JP5279974B2 - 偏光板表面保護フィルム、該表面保護フィルムで保護された偏光板および該表面保護フィルムを使用した偏光板の表面保護方法 - Google Patents

偏光板表面保護フィルム、該表面保護フィルムで保護された偏光板および該表面保護フィルムを使用した偏光板の表面保護方法 Download PDF

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本発明は、偏光板表面保護フィルムに関するものであり、詳しくは、液晶表示板に用いる偏光板に貼着することにより、偏光板の表面を保護するために使用される偏光板表面保護フィルムに関する。例えば、偏光板表面保護フィルムは偏光板製造メーカーにおける偏光板出荷時の保護、液晶表示装置製造メーカーにおける表示装置(液晶モジュール)製造工程時の偏光板保護用途等、各種工程における偏光板の保護用途に使用される。また、本発明は該偏光板表面保護フィルムで保護された偏光板、さらには該偏光板表面保護フィルムを使用した偏光板の表面保護方法に関するものである。
液晶表示板に用いる偏光板表面には、液晶セルを組み立てるまでの間、偏光板の表面を保護するために表面保護フィルムが貼り付けられている。従来より、当該表面保護フィルムとしては、2軸延伸ポリエステルフィルムに、偏光板表面に剥離可能に貼付される軽剥離性の粘着剤層を、たとえば、アクリル系粘着剤を塗布することにより形成したものが多く使用されてきた。
また、液晶セルを組み立てる工程の中では、加工工程で生じた液晶の厚みムラを解消したり、また加工工程中で発生した静電気による液晶の配向の乱れを解消したりして液晶の調整を行うために、加熱処理が施される。当該加熱処理工程は、約80℃で2時間程度が行われ、その後に常温に戻すという工程である。
しかし、従来の表面保護フィルムは、この加熱処理工程において偏光板表面から大きく膨れ上がってしまい、ひどいものではトンネル状に浮いてしまう。このような大きな浮きが表面保護フィルムに発生すると、液晶セルの組み立て工程における偏光板の吸盤搬送工程で偏光板を吸い上げられなくなり、組み立てラインが停止するという問題がある。
このような問題に対して、粘着剤を特定の組成とする方法(特開平9−208910号公報)が提案されているが、粘着剤組成からの取り組みだけでは、表面保護フィルムに要求される軽剥離性とフィルムの浮き防止を良好なレベルで両立することは困難であった。
発明が解決しようとする課題
本発明は、プラスチックフィルムの片面に、偏光板表面に剥離可能に貼付される粘着剤層を有する偏光板表面保護フィルムであって、液晶表示装置の製造工程等における加熱処理工程を施し、常温に戻してた後においても、偏光板表面から表面保護フィルムがトンネル状に浮き上がらないものを提供することを目的とする。また、本発明は該偏光板表面保護フィルムで保護された偏光板、さらには該偏光板表面保護フィルムを使用した偏光板の表面保護方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下に示す偏光板表面保護フィルムにより上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、プラスチックフィルムの片面に、偏光板表面に剥離可能に貼付される粘着剤層を有する偏光板表面保護フィルムであって、前記偏光板表面保護フィルムが、それが貼付される偏光板との関係において下記式(1)〜(3)を満足することを特徴とする偏光板表面保護フィルム、に関する。
式(1)〜(3)は、以下の通りである。
|(F(MD)−P(MD))+(F(TD)−P(TD))|≦0.3 ・・・(1)
|F(MD)−P(MD)|≦0.4 ・・・(2)
|F(TD)−P(TD)|≦0.4 ・・・(3)
但し、上記式(1)〜(3)において、F(MD)及びF(TD)はそれぞれ偏光板表面保護フィルムの流れ方向(MD)及び幅方向(TD)の寸法変化率を示し、P(MD)及びP(TD)はそれぞれ偏光板の流れ方向(MD)及び幅方向(TD)の寸法変化率を示す。
前記本発明の偏光板表面保護フィルムは、それが貼付される偏光板の寸法変化率との関係で、上記式(1)〜(3)を満足させるものを選択することにより、上記本発明の目的を達成したものである。
