JPH0762014B2 - プロアントシアニジンの製造方法 - Google Patents

プロアントシアニジンの製造方法

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JPH0762014B2
JPH0762014B2 JP20270892A JP20270892A JPH0762014B2 JP H0762014 B2 JPH0762014 B2 JP H0762014B2 JP 20270892 A JP20270892 A JP 20270892A JP 20270892 A JP20270892 A JP 20270892A JP H0762014 B2 JPH0762014 B2 JP H0762014B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品の酸化防止、又は
色素成分の退色防止、或いは生理活性物質として有効に
使用されるプロアントシアニジンを製造する方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】先行技術としての特開昭63−1626
85号公報は、プロアントシアニジンを含む溶液からプ
ロアントシアニジンを回収・製造する方法として、先
づ、プロアントシアニジンの含む溶液をポリスチレン系
の吸着樹脂に吸着し、次いで、この吸着樹脂を水等にて
洗浄したのち、60℃以上の温度で水又はエタノール等
の極性溶媒を用いて溶出させると言う方法を提案してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この先行技術
によるプロアントシアニジンの製造方法は、溶液からの
プロアントシアニジンの回収率を高い値に維持するため
に、60℃以上の温度で極性溶媒を用いて溶出させるも
ので、高い温度に厳格に温度管理しなければならないか
ら、加熱装置と、その熱源とが必要であることに加え
て、低沸点極性溶媒における高い温度での取扱いを困難
にすることにより、製造工程及び製造設備が複雑になっ
て、製造コストの大幅なアップを招来すると言う問題が
ある。
【0004】しかも、前記先行技術の方法では、水等に
て洗浄したあとの吸着樹脂を、湿潤した状態のまま、次
の工程である60℃以上の温度で極性溶媒を用いた溶出
に移行するものであって、酢酸エチル等のように、水と
一定の割合でしか溶解することができない極性溶媒で
は、湿潤した状態の吸着樹脂との親和性が悪いから、プ
ロアントシアニジンの収率が著しく低いと言う問題もあ
った。
【0005】また、前記先行技術の方法では、回収する
プロアントシアニジンの純度を高めるために、吸着した
あとの吸着樹脂を、水等によって洗浄することにより、
前記吸着樹脂の表面等に付着されている不純物を除去す
るようにしているが、この洗浄が不完全であると、その
後における溶出工程において、この不純物がプロアント
シアニジンと一緒に有機溶媒に溶出して、回収したプロ
アントシアニジンの純度が低下することになる。
【0006】このために、前記水等による洗浄に充分な
手間と時間とを掛けて完全に行うようにしなければなら
ないから、コストの大幅なアップを招来するのであっ
た。本発明は、プロアントシアニジンを含む溶液からプ
ロアントシアニジンを、高い回収率で、且つ、高い純度
で回収・製造することを、低コストにて達成できる方法
を提供するものであり、本発明者は、前記の目的を達成
するために種々の実験と検討とを行った結果、本発明を
完成するに到った。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、プ
ロアントシアニジン含有溶液をポリスチレン系の吸着樹
