JPH0762005A - 塩化ビニル系モノマーの懸濁重合用分散剤 - Google Patents
塩化ビニル系モノマーの懸濁重合用分散剤Info
- Publication number
- JPH0762005A JPH0762005A JP5211809A JP21180993A JPH0762005A JP H0762005 A JPH0762005 A JP H0762005A JP 5211809 A JP5211809 A JP 5211809A JP 21180993 A JP21180993 A JP 21180993A JP H0762005 A JPH0762005 A JP H0762005A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- mol
- formula
- vinyl chloride
- polymerization
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、重合後にフリーな状態で塩
化ビニル樹脂中に存在することがない塩化ビニル系モノ
マーの懸濁重合用分散剤を提供することにある。 【構成】 本発明の塩化ビニル系モノマーの懸濁重合用
分散剤は、一般式 【化1】
化ビニル樹脂中に存在することがない塩化ビニル系モノ
マーの懸濁重合用分散剤を提供することにある。 【構成】 本発明の塩化ビニル系モノマーの懸濁重合用
分散剤は、一般式 【化1】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩化ビニルまたはこれ
と共重合しうる他の単量体を含む単量体混合物(以下、
塩化ビニル系モノマ−と総称する)を水性媒体中で懸濁
重合する際に用いられる分散剤に関する。
と共重合しうる他の単量体を含む単量体混合物(以下、
塩化ビニル系モノマ−と総称する)を水性媒体中で懸濁
重合する際に用いられる分散剤に関する。
【0002】
【従来の技術】工業的に塩化ビニル系樹脂を製造する場
合、水性媒体中で分散安定剤の存在下に塩化ビニル系モ
ノマ−を分散させ、油溶性触媒を用いて重合を行う懸濁
重合法が広く実施されている。このような樹脂の品質を
支配する因子としては重合率、水/モノマ−比、重合温
度、触媒の種類および量、重合槽の型式、攪拌速度ある
いは分散安定剤の種類、量等が挙げられるが、中でも分
散安定剤の種類による影響が非常に大きいことが知られ
ている。
合、水性媒体中で分散安定剤の存在下に塩化ビニル系モ
ノマ−を分散させ、油溶性触媒を用いて重合を行う懸濁
重合法が広く実施されている。このような樹脂の品質を
支配する因子としては重合率、水/モノマ−比、重合温
度、触媒の種類および量、重合槽の型式、攪拌速度ある
いは分散安定剤の種類、量等が挙げられるが、中でも分
散安定剤の種類による影響が非常に大きいことが知られ
ている。
【0003】従来使用されている分散安定剤としては、
メチルヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコ
ール、アルキルベンゼンスルホネート等が挙げられる。
メチルヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコ
ール、アルキルベンゼンスルホネート等が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
分散安定剤は重合後の塩化ビニル樹脂中にフリーで残存
してしまい、それに起因して塩化ビニル樹脂の耐水性、
耐候性、耐久性等の樹脂の物性を下げてしまうと言う問
題があった。
分散安定剤は重合後の塩化ビニル樹脂中にフリーで残存
してしまい、それに起因して塩化ビニル樹脂の耐水性、
耐候性、耐久性等の樹脂の物性を下げてしまうと言う問
題があった。
【0005】従って、本発明の目的は、重合後にフリー
な状態で塩化ビニル樹脂中に存在することがない塩化ビ
ニル系モノマーの懸濁重合用分散剤を提供することにあ
る。
な状態で塩化ビニル樹脂中に存在することがない塩化ビ
ニル系モノマーの懸濁重合用分散剤を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の塩化ビニル系モ
ノマーの懸濁重合用分散剤は、分子内にラジカル重合可
能な二重結合を持つために、重合中に分散剤自身が共重
合して重合後の塩化ビニル樹脂中にフリーの分散剤を残
さず、従って上記に示すような塩化ビニル樹脂の物性劣
化を起こすことがないものである。
ノマーの懸濁重合用分散剤は、分子内にラジカル重合可
能な二重結合を持つために、重合中に分散剤自身が共重
合して重合後の塩化ビニル樹脂中にフリーの分散剤を残
さず、従って上記に示すような塩化ビニル樹脂の物性劣
