JP7154002B2 - 偏光フィルム、粘着剤層付き偏光フィルム、及び画像表示装置 - Google Patents

偏光フィルム、粘着剤層付き偏光フィルム、及び画像表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、偏光フィルム、及び当該偏光フィルムと粘着剤層を有する粘着剤層付き偏光フィルムに関する。また、本発明は、前記粘着剤層付き偏光フィルムを含む画像表示装置に関する。
各種画像表示装置においては、画像表示のために偏光フィルムが用いられている。例えば、液晶表示装置(LCD)は、その画像形成方式から液晶パネル表面を形成するガラス基板の両側に偏光フィルムを配置することが必要不可欠である。また、有機EL表示装置では、金属電極での外光の鏡面反射を遮蔽するために、有機発光層の視認側に、偏光フィルムと1/4波長板を積層した円偏光フィルムが配置される。
前記偏光フィルムとしては、一般的には、ポリビニルアルコール系フィルムとヨウ素等の二色性材料からなる偏光子の片面又は両面に、保護フィルムをポリビニルアルコール系接着剤等により貼り合わせたものが用いられている。
前記偏光フィルムは、熱衝撃(例えば、-40℃と85℃の温度条件を繰り返すヒートショック試験)の過酷な環境下では、偏光子の収縮応力の変化によって、偏光子の吸収軸方向の全体にクラック(貫通クラック)が生じやすいという問題がある。従って、偏光子の収縮を抑制し、熱衝撃の影響を軽減するために、通常、偏光フィルムは、偏光子の両面に、保護フィルムとして、40~80μmのトリアセチルセルロース系(TAC)フィルムが貼り合された積層体が用いられる。しかしながら、前記両面保護された偏光フィルムであっても、偏光子の収縮応力の変化は無視できず、収縮の影響を完全に抑制することは困難であり、偏光子を含む光学フィルム積層体にある程度の収縮を生じるのは避けられなかった。
一方、近年、液晶表示装置等の画像表示装置の薄型化が進み、それに伴い、偏光子にも薄型化が求められている。厚み10μm以下の薄型偏光子であれば、収縮応力の変化が小さいため、貫通クラックは発生しにくくなる。例えば、厚み10μm以下の薄型偏光子の片面又は両面に保護フィルムが貼り合せられ、貫通クラックの発生が抑制された偏光フィルムが開示されている(例えば、特許文献1乃至3参照)。特に、薄型偏光子の両面に保護フィルムが貼り合せられた両面保護偏光フィルムであれば、両側に設けられた保護フィルムによって、ヒートショック試験時に偏光子の収縮量を抑えることができるため、貫通クラックを効果的に抑制することができる。
特開2015-187727号公報 特開2015-152911号公報 特開2013-072951号公報
しかしながら、一方で、厚み10μm以下の薄型偏光子は、加湿環境下での光学特性が低下しやすいという問題がある。よって、特許文献1乃至3等に記載された前記薄型偏光子を用いた両面保護偏光フィルムであっても、保護フィルムの種類によっては、加湿環境下において偏光子が水分によって劣化し、偏光フィルムの光学特性が著しく低下してしまう。
そこで、このような水分による偏光子の劣化を抑制する目的で、薄型偏光子の両面に貼り合わされる保護フィルムとして、透湿度が極めて低い(具体的には、100g/(m・day)以下の)樹脂フィルムを使用することが検討されている。しかしながら、このような透湿度が極めて低い樹脂フィルムを保護フィルムとして使用した場合には、加湿環境下における偏光子の劣化は抑制することができるものの、厚さ10μm以下の薄型偏光子を用いており、かつ当該薄型偏光子の両面に保護フィルムが貼り合わされているにも関わらず、熱衝撃試験などにより偏光フィルムに貫通クラックが発生するという、新たな課題が見つかった。
本発明は、厚さ10μm以下の偏光子の両面に透湿度が低い樹脂フィルムを積層した偏光フィルムであって、加湿による偏光子の劣化を抑え(加湿信頼性)、かつ、熱衝撃の過酷な環境下においても貫通クラックの発生を抑制することができる偏光フィルムを提供することを目的とする。
また本発明は、前記偏光フィルム及び粘着剤層を有する粘着剤層付き偏光フィルムを提供することを目的とする。さらに本発明は、前記偏光フィルムまたは粘着剤層付き偏光フィルムを含む画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、下記偏光フィルム等を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、厚みが10μm以下の偏光子の一方の面に第1樹脂フィルム、他方の面に第2樹脂フィルムを有する偏光フィルムであって、
前記第1樹脂フィルム及び第2樹脂フィルムの透湿度が、いずれも100g/(m・day)以下であり、
前記第1樹脂フィルム及び前記第2樹脂フィルムの少なくとも第1樹脂フィルムは、前記偏光子の吸収軸と直交する方向において、破断応力が13N以上、破断伸びが2.5mm以上であることを特徴とする偏光フィルム、に関する。
前記偏光フィルムにおいて、前記第1樹脂フィルム及び前記第2樹脂フィルムは、いずれもシクロオレフィン系樹脂フィルム及び(メタ)アクリル系樹脂フィルムから選ばれるいずれかの樹脂フィルムを用いることが好ましい。
前記偏光フィルムにおいて、前記第1樹脂フィルムとして、シクロオレフィン系樹脂フィルムの延伸フィルムを好適に用いることができる。また、前記第1樹脂フィルムとして、アクリル系樹脂フィルムを好適に用いることができる。
また本発明は、前記偏光フィルムおよび粘着剤層を有することを特徴とする粘着剤層付き偏光フィルム、に関する。
前記粘着剤層付き偏光フィルムにおいて、前記粘着剤層は、前記偏光フィルムの第2樹脂フィルムの側に有する態様で用いることが好ましい。
また本発明は、前記偏光フィルムまたは粘着剤層付偏光フィルムが、画像表示セルに配置されていることを特徴とする画像表示装置、に関する。
前記画像表示装置において、前記偏光フィルムまたは粘着剤層付偏光フィルムは、前記第2樹脂フィルムの側が前記画像表示セルの側になるように配置されている態様で用いることが好ましい。
