JPH0762216A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH0762216A JPH0762216A JP21296493A JP21296493A JPH0762216A JP H0762216 A JPH0762216 A JP H0762216A JP 21296493 A JP21296493 A JP 21296493A JP 21296493 A JP21296493 A JP 21296493A JP H0762216 A JPH0762216 A JP H0762216A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- resin composition
- epoxy
- composition
- polycaprolactone
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリカーボネート樹脂の耐薬品性等の改良を
目的とした同樹脂と、ポリアミド樹脂との溶融ブレンド
において、発泡またはゲル化という熱安定性の問題を解
決し、物性バランスの優れた樹脂組成物を提供する。 【構成】 ポリカーボネート樹脂及びポリアミド樹脂を
ベースとし、それにエポキシ変性したポリカプロラクト
ンを添加することにより得られる熱可塑性樹脂組成物。 【効果】 上記構成により、ポリカーボネート樹脂とポ
リアミド樹脂との溶融混練時の特有の発泡が抑制され、
物性のバランスのとれた樹脂組成物が得られた。
目的とした同樹脂と、ポリアミド樹脂との溶融ブレンド
において、発泡またはゲル化という熱安定性の問題を解
決し、物性バランスの優れた樹脂組成物を提供する。 【構成】 ポリカーボネート樹脂及びポリアミド樹脂を
ベースとし、それにエポキシ変性したポリカプロラクト
ンを添加することにより得られる熱可塑性樹脂組成物。 【効果】 上記構成により、ポリカーボネート樹脂とポ
リアミド樹脂との溶融混練時の特有の発泡が抑制され、
物性のバランスのとれた樹脂組成物が得られた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱安定性及び耐薬品性の
いずれにも優れた樹脂組成物に関するものである。
いずれにも優れた樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】ポリカーボネート樹脂は、
耐熱性や耐衝撃性に優れており、日常生活用品、事務機
器等の各種機械部品、電気・電子部品等に多く使用され
ている。しかしながら、ポリカーボネート樹脂は耐薬品
性が悪く、応力存在下である種の溶剤と接触するとクラ
ックを生じ易いという欠点を有する。
耐熱性や耐衝撃性に優れており、日常生活用品、事務機
器等の各種機械部品、電気・電子部品等に多く使用され
ている。しかしながら、ポリカーボネート樹脂は耐薬品
性が悪く、応力存在下である種の溶剤と接触するとクラ
ックを生じ易いという欠点を有する。
【0003】このポリカーボネート樹脂の耐薬品性を改
良するため、ポリアミド樹脂を溶融混合する試みがしば
しばなされているが、ポリカーボネート樹脂とポリアミ
ド樹脂を溶融混合すると、ポリカーボネート樹脂が分解
して溶融成形が極めて困難であり、成形品が得られたと
しても、成形品が変色したり、成形品に銀条が発生する
ことから、この樹脂組成物は到底使用に耐えるものでは
ないといった問題があった。
良するため、ポリアミド樹脂を溶融混合する試みがしば
しばなされているが、ポリカーボネート樹脂とポリアミ
ド樹脂を溶融混合すると、ポリカーボネート樹脂が分解
して溶融成形が極めて困難であり、成形品が得られたと
しても、成形品が変色したり、成形品に銀条が発生する
ことから、この樹脂組成物は到底使用に耐えるものでは
ないといった問題があった。
【0004】それを解決するため、ポリアミド樹脂とポ
リカーボネート樹脂よりなる樹脂組成物に第3成分を添
加する例がいくつか報告されている。例えば、特開昭6
2−197761には有効量の効果的なエポキシ官能性
の相溶化剤の添加が示されている。このポリアミド樹脂
とポリカーボネート樹脂よりなる樹脂組成物への添加
は、確かにポリアミド樹脂とポリカーボネート樹脂より
成る樹脂組成物の熱安定性改良、特に発泡抑制に有効で
あるが、しかしながらこの提案による樹脂組成物の熱安
定性の改良は必ずしも十分でなく、溶融状態における滞
留により増粘、ゲル化および着色等の問題を生じるとい