化を起こすことがないものである。
【0007】即ち、本発明の塩化ビニル系モノマーの懸
濁重合用分散剤(以下、単に分散剤という)は、一般式
濁重合用分散剤(以下、単に分散剤という)は、一般式
【化3】 〔式中、Aは、炭素原子数2〜4のアルキレン基であ
り、R1は、水素原子またはメチル基であり、R2は、炭
素原子数1〜24の炭化水素基またはアシル基であり、
nは、0〜50の数であり、Xは、−(AO)m−H(式
中、Aは上記と同義であり、mは1〜100の数であ
る)で示される親水基、若しくは、−(AO)r−SO3M
(式中、Aは上記と同義であり、rは1〜50の数であ
り、Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、
アンモニウム又は有機アンモニウムである)で示される
親水基、若しくは、式
り、R1は、水素原子またはメチル基であり、R2は、炭
素原子数1〜24の炭化水素基またはアシル基であり、
nは、0〜50の数であり、Xは、−(AO)m−H(式
中、Aは上記と同義であり、mは1〜100の数であ
る)で示される親水基、若しくは、−(AO)r−SO3M
(式中、Aは上記と同義であり、rは1〜50の数であ
り、Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、
アンモニウム又は有機アンモニウムである)で示される
親水基、若しくは、式
【化4】 (式中、Aは上記と同義であり、kは1〜50の数であ
り、M1、M2は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類
金属、アンモニウム又は有機アンモニウムであり、
M1、M2は同一でも異なっていてもよい)で示される親
水基である〕で示される化合物からなることを特徴とす
る。
り、M1、M2は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類
金属、アンモニウム又は有機アンモニウムであり、
M1、M2は同一でも異なっていてもよい)で示される親
水基である〕で示される化合物からなることを特徴とす
る。
【0008】本発明の分散剤は、分子内にラジカル重合
可能な二重結合をもち、塩化ビニル系モノマーの重合時
にモノマ−として重合体と化学結合を形成し、重合体を
分散・安定化することを特徴とするものである。また、
上記一般式(1)がアルキレンオキサイド鎖[−(AO)m
−]を含有することにより優れた分散・安定効果を示す
ことを特徴とするものである。
可能な二重結合をもち、塩化ビニル系モノマーの重合時
にモノマ−として重合体と化学結合を形成し、重合体を
分散・安定化することを特徴とするものである。また、
上記一般式(1)がアルキレンオキサイド鎖[−(AO)m
−]を含有することにより優れた分散・安定効果を示す
ことを特徴とするものである。
【0009】本発明の分散剤は、例えば以下のようにし
て製造できる。即ち、(メタ)アリルグリシジルエ−テ
ル、好ましくはアリルグリシジルエ−テルと、一般式
て製造できる。即ち、(メタ)アリルグリシジルエ−テ
ル、好ましくはアリルグリシジルエ−テルと、一般式
【化5】HO−(AO)n−R2 (2) (式中、R2は炭素原子数1〜24の炭化水素基またはア
シル基であり、Aは炭素原子数2〜4のアルキレン基
で、nは0〜50、好ましくは0〜20の数である)で
示されるヒドロキシル化合物を、第3級アミン、第4級
アンモニウム塩、三フッ化ホウ素エ−テル錯塩、ホウフ
ッ化亜鉛、四塩化錫、塩化アルミニウム、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等の公知の触媒の存在下、50〜
160℃で3時間〜20時間エポキシ基がなくなるまで
反応させ、一般式
シル基であり、Aは炭素原子数2〜4のアルキレン基
で、nは0〜50、好ましくは0〜20の数である)で
示されるヒドロキシル化合物を、第3級アミン、第4級
アンモニウム塩、三フッ化ホウ素エ−テル錯塩、ホウフ
ッ化亜鉛、四塩化錫、塩化アルミニウム、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等の公知の触媒の存在下、50〜
160℃で3時間〜20時間エポキシ基がなくなるまで
反応させ、一般式
【化6】 (式中、A、R1、R2及びnは上述と同意義をもつ)で
示される化合物を得る。
示される化合物を得る。
【0010】上記一般式(2)、一般式(3)中のR2で示
される炭素原子数1〜24の炭素水素基もしくはアシル
基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル
基、ペンチル基、t−アミル基、ヘキシル基、ヘプチル