脂に吸着し、次いで、この吸着樹脂を、一旦、乾燥した
のち、40%(v/v)エタノールよりも極性の小さい
極性溶媒を用いて溶出することにしたものである。な
お、本発明におけるプロアントシアニジンは、自然界に
存在する植物のほとんどに含まれており、構成単位とし
て、フラバン−3−オールの重合度が2〜6までの低重
合体のものを言い。次の一般式、
【0008】
【化1】
【0009】で示されるものである。また、原料である
ところのプロアントシアニジン含有溶液は、プロアント
シアニジンを含むものであれば何でも良いが、例えば、
餡の製造工程から排出される小豆等豆類の渋切り水、又
は豆類の煮汁であると言うように、タンパク質等の不純
物を含む溶液をも原料とすることができる。
【0010】更にまた、ポリスチレン系の吸着樹脂とし
ては、例えば、三菱化成株式会社より商品名「セパビー
ズSP−850」として市販されているものを使用す
る。
【0011】
【作 用】前記プロアントシアニジン含有溶液を吸着
した後において、吸着樹脂を、一旦、乾燥する。この吸
着樹脂の乾燥は、当該吸着樹脂に吸着されているプロア
ントシアニジンの変質を回避するために約80℃以下の
温度において行う。この吸着樹脂の乾燥により、以下に
おいて述べると共に、実施例に記載したように、プロア
ントシアニジンの回収率を、その後の溶出工程を高い温
度にて行うことなく、高い値に維持することができる。
【0012】しかも、吸着樹脂を、吸着工程したあとに
おいて、一旦、乾燥することにより、当該吸着樹脂に付
着しているタンパク質等の不純物が変性を受けることに
より、その後における極性溶媒による溶出工程におい
て、前記極性溶媒に対する前記不純物の溶解度が低くな
るから、回収したプロアントシアニジンの純度が、その
原料であるプロアントシアニジン含有溶液に含まれる不
純物によって低下することを防止できるのであり、換言
すると、プロアントシアニジンの純度が、吸着工程後に
おける洗浄工程の有無及び洗浄の程度によって変化する
度合いを、前記先行技術の場合よりも低くすることがで
きるのである。
【0013】前記乾燥したあとの吸着樹脂からプロアン
トシアニジンを溶出するには、40%(v/v)エタノ
ールよりも極性の小さい極性溶媒を使用する。すなわ
ち、溶出に際して、40%(v/v)エタノールよりも
極性の大きい極性溶媒を使用することは不向きで、40
%(v/v)エタノールよりも極性の小さい極性溶媒を
使用することにより、前記溶出工程に際しての温度は、
先行技術のように60℃以上の高い温度にする必要がな
く、30℃以下の低い温度で行うことができ、この低い
温度での溶出工程により、プロアントシアニジンの回収
率を、先行技術と略同じにすることができるのであり、
すなわち、溶出工程を低い温度で行うことができるか
ら、先行技術のように、高い温度にするための温度管理
を必要としないと共に、低沸点極性溶媒を使用する場合
における取り扱いの困難性を招来することがないのであ
る。
【0014】前記した極性溶媒としては、エタノール又
はその水溶液、酢酸エチルとか、水/酢酸エチルの溶
液、或いは、ブタノールとか、水/ブタノールの溶液等
を使用することができるが、これら極性溶媒は、その極
性が、前記したように、40%(v/v)エタノールの
極性よりも小さいことを必要する。
【0015】また、吸着樹脂を、吸着工程したあとにお
いて、一旦、乾燥することにより、当該吸着樹脂の表面
が乾いた状態になるから、酢酸エチル等のように水と一
定の割合でしか溶解することができない極性溶媒を使用
しても、吸着樹脂に対して高い親和性を保持することが
でき、換言すると、溶出工程に、水と一定の割合でしか