前述の通り、薄型偏光子の両面に透湿度が低い樹脂フィルム(具体的には、100g/(m・day)以下)を保護フィルムとして積層した偏光フィルムでは、加湿による偏光子の劣化を抑制できる(加湿信頼性を向上できる)ものの、貫通クラックが発生することが今回新たに分かった。貫通クラックが発生する要因としては、透湿度が低い樹脂フィルム(保護フィルム)は、破断応力が低いこと、破断伸びが小さいことが考えられる。前記偏光子の吸収軸に直交する方向において、保護フィルムの破断応力が低いと、保護フィルムの脆さがきっかけとなり、偏光フィルムに貫通クラックが発生しやすくなると考えられる。また、前記偏光子の吸収軸に直交する方向において、保護フィルムの破断伸びが小さいと、保護フィルムの膨張・収縮時や偏光子の膨張・収縮に、偏光フィルムが追従する際に貫通クラックが発生し易くなる。このような保護フィルムの破断応力が低いことと、破断伸びが小さいことが組み合わさって、貫通クラックが発生する原因になっていると考えられる。
本発明においては、前記偏光フィルムの前記第1樹脂フィルム及び前記第2樹脂フィルムの少なくとも第1樹脂フィルムとして、少なくとも一方向(面内)において、破断応力が13N以上、破断伸びが2.5mm以上であるものを用い、かつ、当該樹脂フィルムの前記一方向が、前記偏光子の吸収軸と直交する方向に配置している。本発明では、かかる構成の偏光フィルムにより、熱衝撃(例えば、-40℃と85℃の温度条件を繰り返すヒートショック試験)の過酷な環境下においても、前記偏光子の吸収軸に直交する方向において、偏光フィルム全体としての収縮量を小さくすることができるため、偏光子の両面に透湿度が低い保護フィルムを積層しても、偏光フィルムに貫通クラックが発生することを抑制することができる。すなわち、本発明の偏光フィルムは、加湿による偏光子の劣化抑制(加湿信頼性の向上)と貫通クラックの発生抑制を両立することができる。
また、本発明は、加湿信頼性の向上と貫通クラックの発生抑制を両立した粘着剤層付き偏光フィルム、及び、当該粘着剤層付き偏光フィルムを用いた画像表示装置を提供することができる。
本発明の偏光フィルムの一実施形態を模式的に示す断面図である。 本発明の粘着剤層付き偏光フィルムの一実施形態を模式的に示す断面図である。
1.偏光フィルム
本発明の偏光フィルムは、厚みが10μm以下の偏光子の一方の面に第1樹脂フィルム、他方の面に第2樹脂フィルムの構成を有する。前記第1樹脂フィルム及び第2樹脂フィルムの透湿度が、いずれも100g/(m・day)以下である。
本発明の偏光フィルムの構成について図1を参照しながら詳細に説明する。なお、図1における各構成の寸法は、その一例を示すものであり、本発明はこれに限定されるものではない。
図1に示すように、本発明の偏光フィルムF1は、偏光子aの一方の面に、第1樹脂フィルムb1を有し、他方の面に、第2樹脂フィルムb2を有する。第1樹脂フィルムb1及び第2樹脂フィルムb2は、接着剤層(不図示)を介して前記偏光子aに貼り合せることができる。また、本発明の偏光フィルムF1は、前記層以外の層(例えば、易接着剤層や各種機能層等)を含むことができる。
また、前記第1樹脂フィルムb1及び前記第2樹脂フィルムb2は、前記低透湿度を満足し、かつ、少なくとも第1樹脂フィルムb1は、前記破断応力、破断伸びに係る物性を満足する。かかる本発明の偏光フィルムF1は、貫通クラックの発生抑制の観点から、前記第2樹脂フィルムb2の側が画像表示セルの側になるように配置されることが好ましい。
以下、それぞれの構成要素について説明する。
(1)偏光子
本発明においては、厚みが10μm以下の薄型偏光子を用いる。偏光子の厚みは、薄型化及び貫通クラックの発生を抑える観点から8μm以下であるのが好ましく、さらには7μm以下、さらには6μm以下であるのが好ましい。一方、偏光子の厚みは2μm以上、さらには3μm以上であるのが好ましい。このような薄型の偏光子は、厚みムラが少なく、視認性が優れており、また寸法変化が少ないため熱衝撃に対する耐久性に優れる。
偏光子は、ポリビニルアルコール系樹脂を用いたものが使用される。偏光子としては、例えば、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム等の親水性高分子フィルムに、ヨウ素や二色性染料の二色性物質を吸着させて一軸延伸したもの、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物等ポリエン系配向フィルム等が挙げられる。これらの中でも、ポリビニルアルコール系フィルムとヨウ素等の二色性物質からなる偏光子が好適である。
ポリビニルアルコール系フィルムをヨウ素で染色し一軸延伸した偏光子は、例えば、ポリビニルアルコールをヨウ素の水溶液に浸漬することによって染色し、元長の3~7倍に延伸することで作製することができる。必要に応じてホウ酸や硫酸亜鉛、塩化亜鉛等を含んでいても良いし、ヨウ化カリウム等の水溶液に浸漬することもできる。さらに必要に応じて染色前にポリビニルアルコール系フィルムを水に浸漬して水洗してもよい。ポリビニルアルコール系フィルムを水洗することでポリビニルアルコール系フィルム表面の汚れやブロッキング防止剤を洗浄することができるほかに、ポリビニルアルコール系フィルムを膨潤させることで染色のムラ等の不均一を防止する効果もある。延伸はヨウ素で染色した後に行っても良いし、染色しながら延伸しても良いし、また延伸してからヨウ素で染
色しても良い。ホウ酸やヨウ化カリウム等の水溶液や水浴中でも延伸することができる。
偏光子はホウ酸を含有していることが延伸安定性や加湿信頼性の点から好ましい。また、偏光子に含まれるホウ酸含有量は、貫通クラックの発生抑制の観点から、偏光子全量に対して22重量%以下であるのが好ましく、20重量%以下であるのがさらに好ましい。延伸安定性や加湿信頼性の観点から、偏光子全量に対するホウ酸含有量は10重量%以上であることが好ましく、さらには12重量%以上であることが好ましい。
薄型の偏光子としては、代表的には、
特許第4751486号明細書、
特許第4751481号明細書、
特許第4815544号明細書、
特許第5048120号明細書、
国際公開第2014/077599号パンフレット、