基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デ
シル基、ドデシル基、ラウリル基、トリデシル基、ミリ
スチル基、ステアリル基、オレイル基、セチル基、ベン
ジル基、フェネチル基等のアリール基で置換されても良
い炭素数1〜24の直鎖または分岐鎖のアルキル基また
はアルケニキル基、また、フェニル基、o−、m−、p
または混合クレゾイル基、キシレイル基、プロピルフェ
ニル基、イソプロピルフェニル基、ブチルフェニル基、
sec−ブチルフェニル基,t−ブチルフェニル基、ジ
−t−ブチルフェニル基、t−アミルフェニル基、オク
チルフェニル基、2−エチルヘキシルフェニル基、ジオ
クチルフェニル基、ノニルフェニル基、ジノニルフェニ
ル基、ドデシルフェニル基、メチルジフェニル基、トリ
メチルジフェニル基、スチレン化フェニル基、スチレン
化クレゾイル基、スチレン化キシレノイル基、ベンジル
化フェニル基等のアルキル基、アルカリール基もしくは
アラルキル基で置換されていてもよいアリール基、更に
アシルとしてはカプリル酸残基、ペラルゴン酸残基、カ
プリン酸残基、ウンデカン酸残基、ラウリン酸残基、ミ
リスチン酸残基、パルミチン酸残基、ステアリン酸残
基、リノール酸残基、アラキン酸残基等の酸(または酸
ハロゲン化物、酸無水物等の反応性誘導体)残基が挙げ
られる。
される炭素原子数1〜24の炭素水素基もしくはアシル
基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル
基、ペンチル基、t−アミル基、ヘキシル基、ヘプチル
基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デ
シル基、ドデシル基、ラウリル基、トリデシル基、ミリ
スチル基、ステアリル基、オレイル基、セチル基、ベン
ジル基、フェネチル基等のアリール基で置換されても良
い炭素数1〜24の直鎖または分岐鎖のアルキル基また
はアルケニキル基、また、フェニル基、o−、m−、p
または混合クレゾイル基、キシレイル基、プロピルフェ
ニル基、イソプロピルフェニル基、ブチルフェニル基、
sec−ブチルフェニル基,t−ブチルフェニル基、ジ
−t−ブチルフェニル基、t−アミルフェニル基、オク
チルフェニル基、2−エチルヘキシルフェニル基、ジオ
クチルフェニル基、ノニルフェニル基、ジノニルフェニ
ル基、ドデシルフェニル基、メチルジフェニル基、トリ
メチルジフェニル基、スチレン化フェニル基、スチレン
化クレゾイル基、スチレン化キシレノイル基、ベンジル
化フェニル基等のアルキル基、アルカリール基もしくは
アラルキル基で置換されていてもよいアリール基、更に
アシルとしてはカプリル酸残基、ペラルゴン酸残基、カ
プリン酸残基、ウンデカン酸残基、ラウリン酸残基、ミ
リスチン酸残基、パルミチン酸残基、ステアリン酸残
基、リノール酸残基、アラキン酸残基等の酸(または酸
ハロゲン化物、酸無水物等の反応性誘導体)残基が挙げ
られる。
【0011】更に、一般式(3)で示される化合物にノニ
オン性親水基を付与するために炭素原子数2〜4のアル
キレンオキサイドを水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、三フッ化ホウ素等の触媒存在下で加圧反応装置を用
いて80〜160℃で反応させ、一般式
オン性親水基を付与するために炭素原子数2〜4のアル
キレンオキサイドを水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、三フッ化ホウ素等の触媒存在下で加圧反応装置を用
いて80〜160℃で反応させ、一般式
【化7】 (式中、A、n、R1及びR2は上述と同意義をもち、m
は1〜100の数である)で示される化合物を得る。
は1〜100の数である)で示される化合物を得る。
【0012】使用するアルキレンオキサイドとしては、
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレン
オキサイド等を挙げることができ、これらは単独でも、
混合して使用してもよく、又、ランダム状に付加しても
ブロック状に付加して使用してもよい。
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレン
オキサイド等を挙げることができ、これらは単独でも、
混合して使用してもよく、又、ランダム状に付加しても
ブロック状に付加して使用してもよい。
【0013】一般式(3)で示される化合物中のオキシア
ルキレン鎖−(AO)m−はオキシエチレン鎖を含むこと
が好ましく、その含量は、10〜100重量%であるこ
とが好ましい。
ルキレン鎖−(AO)m−はオキシエチレン鎖を含むこと
が好ましく、その含量は、10〜100重量%であるこ