なお、寸法変化率(%)={(加熱処理後の寸法−加熱処理前の寸法)/加熱処理前の寸法}×100により求められた値である。但し、実施例に詳しく示す通り、偏光板表面保護フィルムの加熱処理はフリーの状態で行い、偏光板の加熱処理は、偏光板に通常形成されている粘着剤によりガラス板に固定された状態で行ったものである。加熱処理後の寸法:加熱条件は80℃で2時間行った後に常温(23℃)に取出し、30分間放置した後の寸法である。
上記(1)式により計算される値は、0 .3 以下、好ましくは0.25以下、さらに好ましくは0.20以下、最も好ましくは0である。同じく上記(2)式により計算される値は、0 .4 以下、好ましくは0.35以下、さらに好ましくは、0 .3 以下、最も好ましくは0である。同じく上記(3)式により計算される値が、0 .4 以下、好ましくは0.35以下、さらに好ましくは、0 .3 以下、最も好ましくは0である。上記(1)式の値が、0 .3 を超えると、加熱処理の後、常温に戻すとトンネル状の大きな浮きが発生する。また、上記(1)式の値が0.3以下であっても、上記(2)式、(3)式のいずれか少なくとも一方の値が0 .4を超えると、トンネル状の大きな浮きが発生してしまう。
また、本発明は、前記偏光板表面保護フィルムが、当該フィルムの粘着剤層を介して偏光板表面に貼付されており、偏光板表面が当該フィルムにより保護されていることを特徴とする偏光板、に関する。さらには、前記偏光板表面保護フィルムを、当該フィルムの粘着剤層を介して偏光板表面に貼付し、偏光板表面を保護すること特徴とする偏光板の表面保護方法、に関する。前記偏光板表面保護フィルムにより表面を保護した偏光板は、加熱処理後においても表面保護フィルムがトンネル状に浮き上がらない。
本発明の偏光板表面保護フィルム1(以下、単に保護フィルムともいう)は、図1に示すように、プラスチックフィルムから構成される基材フィルム1aの片面に、偏光板表面に剥離可能に貼付される粘着剤層1bを有するものである。当該保護フィルムは、それが貼付される偏光板との関係において、上記(1)〜(3)式によって計算される特定の数値を満足するものを用いる。
基材フィルム1aとしては、粘着剤層1bの形成した状態の最終的な保護フィルムの形態における寸法変化率から計算される値が上記式の条件を満たすことができるものであれば、特に限定されるものではないが、基材フィルム1aとしては、たとえば、ポリプロピレンやポリエステルなどの2軸延伸フィルムを好ましく用いることができる。基材フィルム1aとなるプラスチックフィルムの厚みについては特に制限を受けるものではないが、好適には10〜200μm程度、特に20〜50μmが好ましい。
基材フィルム1aの片面に形成される粘着剤層1bを構成する粘着剤としては、偏光板表面に剥離可能に貼付される粘着剤層を形成しうるアクリル系、合成ゴム系、ゴム系のいずれの粘着剤を使用することもできるが、組成により粘着力をコントロールし易いアクリル系粘着剤が望ましい。
アクリル系粘着剤としては、そのベースポリマーの重量平均分子量が、30万〜250万程度であるのが好ましい。アクリル系粘着剤のベースポリマーであるアクリル系重合体に使用されるモノマーとしては、各種(メタ)アクリル酸アルキルを使用できる。かかる(メタ)アクリル酸アルキルの具体例としては、たとえば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等を例示でき、これらを単独もしくは組合せて使用できる。また、得られるアクリル系重合体に極性を付与するために前記(メタ)アクリル酸アルキルの一部に代えて(メタ)アクリル酸を少量使用することが好ましい。さらに、架橋性単量体として(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、N−メチロール(メタ)アクリルアミド等も併用しうる。更に所望により、アクリル系重合体の粘着特性を損なわない程度において他の共重合可能な単量体、たとえば酢酸ビニル、スチレン等を併用しうる。
また、前記粘着剤は、架橋剤を含有することができる。架橋剤としては、ポリイソシアネート化合物、ポリアミン化合物、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂等があげられる。さらに、前記粘着剤には、必要に応じて、粘着付与剤、可塑剤、充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、シランカップリング剤を等を適宜に使用することもできる。
