JPH0761923B2 - 殺菌剤 - Google Patents
殺菌剤Info
- Publication number
- JPH0761923B2 JPH0761923B2 JP21281386A JP21281386A JPH0761923B2 JP H0761923 B2 JPH0761923 B2 JP H0761923B2 JP 21281386 A JP21281386 A JP 21281386A JP 21281386 A JP21281386 A JP 21281386A JP H0761923 B2 JPH0761923 B2 JP H0761923B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- none
- nitroalkyl
- present
- parts
- compound
- Prior art date
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、脂肪酸ニトロアルキルエステルを有効成分と
する殺菌剤である。
する殺菌剤である。
(従来の技術) 現在、わが国においては、集約的な園芸作物の栽培、蔬
菜類産地の団地化が進行し、それに伴なつて各産地は栽
培の効率化とともに連作を余儀なくされている。一般
に、薬剤防除なしで畑作物の連作は収量減を招き、著し
い場合は、収獲皆無に等しくなる。この原因の主たるも
のが土壌病害であるとされている。
菜類産地の団地化が進行し、それに伴なつて各産地は栽
培の効率化とともに連作を余儀なくされている。一般
に、薬剤防除なしで畑作物の連作は収量減を招き、著し
い場合は、収獲皆無に等しくなる。この原因の主たるも
のが土壌病害であるとされている。
現在、こうした状況を回避するため、クロルピクリン、
メチルブロマイド、メチルイソチオシアネートなどのガ
スくん蒸剤が使用されている。
メチルブロマイド、メチルイソチオシアネートなどのガ
スくん蒸剤が使用されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、こうした薬剤はいくつかの欠点がある。
例えば、1)作物に強い薬害を示す。2)効果発現のた
め土壌表面を被覆し、その後、薬害防止のため耕起す
る、といつた使用上の不便さをもつ。3)ある種のもの
は催涙性、皮フ刺激性で、またあるものは突然変異原性
を有するといつた、安全性に問題がある。
例えば、1)作物に強い薬害を示す。2)効果発現のた
め土壌表面を被覆し、その後、薬害防止のため耕起す
る、といつた使用上の不便さをもつ。3)ある種のもの
は催涙性、皮フ刺激性で、またあるものは突然変異原性
を有するといつた、安全性に問題がある。
したがつて、薬害がなく、使用が簡便で安全な薬剤の出
現が切望されている。
現が切望されている。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、こうした問題を解決するため、鋭意検討
した結果、一定の脂肪酸ニトロアルキルエステルが優れ
た殺菌活性を有することを見出し、本発明を完成した。
した結果、一定の脂肪酸ニトロアルキルエステルが優れ
た殺菌活性を有することを見出し、本発明を完成した。
本発明は次の一般式 (式中、Rは低級アルキル基を表し、R1、R2は水素また
は低級アルキル基を表す。)で表される、脂肪族ニトロ
アルキルエステルを有効成分として含有することを特徴
とする農業用殺菌剤である。
は低級アルキル基を表す。)で表される、脂肪族ニトロ
アルキルエステルを有効成分として含有することを特徴
とする農業用殺菌剤である。
本発明に係る化合物は、次に示す方法により容易に合成
することができる。すなわち、2−ニトロアルキルアル
コールと脂肪酸クロライド、もしくは無水脂肪酸を塩基
の存在下で反応させる方法、また、2−ニトロアルキル
アルコールと脂肪酸を脱水剤を使つて縮合させる方法、
といつた平易な手法でほとんど定量的に合成しうる。
することができる。すなわち、2−ニトロアルキルアル
コールと脂肪酸クロライド、もしくは無水脂肪酸を塩基
の存在下で反応させる方法、また、2−ニトロアルキル
アルコールと脂肪酸を脱水剤を使つて縮合させる方法、
といつた平易な手法でほとんど定量的に合成しうる。
本発明に係る代表的化合物を第1表に示す。
本発明化合物は、農業用のみならず、医療用、工業用と
いつた微生物のかかわる多くの方面に使用しうるもので
ある。
いつた微生物のかかわる多くの方面に使用しうるもので
ある。
また、その用途に応じて各種担体と混合し、油剤、乳