とが好ましい。
【0014】また、アニオン親水基を付与するために
は、一般式(4)で示される化合物を硫酸、無水硫酸、ク
ロルスルホン酸、スルファミン酸等を用い常法により、
硫酸エステル化し、アニオン化を行い一般式
は、一般式(4)で示される化合物を硫酸、無水硫酸、ク
ロルスルホン酸、スルファミン酸等を用い常法により、
硫酸エステル化し、アニオン化を行い一般式
【化8】 (式中、A、n、R1及びR2は上述と同意義をもち、r
は1〜50の数である)で示される化合物を得る。
は1〜50の数である)で示される化合物を得る。
【0015】又、一般式(3)で示される化合物に無水リ
ン酸、次亜リン酸、トリポリリン酸等を用い常法により
リン酸エステル化し、一般式
ン酸、次亜リン酸、トリポリリン酸等を用い常法により
リン酸エステル化し、一般式
【化9】 (式中、A、n、R1及びR2は上述と同意義をもち、k
は1〜50の数であり、M1、M2は水素原子、アルカリ
金属,アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機アンモ
ニウムであり、M1、M2は同一であっても異なっていて
もよい)で示される化合物を得る。
は1〜50の数であり、M1、M2は水素原子、アルカリ
金属,アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機アンモ
ニウムであり、M1、M2は同一であっても異なっていて
もよい)で示される化合物を得る。
【0016】本発明の分散剤は塩化ビニル系ポリマーの
懸濁重合に好適に用いることができるが、塩化ビニルの
他に塩化ビニルと共重合可能な他の単量体としては、例
えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキサン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−
ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、
1−トリデセン、1−テトラデセン等の炭素原子数が2
〜30のα−オレフィン、アクリル酸もしくはそのエス
テル類、メタクリル酸もしくはそのエステル類、フマー
ル酸もしくはそのエステル類、酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、アルキルビニルエーテル等のビニル化合物、
及びこれらの混合物等を挙げることができる。
懸濁重合に好適に用いることができるが、塩化ビニルの
他に塩化ビニルと共重合可能な他の単量体としては、例
えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキサン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−
ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、
1−トリデセン、1−テトラデセン等の炭素原子数が2
〜30のα−オレフィン、アクリル酸もしくはそのエス
テル類、メタクリル酸もしくはそのエステル類、フマー
ル酸もしくはそのエステル類、酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、アルキルビニルエーテル等のビニル化合物、
及びこれらの混合物等を挙げることができる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の実施例、使用例を挙げ、本
発明を更に説明するが本発明は以下の実施例、使用例に
限定されるものではない。 実施例1 ガラス製4つ口フラスコにノニルフェノール2モル、水
酸化ナトリウム0.11モルを仕込み、アリルグリシジ
ルエーテル2モルを滴下し、90±5℃で5時間熟成し
た。得られた生成物1モルを加圧反応装置に仕込み、1
40℃でエチレンオキサイド10モルを付加させ、淡黄
色液体の生成物として本発明の分散剤を得た。
発明を更に説明するが本発明は以下の実施例、使用例に
限定されるものではない。 実施例1 ガラス製4つ口フラスコにノニルフェノール2モル、水
酸化ナトリウム0.11モルを仕込み、アリルグリシジ
ルエーテル2モルを滴下し、90±5℃で5時間熟成し
た。得られた生成物1モルを加圧反応装置に仕込み、1
40℃でエチレンオキサイド10モルを付加させ、淡黄
色液体の生成物として本発明の分散剤を得た。
【0018】実施例2 ガラス製4つ口フラスコにノニルフェノール2モル、水
酸化ナトリウム0.11モルを仕込み、メタクリルグリ
シジルエーテル2モルを滴下し、90±5℃で5時間熟
成した。得られた生成物1モルを加圧反応装置に仕込