粘着剤層1bの形成方法は、特に制限されず、シリコーン処理したポリエステルフィルムに粘着剤を塗布し、乾燥後、基材フィルム1aに転写する方法(転写法)、基材フィルム1aに、直接、粘着剤組成物を塗布、乾燥する方法(直写法)や共押出しによる方法等があげられる。粘着剤層1b(乾燥膜厚)は、特に制限されないが、通常5〜50μm程度、好ましくは5〜30μmとなるように塗布される。
なお、本発明の偏光版表面保護フィルムは、図1のように前記粘着剤層1bをセパレータ1cで保護したり、または基材フィルム1aの粘着剤層1bの形成面とは反対側の面にシリコーン系剥離剤や長鎖アルキル系剥離剤等から構成される剥離処理層を形成し、ロール状に巻回することもできる。
本発明の偏光版表面保護フィルムの寸法変化率は、偏光板との関係で、上記式を満足するように適宜に調整したものを用いるが、その調整方法としては、例えば、基材フィルム1aの製膜時において延伸倍率やアニ−ル条件(温度、時間)等を調整する方法、または基材フィルム1aに粘着剤層1bを形成する時の加工条件(乾燥温度、テンション、エージング条件等)等を調整する方法等があげられる。
本発明において偏光板表面保護フィルムが貼付される偏光板については、その種類等は何ら限定されず、偏光板表面保護フィルムとの組み合わせにおいて上記式(1)〜(3)を満足するものを使用することができる。
一般的な偏光板2の構成は図2に示す通りであり、偏光子2aの両面に偏光子2aの保護層2bが設けられている。保護層2bの一方の面には、液晶表示装置を構成するガラス基板に偏光板を貼付するための粘着剤層3を設けることができ、さらにはその粘着剤層3を保護するセパレータ4を有していてもよい。一方、保護層2bの他方の表面にはハードコート層等の任意の付加機能層5を形成することができる。
偏光子2aとしては、特に制限されず、各種のものを使用できる。偏光子としては、たとえば、ポリビニルアルコール系フィルムや部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルムの如き親水性高分子フィルムにヨウ素や二色性染料等の二色性物質を吸着させて延伸したもの、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物の如きポリエン系配向フィルム等があげられる。偏光子の厚さも特に制限されないが、5〜80μm程度が一般的である。これらのなかでもポリビニルアルコール系フィルムを延伸して二色性材料(沃素、染料)を吸着・配向したものが好適に用いられる。
前記保護フィルム2bを形成する透明ポリマーとしては、例えばポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステル系ポリマー、ジアセチルセルロースやトリアセチルセルロース等のセルロース系ポリマー、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系ポリマー、ポリスチレンやアクリロニトリル・スチレン共重合体(AS樹脂)等のスチレン系ポリマー、ポリカーボネート系ポリマーなどがあげられる。また、ポリエチレン、ポリプロピレン、シクロ系ないしはノルボルネン構造を有するポリオレフィン、エチレン・プロピレン共重合体の如きポリオレフィン系ポリマー、塩化ビニル系ポリマー、ナイロンや芳香族ポリアミド等のアミド系ポリマー、イミド系ポリマー、スルホン系ポリマー、ポリエーテルスルホン系ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン系ポリマー、ポリフェニレンスルフィド系ポリマー、ビニルアルコール系ポリマー、塩化ビニリデン系ポリマー、ビニルブチラール系ポリマー、アリレート系ポリマー、ポリオキシメチレン系ポリマー、エポキシ系ポリマー、あるいは前記ポリマーのブレンド物などもあげられる。保護フィルム2bの厚さも特に制限されないが、20〜150μm程度が一般的である。保護フィルム2bを形成する透明ポリマーのなかでも、トリアセチルセルロースが好ましい。
なお、粘着剤層3の形成にはアクリル系、合成ゴム系、ゴム系の各種の粘着剤を使用できる。セパレータ4の構成材料としては、紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂フィルム等があげられる。セパレータ4の表面には、粘着剤層3からの剥離性を高めるため、必要に応じてシリコーン処理、長鎖アルキル処理、フッ素処理な剥離処理が施されていても良い。