剤、水和剤、粒剤及び粉剤など任意の形態で使用するこ
とができる。土壌処理剤としては、特に乳剤及び粒剤が
有用である。ここで使用される担体は液体及び固体のい
ずれでもよく、またこれらの組合せであつてもよい。固
体担体としては、ベントナイト、タルク、クレー、ケイ
ソウ土、酸性白土、デキストリンなど、液体担体として
は、キシレン、イソホロン、灯油、アルコール類などの
不活性溶剤があげられる。
剤、水和剤、粒剤及び粉剤など任意の形態で使用するこ
とができる。土壌処理剤としては、特に乳剤及び粒剤が
有用である。ここで使用される担体は液体及び固体のい
ずれでもよく、またこれらの組合せであつてもよい。固
体担体としては、ベントナイト、タルク、クレー、ケイ
ソウ土、酸性白土、デキストリンなど、液体担体として
は、キシレン、イソホロン、灯油、アルコール類などの
不活性溶剤があげられる。
製剤に際して、乳化性、分散性を与えるために、界面活
性剤等を配合することができる。製剤は通常広く使用さ
れる農医薬製剤技術によつて、容易に得ることができ
る。
性剤等を配合することができる。製剤は通常広く使用さ
れる農医薬製剤技術によつて、容易に得ることができ
る。
有効成分含量は、粒剤では5〜30%、油剤および乳剤で
は5〜95%である。さらに本発明化合物は単独で使用す
るのみでなく、場合によつては、他の農医薬、例えば殺
菌剤、殺虫剤、除草剤などと混合して使用することがで
きる。
は5〜95%である。さらに本発明化合物は単独で使用す
るのみでなく、場合によつては、他の農医薬、例えば殺
菌剤、殺虫剤、除草剤などと混合して使用することがで
きる。
(実施例) 試験例1 直接抗菌力 ポテトデキストロース寒天培地(PDA培地)20mlに所定
濃度の2−ニトロアルキル脂肪酸エステルのジメチルス
ルホキシド溶液100μを40〜42℃にて添加、ペトリ皿
に平板化した。この培地上に、予め、PDA培地で培養し
ておいた、ピシウムアフアニデルマータム(Pythium a
phanidermatum)、フザリウムオキシスポラム(Fusariu
m oxysporum)、リゾクトニアソラニ(Rhizoctonia sol
ani)、の各々の菌ソウを直径4mmに切り取つたもの各々
2個づつを置き、25℃でピシウムは2日、リゾクトニア
は3日、フザリウムは5日培養した。培養後、コロニー
径を計測し、無処理区との比によつて、生育阻止率を算
出した。その結果の平均を第2表に示す。
濃度の2−ニトロアルキル脂肪酸エステルのジメチルス
ルホキシド溶液100μを40〜42℃にて添加、ペトリ皿
に平板化した。この培地上に、予め、PDA培地で培養し
ておいた、ピシウムアフアニデルマータム(Pythium a
phanidermatum)、フザリウムオキシスポラム(Fusariu
m oxysporum)、リゾクトニアソラニ(Rhizoctonia sol
ani)、の各々の菌ソウを直径4mmに切り取つたもの各々
2個づつを置き、25℃でピシウムは2日、リゾクトニア
は3日、フザリウムは5日培養した。培養後、コロニー
径を計測し、無処理区との比によつて、生育阻止率を算
出した。その結果の平均を第2表に示す。
試験例2 太根萎黄病の防除効果 太根萎黄病菌(Fusarium oxysporum f.sp.raphani)の
汚染土1Kgを1/10000aポツトに詰め、後記実施例1によ
る本件化合物の粒剤500mgを土壌に混和し、ガラス室(2
0〜30℃)に1週間放置した。その後、ダイコン(品種
青首宮重)を15粒/ポツト播種し、播種3週間後に萎
潤、茎部褐変の有無により発病率を調査した。実験は2
反復で実施し、その結果の平均値を第3表に示す。
汚染土1Kgを1/10000aポツトに詰め、後記実施例1によ
る本件化合物の粒剤500mgを土壌に混和し、ガラス室(2
0〜30℃)に1週間放置した。その後、ダイコン(品種
青首宮重)を15粒/ポツト播種し、播種3週間後に萎
潤、茎部褐変の有無により発病率を調査した。実験は2
反復で実施し、その結果の平均値を第3表に示す。
第3表 化合物No. 発病率(%) 薬害 1 20 なし 2 9 なし 3 23 なし 4 30 なし 5 22 なし 6 20 なし 7 15 なし 8 0 なし 9 16 なし 10 0 なし 11 9 なし 12 12 なし 13 15 なし 14 18 なし 無処理 64 なし 試験例3 稲ムレ菌病の防除効果 水田土130mlを500ml容樹脂ポツトに入れ、稲ムレ菌病菌
(Pythium glaminicolum)の菌糸ケン濁液を添加し十分
混合した。水稲種子(品種コシヒカリ)12粒をポツトに