み、140℃でエチレンオキサイド20モルを付加さ
せ、次いでブチレンオキサイド3モルを付加させ淡黄色
液体の生成物として本発明の分散剤を得た。
酸化ナトリウム0.11モルを仕込み、メタクリルグリ
シジルエーテル2モルを滴下し、90±5℃で5時間熟
成した。得られた生成物1モルを加圧反応装置に仕込
み、140℃でエチレンオキサイド20モルを付加さ
せ、次いでブチレンオキサイド3モルを付加させ淡黄色
液体の生成物として本発明の分散剤を得た。
【0019】実施例3 ガラス製4つ口フラスコにやし脂肪酸2モル、水酸化ナ
トリウム0.11モルを仕込み、アリルグリシジルエー
テル2モルを滴下し、90±5℃で5時間熟成した。得
られた生成物1モルを加圧反応装置に仕込み、140℃
でエチレンオキサイド20モルを付加させ、次いでブチ
レンオキサイド5モルを付加させ淡黄色液体の生成物と
して本発明の分散剤を得た。
トリウム0.11モルを仕込み、アリルグリシジルエー
テル2モルを滴下し、90±5℃で5時間熟成した。得
られた生成物1モルを加圧反応装置に仕込み、140℃
でエチレンオキサイド20モルを付加させ、次いでブチ
レンオキサイド5モルを付加させ淡黄色液体の生成物と
して本発明の分散剤を得た。
【0020】実施例4 ガラス製4つ口フラスコに炭素原子数12〜14の2級
アルコ−ル2モル、水酸化ナトリウム0.11モルを仕
込み、アリルグリシジルエーテル2モルを滴下し、90
±5℃で5時間熟成した。得られた生成物1モルを加圧
反応装置に仕込み、140℃でエチレンオキサイド20
モル及びプロピレンオキサイド10モルの混合物を付加
させ、淡黄色液体の生成物として本発明の分散剤を得
た。
アルコ−ル2モル、水酸化ナトリウム0.11モルを仕
込み、アリルグリシジルエーテル2モルを滴下し、90
±5℃で5時間熟成した。得られた生成物1モルを加圧
反応装置に仕込み、140℃でエチレンオキサイド20
モル及びプロピレンオキサイド10モルの混合物を付加
させ、淡黄色液体の生成物として本発明の分散剤を得
た。
【0021】実施例5 ガラス製4つ口フラスコにジスチレン化フェノール2モ
ル、水酸化ナトリウム0.11モルを仕込み、アリルグ
リシジルエーテル2モルを滴下し、90±5℃で5時間
熟成した。得られた生成物1モルを加圧反応装置に仕込
み、140℃でプロピレンオキサイド20モルを付加さ
せ、その後エチレンオキサイド10モルを付加させ、淡
黄色液体の生成物として本発明の分散剤を得た。
ル、水酸化ナトリウム0.11モルを仕込み、アリルグ
リシジルエーテル2モルを滴下し、90±5℃で5時間
熟成した。得られた生成物1モルを加圧反応装置に仕込
み、140℃でプロピレンオキサイド20モルを付加さ
せ、その後エチレンオキサイド10モルを付加させ、淡
黄色液体の生成物として本発明の分散剤を得た。
【0022】実施例6 ガラス製4つ口フラスコに炭素原子数12〜14の2級
アルコールの(1モル当たり)エチレンオキサイド20モ
ル付加物を2モル、水酸化ナトリウム0.11モルを仕
込み、メタグリシジルエーテル2モルを滴下し、90±
5℃で5時間熟成した。得られた生成物1モルを加圧反
応装置に仕込み、140℃でブチレンオキサイド5モル
を付加させ、その後プリオピレンオキサイド5モルを付
加させ淡黄色液体の生成物として本発明の分散剤を得
た。
アルコールの(1モル当たり)エチレンオキサイド20モ
ル付加物を2モル、水酸化ナトリウム0.11モルを仕
込み、メタグリシジルエーテル2モルを滴下し、90±
5℃で5時間熟成した。得られた生成物1モルを加圧反
応装置に仕込み、140℃でブチレンオキサイド5モル
を付加させ、その後プリオピレンオキサイド5モルを付
加させ淡黄色液体の生成物として本発明の分散剤を得
た。
【0023】実施例7 ガラス製4つ口フラスコにノニルフェノールの(1モル
当たり)エチレンオキサイド5モル、プロピレンオキサ
イド15モルランダム付加物2モル、水酸化ナトリウム
0.11モルを仕込み、アリルグリシジルエーテル2モ
ルを滴下し、90±5℃で5時間熟成した。得られた生
成物1モルを加圧反応装置に仕込み、140℃でエチレ
ンオキサイド20モル及びプロピレンオキサイド20モ
ルの混合物を付加させ、淡黄色液体の生成物として本発
明の分散剤を得た。
当たり)エチレンオキサイド5モル、プロピレンオキサ
イド15モルランダム付加物2モル、水酸化ナトリウム
0.11モルを仕込み、アリルグリシジルエーテル2モ
ルを滴下し、90±5℃で5時間熟成した。得られた生
成物1モルを加圧反応装置に仕込み、140℃でエチレ
ンオキサイド20モル及びプロピレンオキサイド20モ
ルの混合物を付加させ、淡黄色液体の生成物として本発
明の分散剤を得た。
【0024】実施例8 実施例1の生成物1モルにクロロスルホン酸を1モル加