国際公開第2014/077636号パンフレット、
等に記載されている薄型偏光子又はこれらに記載の製造方法から得られる薄型偏光子を挙げることができる。
前記薄型偏光子としては、積層体の状態で延伸する工程と染色する工程を含む製法の中でも、高倍率に延伸できて偏光性能を向上させることのできる点で、特許第4751486号明細書、特許第4751481号明細書、特許4815544号明細書に記載のあるようなホウ酸水溶液中で延伸する工程を含む製法で得られるものが好ましく、特に特許第4751481号明細書、特許4815544号明細書に記載のあるホウ酸水溶液中で延伸する前に補助的に空中延伸する工程を含む製法により得られるものが好ましい。これら薄型偏光子は、ポリビニルアルコール系樹脂(以下、PVA系樹脂ともいう)層と延伸用樹脂基材を積層体の状態で延伸する工程と染色する工程を含む製法による得ることができる。この製法であれば、PVA系樹脂層が薄くても、延伸用樹脂基材に支持されているこ
とにより延伸による破断等の不具合なく延伸することが可能となる。
(2)第1樹脂フィルム
前記第1樹脂フィルムは、透湿度100g/(m・day)以下を満足するものであり。前記透湿度は80g/(m・day)以下であることが好ましく、70g/(m・day)以下であることがより好ましい。また、透湿度の下限値は特に限定されるものではないが、理想的には、水蒸気を全く透過させないこと(すなわち、0g/(m・day))が好ましい。第1樹脂フィルムの透湿度が前記範囲であることにより、偏光子の水分による劣化を抑制することができる。
また、前記第1樹脂フィルムは、少なくとも一方向において、破断応力が13N以上、破断伸びが2.5mm以上を有するものである。破断応力、破断伸びについては、実施例に記載の測定方法により測定することができる。
また、前記第1樹脂フィルムの破断応力は、少なくとも一方向において(第1樹脂フィルムが偏光フィルムに設けられた状態では、前記偏光子の吸収軸に直交する方向)において、13N以上であり、さらには15N以上が好ましく、さらには20N以上が好ましい。
また、前記第1樹脂フィルムの破断伸びは、少なくとも前記破断応力と同じ方向(第1樹脂フィルムが偏光フィルムに設けられた状態では、前記偏光子の吸収軸に直交する方向)において、2.5mm以上でああり、さらには10mm以上が好ましく、さらには20mm以上が好ましい。
前記第1樹脂フィルムの厚みは、特に限定されるものではないが、透湿度を低くして加湿信頼性を高め、また破壊強度を高めて貫通クラックをより抑制する観点からは、10μm以上であることが好ましく、12μm以上であることがより好ましい。一方で、薄型化の観点からは、50μm以下であることが好ましく、40μm以下であることが好ましく、30μm以下であることがより好ましい。
前記偏光子と第1樹脂フィルムとは、前記偏光子の吸収軸と第1樹脂フィルムの前記破断応力、、破断伸びを満足する方向が直交するように配置される。なお、本発明における「直交」は、前記偏光子の吸収軸と第1樹脂フィルムの前記破断応力、破断伸びを満足する方向のなす角度が85°~95°の範囲にあることを言う。前記角度は好ましく87°~92°、さらに好ましくは89°~91°であり、特に好ましくは90°近傍である。
前記第1樹脂フィルムを形成する材料としては、透明性を有し、かつ、透湿度が、100g/(m・day)以下のフィルムを形成できる材料が用いられる。前記材料としては、具体的には、例えば、シクロオレフィン系樹脂フィルム、(メタ)アクリル系樹脂フィルム等を挙げることができる。
前記シクロオレフィン系樹脂フィルムを形成するシクロオレフィン系樹脂は、シクロオレフィンを重合単位として重合される樹脂の総称であり、例えば、特開平1-240517号公報、特開平3-14882号公報、特開平3-122137号公報等に記載されている樹脂が挙げられる。具体例としては、シクロオレフィンの開環(共)重合体、シクロオレフィンの付加重合体、シクロオレフィンとエチレン、プロピレン等のα-オレフィンとの共重合体(代表的にはランダム共重合体)、これらを不飽和カルボン酸やその誘導体で変性したグラフト重合体、及びそれらの水素化物等が挙げられる。シクロオレフィンの具体例としては、ノルボルネン系モノマーが挙げられる。
シクロオレフィン系樹脂としては、種々の製品が市販されている。具体例としては、日本ゼオン(株)製の商品名「ゼオネックス」、「ゼオノア」、JSR(株)製の商品名「アートン」、TICONA社製の商品名「トーパス」、三井化学(株)製の商品名「APEL」等が挙げられる。
シクロオレフィン系樹脂フィルムは、未延伸の状態では、前記破断応力、破断伸びを満し難いため、延伸フィルムとして用いることが好ましい。延伸フィルムは、当該延伸方向において、前記破断応力、破断伸びを満足することができる。上記延伸フィルムにおける延伸の程度は、上記破断応力、破断伸びを満足するものであれば、特に制限はない。当該延伸フィルムは所望の光学特性を有する位相差フィルムとして使用することができる。例えば、延伸フィルムに、所望の位相差を付与して直線偏光を円偏光または楕円偏光に変換する機能を有する位相差フィルムとして使用することができる。
上記延伸は、任意の適切な延伸方法、延伸条件(例えば、延伸温度、延伸倍率、延伸方向)が採用され得る。具体的には、自由端延伸、固定端延伸・自由端収縮、固定端収縮などの様々な延伸方法を、単独で用いることも、同時もしくは逐次で用いることもできる。延伸方向に関しても、水平方向、垂直方向、厚さ方向、対角方向等、様々な方向や次元に行なうことができる。延伸の温度は、好ましくは、樹脂フィルムのガラス転移温度(Tg)±20℃の範囲である。
延伸フィルムは、例えば、樹脂フィルムを一軸延伸もしくは固定端一軸延伸、または同時二軸延伸もしくは斜め延伸などの手段で延伸することにより作製することができる。一軸延伸の具体例としては、樹脂フィルムを長尺方向に走行させながら、長手方向(縦方向)に延伸する方法が挙げられる。一軸延伸の別の具体例としては、テンターを用いて横方向に延伸する方法が挙げられる。延伸倍率は、好ましくは、通常、10%~500%の範囲で調整される。