深度5mmに播種、後記実施例2による各化合物の乳剤を1
000倍に希釈してポツト当り30ml灌注した。27℃で4日
間管理後、5℃遮光下に4日間置いた。再び27℃で10日
間管理してから萎潤苗を計数した。各剤3反復で実施し
た。その結果の平均を第4表に示す。
(Pythium glaminicolum)の菌糸ケン濁液を添加し十分
混合した。水稲種子(品種コシヒカリ)12粒をポツトに
深度5mmに播種、後記実施例2による各化合物の乳剤を1
000倍に希釈してポツト当り30ml灌注した。27℃で4日
間管理後、5℃遮光下に4日間置いた。再び27℃で10日
間管理してから萎潤苗を計数した。各剤3反復で実施し
た。その結果の平均を第4表に示す。
第4表 化合物No. 萎潤苗率(%) 薬害 1 20 なし 2 26 弱い生育抑制 5 32 なし 8 6 なし 10 47 弱い生育抑制 13 20 弱い生育抑制 無処理 62 なし 以下に本発明殺菌剤の製剤実施例を示す。文中の部は重
量部である。
量部である。
実施例1 粒剤 化合物No.1 20部 粒状酸性白土 80部 有効成分を粒状酸性白土に含浸させて、本発明の粒剤と
した。
した。
実施例2 乳剤 化合物No.2 75部 キシレン 15部 ソルポール800A(東邦化学(株)商標) 10部 以上を混合し、本発明の乳剤とした。
実施例3 油剤 化合物No.8 50部 灯油 50部 以上を混合し、本発明油剤とした。
実施例4 粉剤 化合物No.10 5部 カオリンクレー 95部 以上を混合粉砕し、本発明粉剤とした。
(発明の効果) 本発明の農業用殺菌剤は薬害もなく、使用が簡便で、ク
ロルピクリンのような繁雑な作業を必要とせず、かつ人
畜に対する毒性の低い、すぐれた特性を有するものであ
つて、子ノウ菌、担子菌、ソウ菌類等に有効である。
ロルピクリンのような繁雑な作業を必要とせず、かつ人
畜に対する毒性の低い、すぐれた特性を有するものであ
つて、子ノウ菌、担子菌、ソウ菌類等に有効である。
Claims (1)
- 【請求項1】下記一般式(I) (式中、Rは低級アルキル基を表し、R1、R2は水素また
は低級アルキル基を表す。)で表される、脂肪族ニトロ
アルキルエステルを有効成分として含有することを特徴
とする農業用殺菌剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21281386A JPH0761923B2 (ja) | 1986-09-11 | 1986-09-11 | 殺菌剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21281386A JPH0761923B2 (ja) | 1986-09-11 | 1986-09-11 | 殺菌剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6368504A JPS6368504A (ja) | 1988-03-28 |
JPH0761923B2 true JPH0761923B2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=16628785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21281386A Expired - Lifetime JPH0761923B2 (ja) | 1986-09-11 | 1986-09-11 | 殺菌剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0761923B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010119902A1 (ja) * | 2009-04-16 | 2010-10-21 | 三井化学アグロ株式会社 | 2-アルキル-3-アミノチオフェン誘導体の製造方法 |
CN107723380A (zh) * | 2017-11-30 | 2018-02-23 | 福建省农业科学院植物保护研究所 | 一种甘薯蔓割病菌lamp检测引物及其应用 |
-
1986
- 1986-09-11 JP JP21281386A patent/JPH0761923B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6368504A (ja) | 1988-03-28 |
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