った問題がある。
リカーボネート樹脂よりなる樹脂組成物に第3成分を添
加する例がいくつか報告されている。例えば、特開昭6
2−197761には有効量の効果的なエポキシ官能性
の相溶化剤の添加が示されている。このポリアミド樹脂
とポリカーボネート樹脂よりなる樹脂組成物への添加
は、確かにポリアミド樹脂とポリカーボネート樹脂より
成る樹脂組成物の熱安定性改良、特に発泡抑制に有効で
あるが、しかしながらこの提案による樹脂組成物の熱安
定性の改良は必ずしも十分でなく、溶融状態における滞
留により増粘、ゲル化および着色等の問題を生じるとい
った問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ポリカーボ
ネート樹脂の耐薬品性等の改良を目的として検討の結果
ポリカーボネート樹脂とポリアミド樹脂との溶融ブレン
ドにおいて、エポキシ変性ポリカプロラクトンを添加す
ることにより発泡またはゲル化という熱安定性の問題を
解決し、優れた樹脂組成物の得られることを見い出し本
発明を完成した。即ち本発明は、ポリカーボネート樹脂
及びポリアミド樹脂の、重量配合比1/9〜9/1より
なる樹脂組成物(A)100重量部に、(B)エポキシ
変性ポリカプロラクトン0.5〜50重量部を配合して
なる熱可塑性樹脂組成物を提供することにある。
ネート樹脂の耐薬品性等の改良を目的として検討の結果
ポリカーボネート樹脂とポリアミド樹脂との溶融ブレン
ドにおいて、エポキシ変性ポリカプロラクトンを添加す
ることにより発泡またはゲル化という熱安定性の問題を
解決し、優れた樹脂組成物の得られることを見い出し本
発明を完成した。即ち本発明は、ポリカーボネート樹脂
及びポリアミド樹脂の、重量配合比1/9〜9/1より
なる樹脂組成物(A)100重量部に、(B)エポキシ
変性ポリカプロラクトン0.5〜50重量部を配合して
なる熱可塑性樹脂組成物を提供することにある。
【0006】本発明において使用するポリカーボネート
樹脂は、2価フェノールより誘導される粘度平均分子量
10,000〜100,000、好ましくは15,00
0〜60,000のポリカーボネートであり、通常2価
フェノールとカーボネート前駆体から溶液法又は溶融法
で製造される。
樹脂は、2価フェノールより誘導される粘度平均分子量
10,000〜100,000、好ましくは15,00
0〜60,000のポリカーボネートであり、通常2価
フェノールとカーボネート前駆体から溶液法又は溶融法
で製造される。
【0007】2価フェノールの代表的な例としてビスフ
ェノールA[2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン]、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケト
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、
1,1−ビス(ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロ
パンブタン等をあげることができる。好ましい2価フェ
ノールはビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン系化
合物、特にビスフェノールAである。2価フェノールは
単独で又は2種以上混合して使用することができる。ま
た、カーボネート前駆体としてはカルボニルハライド、
カーボネート又はハロホルメート等をあげることができ
る。代表的な例としてはホスゲン、ジフェニルカーボネ
ート、2価フェノールのジハロホルメート及びこれらの
混合物をあげることができる。ポリカーボネート樹脂の
製造に際しては、適当な分子量調節剤、分岐剤、触媒等
も使用できる。
ェノールA[2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン]、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、
ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケト
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、
1,1−ビス(ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロ
パンブタン等をあげることができる。好ましい2価フェ
ノールはビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン系化
合物、特にビスフェノールAである。2価フェノールは
単独で又は2種以上混合して使用することができる。ま
た、カーボネート前駆体としてはカルボニルハライド、
カーボネート又はハロホルメート等をあげることができ
る。代表的な例としてはホスゲン、ジフェニルカーボネ
ート、2価フェノールのジハロホルメート及びこれらの
混合物をあげることができる。ポリカーボネート樹脂の
製造に際しては、適当な分子量調節剤、分岐剤、触媒等
も使用できる。
【0008】本発明において使用するポリアミド樹脂
は、3員環以上のラクタムの開環反応、重合可能なω−
アミノ酸の重縮合反応、二塩基酸とジアミン等の重縮合
で製造される。例えばε−カプロラクタム、アミノカプ
ロン酸、エナントラクタム、7−アミノヘプタン酸、
1,1−アミノウンデカン酸、9−アミノノナン酸、α
−ピロリドン、α−ピペリドン等の重合体、更にはヘキ
サメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、ウンデカ
メチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、メタキシ
リレンジアミン等のジアミンとテレフタル酸、イソフタ
ル酸、アジピン酸、セバチン酸、ドデカン二塩基酸、グ
ルタール酸等のジカルボン酸とを重縮合させて得られる
重合体又は共重合体等をあげることができる。具体例と
してはナイロン4,6,7,8,11,12,6・6,
6・9,6・10,6・11,6・12,6/6・6,
6/12,6/6T,6I/6T等があげられる。これ
らのポリアミドの分子量は、一般に一万以上、好ましく
は13,000〜50,000、特に15,000〜3
0,000が好適であり、重合度100以上、特に13
0−500が好適である。なお、本発明のポリアミド樹
脂は、金属あるいは両性金属の炭酸塩を含まないものが
好ましく、これらは通常ポリアミド樹脂の滑剤、離型
剤、結晶核剤の成分として含まれるものである。
は、3員環以上のラクタムの開環反応、重合可能なω−
アミノ酸の重縮合反応、二塩基酸とジアミン等の重縮合
で製造される。例えばε−カプロラクタム、アミノカプ
ロン酸、エナントラクタム、7−アミノヘプタン酸、
1,1−アミノウンデカン酸、9−アミノノナン酸、α
−ピロリドン、α−ピペリドン等の重合体、更にはヘキ
サメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、ウンデカ
メチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、メタキシ
リレンジアミン等のジアミンとテレフタル酸、イソフタ
ル酸、アジピン酸、セバチン酸、ドデカン二塩基酸、グ
ルタール酸等のジカルボン酸とを重縮合させて得られる
重合体又は共重合体等をあげることができる。具体例と
してはナイロン4,6,7,8,11,12,6・6,
6・9,6・10,6・11,6・12,6/6・6,
6/12,6/6T,6I/6T等があげられる。これ
らのポリアミドの分子量は、一般に一万以上、好ましく
は13,000〜50,000、特に15,000〜3
0,000が好適であり、重合度100以上、特に13
0−500が好適である。なお、本発明のポリアミド樹
脂は、金属あるいは両性金属の炭酸塩を含まないものが
好ましく、これらは通常ポリアミド樹脂の滑剤、離型
剤、結晶核剤の成分として含まれるものである。
【0009】本発明の上記ポリカーボネートとポリアミ
ドとからなる樹脂組成物(A)の配合比率は、重合比で
1/9〜9/1の範囲である。ポリカーボネートがこれ
より多いとポリカーボネートの耐薬品性が改良されず、
ポリアミドがこれより多いとポリカーボネートの特徴で
ある耐熱性が損なわれる。
ドとからなる樹脂組成物(A)の配合比率は、重合比で
1/9〜9/1の範囲である。ポリカーボネートがこれ
より多いとポリカーボネートの耐薬品性が改良されず、
ポリアミドがこれより多いとポリカーボネートの特徴で
ある耐熱性が損なわれる。
【0010】本発明で用いられる(B)エポキシ変性ポ
リカプロラクトンとは分子中にエポキシ基とポリカプロ
ラクトン鎖をもつ高分子化合物であり、例えば(1)ポ
リカプロラクトン主鎖の両端にエポキシ基含有化合物が
結合しているもの、(2)ビスフェノールAとエピクロ
