JPH076021B2 - アルミニウム熱交換器のAl合金コネクタ - Google Patents

アルミニウム熱交換器のAl合金コネクタ

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JPH076021B2
JPH076021B2 JP61263108A JP26310886A JPH076021B2 JP H076021 B2 JPH076021 B2 JP H076021B2 JP 61263108 A JP61263108 A JP 61263108A JP 26310886 A JP26310886 A JP 26310886A JP H076021 B2 JPH076021 B2 JP H076021B2
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JP
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heat exchanger
alloy
connector
aluminum
alloy connector
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建 当摩
憲昭 高橋
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MA Aluminum Corp
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Mitsubishi Aluminum Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、すぐれた熱間加工性と耐バーニング性、並
びに高強度を有するアルミニウム熱交換器のAl合金コネ
クタに関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、アルミニウム熱交換器のろう付けによる組み立
て製造に際しては、フィン材およびヘッダープレート材
の管材へのろう付けのほかに、前記管材へのコネクタの
ろう付けが行なわれる。
このアルミニウム熱交換器のコネクタは、構造的に高強
度が要求されることから、その製造には、例えば重量%
で(以下%は重量%を示す)、 Zn:4〜5%、Mg:1〜2%、 Mn:0.2〜0.7%、 を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組成を有す
る7NO1などのAl合金(以下従来Al合金コネクタという)
が用いられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記コネクタは、アルミニウム熱交換器のろう
付け組み立てに際しては、通常600〜620℃、場合によっ
ては640℃という高温のろう付け温度に加熱されるが、
これを構成するAl合金のMgおよびZn含有量が、上記の従
来Al合金コネクタのように高いと、前記ろう付け湿度で
粒界が溶融する、いわゆるバーニング現象が生じるよう
になり、これによってろう付け時あるいはその後の使用
時に割れが発生し易くなることから、相対的にMgおよび
Znの含有量を低めにおさえて、強度をいくぶん犠牲に
し、耐バーニング性を改善した状態で実用に供している
のが現状である。
また、上記の従来Al合金コネクタは、時効硬化によって
強度を確保したものなので、固溶体硬化能の大きいMgお
よびMn成分の含有量をあまり低くすることができないも
のであり、この結果熱間押出し加工などの熱間加工によ
るコネクタ成形に際しては、変形抵抗が大きく、必ずし
も良好な生産性を示さないものである。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本発明者等は、上述のような問題点のないアル
ミニウム熱交換器のAl合金コネクタを開発すべく研究を
行なった結果、アルミニウム熱交換器のAl合金コネクタ
を、 Zn:3%超〜4.5%、Mg:0.5〜1.5%、 Zr:0.05〜0.2%、Mn:0.2〜0.7%、 Si:0.2〜0.7%、Cu:0.05〜0.3%、 を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組成を有す
るAl合金で構成すると、この結果のAl合金コネクタは、
すぐれた熱間加工性と耐バーニング性、並びに高強度を
具備するようになるという知見を得たのである。
この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであっ
て、以下に成分組成を上記の通りに限定した理由を説明
する。
(a) ZnおよびMg これらの成分には、時効処理によってMgZn2を析出形成
して、強度を向上させる作用があるが、その含有量が、
それぞれZn:3%以下およびMg:0.5%未満では所望の高強