え常法により反応させて硫酸化を行い、反応後水酸化ナ
トリウムで中和し、ソーダ塩として本発明の分散剤を得
た。
え常法により反応させて硫酸化を行い、反応後水酸化ナ
トリウムで中和し、ソーダ塩として本発明の分散剤を得
た。
【0025】実施例9 実施例3の生成物の1モルにスルファミン酸を1モル加
え常法により反応させて硫酸化を行い、反応後ジメチル
アミンで中和し、有機アミン塩として本発明の分散剤を
得た。
え常法により反応させて硫酸化を行い、反応後ジメチル
アミンで中和し、有機アミン塩として本発明の分散剤を
得た。
【0026】実施例10 ガラス製4つ口フラスコに炭素原子数12〜14の2級
アルコールの(1モル当たり)エチレンオキサイド20モ
ル付加物を1モル、水酸化ナトリウム0.02モルを仕
込み、メタグリシジルエーテル1モルを滴下し、90±
5℃で5時間熟成した。得られた生成物1モルを加圧反
応装置に仕込み、140℃でエチレンオキサイド30モ
ル及びブチレンオキサイド10モルの混合物を付加させ
淡黄色液体の生成物として本発明の分散剤を得た。
アルコールの(1モル当たり)エチレンオキサイド20モ
ル付加物を1モル、水酸化ナトリウム0.02モルを仕
込み、メタグリシジルエーテル1モルを滴下し、90±
5℃で5時間熟成した。得られた生成物1モルを加圧反
応装置に仕込み、140℃でエチレンオキサイド30モ
ル及びブチレンオキサイド10モルの混合物を付加させ
淡黄色液体の生成物として本発明の分散剤を得た。
【0027】実施例11 実施例1の生成物の1モルに無水リン酸を0.5モル、
純水0.5モルを加え、50℃の条件下で1時間反応さ
せてリン酸エステル化し、反応物を水酸化ナトリウムで
中和してソーダ塩として本発明の分散剤を得た。
純水0.5モルを加え、50℃の条件下で1時間反応さ
せてリン酸エステル化し、反応物を水酸化ナトリウムで
中和してソーダ塩として本発明の分散剤を得た。
【0028】実施例12 実施例5の生成物の1モルに無水リン酸を0.5モル、
純水0.5モルを加え50℃の条件下で1時間反応させ
てリン酸エステル化し、反応物をジエタノールアミンで
中和して有機アミン塩として本発明の分散剤を得た。
純水0.5モルを加え50℃の条件下で1時間反応させ
てリン酸エステル化し、反応物をジエタノールアミンで
中和して有機アミン塩として本発明の分散剤を得た。
【0029】比較例1 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩を使用した。
【0030】使用例1 150リットルのグラスライニングオートグレーブに脱
イオン水150重量部に実施例(1)〜(8)の分散剤及び
比較例の分散剤を1重量部及びジ−2−エチルヘキシル
パーオキシジカーボネート0.2重量部を仕込み、オー
トグレーブ内を50mmHgとなるまで脱気して酸素を
除いた後、塩化ビニルモノマーを100重量部仕込み、
回転数500rpmで攪拌下に57℃に昇温して重合を
行った。重合開始時、オ−トグレ−ブ内の圧力は8.0
kg/cmGであったが、重合開始7時間後、4.0k
g/cmGとなったので、この時点で重合を停止し、未
反応塩化ビニルモノマーをパージし、内容物を取り出し
脱水乾燥した。得られた樹脂について以下の試験を行っ
た。結果を表1に示す。
イオン水150重量部に実施例(1)〜(8)の分散剤及び
比較例の分散剤を1重量部及びジ−2−エチルヘキシル
パーオキシジカーボネート0.2重量部を仕込み、オー
トグレーブ内を50mmHgとなるまで脱気して酸素を
除いた後、塩化ビニルモノマーを100重量部仕込み、
回転数500rpmで攪拌下に57℃に昇温して重合を
行った。重合開始時、オ−トグレ−ブ内の圧力は8.0
kg/cmGであったが、重合開始7時間後、4.0k
g/cmGとなったので、この時点で重合を停止し、未
反応塩化ビニルモノマーをパージし、内容物を取り出し
脱水乾燥した。得られた樹脂について以下の試験を行っ
た。結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】(1)粒径分布:タイラーメッシュ基準の金
網を使用した乾式節分析により、得られた樹脂粒子のう
ち250メッシュを通過しない粒子の重量割合を測定し
た。 (2)耐水性:以下の配合でゾルを調整し、ゾルを0.5
mm厚として190℃で10分加熱してシートとしたも
のを23℃の水中に24時間浸漬したものについて光透
過率を測定した。 (3)熱安定性:耐水性に供したと同じゾルをアルミニウ
ム製モールド注入し、190℃の熱風雰囲気下で30分
後の色調の変化をA(変化小)〜E(変化大)の5段階で示
す。
網を使用した乾式節分析により、得られた樹脂粒子のう
ち250メッシュを通過しない粒子の重量割合を測定し