ルヒドリンとの反応構造をしたエポキシ化合物の主鎖に
有る水酸基にポリカプロラクトンの枝が結合したもの、
(3)ポリカプロラクトンと反応した(メタ)アクリル
酸エステルとグリシジルメタアクリレートを必須成分と
して必要に応じて共重合可能な他の不飽和化合物との共
重合体等を挙げることができる。
リカプロラクトンとは分子中にエポキシ基とポリカプロ
ラクトン鎖をもつ高分子化合物であり、例えば(1)ポ
リカプロラクトン主鎖の両端にエポキシ基含有化合物が
結合しているもの、(2)ビスフェノールAとエピクロ
ルヒドリンとの反応構造をしたエポキシ化合物の主鎖に
有る水酸基にポリカプロラクトンの枝が結合したもの、
(3)ポリカプロラクトンと反応した(メタ)アクリル
酸エステルとグリシジルメタアクリレートを必須成分と
して必要に応じて共重合可能な他の不飽和化合物との共
重合体等を挙げることができる。
【0011】(1)ポリカプロラクトン主鎖の両端にエ
ポキシ基含有化合物が結合しているものとしては、例え
ば下式[I]
ポキシ基含有化合物が結合しているものとしては、例え
ば下式[I]
【化1】 (但し、m1 ,n1 は1〜20の整数)で示される構造
のもので、両末端に脂環式のエポキシ基を持ち、エポキ
シ当量が100〜2,000の範囲であり、主鎖として
ポリカプロラクトンを持つ重合体であり、特開平4−3
6263号に示された方法で製造することができる。具
体的な例として、ダイセル化学工業(株)のセロキサイ
ド2085等が挙げられる。このものの性質などはダイ
セル化学工業(株)の技術資料−セロキサイドに詳細に
記述されている。このもののエポキシ当量は100〜
5,000(g/eq)の範囲であり、さらに好ましく
は300〜2,000(g/eq))の範囲である。エ
ポキシ当量が100(g/eq)より少なくても5,0
00(g/eq)より多くても効果が充分にでない。な
お、脂環式エポキシは、グリシジル型のエポキシと比較
し耐熱性が良いことを特徴とする。
のもので、両末端に脂環式のエポキシ基を持ち、エポキ
シ当量が100〜2,000の範囲であり、主鎖として
ポリカプロラクトンを持つ重合体であり、特開平4−3
6263号に示された方法で製造することができる。具
体的な例として、ダイセル化学工業(株)のセロキサイ
ド2085等が挙げられる。このものの性質などはダイ
セル化学工業(株)の技術資料−セロキサイドに詳細に
記述されている。このもののエポキシ当量は100〜
5,000(g/eq)の範囲であり、さらに好ましく
は300〜2,000(g/eq))の範囲である。エ
ポキシ当量が100(g/eq)より少なくても5,0
00(g/eq)より多くても効果が充分にでない。な
お、脂環式エポキシは、グリシジル型のエポキシと比較
し耐熱性が良いことを特徴とする。
【0012】(2)ビスフェノールAとエピクロルビド
リンとの反応構造をしたエポキシ化合物の主鎖に有る水
酸基にポリカプロラクトンの枝が結合したものとして
は、例えば下式[II]
リンとの反応構造をしたエポキシ化合物の主鎖に有る水
酸基にポリカプロラクトンの枝が結合したものとして
は、例えば下式[II]
【化2】 (但しm2 ,n2 は1〜20の整数)で示される構造式
を持ち、ハードセグメントとして、ビスフェノールAと
エピクロルヒドリンとの反応構造が、又ソフトセグメン
トとしてポリカプロラクトン(以下PCLと記す)を持
つ熱可塑性樹脂であり、特開昭57−164116号に
示された方法で製造することができる。具体的な例とし
て、ダイセル化学工業(株)のプラクセルG−102,
G−402等が挙げられる。このものの性質などはダイ
セル化学工業(株)の技術資料−プラクセルGに詳細に
記述されている。
を持ち、ハードセグメントとして、ビスフェノールAと
エピクロルヒドリンとの反応構造が、又ソフトセグメン
トとしてポリカプロラクトン(以下PCLと記す)を持
つ熱可塑性樹脂であり、特開昭57−164116号に
示された方法で製造することができる。具体的な例とし
て、ダイセル化学工業(株)のプラクセルG−102,
G−402等が挙げられる。このものの性質などはダイ
セル化学工業(株)の技術資料−プラクセルGに詳細に
記述されている。
【0013】本発明で用いられるカプロラクトン変性エ
ポキシ樹脂の構造要素としては、前記の式[II]中のポ
リカプロラクトン(PCL)成分
ポキシ樹脂の構造要素としては、前記の式[II]中のポ
リカプロラクトン(PCL)成分
