JPH0762194B2 - 成形用チタン材 - Google Patents

成形用チタン材

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JPH0762194B2
JPH0762194B2 JP61203265A JP20326586A JPH0762194B2 JP H0762194 B2 JPH0762194 B2 JP H0762194B2 JP 61203265 A JP61203265 A JP 61203265A JP 20326586 A JP20326586 A JP 20326586A JP H0762194 B2 JPH0762194 B2 JP H0762194B2
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JP
Japan
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titanium material
weight
grain size
molding
upper plate
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JP61203265A
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JPS6360247A (ja
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明 川村
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Olympus Corp
Nippon Mining Holdings Inc
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Nippon Mining and Metals Co Ltd
Olympus Optic Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、成形用チタン材に関する。
[従来の技術] 従来、例えばカメラの上板をチタン材により形成する場
合、第2図に示すように、上板1を基部2とペンタ部3
とに分割構成し、基部2とペンタ部3とを別個に成形し
て組立てていた。なぜならば、カメラの上板1をチタン
材により一体成形しようとすると、第3図に示すように
基部2とペンタ部3との境界近傍にクラック4を発生
し、さらには視度調整部の底の角5等にもクラックを発
生してしまうからである。これは、チタン材として成形
性の良好なJIS第1種の純チタン材を用いてもクラック
の発生を防ぐことはできなかった。
[発明が解決しようとする問題点] 上記の如く、従来使用されている成形用チタン材では、
例えば成形品であるカメラの上板を一体成形できず、分
割構成して組立てるようにしなければならないので、金
型費が高くなり、部品点数も多くなってコスト高になっ
ていた。また、チタン材はスプリングバックが大きいの
で、寸法精度を出すのが困難であり、分割片の合わせ目
を均一にするのが困難であった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもの
で、成形性の極めて良好な成形用チタン材を提供するこ
とを目的とする。
[問題点を解決するための手段及び作用] 本発明者は、JIS第1種のチタン材は伸びが27%以上で
あって成形時の張出しに影響する結晶粒径についての規
定がないことに鑑み、成形性の向上のために、伸びが45
%以上必要であり、張出しを考慮して対数ひずみがε
X0.5以上,εy0.4以上であることが必要であることを見
出した。
その結果、従来の問題点を解決するために、本発明は、
成形用チタン材を、水素(H)0.002重量%以下,窒素
(N)0.007重量%以下,鉄(Fe)0.02〜0.06重量%,
酸素(O)0.03〜0.06重量%および残部チタン(Ti)と
し、結晶粒度を4〜7(JIS GO551)、すなわち結晶粒
径を40〜70μm(JIS H0501)としたものである。
ここに、Hが0.002重量%を越えると砲性を抑制するこ
とができず、一方Nが0.007重量%を越えるとNが大気
中に存在するためその量をコントロールすることが困難
になってしまう。また、Feが0.02重量%未満か又はOが
0.03重量%未満であると、伸びは増加するが引張り強度
が著しく低下して好ましくない。さらに、Feが0.06重量
%を越えるか又はOが0.06重量%越えると、引張り強度
は増加するが伸びが著しく低下して好ましくない。
一方、結晶粒度が4未満であると、結晶粒が大きくなっ
て延性は良好となるが肌荒れを起すことになり、好まし
くない。また、結晶粒度が7を越えると、結晶粒が小さ
くなって延びが不足し、破断を起こすことになり、好ま
しくない。ここに、結晶粒度は、断面積にして1mm2当り
の結晶粒の数で、例えば結晶粒度(粒度番号)が4の場
合には結晶粒の数は128個、結晶粒度が7の場合には結
晶粒の数は1024個である。
[実施例] H0.0019重量%,N0.007重量%,Fe0.042重量%,O0.045重
量%および残部Tiよりなり、結晶粒径が40〜45μm(結
晶粒度4に相当)のチタン材を得た。
次に、かかるチタン材を用いて、第1図に示すような、
カメラの上板6を一体成形により形成した。一体成形の
工程は、まずブランク抜きをし、次にペンタ部7を絞り
出すペンタ絞りを行った。その後、基部8を概ね形成す
る外形絞りを行い、さらに完全な成形を行った。そし
て、刻印,穴明けおよび縁切り等の加工を施した。
このようにして得たカメラの上板8には、クラックが全
く存在しなかった。
なお、上記実施例の他に、次表に示すように、比較例と
してチタン材の成分組成を変え、結晶粒度を変えてカメ
ラの上板を製造した。
比較例1,2の場合には、得られたカメラの上板にクラッ
クが発生し、製品として使用することができなかった。
なお表中、結晶粒度10は結晶粒径25〜30に相当する。ま
た、上記比較例の他に、チタン材の成分組成および結晶
粒度を種々変化せしめたものについて、カメラの上板を
一体成形により製造したが、本発明に係る成形用チタン
材の組成および結晶粒度の範囲外のものにあっては、い
ずれも良好な成形品を得ることができなかった。特に、
結晶粒度が4未満の場合には、肌荒れを生じ、結晶粒度
が7を越える場合には、クラックの発生が著しかった。
上記実施例は、カメラの上板を一体成形する場合の例を
示したが、上板に限らず、下板を一体成形したものにつ
いても上記実施例と同様の結果を示し、本発明の成分組
成および結晶粒度の範囲外のものにあっては、良好な成
形品を得ることができなかった。
[発明の効果] 以上のように、本発明の成形用チタン材によれば、成分
組成を、H0.002重量%以下,N0.007重量%以下,Fe0.02〜
0.06重量%,酸素0.03〜0.06重量%および残部,Tiと
し、結晶粒度4〜7としているので、伸びが45%以上と
なって成形性が極めて向上し、例えばカメラの上板や下
板を一体成形により製造することができる。したがっ
て、寸法精度を向上することができるうえに、低コスト
化を図ることができ、チタン材の有する優れた比強度,
耐食性等を十分活かすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の成形用チタン材を用いて製
造したカメラの上板の斜視図、第2図は従来のチタン材
を用いて製造する場合のカメラの斜視図、第3図は従来
のチタン材を用いてカメラの上板を一体成形した場合の
斜視図である。 6……上板 7……ペンタ部 8……基部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水素0.002重量%以下、窒素0.007重量%以
    下、鉄0.02〜0.06重量%、窒素0.03〜0.06重量%および
    残部チタンよりなり、結晶粒度が4〜7であって伸びが
    45%以上であり一体成形可能としたことを特徴とする成
    形用チタン材。
  2. 【請求項2】成形品がカメラの上板または下板であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の成形用チタ
    ン材。
JP61203265A 1986-08-29 1986-08-29 成形用チタン材 Expired - Lifetime JPH0762194B2 (ja)

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JPS6360247A JPS6360247A (ja) 1988-03-16
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Title
金属チタンとその応用編集委員会編「金属チタンとその応用」(昭60−6−20)日刊工業新聞社P.42−43,54−61,25−26

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