溶解することができない極性溶媒を使用することが可能
になるのである。一方、水と一定の割合でしか溶解する
ことができない極性溶媒としては、前記した酢酸エチル
のほかに、ブタノール等が適している。
【0016】特に、この溶出工程に、前記したように、
酢酸エチル等のように水と一定の割合でしか溶解するこ
とができない極性溶媒を使用することにより、プロアン
トシアニジン含有溶液からのプロアントシアニジンの回
収率を、前記先行技術の場合よりも大幅にアップするこ
とができるのである。
【0017】
【発明の効果】このように、本発明によると、原料であ
るプロアントシアニジン含有溶液から、プロアントシア
ニジンを高い回収率、且つ、高い純度で回収・製造する
ことを、溶出工程を高い温度に温度管理することなく、
従って、コストのアップを招来することなく、確実に達
成するできる効果を有する。
【0018】また、「請求項2」のように、洗浄工程を
付加することにより、前記の効果に加えて、回収するプ
ロアントシアニジンの純度をより向上することができ
る。更にまた、「請求項3」によると、前記の効果に加
えて、吸着樹脂の乾燥に際して、当該吸着樹脂に吸着さ
れているプロアントシアニジンの変質を防止できるか
ら、吸着樹脂を乾燥することによってプロアントシアニ
ジンの回収率が低下することを回避できる。
【0019】一方、「請求項4」によると、餡の製造工
程から排出される豆類の浸漬水又は渋切り水、或いは豆
類の煮汁よりプロアントシアニジンを回収することがで
きるから、製造コストを更に低減できる効果を有する。
【0020】
〔実施例1〕
25リットルの水に、10Kgの乾物小豆を約16時間
にわたって浸漬することによって得た15リットルの浸
漬水を、原料のプロアントシアニジン含有溶液として使
用した。
【0021】この15リットルの浸漬水に、三菱化成株
式会社より商品名「セパビーズSP−850」として市
販されているポリスチレン系の吸着樹脂を750ccだ
け添加し、常温で、約2時間にわたって攪拌することに
よって、この吸着樹脂に浸漬水中のプロアントシアニジ
ンを吸着する。次いで、前記吸着樹脂を、80メッシュ
の篩いにて水分を分別(水切り)したのち、真空蒸発式
の乾燥機にて、70℃以下の温度ですばやく乾燥させる
ことにより、乾燥した吸着樹脂を得た。
【0022】この乾燥した吸着樹脂を、別に八個用意し
た内容積200ccの共栓三角フラスコの各々に7.4
gずつ入れる。更に、各共栓三角フラスコの各々に、
「表1」及び「表2」に示した極性溶媒70ccを添加
して、「表1」及び「表2」に示した温度にて、2時間
にわたって振とう(ふりまぜること)して溶出すると言
う試験を行った。
【0023】但し、「表2」における「水−酢酸エチ
ル」は、水/酢酸エチルの飽和溶液である。一方、プロ
アントシアニジンを吸着した吸着樹脂を、一旦、水洗浄
したのち、乾燥することなく、湿潤した状態(含水率6
3%)のままで、20gずつ八個の共栓三角フラスコの
各々に入れ、更に、各共栓三角フラスコの各々に、「表
1」及び「表2」に示した極性溶媒70cc(但し、エ
タノールの場合には、終濃度が各濃度になるようにエタ
ノールを添加した)を添加して、「表1」及び「表2」
に示した温度にて、2時間にわたって振とう(ふりまぜ
ること)して溶出すると言う試験を行った。
【0024】次いで、前記した各共栓三角フラスコ内に
おける溶出液を、真空式の蒸発器にて、60℃以下の温
度で蒸発することによって、粗プロアントシアニジンの
粉末を得た。そして、この各粗プロアントシアニジン粉
末中におけるプロアントシアニジン低重合体の量を、前
記先行技術の場合と同様に、塩酸−ブタノール法〔W.
E.Hillis:J.Sci.Fd. Agric.