た。 (2)耐水性:以下の配合でゾルを調整し、ゾルを0.5
mm厚として190℃で10分加熱してシートとしたも
のを23℃の水中に24時間浸漬したものについて光透
過率を測定した。 (3)熱安定性:耐水性に供したと同じゾルをアルミニウ
ム製モールド注入し、190℃の熱風雰囲気下で30分
後の色調の変化をA(変化小)〜E(変化大)の5段階で示
す。
【0033】使用例2 使用例1の塩化ビニルモノマーのかわりに、塩化ビニル
モノマー/エチレンを5/1で100重量部仕込み、同
様の重合及び試験を行った。結果を表2に示す。
モノマー/エチレンを5/1で100重量部仕込み、同
様の重合及び試験を行った。結果を表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】使用例3 使用例1の塩化ビニルモノマーのかわりに、塩化ビニル
モノマー/酢酸ビニルを3/1で100重量部仕込み、
同様の重合及び試験を行った。得られた結果を表3に示
す。
モノマー/酢酸ビニルを3/1で100重量部仕込み、
同様の重合及び試験を行った。得られた結果を表3に示
す。
【0036】
【表3】
【0037】使用例4 使用例1の塩化ビニルモノマーのかわりに、塩化ビニル
モノマー/エチルビニルエーテルを3/1で100重量
部仕込み、同様の重合及び試験を行った。得られた結果
を表4に示す。
モノマー/エチルビニルエーテルを3/1で100重量
部仕込み、同様の重合及び試験を行った。得られた結果
を表4に示す。
【0038】
【表4】
【0039】使用例5 使用例1の塩化ビニルモノマーのかわりに、塩化ビニル
モノマー/アクリル酸エステルを4/1で100重量部
仕込み、同様の重合及び試験を行った。得られた結果を
表5に示す。
モノマー/アクリル酸エステルを4/1で100重量部
仕込み、同様の重合及び試験を行った。得られた結果を
表5に示す。
【0040】
【表5】
【0041】
【発明の効果】上記の実施例で明らかな通り塩化ビニル
化合物を懸濁重合する場合、本発明の分散剤は分子内に
ラジカル重合可能な二重結合を持つために、重合中に分
散剤自身が共重合して重合後の塩化ビニル樹脂中にフリ
ーの分散剤を残さず、耐水性、耐候性、耐久性等の樹脂
の物性を下げてしまうと言う問題が起こらない。
化合物を懸濁重合する場合、本発明の分散剤は分子内に
ラジカル重合可能な二重結合を持つために、重合中に分
散剤自身が共重合して重合後の塩化ビニル樹脂中にフリ
ーの分散剤を残さず、耐水性、耐候性、耐久性等の樹脂
の物性を下げてしまうと言う問題が起こらない。
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、Aは、炭素原子数2〜4のアルキレン基であ
り、 R1は、水素原子またはメチル基であり、 R2は、炭素原子数1〜24の炭化水素基またはアシル
基であり、 nは、0〜50の数であり、 Xは、−(AO)m−H(式中、Aは上記と同義であり、m
は1〜100の数である)で示される親水基、若しく
は、−(AO)r−SO3M(式中、Aは上記と同義であ
り、rは1〜50の数であり、Mは水素原子、アルカリ
金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機アンモ
ニウムである)で示される親水基、若しくは、式 【化2】 (式中、Aは上記と同義であり、kは1〜50の数であ
り、M1、M2は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類
金属、アンモニウム又は有機アンモニウムであり、
M1、M2は同一でも異なっていてもよい)で示される親
水基である〕で示される化合物からなることを特徴とす
る、塩化ビニル系モノマーの懸濁重合用分散剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5211809A JPH0762005A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 塩化ビニル系モノマーの懸濁重合用分散剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5211809A JPH0762005A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 塩化ビニル系モノマーの懸濁重合用分散剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0762005A true JPH0762005A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16611961