【化3】 が5〜90重量%であることが好ましく、5重量%以下
では、得られる最終組成物の相分離が著しくて、組成物
が非常に脆くなる。一方PCL成分が90重量%をこえ
るとPCL変性エポキシ樹脂自体の耐熱性が低下して、
組成物は、耐衝撃性が高いけれども耐熱性が低下してし
まい実用的な樹脂を得がたいため本発明の目的にそぐわ
ない。
では、得られる最終組成物の相分離が著しくて、組成物
が非常に脆くなる。一方PCL成分が90重量%をこえ
るとPCL変性エポキシ樹脂自体の耐熱性が低下して、
組成物は、耐衝撃性が高いけれども耐熱性が低下してし
まい実用的な樹脂を得がたいため本発明の目的にそぐわ
ない。
【0014】本発明の上記成分A,Bの配合比率は以下
に示す配合比率が最も効果的である。
に示す配合比率が最も効果的である。
【0015】A組成物100重量部に、B成分0.01
〜50重量部の範囲である。さらにより好ましくは0.
01〜30重量部である。B成分が0.01重量部より
少ないと効果が十分にでず、また50重量部より多いと
熱可塑性樹脂組成物の物性の低下を引き起こす。
〜50重量部の範囲である。さらにより好ましくは0.
01〜30重量部である。B成分が0.01重量部より
少ないと効果が十分にでず、また50重量部より多いと
熱可塑性樹脂組成物の物性の低下を引き起こす。
【0016】なお、本発明の組成物は、樹脂組成物の特
性を損なわない範囲内で上記配合物以外に例えば酸化防
止剤、難燃剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤等を含有して
もよい。
性を損なわない範囲内で上記配合物以外に例えば酸化防
止剤、難燃剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤等を含有して
もよい。
【0017】本発明の樹脂組成物は、混成成分をタンブ
ラー・ブレンダー、ナウターミキサー、バンバリーミキ
サー、混練ロール、押出機等の混合機により混合して製
造することができる。
ラー・ブレンダー、ナウターミキサー、バンバリーミキ
サー、混練ロール、押出機等の混合機により混合して製
造することができる。
【0018】本発明の組成物は任意の成形方法、例えば
射出成形、押出成形、圧縮成形、回転成形に適用でき、
成形時の熱安定性、得られた成形品の耐薬品性は極めて
良好である。
射出成形、押出成形、圧縮成形、回転成形に適用でき、
成形時の熱安定性、得られた成形品の耐薬品性は極めて
良好である。
【0019】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって具体的に説
明する。尚、例中の%、部は特に断らない限り重量基準
である。
明する。尚、例中の%、部は特に断らない限り重量基準
である。
【0020】使用原料 芳香族ポリカーボネート樹脂(商品名:ユーロピロンS
3000、三菱瓦斯化(株)製)、ナイロン6(商品
名:ウベ1013B、宇部興産製)に、(B)両末端脂
環式エポキシ変性ポリカプロラクトン(商品名:セロキ
サイド2085、ダイセル化学工業(株)製)、ポリカ
プロラクトン変性エポキシ樹脂(商品名:プラクセル−
G402、エポキシ樹脂/PCL=80/20(wt
%)、ダイセル化学工業(株)製)、またその比較例と
してポリカプロラクトン(商品名:プラクセルH7、ダ
イセル化学工業(株)製)、Bis−A型エポキシ樹脂
(商品名:エポトートYD7020、エポキシ当量3,
800g/eq、東都化成(株)製)を使用した。
3000、三菱瓦斯化(株)製)、ナイロン6(商品
名:ウベ1013B、宇部興産製)に、(B)両末端脂
環式エポキシ変性ポリカプロラクトン(商品名:セロキ
サイド2085、ダイセル化学工業(株)製)、ポリカ
プロラクトン変性エポキシ樹脂(商品名:プラクセル−
G402、エポキシ樹脂/PCL=80/20(wt
%)、ダイセル化学工業(株)製)、またその比較例と
してポリカプロラクトン(商品名:プラクセルH7、ダ
イセル化学工業(株)製)、Bis−A型エポキシ樹脂
(商品名:エポトートYD7020、エポキシ当量3,
800g/eq、東都化成(株)製)を使用した。
【0021】実施例1,2及び比較例1,2 第1表に記載した量配合し、混練した。混練はすべて東
芝機械プラスチックエンジニアリング社製TEM35B
二軸押出機を使用し、250〜260℃で溶融混練して
ペレットにした。
芝機械プラスチックエンジニアリング社製TEM35B
二軸押出機を使用し、250〜260℃で溶融混練して