前記(メタ)アクリル系樹脂フィルムを形成する(メタ)アクリル系樹脂としては、意の適切な(メタ)アクリル系樹脂を採用し得る。例えば、ポリメタクリル酸メチルなどのポリ(メタ)アクリル酸エステル、メタクリル酸メチル-(メタ)アクリル酸共重合体、メタクリル酸メチル-(メタ)アクリル酸エステル共重合体、メタクリル酸メチル-アクリル酸エステル-(メタ)アクリル酸共重合体、(メタ)アクリル酸メチル-スチレン共重合体(MS樹脂など)、脂環族炭化水素基を有する重合体(例えば、メタクリル酸メチル-メタクリル酸シクロヘキシル共重合体、メタクリル酸メチル-(メタ)アクリル酸ノルボルニル共重合体など)が挙げられる。好ましくは、ポリ(メタ)アクリル酸メチルなどのポリ(メタ)アクリル酸C1-6アルキルが挙げられる。より好ましくは、メタクリル酸メチルを主成分(50~100重量%、好ましくは70~100重量%)とするメタクリル酸メチル系樹脂が挙げられる。
上記(メタ)アクリル系樹脂の具体例としては、例えば、三菱レイヨン社製のアクリペットVHやアクリペットVRL20A、特開2004-70296号公報に記載の分子内に環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂、分子内架橋や分子内環化反応により得られる高Tg(メタ)アクリル系樹脂が挙げられる。
上記(メタ)アクリル系樹脂として、高い耐熱性、高い透明性、高い機械的強度を有する点で、ラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂が特に好ましい。
上記ラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂としては、特開2000-230016号公報、特開2001-151814号公報、特開2002-120326号公報、特開2002-254544号公報、特開2005-146084号公報などに記載の、ラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂が挙げられる。
上記ラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂は、質量平均分子量(重量平均分子量と称することもある)が、好ましくは1000~2000000、より好ましくは5000~1000000、さらに好ましくは10000~500000、特に好ましくは50000~500000である。
(メタ)アクリル系樹脂は、Tg(ガラス転移温度)が、好ましくは115℃以上、より好ましくは120℃以上、さらに好ましくは125℃以上、特に好ましくは130℃以上である。耐久性に優れ得るからである。上記(メタ)アクリル系樹脂のTgの上限値は特に限定されないが、成形性等の観点から、好ましくは170℃以下である。
上記ラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂は、Tg(ガラス転移温度)が、好ましくは115℃以上、より好ましくは125℃以上、さらに好ましくは130℃以上、特に好ましくは135℃、最も好ましくは140℃以上である。耐久性に優れ得るからである。上記ラクトン環構造を有する(メタ)アクリル系樹脂のTgの上限値は特に限定されないが、成形性等の観点から、好ましくは170℃以下である。
(メタ)アクリル系樹脂フィルムは、未延伸のままであっても、前記破断応力、破断伸びを満足することができるものがある。前記破断応力、破断伸びを満足することができる、未延伸の(メタ)アクリル系樹脂フィルムは、前記(メタ)アクリル系樹脂から調製することができる。一方、(メタ)アクリル系樹脂フィルムは延伸フィルムとして用いることもできる。延伸フィルムは、当該延伸方向において、前記破断応力、破断伸びを満足するように、上記シクロオレフィン系樹脂フィルムと同様に適宜に延伸処理することができる。
前記偏光子と第1樹脂フィルムとは、任意の適切な接着剤層(図示せず)が用いられる。接着剤層は接着剤により形成される。接着剤の種類は特に制限されず、種々のものを用いることができる。前記接着剤層は光学的に透明であれば特に制限されず、接着剤としては、水系、溶剤系、ホットメルト系、活性エネルギー線硬化型等の各種形態のものが用いられるが、加湿信頼性の観点から、活性エネルギー線硬化型接着剤が好適である。
活性エネルギー線硬化型接着剤は、電子線、紫外線(ラジカル硬化型、カチオン硬化型)等の活性エネルギー線により硬化が進行する接着剤であり、例えば、電子線硬化型、紫外線硬化型の態様で用いることができる。活性エネルギー線硬化型接着剤は、例えば、光ラジカル硬化型接着剤を用いることができる。光ラジカル硬化型の活性エネルギー線硬化型接着剤を、紫外線硬化型として用いる場合には、当該接着剤は、ラジカル重合性化合物及び光重合開始剤を含有する。接着剤の塗工方式は、接着剤の粘度や目的とする厚みによって適宜に選択される。塗工方式の例として、例えば、リバースコーター、グラビアコーター(ダイレクト,リバースやオフセット)、バーリバースコーター、ロールコーター、ダイコーター、バーコーター、ロッドコーター等が挙げられる。その他、塗工には、デイッピング方式等の方式を適宜に使用することができる。
前記第1樹脂フィルムの偏光子を接着させない面には、ハードコート層や反射防止処理、スティッキング防止や、拡散ないしアンチグレアを目的とした処理を施したものであっても良い。
(3)第2樹脂フィルム
前記偏光子の第1樹脂フィルムを形成した面の反対側の面には、第2樹脂フィルムを有する。前記透湿度は40g/(m・day)以下であることが好ましく、30g/(m・day)以下であることがより好ましい。また、透湿度の下限値は特に限定されるものではないが、理想的には、水蒸気を全く透過させないこと(すなわち、0g/(m・day))が好ましい。第1樹脂フィルムの透湿度が前記範囲であることにより、偏光子の水分による劣化を抑制することができる。
前記第2樹脂フィルムの厚みは、特に限定されるものではないが、透湿度を低くして加湿信頼性を高め、また破壊強度を高めて貫通クラックをより抑制する観点からは、10μm以上であることが好ましく、12μm以上であることがより好ましい。一方で、薄型化の観点からは、30μm以下であることが好ましく、25μm以下であることがより好ましい。