図2に示すような偏光板としては、例えば日東電工株式会社から販売されているF1225DUN等を使用することができる。
本発明の偏光板表面保護フィルム1は、偏光板2の粘着剤層3の形成面とは反対側の面に貼付して使用される。図2の例では保護層2bまたは付加機能層5を有する場合には付加機能層5に貼付して使用される。
前記偏光板表面保護フィルムを偏光板に貼付するにあたっては、偏光板表面保護フィルムと偏光板はそれぞれの流れ方向(MD)と幅方向(TD)が、偏光板表面保護フィルムが偏光板に貼付された状態において、通常、それらの方向が同じ方向になるように貼付されるが、本発明の前記(1)〜(3)を満足すれば流れ方向(MD)と幅方向(TD)の寸法変化率に大差はないため、偏光板表面保護フィルムが偏光板に貼付された状態において、偏光板表面保護フィルムと偏光板の流れ方向(MD)と幅方向(TD)の角度は必ずしも一致している必要はなく、種々の角度で貼付することができる。
以下、実施例及び比較例を示して、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[粘着剤組成物の調製]
常用の方法を用い、酢酸エチル中で2−エチルヘキシルアクリレート(96モル)、ヒドロキシエチルアクリレート(4モル)を共重合して重量平均分子量70万(ポリスチレン換算)のアクリル酸エステル共重合体の溶液を得た。この溶液100重量部(固形分)に対し、架橋剤(ポリイソシアネート、日本ポリウレタン工業(株)製、商品名コロネートL)3重量部を添加した後、酢酸エチルにて希釈し、固形分が20重量%である粘着剤組成物を得た。
[偏光板表面保護フィルムの作成方法]
各実施例・比較例において偏光板表面保護フィルムを作成する手段として採用した転写法または直写法は以下の通りである。
1 .転写法
シリコーン処理したポリエステルフィルム(三菱化学ポリエステル社製、商品名ダイヤホイルMRF#25)のシリコーン処理面に、乾燥後の厚みが12μmになるように上記粘着剤組成物を塗布し、これを以下の各実施例・比較例の基材フィルムにハンドローラーにて貼り合せて、50℃で48時間エージングを行って偏光板表面保護フィルムを得た。
2 .直写法
各実施例・比較例の基材フィルムに、直接アプリケーターを用いて上記粘着剤組成物を塗布し、張力がかからない状態で80℃のオーブンにて3分間乾燥し、乾燥後の厚みを20μmとした。これに上記シリコーン処理したポリエステルフィルムを貼り合わせて、50℃で48時間エージングを行って偏光板表面保護フィルムを得た。
実施例1
基材フィルムとして、2 軸延伸ポリプロピレンフィルム(二村化学工業 (株)製、商品名OPVW#25)を用い、転写法にて偏光板表面保護フィルムを作成した。
実施例2
基材フィルムとして、2 軸延伸ポリプロピレンフィルム(二村化学工業 (株)製、商品名OPVW#25)を用い、直写法にて偏光板表面保護フィルムを作成した。
実施例3
基材フィルムとして、2 軸延伸ポリエステルフィルム(帝人(株)製、商品名テフレックスFT#25)を用い、転写法にて偏光板表面保護フィルムを作成した。
実施例4
基材フィルムとして、2 軸延伸ポリエステルフィルム(帝人(株)製、商品名テフレックスFT#38)を用い、転写法にて偏光板表面保護フィルムを作成した。
実施例5
基材フィルムとして、2 軸延伸ポリプロピレンフィルム(二村化学工業 (株)製、商品名OPVWQ#25)を用い、直写法にて偏光板表面保護フィルムを作成した。
比較例1
基材フィルムとして、2 軸延伸ポリプロピレンフィルム(二村化学工業 (株)製、商品名FOR−BT#25)を用い、転写法にて偏光板表面保護フィルムを作成した。
比較例2
基材フィルムとして、2 軸延伸ポリプロピレンフィルム(二村化学工業 (株)製、商品名FOR−BT#25)を用い、直写法にて偏光板表面保護フィルムを作成した。
比較例3
基材フィルムとして、2 軸延伸ポリプロピレンフィルム(二村化学工業 (株)製、商品名ACOW#25)を用い、転写法にて偏光板表面保護フィルムを作成した。
比較例4
基材フィルムとして、2 軸延伸ポリプロピレンフィルム(二村化学製、商品名QH−1#20)を用い、転写法にて偏光板表面保護フィルムを作成した。
比較例5
基材フィルムとして、2 軸延伸ポリプロピレンフィルム(二村化学製、商品名OPVWQ#25)を用い、転写法にて偏光板表面保護フィルムを作成した。