(1959)〕により、ロイコアントシアン量「OD
550nm」として測定した結果は、「表1」及び「表
2」に示す通りであった。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】前記「表1」より明らかな通り、吸着樹脂
を乾燥しない場合、つまり湿潤状態の吸着樹脂の場合
(先行技術)には、プロアントシアニジン低重合体の回
収率を向上するには、溶出温度を高くしなければならな
いが、本発明のように、吸着樹脂を乾燥した場合には、
溶出に40%(v/v)以上のエタノール水溶液を使用
することにより、溶出温度を高くしなくても、プロアン
トシアニジン低重合体の回収率を、先行技術の場合と略
同じ値にすることができるのであった。
【0028】すなわち、極性の低い極性溶媒において
は、溶出工程の移行する前において、吸着樹脂を一旦乾
燥することにより、溶出温度を高くすることなく、プロ
アントシアニジン低重合体を高い回収率で回収すること
ができるのであった。また、前記「表2」により明らか
な通り、極性溶媒として水−酢酸エチルを使用する場合
において、先行技術のように、湿潤した状態の吸着樹脂
を高い温度で溶出すると言う方法では、回収率の向上は
認められず、むしろ、低い温度での溶出の方が、結果的
に回収率の向上には有効であった。
【0029】一方、溶出に水−酢酸エチルを使用する場
合、本発明のように、吸着樹脂を一旦乾燥すると言う方
法では、プロアントシアニジン低重合体の回収率は、溶
出温度の高低に関係なく、略一定であり、先行技術の場
合よりも大幅に向上できるのであった。しかも、ここに
使用した極性溶媒が低沸点極性溶媒であることにより、
高温溶出では取り扱いが困難になるから、低温溶出の方
が好ましい。 〔実施例2〕 乾物小豆5Kgを、15リットルの水で煮た煮汁7.5
リットルを、プロアントシアニジン含有溶液として試験
に供した。この煮汁には、プロアントシアニジンの他
に、タンパク質及び澱粉等の不純物を多く含むものであ
る。
【0030】前記煮汁に、三菱化成株式会社より商品名
「セパビーズSP−850」として市販されているポリ
スチレン系の吸着樹脂を375ccだけ添加し、常温
で、約2時間にわたって攪拌することによって、この吸
着樹脂に煮汁中のプロアントシアニジンを吸着する。次
いで、前記吸着樹脂を、25℃の水1.5リットルで洗
浄したのち、水切りして、真空蒸発式の乾燥機にて、7
0℃以下の温度ですばやく乾燥させることにより、乾燥
した吸着樹脂を得た。
【0031】この乾燥した状態の吸着樹脂を、別に六個
用意した内容積200ccの共栓三角フラスコの各々に
7.4gずつ入れる。更に、各共栓三角フラスコの各々
に、「表3」に示した極性溶媒70ccを添加して、
「表3」に示した温度にて、2時間にわたって振とう
(ふりまぜること)して溶出すると言う試験を行った。
一方、プロアントシアニジンを吸着した吸着樹脂を、一
旦、水洗浄したのち、乾燥することなく、湿潤した状態
(含水率63%)のままで、20gずつ三個の共栓三角
フラスコの各々に入れ、更に、各共栓三角フラスコの各
々に、「表3」に示した極性溶媒70cc(但し、エタ
ノールの場合には、終濃度が各濃度になるようにエタノ
ールを添加した)を添加して、「表3」に示した温度に
て、2時間にわたって振とう(ふりまぜること)して溶
出すると言う試験を行った。
【0032】次いで、前記した各共栓三角フラスコ内に
おける溶出液を、真空式の蒸発器にて、60℃以下の温
度で蒸発することによって、粗プロアントシアニジンの
粉末を得た。そして、この各粗プロアントシアニジン粉
末中におけるプロアントシアニジン低重合体の量Aと、
タンパク質の量Bとを測定すると共に、プロアントシア
ニジン低重合体に対するタンパク質の割合、つまり、精
製度A/Bを算出した結果を「表3」に示す。
【0033】なお、プロアントシアニジン低重合体の量
Aは、前記塩酸−ブタノール法によりロイコアントシア
ン量「OD550nm」として測定し、また、タンパク
質の量Bは、Lowry−Folin法 Lowry,
O.H.等:J.Biol.Chem.(1951)に
より牛血清アルブミン量「OD660nm」として測定
した。
【0034】
【表3】
【0035】この第2実施例に使用した小豆の煮汁は、
プロアントシアニジンの他に不純物を多く含むことによ
り、この煮汁よりプロアントシアニジンを選択的に回収