前記第2樹脂フィルムを形成する材料としては、透明性を有し、かつ、透湿度が、100g/(m・day)以下であるフィルムを形成できる材料であればよい。具体的には、前記第1樹脂フィルムの材料と同様の、例えば、シクロオレフィン系樹脂フィルム、(メタ)アクリル系樹脂フィルム等を挙げることができる。
前記シクロオレフィン系樹脂フィルム、(メタ)アクリル系樹脂フィルムとしては、第1樹脂フィルムで挙げられたものを挙げることができる。また、前記第2樹脂フィルムは、上記透湿度以外の制限はないが、第1樹脂フィルムと同様の破断応力、破断伸びを有するものを用いてもよい。前記第2樹脂フィルムとして延伸フィルムを用いると、過酷環境下でフィルムが伸縮した際に位相差発現のおそれがあり、その位相差発現によりコーナームラなどのムラが発生してしまうおそれがあるため、前記第2樹脂フィルムとしては未延伸フィルムを用いることが好ましく、さらには未延伸のシクロオレフィン系樹脂フィルムを用いることが好ましい。
前記偏光子と第2樹脂フィルムとは、通常、接着剤を介して密着している。接着剤としては第1樹脂フィルムで挙げたものを挙げることができる。
前記第2樹脂フィルムの偏光子を接着させない面には、ハードコート層や反射防止処理、スティッキング防止や、拡散ないしアンチグレアを目的とした処理を施したものであっても良い。
本発明の偏光フィルムは、厚みが10μm以下の偏光子を用いるため、偏光フィルム全体としても薄膜化することができる。偏光フィルムの厚みとしては、100μm以下とすることができる。
2.粘着剤層付き偏光フィルム
本発明の粘着剤層付き偏光フィルムは、前記偏光フィルムおよび粘着剤層を有する。粘着剤層の配置箇所には特に制限はないが、画像表示装置において、前記偏光フィルムにおける第1樹脂フィルム側を、偏光子よりも外側に配置することが好ましいことから、前記粘着剤層は、前記偏光フィルムの第2樹脂フィルムの側に有することが好ましい。第2樹脂フィルムの側に粘着剤層を有する粘着剤層付偏光フィルムは、前記粘着剤層を介して、画像表示セルに配置されて、画像表示装置を形成する。
前記粘着剤層は、第2樹脂フィルムの偏光子を有さない側に積層することができる。具体的には、例えば、図2に示すように、本発明の粘着剤層付き偏光フィルムF2は、第1樹脂フィルムb1、偏光子a、第2樹脂フィルムb2、粘着剤層cをこの順に有するものである。
本発明の粘着剤層付き偏光フィルムは、前記偏光フィルムに、直接、粘着剤組成物を塗布し、加熱乾燥等により溶媒等を除去することにより、粘着剤層を形成することができる。また、支持体等に形成した粘着剤層を、前記偏光フィルムに転写して、粘着剤層付き偏光フィルムを形成することもできる。
前記粘着剤層としては、特に限定されるものではなく、公知のものを用いることができる。このような粘着剤層としては、具体的には、例えば、(メタ)アクリル系ポリマー、シリコーン系ポマー、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエーテル、フッ素系やゴム系等のポリマーをベースポリマーとするものを適宜に選択して用いることができる。これらの中でも、(メタ)アクリル系ポリマーをベースポリマーとするアクリル系粘着剤が、光学的透明性に優れ、適度な濡れ性と凝集性と接着性の粘着特性を示して、耐候性や耐熱性等に優れているため、好ましい。
前記(メタ)アクリル系ポリマーとしては、特に限定されるものではないが、炭素数4~24のアルキル基をエステル基の末端に有するアルキル(メタ)アクリレートを含むモノマー成分を重合することにより得られたものを挙げることができる。なお、アルキル(メタ)アクリレートは、アルキルアクリレート及び/又はアルキルメタクリレートをいい、本発明の(メタ)とは同様の意味である。
アルキル(メタ)アクリレートとしては、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数4~24のアルキル基を有すものを例示でき、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数4~9のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートが、粘着特性のバランスがとりやすい点で好ましい。これらのアルキル(メタ)アクリレートは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
(メタ)アクリル系ポリマーを形成するモノマー成分には、単官能性モノマー成分として、前記アルキル(メタ)アクリレート以外の共重合モノマーを含有することができる。このような共重合モノマーとしては、例えば、環状窒素含有モノマー、ヒドロキシル基含有モノマー、カルボキシル基含有モノマー、環状エーテル基を有するモノマー等が挙げられる。
また、(メタ)アクリル系ポリマーを形成するモノマー成分には、前記単官能性モノマーの他に、粘着剤の凝集力を調整するために、必要に応じて多官能性モノマーを含有することができる。前記多官能性モノマーは、(メタ)アクリロイル基又はビニル基等の不飽和二重結合を有する重合性の官能基を少なくとも2つ有するモノマーであり、例えば、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートが挙げられる。多官能性モノマーは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
このような(メタ)アクリル系ポリマーの製造は、溶液重合、紫外線重合等の放射線重合、塊状重合、乳化重合等の各種ラジカル重合等の公知の製造方法を適宜選択できる。また、得られる(メタ)アクリル系ポリマーは、ランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体等いずれでもよい。