ペレットにした。
【0022】得られた樹脂組成物は、射出成形により試
験片とした。得られた試験片を使用して物性測定を行っ
た。結果を表1に示す。
験片とした。得られた試験片を使用して物性測定を行っ
た。結果を表1に示す。
【0023】(1)成形品の着色評価 実施例1〜7および比較例1〜8で得られたペレットを
再度溶融混練し、押出機内の樹脂置き換え後、フィーダ
ーおよびスクリューをとめ15分間滞留した。滞留後の
ストランドで発泡のあるものを×、ないものを○、着色
のあるものを×、ないものを○と目視で評価した。
再度溶融混練し、押出機内の樹脂置き換え後、フィーダ
ーおよびスクリューをとめ15分間滞留した。滞留後の
ストランドで発泡のあるものを×、ないものを○、着色
のあるものを×、ないものを○と目視で評価した。
【0024】(2)引張り試験 ASTM規格D−638に準ずる。
【0025】(3)耐衝撃性試験(アイゾットノッチ付
き) ASTM規格D−256に準ずる。
き) ASTM規格D−256に準ずる。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】実施例に示したように、本発明はポリカ
ーボネート樹脂とポリアミド樹脂との溶融混練時の特有
の発泡がかなり抑制され、物性のバランスのとれた樹脂
組成物が得られることがわかる。
ーボネート樹脂とポリアミド樹脂との溶融混練時の特有
の発泡がかなり抑制され、物性のバランスのとれた樹脂
組成物が得られることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08L 69/00 77:00 67:04)
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリカーボネート樹脂及びポリアミド樹
脂の、重量配合比1/9〜9/1よりなる樹脂組成物
(A)100重量部に、(B)エポキシ変性ポリカプロ
ラクトン0.01〜50重量部を配合してなる熱可塑性
樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21296493A JPH0762216A (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21296493A JPH0762216A (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0762216A true JPH0762216A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16631213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21296493A Pending JPH0762216A (ja) | 1993-08-27 | 1993-08-27 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0762216A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7323521B2 (en) | 2004-03-19 | 2008-01-29 | Pp6 Industries Ohio, Inc. | Epoxy polymer additives for powder coatings |
JP2014503018A (ja) * | 2011-01-06 | 2014-02-06 | ノボマー, インコーポレイテッド | ポリマー組成物および方法 |
-
1993
- 1993-08-27 JP JP21296493A patent/JPH0762216A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7323521B2 (en) | 2004-03-19 | 2008-01-29 | Pp6 Industries Ohio, Inc. | Epoxy polymer additives for powder coatings |
JP2014503018A (ja) * | 2011-01-06 | 2014-02-06 | ノボマー, インコーポレイテッド | ポリマー組成物および方法 |
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