比較例6
基材フィルムとして、2 軸延伸ポリエステルフィルム(東レ(株)製、商品名ルミラーS10#25)を用い、転写法にて偏光板表面保護フィルムを作成した。
比較例7
基材フィルムとして、2 軸延伸ポリエステルフィルム(東レ(株)製、商品名ルミラーS10#25)を用い、直写法にて偏光板表面保護フィルムを作成した。
比較例8
基材フィルムとして、2 軸延伸ポリエステルフィルム(東レ(株)製、商品名ルミラーS10#38)を用い、直写法にて偏光板表面保護フィルムを作成した。
比較例9
基材フィルムとして、2 軸延伸ポリエステルフィルム(帝人(株)製、商品名テフレックスFT#25)を用い、直写法にて偏光板表面保護フィルムを作成した。
比較例10
基材フィルムとして、コポリエステル(グリコール変性ポリエステル)系フィルム(理研ビニル工業(株)製、商品名リベスター#20)を用い、転写法にて偏光板表面保護フィルムを作成した。
(寸法変化率の測定)
寸法変化率(%)={(加熱処理後の寸法−加熱処理前の寸法)/加熱処理前の寸法}×100
上記で得られた偏光板表面保護フィルムおよび偏光板について、下記方法により加熱処理を行い、加熱処理前の寸法と加熱処理後の寸法から、それぞれの寸法変化率を上記式により求めた。結果を表1に示す。
(1)偏光板表面保護フィルムの寸法変化率<F(MD)、F(TD)>の測定
作成した偏光板表面保護フィルムを、トリミングナイフを用いて約40mm角に切断し、基材フィルムの背面(粘着剤層とは反対の面)に流れ方向(MD)と幅方向(TD)の標線をインクを用いて入れた。この標線の長さを、デジタル式小型測定顕微鏡(オリンパス社製、STM5−322)にて測定し、この値を初期値(加熱処理前の寸法)とした。その後、セパレータを剥離して、基材フィルムに転写した粘着剤層の表面にベビーパウダー(和光堂製、シッカロール・ハイ)を少量つけてタックをなくし、アルミバットの上にコピー紙を敷いて、その上に表面保護フィルムを粘着剤層が上になるようにして(基材表面が紙と接触するように)置き、80℃の恒温乾燥機で2時間加熱した。アルミバットからコピー紙ごとサンプルを23℃の室温に取出し、30分放置した後に、標線の長さを、上記デジタル式小型測定顕微鏡にて測定し、この値を加熱後(加熱処理後の寸法)の値とした。上記で得られた、偏光板表面保護フィルムの加熱処理前の寸法と加熱処理後の寸法から、偏光板表面保護フィルムの寸法変化率F(MD)、F(TD)を上記式により求めた。
(2)偏光板の寸法変化率<P(MD)、P(TD)>の測定
打ち抜き機にて偏光板(日東電工 (株)製、F1225DUN)を約32mm角に切断し、偏光板(保護層)表面に流れ方向(MD)と幅方向(TD)の標線をインクを用いて入れた。これを1.3mm厚のスライドガラス(MATSUNAMI製、品番S、65mm×165mm)にハンドローラーにて貼り合せ、1 時間放置した後、偏光板表面の標線の長さを上記デジタル式小型測定顕微鏡にて測定し、この値を初期値(加熱処理前の寸法)とした。その後、80℃の恒温乾燥機に入れて2時間放置した。23℃の室温に取出し、30分間放置した後、標線の長さを、上記デジタル式小型測定顕微鏡にて測定し、この値を加熱後(加熱処理後の寸法)の値とした。上記で得られた、偏光板の加熱処理前の寸法と加熱処理後の寸法から、偏光板の寸法変化率P(MD)、P(TD)を上記式により求めた。
上記方法により算出された偏光板(日東電工(株)製、F1225DUN)の寸法変化率(2回測定した平均値)は、P(MD)方向の寸法変化率が−0.343(%)、P(TD)方向の寸法変化率が−0.337%であった。
(式(1)〜(3)の値の算出)
|(F(MD)−P(MD))+(F(TD)−P(TD))|≦0.3 ・・・(1)
|F(MD)−P(MD)|≦0.4 ・・・(2)
|F(TD)−P(TD)|≦0.4 ・・・(3)
偏光板表面保護フィルムの寸法変化率と偏光板の寸法変化率から、上記式(1)〜(3)の値を算出した。結果を表2に示す。
[トンネル浮き試験サンプルの作成]
偏光板(日東電工(株)製、F1225DUN)の延伸方向を(MD)方向として、打ち抜き加工機にて32mm角に切断した。この偏光板(粘着層の反対面)に、偏光板表面保護フィルムからシリコーン処理したポリエステルフィルムを剥離してから、偏光板表面保護フィルムをハンドローラーにて貼り付け(偏光板の(MD)方向と、偏光板表面保護フィルムの(MD)方向とを平行)、その後ラミネーターにて圧着した。次いで、偏光板のセパレータを剥がし、ガラス板に上記サンプルをハンドローラーにて貼り合わせた。