するには、先づ、主な不純物である澱粉等の糖質の除去
と、タンパク質の除去とが大きな要因となる。このうち
糖質は、水以外の溶媒には溶け難いために、容易に除去
することができるが、タンパク質の場合は、親水性のも
のから疎水性のものまであらゆる性質のものが存在する
から、容易に除去することができない。
【0036】そこで、プロアントシアニジンを選択的に
回収できる方法について検討するために、プロアントシ
アニジンの精製度を、プロアントシアニジン低重合体の
量Aを、タンパク質の量Bで割り算した値で比較した。
その結果は、「表3」に示す通りで、湿潤樹脂を高温で
溶出すると言う先行技術の方法では、プロアントシアニ
ジンの精製度で見る限り、乾燥樹脂から溶出すると言う
方法に比較して、大幅に劣っていることが判る。
【0037】一方、乾燥樹脂から溶出する場合、80%
エタノール又は水−酢酸エチルのような極性の低い極性
溶媒を使用することにより、プロアントシアニジンの精
製度を向上できることが判った。すなわち、タンパク質
等の不純物を含むプロアントシアニジン含有溶液からプ
ロアントシアニジンを回収するには、吸着樹脂を、溶出
の前において一旦乾燥したのち、低い温度で、極性の低
い極性溶媒にて溶出することにより、プロアントシアニ
ジンを、高い回収率及び高い純度で回収することができ
るのである。 〔実施例3〕 乾物ささげ3Kgに対して、水6リットルを添加して加
熱し、渋切りを行ったときの渋切り水3リットルを試験
に供した。
【0038】前記渋切り水3リットルに対し、三菱化成
株式会社より商品名「セパビーズSP−850」として
市販されているポリスチレン系の吸着樹脂を150cc
だけ添加し、常温で、約2時間にわたって攪拌すること
によって、この吸着樹脂にプロアントシアニジンを吸着
する。次いで、前記吸着樹脂を1リットルの水で洗浄す
ることによって、大体の不純物を除去したのち、真空蒸
発式の乾燥機にて、70℃以下の温度ですばやく乾燥す
る。
【0039】そして、この乾燥した吸着樹脂を、エーテ
ル300ccの中で膨潤させたのち、内径2.1cm、
長さ45cmのガラスカラム内に充填し、この状態で、
前記ガラスカラム内に、300ccのエーテルを、4.
5分で全量が通過するような速度で流すことにより、カ
テキン類、色素等低分子のフェノール性物質及び疎水性
の不純物を除去する。
【0040】次いで、前記ガラスカラム内に、3リット
ルの水−酢酸エチルを、前記と同じ速度で流すことによ
り、プロアントシアニジンを溶出したのち、真空式の蒸
発器にて、60℃以下の温度で蒸発することによって、
3.79gの粗プロアントシアニジン粉末を得た。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロアントシアニジン含有溶液をポリスチ
    レン系の吸着樹脂に吸着し、次いで、この吸着樹脂を、
    一旦、乾燥したのち、40%(v/v)エタノールより
    極性の小さい極性溶媒を用いて溶出することを特徴と
    するプロアントシアニジンの製造方法。
  2. 【請求項2】プロアントシアニジン含有溶液をポリスチ
    レン系の吸着樹脂に吸着し、次いで、この吸着樹脂を、
    洗浄したのち、一旦、乾燥し、次いで、40%(v/
    v)エタノールよりも極性の小さい極性溶媒を用いて溶
    出することを特徴とするプロアントシアニジンの製造方
    法。
  3. 【請求項3】前記吸着樹脂の乾燥を、80℃以下の温度
    で行うことを特徴とする「請求項1又は2」に記載した
    プロアントシアニジンの製造方法。
  4. 【請求項4】プロアントシアニジン含有溶液が、餡の製
    造工程から排出される豆類の浸漬水又は渋切り水、或い
    は豆類の煮汁であることを特徴とする「請求項1〜3」
    に記載したプロアントシアニジンの製造方法。
  5. 【請求項5】 極性溶媒が40%(v/v)以上のエタノ
    ール水溶液であることを特徴とする「請求項1〜4」に
    記載したプロアントシアニジンの製造方法。
  6. 【請求項6】 極性溶媒が水/酢酸エチルの飽和溶液であ
    ることを特徴とする「請求項1〜4」に記載したプロア
    ントシアニジンの製造方法。
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