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5211809A Pending JPH0762005A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 塩化ビニル系モノマーの懸濁重合用分散剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0762005A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016518476A (ja) * | 2013-03-15 | 2016-06-23 | エトクス ケミカルズ リミテッド ライアビリティ カンパニー | 堅牢性、反応性の乳化界面活性剤を含有する水性アルキド樹脂乳濁液 |
-
1993
- 1993-08-26 JP JP5211809A patent/JPH0762005A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016518476A (ja) * | 2013-03-15 | 2016-06-23 | エトクス ケミカルズ リミテッド ライアビリティ カンパニー | 堅牢性、反応性の乳化界面活性剤を含有する水性アルキド樹脂乳濁液 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1369434B1 (en) | Surfactants | |
KR0134816B1 (ko) | 비닐계 화합물의 현탁중합용 분산제 | |
CN1021053C (zh) | 疏水性改进的羟乙基纤维存在下聚合物水乳胶的制备方法 | |
US5849840A (en) | Dispersing stabilizer | |
JPS58213002A (ja) | 立体的に安定化された水性重合体分散体の製造方法 | |
US4612345A (en) | Hydroxypropyl methyl cellulose ethers useful as suspending agents for suspension polymerization of vinyl chloride | |
US3803087A (en) | Process for preparing modified polymers | |
AU720068B2 (en) | Method of making polymers containing hydroxamate functional groups | |
IE910395A1 (en) | Stabilized polymer latex composition | |
JP3592408B2 (ja) | 界面活性剤、乳化重合用乳化剤、懸濁重合用分散剤及び樹脂改質剤 | |
JPH0762005A (ja) | 塩化ビニル系モノマーの懸濁重合用分散剤 | |
ITMI962548A1 (it) | Agenti anti-incrostazione,composizioni che li contengono e loro impiego nei processi di polimerizzazione | |
JPH09286851A (ja) | ポリマー改質剤 | |
JPH0841113A (ja) | 新規反応性界面活性剤、乳化重合用乳化剤及び樹脂改質剤 | |
GB2181143A (en) | Dispersion stabilizer | |
JP3459103B2 (ja) | 新規な4級アンモニウム型界面活性剤、乳化重合用乳化剤、懸濁重合用分散剤、樹脂改質剤 | |
JP3459101B2 (ja) | 新規界面活性剤、新規乳化重合用乳化剤、新規懸濁重合用分散剤及び新規樹脂改質剤 | |
JP3459102B2 (ja) | 新規界面活性剤、新規乳化重合用乳化剤、新規懸濁重合用分散剤、新規樹脂改質剤 | |
JP5160150B2 (ja) | エステル化物の製造方法及びセメント分散剤 | |
JP3723886B2 (ja) | 分散剤 | |
WO2021006016A1 (ja) | 変性ビニルアルコール系重合体及び懸濁重合用分散安定剤 | |
JPH0812619A (ja) | 新規なエーテルカルボン酸型化合物並びに該化合物から実質上なる界面活性剤、乳化重合用乳化剤、懸濁重合用分散剤及びビニル系樹脂改質剤 | |
JP4911837B2 (ja) | オキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂 | |
JP2996419B2 (ja) | 乳化重合用安定剤 | |
JP2701295B2 (ja) | アリルエーテル−無水マレイン酸共重合体 |