度を確保することができず、一方その含有が、それぞれ
Zn:4.5%およびMg:1.5%を越えると、ろう付け時にバー
ニング現象が発生するようになることから、その含有量
をZn:3%超〜4.5%、Mg:0.5〜1.5%と定めた。
(b) ZrおよびMn これらの成分には、ろう付け加熱時に結晶粒が粗大化す
るのを抑制して、バーニング現象の発生を抑制する作用
があるが、その含有量が、それぞれZr:0.05%未満およ
びMn:0.2%未満では前記作用に所望の効果が得られず、
一方その含有量が、それぞれZr:0.2%およびMn:0.7%を
越えると、粗大な金属間化合物が形成されるようになる
ほか、熱間変形抵抗も上昇するようになって、熱間加工
性の劣化が著しくなることから、その含有量を、Zr:0.0
5〜0.2%、Mn:0.2〜0.7%と定めた。
(c) Si Si成分はAlおよびMnと結合して、素地中に微細均一に分
散するAl−Mn−Si化合物を形成し、このAl−Mn−Si化合
物は500℃以上の温度に加熱されると析出形成するの
で、Si成分の含有によってろう付け後の強度が一段と向
上するようになり、さらにこのAl−Mn−Si化合物の形成
によってMnの高温での素地への固溶が極力抑制され、こ
の結果Mn固溶による熱間変形抵抗の増大が阻止され、熱
間加工性が著しく向上するようになるが、その含有量が
0.2%未満では所望の強度および熱間加工性を確保する
ことができず、一方その含有量が0.7%を越えると、バ
ーニング現象が発生するようになることから、その含有
量を0.2〜0.7%と定めた。
(d) Cu Cu成分には、耐バーニング性を一段と向上させる作用が
あり、特に高温でのろう付け時に効果を発揮するが、そ
の含有量が、0.05%未満では所望の耐バーニング性向上
効果が得られず、一方その含有量が0.3%を越えると、
熱間加工性が劣化するようになることから、その含有量
を0.05〜0.3%と定めた。
〔実施例〕
つぎに、この発明のAl合金コネクタを実施例により具体
的に説明する。
通常の溶解法により、それぞれ第1表に示される成分組
成をもったAl合金溶湯を調製し、直径:203.2mmのビレッ
トに鋳造し、このビレットを温度:490℃ に4時間保持の条件で均質化処理した後、490℃の温度
で熱間押出し加工して、断面:一辺長さが24mmの6角形
×長さ:200mmのコネクタ素材とし、この場合熱間加工性
を評価するために適正押出速度を測定し、ついで穴あけ
および端部外面ねじ切りの機械加工を施して本発明Al合
金コネクタ1〜13および比較Al合金コネクタ1〜10をそ
れぞれ製造した。
ついで、この結果得られた各種のコネクタに対して、ろ
う付けに相当する条件、すなわち1×10-4torrの真空中
および1気圧のN2雰囲気中、温度:630℃に10分間保持の
条件で加熱処理を施して、バーニング現象発生の有無を
観察し、また前記のN2雰囲気中で加熱処理後、強度を評
価する目的で引張り強さを測定し、さらにこの引張り強
さを測定した後、30日経過後の引張り強さを測定した。
これらの結果を第1表に示した。
〔発明の効果〕
第1表に示される結果から、本発明Al合金コネクタ1〜
13は、いずれもすぐれた熱間加工性および耐バーニング
性、並びに高強度を有するのに対して、比較Al合金コネ
クタ1〜10に見られるように、コネクタを構成するAl合
金の構成成分のうちいずれかの成分含有量(第1表に※
印を付したもの)でもこの発明の範囲から外れると、こ
れらの特性のうちのいずれかの特性が劣ったものになる
ことが明らかである。
上述のように、この発明のAl合金コネクタは、すぐれた
熱間加工性をもつので、これを高い生産性で製造するこ
とができ、かつすぐれた耐バーニング性および高強度を
もつので、ろう付けによりアルミニウム熱交換器に組み
込まれて実用に供された場合にもすぐれた性能を長期に
亘って発揮するなど工業上有用な特性を有するのであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Zn:3%超〜4.5%、Mg:0.5〜1.5%、 Zr:0.05〜0.2%、Mn:0.2〜0.7%、 Si:0.2〜0.7%、Cu:0.05〜0.3%、 を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組成(以上
    重量%)を有するAl合金で構成したことを特徴とする熱
    間加工性および耐バーニング性にすぐれたアルミニウム
    熱交換器のAl合金コネクタ。
JP61263108A 1986-11-05 1986-11-05 アルミニウム熱交換器のAl合金コネクタ Expired - Lifetime JPH076021B2 (ja)

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