ラジカル重合に用いられる重合開始剤、連鎖移動剤、乳化剤等は特に限定されず、本分野において通常用いられる公知のものを適宜選択して使用することができる。また、(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は、重合開始剤、連鎖移動剤の使用量、反応条件により制御可能であり、これらの種類に応じて適宜のその使用量が調整される。
本発明で用いる(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は40万~400万であるのが好ましい。重量平均分子量を40万より大きくすることで、粘着剤層の耐久性を満足させたり、粘着剤層の凝集力が小さくなって糊残りが生じるのを抑えることができる。一方、重量平均分子量が400万よりも大きくなると貼り合せ性が低下する傾向がある。さらに、粘着剤が溶液系において、粘度が高くなりすぎ、塗工が困難になる場合がある。なお、重量平均分子量は、GPC(ゲルパーミネーション・クロマトグラフィー)により測定し、ポリスチレン換算により算出された値をいう。なお、放射線重合で得られた(メタ)アクリル系ポリマーについては、分子量測定は困難である。
本発明で用いる粘着剤組成物には、架橋剤を含有することができる。架橋剤としては、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、シリコーン系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、シラン系架橋剤、アルキルエーテル化メラミン系架橋剤、金属キレート系架橋剤、過酸化物等の架橋剤を挙げることができ、これらを1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。前記架橋剤としては、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤が好ましく用いられる。
上記架橋剤は1種を単独で使用してもよく、また2種以上を混合して使用してもよいが、全体としての含有量は、前記(メタ)アクリル系ポリマー100重量部に対し、前記架橋剤を0.01~10重量部の範囲で含有することが好ましい。
本発明において用いる粘着剤組成物には、接着力を向上させるために、(メタ)アクリル系オリゴマーを含有させることができる。さらに、本発明において用いる粘着剤組成物には、粘着剤層のガラス等の親水性被着体に適用する場合における界面での耐水性を上げるためにシランカップリング剤を含有することができる。
さらに本発明で用いる粘着剤組成物には、その他の公知の添加剤を含有していてもよく、例えば、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコールのポリエーテル化合物、着色剤、顔料等の粉体、染料、界面活性剤、可塑剤、粘着性付与剤、表面潤滑剤、レベリング剤、軟化剤、酸化防止剤、老化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、重合禁止剤、無機又は有機の充填剤、金属粉、粒子状、箔状物等を使用する用途に応じて適宜添加することができる。また、制御できる範囲内で、還元剤を加えてのレドックス系を採用してもよい。
前記粘着剤層の形成方法は、公知の方法により行うことができる。
粘着剤組成物の塗布方法としては、各種方法が用いられる。具体的には、例えば、ロールコート、キスロールコート、グラビアコート、リバースコート、ロールブラッシュ、スプレーコート、ディップロールコート、バーコート、ナイフコート、エアーナイフコート、カーテンコート、リップコート、ダイコーター等による押出しコート法等の方法が挙げられる。
前記加熱乾燥温度は、30℃~200℃程度が好ましく、40℃~180℃程度がより好ましく、80℃~150℃程度がさらに好ましい。加熱温度を上記の範囲とすることによって、優れた粘着特性を有する粘着剤層を得ることができる。乾燥時間は、適宜、適切な時間が採用され得る。上記乾燥時間は、5秒~20分程度が好ましく、30秒~10分程度がより好ましく、1分~8分がさらに好ましい。
前記支持体としては、例えば、剥離処理したシート(セパレーター)を用いることができる。剥離処理したシートとしては、シリコーン剥離ライナーが好ましく用いられる。
セパレーターの構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステルフィルム等のプラスチックフィルム、紙、布、不織布等の多孔質材料、ネット、発泡シート、金属箔、及びこれらのラミネート体等の適宜な薄葉体等を挙げることができるが、表面平滑性に優れる点からプラスチックフィルムが好適に用いられる。
前記プラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリブテンフィルム、ポリブタジエンフィルム、ポリメチルペンテンフイルム、ポリ塩化ビニルフィルム、塩化ビニル共重合体フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリウレタンフィルム、エチレン-酢酸ビニル共重合体フィルム等が挙げられる。
前記セパレーターの厚みは、通常5~200μm、好ましくは5~100μm程度である。前記セパレーターには、必要に応じて、シリコーン系、フッ素系、長鎖アルキル系もしくは脂肪酸アミド系の離型剤、シリカ粉等による離型、及び防汚処理や、塗布型、練り込み型、蒸着型等の帯電防止処理もすることもできる。特に、前記セパレーターの表面にシリコーン処理、長鎖アルキル処理、フッ素処理等の剥離処理を適宜行うことにより、前記粘着剤層からの剥離性をより高めることができる。
なお、上記の粘着剤層付き偏光フィルムの作製にあたって用いた、剥離処理したシートは、そのまま粘着剤層付き偏光フィルムのセパレーターとして用いることができ、工程面における簡略化ができる。
また、前記粘着剤層付き偏光フィルムにおいて、粘着剤層の形成にあたっては、偏光フィルム(例えば、第2樹脂フィルム)の表面に、アンカー層を形成したり、コロナ処理、プラズマ処理等の各種易接着処理を施した後に粘着剤層を形成することができる。また、粘着剤層の表面には易接着処理をおこなってもよい。
