を塗布しても、はじき現象
を起こさない。
【0027】従って、担体の表面には、均質な厚みの粘
着剤層が形成され、不良品の発生率が少なくなるのでコ
ストダウンを図ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ぬれ指数が30〜60(dyn/cm)の数値を
    示す担体の表面に粘着剤層を形成し、次いで、該粘着剤
    層をテープもしくはシート基材の表面に重ね合わせて転
    写することを特徴とする粘着テープの製造方法。
JP21276593A 1993-08-27 1993-08-27 粘着テープもしくはシートの製造方法 Pending JPH0762308A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21276593A JPH0762308A (ja) 1993-08-27 1993-08-27 粘着テープもしくはシートの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21276593A JPH0762308A (ja) 1993-08-27 1993-08-27 粘着テープもしくはシートの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0762308A true JPH0762308A (ja) 1995-03-07

Family

ID=16628032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21276593A Pending JPH0762308A (ja) 1993-08-27 1993-08-27 粘着テープもしくはシートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0762308A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009046647A (ja) 経時剥離力安定性に優れたポリエステルフィルム及びその製造方法
JP2010143037A (ja) 離型フィルム
JP2013141793A (ja) 成形用離型ポリエステルフィルム
JP4888722B2 (ja) 離型フィルム
JP4671815B2 (ja) 加熱剥離型粘着シート用セパレータ及びセパレータ付き加熱剥離型粘着シート
JPH03256741A (ja) 複合フィルム
KR19990030041A (ko) 건식 막 포토레지스트 롤
JP5713302B2 (ja) 離型フィルム
JPH0762308A (ja) 粘着テープもしくはシートの製造方法
JP2882953B2 (ja) ドライフイルムレジスト
JPH10286923A (ja) 離型フィルム
JP5279974B2 (ja) 偏光板表面保護フィルム、該表面保護フィルムで保護された偏光板および該表面保護フィルムを使用した偏光板の表面保護方法
TWI790340B (zh) 表面保護薄膜
JP4736395B2 (ja) 離型フィルム
JPH10278203A (ja) 離型フィルム
JP2001179913A (ja) 易接着性ポリエステルフィルム
JP3718958B2 (ja) 剥離シート
JP2847720B2 (ja) フォトレジストフィルム
JPH10719A (ja) セラミックグリーンシート用キャリアフィルム
JP2004296995A (ja) セラミックコンデンサー用離型フィルム
JPH09324157A (ja) 粘着テープもしくはシート
KR20180094678A (ko) 이형 필름
JPH07103260B2 (ja) 塗布層を有するポリエステルフィルム
JPH10180968A (ja) ジアゾ用積層ポリエステルフィルム
JP2005041891A (ja) 熱収縮性粘着フィルム及び該フィルムに被覆された柔軟性容器