(トンネル状浮きの評価)
上記サンプルをオートクレープに投入し、55℃、6×105 Paの条件でサンプルとガラス板を40分間圧着し、常温(23℃)に戻した。その後、上記サンプルを80℃で2時間加熱し、常温(23℃)に戻した。その後、5℃で20時間保管し、常温に戻し、トンネル状の浮きの有無を目視にて確認した。結果を表2に示す。
(粘着力の評価)
偏光板(日東電工(株)製、F1225DUN)に、偏光板表面保護フィルムからシリコーン処理したポリエステルフィルムを剥離してから、偏光板表面保護フィルムをラミネーターにて貼り合せ(速度0.3m/分、線圧78N/cm)、これを幅20mmのサンプルに切断した。
初期値:サンプルを30分放置後、インストロン型引張試験機を用いて、180度方向に引張速度0.3m/分で剥離した。結果を表2に示す。
経時値:サンプルを50℃で10日保管した後、常温に戻し、30分放置後、インストロン型引張試験機を用いて、180度方向に引張速度0.3m/分で剥離した。結果を表2に示す。
なお、粘着力は軽剥離性の点から、初期値および経時値のいずれも0.1〜2N/20mm、さらには0.2〜1.5N/20mmであるのが好ましい。
Figure 0005279974
Figure 0005279974
本発明の偏光板表面保護フィルムの断面図である。 偏光板の断面図の一例である。
1a 偏光板表面保護フィルムの基材フィルム
1b 偏光板表面保護フィルムの粘着剤層
2a 偏光子
2b 保護層
3 粘着剤層
4 セパレータ
5 付加機能層

Claims (3)

  1. プラスチックフィルムの片面に、偏光板表面に剥離可能に貼付される粘着剤層を有する偏光板表面保護フィルムが、それが貼付される偏光板との関係において下記式(1)〜(3)を満足し、
    前記プラスチックフィルムが、2軸延伸のポリプロピレン又はポリエステルであり、
    前記粘着剤層が、アクリル系粘着剤から構成され、
    前記偏光板が、保護層及び偏光子から構成され
    前記偏光板表面保護フィルムが、当該フィルムの粘着剤層を介して偏光板表面に貼付されており、偏光板表面が当該フィルムにより保護されていることを特徴とする偏光板。
    |(F(MD)−P(MD))+(F(TD)−P(TD))|≦0.3 ・・・(1)
    |F(MD)−P(MD)|≦0.4 ・・・(2)
    |F(TD)−P(TD)|≦0.4 ・・・(3)
    但し、上記式(1)〜(3)において、F(MD)及びF(TD)はそれぞれ偏光板表面保護フィルムの流れ方向(MD)及び幅方向(TD)の寸法変化率を示し、P(MD)及びP(TD)はそれぞれ偏光板の流れ方向(MD)及び幅方向(TD)の寸法変化率を示す。
  2. 前記保護層が、ポリエステル系ポリマー、セルロース系ポリマー、アクリル系ポリマー、スチレン系ポリマー、ポリカーボネート系ポリマー、ポリオレフィン、ポリオレフィン系ポリマー、塩化ビニル系ポリマー、アミド系ポリマー、イミド系ポリマー、スルホン系ポリマー、ポリエーテルスルホン系ポリマー、ポリエーテルエーテルケトン系ポリマー、ポリフェニレンスルフィド系ポリマー、ビニルアルコール系ポリマー、塩化ビニリデン系ポリマー、ビニルブチラール系ポリマー、アリレート系ポリマー、ポリオキシメチレン系ポリマー、及び、エポキシ系ポリマーからなる群より選択される少なくとも1種により形成され、
    前記偏光子が、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム、ポリビニルアルコールの脱水処理物、及び、ポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物からなる群より選択される少なくとも1種により形成されることを特徴とする請求項1に記載の偏光板。
  3. 初期粘着力及び経時粘着力が、引張速度0.3m/分において、0.1〜2N/20mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の偏光板。
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