粘着剤層の厚さは、特に限定されるものではなく、例えば、5~100μmであることが好ましく、10~50μmであることが好ましい。
3.画像表示装置
本発明の画像表示装置は、本発明の偏光フィルムまたは粘着剤層付き偏光フィルムを含むものであればよく、その他の構成については、従来の画像表示装置と同様のものを挙げることができる。前記偏光フィルムまたは粘着剤層付偏光フィルムは、画像表示セルに適用される。例えば、画像表示装置が液晶表示装置の場合には、前記偏光フィルムまたは粘着剤層付偏光フィルムは、画像表示セル(液晶セル)の視認側、バックライト側のいずれにも適用することができる。画像表示装置が有機EL表示装置の場合には、前記偏光フィルムまたは粘着剤層付偏光フィルムは、画像表示セルの視認側に適用することができる。前記偏光フィルムまたは粘着剤層付偏光フィルムは、前記第2樹脂フィルムの側が前記画像表示セルの側になるように配置されていることが好ましい。本発明の画像表示装置は、前記偏光フィルムまたは粘着剤層付き偏光フィルムを含むため、高い信頼性を有するものである。
以下に、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。なお、各例中の部及び%はいずれも重量基準である。
(偏光子の作製)
吸水率0.75%、Tg75℃の非晶質のイソフタル酸共重合ポリエチレンテレフタレート(IPA共重合PET)フィルム(厚み:100μm)基材の片面に、コロナ処理を施し、このコロナ処理面に、ポリビニルアルコール(重合度:4200、ケン化度:99.2モル%)及びアセトアセチル変性PVA(重合度:1200、アセトアセチル変性度:4.6%、ケン化度:99.0モル%以上、日本合成化学工業(株)製、商品名「ゴーセファイマーZ200」)を9:1の比で含む水溶液を25℃で塗布及び乾燥して、厚み11μmのPVA系樹脂層を形成し、積層体を作製した。
得られた積層体を、120℃のオーブン内で周速の異なるロール間で縦方向(長手方向)に2.0倍に自由端一軸延伸した(空中補助延伸処理)。
次いで、積層体を、液温30℃の不溶化浴(水100重量部に対して、ホウ酸を4重量部配合して得られたホウ酸水溶液)に30秒間浸漬させた(不溶化処理)。
次いで、液温30℃の染色浴に、偏光板が所定の透過率となるようにヨウ素濃度、浸漬時間を調整しながら浸漬させた。本実施例では、水100重量部に対して、ヨウ素を0.2重量部配合し、ヨウ化カリウムを1.0重量部配合して得られたヨウ素水溶液に60秒間浸漬させた(染色処理)。
次いで、液温30℃の架橋浴(水100重量部に対して、ヨウ化カリウムを3重量部配合し、ホウ酸を3重量部配合して得られたホウ酸水溶液)に30秒間浸漬させた(架橋処理)。
その後、積層体を、液温70℃のホウ酸水溶液(水100重量部に対して、ホウ酸を4.5重量部配合し、ヨウ化カリウムを5重量部配合して得られた水溶液)に浸漬させながら、周速の異なるロール間で縦方向(長手方向)に総延伸倍率が5.5倍となるように一軸延伸を行った(水中延伸処理)。
その後、積層体を液温30℃の洗浄浴(水100重量部に対して、ヨウ化カリウムを4重量部配合して得られた水溶液)に浸漬させた(洗浄処理)。
以上により、厚み5μmの偏光子を含む光学フィルム積層体を得た。得られた偏光子のホウ酸含有量は、20重量%であった。
(透明保護フィルムに適用する接着剤の作製)
N-ヒドロキシエチルアクリルアミド(HEAA)40重量部とアクリロイルモルホリン(ACMO)60重量部と光開始剤「IRGACURE 819」(BASF社製)3重量部を混合し、紫外線硬化型接着剤を調製した。
(樹脂フィルム)
<保護フィルム1>
厚さ15μmの未延伸のアクリル系樹脂フィルム:40℃、92%R.H.における透湿度:50g/(m・day)、破断応力:15N、破断伸び:4mm。
<保護フィルム2>
厚さ17μmの延伸のシクロオレフィン系樹脂フィルム(商品名:ZT12,日本ゼオン社製):40℃、92%R.H.における透湿度:22g/(m・day)、破断応力:15N、破断伸び:25mm。
<保護フィルム3>
厚さ47μmの未延伸のアクリル系樹脂フィルム(商品名:HX-40UC,東洋鋼鈑社製):40℃、92%R.H.における透湿度:65g/(m・day)、破断応力:39N、破断伸び:4mm。
<保護フィルム4>
厚さ13μmのシクロオレフィン系樹脂フィルム(商品名:ZF14,日本ゼオン社製):40℃、92%R.H.における透湿度:29g/(m・day)、破断応力:9N、破断伸び:4mm。
<保護フィルム5>
厚さ27μmのシクロオレフィン系樹脂フィルム(商品名:ZF12,日本ゼオン社製):40℃、92%R.H.における透湿度:23g/(m・day)、破断応力:13N、破断伸び:2.2mm。
<保護フィルム6>
厚さ32μmのトリアセチルセルロースフィルム(商品名:KC2UAHC,コニカミノルタ社製):40℃、92%R.H.における透湿度:796g/(m・day)、破断応力:41N、破断伸び:2.7mm。
<保護フィルム7>
厚さ25μmのトリアセチルセルロースフィルム(商品名:KC2UA,コニカミノルタ社製):40℃、92%R.H.における透湿度:1804g/(m・day)、破断応力:28N、破断伸び:16mm。
実施例1(偏光フィルムの製造)
上記光学フィルム積層体の偏光子(厚み:5μm)の表面に、上記紫外線硬化型接着剤を硬化後の接着剤層の厚さが0.1μmになるように塗布しながら、上記保護フィルム1(第1樹脂フィルム)を貼合せたのち、活性エネルギー線として、紫外線を照射し、接着剤を硬化させた。紫外線照射は、ガリウム封入メタルハライドランプ、照射装置:Fusion UV Systems,Inc社製のLight HAMMER10、バルブ:Vバルブ、ピーク照度:1600mW/cm、積算照射量1000/mJ/cm(波長380~440nm)を使用し、紫外線の照度は、Solatell社製のSola-Checkシステムを使用して測定した。次いで、非晶性PET基材を剥離して、剥離した面に、上記紫外線硬化型接着剤を硬化後の接着剤層の厚さが0.1μmになるように塗布しながら、事前にコロナ処理した上記保護フィルム4(第2樹脂フィルム)を貼合せたのち、上記と同様に紫外線を照射し、接着剤を硬化させ、薄型偏光子の両面に保護フィルムを有する偏光フィルムを作製した。保護フィルムは、前記破断応力、破断伸びを測定した方向が、偏光子の吸収軸に直交する方向(90°)になるように貼り合わせた。
実施例2~3、比較例1~3
実施例1において、第1樹脂フィルム、第2樹脂フィルムに用いる保護フィルムを表1に示すように変えたこと以外は実施例1と同様にして偏光フィルムを得た。
実施例、比較例で得られた偏光フィルムについて、下記評価を行った。結果を表1に示す。なお、各例で使用した保護フィルムの透湿度、保護フィルム破断応力、破断伸びの測定方法についても併せて示す
<透明保護フィルムの透湿度>
透湿度の測定は、JIS Z0208の透湿度試験(カップ法)に準じて測定した。直径6cmに切断したサンプルを約15gの塩化カルシウムを入れた透湿カップ(開口径:直径6cm)にセットし、温度40℃、湿度92%R.H.の恒温機に入れ、24時間放置した前後の塩化カルシウムの重量増加を測定することで透湿度(g/(m・day)を求めた。
<破断応力の測定>
各保護フィルムを100mm×100mmに切断した後、引張試験機として、オートグラフ(製品名:AG-IS、(株)島津製作所製)を用い、試験サンプルに対し、引張速度300mm/min、チャック間距離100mm、室温(23℃)で引張試験を行い、応力-歪み曲線を求めた。保護フィルムが破断したときの応力を求めて破断応力とした。なお、破断応力の測定は、偏光子の吸収軸に直交する方向で測定した。
<破断伸びの測定>
各保護フィルムを、引張試験機を用いて、23℃、50%RHの環境下、測定を行った。測定の初期長(初期のチャック間隔)が10mmとなるようにチャックを設定し、引張速度50mm/分の条件で引張試験を行い、破断点の伸び[破断伸び(破断点伸度)]を測定した。なお、破断伸び(破断点伸度)は、引張試験で、試験片が破断したときの伸びを表し、下記の式で計算される。
「破断伸び(破断点伸度)」=「破断時の試験片の長さ(破断時のチャック間隔)」-「初期長(10mm)」
<偏光フィルムの偏光度変化(ΔP)の測定>
実施例及び比較例で得られた偏光フィルムを、85℃/85%R.H.の恒温恒湿機に500時間投入した。投入前と投入後の偏光フィルムの偏光度を、積分球付き分光光度計(日本分光(株)製のV7100)を用いて測定し、以下の式により偏光度の変化量ΔPを求めた。
偏光度の変化量ΔP(%)=(投入前の偏光度(%))-(投入後の偏光度(%))
なお、偏光度Pは、2枚の同じ偏光フィルムを両者の透過軸が平行となるように重ね合わせた場合の透過率(平行透過率:Tp)及び、両者の透過軸が直交するように重ね合わせた場合の透過率(直交透過率:Tc)を以下の式に適用することにより求められるものである。
偏光度P(%)={(Tp-Tc)/(Tp+Tc)}1/2×100
各透過率は、グランテラープリズム偏光子を通して得られた完全偏光を100%として、JIS Z8701の2度視野(C光源)により視感度補整したY値で示したものである。
<貫通クラックの確認:ヒートショック試験>
実施例及び比較例で得られた偏光フィルムの第2樹脂フィルム側に、厚さ20μmのアクリル系粘着剤層を設けて、粘着剤層付偏光フィルムを調製した。粘着剤層付偏光フィルムを50mm×150mm(吸収軸方向が50mm)に裁断し、0.5mm厚の無アルカリガラスに貼り合せてサンプルを作製した。当該サンプルを、-40~85℃のヒートショックを各30分間×500回の環境下に投入した後に、取り出して、目視にて、偏光フィルムに貫通クラックが少なくとも1本でも発生している場合を「あり」、発生していない場合を「なし」とした。
Figure 0007154002000001
本発明の偏光フィルムの85℃、85%R.H.環境下に500時間放置後の偏光度変化(ΔP)の絶対値は、0.1%未満であることが好ましく、0.05%以下であることがより好ましく、0.03%以下であることがさらに好ましい。本発明の偏光フィルムは、第1樹脂フィルムが破断応力13N以上、破断伸び2.5mm以上を満足するため、熱衝撃(例えば、-40℃と85℃の温度条件を繰り返すヒートショック試験)の過酷な環境下においても、偏光フィルム全体としての収縮力が極めて小さくなり、さらに、低透湿保護フィルムを用いているため偏光子の水による劣化が抑制され、その結果、過酷な環境下に曝されても、偏光度変化が小さく、光学特性に優れるものである。
F1 偏光フィルム
F2 粘着剤層付き偏光フィルム
a 偏光子
b1 第1樹脂フィルム
b2 第2樹脂フィルム
c 粘着剤層

Claims (5)

  1. 厚みが10μm以下の偏光子の一方の面に第1樹脂フィルム(ただし、ゴム質重合体及びセルロース樹脂を含まない。)、他方の面に第2樹脂フィルムを有する偏光フィルムであって、
    前記第1樹脂フィルムが、アクリル系樹脂フィルムであり、
    前記第2樹脂フィルムは、シクロオレフィン系樹脂フィルムであり、
    前記第1樹脂フィルム及び第2樹脂フィルムの透湿度が、いずれも100g/(m・day)以下であり、
    前記第1樹脂フィルム及び前記第2樹脂フィルムの少なくとも第1樹脂フィルムは、前記偏光子の吸収軸と直交する方向において、破断応力が13N以上、破断伸びが2.5mm以上であることを特徴とする偏光フィルム。
  2. 請求項1に記載の偏光フィルムおよび粘着剤層を有することを特徴とする粘着剤層付き偏光フィルム。
  3. 前記粘着剤層は、前記偏光フィルムの第2樹脂フィルムの側に有することを特徴とする請求項記載の粘着剤層付き偏光フィルム。
  4. 請求項1に記載の偏光フィルムまたは請求項もしくは記載の粘着剤層付偏光フィルムが、画像表示セルに配置されていることを特徴とする画像表示装置。
  5. 前記偏光フィルムまたは粘着剤層付偏光フィルムは、前記第2樹脂フィルムの側が前記画像表示セルの側になるように配置されていることを特徴とする請求項記載の画像表示装置。
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